CPUとCPUクーラーの間に塗布するCPUグリス。自作パソコンやCPU周りをカスタマイズする際に必要です。CPUグリスにはいくつかの素材があり、パソコンのパーツやスペックに合った製品を選ぶことが重要。しかし、パソコンを快適に動作させるためには、どのCPUを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事ではCPUグリスの選び方やおすすめ14選、CPUグリスの塗り方や関連商品をご紹介。パソコンのカスタマイズにまだ慣れていない初心者の方でも、簡単に塗れるCPUグリスも解説します!
CPUグリスの選び方やおすすめ製品を徹底調査したので、CPUグリスの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
CPUグリスの目的は「CPUの温度を下げること」
CPUグリスはCPUとCPUクーラーの間に塗り、CPUの温度を下げる目的で使用します。
CPUの温度を下げるためには、CPUグリスは重要な役割をします。CPUグリスの役割を知るためには、まずCPUを冷却する仕組みから見ていきましょう。
CPUを冷却する仕組みは、以下の通りです。
- CPUが発熱する
- CPUの熱を、熱伝導でヒートシンクが受け取る
- ヒートシンクをCPUファンで冷やす
- ヒートシンクが冷えると、熱伝導でCPUも冷える
熱伝導のため、以下の画像のようにCPUとヒートシンクはくっつける必要があります。
ヒートシンクは金属でできてあり、CPUと接触させることで熱を吸収する大切なパーツ。しかし、ヒートシンクとCPUとの間には細かな空間があり、効率的に熱を受け渡すことができません。
ここで重要となるのがCPUグリスです。CPUとヒートシンクの間にCPUグリスを塗ることで、細かな空間を埋めて熱の受け渡しをサポートします。
これらの理由により、CPUの温度を下げるためにはCPUグリスは重要な役割をします。またあとで詳しく紹介しますが、グリスであればなんでもいいというわけではなく、より熱が伝わりやすいグリスを選ぶことが大切です。
快適にパソコンを使うには、CPUの温度が上がらないよう調整することが重要です。パソコンパーツは特にCPUの発熱がすごく、発熱により様々な問題を引き起こします。
例えば、発熱がひどくなるとパソコンの性能が低下してしまったり、電源が落ちてしまったり、故障の原因になってしまいます。
CPUグリスの選び方
CPUグリスが、CPU(パソコン)の熱を冷ますために大切なパーツということがわかりましたね。それでは、具体的にどのようなCPUグリスを選べばいいのかについて紹介していきます。
基本的には「どれだけ熱を冷やすことができるのか」「使いやすいか」を基準に選んでいきます。具体的には、以下の3点です。
- グリスの素材に何が使われているのか
- 熱伝導率(熱の伝わり易さ)はどの程度なのか
- 使いやすいか
それぞれ見ていきましょう。
まずはシリコングリスの素材を選ぶ
CPUグリスはシリコン素材をはじめ、さまざまな素材を混合して作られています。ベースとなる素材や添加物によって熱の伝わりやすさ(熱伝導率)や塗やすさ(粘度)、内容量、価格が異なります。CPUグリスによく用いられる素材は以下の通りです。
- シリコングリス
- セラミックグリス(液体金属)
- シルバーグリス
- ダイヤモンドグリス
基本的には「シリコングリス」で問題なく冷却可能
CPUグリスでもっとも人気がある素材は「シリコングリス」です。低価格で冷却機能も優れており、コストパフォーマンスが高いことが人気の理由。
シルバーグリスやダイヤモンドグリスの方が熱伝導率が高いため、より効率良くCPUを冷却することが可能です。しかし、ネットサーフィンやOffice作業のような一般的な軽い処理であれば、CPUが激しく発熱することはあまりありません。シリコングリスでも冷却機能を十分に発揮できます。
シルバーやダイヤモンドグリスは高負荷にも耐えられる
オンラインゲームや動画編集といった処理が重い作業をするなら、シルバーグリスやダイヤモンドグリスといったCPUグリスがおすすめ。CPUは重い処理をすると、より高温に発熱してしまうので、熱によって故障やエラーに繋がる可能性もあります。回避するために、シルバーグリスやダイヤモンドグリスといった熱伝導率の高いCPUグリスをおすすめします。
