ついに発売されたOLYPUS TG-6。前モデルのTG-5を2年ぶりのモデルチェンジした新機種になります。
オリンパスのTGシリーズと言えば、「防水カメラの王様」的な存在。
水中撮影モードはすごく充実しているし、防水カメラとは思えないほど高スペックです。
今回はそんな人気機種の最新モデル「TG-6」が発売されたので、機能やスペックをレビューしてみます。
またTG-6を実際に使ってみながらオススメの点、イマイチの点、「TG-5」との比較などまとめています。
Tg-6を購入やレンタルを検討している人には必見の内容になっています!
目次
オリンパス TG-6 とは
OLYMPUS TG-6は、2019年7月下旬にオリンパスから発売されている防水カメラです。
カラーはブラックとレッドの2色。価格はオープン。店頭価格は税別5万3,000円ほどです!
センサーサイズは1/2.33型で有効1,200万画素、動画撮影は4K/30p。防水カメラとしては文句無しの高画質・高性能になっています。
ライバル機種のNikonのW300と比較しても、水中の撮影機能がものすごく充実しているのがこのTG-6。
⇒4K動画が撮れる!ニコンの本格派防水カメラcoolpix w300をレビューしてみた
水中撮影のために搭載された専用モードが多く、ダイビングやマリンスポーツをする人たちに圧倒的な人気があります。
水深15mまではハウジング(防水ケース無し)でも潜ることができて、防水・防塵、耐衝撃、耐荷重、耐低温、耐結露性能など、とにかくタフ設計です。
耐低温性能は-10度、2.1mからの落下や最大100kgfの荷重にも耐えられるので、登山やキャンプ、雪山など、どんな環境でもタフに使えます!
また顕微鏡モードなど、目で見えないほど小さい部分までしっかり撮れるのもTG-6の魅力です。
ダイビングや海の撮影だけでなく、山や川などどこでも使えるので、一台持っているととても便利で撮影が楽しくなります!
防水カメラなのに高級コンデジレベルの機能と使い方ができるのはこのTG-6だけですね!
オリンパス TG-6 と TG-5 を比較。どこか進化したの?
進化したポイントを簡単にまとめてみました。
TG-6とTG-5を比較するとセンサーなどは同じモノを搭載しているので画質などで大きなアップデートはありません。
ただ撮影機能などにはアップデートがいくつかあり、パワーアップしている印象です。
- 水中ミクロ撮影搭載が新たに追加された
- 水中撮影でのホワイトバランス機能の追加された
- 最大2倍のデジタルズームが搭載された
- センサー保護ガラス面にARコーティングが施された
- モニター高解像度化 約46万ドット→約104万ドットに
この辺りがTG-5との比較ポイントになります。
TG-5も写真&動画ともすごく綺麗に撮れる機種だったし、とくに不満になる部分はありませんでした。
それでもTG-6では、より細かい水中撮影ができるようになったりと、防水カメラとしての実用性がかなり上がっています!
画質や基本的なスペックはそれほど変わらず
TG6は基本性能の大幅なアップデートは見られないので、画質などでは大きな変化はなさそうです!
センサー性能や画像処理エンジンはTG-5と同じ画像処理エンジン「TruePic VIII」を搭載してるし、
動画性能やフォーカス性能やインターフェースなどにもそこまで大きな違いがありません。
TG-6はハード面で大きな変更点はほとんどない一方で、ソフト面での改善点はいくつかあるという感じですね!!
オリンパス TG-6 オススメの機能とポイントをレビュー
「スーパーマクロモード」や「顕微鏡モード」は目で見ないとこまで撮れる
TG-6のレンズの焦点距離は35mm判換算で25-100mm相当。
F値はF2.0-4.9と明るいレンズを搭載していて、デジタルズームも最大2倍(200mm)まで撮れます。
とくにオススメの機能は、「スーパーマクロモード」や「顕微鏡モード」と言った近距離での撮影です。
この機能を使うと、1cmまで被写体に近づくことができます。ここまで近づいて撮影できるコンデジはありません。
この距離で撮影できるメリットは、目では見えない小さな部分までしっかり写真に納めることができることです!
植物や動物、また雪の結晶までTG-6ならクッキリ撮影ができます。
海の中でもこの機能が使えるので、サンゴや小さな海洋生物なども超接写でクローズアップ撮影が可能です!!
「水中顕微鏡モード」はTG-6で搭載された新機能です!
F値はF2.0-4.9と明るいレンズを搭載していて、デジタルズームも最大2倍(200mm)まで撮れます。
TG-6は水中撮影モードの幅が広がった
TG-6には「4種類の水中撮影モード」に加えて、「深さによるホワイトバランスの設定」ができるようになりました。
従来は1種類のみだったホワイトバランス設定が「水中 浅瀬」「水中 標準」「水中 ディープダイビング」の3種から選択できるようになり、状況に応じた表現の幅がひろがっています。
また従来の「4種類の水中撮影モード」では、「水中スナップ」「水中ワイド」「水中マクロ」「水中HDR」など、撮影モードや、逆光で黒潰れしてしまった部分なども鮮やかに撮れるモードも充実しています。
これだけ水中撮影モードが充実しているカメラは、防水カメラの中でもこのTG-6だけです!
