選択肢やサイズのバランスが良いミドルタワーPCは、自作PC初心者におすすめです。初心者でも作業しやすい上に、ある程度パーツを自由に組めるため、初めて自作PCを組む方はミドルタワーから始めましょう。
しかし、ミドルタワー用のケースであればなんでもおすすめではありません。適当なものを選んでしまうと、場合によっては自作失敗の原因になることも。
そこで今回は、Picky’s編集部スタッフがミドルタワーケースについて解説。ミドルタワーPCのメリットや特徴、ミドルタワーケースを選ぶ際のポイントを詳しくお伝えします。
記事の後半では、いま売れている人気のミドルタワーケースをランキング形式で紹介。自作PCに挑戦しようとしている方はぜひ参考にして下さい。
目次
ミドルタワーケースのサイズ感や、メリット・デメリットとは
小型がミニタワー、大型がフルタワー、そしてミニタワーとフルタワーの中間にあるサイズがミドルタワーです。ただし、PCケースのサイズに関して明確な定義や規格はありません。
- ミニタワー(小さい)
- ミドルタワー(中間)
- フルタワー(大きい)
ざっくりですが、「幅19~22cm × 奥行42~55cm × 高さ42~55cm」くらいのサイズをミドルタワーと呼んでいるようです。そのため、メーカーやユーザーごとに多少認識が異なります。
ミドルタワーのメリットは、バランスが良く初心者でも組みやすい点
- パーツの選択肢が多い
- 組み立てスペースが広く、自作PC初心者でも組み立てやすい
- 排熱効率が高い
- 大きすぎず小さすぎない程よいサイズ感
ミドルタワーのメリットを一言で表すと、あらゆるバランスが良い点です。ミニタワーはコンパクトですが、その分パーツの選択肢が少なく、エアフローも悪いため性能の高いパソコンを組みづらいのが難点。一方でフルタワーはパーツの選択肢やエアフローは優秀ですが、とにかく大きくて置き場所に困ります。また初心者が組む場合、広い内部スペースを持て余してしまうかもしれません。
ミニタワーとフルタワーはメリット・デメリットが非常にはっきりしていて、明確な目的を持って組む分には優秀ですが、その分柔軟性に欠けます。一方でミドルタワーは、ミニタワーのメリットとフルタワーのメリットを良いとこ取りしたサイズです。
ミドルタワーなら、価格を抑えた普段使い用の低スペックパソコンから、かなり高性能なゲーミングPCまで、ある程度どんな用途のパソコンでも組めます。また、内部スペースに余裕がある分初心者でも組み立て作業がしやすい、失敗しにくいサイズと言えます。
上記の理由から、初めて自作パソコンにチャレンジするならミドルタワーがおすすめです。もちろん初心者だけではなく、上級者にもおすすめできる万能サイズです。
関連記事:初心者におすすめゲーミングPC21選!選び方・安いコスパ最強モデルを紹介
ミドルタワーのデメリットは、目的に対して中途半端になる場合がある
- フルタワーほど超ハイスペックなPCは組めない
- ミニタワーよりも場所を取る
ミドルタワーは、目的によってはどっちつかずの「中途半端な性能になる」場合があります。ミドルタワーはミニタワーとフルタワーの良いとこ取りができますが、一方で「悪いとこ取り」とも言えます。好きなパーツを好きなように組み込めるフルタワーほど自由度はなく、ミニタワーほどコンパクトにはなりません。
「性能よりもとにかくコンパクトさ重視」「圧倒的な性能を持ったゲーミングPCを組みたい」といった明確な目的やはっきりとした方向性がある場合、ミドルタワーよりもミニタワーやフルタワーを選んだほうが満足のいく結果を得られるでしょう。
ミニタワーやフルタワーについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
関連記事:【元店員が解説】自作PCケースおすすめ24選&選び方!かっこいい・おしゃれなケースも
ミドルタワーケースの選び方
ミドルタワーケースの選び方について解説します。
ミドルタワーケースは、初心者でも組みやすいケースです。だからといって油断をすると失敗してしまうことも。選ぶ際には主に以下の4点に気を付けて選んでいきましょう。
- パーツがケース内に収まるか
- 拡張性の高さ
- 冷却性能・静音性
- デザイン
使用予定のパーツがケース内に収まるか確認
ミドルタワーを選ぶときに注意したいのが、「高性能CPUクーラー」と「グラフィックボード(グラボ)」を使用するかどうかです。
ミドルタワーは、基本的にほとんどのパーツが収納できますが、ケースのサイズや形状によっては高性能の大型CPUクーラーや、ゲームに使用するグラフィックボードが収納できない可能性があります。使用する予定がある方は、あらかじめ使用予定の各パーツが収まるかどうかチェックしておきましょう。
CPUクーラーは「搭載可能なCPUクーラー最大高」をチェック
