OLYMPUS(オリンパス)E-PL8の後継モデルとして販売されているE-PL9。
「簡単操作でワンランク上の写真を撮って、シェア。」のコンセプトで開発さた人気のミラーレスカメラです。
E-PL9は簡単にプロのような写真を撮れるように十分の性能を持ち、さらにパソコンを使わずに簡単に写真をレタッチ(編集)できるように作られた、いわば女子向きのカメラなんです!
はじめてのカメラ選びとしてもオススメできるオリンパスのE-PL9を今回は実写レビューします!
- E-PL9の性能
- E-PL9の良いところ・残念なこと
- 買うべき?それとも他の機種?
⇒人気のOLYMPUS(オリンパス)のミラーレス一眼!おすすめ機種8選をレビュー
目次
オリンパス E-PL9の基本性能とスペック
OLYMPUS E-PL9 | |
---|---|
センサー | マイクロフォーサーズ |
画素数 | 1605万画素 |
ISO感度 | LOW(100相当) ~ 25600 |
連写速度 | 8.6コマ/秒 |
大きさ | 117.1mm×68.0mm×39.0mm |
重さ | 380g |
発売日 | 2018年3月 |
価格(2019年1月)メーカー販売サイト |
ボディのみ 7万3千円 14mm-42mmレンズキット 9万円 ダブルズームキット 10万9千円 |
センサーサイズはマイクロフォーサーズ
E-PL9ではマイクロフォーサーズと言われる規格のセンサーを採用しています。
マイクロフォーサーズのセンサーはセンサーサイズがかなり小さいのが特徴で、カメラが軽量コンパクトになります。
さらには焦点距離の短いレンズでも遠くの景色を大きく写すことができるので、望遠レンズも小型となり取り回しが良くなります。
カメラに使われているセンサーは主に3種類あり、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズです。
左に行くほどセンサーサイズが大きくなり、高感度時のノイズ耐性や色の階調が良くなります。
逆に右に行くほどセンサーサイズが小さくなるので、カメラのサイズを小する事ができ持ち運びやすくなります。
暗い場所でも安心!高感度性能
オリンパスE-PL9ではISO感度AUTOではLOW(100相当) ~ 6400まで、感度マニュアル設定ではLOW(100相当) ~ 25600までの設定があります。
あかり
オート感度が6400で止まっているのは、ISO6400を超えると写真にノイズが出てきてしまうということです。
しかし6400を超えてもこのカメラはまだまだキレイな写真を写すことができます。実際にはISO15000くらいまで感度を引き上げてもあまりノイズが気にならない写真を撮ることができます。
8.6コマ/秒の決して逃さない、連写速度
このカメラでは最高8.6コマ/秒の連写性能があるので、一瞬の被写体の表情を逃すことなく写真に撮ることができます。
→連写最強!ソニーサイバーショットRX100M5 力を発揮するのは陸だけでなく水中も?
スマホに接続、Wi-Fi・Bluetooth
E-PL9ではWi-Fiの他にBluetoothを使うことができます。公式のスマートフォンアプリ「OI.share」をダウンロードすることで、簡単にスマホに接続しカメラを楽しむことができます。
セルフィーもできる!可動式タッチパネルモニター
OLYMPUS E-PL9では、可動式のタッチパネルモニターを採用しています。
このモニターは上向きに80度、下向きに180度動かすことができます。
上向きには星空や地面の小さな花の写真を撮るときに便利です。
あかり
また下向きに180度画面を動かすことができる、つまりモニターをカメラ正面に向けることができるので、カメラを使ってセルフィーを気軽に楽しめます。
さらにタッチパネルモニターなので、AFを合わせたい位置を触って指定できるタッチAFやタッチシャッターに対応しています。
設定画面も触って操作することができるので、ややこしいボタン操作が解消されました。
OLYMPUS(オリンパス)PEN E-PL9のデザイン・カラーバリエーション
このオリンパスE-PL9ではカメラのカラーバリエーションが3種類あります。ホワイト・ブラック・ブラウンがあり、自分の好みから選ぶことができます。
オシャレな革張りや箔押しのロゴなどオシャレなデザインがとても魅力です。
OLYMPUS(オリンパス)PEN E-PL9はレンズキット販売されているものがオススメ
カメラを初めて買うときはレンズキットを買うことをおすすめします。
あかり