TG-6は液晶画面が明るくなった!モニターが見やすいのは嬉しい!
TG-6の背面モニターは3.0型の約104万ドット液晶になり46万ドットから大幅に上昇しています。
防水カメラはタフだから野外使用が多いカメラです。明るいと助かるのですが、タッチパネルが非搭載なのはちょっと残念。
TG-6はダイビング用の関連アクセサリーが充実している
TG-6には水中撮影専用のアクセサリーがとても充実していています。新しいフィッシュアイコンバータ「FCON-T02」やレンズバリア「LB-T01」も追加されています。
とくにダイビングの用でも人気が高いフィッシュアイコンバータ「FCON-T02」は対角魚眼時169度になっていて、旧モデルの対角130度より大幅にアップしています。
その他にも専用のアクセサリーが充実しています。
関連:水中撮影やダイビングを楽しくする人気のGoPro(ゴープロ)アクセサリーまとめ
TG-6 使ってみて感じた ちょっと残念なポイント
TG-6はタッチパネル非対応
タッチパネルの操作が十字キーのみなのはちょっと不便。思わずスマホみたいにタッチで操作したくなります。
液晶は明るくなって日差しが強いときでもクリアに見れるのでよくなっています。防水対応だとタッチパネルは難しいんだろうなと思いつつ、ちょっと残念。
TG-6はシャッタースピードがいじれない
TGシリーズはこれまでもシャッタースピードの操作ができませんでした。今回のTG-6もそこは変わらず・・・。
なので早く動き回る被写体の撮影などにはそこまで力を発揮しません。
「どの機能を優先するか」というオリンパスの判断だと思うんですが、防水カメラとしての機能を優先した結果ですね。。。
シャッタースピードはこのカメラでは求めるのは辞めましょうw
手ブレ補正はそこそこ。TG-5より進化していない
防水カメラとしては超優秀ですか、手ブレ補正機能は至って普通。
たしかに海の中だと手ブレ補正はそこまで必要ないかもしれませんが、手ブレ補正の進化をTG-7には期待です!
TG-6の動画性能はどうか
TG-6の動画性能は、4K/30fspと1080フルハイビョン/60fspに対応しています。
防水だしタフで使えるカメラとしては、かなり良い条件で撮影できる機種だと思います。
また4K対応のタイムラプス動画とハイパースピード(120FPS)にも対応しています。
ただ記録時間制限は約29分までと長時間の撮影には向きません!
普通を動画なら4k映像は必要ないと思うので、フルHDの1080画質で撮影する方が編集もしやすく、データー容量も小さいのでオススメです!
⇒【2021年】4KやフルHDも撮れる!! 動画撮影にオススメのコンパクトデジカメ10選
TG-6のバッテリー時間や撮影時間
TG-6のバッテリーは「LI-92B」(TG-5と同じ)を使用しています。
撮影可能枚数は写真が約340枚(CIPA基準、静止画)で、動画は約50分(JEITA規格)の連続撮影が可能になっています。
ズーム等の操作をしない省エネ使用の場合は約110分まで使うことができます。
動画を撮らなければ予備バッテリーを無くても大丈夫ですが、旅行などにいくときには予備バッテリーがある方がオススメです。
またバッテリーを早く充電したいという人には専用の充電器「UC-92」がおすすめ。これを使えば充電時間が半分になります!
TG-6のSDカードの容量はどれくらい必要?
TG-6は通常のSDカードを使用します。
どのくらいの容量が必要かというと、静止画や写真がメインという人なら32GBもあれば旅行やダイビングでは問題なく使えます。
また動画メインという人の場合には64GBくらいあると安心です。またバックアップ用としてSDカードも数枚あると安心です。
動画の場合にはフォーマットも重要なので、「U3」などの書き込み速度に対応しているのを選びましょう!
⇒大事なポイントは3つある 一眼レフ / ミラーレスカメラ用のSDカードの選び方
TG-6 おすすめ アクセサリー
TG-6で人気のアクセサリーをピックアップしてみました。
絶対に揃えた方がよいと思っているのは「液晶保護シート」「レンズカバー」「シリコンケース」です。
これらは本体やレンズを傷を守れるので、アクティビティーで使っていても綺麗な状態で本体をキープできます。
故障もしづらいし、中古で売るときのも値段が下がらずに売ることが出来ます!
僕はこの3つのアクセサリーは絶対に使っているので、みなさんも是非検討してみください!
