一眼レフやミラーレスとiPhone、写真を撮るならどちらが良いでしょうか。
近年、ドライブやレジャースポーツなどに時間を費やす人が減っているのに対して、写真を趣味にしている人は増えています。
一眼レフやミラーレスを持っていなくても、日常的にスマホを使って写真を撮る方も多いのではないでしょうか?ちょっと変わったものや、綺麗なものを見ると写真を撮りたくなりますよね。
僕は雲が好きなので、よく空を見上げてはボーっとしています。綺麗な鱗雲や夕焼けで赤く染まった空を見ると、一眼レフを持ち歩いていなくてもiPhoneで写真を撮ることも。
一眼レフ・ミラーレスなどは高価なイメージがあるせいで、スマホで十分だと考えている人は僕の周りにも少なくありません。
今回はそういった方に向けて、一眼レフ・ミラーレスとiPhoneのカメラとを比べていきます!
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- 一眼レフやミラーレスとスマホとカメラの違い
- どっちが便利なのか?
- あなたにおすすめなのは一眼?スマホ?
目次
一眼レフ・ミラーレスで撮った写真が優れているところ
一眼レフ・ミラーレスで撮った写真には、どんな良さがあると思いますか?
漠然と良い写真が撮れることは分かっていても、具体的に何が違うのかは説明しづらいですよね。違いは大きく分けて4つ。
- ボケ
- 解像感
- ズーム
- 高感度耐性
この4つが写真の出来にどうつながっていくのか1つずつ解説していきます。なお、一眼レフとミラーレスは本質的には同じものなので、作例として使用している写真は一眼レフを使用しています。
一眼レフ・ミラーレスで撮った写真はボケる
まずは、ボケについて。iPhoneと一眼レフ・ミラーレスで撮った写真を見比べてみましょう!
iPhoneのほうがのっぺりとした写真なのに対して、一眼レフで撮った写真は被写体がくっきりして背景がきれいにボケているのがわかります。
一眼レフで撮った写真を見てからスマホで撮った写真を見ると、背景がごちゃごちゃしているように見えませんか?
対して一眼レフで撮った写真は、被写体が浮き出ていて写真を撮ったい人が見せいたいもの、主張したいものがはっきりしています。
この違いは、カメラのセンサーの大きさとレンズの違いによって表れます。
一眼レフの中でもセンサーが大きいモデルほど、良いレンズ(ここではF値が低いレンズ)ほど背景のボケが大きくなります。
iPhoneはセンサーも小さく、一眼レフに比べて安価なレンズなのでこれはしょうがない結果ですね。
フルサイズとAPS-Cの違いとは?イメージセンサーを比較する9つのポイント拡大しても荒くならない一眼レフ・ミラーレスの解像度
次にこの写真たちをご覧ください。
上の写真がiPhone、下が一眼レフで撮った写真です。一眼レフで撮影した写真の方が、コントラストがしっかり出ていてはっきりとした写真に見えます。もう少し拡大して見てみましょう!
どうですか?違いがもっとはっきりしましたよね。iPhoneで撮った写真は線と線の境界がつぶれていて、絵画のようになっています。
これはカメラのセンサーに搭載されている画素数の問題が大きいです。
iPhone XやiPhone 8のカメラの画素数は約1,200万画素、対してキヤノンの一眼レフのエントリーモデルであるEOS kiss x9iや EOS 9000Dなどは約2,420万画素です。
高級な高画素モデルのカメラになると4,000万画素を超えるモデルもあります。
つまり、単純にカメラの画素数が一眼レフ・ミラーレスはスマホの約2倍あるのです!これだけ違うと撮れる写真もだいぶ変わってきますね。
それだけでなく、一眼レフ・ミラーレスのセンサーはスマホよりかなり大きいです。画質が良いのはその影響もあります。
さらに、一眼レフ・ミラーレスはより良いレンズをつけることで解像感が上がることもあります。本当にいいレンズはその場の空気までも写し出す、なんて言われてますね。
一眼レフ・ミラーレスはズームしても荒くならない
写真を拡大すると、iPhoneの写真は境い目が潰れましたが、一眼レフの写真には解像感がありました。
では、写真を撮る前にズームして撮った場合はどうでしょうか。
さっきよりも一目瞭然ですね。スマホは先ほど同様つぶれてしまっているのに対して、一眼レフは変わることなく綺麗な写りです。看板の文字などをみるとわかりやすいと思います。
スマホのズームはデジタルズーム、写真を拡大して切り取っているだけ。普通に撮った写真を後から切り取っているのとまったく同じですね。
それに対して、一眼レフのズームは光学ズーム。レンズ自体を動かして焦点域を調節しています。簡単に言うと、望遠鏡や双眼鏡を使った時と同じです。スマホで月を撮って拡大したのと、望遠鏡で月を見るのとではまったく違いますよね。
遠くのものを撮るときには一眼レフ・ミラーレスが大活躍します。
例えば野生動物やスポーツしている人を撮る時など。子供の運動会の撮影などでも活躍すること間違いなしです。
一眼レフ・ミラーレスなら暗いところでもノイズが出ない
スマホで夜に写真を撮ってもノイズが出て汚い、そもそも暗すぎて何も映らないなんてことありませんか?そんな時一眼レフで撮った写真はどうなるんでしょう?
iPhoneで撮った写真は全体的に暗いですね。何が写っているのかわかりづらいです。一眼レフで撮った写真は全体的に明るく、スマホではつぶれてしまう部分まで写すことができています。
これもセンサーの大きさが関係しています。
センサーが大きい分、光を多く取り込むことができるようになっているんです。さらにカメラのISO感度(入ってきた光をどれだけ増幅させるかの指標)をあげてもノイズが出にくいように、センサーが開発されています。
iPhone(スマホ)の利点って何?
