デスクトップと比較して非常に小さく、それでいてデスクトップ同様に家庭でもビジネスでもしっかりと使える高い性能を持った小型PC。
省スペースで場所を取らないので、ワンルームにお住まいの方や、狭いデスクで作業することが多い方にピッタリの選択肢です。
ですが小型PCになじみがなく、「どんな製品を買ったらいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では小型PCが気になっている方に向けて、小型PCの選び方からおすすめのモデル6台の紹介までしていきます。
小さいのにしっかり使える優秀な小型PCをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を監修した専門家
目次
小型PCとは?
小型PCとは、「非常に小さいサイズのデスクトップPC」です。ノートパソコンはもともと小型なので、小型PCと小型を強調する場合、デスクトップパソコンの小型機種を指します。
- ミニPC
- コンパクトPC
- 超小型デスクトップ
色々な呼び方がありますが、基本的にすべて同じものを指しています。
一番の特徴は小ささで、デスクトップより圧倒的に小さく、CDケース3~5枚分程度の手のひらサイズや、ディスプレイに張り付けて使えるサイズまであります。
編集部
小型PCとスティック型PCの違いについて
小型PCというと、「スティック型PC」を思い浮かべる方もいると思います。
スティック型は非常に軽量で安価ではありますが、性能に関してはデスクトップやノートパソコンよりもはるかに低く、ネット視聴やちょっとした作業向けです。
動画編集やゲームといった重い作業はまず難しいでしょう。
一方で今回紹介している小型PCは、性能的に従来のデスクトップと遜色なく、それでいてサイズが小さい高性能なパソコンを指しています。
小型PCはネット視聴や動画視聴、Excelなどの作業はもちろん、重い動画編集作業やゲームもプレイ可能な機種もあります。
編集部
YAGISHITA TOSHIRO
小型PC3つのメリット
小型PCのメリットは主に以下の3つです。
- デスクトップよりコンパクトで圧倒的に省スペース
- スティックPCのように極端に性能が低くない
- デザイン性が高い
メリット1.デスクトップよりコンパクトで圧倒的に省スペース
先述した通り、小型PC最大の特徴は小ささです。
小さいものになると手の平サイズなので置く場所や使う場所に困りません。
上記の画像のようにディスプレイ背面に固定できるモデルなら、PC本体の設置スペースはほぼゼロになり、限られたスペースで快適な作業が可能です。
メリット2.スティックPCのように極端に性能が低くない
小型PCは、サイズが小さいからといって性能が極端に低いと言うことはありません。製品によっては、通常のデスクトップとほぼ変わらない性能を有してるモデルもあります。ちょっと大きめの小型PCなら、USBや出力端子の数もデスクトップとあまり変わりません。
メリット3.デザイン性が高い
小型PCはそのコンパクトさから「デザイン性の高さ」も人気の秘密です。
通常のデスクトップは大きくて存在感が強く、部屋の中で浮くことも多いですが、小型PCならリビングに馴染ませたり、見えないように隠したりすることも簡単です。
編集部
YAGISHITA TOSHIRO
小型PCの4つのデメリット
一方で、小型PCならではのデメリットは4つあります。
- 製品の種類が少なく、選択肢があまりない
- 通常のデスクトップと比較するとやや価格が高い
- 機能性や拡張性が低い製品もある
- 静音性と排熱問題の対策が難しい
デメリット1.製品の種類が少なく、選択肢があまりない
通常のデスクトップと比べると製品の選択肢が少なく、必ずしも自分の気に入ったサイズやデザインの製品で、満足出来る性能を持った小型PCが見つかるとは限りません。
そのため、サイズやデザイン、メーカーや価格といった面で何かしら妥協しなくてはいけない場面があるかもしれません。
編集部
デメリット2.通常のデスクトップと比較すると価格が高い