CPUクーラーは意外と高さが出やすいパーツのため、ケースの側面と干渉しないか高さを随時チェックしながら選びましょう。とくに、「水冷クーラー」「サイドフロー型空冷クーラー」を選ぶ場合は要注意。どちらも比較的高さが出やすいパーツのため、「組み立ててみたらケースが閉まらなくて最悪…」となりかねません。
具体的な確認方法は、ケースの商品ページや販売しているメーカーの公式ウェブサイトに「搭載可能なCPUクーラーのサイズ:〇〇mmまで」と記載されているので確認しましょう。CPUクーラーも同様に「高さ:〇〇mm」と表記が必ずあるため、これらの数値を参考にして選べばOKです。ただし、サイズが合致しても他のパーツに干渉してしまうケースや、サイドパネルに干渉してしまう場合もあります。
グラフィックボードは「最大拡張カードサイズ」をチェック
グラフィックボードを追加する予定がある場合も、グラフィックボードがケース内に収まるかどうかサイズを確認しておきましょう。グラフィックボードによってはサイズが2倍から3倍近くサイズが異なる製品もあります。とくに高性能グラフィックボードはサイズが大きくなりやすいので、高性能なグラフィックボードを選ぶ際には注意が必要です。
グラフィックボードが収納可能かどうかは、グラフィックボードのサイズと、ケースの製品ページにある「拡張カードサイズ:最大〇〇mmまで」を照らし合わせてください。
どうしてもグラフィックボードが入らない場合、マザーボードとグラフィックボードを接続する「ライザーケーブル」を使用する方法もありますが、あまりおすすめはできません。
ライザーケーブルを使用すると、グラフィックボードの設置個所を自由に変更できるようになります。そのため、無理やりサイズの合わないグラフィックボードでも取り付け可能です。
ただし、経験上ライザーケーブルでグラフィックボードを接続すると、動作が不安定になる場合が多いです。また、縦置きも疑似外付けも、エアフローや清掃面で気を遣う点が多く知識も必要になります。
拡張性の高さを決めるドライブベイの種類と数をチェック
ドライブベイとは、SSD・HDD・光学ドライブといったパーツを収納するための内部スペースです。
ベイの種類 | 主な用途 |
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3.5インチベイ | HDD |
2.5インチベイ | SSD・HDD |
5インチベイ | 光学ドライブ |
ドライブベイには上記の3サイズがあり、パソコンケースによって種類と数が異なります。搭載したいパーツに応じたドライブベイを持つケースを選びましょう。
近年ではCD・DVD・Blu-rayを読み取る機器の光学ドライブの需要が減っていることから、5インチベイ搭載PCケースはかなり少なくなってきています。活用方法はいくらでもあるため、あれば便利ですが、優先順位は低くて大丈夫です。
冷却性能・静音性をチェック
パソコンケースは、「冷却機能」や「静音性」を重視した製品も多いため、こうした特徴にも注目してミドルタワーケースを選びましょう。
冷却性能が高いケースは、パネルがメッシュタイプになっていたり、エアフローが良く放熱効率が高いです。その反面、ゴミが入りやすかったり、内部ファンの音が外に漏れて気になる場合があります。
静音性が高いケースは、完全に覆われていたり、内部に遮音材が入っていて外に音が漏れにくくなっています。その一方で、密封されているためエアフロー性能が低くなりがちです。静音性の高いケースと発熱量の高い高性能パーツを組み合わせる場合、ファンを追加して冷却性能を高めておくと安心です。
黒か白か、好きなデザインで選ぶ
必要な性能やサイズをチェックしたら、最後はデザインを決めましょう。現在、パソコンケースはシンプルなものからかっこいい、かわいいものまでデザインが豊富です。色や外観デザイン、またメーカーで選ぶのもいいと思います。
LEDで綺麗に発光するファンやCPUクーラーも多数発売されています。光るパーツを見せるため、サイドパネルに透明なガラスやアクリル板を使用したスケルトンタイプのケースも多いです。
シンプル・スタイリッシュなデザインが多い「黒色ケース」
黒色のケースは、「シンプル・スタンダード・スタイリッシュ」なイメージを持つカラーです。最もパソコンらしいカラーとも言えるでしょう。
LEDで光らせずともスタイリッシュですし、光らせても映えるカラーリングです。黒色のケースは商品も多いため、自分の好みのケースが見つけやすいのも良いですね。
さわやかで清潔感のあるおしゃれな「白色ケース」
白色のケースは、「さわやか・おしゃれ・華やか」なイメージを持つカラーです。黒色のケースのような存在感や圧迫感がありません。そのため、白のパソコンケースを選べばどんな部屋にも自然に溶け込むでしょう。
傷や汚れ、ほこりが若干目立ちやすいデメリットはあるものの、おしゃれなPCを組みたい方には最適のカラーです。
黒色ミドルタワーケースおすすめ人気ランキング比較一覧表
