4色のカラー展開と丸みをおびたデザインがかわいい日本製ポータブル電源「PowerArQ3」。コンパクトなのにバッテリー交換ができ、最大7台までの同時充電やワイヤレス充電も対応。キャンプや車中泊に役立つおすすめのアイテムです。
しかし、PowerArQ3について「バッテリー交換って本当に便利?」「PowerArQ3でどんな家電が使えるの?」と疑問がある人は多いはず。
そこで今回は、Picky’s編集部が実際にポータブル電源「PowerArQ3」を使って徹底検証!商品の良かったポイントや残念だったポイントを本音でまとめました。PowerArQ3の購入を迷っている人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
目次
PowerArQ 3のレビュー結果
PowerArQは、加島商事株式会社が運営するプライベートブランド「Smart Tap(スマートタップ)」が展開しているポータブル電源シリーズ。今回紹介するのは、そんな人気シリーズから第3弾モデルとして登場した「PowerArQ3(パワーアーク3)」です。
まずは、商品の総合評価からチェックしていきましょう。今回は、サイズ・重さ・デザインはもちろん、使える家電の種類や本体の充電にかかる時間といったPicky’s編集部独自の項目を調査しました。
サイズ/重さ | ◎ |
デザイン | ◎ |
使える家電の種類 | ◎ |
本体の充電にかかる時間 | ○ |
バッテリー交換のしやすさ | ◎ |
パススルー機能の使い心地 | ◎ |
ワイヤレス充電の使い心地 | ◎ |
液晶パネルの見やすさ | ○ |
動作音 | ○ |
高評価だったポイント:超簡単!バッテリー交換ができる
- バッテリー交換に対応している
- デザインがかわいい
- 持ち運びやすいコンパクトサイズが嬉しい
- スマホやイヤホンのワイヤレス充電ができる
PowerArQ3の最大の魅力は、バッテリーの交換システムを搭載していること。別売りのバッテリーを購入することで、屋外での急なバッテリー切れにも対応できます。交換方法はとてもシンプルで簡単なので、ポータブル電源初心者でも手軽に使いこなせますよ。
微妙だったポイント:正確なバッテリー残量が分かりにくい
- バッテリー残量が数値で表示されない
- 充電時間がやや長め
- 充電中の動作音が大きめ
- シリコンカバーにほこりがつきやすい
一方で、液晶パネルのバッテリー残量が数値で表示されず、何%残っているのか分かりにくいのが残念なポイントでした。また、他メーカーの新製品と比べると、容量の割に充電時間が長めなのが気になりました。
PowerArQ 3がおすすめな人
- コンパクトで持ち運びやすいポータブル電源が欲しい人
- 小型家電用のポータブル電源が欲しい人
- おしゃれでかわいいポータブル電源が欲しい人
- 充電切れが不安で予備バッテリーを用意したい人
PowerArQ3は500W以下の電化製品に対応で、冬キャンプの電気毛布やランタン、DIYで使う電動工具(インパクトやドリルなど)に使用できます。おしゃれなデザイン性と適度なスペックを求める人におすすめです。
PowerArQ 3のスペック・特徴
サイズ | 32×23.7×22.5cm |
重さ | 7.9kg |
電池容量/定格容量 | 150,000mAh/555Wh |
入力 | 最大200W/100-240V |
出力(AC) | 500W |
出力(USB) |
|
出力(ワイヤレス) | 最大15W |
出力(シガーソケット) | 120W |
対応周波数 | 50/60Hz |
ライトの明るさ | 710ルーメン |
PowerArQ3は、「Smart Tap(スマートタップ)」の人気ポータブル電源シリーズの第3弾モデル。シリーズの魅力であるコンパクトなサイズ感と充実したカラーバリエーションはそのままに、新たにバッテリー交換という便利な機能に対応しています。
PowerArQ3は最大7つの製品を同時充電でき、アウトドアから車中泊まで幅広く役立ちます。また、過電流保護や定電圧保護といったバッテリー制御システムを搭載し、国内・国外のさまざまな安全規格テストをクリアしているのが特徴。優れた品質と安全性を備えており、いつでもどこでも安心して使用できます。
【実機で検証】PowerArQ 3を徹底レビュー
PowerArQ3のセット内容
- PowerArQ3
