パソコンの動作速度性能を左右する、重要なパーツがCPUです。
極論を言えばこのCPUの性能が高ければ高いほどパソコンは高性能で、あらゆる作業が快適にできると言っていいでしょう。
ただ、CPUには非常に多くの種類やランクがあり、パソコンを買う際や自作する際にどのCPUを買えばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。
この記事では、そんなパソコン初心者~中級者のために、CPUの選び方や、おすすめのCPUランキングについて解説します。
パソコンを買う、もしくは買い替える方や、これから自作のパソコン組み立てにチャレンジしてみたいと思っている方は是非参考にしてください。
目次
- そもそもCPUとはなに?初心者向けにわかりやすく簡単に解説
- CPUの性能をわかりやすく簡単に理解するためには、「種類」「世代」だけわかればほぼOK!
- CPUの選び方
- 【エントリーモデル】2024年最新のおすすめCPU比較一覧表
- 【エントリーモデル】2024年最新のおすすめCPU2選
- 【ミドルレンジモデル】2024年最新のおすすめCPU比較一覧表
- 【ミドルレンジモデル】2024年最新のおすすめCPU4選
- 【ハイエンドモデル】2024年最新のおすすめCPU比較一覧表
- 【ハイエンドモデル】2024年最新のおすすめCPU3選
- CPUは交換できるのか
- CPUの関連商品
- CPUのよくある質問
- 予算や用途に合わせ、できる限り高性能なCPUを選びましょう
そもそもCPUとはなに?初心者向けにわかりやすく簡単に解説
CPU(シーピーユー)とは「Central Processing Unit」の略で、パソコンやスマホなどさまざまな家電製品に搭載されている電子機器です。CPUは人間で例えると「脳」の役割にあたり、「データを保存しろ」「画面を表示しろ」といった、パソコンに与えられる命令のすべてをCPUが処理しています。
そのため、CPUがないとパソコンやスマホは命令の処理を行えないので正常動作ができません。パソコンの中でも核となる重要なパーツがCPUなのです。
編集部
CPUの性能をわかりやすく簡単に理解するためには、「種類」「世代」だけわかればほぼOK!
誰でも簡単に一目でわかるようになる、CPUの型番の見方をわかりやすく紹介。
これさえ理解できれば、販売されているパソコンのスペック表を見たときや、CPU単体を購入するときにも、一目で性能の良し悪しがわかるようになります。
具体的には、以下の商品のような「Intel Core i5-10400F 2.9GHz」「AMD Ryzen 5 5600G With Wraith Stealth cookler 3.9GHz」といった「CPUの商品名・型番」だけを見て、性能の良し悪しを理解できるようになります。
一見難しく思うかもしれませんが、CPUは以下2の点さえ理解すればほぼクリアです。
- 2種類ある「定番CPU」を知る
- 何年に発売されたかを表す「世代」の見方を知る
CPUの良し悪しさえわかれば、PC全体の性能がザックリわかるようになります。PCの性能の良し悪しがわかるようになると「性能が低いパソコンなのに、高くてぼったくりだ!」と、市販されているパソコンへの理解度も上がります。
ポイント1.定番CPUを知る|「Intel社のCore i」「AMD社のRyzen」の2種類
まずは定番のCPU2種類を覚えましょう。
主なパソコンのCPUは「Intel社」「AMD社」の二社から販売されています。二社の定番CPUが「Intel社のCore iシリーズ」「AMD社のRyzenシリーズ」の二つです。
例えば、Core i5(読み方:コア アイ ファイブ)、Ryzen3(読み方ライゼン スリー)などのCPUがあります。
Intel社CPU | AMD社CPU | 性能 | 用途 |
---|---|---|---|
Xenon | Ryzen Threadripper | サーバー向け・クリエイター向け | 一般家庭の個人ユーザーが使うことは稀 |
Core i9 | Ryzen 9 | 超高性能・高価格の最上位CPU | 高解像度の動画編集やゲーム配信/エンコード |
Core i7 | Ryzen 7 | 高性能・やや高価格の上位CPU | 動画編集やエンコード、ゲーム |
Core i5 | Ryzen 5 | Coreシリーズ中位モデル | 極端に重い作業以外どんな用途にも万能 |
Core i3 | Ryzen 3 | Coreシリーズ下位モデルで低価格 | 軽い作業やシングルタスクがほとんどの方向け |
Celeron | Athlon | 低価格・低性能モデル | ネット閲覧やちょっとした作業程度 |
とりあえずは「Core i」「Ryzen」の定番CPUだけ覚えておけばOK!続く数字が「3→5→7→9と数字が大きくなればなるほど凄いCPU」と覚えてると、一気にCPUへの理解度が上がります。