同様に、Core i9などの高性能なCPUを利用する場合も、シルバーグリスやダイヤモンドグリスがおすすめです。高性能なパソコンパーツほど発熱も大きくなりやすいので、是非検討してみてください。
熱伝導率が高いほど冷却効果が高い
CPUグリスを購入する際は熱伝導率を確認しておきましょう。グリスの冷却性能は熱伝導率で比較することができます。熱伝導率は「10W/m・K」という単位で表され、1秒間にどれだけ熱を伝達できるのかを意味します。数値が高いほどより多くの熱量を伝達できるため性能の高いCPUグリスだと判断できます。
イン-ネット閲覧やOfficeといった軽い処理が中心なら、熱伝導率が「5.0W/m・k」以上のCPUグリスで十分。オンラインゲームやクリエイター向けパソコンなら「10.0W/m・k」以上の熱伝導率が高いCPUグリスがおすすめです。
絶縁タイプがショートの心配もなくおすすめ
グリスを塗りなれていない方は、絶縁タイプという電気を通さないタイプのグリスがおすすめ。万が一、基盤にこぼしてもショートするリスクを軽減できます。
通常のグリスは電気を通すため、基盤に垂れてしまうとショートする危険があります。基盤がショートすると発火することで基盤が焦げ付き、パソコンが不具合を起こすリスクが高くなることも。
そのため、グリスを塗りなれていない方は、絶縁タイプのグリスがおすすめです。
量は特に気にしないでもオッケー
グリスの内容量はとくに気にしなくて大丈夫です。グリスの内容量は1g~2gの製品がほとんど。大体グリス1回を塗るのに必要な量はごく少量。1gあれば5回程度はCPUに塗布できます。大容量のグリスを買っても、使い切る前にグリスがダメになることもあります。
大容量のCPUグリスが必要な人は、以下のような人です。
- CPUクーラーを何度も取り換える予定の人
- 複数台のPCで利用予定の人
CPUクーラーを取り外す場合、その度にCPUグリスの塗りなおしが推奨されています。グリスは劣化するので、ある程度劣化したグリスをふき取り、塗りなおしたほうが冷却しやすいからです。
CPUクーラーを取り外す機会が多い人や、複数台のPCで利用予定の人はは、多めのグリスを選んでもいいでしょう。
塗り易さは口コミやレビューをチェック
グリスの中には「とてつもなく硬く、まともに塗れなかった」という製品もまれにあります。人気のある定番製品を選んでおけばトラブルを回避できますが、不安がある場合は口コミを参考にしましょう。
グリスの塗りやすさは容器の形状も重要です。最近は注射器タイプの容器がほとんどですが、小ビンや小袋、チューブに入っているタイプは慣れていないと塗りにくいので注意が必要。また、CPUに塗布するためのヘラが付属するのか注目して購入しましょう。
安いVS 高い!CPUグリスの比較
CPUグリスの価格は200円前後の安い製品や、1,000円を超える製品までさまざま。安いCPUグリスと高いCPUグリスを比較し、どのような方におすすめなのかご紹介します。
安いCPUグリスの特徴(200円前後のモデル)
安いCPUグリスはシリコンが主に使用されています。熱伝導率は、1~5.0W/m・K前後の製品がほとんど。ネットサーフィンなどの軽い処理が目的であれば、安いCPUグリスでも十分に活用できます。
しかし、安いCPUグリスは長年利用した後に塗り直すとするとガビガビになって派がしにくくなるリスクがあります。年に1~2回はグリスを塗り直すのであれば、安いCPUグリスでも問題ありません。
- コスパを優先したい
- 主にネットサーフィンやOfficeを使う
- 年に数回はCPUグリスを塗り直す
高いCPUグリスの特徴(1,000円以上のモデル)
1,000円以上の高いCPUグリスは熱伝導率が高いことが特徴。高度な処理速度が求められるゲーミングパソコンやクリエーター向けパソコンにおすすめです。グリスの素材はシルバーやダイヤモンドが使われており、熱伝導率が「15W/m・K」以上の高品質な製品もあります。
また、高いCPUグリスは塗った後の持続性が長く、塗りなおす際にも綺麗にはがれやすいという特徴があります。CPUグリスの塗り替えは年1回がおすすめですが、塗り替えが面倒に感じる方は持続性のある高いCPUグリスを選ぶとよいでしょう。
- 冷却性能にこだわりたい
- 次回の塗り直しを簡単にしたい
- 高性能パーツ・高負荷用途で利用したい