- バッテリー(PowerArQ3に内蔵)
- ACアダプター
- 電源コード
- MC4ケーブル
- シガーソケットDCケーブル
- ACポート保護キャップ
- 取扱説明書
PowerArQ3には本体とバッテリーに加えて、多数のケーブルを付属しています。専用のケースは付属していないため、付属品を失くさないように注意。特に、アウトドアは何かと荷物が多いので、自分でポーチを用意してケーブルや保護キャップを収納しておくのがおすすめです。
おしゃれなデザインとコンパクトサイズが嬉しい
PowerArQ3は、インスタ映え間違いなしのおしゃれな外観。カラーはコヨーテタン・レッド・チャコール・オリーブドラブの4色で、今回編集部はオリーブドラブを使用しました。どれもアウトドアの雰囲気にぴったりな色合いです。
重さは7.9kgとポータブル電源としては軽量なので、女性でも手軽に持ち運べます。
口コミに「取っ手の強度が不安」という意見がありましたが、実際に持ってみると違和感はありませんでした。ただし、取っ手を使っていないときにちょっとした衝撃でカタカタと動くので、人によっては気になるかもしれません。
500W以下の小型家電に対応!電気毛布やサーキュレーターは◎
- 電気毛布(80W)
- パネルヒーター(160W)
- サキュレーター(37W)
- 照明(133.4W)
- 電気スタンド(18W)
- ポータブル冷蔵庫(60W)
- ヘアアイロン(30W)
PowerArQ3の定格出力は500Wなので、出力500W以下のほとんどの製品が使えます。
今回実際に使用したのは上記の製品で、すべて出力は500W以下。髪を乾かすヘアドライヤーは、1番消費電力が少ない「セットモード」のみ使えました。
一方で、炊飯器・電気ヒーター・ホットプレートなどの消費電力が大きい家電は使用できません。
500W以上の家電は一旦電源は入るものの、しばらく時間が経つとエラーになって止まります。エラーになると、PowerArQ3の電源を入れ直す必要があるため注意しましょう。
7つのポートすべてを使って同時給電可能!
PowerArQ3は合計500Wまでであれば、最大7製品の同時給電が可能です。実際に7つすべてのポートに製品を接続してみましたが、問題なく給電できました。
アウトドアなどで7つを同時に使う機会はなかなかないかもしれませんが、複数のスマホやゲーム機を同時に充電できるのはありがたいですね。
ワイヤレス充電にも対応!スマホやイヤホンの充電に便利
PowerArQ3はワイヤレス充電に対応しており、スマートフォンやイヤホンを置くだけで充電できます。最大出力は15Wで、有線での充電スピードに劣りません。
PowerArQ3の上部は平らになっているので、iPhoneやAirPodsを充電しながらミニテーブルとしても使えるのが便利です。
パススルー充電もOK!
また、PowerArQ3は本体の充電中に他の製品へ出力ができるパススルー機能を備えています。実際に本体を充電しながらノートパソコンやiPhoneを繋いでみましたが、どちらも問題なく給電できていました。
液晶パネルは見やすいが、バッテリー残量が分かりにくい
PowerArQ3には液晶パネルが備わっており、暗い場所でも一目でもバッテリー残量や出力数などを確認できます。液晶パネルの表示は斜めの角度からでもはっきり見えますよ。
一方で、バッテリー残量が数値ではなくゲージで表示されるため、正確な残量が分かりにくいのがややデメリット。ゲージは見た目はかわいいものの、残量が数値でも表示されればさらに便利だと感じました。
本体の充電速度は3時間強、USBも使えばスピードアップ
PowerArQ3のバッテリーを充電するときにかかる時間を検証。バッテリー残量が0%の状態からスタートして、2時間後の時点で5ゲージの内の4ゲージ目、3時間15分で100%まで充電できました。
また、PowerArQ3はバッテリーの充電にDCポートを使いますが、USB-Cポートを同時に使うことで充電時間を短縮できます。DCとUSB-Cを併用して充電すると、約2.5時間で充電が完了。
ただし、他メーカーの製品には2,000Whほどの大容量でも2時間程度で充電できるものがあるので、速度はやや物足りない印象です。
充電中は騒音が少し気になる