ここまで一眼レフ・ミラーレスのいいところに注目してスマホと比べてみましたが、iPhoneの利点は何なんでしょうか?
新しく購入する必要がないので初期費用0で始められる
スマホは簡単に写真が始められるのが利点といえます。
一眼レフ・ミラーレスはいいところもいっぱいありますが、やはりお金がかかります。スマホならほとんどの人が持っていて初期費用はほぼゼロと考えることもできます。
自分で稼いでいる社会人ならともかく、高校生がバイト代で一眼を買おうとすると少し大変です。
“写真を趣味にしたい”と思ってから一眼レフを買うためにお金を貯め始めると、時間もかかります。写真が撮れなくてモチベーションが下がってしまえば、元も子もありません。
一眼レフ・ミラーレスにはないスマホの手軽さ
スマホの良さはやはり手軽さに尽きます。
外に出かけるときに必ず持ち歩き、ほとんどのモデルはポケットにスポッと入ります。対して一眼レフは、大きくて持ち歩きには不便します。
重い機械を持ち歩いて過ごすのは、個人的にその日の朝に覚悟してからでないとカバンに入れられません。
どれだけいい場所、シーンに出会っても写真に残すにはその時にカメラがないと意味がありません。そんな時は、スマホが活躍してくれますよね。
スマホの画質はこれからも向上していきますが、一眼レフがスマホの手軽さを手に入れる日は来ないでしょう。
一眼レフ・ミラーレスの楽しみ方
一眼レフ・ミラーレスにはいろんな楽しみ方があります。ただシャッターを押して写真を撮るだけではありません。
自分で工夫して撮れば一眼カメラの可能性は無限!
初夏、こんな景色を写真に残せるのは一眼レフ・ミラーレスだけ。
三脚などを使って設定も工夫して撮らないことには綺麗に写真に残せません。
自分の足で出向いて試行錯誤しながら写真を撮るのは、一眼レフ・ミラーレスで写真を撮る楽しみのひとつだと思っています。
iPhoneの便利さも捨てがたいところですが、苦労した分、自分の中で納得のいく写真が撮れた時ほど嬉しいものはありません。
一眼レフ・ミラーレスは撮って終わりじゃない
一眼レフ・ミラーレスで撮った写真は、あとで編集ソフトで加工しても劣化しづらいもの。一見暗くてダメな写真も編集で明るくすれば綺麗になることもあります。明るさだけでなく、彩度や色味なども調整可能。写真を撮って終わりではなく、撮った写真を自分好みに編集することもできるのです。
これがまた面白くて、家に帰って撮った写真を眺めながら編集をしていると、時間があっという間に過ぎてしまいます。
LightroomやPhotoshopといったAdobeのソフトを使えば困ることはほぼありません。
カメラを買った時にメーカーが開発した編集ソフトがついてくる場合も。
一眼レフ・ミラーレスの特権!レンズ交換
一眼レフ・ミラーレスはレンズの交換できます。レンズを交換して何ができるかというと…
- よりボケる写真が撮れる
- 広角の写真や、望遠でいつもと違う写真が撮れる
- マクロレンズを使えば普段見ることのできない小さな世界を写すことができる
などなど。実は一本のレンズで、背景をぼかして、広角の迫力ある写真を撮って、望遠で遠くのものを切りとってという事は出来ないんです。だから、用途別にメーカーがレンズを出していてユーザーは自分に必要なレンズを買い足していく必要があります。
もちろん購入時についてくるレンズでも十分にきれいな写真を撮ることはできます。
下の背景がぼけた写真や、
望遠レンズで切り取った普段とは違った景色の写真など、これらはレンズ交換できる一眼の専売特許です。
レンズを交換できることで表現の幅はすごく広がります。この表現力によって、一眼レフ・ミラーレスなら自分のイメージを写真で表現することができるのです!
一眼レフやミラーレスでも素早くSNS投稿できる
一眼レフ・ミラーレスでも、最近ほとんどの機種はWi-FiやBluetoothの機能がついています。
撮った写真をその場でスマホに送ることができます。1~2分程度あればすぐにスマホに撮った写真を取り込めます。
家に帰っていちいちSDカードをパソコンにつなげる必要もありません。ちょっとした出先や旅先などでパソコンがなくてもすぐにSNSに投稿することができます。最近はスマホの画像編集アプリも充実しているので手軽に編集でき、パソコンがなくても十分に一眼レフ・ミラーレスを使いこなすことができます。
まとめ:カメラは表現力が高い!スマホは手軽。本格的に写真を始めるならカメラを使ってみよう
一眼レフ・ミラーレスとiPhoneの表現の幅の違いが分かってもらえたと思います。
一眼カメラは機能で優っていますが携帯性に欠けます。小さなミラーレスでもポケットに入れて持ち運ぶのは困難です。
個人的には一眼カメラとスマホとを両方合わせて使いこなすのが一番いいと思っています。
一眼レフ・ミラーレスで写真を始めたいけどお金がないという方がいたら、とりあえず手持ちのiPhoneで写真を始めてみましょう。
お金がたまって一眼レフ・ミラーレスを買う頃には腕もつくはず。もちろんiPhoneだけで写真を撮り続けてもOK。たくさん写真を撮って楽しみましょう!
- 一眼レフ・ミラーレスのほうが表現力が高い
- スマホは手軽さ、手の出しやすさが◎
- 一眼レフ・ミラーレスは楽しみ方がいっぱい
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