小型PCは同スペックのデスクトップと比較すると価格が高く、性能と価格のコスパは少し悪くなります。
小型PCは現在そこまで一般的ではなく、通常のデスクトップほどコストが下がらないという状況です。
編集部
デメリット3.機能性や拡張性が低い製品もある
先ほどメリットで「USBや出力端子の数はそれほど変わらない」と書きましたが、やはり小さいモデルになると通常のデスクトップより使い勝手の落ちる製品はあります。
通常のデスクトップのように内部に余裕があるわけではないので、あとからパーツを追加したりといった拡張も難しいです。
編集部
デメリット4.静音性と排熱問題の対策が難しい
小型PCはデスクトップと同程度の性能を維持したうえでサイズを小さくしているので、音や排熱の対策が難しいという問題があります。
小型PCはサイズを小さくするためにファン無しやファンの小さい製品が多く、冷却性能は低めです。
性能の低い小型PCであればそこまで排熱は必要ありませんが、高性能PCの場合どうしても発熱量が上がってしまいます。小型ファンで強く冷やすのであれば、その分ファンの回転速度が速くなるので音が大きくなります。
以上の理由により、小型PCである程度の性能を求めるとどうしても発熱・音の問題が出てくるのが難点です。
「発熱が心配だ」「音がうるさいのは困る」という人の場合、小型PCはあまりおすすめしません。
「ヘッドフォンを常につけてるので、音は気にならない」「そこまで高性能な機器は求めてないから、発熱問題も大丈夫!」という人に、小型PCはおすすめです。
YAGISHITA TOSHIRO
小型PCの選び方
小型PCを購入する際の選び方を解説します。主に以下の4点は必ず確認が必要です。
- 用途に合った性能や機能
- サイズ
- 冷却性
- 静音性
用途に合った性能や機能を満たしているかチェック
何よりも重要なのが、「用途に合った性能や機能を満たしているか」で選ぶことです。
小ささや可愛らしい見た目は小型PCの大きな魅力ですが、「見た目重視で選んで買ってしまい、結果自分のしたい作業が満足にできない」なんてことになったら本末転倒です。
小型PCを買う理由は「小さいから」ではなく「小さくてしっかり使えるPCが欲しいから」ですよね。
- ネットを見るだけなのか
- ビジネス用なのか
- ゲームをしたいのか
- イラストを描きたいのか
サイズや見た目より、まずは必要な性能を満たしているかどうか確認しましょう。
性能に関しては非常に重要な部分なので、下記で少し詳しく解説します。
パソコンの動作性能を決める「CPU」
パソコンの動作性能を左右する重要パーツがCPUで、「CPUが高性能=PCが高性能」と考えてOKです。
できる限り性能の高いCPUを選ぶことで、どんな作業もサクサク快適に行えるでしょう。
CPUは主にIntel社の「COREシリーズ」と、AMD社の「Ryzenシリーズ」があり、現在発売されているPCはどちらかが搭載されています。
それぞれ「Core i3」や「Ryzen3」と表示されていて、数字の高いものほど高性能です。
種類 | 用途 |
Corei3/Ryzen3 | ネット閲覧や動画視聴など軽い作業が中心の方向け |
Corei5/Ryzen5 | 極端に重い作業以外どんな用途にも万能 |
Corei7/Ryzen7 | 動画編集やゲームなど(別途グラフィックボード対応か要確認) |
Corei9/Ryzen9 | 高解像度の動画編集やゲーム配信/エンコード作業 |
Core i5/Ryzen5を選べばほとんどの用途で快適に作業できます。動画編集や3Dゲームといった重い作業をする方は、最低でもCore i7/Ryzen7以上は欲しいです。
ただ、CPUは上記のグレードだけではなく第10世代や第11世代といった世代、4コアや8コアなどのコア数によって性能が大きく変わります。
詳しく解説するとかなり長くなってしまうので、今回はかなり簡易的に説明しました。
もっとCPUについて詳しく知りたいという方は、以下の記事で詳しく、わかりやすく解説していますので、ぜひ目を通してみてください。