Ryzen5とCore i3なら、Ryzen5のほうが数字が大きいのでRyzen5のほうが上。Core i3とCore i9なら、Core i9のほうが数字が大きいので性能が上。
このようなイメージで、CPUの性能のイメージを持っておきましょう。
編集部
ポイント2.世代を知る|古いほど微妙、新しいほど良いと覚えればOK
Intel社とAMD社は、毎年新しいCPUを発売します。CPUは基本的に「昔に出た製品ほど性能が悪い」「新しくでた製品ほど性能が高い」です。なので、あとはCPUが新しいのか、古いのかさえ理解できれば、ほぼCPUの良し悪しを理解できるようになります。
同じCore i5でも、世代の新しい古いにより性能は大きく異なります。「Core i7なのになんでこんなに激安なの!?」という場合は大抵世代が極端に古いことが多いです。
Intelの見分け方は、型番の4-5桁の数字の頭に注目。「Core i3 7100」「Core i7 7700K」なら、頭の数字が7なので7世代。「Core i5 5350H」「Core i7 5557U」は5世代となります。
世代 | 発売年 | Intel CPU例 |
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第13世代 | 2022年 |
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第12世代 | 2021年 |
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第11世代 | 2021年 |
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第10世代 | 2020年 |
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第9世代 | 2018年 |
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第8世代 | 2017年 |
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第7世代 | 2017年 |
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第6世代 | 2015年 |
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第5世代 | 2015年 |
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第4世代 | 2013年 |
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第3世代 | 2012年 |
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第2世代 | 2011年 |
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第1世代 | 2011年以前 |
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AMD製CPUの世代の見分け方
対してAMD製CPUのRyzenは、見分けるのがかなり大変です。
RyzenもIntel製CPUと同様に「Ryzen5 3400G」「Ryzen7 5800」と似たような表記がされます。一見Intelのように頭の数字で判断できるかと思いきや、「3」なのに2世代だったり3世代だったりします。
さらに、AMDはCPUの型番の付け方(命名規則)が最近変更されたため、新しいCPUと古いCPUによって見分け方が異なるようになりました。「一見新しいCPUに見える型番なのに、搭載されているCPUはかなり古い世代のCPUだった」なんてことも起こり得る現状です。
こういった事情があるため、「こうやって覚えれば簡単」という見分け方がありません。Ryzenの世代は調べながら判断するようにしましょう。
編集部
関連記事:【元店員が解説】中古パソコンの注意点から危険性、おすすめではない人の特徴を解説
その他|詳しく知りたい人はそのほかの語句も確認
CPUの性能は「定番の2種類」「世代」で大まかな良し悪しは理解可能です。
とは言え、他にも型番からわかる情報はあるため、さらに詳しく知りたい人は以下の表を参考にしてみてください。
「Intel Corei5-10400F 2.9GHz 6C/12TH」という製品を例にあげると、この中にメーカー名やブランド名、性能を表す単語や数字が並んでいます。これを意味ごとに分解すると以下のようになります。