パソコンの性能を上げるには、CPUグリスだけでなくハイスペックパソコンも必要です。以下の記事ではゲームやクリエイターにおすすめなゲーミングパソコンを紹介しています。
関連記事:【10万円以下も】おすすめゲーミングPC14選!初心者向けの選び方と人気ランキング(2021年)
CPUグリスおすすめ人気ランキング比較一覧表
CPUグリスおすすめ人気ランキング14選
CPUグリスの人気おすすめランキング14選です。
コスパ最強!ナノダイヤモンド配合のCPUグリス
日本のパソコン周辺機器メーカー「サンワサプライ」のCPUグリスです。ナノダイヤモンドを配合し、熱伝導率を高めることに特化。特定有害物質の使用制限を示す「RoHS指令」に対応しており、安全性の高さも魅力です。
1,000円以下で手に入るコスパの良さも特徴で、複数台のカスタマイズや次回のメンテナンスにも使用できます。CPUグリスとしては珍しい国内メーカーなので、メーカー保障や問い合わせがしやすいこともうれしいですね。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | 2.8g |
熱伝導率 | 8.3W/m・K |
粘度 | - |
導電性 | あり |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | - |
その他 | - |
銅を配合。国内メーカー製CPUグリス
日本のパソコン周辺機器メーカー「サンワサプライ」のエントリー向けCPUグリスです。インテルCeleronやPentiumシリーズ、Core i3シリーズにおすすめ。
銅を配合することで熱伝導率を高めていることが特徴。通常のシリコンCPUグリスでは満足できなかった方にもおすすめです。ソフトタイプなのでヘラや指サックを使えば薄く伸ばしながら塗布することが可能。容器は太めの注射器タイプなので、男性の指でも簡単にグリスを滴下することができます。
素材 | シリコン(銅を配合) |
---|---|
容量 | 2g |
熱伝導率 | 4.5W/m・K |
粘度 | - |
導電性 | あり |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | - |
その他 | - |
オーバークロック対応のプロ仕様CPUグリス
国内パソコン周辺機器メーカー「親和産業」のCPUグリスです。日本のオーバークロック第一人者である清水貴裕氏とのコラボレーションモデル。オーバークロックは現在のパーツ構成で処理速度を上げることが可能。故障や発熱しやすいというリスクも伴いますが、自作パソコンでオーバークロックにチャレンジしたい方におすすめ。
「13.2W/m・k」という高い熱伝導率を誇り、オーバークロック環境でも冷却機能を維持できるプロ仕様のCPUグリスです。
素材 | - |
---|---|
容量 | 2g |
熱伝導率 | 13.2W/m・k |
粘度 | 90~100P |
導電性 | なし(非伝導性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | - |
その他 | - |
定期的な交換におすすめ。定番CPUグリス
国内パソコン周辺機器メーカー「オウルテック」の格安CPUグリス。コストパフォーマンスの良いお買い得なCPUグリスを探している方におすすめ。熱伝導率は「3.8W/m・k」とやや物足りないスペックですが、経年劣化した普段使いのパソコンなら十分に効果を発揮できます。
粘度は柔らかめなので、初心者の方でも扱いやすいことが特徴。CPUグリスを節約するために代用品を使ってしまうと、熱暴走が起きてしまう場合があります。代用品を使うなら、安くてもCPUグリスを使うことがおすすめです。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | 1.5g |
熱伝導率 | 3.8W/m・k |
粘度 | - |
導電性 | あり |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | - |
その他 | - |
経年劣化にも強い!耐久性に優れた高性能CPUグリス
耐久性に優れたシリコン素材のCPUグリスです。最大8年間も機能が持続するため、頻繁にCPUグリスの塗り直しをしない方におすすめです。某ユーチューバーもこのCPUグリスを推奨しており、信頼性の高さが期待できます。機能と値段のバランスが良いので安いCPUグリスには抵抗がある方にも最適です。