レンズキットとは、カメラとレンズがセットになって販売されているものです。
OLYMPUS PEN E-PL9 EZレンズキット
「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」というレンズがカメラとセットになって販売されているレンズキットです。
このレンズは35mm換算で28mm-84mmの範囲をカバーしている標準域のズームレンズです。
室内での撮影で広範囲を写したいときにも、街で少し離れたものを拡大して写すことができ、困ることが少ないレンズです。これを1つ持っておくと便利だと思います。
ダブルズームレンズキット
「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」の2種類のレンズがセットになっています。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」のレンズは前のレンズキットで解説した通り、屋内や屋外でも使えるレンズです。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」のレンズは35mm換算すると80mm-300mmの焦点距離を持つレンズになります。
室内での撮影には向いていませんが、運動会など撮りたいものが遠くにあるものを撮りたいときに使うと良いでしょう。
新品での販売価格
新品価格 公式ホームページ(2018年6月) | 現在の販売価格は?(レンズキット) |
ボディのみ 7万3千円 14mm-42mmレンズキット 9万円 |
公式販売サイト |
※現在E-PL9は販売を終了しています。
中古での販売価格
中古販売価格はいかのリンクを参考にしてみてください。
中古を購入するなら前モデルのPL8もオススメです。
中古販売価格(2018年6月) | 現在の中古販売価格 |
約5万7千円 |
関連:中古の一眼レフで安くカメラを始めよう!!【最安でカメラを買うコツ】
OLYMPUS PEN E-PL9の注目ポイントや機能
印象を変える、アートフィルター
E-PL9では簡単に印象的な写真に仕上げることのできるアートフィルターを備えています。
あかり
スマホのようにタッチ操作でフィルターを選ぶことで、写真の雰囲気をガラリと変えることができます。
E-PL9では新しく「ネオノスタルジー」というフィルターが追加されています。このフィルターではノスタルジックな雰囲気の写真を簡単に撮影できます。
このようにフィルターを変えるだけで印象がものすごく変わります。
まるでプロ! アドバンスフォト
プロが撮影したような写真を自分でも気軽に撮ることができる機能、それがアドバンスフォトです。
この機能ではライブコンポジットやパノラマ撮影、HDR撮影、多重露出を単しむことができます。この機能を使うためにはカメラのモードダイヤルを「AP」に合わせて撮影方法を選ぶだけです。
常に最適なカメラ設定に、シーンモード
従来のカメラでは撮影するシーンによってカメラの設定をメニュー画面を開いて、いくつかの設定を変えなければなりませんでした。
しかしE-PL9ではシーンモードという機能があり、人物や夜景、風景などの6種類のシーンが用意されています。
自分がどのようなシーンで撮影するかを考え、撮りたい写真のイメージに一番近いモードを選択することで、最適な設定での撮影をすることができます。
簡単!スマートフォン接続!
このE-PL9ではカメラとスマホを接続する方法として、Wi-FiとBluetoothの2種類があります。
カメラとスマホを初めてつなぐときの初期設定が面倒なカメラが多いですが、OLYMPUS E-PL9はカメラに表示されるQRコードをスマホで読み取り、簡単に接続を完了することができます。
E-PL9ではスマホに転送したい画像を選択し、後で転送することができる「シェア予約」の機能があります。
「シェア予約」を使うと、カメラを使っていないときにお気に入りの画像をスマートフォンに自動で転送することができます。
操作は転送したい画像を表示して「シェア予約」のボタンを押すだけです。そして電源をOFFにすれば、スマホに自動的に画像を送ります。
夜間でも平気!手ブレ補正
オリンパスE-PL9では安心の5軸手ブレ補正を採用しています。
5軸手ブレ補正ではカメラの上下左右の動くだけでなく、回転・前後移動によって起きる手ブレにも有効です。
強力な手ぶれ補正機能のおかげで、夜間などブレの起きやすいシーンでもキレイな写真を撮影できます。
OLYMPUS PEN E-PL9のここが残念
ファインダーがない!