名称 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
Intel | メーカー名 | 「Intel」というCPUメーカーの製品 |
Core | ブランド名 | Intelの「Core」というブランド名 |
i5 | グレード名 | Coreの中のグレードの一つ |
10400 | プロセッサーナンバー | 世代と性能を表す数字で、高いものほど高性能 |
F | 接尾辞(Suffix) | CPUの性質や特徴を表すアルファベット |
2.9GHz | クロック周波数(動作周波数) | 電気信号の速度性能を表す数字で、高いものほど高性能 |
6C(6コア表記の場合も) | コア数 | 内包されているCPUの数 |
12TH(12T/12スレッド表記の場合) | スレッド数 | 1つのCPUが同時に作業できる数 |
つまり「Intel Corei5-10400F 2.9GHz」は、かみ砕いて言えば以下のような製品です。
「Intelが販売しているCoreというブランドのi5というグレードで、10400Fの性能、2.9GHzの処理速度、6コア12スレッドで動作するCPU」となります。
各用語の詳しい内容は後述の「選び方」で解説しますが、まずはこのCPUの見方をざっくりと理解しておいてください。
CPUの選び方
CPUの選び方について解説します。
「Intel VS AMD」メーカーを決める
先ほど解説したように、CPUは現在「Intel」と「AMD」2つのメーカーがあります。
「どちらのメーカーを選べばいいのか」と悩みどころですが、一概にどちらがおすすめとは言えません。個人的には「どちらでもいい」と思っています。
と言うのも、数年前であればIntelのほうが性能が良いと言われてましたが、最近ではAMDもIntel並みに高性能に。逆にAMDは価格が安く一時期自作PCユーザーからの人気も高かったですが、最近ではIntel並みの価格まで上がりました。シェア率も以前はIntel1強でしたが、今ではAMDのシェア率も伸ばし、どちらも肩を並べています。
となると、結局のところ完全な好みになります。一概に「Intelがおすすめ!」「AMDがおすすめ!」とは言えないので、直感で選んでしまっていいでしょう。
CPUのグレードで大まかに性能を決める
メーカーを決めたら、次にざっくりと自分の用途にあった性能のCPUのグレードを決めます。
基本的にIntelのCore iシリーズ、AMDのRyzenシリーズから選べば間違いありませんので、そのほかの業務用・プロ用モデルや下位製品、廉価製品は除外します。
本当にネットだけ見れればいい、という方であれば下位CPU(Intel Pentiumなど)を選んでもいいでしょう。
Intel社 | AMD社 | 用途 |
---|---|---|
Core i9 | Ryzen 9 | 高解像度の動画編集やゲーム配信/エンコード |
Core i7 | Ryzen 7 | 動画編集やエンコード、ゲーム |
Core i5 | Ryzen 5 | 極端に重い作業以外どんな用途にも万能 |
Core i3 | Ryzen 3 | 軽い作業やシングルタスクがほとんどの方向け |
Core i3とRyzen3と言ったように、IntelとAMDのCPUは数字が同じであればほぼ同ラインの性能です。
一般的な用途なら3か5、重い作業やゲームを行うなら7か9を選択しましょう。
ただし、あくまでもこのシリーズの選択は「ざっくりとした目安」です。
後述する「プロセッサーナンバー(世代)」「クロック周波数」「コア数」「スレッド数」によって、同じシリーズでも性能が大きく異なります。
詳しい内容はこの次で解説しますが、「i7だから高性能なはず」と安易に選ぶと、最新のi3より性能の低いCPUを選んでしまう可能性があります。
関連記事:初心者におすすめゲーミングPC21選!選び方・安いコスパ最強モデルを紹介
CPUの性質を決める接尾辞を確認する
CPUのプロセッサーナンバーの末尾には、そのCPUの性質や特徴を表すアルファベット、接尾辞が付いているものがあります。
- 「10400F」なら「F」
- 「9700K」「7700K」なら「K」
- 「5800X」「5900X」「5600X」なら「X」
このアルファベットにはそれぞれ意味があり、接尾辞によって同じプロセッサーナンバーでも性質が異なります。
Intelの接尾辞 | 特徴 |
---|---|
アルファベット無し | 一般モデル |
K | CPUのスペック以上のクロック周波数を発揮できるオーバークロックモデル |
F | GPU非搭載モデル。これを使う場合グラフィックボード必須 |
FK | オーバークロック可能で、GPU非搭載モデル |
X | オーバークロック可能な超高性能・高価格モデルで、10万前後の高額CPUについていることが多い。 |