金属酸化物や液体金属を使用していないため、CPUやヒートシンクが腐食する心配がないことが特徴。CPU周辺のパーツ劣化のリスクを最小限に抑えます。塗布した後もウエットティッシュで簡単に拭き取ることも可能です。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | 4g |
熱伝導率 | 3.8W/m・k |
粘度 | 870P |
導電性 | なし(非導電製) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ |
その他 | - |
コスパ抜群!たっぷり使える大容量CPUグリス
パソコン周辺機器ブランド「AINEX」の大容量CPUグリスです。複数パソコンのメンテナンスや頻繁にCPUグリスを塗り替える方におすすめ。
熱伝導率は「3.8W/m・K」とやや低め。そのため、インテルCeleronやPentiumシリーズといったエントリーモデルのパソコンに最適です。余ったグリスは長期間の保存で油分が分離することがありますが、ヘラで混ぜてから使用すれば問題なく使用できます。粘度は低めなので、ヘラで簡単に伸ばすことが可能です。
素材 | - |
---|---|
容量 | 25g |
熱伝導率 | 3.8W/m・K |
粘度 | - |
導電性 | あり |
容器 | チューブ |
付属品 | ヘラ |
その他 | - |
純度99.9%の純銀を配合!高性能CPUグリス
パソコン周辺機器ブランド「AINEX」のシルバーCPUグリスです。純度99.9%の純銀を配合したシリコンフリー素材で構成されています。標準グリスに比べて、約15倍の熱伝導率を達成。オーバークロックによる熱暴走やゲームやクリエイター向けソフトなど高負荷がかかるパソコンにおすすめです。
特殊なオイルを調合しており、長期間の使用でもグリスが硬化するリスクが少ないことが特徴。頻繁にCPUグリスの塗り直しが面倒な方にもぴったりです。
素材 | シルバー |
---|---|
容量 | 3.5g |
熱伝導率 | 9.0W/m・K |
粘度 | - |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ |
その他 | - |
初心者にも扱いやすいシンプルデザインCPUグリス
シリコン製CPUグリスです。低価格で塗りやすく、ショートする心配のない非伝導性タイプなので、初めてCPUグリスを塗り直す初心者の方におすすめです。熱伝導率はそれほど高くありませんが、ネットサーフィンや動画視聴などが中心のパソコンであれば効果が期待できるでしょう。
容器は適量を滴下しやすい注射器タイプで、グリスを出しすぎてしまったというリスクが少ないことが特徴。また、再封が可能なジッパー付小袋が付属。1回のメンテナンスで使い切れなくても長期の保存が可能です。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | 4g |
熱伝導率 | 4.95W/m・k |
粘度 | 870P |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ |
その他 | 再封可能ジッパー付小袋 |
高温でも劣化しにくい非電動性CPUグリス
ヒートシンクやファンモーターなどを販売している冷却機の専門商社「ZAWARD」のシリコン素材CPUグリスです。たっぷりと使える4g入り。高温でも気化しにくいオイルを配合しているため、長期間の使用でもグリスが固まりにくい特徴があります。あまりグリスの塗り替えをしない方にもおすすめです。
グリスの粘度が低く塗りやすいので、グリスの塗りやすさを重視したい方にも最適です。非絶縁性なのでCPUからこぼれてもショートの心配がありません。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | 4g |
熱伝導率 | 8.5W/m・k |
粘度 | 870P |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | なし |
その他 | - |
付属品も充実!低価格でも使いやすいCPUグリス