今回は、黒と白、カラー別のランキングを作成しました。まずは、存在感があり、スタイリッシュでかっこいい黒色ケースのおすすめランキングです。
商品 | 最安価格 | 寸法 | 重量 | 対応マザーボード | ベイ | 拡張スロット | |
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[NZXT] H9 Flow ブラック CM-H91FB-01 ミドルタワーPCケース | 楽天市場¥20,990 AmazonYahoo! | 29×49.5×46.6cm | 12.1kg | ATX/MiniATX/microATX | 3.5インチ×2/2.5インチ×4+2 | 7 | |
[Thermaltake サーマルテイク] Versa H26 Black ミドルタワーPCケース | ¥7,980 楽天市場AmazonYahoo! | 22×46.4×49.3cm | 6.08kg | ATX/MiniATX/microATX | 5インチ×2/3.5インチ×2/2.5インチ×3 | 7 | |
[ZALMAN] T8 ミドルタワー型PCケース | ¥5,181 楽天市場AmazonYahoo! | 20×39.4×42.3cm | 2.6kg | ATX/MiniATX/microATX | 5インチ×1/3.5インチ×2/2.5インチ×4 | 7 | |
[Corsair コルセア] CC-9011240-WW iCUE 4000D RGB Airflow Tempered Glass | ¥23,008 楽天市場AmazonYahoo! | 23×45.3×46.6cm | 8.1kg | E-ATX/ATX/MiniATX/microATX | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 | 7+2 | |
[ANTEC] DP502 FLUX PCケース | ¥13,310 楽天市場AmazonYahoo! | 22×46.3×48.6cm | 8.7kg | ATX/MiniATX/microATX | 3.5インチ×3/2.5インチ×3 | 7 | |
[ASUS] GT502 TUF GAMING CASE BLK TG PCケース | ¥29,800 楽天市場AmazonYahoo! | 28.5×44.6×45cm | 11kg | ATX/MiniATX/microATX | 2.5/3.5インチコンボベイ×4 | 8 | |
[SCYTHE サイズ] 旋風 SEN-PU SCYCFS3BK | 確認中 楽天市場AmazonYahoo! | 19.5×44.5×50.3cm | 6.3kg | ATX/MiniATX/microATX | 5インチ×3/3.5インチ×4/2.5インチ×4 | 7 | |
[Fractal Design] Define R5 FD-CA-DEF-R5-BK R5シリーズPCケース | ¥19,172 楽天市場AmazonYahoo! | 23.2×53.1××46.2cm | 10.7kg | ATX/MiniATX/microATX | 5インチ×2/3.5インチ×8/2.5インチ×2 | 7 | |
[ASUS] ミドルタワーPCケース TUF Gaming GT301 Case | ¥14,170 楽天市場AmazonYahoo! | 21.4×49.2×42.6cm | 7.2kg | ATX/MiniATX/microATX | 3.5インチ×2/2.5インチ×4 | 7 | |
[ANTEC アンテック] P7 Silent | ¥9,240 楽天市場AmazonYahoo! | 21x44.5x×47cm | 5.8kg | ATX/MiniATX/microATX | 5インチ×1/3.5インチ×2/2.5インチ×2 | 7 |
黒色ミドルタワーケースおすすめ人気ランキング10選
5インチベイ搭載・拡張性の高い静音ミドルタワーケース
アンテックのP7 Silentは、「サイレント」の名前の通り、二重構造の遮音パネルを使用した静音性の高いモデルです。ファンの音が気になる方におすすめ。
拡張性も高く、最大390mmの拡張カードスペースを確保。ドライブベイは現在対応モデルが少なくなった5インチベイに加え、使用頻度の高い3.5インチベイと2.5インチベイも、それぞれ2基搭載しています。
また裏側には大型のCPUカットアウトやケーブルホール、裏配線スペースが設けられていて、初心者でも簡単にCPUクーラーやケーブルをセットできます。
価格も比較的抑えられていて、バランスの良い初心者でも組みやすいミドルタワーケースです。
寸法 | 21x44.5x×47cm |