S | 性能を抑え、代わりに電力消費と発熱を抑えたモデル |
T | かぎりなく電力消費と発熱を抑えたモデルで、その分性能は低め |
AMD 接尾辞 | 特徴 |
---|---|
X | 消費電力と発熱が高く、性能の高いモデルに付けられていることが多い。GPU非搭載 |
G | GPU搭載モデル |
E | 性能と消費電力を抑えたモデル |
とくに重要なのがIntelの「F」とRyzenの「G」です。
IntelのCPUは標準で映像を映す機能がついています。しかしFシリーズCPUには、映像を映し出す機能ついていないので、映像を映すには別途グラフィックボードという高いパーツが必要になってきます。
逆にRyzenのCPUは標準で映像を映す機能がついていません。GシリーズCPUには、映像を映し出す機能がついているので、映像を映すために別途グラフィックボードを用意する必要がありません。
CPUに映像を映し出す機能がついているとはいえ、綺麗な映像のゲームをするためにはやっぱりグラフィックボードと呼ばれる映像を映すための機器が必要になります。あくまで最低限の映像を映す機能がCPUについているのか、ついていないのかというイメージですね。
作業効率を上げるコア数とスレッド数を決める
次にCPUの作業能力を決める「コア数」と「スレッド数」を確認します。
- コア数…CPUがいくつ入っているかを表す数
- スレッド数…1つのCPUが作業できる数
例えばクアッドコア(4つ)であれば4つのCPUが搭載されているので、各作業を4つのCPUで分担でき、処理速度が大きく上がります。
さらにスレッド数が多ければ、1つのCPUが並行して進められる作業の数が多くなるので、処理スピードがより上がります。
本当にざっくりと言えば、「コア数とスレッド数が多ければ多いほどパソコンは早く動く」と考えてください。
このコアとスレッドと作業効率の関係はよく「シェフ」に例えられます。
コアがシェフの数、スレッドがコンロの数です。シェフ(コア)が多くなればなるほどより多くの仕事ができ、シェフに対してコンロ(スレッド)が複数台あれば、色々な料理を同時に調理して効率よく仕事が進みます。
コア数の読み方
コア数は数に応じて「シングル(1)コア」や、「クアッド(4)コア」と言うように呼び方が変わります。
コア数 | 読み方 | 用途 | 製品例 |
---|---|---|---|
1 | シングルコア | 現状ほぼ見かけない | – |
2 | デュアルコア | ネット見るだけなど、シングルタスク向け | Pentium/seleron等 |
3 | トリプルコア | 現状ほぼ見かけない | AMD Phenom/Athlon |
4 | クアッドコア | 軽作業や一般的な用途 | Core i3 10105等 |
6 | ヘキサコア | ゲームや動画制作・編集作業・マルチタスク | Corei5-10400F等 |
8 | オクタコア | 重めのゲームや動画制作・編集作業・超マルチタスク | Corei9-11900等 |
10 | デカコア | 動画の書き出しやエンコード、CGレンダリング | Core i9-10900X等 |
現在ではデカコア以上の12コアや16コアと言った製品もあります。
また、お店によってはdualcore(デュアルコア)のような英語表示になっている場合もあるので注意が必要です。
コア数が多ければ多いほど高性能にはなりますが、その分価格も上がるため、用途に合ったスペックのコア数を選びましょう。どんな用途にしても基本はクアッドコア以上がおすすめです。一般的な用途であればクアッドかヘキサで十分でしょう。
細かく処理速度にこだわるならキャッシュも確認
CPUには「キャッシュメモリ」という数字(〇MB)があり、この数字が大きければ大きいほど処理速度が向上します。
通常CPUが処理するデータは、一時的にメモリやHDDに保存して順次処理が行われます。
ですが、いちいちメモリやHDDからデータを読みだしていると処理速度が下がってしまうため、CPUのメモリを利用して処理を行うことで素早いデータ処理が可能になります。とはいえ、メモリがある程度高性能であればそこまで速度の違いは無いので、最終的に「どっちのCPUにするか迷う」という状況になったらキャッシュも気にしてみてください。
【エントリーモデル】2024年最新のおすすめCPU比較一覧表
まずは低コストで購入できるエントリーモデルの中から、おすすめのCPUを紹介します。
商品 | 最安価格 | メーカー | 発売日 | クロック周波数 | コア数 | スレッド数 | グラフィック | 対応ソケット | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Intel CPU 第14世代 i3-14100 Raptor Lake-S | 楽天市場¥22,080 AmazonYahoo! | Intel | 2024年 | 3.5GHz | 4 | 8 | Intel UHD Graphics 730 | LGA1700 | |
