Sponsored by Jackery Japan
2024年6月にJackery (ジャクリ)から新たにリリースされたポータブル電源「Jackery 1000 New」。Jackery 1000・1000 Proの後継モデルとして登場しており、幅広い家電に対応する充電性能と持ち運びやすい軽量設計を兼ね備えているのが特徴です。
とはいえ、ポータブル電源は決して安くないお買い物だからこそ、購入を迷っている人は多いはず。また、「家電の種類や機能は増えた?」「バッテリーの充電速度が上がったって本当?」と、前世代からの変化が気になっている人もいますよね。
そこで今回は、Picky’s編集部が「Jackery ポータブル電源 1000 New」を実機で検証。スタッフが商品を実際に使って、良かった点・残念な点を本音でレビューしました。Jackery ポータブル電源 1000 Newの購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Jackery ポータブル電源 1000 Newレビュー結果
この記事で紹介するのは、Jackery(ジャクリ)の新型ポータブル電源「Jackery 1000 New」。2020年発売のJackery 1000、2022年発売の1000 Proの後継モデルとして、2024年6月に登場しました。
まずは、Picky’s編集部による商品の総合評価をチェックしましょう。今回は、サイズ・使える家電の種類・充電時間など、独自の項目でJackery ポータブル電源 1000 Newを評価しています。
サイズ | ◎ |
---|---|
デザイン | ◎ |
使える家電の種類 | ◎ |
充電時間 | ◎ |
充電中の動作音 | ◎ |
パススルー機能 | ◎ |
ディスプレイの視認性 | ◎ |
操作性 | ◎ |
専用アプリ | ◎ |
LEDライト | ◎ |
【ソーラーパネル】充電時間 | ○ |
【ソーラーパネル】両面充電の使い勝手 | ◎ |
高評価だったポイント:サイズ&性能のバランス◎使える家電が多い
- バッテリー容量とサイズのバランスがGOOD
- 電子レンジやIHコンロなどの多数の家電が使用可能
- スマホアプリ対応で遠隔操作ができる
Jackery ポータブル電源 1000 Newのバッテリー容量は1,070Wh。アウトドアや予備電源用として十分な容量を備えつつ、本体を扱いやすいサイズ・重量に抑えています。実際の検証では、女性スタッフ1人でも片手で本体を持ち上げられるほどでした。
また、最大1,500Wの出力に対応しているのもJackery ポータブル電源 1000 Newの特徴。電子レンジやトースターなどの前世代の1000では使えなかった家電も使えるようになりました。さらに、アプリ対応で、操作性がグッと上がった点も見逃せません。
微妙だったポイント:ソーラー充電の時間がやや遅い
- デザインが定番で真新しさはない
- ソーラーパネルでの充電はかなり時間がかかる
一方で、Jackery ポータブル電源 1000 Newは、メーカー定番のデザイン・配色を引き続き採用しており、見た目に大きな変化はありませんでした。Jackeryのポータブル電源のデザインが好きな人にはメリットですが、新モデルならではの新鮮味はありません。
また、Jackery ポータブル電源 1000 Newは、「Jackery SolarSaga 100」とのセット商品が販売されています。ただ、実際に使ってみると、1時間で充電できたのは晴れの日で5%程度。充電にはかなり時間がかかるので、ソーラー充電だけに頼るのは難しそうです。
Jackery ポータブル電源 1000 Newを買うべき人
- アウトドア・車中泊・防災用に使いたい人
- 持ち運びやすさにこだわりたい人
- 長寿命のポータブル電源が欲しい人
- アプリで遠隔操作や細かい設定がしたい人
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、容量1,007Whと最大出力1,500Wを備えたポータブル電源。出力の大きい家電に対応しつつも、本体はコンパクトに設計されており、アウトドアなどで気軽に使いたい人や持ち運びやすいポータブル電源が欲しい人におすすめです。
また、Jackery ポータブル電源 1000 Newは、前世代の1000や1000 Proでは使えなかったスマートフォンアプリに対応したのが特徴。本体を離れた場所から操作したり、充電モードを自由に切り替えられるので、機能性のこだわりたい人にもぴったりですよ。
Jackery ポータブル電源 1000 Newをおすすめしない人
- 2,000Wh以上の大容量モデルが欲しい人
- バッテリーを拡張したい人
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、Jackeryの中では中容量モデルにあたります。「連泊キャンプに使うから2,000Wh以上は欲しい」という人は、他のモデルもチェックしてみてください。
また、Jackery ポータブル電源 1000 Newは、バッテリーの拡張には対応していません。車中泊や災害時の予備電源用として、ポータブル電源のバッテリーを増やしたい人には不向きです。
関連記事:出力800Wなのにコンパクト!Jackery ポータブル電源 600 Plusとソーラーパネルを実機レビュー!
