2021年10月に発売されたAirPods 第3世代(AirPods 3)。AirPodsシリーズのAirPods Proと比べると、手に取りやすい価格で人気のワイヤレスイヤホンです。前モデルのAirPods第2世代から外装デザインだけでなく内部設計も改良され、音楽ライフを楽しめる機能が揃っています。
しかし、数値で変化を表しにくい音質面や、AirPods 第2世代・AirPods Proとどのような点が異なるのか、実際に使用しないと分からない部分も多いです。
そこで、仕事・プライベートでAirPods Proを愛用していた筆者が、AirPods 第3世代も様々なシーンで利用してみました。実際に使用してみて分かったAirPods 第3世代の魅力やイマイチだったポイント、AirPods 第2世代・AirPods Proとの違いなどを率直にレビューしていきます。AirPods 第3世代の購入を迷われている方は、要チェックの内容です。
編集部
目次
AirPods Proとの違いは?AirPods 第3世代(AirPods 3)のレビュー結果
AirPods 第3世代(AirPods 3)の評価
デザイン・カラバリ | ○ |
装着感 | ◎ |
音質:高音域 | ○ |
音質:中音域 | ○ |
音質:低音域 | ○ |
音質:立体感 | ◎ |
遮音性(外から) | |
音漏れ(内側から) | |
ノイズキャンセリング | × |
通話・マイクの音質 | |
充電(速度・方法) | ◎ |
付属品(ケース、コードなど) | ○ |
外音取り込み | × |
AirPods Proとの違いはノイズキャンセリング機能が非搭載な点
AirPods 第3世代とAirPods Proとの違いでで特にチェックしておきたいポイントが、AirPods 第3世代には周囲の雑音を遮断するノイズキャンセリング機能を搭載していない点です。AirPods Proをはじめ、SONYのWF-1000XM4やBoseのQuietComfort Earbudsなど、多くの人気ワイヤレスイヤホンにはノイズキャンセリングが搭載されているため、注意が必要。
周りの音が気になるカフェで勉強したい方や、オンライン会議に集中したい方に、AirPods 第3世代はおすすめできません。あくまで、AirPods Proの下位モデルであるという認識を持っておきましょう。
関連記事:【辛口評価】Bose QuietComfort Earbuds ノイズキャンセリングや高音質を検証レビュー
関連記事:【Sony WF-1000XM4を実写レビュー】1000XM3やAir Pods Proと比較して良かった点・悪かった点。
長時間の作業に適したコスパ良好のワイヤレスイヤホン
最大6時間の連続再生を行える
AirPods 第3世代はフル充電の状態で、最大6時間の連続再生を行えます。これは、ワイヤレスイヤホンタイプのAirPodsの中で、最長のバッテリー性能です。
インナーイヤー型で耳が疲れにくい
AirPods 第3世代ではインナーイヤー型の設計が採用されており、装着時の密着感が少なく、疲労感・違和感を感じにくいのが特徴です。ノイズキャンセリングを搭載していないデメリットはあるものの、バッテリー性能の高さとあわせて、第3世代は長時間の作業に適していると言えます。
編集部
AirPods 第3世代のメリット・デメリット
AirPods 第3世代(AirPods 3)のメリット
- インナーイヤー型かつ軽量設計で耳が疲れにくい
- 少し大きめのヘッドで装着時の安定性が高い
- 低音域の鳴りが改善されている
- 最大6時間の長時間連続再生を行える
- 肌検出センサー搭載で着脱自動検出の精度が高い
- 充電ケースにも耐汗耐水機能を搭載
- 感圧センサーでイヤホンの誤操作が起きにくい
AirPods 第3世代(AirPods 3)のデメリット
- ノイズキャンセリング機能非搭載で遮音性が低い
- イヤホンの感圧センサーからボリューム調整を行えない
- カラバリはホワイトしかない
編集部
AirPods 第3世代とAirPods 第2世代・AirPods Proとの違い
AirPodsは第1世代・第2世代・Pro・第3世代の順番で発売されています。4つ目のモデルとなるAirPods 第3世代ですが、従来のモデルからどの部分が変わったのか、分からない方もおられるでしょう。ここでは、AirPods 第3世代と第2世代・Proの違いを比較していきます。