インテル INTEL CPU Core i3-12100F | 楽天市場¥13,580 AmazonYahoo! | Intel | 2022年 | 3.3 GHz | 4 | 8 | なし | LGA1700 |
【エントリーモデル】2024年最新のおすすめCPU2選
エントリーモデルとして必要な性能を持ったCPU
4コア8スレッドで、クロック周波数が3.5GHzというスペック。どちらかと言えば、必要最小限の機能を持ったCPUであると言えるでしょう。
ゲームをしながら動画編集や配信などをする場合ですと、やや性能不足な面もうかがえます。Core i3-13100と比べても、それほどスペック的に突き抜けているという訳でもないので、従来モデルからの買い替えとしてはあまりおすすめできません。
消費電力が低いという点や、旧世代からのアップデートがしやすいといった長所もあります。必要最小限の機能だけで十分といった方には、エントリーモデルとして使用しても問題ないでしょう。
メーカー | Intel |
---|---|
発売日 | 2024年 |
クロック周波数 | 3.5GHz |
コア数 | 4 |
スレッド数 | 8 |
グラフィック | Intel UHD Graphics 730 |
対応ソケット | LGA1700 |
コスパ重視でゲーミングPCをつくってみたい方におすすめ
高画質には期待できませんが、ある程度のゲームであれば動かせる性能を持っています。
コスパ重視でパーツをそろえて自作ゲーミングPCを作ってみたいという方には、おすすめなCPUです。内蔵GPUは非搭載なので、ゲームメインで使用したい場合はグラフィックボードを準備する必要があります。
ゲームをしながら動画編集や配信といった使い方であれば、やや性能不足です。ライトなゲームだけをプレイするという使い方の範囲であれば特に問題はありません。
長期的に使っていくPCの場合ですと、もう1ランク上のCPUを選択した方が無難です。どうしても10万円以下でゲーミングPCを組みたいと検討している場合は、選択肢の1つに入れてもOKでしょう。
メーカー | Intel |
---|---|
発売日 | 2022年 |
クロック周波数 | 3.3 GHz |
コア数 | 4 |
スレッド数 | 8 |
グラフィック | なし |
対応ソケット | LGA1700 |
【ミドルレンジモデル】2024年最新のおすすめCPU比較一覧表
続いて、コスパに優れたミドルレンジモデルから、おすすめのCPUを紹介します。
商品 | 最安価格 | メーカー | 発売日 | クロック周波数 | コア数 | スレッド数 | グラフィック | 対応ソケット | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Intel CPU 第14世代 i5-14500 Raptor Lake-S | 楽天市場¥43,080 AmazonYahoo! | Intel | 2023年 | 5 GHz | 14コア | 20スレッド | Intel UHD Graphics 770 | LGA1700 | |
インテル INTEL CPU Core i5-12400F | 楽天市場¥19,980 AmazonYahoo! | Intel | 2022年 | 2.5 GHz | 6 | 12 | なし | LGA 1700 | |
AMD Ryzen 5 5600 | 楽天市場¥18,430 AmazonYahoo! | AMD | 2022年 | 3.5 GHz | 6 | 12 | なし | Socket AM4 | |
AMD Ryzen™ 5 7600 | 楽天市場¥35,480 AmazonYahoo! | AMD | 2023年 | 5.2 GHz | 6 | 12 | Radeon Graphics | Socket AM5 |
【ミドルレンジモデル】2024年最新のおすすめCPU4選
お手頃な価格でパフォーマンスの良いCPU
効率を重視したEコアとパフォーマンスを重視したPコアあわせて14コア、20スレッドというスペックでありながらも、価格的にお手頃なCPUです。
上位モデルや下位モデルと比較すると、ほぼ中間スペックといった印象。メリットの1つとしては、発熱がそれほど高くならずに動作するという点です。CPUクーラーの回転数が上がらないので、静音性を重視したい方におすすめです。
ライトなゲームを動かす分には十分なスペックを持っています。コストパフォーマンスも良く、導入しやすい中間スペックのCPUと考えてよいでしょう。
メーカー | Intel |
---|---|
発売日 | 2023年 |
クロック周波数 | 5 GHz |
コア数 | 14コア |