関連記事:【本音レビュー】Jackery ポータブル電源 1000 Plusとソーラーパネルを検証!Proとの違いも解説
関連記事:超高出力!Jackery ポータブル電源 2000 Plusを実機レビュー!同時に使える家電は?
【Jackery 1000・1000 Proと比較】Jackery ポータブル電源 1000 Newのスペック
今回は、Jackery ポータブル電源 1000 Newと前世代の1000・1000 Proとスペックを比較しました。下記に進化したポイントもまとめているので、レビューをチェックする前に目を通しておきましょう。
機種 | Jackery 1000 New | Jackery 1000 | Jackery 1000 Pro |
---|---|---|---|
価格 | 139,800円 | 139,800円 | 149,800円 |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン電池 | 三元系リチウムイオン電池 | 三元系リチウムイオン電池 |
容量 | 1,070Wh | 1,002Wh | 1,002Wh |
サイズ | 32.7×22.4×24.7cm | 33.3×23.3×28.3cm | 34×26.2×25.5cm |
重量 | 約10.8kg | 約10.6kg | 約11.5kg |
サイクル寿命 | 4,000回 | 1,000回 | 1,000回 |
AC出力 | 1,500W | 1,000W | 1,000W |
出力 |
|
|
|
ソーラー出力 | 400W | 180W | 800W |
AC充電時間 | 1.7時間(緊急充電1時間) | 5.5時間 | 1.8時間 |
アプリ対応 | ○ | – | – |
UPS | ○ | – | – |
- 三元系からリン酸鉄リチウムイオン電池に変更
- 前世代より若干コンパクト&軽量になった
- バッテリー容量は増えつつも、充電時間が短縮された
- バッテリーの寿命が長くなった
- ACの最大出力が1,500Wになった
- 最大200Wに対応するUSB-Cポートあり
- スマートフォンアプリに対応した
- UPS(無停電電源装置)を搭載した
関連記事:【徹底比較】本格的大容量のポータブル電源Jackery1000で30以上の家電製品を徹底的に検証
【実機で検証】Jackery ポータブル電源 1000 Newを徹底レビュー
Jackery ポータブル電源 1000 Newのセット内容
- Jackery ポータブル電源 1000 New本体
- 充電用ケーブル
- 取扱説明書
容量は増えたのにコンパクト!女性でも片手で持てる
まずは、本体のサイズ感をチェック。Jackery ポータブル電源 1000 Newは、前世代から容量や出力性能を高めつつも、サイズが小さくなっています。大きな場所を取らないので、アウトドアや車中泊に気軽に持ち込めますね。
本体の重量は10.8kg。ポータブル電源としては特別軽い訳ではないものの、女性スタッフが片手で持てる程度の重さです。本体上部には取っ手がついているので、持ち運びに困りません。
Jackeryお馴染みのスタイリッシュなデザインが魅力
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、Jackeryシリーズお馴染みのデザインを継承しています。グレーとオレンジのツートンカラーで、アウトドアの自然に映えます。真新しさはありませんが、「これぞJackery!」という見た目が好きな人におすすめです。
使える家電が豊富!電子レンジやIH調理器もOK
ポータブル電源を購入する上で気になるのが、どんな家電が使えるかという点。Jackery ポータブル電源 1000 Newは「1000」という商品名はついているものの、最大出力1,500Wに対応しているのが特徴です。
今回は、前世代のJackery 1000と使える家電を比較。「Jackery ポータブル電源 1000 Newでのみ使えた家電」と「両方で使えた家電」をまとめました。
Jackery 1000 Newでのみ使えた家電 | Jackery 1000 New&1000の両方で使えた家電 |
---|---|
|
|
実際に試してみると、ドライヤーやコーヒーメーカーといったJackery 1000で使用できたものはもちろん、電子レンジ・トースター・IH調理器などの出力が大きい家電も使えたのが高ポイント。キャンプや車中泊で、あらゆる家電を使えるのは嬉しいですね。
充電速度はそこそこ、前世代よりもかなり速くなった
今回は、Jackery ポータブル電源 1000 Newの充電速度を前世代のJackery 1000と比較しました。
- Jackery 1000 New:約37%
- Jackery 1000:約4%
充電開始から1時間経過した時点で、1000 Newは約37%、1000は約4%のバッテリーが回復しました。1000は途中でコンセントの位置を変えてみましたが、充電速度は変わらず。Jackery ポータブル電源 1000 Newは、前世代に比べると充電速度が大幅に短縮されています。
充電ポートの位置が側面になって見た目すっきり!