関連記事:【AirPods Proレビュー】買って満足する人&買ってはいけない人|他社製品と比較し評価
AirPods 第3世代・第2世代・Proのスペック比較表
AirPods 第3世代 | AirPods Pro | AirPods 第2世代 | |
イヤホンサイズ | 高さ30.79 x 幅18.26 x 厚さ19.21mm | 高さ30.9 x 幅21.8 x 厚さ24.0mm | 高さ40.5 x 幅16.5 x 厚さ18.0mm |
充電ケースサイズ | 高さ46.40 x 幅54.40 x 厚さ21.38mm | 高さ45.2 x 幅60.6 x 厚さ21.7mm | 高さ53.5 x 幅44.3 x 厚さ21.3mm |
イヤホン重量 | 4.28g | 5.4g | 4g |
充電ケース重量 | 37.91g | 45.6g | 38.2g |
再生可能時間 | 最大6時間(通常時) 最大5時間(空間オーディオ有効時) 最大4時間(通話時) |
最大4.5時間(通常時) 最大5時間(NCオフ時) 最大3.5時間(通話時) |
最大5時間(通常時) 最大3時間(通話時) |
再生可能時間(充電ケース併用) | 最大30時間(通常時) 最大20時間(通話時) |
24時間以上(通常時) 18時間以上(通話時) |
24時間以上(通常時) 18時間以上(通話時) |
急速充電速度 | 15分の充電で最大3時間の連続再生 | 5分の充電で約1時間の連続再生 | 5分の充電で約1時間の連続再生 |
充電端子(ケース) | Lightning、Qi、MagSafe | Lightning、Qi、MagSafe | Lightning |
ノイズキャンセリング | ー | ○ | ー |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
防水性能 | IPX4 | IPX4 | ー |
価格(税込) | 26,800円 | 39,800円 | 19,800円 |
AirPods 第3世代と第2世代の違い
値段は、AirPods 第3世代と第2世代で約7,000円の価格差があります。安価なAirPods 第2世代からどのような機能が追加されたのか、見ていきましょう。
ステムが短くなり装着性がアップ
AirPods 第3世代と第2世代の見分け方で一番分かりやすいのは外観です。AirPods 第2世代は「うどん」とも称された長いステムが特徴的でしたが、第3世代ではAirPods Proと同程度の長さまで、軸が短くなりました。
第2世代の長いステムは個人的に邪魔で、利用当時は気になっていました。しかし、第3世代は短いステムで装着性がアップし、一層音楽に集中できるようになった印象です。
オーディオテクノロジーに大きな差あり
AirPods 第2世代にはなく、第3世代で搭載されているオーディオテクノロジーとしては、下記が挙げられます。
- アダプティブイコライゼーション
- 高偏位
Appleドライバ - ハイ
ダイナ ミック レンジアンプ - 空間オーディオ
- ダイナ
ミック ヘッド トラッキング
例えば、アダプティブイコライゼーションでは利用者に合わせて音を自動調節、ハイダイナミックレンジアンプでは安定したサウンドを再現します。特に、AirPods 第3世代はシリーズの中でも音質が大きく向上しているので、上質なサウンドを聴きたい方にぴったりです。
イヤホン本体の操作方法が異なる
AirPods 第3世代はステムをつまみ、イヤホン操作を行いますが、AirPods 第2世代ではヘッド部分をタップして操作するのが特徴です。
実際に使用感を比べてみたところ、手軽さで言えば、指一本で操作できるAirPods 第2世代のほうが優れています。しかし、誤操作の起きにくさで見ると、AirPods 第3世代のほうがおすすめです。
IPX4の防水性能を追加
IPX4の防水性能を持つAirPods 第3世代に対し、AirPods 第2世代には防水機能自体が搭載されていません。スポーツ目的で利用する方は、AirPods 第3世代を選ぶようにしましょう。
AirPods 第3世代とAirPods Proの違い
上位モデルにあたるAirPods Proは、AirPods 第3世代より値段が約7,000円高いです。様々な違いがありますが、ここでは比較しておきたいポイントをピックアップし、解説していきます。
インナーイヤー型・カナル型の装着タイプを必ずチェック!