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重量 | 5.8kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 5インチ×1/3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7 |
デザインとパフォーマンス重視のゲーマー向けケース
ASUSのTUF Gaming GT301 Caseは、ゲーミングPC向けに作られたミドルタワーケースです。光るファンを見せるためにフロントはメッシュパネル構造、内部のLEDパーツを見せるためにサイドは強化ガラス製のスケルトン仕様になっています。
デザイン性が高いだけではなく、高性能なゲーミングPCを組むために必要な高いエアフロ―構造、280/360mmの水冷ラジエータースペース、豊富なドライブベイと、性能面も文句なし。
LEDパーツを思う存分使って、キラキラ光る美しいパソコンを組み上げたい方におすすめのケースです。
寸法 | 21.4×49.2×42.6cm |
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重量 | 7.2kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×4 |
拡張スロット | 7 |
あらゆる理想を叶える静音性と拡張性に優れた高級ケース
Fractal DesignのDefine R5は、静音性と拡張性に優れた高級ミドルタワーケースです。
防音性に優れた高密度吸音素材を使用し、内部からの騒音をシャットアウト。通常防音性を高めると犠牲になる冷却性能ですが、上部420mm、前面360mmの水冷クーラー用ラジエータに対応させることでカバーを可能にしました。
5インチベイ2基・3.5インチベイ8基・2.5インチベイ2基と拡張性も高く、ユーザーの好みや理想に合わせてどんなPCでも思いのまま。
やや価格が高い点がネックですが、静音・高性能・多機能なミドルタワーを組みたい方におすすめのミドルタワーケースです。
寸法 | 23.2×53.1××46.2cm |
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重量 | 10.7kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 5インチ×2/3.5インチ×8/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7 |
安価でシンプル!冷却性・拡張性が高くコスパが良いPCケース
SCYTHE(サイズ)の旋風は、冷却性と組み易さ、拡張性を両立した使いやすいミドルタワーケースです。メッシュパネルになっていて、空冷性能・排熱効率を向上させています。
159mmのCPUクーラー・カード長292mmまでのグラフィックスカードにも対応し、ドライブベイも5インチベイ・3.5インチベイ・2.5インチベイとバランスよく備わっています。ボトム電源搭載部に防塵フィルターも搭載。
拡張性や組みやすさのバランスが取れているうえ、価格も安価です。質実剛健なPCを組みたいユーザーにおすすめ。
寸法 | 19.5×44.5×50.3cm |
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重量 | 6.3kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 5インチ×3/3.5インチ×4/2.5インチ×4 |
拡張スロット | 7 |
パノラマビューで内部を常に視認できるゲーミングPCケース
ASUSのGT502 TUF GAMING CASEは、フロントとサイドが強化ガラスになっていて、内部を常に広く視認できるミドルタワーケースです。
あらゆる角度から中が見られるため、LEDパーツを多用するゲーミング用PCに最適。デザイン性だけではなく、熱を持ちやすいゲーミングパーツを効率的に冷やすため、それぞれ独立した冷却ゾーンも設定されています。
また、背面チャンバーのブラケットでラジエーターやファン、もしくはHDD増設の好きな組み合わせでカスタムが可能。
価格はやや高いですが、パーツにこだわるユーザーにおすすめのケースです。ドライブベイがコンボ×4基とやや少ない点に注意してください。
寸法 | 28.5×44.6×45cm |
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重量 | 11kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 2.5/3.5インチコンボベイ×4 |
拡張スロット | 8 |
ARGBファン3基・大型ラジエーター対応の冷却重視型ケース
ANTECのDP502 FLUXは、冷却機能を重視したミドルタワーケースです。