シリコン素材のCPUグリスです。ヘラ・クリーナー・指サックが付属しており、すぐにCPUグリスの塗り替えができる便利な製品です。指サックを装着して指でグリスを塗布することも可能。グリスを塗り慣れていない方でも簡単に塗布することができます。
熱伝導率は「6.5W/m・k」で、500円以下の低価格帯グリスとしてはコスパが良い製品でしょう。Office作業やネット閲覧などの軽動作の作業が中心のパソコンにおすすめです。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | - |
熱伝導率 | 6.5W/m・k |
粘度 | - |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ,クリーナー,指サック |
その他 | - |
にじみや分離しにくい非伝導性CPUグリス
Arctic Silver製のCPUグリスです。アルミや亜鉛などを混合したセラミック素材を採用。特殊なオイルを配合しているので、長期間の使用でも劣化を最小限に抑えます。熱伝導率は「5.1W/m・k」と低価格ながらミドルクラスの性能。グリスの分離や移動、にじみが少なく、初心者でも扱いやすいグリスです。
非伝導性なのでショートする心配もありません。注射器タイプの容器はピストンを最後まで押し込むとグリスを使い切ったことがわかる設計になっています。
素材 | セラミック(酸化アルミ,酸化亜鉛,立方晶窒化ホウ素) |
---|---|
容量 | 2.7g |
熱伝導率 | 5.1W/m・k |
粘度 | - |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ |
その他 | ジップ式の梱包 |
初心者におすすめ。使い切りタイプの格安CPUグリス
パソコン周辺機器ブランド「Money qiu」の格安CPUグリスです。低価格なので、1回きりのメンテナンスでグリスを使い切りたい方におすすめです。非導電性なので、たっぷり塗布してもショートの心配がありません。塗布用のヘラも付属。グリスを購入してそのまま使用できるので便利です。
素材のベースはシリコンですが、超微粒子の純銀が含有された特殊素材で構成。長期間でもグリスが硬化せず、グリスの導電性能が維持できます。
素材 | シリコン(純銀含有) |
---|---|
容量 | 2g |
熱伝導率 | 6.5W/ m・k |
粘度 | - |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ,グリースクリーナー,アプリケーター |
その他 | - |
ナノ微粒子構造でヒートシンクとの凹凸を補完!
シリコン素材のミドルスペックCPUグリスです。ナノ微粒子構造という細かな粒子を採用。CPUとヒートシンクとの間を隙間なく埋め込み、熱伝導をより効率的に行います。
絶縁タイプなので、CPUから溢れてもショートの心配がありません。技術に不安のある初心者にもおすすめです。3.9gと容量が多いため、次回のメンテナンスにも利用できます。ジッパー付きの包装袋なのでグリス劣化を最小限に抑え、長期間の保存が可能です。
素材 | シリコン |
---|---|
容量 | 3.9g |
熱伝導率 | 12.8W/ m・k |
粘度 | 172P |
導電性 | なし(非導電性) |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | ヘラ |
その他 | 再封可能ジッパー |
最高の熱伝導で冷え冷え!上級者向けCPUグリス
ドイツのメーカー「サーマルグリズリー」の高品質CPUグリスです。材質はスズ、ガリウム、インディウムをベースに特殊調合された液体金属。73W/m・kという驚異的な熱伝導率でCPUを効率良く冷却できます。冷却性能を極限までこだわりたい方におすすめなCPUグリスです。
この製品は粘度の低い液状のため、CPUグリスを塗り慣れていない方は取り扱いが難しいことがデメリット。導電性もあるためショートにも注意が必要。しかし、容器の先端が細い金属のアプリケーターなので、適量を滴下しやすい構造となっています。パソコンのカスタマイズ経験がある方なら問題なく作業できるでしょう。
素材 | セラミック(スズ,ガリウム,インディウム) |
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容量 | 1g |