先述の通り、AirPods 第3世代にはインナーイヤー型、AirPods Proにはカナル型のイヤホンが採用されています。それぞれの特徴としては下記の通りです。
インナーイヤー型 |
カナル型 |
|
|
AirPods 第3世代は第2世代に比べ、ヘッド部分がやや大きくなっています。第2世代でギリギリ耳にはまっていたという方は、第3世代のAirPodsを装着できない可能性もあるので、事前に店舗で試す、もしくはカナル型のAirPods Proをおすすめします。
ノイズキャンセリング機能の搭載有無
イヤホンのタイプと同様、必ずチェックしておきたいのがノイズキャンセリング機能の搭載有無です。ノイズキャンセリング以外の機能面においては、AirPods 第3世代・Proの間に大差はありません。
周りの音を可能な限り遮断したい方は、ノイズキャンセリングを搭載するAirPods Proを検討しましょう。外音取り込みモードも搭載しているため、周りの音を聞かなければならない電車のホームや歩行時でも、有効活用できますよ。
関連記事:【AirPods Proレビュー】買って満足する人&買ってはいけない人|他社製品と比較し評価
通話時のマイク性能の違い
AirPods ProとAirPods第3世代を同じ状況下でマイクの性能テストをしてみました。
AirPodsProのマイク音声
AirPods第3世代のマイク音声
AirPods Proの方は綺麗ですが少し音が小さめ。対してAirPods第3世代は音声に少しノイズが乗っていて大きめの音でした。
編集部
AirPods 第3世代の特徴
AirPods 第3世代には、魅力的な機能が豊富に備わっています。ここでは、AirPods 第3世代の特徴を見ていきましょう。
AirPods 第3世代スペック表
サイズ | イヤホン:高さ30.79 x 幅18.26 x 厚さ19.21mm 充電ケース:高さ46.40 x 幅54.40 x 厚さ21.38mm |
重さ | イヤホン:4.28g(片耳) 充電ケース:37.91g |
再生可能時間 | 最大6時間(通常時) 最大5時間(空間オーディオ有効時) 最大4時間(通話時) |
充電端子(ケース) | Lightning、Qi、MagSafe |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.0 |
搭載チップ | H1ヘッドフォンチップ |
付属品 | MagSafe充電ケース/Lightning – USB-Cケーブル/マニュアル |
肌検出センサーでより高精度な着脱自動検出を行える
AirPods 第3世代には、イヤホンを耳から外すと音楽が自動停止、装着すると自動再生されるセンサーを内蔵しています。新たに肌検出センサーを搭載し、着脱の感知精度が向上。
自動検出機能はAirPods 第2世代・AirPods Proにも搭載されていましたが、デュアル光学センサーという異なったタイプで、ポケットやバッグに収納している際、誤検知して音楽が再生されるケースもありました。一方、AirPods 第3世代の肌検知センサーは、人間の肌に含まれる波長を計測。耳への装着を正確に検知し、誤再生が起きにくい設計です。
実際、ポケットやバッグにイヤホンを入れてみましたが、誤検知されることはありませんでした。他の世代と比較しても、第3世代は無駄なバッテリー消費や誤再生による音漏れも防げる優れた機能と言えますね。
新たに充電ケースにも耐汗耐水機能を搭載
AirPods 第3世代はIPX4の防水性能を持ちます。IPX4は「あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない」と定義される規格で、汗はもちろんのこと、雨のしぶきがかかっても故障しない性能です。通勤通学・テレワークなどの普段使いから、スポーツ時にも活用できますよ。
加えて、AirPods 第3世代では充電ケースにも耐汗耐水性能があります。これはAirPods Proにもない性能であり、水や汗により濡れた手で、イヤホンを収納する際も安心です。