フロントにARGBファン3基・内部に120mmファン2基で合計5基のファンを標準搭載。さらに最大9基まで増設可能です。ほかにも360mmサイズの大型ラジエータと、高さ175mmまでのCPUクーラーに対応し、徹底的に冷却性能にこだわっています。
3.5インチベイ・2.5インチベイも多めに搭載されており、またメンテナンス性も高く実用性も十分。冷却性能特化ではなく、高いバランスを保ったうえでの冷却性能重視となっています。
熱を持ちやすい高性能パーツや、ゲーミングパーツを組み上げる方におすすめのケースです。
寸法 | 22×46.3×48.6cm |
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重量 | 8.7kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×3/2.5インチ×3 |
拡張スロット | 7 |
優れたエアフローを持つ、冷却性能重視のミドルタワーケース
コルセアのiCUE 4000D RGB Airflowは、フロントとトップのパネルにメッシュデザインを採用し、大型ファンやラジエーターにも対応した冷却性能重視のPCケースです。
サイドパネルには、透過率の高い強化ガラスを採用し、内部パーツを見せるのにも適しています。
マザーボードベース部の裏側には、25mmの配線用スペースとケーブルをまとめるためのルートが用意されていて、初心者でも迷わず容易に、そして綺麗に配線が可能です。
冷却性重視&内部を見せるデザインでゲーミングPCに最適なケースですが、通常のパソコン用ケースとしてもおすすめ。
寸法 | 23×45.3×46.6cm |
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重量 | 8.1kg |
対応マザーボード | E-ATX/ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7+2 |
RGBのワンポイントがおしゃれなシンプル&激安なPCケース
ZALMANのT8は、非常に安価な価格で手に入る激安ミドルタワーケースです。シンプルな黒のケースにワンポイントで光るLEDのラインと、さりげないデザインもおしゃれ。ゲーミングPCのようなピカピカ光るPCは苦手、でも少しは主張したいといった方におすすめ。
激安ケースですが、PCケースとしての性能は決して悪くありません。
トップマウント式電源ユニット・295mmの拡張カード対応・背面に120mmファン・最大240mmの水冷ラジエータ対応と、価格以上に多機能でコスパは高いです。
また重量約2.6kgと非常に軽量で、持ち運びにも適しています。模様替えや引っ越しの際も大きな負担にならないでしょう。
寸法 | 20×39.4×42.3cm |
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重量 | 2.6kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 5インチ×1/3.5インチ×2/2.5インチ×4 |
拡張スロット | 7 |
安価で多機能・高性能!コスパ抜群の万能PCケース
サーマルテイクのVersa H26は、安価ですが特に欠点が見当たらないコスパの高いPCケースです。3.5インチベイと2.5インチベイはもちろん、希少な5インチベイも2基搭載。
最大310mmまでの拡張カード対応・トップ&フロントに最大360mmサイズの水冷ラジエーター取り付け可能で、最大7基のケースファンも取付できます。
サイドはアクリルパネルで、ゲーミングPCのような光るパソコンをくみ上げたい方にも最適。
安いだけではなく、拡張性にもケーブルマネジメントにも優れ、初心者から中級者まで多くの人におすすめできるミドルタワーケースです。黒と白の2色展開で、好みに応じて好きな方を選べます。
寸法 | 22×46.4×49.3cm |
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重量 | 6.08kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 5インチ×2/3.5インチ×2/2.5インチ×3 |
拡張スロット | 7 |
大型冷却装置対応&エアフロー最大化で冷却性能を高めたケース
NZXTのH9 Flowは、空冷性能を大きく高めた冷却性能重視のミドルタワーケースです。
最大10基のファンに対応し、最大360mm級の簡易水冷のラジエーターを側面/上面/底面に搭載可能。さらにトップがメッシュ構造になっていて、エアフローを最大化しています。
また、本体の半分を支柱の無い強化ガラスケースにし、内部パーツをダイレクトに視認できるためゲーミングPCとの相性も抜群。