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、前世代では前面にあったAC充電ポートが側面に移動しており、充電中でも本体の見た目がすっきりとしています。
また、背面にポートがないことで、壁際に寄せた状態でも充電しやすいのがメリットです。
充電中の静音性◎夜間やお昼寝中でも気にせず充電できる
Jackery ポータブル電源 1000 Newの充電中の動作音は40dB以下。給電時の方がモーター音が大きいほどで、静音性はかなり高いです。
また、アプリで「静音充電モード」を選択するとさらに静かになりますので、夜間や子どもがお昼寝しているときでも気兼ねなく充電できるのが嬉しいですね。
パススルー機能あり!充電しながら機器への給電が可能
Jackery ポータブル電源 1000 Newにはパススルー機能が備わっているため、本体の充電中でも機器への給電が可能です。実際に試してみると、充電しながらでもノートパソコンの充電ができました。
UPS搭載モデル!停電時のシャットダウンを防止
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、UPS(無停電電源装置)を搭載したモデルです。 UPSとは、停電や瞬電時に電力を途切れずに供給できる装置のこと。例えばポータブル電源でデスクトップPCを使う場合、停電時の強制シャットダウンによる故障やデータの破損を防止できるのがメリットです。
コンピューターのデータを必ず保護する機能ではありませんが、バックアップを取ったり、手動でシャットダウンをする時間を稼いでくれますよ。ポータブル電源をパソコンの電源として使ったり、防災用として備えたい人におすすめです。
スマホアプリ対応!高速充電モードや自動オフ機能を設定できる
- 緊急充電モード
- 高速充電モード
- 静かな充電モード
- 省エネモード
- パフォーマンスの設定
- 自動オフの設定
- ファームウェアのアップデート
- デバイス仕様を確認
- ディスプレイの設定など
Jackery ポータブル電源 1000 Newは新たにスマートフォンアプリに対応しており、残量の確認やモードの設定、ファームウェアアップデートなどが行えるのが特徴。充電・給電のシンプルな機能しかなかった前世代に比べると、機能性が大幅にアップしています。
特に嬉しいのは、電源の自動オフ機能を搭載したこと。オフ時間を2・8・12・24時間の4パターンで選べて、消し忘れによる放電を回避できます。前世代の1000・1000 Proにはなかった機能なので、「つい電源をつけっぱなしにしてしまう」という人は要チェックですよ。
ディスプレイの視認性がアップした!
本体のディスプレイでは、バッテリーの残量や出力状況などをチェックできます。前世代の1000が白背景に黒文字の表示だったのに対し、Jackery ポータブル電源 1000 Newでは黒背景に白文字に変更されています。
見比べてみると、Jackery ポータブル電源 1000 Newの方が表示がくっきりしていて、視認性に優れているのが魅力。明るい屋外だと若干見づらくなりますが、1000 Newはアプリで本体の状況を把握できるので、それほどストレスには感じないでしょう。
ちなみに、Jackery ポータブル電源 1000 Newは、電源のオンオフをランプの色で把握できます。緑色に点灯しているのが電源オンの状態なので、バッテリーの放電防止のために使わないときは電源を切るようにしましょう。
電源やライトはボタン操作、その他モードはアプリでの操作のみ
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、電源やLEDライトのオンオフをボタンで操作します。本体の機能はいたってシンプルで、ボタンは押しやすいサイズに作られているため、初めてポータブル電源を使う人でも特に難しさはありません。
ただ、省エネモードや緊急充電モードといった機能は、アプリからしか使えないのが気になるポイント。都度スマートフォンを出さずに、本体だけですべての操作を完結したい人にはちょっぴり不便です。
LEDライトは3パターン、読書ができる程度の明るさで使い勝手◎
Jackery ポータブル電源 1000 Newは、本体前面にLEDライトを搭載しています。明るさは3パターンあり、その内1つはSOSライトとして使えます。
ライトの明るさはスマートフォンのライトと同じくらいですが、サイズが大きい分広範囲を照らしてくれるのが魅力。薄暗い中だと読書ができるくらいの明るさになるので、ナイトキャンプや停電時に役立ちますよ。
進化したソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」も検証!