「探す」アプリでAirPodsを追跡できる
AirPods 第3世代では「探す」アプリを利用し、本体の紛失を防止できます。「探す」アプリはイヤホン左右単体・充電ケースそれぞれを探し出せる点が、非常に優れています。
例えば、右耳用のイヤホンを紛失した場合、iPhoneの「R」ボタンをタップすれば、右耳用イヤホンだけを追跡可能!もちろん、充電ケースごと紛失した場合でも、追跡できます。
また、充電ケースから音を出し、場所を知らせることも可能です。音が少々小さいため、主に家での使用に限られますが、有用な機能です。
AAC-ELD音声コーデックでFaceTimeの通話がクリアに
AirPods 第3世代では、音声コーデックAAC-ELDをサポートしました。低遅延コーデックで音と映像にずれが発生しにくいだけでなく、FaceTimeの通話をHD品質で行えます。リアルタイムの映像とともに、クリアな音声で通話を楽しめます。
AirPods第三世代のデザイン、同梱品
外観デザイン
コンパクトで携帯性に優れているMag Safeケース
手の中にすっぽりと収まり、コンパクトで携帯性に優れています。
AirPods 第3世代はイヤホン本体に加え、充電ケースも手のひらサイズ設計です。カバンのサイドポケットや、ズボンのポケットにもすっきり収納できるので、携帯性に優れている点が良かったです。
AirPods Proと比較すると、AirPods 第3世代の方が正方形に近いバランスの良い形になっています。
AirPods第3世代のケースは充電器となります。イヤホンを使ってない時はケースに入れておきましょう。ケースはLightning端子となっていて、付属品でLightning toUSB-Cケーブルがついてきます。
また、別売りのパッドを購入するとワイヤレス充電することも可能です。
編集部
イヤホン
軸部分が短くなったことによって、装着した時のバランスが良くなりました。
イヤホン本体の重量も両耳合わせて8.56gと、完全ワイヤレスイヤホンの中では超軽量設計です。軽量でありながら、密着性が高くて違和感もなく、安定しているのは魅力的に感じました。
ただし、インナーイヤー型は耳の穴が小さいと、安定してはめ込むことができません。普段、カナル型のイヤホンを利用している方は、注意が必要です。
同梱品
- AirPods本体
- Mag Safe充電ケース
- lightning to USB-Cケーブル
- マニュアル
編集部
【実機で検証】AirPods 第3世代のレビュー
検証結果:テレワークで使用するインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンとしては◎
結論として、AirPods 第3世代はインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンを、テレワークやオンライン授業で利用したい方におすすめできる商品です。耳が疲れにくいインナーイヤー型、かつ軽量設計により、長時間の利用であってもストレスなく活用できました。
ノイズキャンセリング非搭載のため、カフェや電車内など周りが騒がしい環境での利用には少々不向きですが、静かな環境を作りやすいテレワークやオンライン授業時に、AirPods 第3世代はぴったりです。
また、人気の完全ワイヤレスイヤホンはAirPods Proのように、イヤーチップを装着するタイプが多くなっています。カナル型のイヤホンが耳に合わないという方にも、AirPods 第3世代はおすすめです。
初期セットアップがとにかく簡単
AirPodsに共通していることですが、iPhoneとのペアリングが非常に簡単です。使い方としては、充電ケースを開けるとiPhoneにポップアップ画面が表示されるので、「接続」のボタンをタップします。
メディアコントロール画面で簡単な操作方法が説明され、通話発信者と通知を読み上げる機能のセットアップ画面が表示されます。ここは一旦「あとでセットアップ」としてみます。