スレッド数 | 20スレッド |
グラフィック | Intel UHD Graphics 770 |
対応ソケット | LGA1700 |
2万円前後でIntel製のCPUを選ぶならコレ
省電力・省エネルギーがメリットとして挙げられるCPUです。低クロックでもしっかりと動作するのが良いですね。負荷がかかりにくいため、CPUファンのノイズが発生しにくいので静音性にも役立ちます。
性能も安定しており、日常使いはもちろん、ライトなゲームや動画編集などで使っても問題はないでしょう。コスト的に2万円前後でIntelのCPUを探している方にはおすすめしたいCPUの1つです。
内蔵GPUは入っていないため、映像にこだわりたい場合は別途グラフィックボードを準備する必要があるでしょう。自作PCでCPU選びに迷ったら、コスパ重視として候補の1つに入れても問題ありません。
メーカー | Intel |
---|---|
発売日 | 2022年 |
クロック周波数 | 2.5 GHz |
コア数 | 6 |
スレッド数 | 12 |
グラフィック | なし |
対応ソケット | LGA 1700 |
ミドルクラスで性能アップしたい方におすすめ
処理速度にも問題はなく、少し重めのゲームでも動作できるCPUです。1440P(2560×1440)ゲーミングにもおすすめ。ただし、内蔵グラフィックが非搭載なので、ゲームや映像にこだわりたい方はグラフィックボードを準備する必要があるでしょう。
TDP(熱設計電力)65Wほどで、CPU発熱なども抑えられるのがメリットの1つです。負荷が低いためCPUクーラーの静音性にも役立ちます。
マザーボードAM4に対応していて、2万円前後で購入可能。コスパ重視でAMDのCPUを検討されている方には最適なCPUです。
メーカー | AMD |
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発売日 | 2022年 |
クロック周波数 | 3.5 GHz |
コア数 | 6 |
スレッド数 | 12 |
グラフィック | なし |
対応ソケット | Socket AM4 |
Radeon Graphicsを搭載しているCPU
GPUにRadeon Graphicsを搭載しているので、グラフィックボードなしでもある程度のゲームであれば動作可能です。もちろん映像にこだわりたい場合は、別途グラフィックボードを準備した方が良いでしょう。
クロック速度は3.80 GHzとなっており、普段使いはもちろん、軽めのゲームや動画編集などでも問題なく使用可能。インターネットや動画視聴といった範囲の使い方であれば、十分なスペックを持っています。TDPも65Wと抑えられており、ファンの回転数が上がりにくいのがメリットの1つです。
AM5で自作PCを組みたい方には、導入用として候補に入れても良いCPUの1つです。
メーカー | AMD |
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発売日 | 2023年 |
クロック周波数 | 5.2 GHz |
コア数 | 6 |
スレッド数 | 12 |
グラフィック | Radeon Graphics |
対応ソケット | Socket AM5 |
【ハイエンドモデル】2024年最新のおすすめCPU比較一覧表
最後に、パフォーマンスに優れたハイエンドCPUを紹介します。
商品 | 最安価格 | メーカー | 発売日 | クロック周波数 | コア数 | スレッド数 | グラフィック | 対応ソケット | |
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Intel CPU Core i7-14700K 第14世代 | 楽天市場¥65,180 AmazonYahoo! | Intel | 2023年 | 5.6 GHz | 20 | 28 | Intel UHD Graphics 770 | FCLGA1700 | |
intel 第14世代 CPU Core i9-14900K | 楽天市場¥85,980 AmazonYahoo! | Intel | 2023年 | 6 GHz | 24 | 32 | Intel UHD Graphics 770 | LGA1700 | |
AMD Ryzen 7 7700X Box coolerなし | 楽天市場¥59,448 AmazonYahoo! | AMD | 2022年 | 4.5GHz | 8 | 16 | Radeon Graphics | Socket AM5 |
【ハイエンドモデル】2024年最新のおすすめCPU3選
マルチ性能に高評価!速度も速く安定感のあるCPU
Pコアはブースト時に最大5.6GHzで動作します。オーバークロックして動作するとかなり快適なパフォーマンスが実現可能です。重いソフトを複数立ち上げても、余裕を持って処理してくれますよ。
