Smart Tap PowerArQ miniは、コンパクトなボディに大容量のバッテリーを備えたポータブル電源です。
重さもポータブルバッテリーの中では軽い方なので、気軽に外に持っていって家電製品を使ったり、スマホやタブレット・PCの充電ができます。
ただコンパクトな分、ポータブル電源の中では容量と出力は小さめなので、自分の使いたい用途と一致するかどうかを考えて購入しましょう。
目次
Smart Tap PowerArQ miniを実際に使って徹底検証!
軽量コンパクトなポータブル電源を検討している方は、ぜひ読んでみてください。
Smart Tap PowerArQ miniとは?
PowerArQ miniは、Smart Tapが販売しているポータブル電源シリーズ「PowerArQ」5機種の中では容量が一番小さく、「軽量コンパクト」で持ち運びやすいモデルです。
以下でその特徴を詳しく解説します。
Smart Tap PowerArQ miniのスペック
容量 | 346wh(93,600mAh) |
サイズ | 23×19.3×19.5cm |
重量 | 約3.5kg |
定格出力 | 200W(最大400W) |
出力ポート | AC×1/シガー×1/USB-A×2 |
DC入力 | 12-30V(最大3.5A) |
フル充電時間 | 約8時間 |
対応周波数 | 60Hz |
保証期間 | 2年 |
コンパクトボディに水準以上の容量を搭載
Smart Tap PowerArQ miniは小さめのボディにもかかわらず、346whというサイズの割にはかなり大きい容量を搭載したポータブル電源です。
これだけの容量があると、家電製品をかなりの長時間稼働させることができます。
例えば公式では以下のように使用時間が明記されています。
家電製品の種類 | 稼働時間(充電回数) |
LEDライト(3W) | 約88時間 |
LEDランタン | 約75時間 |
扇風機(30W) | 約9時間 |
電気毛布(30W) | 約9時間 |
車載冷蔵庫(60W) | 約5時間 |
電動ドライバー | 約18回充電 |
ノートPC | 約5回充電 |
ドローン(90W) | 約3回充電 |
編集部
3種類合計4ポートの出力ポート
PowerArQ miniは3種類、4か所の出力ポートを搭載しています。
- AC電源×1
- DCシガーソケット×1
- USBーA×2
大人数で使うにはやや少ないですが、ソロキャンプや、家電を使いながらスマホの充電程度であれば十分でしょう。
編集部
カラーバリエーションは3色
PowerArQ miniのカラーバリエーションは3種類です。
- コヨーテタン
- オリーブドラブ
- レッド
渋い落ち着いたコヨーテタンとオリーブドラブ、他のポータブル電源ではまず見かけない目の覚めるような鮮やかなレッドの3色です。
編集部
Smart Tap PowerArQ miniを実際に使って徹底検証!
Picky’s編集部で、実際にPowerArQ miniを使用して見ました。
今回チェックしたのは、以下5項目です
- 同梱物
- 外観・サイズ・重さ
- 使い勝手
- 使用時間
- 充電時間
同梱物
- PowerArQ mini本体
- 充電用ACアダプター
- MC4ケーブル
- シガーケーブル
- 取扱説明書
外観・サイズ・重さ
PowerArQ miniのサイズは23×19.3×19.5cm、ポータブル電源の中ではかなり小型で置き場所にもおそらく困らないと思います。
重さは3.5kgで2Lペットボトル1.5本分、女性スタッフでも簡単に持ち上げることができますが、決して軽いわけではないので、持って長距離移動する時は注意しましょう。
使い勝手
コンパクトな分、容量と出力が小さいのは覚悟していましたが、やっぱり色々と制限が出てくる感じです。
ミニ家電を短時間~半日使う程度なら問題ありませんが、電力消費の大きい家電製品を使用すると割と短時間でバッテリーが無くなります。
コンセントも1個しかないので、家族キャンプで寒い日に電気毛布を2枚使いたい場合マルチタップが必要になり、容量的にも一晩持たせるのは難しそうです。
また、定格出力が200Wなので、ミニ家電であればほぼ問題ありませんが、熱を発生させるような消費電力の高い機器の場合、使える種類もある程度限られてきます。
容量はともかく、出力は300W以上あるとかなり使える製品の幅が広がって便利なんですが…。
編集部
最新モデルのPowerArQ mini2なら容量は少し小さくなるものの、出力が300W以上あるので使い勝手が良くなります。
関連記事:【2021年最新版】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ mini2 (300Wh)の調査&検証レビュー!