AirPodsとiPhoneのペアリング設定としては以上!Bluetoothの設定画面を開く必要もなく、わずか30秒程度で初期設定が完了します。初めてワイヤレスイヤホンを利用する方でも、簡単にセットアップを終えられますよ。
一度設定を完了してしまえばあとは使用するときにケースの蓋を開けるだけでサクッとペアリングできます。近くであればイヤホンとケースのバッテリー残量を確認することもできます。
音質は高評価!特に低音域が◎
低音域の鳴りが旧モデルより良くなっている
AirPods 第3世代は、AirPods 第2世代・AirPods Proより音質が改善されていました。特に、低音域の鳴りが良く、迫力を感じられるようになったため、楽器演奏や映画などで臨場感のあるサウンドを楽しみたい方にぴったりです。
音の密度も向上し、音質の粗さも旧モデルより改善された印象。耳にスッと音楽が入ってきて、聴きやすくなった点も良かったです。
また、AirPods 第3世代には、アダプティブイコライゼーションという仕組みが採用されています。音質をリアルタイムで調整し、パワフルなサウンドを再現できるのも、音質が向上した1つの理由と考えられます。
空間オーディオで立体感のある音楽を楽しめる
AirPods 第3世代では、立体的にサウンドが発せられる空間オーディオを、Apple MusicやApple TVなどのコンテンツで利用できます。早速、空間オーディオに対応したApple Musicで試してみました。
空間オーディオをOFFにしていると、左右の耳元から音が鳴っている印象ですが、機能をONにすると、頭の奥から音が発せられる感覚で一層臨場感を楽しめました。また、低音域に強くなった迫力のあるAirPods 第3世代は、空間オーディオを搭載したAirPods Proよりも、音の立体感が増していて良かったです。オーディオメーカーに比べると、音質が劣るApple製品ですが、着実に音のレベルが上がっていると感じさせる商品でした。
さらに、顔の向きに合わせて音の出る位置が変わる、ダイナミックヘッドトラッキングにも対応しています。目の前で歌唱やコンサートを聞いているような感覚を味わえるのも、空間オーディオのメリットです。
編集部
ヘッド部分はやや大きく装着時の安定性は高い
AirPods 第3世代は従来モデルよりヘッド部分が少々大きめで、耳への密着度が高かった印象です。実際、耳に装着して数時間使用したり、歩いたりしてみましたが、ポロっと耳から落ちることはありませんでした。
頭を横に傾けてみても、AirPodsは落ちずに安定しています。耳に掛かっているのではなく、穴にしっかりはまっているのが良く分かりました。
デザイン性はシンプル!耳に装着しても大きく主張しない
オンライン会議でも活用できるデザイン
AirPods 第3世代ではホワイトのカラーを採用し、サイズは両方のイヤホンが手のひらに容易に収まる大きさです。プライベートに限らずテレワークでオンライン会議を行う際も、主張しすぎない大きさ・デザイン性で、ビジネス利用にも適していると感じました。
編集部
充電ケースから手早くイヤホンを取り出せるのも、嬉しいポイント!AirPods 第1世代・第2世代は、特に充電ケースから取り出しにくいと言われていましたが、第3世代では解消されていました。
また、イヤホン本体と充電ケースはマグネットで吸着!充電ケースを逆さまにしても、イヤホン本体は落下せず安心の設計です。
感圧センサーで音楽・電話を操作できるのが優秀
センサーによる誤操作が起きにく使いやすい
AirPodsではデバイスを操作せずとも、イヤホン本体から音楽操作や電話応答などを行えますが、挟み込んで使用する感圧センサータイプのため、誤操作が起きにくいです。具体的には、イヤホン本体から伸びるステムという軸を親指と人差し指で挟み、操作を行います。