今回は、Jackery ポータブル電源 1000 Newとセットで販売されているソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」ついてもレビューします。
Jackery SolarSaga 100は、高精度のIBCテクノロジーによって、最大100Wのソーラー入力を叶えているのが特徴。業界トップクラスとなる最大25%の太陽光変換率を備えており、曇りの日でもスムーズにバッテリーを充電できます。
また、本体は折りたたみ式で、コンパクトに持ち運びが可能。薄型設計でスペースを取らないため、車のトランクや物置に収納しやすいですよ。Jackery ポータブル電源 1000 Newとセット販売もされており、購入時にぜひ一緒にチェックしておきたいアイテムです。
ソーラーパネルも検証!晴れでも充電速度は控えめ
まずは、Jackery SolarSaga 100の充電時間をチェック。実際に1000 Newに接続して、1時間でバッテリーがどれくらい回復するのかを調べました。
天気 | 入力W数 | 1時間で充電できた容量 |
---|---|---|
晴れ | 80~95W | 5% |
晴れ時々曇り | 24~94W | 4% |
「晴れ」「晴れ時々曇り」の2パターンで検証して、充電できたのはわずか4~5%でした。(※ただし今回のように電量が80%以上充電する場合、そもそも充電スピードが遅い状況があるようです。)
意外なのは、晴れでも曇りでも結果にあまり差が出なかったこと。停電時などの備えとしては便利ですが、普段の充電は充電バッテリーを使う方が良さそうです。
両面発電が可能に!ただ、充電効率が向上しているかは微妙
Jackery SolarSaga 100は両面発電に対応しており、地面に反射したわずかな太陽光なども電力に変換してくれます。ただ、充電時間の検証結果を見ると、片面発電のみだった過去のモデルと比べて「充電効率がアップした」とは感じにくいのが正直な感想でした。
太陽角度インジゲータ付き!パネルの適切な角度が分かる
Jackery SolarSaga 100は、設置角度の目印になる「太陽角度インジゲータ」を搭載しています。これは、太陽の影をインジゲータの中心に合わせるだけで、日差しを最大限キャッチできる角度にパネルをセットできるという便利な仕様です。
とはいえ、角度調整時の安定感が悪いせいか、太陽の向きによってはインジゲータにぴったりと合わせるのが難しかったのが気になるポイント。あくまで設置の目安として使うのであれば、ソーラーパネル初心者にとっては非常に便利ですよ。
関連記事:【プロが比較】ソーラーパネルおすすめ22選!ポータブル電源を充電できる防災向けも
Jackery ポータブル電源 1000 Newのよくある質問
Jackery ポータブル電源 1000 Newはどこで購入できる?
Jackery ポータブル電源 1000 Newは急速充電ができる?
Jackery ポータブル電源 1000 Newの保証期間は?
Jackery ポータブル電源 1000 Newレビューまとめ
- Jackery 1000 Newはジャクリの新定番になるポータブル電源!
- コスパ◎性能はアップしつつ、本体は小型&軽量化を実現
- アプリ対応!緊急充電モードや省エネモードを設定できる
今回は、「Jackery ポータブル電源 1000 New」について紹介しました。Jackery ポータブル電源 1000 Newは、前世代の使いやすさを受け継ぎつつ、機能・性能が進化しているのが特徴。コストパフォーマンスに優れたポータブル電源が欲しい人はぜひチェックしてください。
関連記事:【コスパ最強はどれ?】ポータブル電源おすすめランキング40選を比較!災害用や大容量も
関連記事:【実機レビュー】Jackery(ジャクリ) 全14機種を比較!評判・口コミやおすすめも
Photo By 内田大貴