TG-6 おすすめアクセサリー シリコンジャケットケース CSCH-127
シリコンケースがあると本体を傷や衝撃から守ってくるだけでなく、グリップが効くようになるので撮影するときにも便利です!
取り外しも簡単なので、必要のないときは外しておくこともできます。シリコンなので洗うときも簡単なのでかなり便利!
TG-6 おすすめアクセサリー レンズカバー LB-T01
TG-6を海の中で使っているといつのまにかレンズの表面が傷ついているということよく有ります。
レンズの傷は修理でも治すことができないので、レンズカバーは必ず付けてほしいアイテムです。
またバックの中に入れてたら知らない間にレンズに傷がついてたというこもよくあるので、レンズカバーは必須です。
TG-6 おすすめアクセサリー 液晶保護シート
液晶画面もすごく傷つきやすいので注意が必要です!海の中で砂や砂利とかでも液晶画面は傷つくので、購入したらすぐに貼っておくことをオススメします!
また液晶保護シートを貼っておくと、強い圧が掛かっても画面が割れにくくなります!ひび割れも修理代がすごく掛かるので、保険という意味でも保護シートはオススメです!
TG-6 バッテリーチャージャー「UC-92」
バッテリーチャージャーを使用すると充電に掛かる時間が半分程度になります。旅先や出張先などで使うときには、時短アイテムとしてオススメです!
TG-6 おすすめアクセサリー ハウジングケース PT-059
水深15メートル以上潜る場合には専用のハウジングケースが必要です。PT-059は耐圧水深45mを実現した専用防水プロテクターなので、深くまで潜るときには、必須のアクセサリーです。
本格的な防水ケースなので値段はかなり高いのですが、ハウジングケースに入った状態でも操作性は抜群。
ケースに入っていても、そのままTG-6を操作しているように使えます!
TG-6 おすすめ フィッシュアイコンバーターレンズ FCON-T02
フィッシュアイコンバーターレンズ「FCON-T02」はTG-6専用です。ズーム位置を変更(ズーミング)するだけで全周魚眼・対角魚眼の撮影ができる拡張レンズです。
価格は25,650円(税込)で、別売のコンバーターアダプター「CLA-T01」が必要だ。
OLYPUS TG-6は高級コンデジとどこが違う??
高級コンデジとは、コンパクトデジカメなのにミラーレスや一眼レフカメラとほとんど性能が変わらないカメラのことです。
⇒【2021年】おすすめの高級コンデジを徹底比較 !!人気ランキング TOP10
価格も10万ほどするので一般的なコンデジよりは全然高いのですが、動画性能やズーム機能など高スペックな機能が沢山搭載されています。
防水タイプのコンパクトデジカメのTG-6も、高級コンデジの位置づけに入ると思っています。
それだけ機能はすごいし、接写機能や水中撮影モードは一般的なコンデジには搭載されていません。
ただSONYのRX100シリーズやCANONのG7X Mark2、そしてPanasonicのTX2のような人気の高級コンデジと比較すると、「ズーム機能が弱い」「オートフォーカス性能」「手ブレ補正」「連写」などの撮影機能で劣ります。
これらのデジカメは、素早く動くモノを撮影するときに便利だったり、ポートレートなど人を撮影するときにすごく活躍します。
一方で、TG-6の場合は防水カメラとして海や山などの環境でタフに使えることがもっとも重要なので、過酷な環境でもしっかりと綺麗な映像を取れることに重点を置かれていますね!
人気の高級コンデジには、TG-6のようにタフに使えるカメラはないので、防水タイプで、アクティビティー向けのカメラとしてTG-6はオススメです。
一方で撮影環境が整っていて(防水機能はいらない)、画質や連写などにこだわった撮影がしたいときには、一般的な高級コンデジがオススメです。
⇒DSC-RX100M6|すっごい超高級コンデジを使った感想を実写レビュー
OLYMPUS TG-6 まとめ
今回のTG-6はTG-5からの大幅アップデートではありませんが、もともとすごくポテンシャルが高い防水カメラなので、足りなかった部分をしっかりアップデートしてきた印象です。
もともと防水・耐衝撃が一番のセールスポイントだと思いますが、それに加えて顕微鏡モードやズーム全域で1cmまで寄れるマクロ機能も大きなポイントです。
スマホでは撮れない場所でも故障などを気にせず使える、そしてそれがコンパクトポケットに入れられるコンパクト・軽量設計なのでとてもオススメの防水カメラです。
OLYMPUS TG-6 レンタルでお試しできます
最新のTG-6もカメラレンタルの「Renty(レントリー)」ならお手頃な価格でレンタルできます。
旅行のときやダイビングのときしか使わないから「買うのはもったいない」「安く使いたい」という人にはオススメです。
また購入前に一度使ってみたいという人にも「お試しレンタル」として人気があります。
送料は往復無料で、SDカードも一緒に付いてきます。フル充電状態でTG-6が届くので、届いたらそのまま旅行に使えます!