組み立てもしやすくメンテナンス性も高いため、初めてゲーミングPCを組む方にもおすすめ。価格は若干高価ですが、それ以上の価値があるケースです。
寸法 | 29×49.5×46.6cm |
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重量 | 12.1kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×4+2 |
拡張スロット | 7 |
白色ミドルタワーケースおすすめ人気ランキング比較一覧表
続いて、清潔感があり、どんな部屋にも馴染みやすい白色ケースのおすすめランキングです。
白色ミドルタワーケースおすすめ人気ランキング10選
パソコンを美しく見せるポリゴンメッシュデザインのPCケース
クーラーマスターのMasterBox TD500は、フロントにポリゴンメッシュデザインとアドレサブルRGBファン3基を標準搭載を採用し、「パソコンを美しく見せる」を重視したケースです。サイドは強化ガラス製パネルで、どの角度から見ても美しいパソコンケースとなっています。
もちろんデザイン性だけではなく、メッシュデザインによるエアフローに豊富な冷却オプションを備え、高い冷却性能を確保しています。さらにグラフィックボードや電源ユニットといった大型パーツも余裕を持って組める内部スペースがあり、作業性や機能面も非常に優秀。
価格も比較的抑えられていて、どんな方にもおすすめです。
寸法 | 21.7×49.3×46.9cm |
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重量 | 6.95kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7 |
シンプルな美しさを持つコンパクトミドルタワーケース
Fractal DesignのDefine 7 Compactは、パネル素材に艶消しアルミニウムを使用したシンプルかつ、高級感のあるPCケースです。コンパクトな外観ながらATXマザーボードやファン、ラジエーターも幅広く対応。さらに産業グレードの防音材を使用し、静音性も高めています。
価格は決して安くはないものの、価格以上の機能と高級感があります。落ち着いた部屋に置くパソコンケースならDefine 7 Compactがおすすめ。カラーは白のほか、より落ち着いた雰囲気の黒も選べます。
3.5インチと2.5インチ2基ずつと、ドライブベイがやや少ない点には注意しましょう。
寸法 | 21×42.7×47.4cm |
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重量 | 8.76kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7+2 |
高強度のスチール製・カスタマイズ性の高い内部空間を持つケース
シャークーンのPURE STEEL Whiteは、ボディに剛性の高いスチールを使用し強度を高めたミドルタワーケースです。スチールの持つ、無機質で美しいボディは高性能なパソコンケースとしてピッタリ。
内部スペースはカスタマイズしやすいよう必要最低限の設計となっています。マザーボードはE-ATXまでに対応し、最長360 mmのラジエータまたは最大6基のファンを収納できるスペースを確保。ドライブベイも豊富です。
メーカーが「真っ白いキャンバス」と表現しているように、非常に自由度の高いケースです。自由度が高い分、初心者には若干ハードルが高いものの、自由にパソコンを組みたい方におすすめです。
寸法 | 21×47.5×47.4cm |
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重量 | 8.66kg |
対応マザーボード | E-ATX/ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×3/2.5インチ×5 |
拡張スロット | 7 |
フロントパネルに木材を使用したインテリアのようなPCケース
フラクタルデザインのNorth Chalk Whiteは、フロントパネルにオーク材を使用した他のメーカーにはない独特のデザインを持ったミドルタワーケースです。
いい意味でパソコンらしくないデザインで、インテリアとしても部屋に馴染みます。ホワイトのほか、ウォルナット材を使用したブラックモデルもあります。
各パーツは取り外ししやすく、メンテナンスや組み上げがしやすい設計となっていて、ファンを2基標準搭載し、120~360mmまでの水冷ラジエータにも対応。ドライブベイは3.5インチと2.5インチが2基ずつとなっています。
デザイン性を重視する方はもちろん、自作初心者にもおすすめのPCケースです。
寸法 | 21.5×43.3×45cm |