処理性能は抜群なのですが、省電力性にやや難があるという評価も見られます。CPUの発熱が多くなってしまいがちなので、別途ケースファンやCPUクーラーを準備するとパフォーマンスも良くなるでしょう。
内蔵GPUに Intel UHD Graphics 770 を搭載。重いゲームでも安定したプレイが可能なので、ゲーミングPCを自作したい方におすすめなCPUです。
メーカー | Intel |
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発売日 | 2023年 |
クロック周波数 | 5.6 GHz |
コア数 | 20 |
スレッド数 | 28 |
グラフィック | Intel UHD Graphics 770 |
対応ソケット | FCLGA1700 |
抜群の処理速度!オーバークロック時6.0GHzで動作します
まさにハイエンドクラスのCPUです。オーバークロック時には6.0GHzで動作。13世代のCPUと比べると、かなり周波数がアップしているのに驚きます。
内蔵GPUとして Intel UHD Graphics 770 が付いているので、グラフィックボードなしでも映像出力に対応可能です。
処理性能に優れているため、負荷がかかりやすくCPU発熱が気になるという評価もあります。別途CPUファンを準備するなど対策を講じると、より安定したパフォーマンスが発揮されるでしょう。
導入コスト的にはかなりハードルが高いですが、最大6.0GHzで動作するCPUを体験してみたい方にはおすすめです。
メーカー | Intel |
---|---|
発売日 | 2023年 |
クロック周波数 | 6 GHz |
コア数 | 24 |
スレッド数 | 32 |
グラフィック | Intel UHD Graphics 770 |
対応ソケット | LGA1700 |
処理性能に優れ、コストパフォーマンスも良いCPU
クロック周波数の基本速度が4.5GHzとなっており、処理速度が速いCPUであると言えるでしょう。ブースト時には5.4 GHzで動作します。やや重いゲームでもしっかりとプレイできるスペックです。
処理性能には優れていますが、その分CPU発熱が高くなってしまう傾向が見られます。CPUクーラーなどを準備しておくとより高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
ハイエンドクラスCPUではありますが、価格的にそれほどハードルは高くないCPUです。コスパ重視でAMD製の高性能CPUをお探しの方に最適なCPUであると言えます。
メーカー | AMD |
---|---|
発売日 | 2022年 |
クロック周波数 | 4.5GHz |
コア数 | 8 |
スレッド数 | 16 |
グラフィック | Radeon Graphics |
対応ソケット | Socket AM5 |
CPUは交換できるのか
パソコンは最初快適に使えていても、あとからアプリやらソフトやらゲームやらを入れて使っているうちにデータ処理が増え、CPUの性能が追い付かなくなります。
今使っているパソコンの調子が悪く(遅く)なってきた、という場合はCPUの交換で快適に使えるようになるかもしれません。
ここでは、簡単にCPUの交換について解説します。
詳細な交換手順については長くなるので今回は割愛しますが、まずはここでざっくりとCPU交換の基礎知識を確認してください。
まず、CPUを買ってから「交換できなかった…」とならないよう、CPUを買う前に下記の3点をチェックしてください。
- メーカー保証対象外になる
- ノートパソコンは基本CPU交換不可
- AMD↔Intelの交換は不可(マザーボードごと買える必要がある)
上記の点を確認したら次に交換手順に移っていきましょう。
- CPU交換手順概要
- STEP.1マザーボードを確認する
マザーボードとは、パソコンで一番重要な回路基板で、CPUもこのマザーボードにくっついています。
マザーボードによって交換できるCPUに制限があり、ここを確認しないでCPUを買ってしまうと「このCPUが付かないボードだった…」なんてことになってしまうかもしれません。
マザーボードの型番の簡単な確認方法は、Windows10であれば、「Windowsキー+R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「msinfo32」と入力して出てきた画面で確認できます。
そのほか、マザーボードの型番を確認できるソフトなどもあります。
- STEP.2マザーボードメーカーHPで対応CPUを確認マザーボードの型番が分かったら次にGoogleでその型番を検索し、メーカーのHPへ行きます。
メーカーのHPのサポートで「対応CPU」が調べられますので、欲しいCPUが適合するかどうかの確認と、ついでにBIOSのアップデートも必要かどうか確認しておきましょう。