関連記事:元PCショップ店員監修!CPUおすすめの選び方を初心者向けにかんたん解説
CPUの作業効率を左右する「メモリ」
CPUの次に重要なパーツがメモリです。
メモリが多ければ多いほどCPUの処理能力を最大限発揮させることができ、サクサク動くようになりますし、重たい作業でもフリーズしにくくなります。
パソコンの動作性能のほとんどは先ほどの「CPUのグレードの高さ」と、この「メモリの容量の大きさ」で決まります。
現在メモリの主流は8GB~32GBあたりなので、この中から自分の用途に合った容量を選びましょう
容量 | 用途 |
2GB | 古いPCであれば多少動くが、最近のPCではほぼ動かすこともままならないため、選択肢に入らない。 |
4GB | ネットや動画視聴、簡単な軽作業がメインのユーザー向け。よほどの理由がない限り選ばない方が無難 |
8GB | ちょっとした動画編集や簡易動画編集ソフトの使用・比較的軽いゲーム向け。現在のスタンダード容量となっている |
16GB | 本格的な動画編集やオンラインゲーム、VRなどの重たい作業向け。次期、主力マシンの標準スペックと言われている。作業環境としては快適 |
32GB | 長時間の動画編集・エンコード・最新オンラインゲーム向け。一般のユーザーにはややオーバースペック |
一般的な用途であれば、8GB~16GBほどあれば十分です。
便利に使うためのインターフェース
モニターやプロジェクターといった各種機器に繋げるためのインターフェースが、しっかり揃っているかどうかも重要です。
インターフェースには主に以下の種類があります。
- マウスやスピーカーなどの周辺機器を接続するための「USBポート」
- displayportやHDMI端子などの「映像出力端子」
- 有線LANポート
小型PCはサイズの割には端子類がしっかりと揃っていますが、種類や数は機種によって異なりますので、必ずチェックしておきましょう。
周辺機器を無線(Bluetooth)でつないだり、無線LANで接続するなら多少端子数が少なくても何とかなりますが、やはり多ければ多いほど使いやすいです。
編集部
その他確認項目
パソコンにはCPUやメモリ、インターフェースのほかにも様々な機能があり、その辺の選び方はパソコンとほとんど変わりません。
- ストレージの容量がどれくらい必要か
- 安くて容量の大きいHDDか、速くて高耐久のSSDか
- ゲームをするなら発熱の低いグラフィックカードを搭載した機種
- あとからメモリやグラフィックカードが追加できるかどうか
こういった点にも注意して自分にとって必要な性能の機種を選びましょう。
見た目だけで判断せず、サイズを正確に把握して注文する
見た目だけで判断しないで、しっかりサイズを把握して注文するようにしましょう。
確かに小型PCは小さいですが、非常に小さいものから、意外と大きめのものまでピンキリです。写真のイメージだけで購入してしまい、届くと「想像より大きくて残念」なんてことになってしまってはもったいないです。
写真を見て「何となく小さそう」と判断して買ったりせず、設置場所のスペースと製品寸法を確認して買いましょう。
高性能PCなら、冷却性能にも特段の注意を
性能が控えめなPCであればそこまで気にしなくてもいいですが、高性能なPCの場合は冷却性能にも気を付けましょう。
前述しましたが、小型PCはデスクトップ並みの性能を小さなサイズに押し込めているにも関わらず、排熱ファンを搭載していないファンレスタイプもあります。
本体の温度が上がると処理速度が目に見えて落ちますし、パーツの寿命も短くなってしまいます。
特にゲームができるほど高性能な小型PCの場合は、高性能な各パーツ類が熱を持ちやすいので冷却性能の高いモデルがおすすめ。「ファンレス(ファン無し)」や「小さいファンが1個だけ」は、音は静かですが冷却性能が低いです。
小型PCでファンが複数付いたものはあまり多くありませんが、少なくともファンレスは避けた方が良いでしょう。
YAGISHITA TOSHIRO
編集部
静かな場所で使うなら静音モデルを選ぶ