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重量 | 7.7kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7 |
エアフローに優れたオールホワイトのミドルタワーケース
MSIのMPG GUNGNIR 110R WHITEは、外装・内装・付属のファン4基に至るまで全てホワイトカラーで統一されたミドルタワーケースです。
内部は余裕を持った作りで、ハイエンドパーツを好きなように組み立て可能。ハイエンドパーツを組んでも優れたエアフロ―性能で、安定した冷却性能を発揮します。さらにフロントは最大360㎜、トップは最大240㎜の簡易水冷CPUクーラーが搭載可能です。
全面白色である点を活かし、徹底的に白にこだわるもよし、あえて黒やカラフルな色のパーツを入れて存在感を楽しむもよし。性能やデザイン、あらゆる面で自作を楽しめるPCケースです。
寸法 | 21.5×45×43cm |
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重量 | 9.2kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 7 |
独自ケーブルルートシステムで初心者でも綺麗に組めるPCケース
コルセアのiCUE 4000Xは、マザーボードベース部の裏側に広い配線スペースを確保した、初心者でも綺麗に配線ができる高級ミドルタワーケースです。サイドパネルは強化ガラスで、内部を美しく鑑賞できます。
最大6基のファンに対応し、ラジエーターは最大360mm。拡張カードも360mmまでのスペースが確保されており、どんな方でも思い通りのPCを組み上げられます。
初心者にもおすすめのケースですが、ハイスペックミドルタワーPCを組みたいユーザーも満足出来る高い拡張性と冷却性を持っています。見た目も性能も重視するユーザーにピッタリのPCケースです。
寸法 | 23×45.3×46.6cm |
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重量 | 8kg |
対応マザーボード | E-ATX/ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
拡張スロット | 9 |
メッシュパネル&ファン4基でエアフロ―性能を高めたPCケース
ZALMANのI3 NEO WHITEは、メッシュ加工のフロントパネルデザインと、120mmRGBファンが4基標準搭載されたエアフロー重視のミドルタワーケースです。
さらに最大360mmサイズの水冷ラジエーターが取り付け可能で、ハイエンドパーツで構成されたPCでも安定した性能を発揮。ほかにも最大355mmの拡張カード搭載スペース、3.5インチと2.5インチベイを2基ずつ確保。
工具なしで簡単に開閉可能なヒンジ式強化ガラスサイドパネルと、広めに取られた内部レイアウトで初心者でも簡単に、思い通りのPCを組めます。
デザインと性能が高く、それでいて価格も抑えられた優秀なPCケースです。
寸法 | 21.9×48.4×42.2cm |
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重量 | 5.6kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×3 |
拡張スロット | 7 |
デザインとエアフローにこだわった美しいミドルタワーケース
NZXTのH5 Eliteは、フロントとサイドが強化ガラスパネルになっていて、LEDファンやLEDメモリなどのLEDパーツを思う存分楽しめる美しいケースです。
フロントに標準搭載された2基のRGBファンと、斜めに配置された内部の120mmファンによって、高性能で熱を持ちやすいパーツも強力に冷却します。さらにファンはNZXT RGBコントローラーによって自由に好きな色で制御可能。
工具不要で外せるフロントパネルに、着脱が簡単なサイドパネル、内部は配線しやすい理想的なケーブルバーを採用。初心者でも簡単に、綺麗に組み立てが可能。冷却性能と発光の楽しさを重視する方におすすめのケースです。
寸法 | 22.7×46.4×44.6cm |
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重量 | 8.1kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×1/2.5インチ×1+1 |
拡張スロット | 7 |
ファン5基標準搭載!安価でデザインと冷却性能が高いPCケース
アンテックのDF800 FLUX WHITEは、フロントにARGBファン3基、リアに1基、PSUチャンバーに1基の計5基ファンを搭載したミドルタワーケースです。