このE-PL9にはファインダーがありません。
カメラはモニターを見ながら写真を撮らなくてはならないので、ファインダーを覗いているのにあこがれている人は気を付けましょう。
あかり
ダイヤルが少ないので上級者には向かないことも
このカメラは「簡単操作でワンランク上の写真」が売りなので、複雑な操作を必要とするダイヤルがほとんどありません。
簡単に写真を撮ることはできますが、自分でカメラの設定を細かく設定することはむつかしいです。
あかり
OLYMPUS PEN E-PL9のレビュー・口コミ
家電批評 特別編集 一眼カメラまるごとわかる本 2018
PEN E-PL8の後継機種として発売の新機種。女性に人気のアートフィルターに、今回新しく「ネオノスタルジー」が加わり16種類に。モードダイヤル内にアドバンスフォトモードが配置され、ライブコンポジットや多重露光、HDR撮影などワンランクアップする写真撮影をアシストしてくれる。下方にチルトするモニターでセルフィー撮影も楽々。前モデルよりも握りやすいグリップが装備され、オシャレな革張りや箔押しのロゴはそのままなのが良い。ただし、ボタン類は小さくデザインされているので男性の指では押しにくいかもしれない。Wi-FiのほかBluetoothも搭載され、スマホの操作だけで写真の転送ができるのは魅力。ボディ内手振れ補正で手振れの少ない撮影も楽しめるので、4K動画を撮る際も頼もしい。最上位モデルのOM-D EM-1 Mark2と同じエンジンを搭載する、小型ながらも機能に優れたモデルだ。
たしかにこのオリンパスE-PL9のボタンは小さくて押しづらいです。
カメラの小型化も理由かもしれませんが、操作のほとんどをモニターで行おうという考えもあるのかもしれません。
OLYMPUS PEN PL-9のレンズを交換して写真をもっと楽しもう
せっかくのミラーレスカメラ「レンズ交換しないともったいない!」。
レンズキットについてくるレンズでは満足できない方にオリンパスが販売されている交換レンズを紹介します。
ボケのある写真を撮影できる単焦点レンズ
多くの人が買いたいと感じるレンズが単焦点レンズではないでしょうか。
単焦点レンズはズーム機構を持たない単純な仕組みなため、ズームレンズに比べ解像度が高い写真を撮ることができます。
「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」
このレンズは背景の美しいボケを手軽に楽しむことができるレンズです。35mm換算で50mmの焦点距離を持つので、ポートレートでの撮影に最適でしょう。
もう困らない!一眼カメラのレンズとその種類について徹底解説!小さいものを大き写せるマクロレンズ
マクロレンズは小さいものを大きく撮ることができます。
カメラで何かを撮るとき、被写体からある程度距離を取らないといけませんが、マクロレンズではこの離さないといけない距離がとても短く作られています。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」
解像力とコントラストの高さが優れているマクロレンズです。
遠方から1:1等倍のマクロ撮影まで対応しています。また画面中心から周辺まで高解像・高コントラストを維持し、素晴らしい描写力を実現しています。
ネイチャーマクロだけでなく、風景やポートレートなど幅広い用途で使うことができます。
便利なズームレンズ
「レンズ交換を楽しみたい!」という方にはおすすめしがたいですが、室内での撮影から運動会などの離れた箇所を1つのレンズで撮りたい方にオススメできるレンズです。
他のレンズに比べると少し解像度などが低いですが、その名の通りどんな撮影でも1本でできるので便利なズームレンズです。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」
このレンズはコンパクトな10.7倍ズームレンズで35mm換算に28mmから300mmの焦点距離を持ちます。
このレンズは防塵・防滴性能をもち、逆光時にゴーストやフレアを抑えるコーティングが施されています。E-PL9は防塵防滴ではないので、レンズが防水だからと雨の中で使うことは避けてください。
オリンパスE-PL9の作例
OLYMOUS E-PL9 まとめ
- 簡単に印象的な写真を撮ることができる
- コンパクトでオシャレなデザイン
- じっくり自分で設定を変えて撮りたい人にはおすすめできない
このオリンパスE-PL9は初心者向けのカメラとしておすすめできます。
手軽にプロのような写真を撮ることができるように、様々なカメラの設定が用意されています。
見た目がとてもオシャレなカメラなので、可愛いデザインのカメラを探しているのであればベストチョイスなカメラでしょう。
画質、機能もエントリークラスとしては十分です。
カメラをすでに持っている方のカメラのステップアップや、初心者の方でも自分で設定を変えて遊びたい方にはおすすめがあまりできません。
ダイヤルが少なく細かい設定の調整が難しい機種です。そういう方にはPENシリーズの「PEN-F」やOM-Dシリーズで同じくらいの価格の「EM-10 Mark3」をおすすめします。