「静音モデル」と表示されたものはPCから出る音が小さいモデルなので、静かな場所で使う方や音が気になる方に最適です。
ただ、静音性の高いモデルは密閉性が高く、さらにファンの無いモデルが多いため、冷却性能が低い傾向にあります。
通常のPCでもそうですが、静音性と冷却性能はどちらかの性能を上げれば片方の性能が落ちる「トレードオフ」の関係になりやすい項目です。
基本的には性能やパーツの寿命に直結する冷却性能を重視するべきですが、そこまでハードな使い方をしないのであれば静音性を重視しても良いでしょう。
専門家おすすめの小型PC
この記事を監修した専門家YAGISHITA TOSHIROさんおすすめの小型PCをご紹介します。
セール時のコスパは最強クラス!普段使いに最適
N100というCPUは性能は低めなものの、普段使いには十分な性能を持っています。ミニPCは新ジャンルともいえ、有名メーカーよりも中華圏メーカーが多い傾向にあります。NiPoGiとは担当者レベルでやりとりがありますが、信頼できるメーカーです。
小型PCおすすめ6機種紹介
Picky’s編集部で厳選したおすすめの小型PCを6機種紹介します。
どの機種も良い機種ですが、用途によって最適な機種やメーカーは変わりますので、しっかり比較して選びましょう。
なお、小型PCはAmazonや楽天で取り扱っていないメーカーも多いので、気になったら各メーカーの公式HPでチェックしてみてください。
圧倒的な高コスパを誇る小型PC
ツクモのNC3J-A211/Tは、約12cm×12cm×5cmで手のひらに載せられるほど小さいケースのPCです。
小型とはいえ、CPU(プロセッサー)に比較的パワフルな11世代i3を搭載し、そのほかのパーツや構成は用途に応じて自由に選べます。
OSを例に挙げると、WindowsのProとHomeや「OSなし」も選べます。(「OSなし」は、centOsなどのlinux環境でサーバー専用にしたい方など向けにもおすすめです)
その他Microsoft officeの有無やメモリ、SSDの容量なども自由に選んで構成でき、インターフェース類も豊富。
これだけの機能と性能にもかかわらず価格は抑えられています。ファンは非搭載ですが、ノートPCと同じ電源で駆動する省電力設計にもなっているので発熱も少ないでしょう。非常にコスパに優れているのでビジネス用にも家庭用にもおすすめ。
編集部
ただ、やはり動画編集や最新ゲームなどの重たい作業はi3では厳しい場合もありますので、負荷の大きい使い方をする方はi5やi7などもう少しパワーのあるCPUを積んだ機種が良いでしょう。
どんな用途にどのCPUが適しているのか知りたい方は、以下の記事の解説を読んでみてください。
関連記事:元PCショップ店員監修!CPUおすすめの選び方を初心者向けにかんたん解説
小型とは思えないほど超高性能な小型PC
FRONTIERの「CDシリーズ」は、Wi-Fiルーターと見間違えるほどにスリムでコンパクトな人気の小型PCです。サイズは500mlペットボトルとほぼ同じ。
デスクの上でも邪魔になりませんが、VESAマウントキットを使用することで、ディスプレイの裏側に取り付け可能になります。デスクの上をモニターとキーボード、マウスだけにすることも可能です。
これだけコンパクトなボディにもかかわらず、選べる構成は非常にパワフルで、カスタマイズ次第で動画編集やゲームにも使えるスペックが手に入ります。
例えば最大でCPUはi9、メモリは64GBを選択可能、officeもPersonal 2019やHome and Business、Professionalから選べるなど、予算次第でどんな用途にも応えられる最強の小型です。
編集部
性能面に不満は出ないと思いますが、スリムボディのためDVDやブルーレイなどの光学ドライブはついていませんので、必要な場合は別途買う必要があります。
関連記事:【Windows・Mac対応】外付けDVDドライブおすすめ15選| 映像再生・データ保存に便利
キューブ型で冷却性能にも特化した高性能な小型PC