ちなみに、バッテリー充電中のPowerArQ3の動作音は78dbとやや大きめ。一般的に騒音は60dbを超えると「うるさい」と感じるとされており、70dbは掃除機やセミの鳴き声と同等とされています。屋外で過ごすキャンプ中はあまり気にならないものの、睡眠中などに近くにあると音が気になるかもしれません。
バッテリー交換は超簡単!取り出した状態で充電できる
PowerArQ3は、シリーズ初となるバッテリーの交換システムに対応。バッテリー単体でも、直接ケーブルを挿して充電できます。
別売りのバッテリーを購入すれば、2個で150,000mAh×2、3個で150,000mAh×3という風にバッテリー容量を追加可能。バッテリーは1個38,500円で単品購入でき、ポータブル電源本体を買い替えることなくバッテリー容量を拡張できるのがメリットです。
バッテリー交換の手順は、本体側面のボタンを押してフタを開けてバッテリーを取り出すだけ。バッテリーを入れるときは、向きに注意して差し込んでフタを閉めればOKです。 取り出したバッテリーは直接充電が可能なので、片方のバッテリーを使っている間にもう片方を充電しておくという便利な使い方ができますよ。
読書灯や停電時の照明に!3段階で調節できるLEDライト付き
PowerArQ3には、3段階で明るさ調整ができるLEDライトが備わっています。最大時の明るさは710ルーメンで、従来モデルであるPowerArQ2の520ルーメンより大幅にパワーアップしています。キャンプ中のムードライトや読書灯にはもちろん、災害時も便利に利用できますよ。
シリコンのカバーがほこりの侵入を防止&IP33レベルの防水・防塵性能
PowerArQ3は、端子部分にシリコン製のカバーがついています。ケーブルを繋ぐたびに開け閉めする手間はあるものの、ほこりや水などの侵入を防げるのが嬉しいポイント。カバーをつけていれば、IP33レベルの防水・防塵性能を発揮します。
ただし、このシリコンカバー自体にほこりが付着しやすいのが難点。オリーブドラブやチャコールはほこりが目立ちやすく、今回の撮影でも見栄えが若干悪くなってしまいました。
防水等級3は雨でも影響を受けないレベル、防塵等級3は直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が入り込まないレベルです。ただし、あくまで目安なので大量の雨や細かい砂は避けるように注意しましょう。
PowerArQ 3の口コミ・評判
ここまでPicky’s編集部によるPowerArQ3のレビュー結果を紹介してきましたが、ここからは実際に商品を購入した人たちの口コミを紹介します。いい口コミと残念な口コミの両方をまとめているので、ぜひ購入時の参考にしてみてくださいね。
PowerArQ 3のいい口コミ
- 見た目がかわいい!くすんだカラーも今時でおしゃれ
- 使い方がシンプルなので、初心者でも使いやすかった
- バッテリーだけ出して充電できるから持ち運びの手間が減る
PowerArQ3の高評価の口コミには、「見た目がとにかくかわいい」「色合いがアウトドアに映える」といったコメントが見られます。また、「バッテリーだけ出して充電できるのが便利」などのバッテリーについての意見もありました。
PowerArQ 3の悪い口コミ
- 動かしたときに取っ手がカタカタ動くのが気になる
- 充電ケーブルが大きくて持ち運びが面倒
- 液晶パネルに使用可能時間などを詳しく表示して欲しい
PowerArQ3の悪い口コミには、「取っ手がカタカタと動く」「取っ手を含めて全体的にチープさがある」といった外装についてのコメントが目立ちました。また、「液晶パネルに数値で使用時間やバッテリー残量を表示して欲しい」という意見が見られました。
PowerArQ 3のよくある質問
PowerArQ3はどこで購入できますか?
PowerArQ3はPowerArQのソーラーパネルに繋げる?
PowerArQ 3レビューまとめ
- PowerArQ3はバッテリー交換システムを搭載した便利なポータブル電源
- おしゃれかつコンパクトでちょっとしたアウトドアにも使える
- 最大7台まで同時充電OK!ワイヤレス充電もできる
今回は、おしゃれで使いやすいと話題のポータブル電源「PowerArQ3」について紹介しました。バッテリーの交換に対応したことで、使い勝手のいいコンパクトサイズを維持しながらバッテリー容量を拡張できるのが魅力。ぜひPowerArQ3を購入して、キャンプや車中泊を快適に楽しんでくださいね。
Photo By 内田大貴