フロントとトップには最大360mmのラジエーターを搭載可能。ドライブベイは3.5インチベイ1基と2.5インチベイ3基が使用できます。
さらにケーストップには、日常的に使う電源・LED・USB×2・Audioスイッチを備えていて使い勝手も抜群。
ファンが標準装備されている点やデザイン性の高さを考えると、価格はかなり抑えられていてコスパ面ではミドルタワーケースの中でもトップクラスです。性能と機能、コスパを求める方におすすめ。
寸法 | 22×47.9×48.8cm |
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重量 | 7.58kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×1/共用×2/2.5インチ×3 |
拡張スロット | 7 |
パワフルで自由なカスタマイズ可能な全面ガラス張り高級ケース
NZXTのH9 Eliteは、デザイン・機能・拡張性すべてにおいて優れた性能を持つ高級ミドルタワーケースです。フロント・サイド・そして天面が強化ガラスになっていて、あらゆる角度から内部のデザインや発光パーツを楽しめます。
最大10基のファン、360mmの簡易ラジエーターに対応。またデュアルチャンバー構造で、マザーボードと電源・ケーブルの空間が分かれておりメインパーツの冷却を最適化できます。組み立ても容易で、初心者から上級者まで、どんな方でも理想のPCを組めるでしょう。
他のミドルタワーケースに比べかなり高額ですが、一切の妥協なく高性能で美しいミドルタワーPCを組むなら絶対におすすめです。
寸法 | 29×46.6×49.5cm |
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重量 | 13.9kg |
対応マザーボード | ATX/MiniATX/microATX |
ベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×4+2 |
拡張スロット | 7 |
安いVS 高い!ミドルタワーケースの比較
ミドルタワーケースの価格は、数千円程度の製品から数万円以上するものまでさまざまです。安いミドルタワーケースと高いミドルタワーケースで何が違うのか。ここでは価格の違いについて解説します。
なお、PCケースの中には10万円以上する「特殊形状モデル・超高級モデル」もありますが、一般的ではありません。そのため、今回は「2万円以上のケース」を高級ケースと位置付けています。
安いミドルタワーケースの特徴(数千円のモデル)
- 多機能を求めず、シンプルなケースで良い方
- できる限り予算を抑えたい方
- 細かいことを気にしない方
1万円以下のミドルタワーケースは、シンプルなデザインのものや、パネルやフレーム・ラックの強度がそれほど高くないものが多くなります。
フレームの強度が低いと、曲がったり凹んだりしやすいです。また、大型ファンの振動の影響を受けてパソコンから振動音が出る可能性もあります。
高級ケースと比較すると、物足りない部分や気になる部分が出てくるかもしれません。ただ、1万円以下のミドルタワーケースでも、性能面で大きな問題があるわけではありません。
福井
高いミドルタワーケースの特徴(2万円以上のモデル)
- コストよりも強度や機能性を重視する
- 独自の機能やデザインを持つケースが欲しい
1万円や2万円以上のミドルタワーケースは、フレームやパネルの強度が全体的に高く、作りがしっかりしています。そのため、大型のファンを搭載しても振動音がしづらいです。
また、メッシュパネルやファンスペースといった独自のデザインや機構を持つケースも多く、デザイン性・機能性の高いケースも多数選べます。
福井
初めての自作PCはバランスの良いミドルタワーがおすすめ!
ミドルタワーケースは作業性・拡張性が高く、幅広い用途のPCが組めるパソコンケースです。最も一般的なサイズで、種類やデザインも豊富。
- 初めてPCを自作する方
- 性能とスペースのバランスを重視する方
- いろいろなデザインや種類から選びたい方
ミドルタワーケースは上記の方におすすめです。よほど尖った特徴や性能のパソコンを組む方以外、ほぼすべての方に適しています。初めてパソコンを組む方や、何となく方向性が定まっていない方は、ミドルタワーケースでPCを組んでみてはいかがでしょうか。
なお、自作のハードルが高いと感じた方は、GALLERIA(ガレリア)やG-TuneのようなBTO・完成品もおすすめです。Picky’sでは、以下の記事で自作PCやBTOオーダーの際に必須となるPCパーツについても解説していますので、ぜひ読んでみてください。
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