ステムに感圧センサーを搭載することで、どのようなメリットがあるかと言うと、例えばイヤホンが落ちそうになると本体を耳の奥へ押し込みますよね?製品によってはイヤホンの本体部にセンサーが搭載されているため、耳の奥へ押し込もうとするとセンサーに触れてしまい、誤操作も起きやすいです。
一方、AirPods 第3世代は挟み込んで使用するので、タッチタイプに比べると操作性に少々面倒さは感じますが、誤操作を起こさず確実に本体のずれの調整を行える点が良かったです。
編集部
ボリューム調整をイヤホンから行えないのは難点
AirPods 第3世代はノイズキャンセリング機能非搭載のため、音楽を流していても周りの声や環境音が入ってきやすいです。周囲の音が気になる時は音量を上げたいところですが、ボリューム調整はイヤホンの感圧センサーから行えません。感圧センサーでできるコントロール操作としては、下記の通りです。
- 1回プッシュ:再生・一時停止・電話応答
- 2回プッシュ:曲送り
- 3回プッシュ:曲戻し
- 長押し:Siriを起動
スマホを操作せずボリューム調整を行いたい場合は、Siriに「音量を大きくして」など話しかける必要があります。もちろん、電車の中では発声できないので、スマホで操作しなければならない点にご注意ください。
MagSafe充電対応で軽いケースも確実に充電できる
AirPods 第3世代は、ワイヤレス充電・MagSafe充電に対応しています。MagSafeとは、マグネットを利用してワイヤレス充電を行える規格で、デバイスをずらさず充電できるのがメリット。
AirPodsは軽くて持ち運びやすい反面、ワイヤレス充電器の上に設置していると、ちょっとした振動でもずれて正常に充電できていないこともありました。
一方、MagSafe充電器を利用すれば、ずれを気にせず確実に充電可能。ケースを設置した際、しっかり充電されているか神経質になることもありませんでした。また、普段ワイヤレス充電器やMagSafe充電器でスマホを充電している方は、AirPods用に別の充電ケーブルを使用する必要がなく、非常に便利と言えます。
関連記事:【iPhoneにくっつく】MagSafe対応モバイルバッテリー30選おすすめランキング
ノイズキャンセリング非搭載なので遮音性は低く没入感を得られない
AirPods 第3世代は遮音性に乏しいインナーイヤー型を採用しているのに加え、ノイズキャンセリング機能も非搭載です。周囲の音が気になる場所で使用してみたところ、環境音や話し声は耳に入ってきたので、高い没入感は得られませんでした。
ノイズキャンセリング機能を搭載していない分、コストは抑えられていますが、雑音を取り除いて仕事や勉強に集中したい方、通話をよくする方には不向きと言えます。AirPodsをどのような場面で活用したいか、あらかじめ想定しておくことが大切です。
AirPodsどれを買う?結論:AirPods Proがベストバイアイテム!
どのAirPodsのモデルを購入しようか迷っている方には、AirPods Proを特におすすめします。なんと言っても、AirPods Proのノイズキャンセリング機能が秀逸!
音楽・動画・ゲームを楽しんでいる時は高い没入感を得られ、勉強・仕事時は周りの音が気にならなくなり、集中力アップを見込めます。実際、私はテレワーク時のオンライン会議でAirPods Proを利用していますが、雑音が入らないため通話中の相手の声もクリアになり、重要な会話も逃さず聞き取れました。
また、バッテリー持ちはAirPods 第3世代のほうが優れていますが、両モデルとも5分の充電で約1時間連続再生・通話できます。AirPods Proのバッテリー性能は多少劣っていますが、急速充電により、連続使用時間は特に問題ないと思っています。
価格は約7,000円高くなりますが、ノイズキャンセリング機能は娯楽の価値・仕事の生産性を上げ、音楽ライフを一変させると言っても過言ではありません。もちろん、カナル型のイヤホンが合わない方にはAirPods 第3世代がおすすめですが、イヤーチップの装着に抵抗がない方には、AirPods Proがベストです!