使用時間
キャンプなどで使いたい方が多いサーキュレーター(夏)と電気毛布(冬)が、PowerArQ miniでどれくらい使えるか編集部スタッフが検証してみました。
サーキュレーター(中) | 約8時間 |
電気毛布(中) | 約6時間 |
サーキュレーターはほぼ公称値通りでしたが、電気毛布は少し強く設定しすぎたのか公称値より短かく、一晩過ごすにはやや不安な時間でした。
弱ならもう少し長時間持ちそうなので、保温性の高い暖かいシュラフ(寝袋)を買って組み合わせると良いと思います。
やはり容量が小さめなので、熱を発生させる家電製品の長時間使用は期待しないほうがよさそうです。
編集部
充電時間
PowerArQ miniの346whをフル充電した場合、AC電源で約8時間程度でしたので、ほぼほぼ公称値通りといっていいと思います。Ankerのポータブル電源には同じようなサイズで5時間で充電できるものもあるので、チェックしてみてください。
関連記事:【実機レビュー】Anker 521 Portable Power Stationで使える家電を徹底検証!注意点の解説も
なお、別売りのソーラーパネル「PowerArQ Solar 120W」があれば屋外でも太陽光から充電が可能です。
編集部で検証した時は天候条件が良かったため、約9時間とAC電源並みにスピードで充電できました。
電源のない屋外で充電ができるので、連泊キャンプや災害避難時に使用する想定で購入する場合はセットで買っておきましょう。
編集部
関連記事:【2021年最新レビュー】ポータブル電源用 ソーラーパネル PowerArQ Solar 120W&210Wレビュー
Smart Tap PowerArQ miniの検証結果
Picky’s編集部の検証結果は、以下のようになりました。
Smart Tap PowerArQ mini総評
使い勝手 | 〇 |
携行性 | ◎ |
操作性 | ◎ |
静音性 | 〇 |
充電時間 | 〇 |
価格(コスパ) | 〇 |
サポート | ◎ |
メリット:とにかく手軽に買って持ち運べる!
Smart Tap PowerArQ miniのメリットは「とにかく手軽」な点です。
キャンプやちょっとした日帰りレジャーなど、外出時に持って行って屋外で家電を使ったり、スマホを充電したりと快適な生活が可能です。
編集部
デメリット:PowerArQ mini2のほうが全般的に優れている
PowerArQ miniには「PowerArQ mini2」という最新の後継モデルがあります。
詳しい違いはこの後解説しますが、最新型なだけあり容量・価格・重量以外のあらゆる面でPowerArQ mini2の方が優れています。
- 1円でも安く買いたい
- とにかく1whでも容量は大きい方が良い
こう考えている方はPowerArQ miniでいいと思いますが、基本的にはPowerArQ mini2をおすすめします。
関連記事:【2021年最新版】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ mini2 (300Wh)の調査&検証レビュー!
最新モデル「PowerArQ mini2」との違いを比較
最新モデル、PowerArQ mini2との違いについて簡単に解説します。
比較項目 | PowerArQ mini | PowerArQ mini2 |
バッテリー容量 | 346wh(93,600mAh) | 307wh(24,000mAh) |
定格出力 | 200W (最大400W) | 300W(最大800W) |
ポート数 | AC×1/シガー×1/USB-A×2 | AC×2/シガー×1/USB-A×2/USB-C×1 |
サイズ/重さ | 23×19.3×19.5cm(約3.5kg) | 23×19.3×19.5cm(約4.7kg) |
LEDライト | 無し | 520ルーメン |
周波数切り替え | 60Hz固定 | 50Hz/60Hz切り替え可能 |
パススルー充電 | 無し | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 |
公式価格 | 34,100円 | 38,500円 |
※比較機種よりも優れている個所は赤文字
容量がやや大きい点と、定価がやや安い点、あと重さが1kg以上軽い点は評価できますが、基本的には圧倒的にPowerArQ mini2の方が多機能・高性能です。
特にUSB-Cポートがある点と、コンパクトポータブル電源と相性の良いLEDライトが搭載されている点、出力が300Wにアップしている点は大きな改良点です。
PowerArQ miniの方にも多少メリットはありますが、その差は微々たるものです。
PowerArQ mini2のメリットの方が圧倒的に大きいので、Picky’s編集部としてはできれば数千円上乗せして最新型PowerArQ mini2の購入をおすすめします。
【2021年最新版】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ mini2 (300Wh)の調査&検証レビュー!