- STEP.3電源を切るパソコン内部を触る場合は必ずパソコンの電源は落としておきましょう。できればコード事抜いてしまう方が安全です。
- STEP.4CPUクーラーを取り外す
CPU交換をする前にはCPUクーラーを外す必要があります。
- STEP.5CPUを交換するクーラーを外すとCPUがありますので、固定金具を外してCPUを取り外し、新しいCPUと交換します。
ざっと説明するとこんな感じです。BIOSのアップデートとか、グリスを塗るとかその他細かい注意点があるので、実際交換する際はYouTubeの交換動画などを参考にしてください。
CPUグリス・マザーボードについては以下の記事で解説していますので、CPU交換に興味のある方はこちらも合わせて読んでみてください。
関連記事:【Ryzen・Intel】マザーボードおすすめ30選!選び方や人気メーカーを解説
関連記事:【元店員が監修】CPUグリスのおすすめ14選から選び方までわかりやすく解説!素材や塗り方まで
ノートのCPU交換は現実的ではない
先ほど「ノートパソコンの交換は不可能」と書きましたが、その理由についても軽く解説しておきます。
まず、ノートパソコンにはノートパソコン用のCPUがあるのですが、デスクトップ向けと違ってあまり流通していません。
今回紹介しているCPUもすべてデスクトップ向けです。
CPUが手に入れば交換自体は可能ですが、構造的にデスクトップのCPU交換よりはるかに高度な知識と技術が必要になります。
さらに、元々交換前提で作られていないことがほとんどで、交換できたとしても排熱問題や相性で適合するかどうかは運任せです。
このように、ノートパソコンのCPU交換はかなりハードルが高い作業なので、基本的には本体ごと買い替えが現実的です。もしどうしても交換する場合は組み立て専門の業者に相談しましょう。
CPUの関連商品
ここではあると便利なCPUの関連商品をいくつか紹介します。
CPUクーラー
CPUはパソコンのパーツの中でも特に熱(temp)を持ちやすく、温度が上がると処理性能が落ちて本来のスペックを発揮できなくなります。
CPUの温度はできれば70~80℃、高くても90℃台あたりまでに抑える必要があります。
その熱を取り除くのがCPUクーラー(CPU COOLERまたはFAN)です。
基本的にパソコンにCPUクーラーは付いていますが、発熱量の高い高性能なCPUに交換したり、据え付けの冷却性能がイマイチだと感じた場合は冷却性能の高いクーラーに換えましょう。
Picky’s編集部では、このほかにも様々なCPUクーラーを紹介していますので、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
関連記事:元店員が監修!CPUクーラーの選び方やおすすめ24製品を紹介|空冷・水冷どっちを選ぶ?
CPUグリス
CPUグリスはCPUと冷却ファンの間に塗り、熱移動をスムーズに行う効果があります。そのため、冷却効果の向上や長寿命化、パフォーマンスの向上などメリットが大きいです。
塗らない人はほぼいないくらい必要なアイテムなので、まだ購入していない方はぜひ検討してみてください。
CPUのよくある質問
最後にCPUでよくある質問をまとめました。
プロセスルールとは何ですか?
例えるならペンの文字の細さのようなもので、細ければ細いほど回路にたくさんのトランジスタを作ることができます。
ただし、あくまでも「CPUの設計図を小さく細かく作れる(高性能な物が作れる可能性が高い)」というだけなので、このプロセスルールの性能と実際の性能はリンクしていません。
基本的にはあまり気にしなくていいでしょう。
ソケットって何ですか?
このソケットによって各マザーボードに取り付けできるかどうかが異なります。
今回紹介した製品で言えば、Intelなら「LGA1200」とか「Socket 2066」がソケットです。
CPU交換する時に重要になってきますが、先述したようにマザーボードメーカーで適合CPUをきちんと確認すれば間違いありません。
予算や用途に合わせ、できる限り高性能なCPUを選びましょう
CPUはパソコン選びにおいて最も重要なパーツです。
ですがその進歩は非常に早く、毎年次々に新しいCPUが作られるため、選び方が難しいパーツでもあります。
- 自分に合ったメーカーとグレードを選ぶ
- プロセッサーナンバー(世代)確認してできるだけ最新の世代を選ぶ
- コア数とスレッド数は高いほうがいい
今回紹介したCPUの選び方を参考に、予算や行う作業に合わせて適切なCPUを選んでください。
高性能なCPUを積んだパソコンで動画編集やゲームをやりたい、という方は以下の記事も参考にしてみてください。
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