その他のおすすめワイヤレスイヤホン
ワイヤレスイヤホンの中でも高い人気を誇っているAirPodsですが、他にも高性能なアイテムは複数存在します。AirPods以外のワイヤレスイヤホンもチェックしたい方向けに、ここでは用途別におすすめアイテムをご紹介していきます。
高いノイズキャンセリング性能を求めるなら
SONY ワイヤレスイヤホン WF-1000XM4
サイズ | イヤホン:ー 充電ケース:66.9 x 39.2 x 29.4 mm |
---|---|
重さ | イヤホン:7.3g(片耳) 充電ケース:42g |
再生可能時間 | 最大12時間(通常時) 最大8時間(NCオン時) 最大6時間(通話時) 最大5.5時間(通話・NCオン時) |
対応コーデック | SBC/AAC/LDAC |
ノイズキャンセリング | ○ |
防水性能 | IPX4 |
業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を持つのが、SONYのWF-1000XM4です。低音域から高音域までノイズを除去し、静寂を感じられるハイエンドモデル!AirPodsと実際に聞き比べてみましたが、ノイズキャンセリング性能としては、WF-1000XM4のほうが優れている印象でした。
また、LDACというSONYの独自音声圧縮コーデックを採用しており、ワイヤレスながらもハイレゾ音質を実現。サイズと重量があるため、AirPodsに比べると装着性は劣りますが、全体的な性能は非常に評価の高いモデルです。
- ノイズキャンセリングにこだわりのある人
- 高音質のサウンドで音楽・動画・ゲームを楽しみたい人
- 装着性より機能性重視の人
関連記事:【Sony WF-1000XM4を実写レビュー】1000XM3やAir Pods Proと比較して良かった点・悪かった点。
高い音質を求めるなら
ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン MOMENTUM True Wireless 2
サイズ | イヤホン:76.8 x 43.8 x 34.7mm 充電ケース:約77 x 44 x 35mm |
---|---|
重さ | イヤホン:6g(片耳) 充電ケース:58g |
再生可能時間 | 7時間 |
対応コーデック | SBC/AAC/aptX |
ノイズキャンセリング | ○ |
防水性能 | IPX4 |
完璧な音を追求して作られたワイヤレスイヤホンが、ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2です。原音を忠実に再現するため、最新チップと7mmドライバーを搭載。重厚感のある低音域・自然でフラットな中音域・伸びのある高音域で、全音域のバランスが非常に良く、あらゆるジャンルの音楽を高音質で楽しめます。
専用アプリの「Smart Control」から、イヤホン操作や音質を自由にカスタマイズすることも可能。操作しやすいコントロール設定と好みのサウンドで、自分だけのイヤホンを作り上げられます。
また、カラータイプはブラックとホワイトの2色を展開。ケースも非常におしゃれで、ワイヤレスイヤホンながらデザイン性の高いアイテムです。
- 音質を最優先に選びたい人
- イヤホン操作や音質を自分好みにカスタマイズしたい人
- イヤホンとケースのデザイン性も妥協できない人
関連記事:【実写レビュー】ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン MOMENTUM True Wireless2 を徹底検証 & 口コミ評価!
コスパ重視なら
ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン CX Plus True Wireless
サイズ | イヤホン:ー 充電ケース:59 x 33.8 x 42.3mm |
---|---|
重さ | イヤホン:6g(片耳) 充電ケース:35g |
再生可能時間 | 8時間 |
対応コーデック | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive |
ノイズキャンセリング | ○ |
防水性能 | IPX4 |
ゼンハイザー初のaptX Adaptiveのコーデックに対応し、音質バランスの良さが際立つのがCX Plus True Wirelessです。ハイレゾ相当のクオリティで音を再現し、明るいサウンドを発します。特に、中高音域の伸び・響きが良く、楽曲の魅力を引き出してくれるイヤホンです。
ノイズキャンセリングやイコライザー設定など優秀な機能を備えており、加えて軽量設計でありながら、Amazon価格で20,000円を切っています。出費を抑えつつも高音質なサウンドを聴きたい、ノイズキャンセリング機能を利用したいという方におすすめです。
- 安くて高性能なワイヤレスイヤホンを求めている人
- 軽いイヤホンで長時間作業したい人
関連記事:【本当に高音質?】CX Plus True Wirelessを本音レビュー!ノイキャン・使用感徹底調査
関連記事:【聞き比べて比較】音質重視の完全ワイヤレスイヤホン23選おすすめランキング!最新レビュー
AirPods 第3世代の関連商品
あると便利な関連商品を紹介します。AirPodsと一緒に使うと快適に過ごせますよ。
AirPods 第3世代対応のケース
ケースカバーを付けて、お気に入りの色にチェンジ!うっかり落下した時の保護にもなります。カラビナ付きを選ぶと紛失防止できおすすめですよ。
AirPods 第3世代対応の充電器
iPhoneと同時充電できるタイプが見た目もおしゃれでおすすめです。ひとつのケーブルでAirPodsにもAppleWacthにも対応しているタイプもあり、モノを増やしたくない方にぴったりですよ。
AirPods 第3世代のよくある質問
AirPodsに接続できない場合はどうすれば良いですか?