Smart Tap PowerArQ miniの口コミ・レビュー
Smart Tap PowerArQ miniの口コミ・レビューをご紹介します。
Smart Tap PowerArQ miniの良い口コミ・レビュー
- 車中泊で使用しましたが、使う家電を選べば一晩快適です
- 可愛いサイズ、持ちやすい形状と重さです
Smart Tap PowerArQ miniの悪い口コミ・レビュー
- コンセントは2つ欲しかった
- リチウムバッテリーなのに充電100%(劣化する)で届けるとか大丈夫?
他のPowerArQシリーズとの比較
PowerArQは今回紹介したPowerArQ miniを含め、容量や性能などの特徴が異なる5つのモデルが発売されています。
各シリーズの違いを簡単に比較してみました。
PowerArQ mini | PowerArQ mini2 | PowerArQ | PowerArQ 2 | PowerArQ Pro | |
容量 | 346Wh | 307Wh | 626Wh | 500Wh | 1002.4wh |
定格出力 | 200W(最大400W) | 300W(最大800W) | 300W(最大500W) | 300W(最大450W) | 1000W(最大2000W) |
ポート数 | AC×1/シガー×1/USB-A×2 | AC×2/シガー×1/USB-A×2/USB-C×1 | AC×1/シガー×1/DC×2/USB-A×3 | AC×2/シガー×1/DC×2/USB-A×4/USB-C×1 | AC×3/シガー×1/USB-A×2/USB-C×2 |
サイズ | 23×19.3×19.5cm | 23×19.3×19.5cm | 30×24.2×19.3cm | 29.5×19.5×19.1cm | 33.3×23.5×27.3cm |
重量 | 3.5kg | 約4.7kg | 約6kg | 約6kg | 10.425kg |
フル充電時間 | 約8時間 | 約4時間 | 約6時間 | 約7時間 | 約7.5時間 |
特徴1 | 容量は小さめだが価格もお手頃 | 4種類のポート搭載 | 容量大きめの使いやすいモデル | PowerArQ の改良版でバランスが良い | 大容量・高出力 |
特徴2 | 軽量・コンパクト | 急速充電可能 | バランスの良い機種 | USB-Cポート搭載モデル | 8ポート出力で使いやすい |
他のPowerArQシリーズについて知りたい方は以下の記事も読んでみてください。
関連記事:【2021年徹底検証】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ Pro (1000Wh)を本気でレビュー
関連記事:【2021年最新レビュー】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ 2 (500Wh)の調査・検証をしてみました!
Smart Tap PowerArQ miniのよくある質問
最後によくある質問を集めました。
「Smart Tap Power ArQ mini」は何て読むの?
「スマートタップ パワーアーク ミニ」と読みます。
防水・防塵機能はありますか?
残念ながらPowerArQ miniは防水・防塵ではありません。
水のかかる場所や砂ぼこりが舞う場所での使用は避けてください。
リチウムイオンバッテリーは100%にしておくと良くないって本当?
PowerArQ miniに使われているバッテリーはリチウムイオンです。
このリチウムイオンは、100%の満タン状態や0%のカラ状態で長期間保管すると、著しくバッテリーに劣化を早めます。
編集部
Smart Tap PowerArQ miniまとめ
Smart Tap PowerArQ miniはサイズの割にはバッテリー容量が大きく、屋外レジャーや災害時に非常に頼りになるポータブル電源です。
後継機が出てやや魅力が薄れてしまいましたが、容量は新型よりも大きいですし、できること自体はそれほど変わりません。
さらに旧モデルのため、安く手に入れられる可能性もあるので、「このスペックで十分!」という方は検討してみてはいかがでしょうか。
レントリーでは今回紹介したPowerArQよりも、さらに容量と出力の大きい「Jackery ポータブル電源 1000」のレンタルもやっています。
関連記事:【徹底比較】本格的大容量のポータブル電源Jackery1000で30以上の家電製品を徹底的に検証
ポータブル電源を持っている方も、これから買う予定の方もまずはお安くレンタルから試してみてはいかがでしょうか。
さらにPicky’sでは、今回紹介したPowerArQ mini2の他にも数多くのポータブル電源を解説・検証しています。
容量などの特徴や価格もメーカーや機種によって様々なので、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【使って検証】Ankerのポータブル電源全5機種 おすすめ比較 !Power Houseの魅力をレビュー