熱伝導率 | 73W/m・k |
粘度 | 0.0021P |
導電性 | あり |
容器 | 注射器タイプ |
付属品 | マイクロティップ×1 ・ 吸引ティップ×1 ・ クリーニングクロス×2 ・ 綿棒×2 |
その他 | アルミ製ヒートシンク不可 |
CPUグリスの塗り方
CPUグリスはパソコン本体の内部にアクセスする必要があります。古いCPUグリスを塗り直す手順は以下の通りです。
- パソコン本体の外枠を外す
- CPUクーラーを取り外す
- CPUに付着している古いグリスを拭き取る
- ヒートシンクに付着している古いグリスを拭き取る
- CPUにCPUグリスを塗る
- CPUクーラーを取り付ける
パソコンのカスタマイズに慣れていない方は、写真を撮影しながらパーツを取り外しましょう。CPUグリスを塗った後、パーツの取り付け方がわからなくなったときに便利です。CPUグリスの塗り直しはノートパソコンでも可能ですが、パーツが小さいのでデスクトップパソコンよりも難易度が高くなります。分解に自信のない方はパソコンの型番をネットで検索すると分解方法が紹介されていることがあるので、参考にしてみてください。
CPUグリスの関連商品
CPUグリスを塗り直すなら、同時にパソコンパーツのカスタマイズがおすすめ。さらに冷却機能の向上が期待できます。CPUグリスと一緒に購入しておきたい関連商品をご紹介します。
空冷と水冷で選ぶ「CPUクーラー」
高性能なCPUほど発熱が大きいため、より冷却性能が高いCPUクーラーが必要です。CPUクーラーは空冷式と水冷式の2種類があり、それぞれの特徴は以下の通りです。
- ファンで熱を放出する
- 構造が簡単なので初心者でも取り付けやすい
- 冷却性能を高めるには大型のCPUクーラーが必要
- ファンの騒音が大きい
- 水で熱を放出する
- 空冷式よりも冷却性能が高い
- 騒音が静か
- 構造が複雑なので上級者向き
一般的なパソコンのほとんどは、コストが低く簡単に取り付けできる空冷式CPUクーラーが導入されています。自作パソコンやカスタマイズで冷却性能を高めたいなら水冷式CPUクーラーがおすすめ。ポンプやラジエーターが一体になっている簡易式なら組み立てが不要なのでカスタマイズに慣れていない方でも簡単に導入できます。
関連記事:元店員が監修!CPUクーラーの選び方やおすすめ24製品を紹介|空冷・水冷どっちを選ぶ?
静音性に優れた「ケースファン」
ケースファンはパソコン本体の熱をケース外へ排出するためのファンです。ファンの回転数(rpm)が多いほど冷却性能が高くなりますが、騒音レベル(dB)も大きくなるという特徴があります。そのため、ケースファンを2~3つ取り付けることで、回転数を上げなくても冷却性能の向上が期待できます。ケースファンはLEDを搭載しているモデルを導入してゲーミングパソコン風に仕上げてもよいでしょう。
熱伝導率が高い「ヒートシンク」
空冷CPUクーラーは熱を空気中に放出するためにヒートシンクというパーツが必要。表面積が広いヒートシンクほどより冷却性能が高くなります。ヒートシンクの素材はアルミニウムがよく用いられていますが、熱伝導率が高い銅製のヒートシンクがおすすめです。
CPUグリスの塗り直し作業のついでに、読み込み時間が速くなるSSDの導入もおすすめ。下記の記事でおすすめSSDを紹介しています。
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関連記事:【プロが厳選】ポータブル 外付けSSD おすすめランキング 20選 【2021年最新】
CPUグリスのよくある質問
CPUグリスはどうやって拭き取りますか?
CPUグリスは塗り直しても問題有りませんか?
CPUグリスの寿命はどの程度ですか?
CPUグリスは代用が効きますか?
おすすめCPUグリスまとめ
CPUグリスの選び方やおすすめ製品をご紹介しました。
- CPUグリスは1〜2年ほどで劣化。塗り直す必要がある
- 熱伝導率が高いCPUグリスがおすすめ
- 塗りやすさや粘度は口コミをチェック
- 非導電性のCPUグリスならショートするリスクが少ない
上記のポイントを参考にCPUグリスを選び、より快適にパソコン作業ができるようカスタマイズしていきましょう。
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