サイコムのRadiant SIX3000B560は、222mm×276mm×176mmのキューブ型(BOX型)でコンパクトなボディに、高い性能と冷却機能、拡張性を備えたレビューなどで評価の高い小型PCです。
CPUはIntel11世代のi3/i5/i7から選択可能で、メモリやストレージも豊富に選べ、マザーボードは標準でWiFiアダプタ、M.2スロットを備えたMini-ITX「ASRock B560M-ITX/ac」を標準装備。
電源は高効率なシングル+12VレールシングルPCI-E 6ピンコネクタ内蔵。
光学ドライブに3.5インチベイ/2.5インチベイを搭載し拡張性も十分で、この高い性能を活かすためにフロントに120mmの大型ファンを搭載し、冷却性能もパワフル。
どんなユーザーからも不満の出ない、高い水準で安定した性能を持つPCです。
編集部
気になる点としてはインターフェースが少ないので、色々な機器を使用したい方は、ドッキングステーションを1台用意しておくといいでしょう。
ドッキングステーションについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
関連記事:PC周りを快適に!ドッキングステーションおすすめ15選|トリプルディスプレイ対応モデルあり
やや大き目ながらスタイリッシュさが目をひく小型PC
富士通のESPRIMO WD2/E2 2020年モデルは、ブックエンド型のシンプルで美しいデザインの小型PCです。
今回紹介している小型PCの中ではやや大きめですが、その分性能や拡張性は非常に高く、見た目も性能も重視したモデルとなっています。
CPUはIntel10世代搭載、メモリは最大16GB×4(64GB)構成のデュアルチャネル、HDDとSSDから選べるストレージと構成の選択肢が非常に広いです。
NVIDIAの新世代GPUアーキテクチャを採用したGeForce GTX 1650、Quadro P620などの高速なグラフィックスカードも搭載が可能で、動画編集にも最新ゲームにも対応。
編集部
SSD容量が1TBまでと少ないので、大容量が必要な方はオプションの2ndHDD(3TB)を選択するか、外付けHDDやSSDを使用しましょう。
外付けHDD・SSDについては以下の記事を参考にして下さい。
関連記事:【プロが厳選】外付けHDD おすすめ人気ランキング20選
関連記事:【プロが厳選】ポータブル 外付けSSD おすすめランキング 20選
ゲームもできる高性能ゲーミング小型PC
G-Tune HL-Bは、シンプルにゲームを楽しむための小型PCで、ゲーミングPC初心者にもおすすめのモデルです。
CPUはCore i7-10700、グラボはGeForce RTX 3060、メモリは16GBか32GB、ストレージはHDD・SSDから選べます。
標準搭載の空冷CPUクーラーは、水冷に比べてやや冷却性能は低いものの、この機種の性能であれば十分パワフルにPCを冷やしてくれます。
他のPCに比べてカスタマイズの選択肢が少なく、ベアボーンキットのようにある程度構成が決まっているので、初心者でも選びやすいのが特徴です。
選択肢が少ないと言っても基本構成がかなりハイスペックなので、通常の作業はもちろん、ある程度重たいゲームにも対応できる使い勝手の良いパソコンです。
編集部
ただしこの機種はカスタマイズの選択肢が少なく、特にCPUはi7で固定の「比較的高性能なモデル」であって、「超ハイスペックモデル」ではない点に注意が必要です。
高解像度のWQHDや4K出力、高リフレッシュレートというハイスペック環境でFPSなどのゲームを「超快適に」遊びたい、という場合はもう少し上のスペックマシンを選びましょう。
どういった基準でゲーミングPCを選んだらいいかわからない方は。以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【10万円以下も】おすすめゲーミングPC14選!初心者向けの選び方と人気ランキング
関連記事:コスパ最強のおすすめゲーミングルーター10選!導入効果や使い方まで徹底解説
関連記事:コスパ最強のゲーミングモニターおすすめ20選!ゲームが有利になるモデルとは?