次に、充電ケースの蓋を開けた状態で、背面の設定ボタンを約15秒長押し後、AirPodsを再接続できるか試してみてください。
AirPods 第3世代を安く買う方法はありますか?
また、Amazonギフト券のキャンペーンを利用してポイント還元を受ければ、さらに安く購入することも可能です。
関連記事:Amazon キャンペーン(作成中の記事)
AirPods 第3世代の中古はおすすめできますか?
よって、正規販売店で購入することをおすすめします。
AirPods 第3世代のカバーは販売されていますか?
防水性能を持つAirPods 第3世代の充電ケースですが、高価なイヤホンなので、カバーを装着しておくのがおすすめです。
AirPods 第3世代のレビューまとめ
- インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンとしては非常におすすめ
- 従来モデルより音質が良くなっている
- 大きめのヘッドで装着感・安定性が高い
- 感圧センサータイプで誤操作が起きにく使いやすい
- ノイズキャンセリング機能非搭載であるのは要注意
AirPods 第3世代で特に良かったのは、音質が改善された点です。Apple製品は音質面に弱いですが、AirPods 第2世代やProよりサウンドの質が向上し、様々なジャンルを高音質で楽しめるようになりました。
また、AirPods 第3世代では装着性が上がった点や感圧センサーを搭載している点なども、旧モデルより使い勝手が向上して良かったです。ただし、上位モデルのAirPods Proより性能が劣る点は、必ず押さえておきたいポイントです。インナーイヤー型のタイプであることや、価格など総合的に判断し、AirPods 第3世代が自分に合っているモデルなのか、他の世代との違いを比較してどれがいいか検討してみてくださいね。
関連記事:【実機レビュー】AirPods Pro2は本当にノイキャンが2倍に?旧型と比較検証してみた
関連記事:【Powerbeats Proを実写レビュー】Air Pods Proから乗り換えた理由など高評価ポイント解説
関連記事:【Beats Studio Buds レビュー】買って満足する人、ダメな人。Air Pods Proとも比較。
関連記事:おしゃれな韓国デザインも!Airpods / Proケースおすすめ20選|人気ブランドを解説
関連記事:【決定版】AirPods Pro (エアーポッズプロ)の便利な使い方8選!すぐできる設定や操作方法も
関連記事:【神】無くしても安心!AirPodsを探す方法🔎片方・ケースごと紛失した場合も
関連記事:【超便利】AirPods(エアーポッズ)の使い方を解説!操作方法と機能も紹介
関連記事:AirPods超えのコスパ!完全ワイヤレスイヤホン29選おすすめランキング【2024】
関連記事:【実機レビュー】JBL TOUR PRO+ TWS は選ぶ価値あり?音質・ノイキャン・残念なポイントを辛口評価
関連記事:【M2と比較】M3 MacBook Airを実機レビュー!違い・どちらを買うべきか解説
関連記事:Anker史上最強コスパのイヤホンSoundcore P40iを徹底レビュー!Liberty 4 NCとの比較も