海外メーカーの強みを活かした超低価格小型PC
HPのProDesk 405 G6 SFF/CTは、非常に幅広くカスタマイズでき、それでいて圧倒的に本体価格が安いビジネス向けの小型PCです。
CPUはコスパの良いAMD社のRyzenシリーズを搭載し、Ryzen3~7まで選べますし、メモリやストレージ、光学ドライブの有無なども作業に応じて細かく設定可能。
その他ウイルス対策ソフトや延長保証、キーボードやマウスの有無やビジネス向け各種サービスなど一般のユーザーには不要なほど手厚いオプションが選択できます。
縦置き横置きにも対応しているのでどんなデスクにも対応でき、かなり細かくスペックやオプションが選べ、しかも多少豪華なスペックにしても下手な中古品やセール品よりもリーズナブル。
セキュリティ対策も万全なので、まさしく万能ビジネスモデルとも言うべき機種です。
オフィスにパソコンを複数台導入する時や、一気に買い替えが必要になった時にコストを抑えて高性能なPCを導入できます。
編集部
注意点としては、細かくカスタマイズできる点がこの機種の売りではあるのですが、項目が細かすぎてパソコンに詳しくない方はカスタマイズで心が折れそうになります。
そういう意味では中級者向けの機種だと思いますが、初心者でも時間をかけてゆっくりを確認していけば問題ありません。
小型PCでよくある質問
最後の小型PCでよくある質問を集めました。
RaspberryPi(ラズベリーパイ)って何?
小型PCを調べているとよく目にするのがこのラズベリーパイです。
ラズベリーパイとは、元々子供のIOTなどのプログラミング学習用に作られた、ほぼ基板一枚で構成された「シングルボードコンピューター」や「超小型コンピューター」です。
様々なプログラミングと組み合わせることで、LEDを点灯させたり、フォトフレームを作ったりといったことが可能になります。
編集部
小型PCは増えている?
近年、パソコンよりもスペースを取らないタブレットやスマホの人気が高いですが、一方でパソコンも高性能パーツの小型化によって年々小さくなっています。
今回紹介した製品のように、通常のデスクトップとほぼ性能が変わらない小型PCも多く、そうなるとより小さい方に人気が出てくるのは当然です。
実際日本製だけではなく、小型PC「HeroBox」で有名なchuwiや、BMAX、GPDなどの中国メーカー、台湾製の小型PCもAmazonなどで見かけるようになりました。
同じ性能なら小さければ小さいほどいいに決まっていますし、特に日本の住宅事情等を考えると小型PCは今後もどんどん増えてくると思います。
編集部
限られたスペースを有効に使うなら小型PCがおすすめ!
小型PCは従来のデスクトップと比較して、非常にコンパクトで省スペースなのはもちろん、デザイン性も高く、さらに性能も劣らないので、家庭用やビジネス用として人気が高まっています。
そんな小型PCを選ぶときは、「サイズが小さい」という点だけにこだわらず、必ず以下の点もチェックして購入しましょう。
- 必要な機能や性能を満たしているかチェック
- ネットで買う場合は寸法をきちんとチェック
極論を言えば普通のパソコンと選び方は変わらないのですが、サイズの小ささばかりに目が行きやすい小型PCは、性能や機能を二の次にして見た目だけで選んでしまう人が多い傾向にあります。
ちゃんと自分の用途や目的に合った性能のモデルを選べば、小さくてデザインの良い小型PCは日本の住宅事情にもマッチした最高のPCになるでしょう。
Picky’s編集部では、小型PCのほかにもデスクトップやノートPCなど様々なパソコンを紹介しています。
人によっては小型PCよりもノートパソコンなどのほうが適していることもあるので、以下の記事を参考に色々なパソコンを見てみてはいかがでしょうか。
関連記事:【10万円以下も】動画編集用ノートパソコンおすすめ15選|必要なスペックを徹底解説