ゼンハイザーの「CX 400BT True Wireless」は余計な機能を排除し、シンプルに音を楽しめる機能に特化したワイヤレスイヤホンです。
ゼンハイザーが2020年4月に発売した高級イヤホン「MOMENTUM True Wireless 2」とほぼ同レベルの音質ですが、機能を削ることで価格を抑えています。
例えばCX 400BT True Wirelessには、MOMENTUM True Wireless 2などにあるノイズキャンセリング機能や防水性能はついていません。
そのため、「そもそもそんな機能は必要ない」という方におすすめの機種です。
今回Picky’s編集部で、このSENNHEISER CX 400BT True Wirelessを入手しましたので解説します。
公式スペックや口コミはもちろん、Picky’s編集部で実際に使ってみて、良い点も悪い点も正直に書いています。
また、比較されることが多い同じゼンハイザーのイヤホンMOMENTUM True Wireless 2やAir Pods Proとの比較も解説しています。
高級イヤホンや、ミドルクラスのイヤホン選びに迷っている方は是非参考にしてみて下さい。
目次
- ゼンハイザーのCX 400BT True Wirelessを実際に使って徹底検証しています!
- SENNHEISER CX 400BT True Wirelessとは?
- SENNHEISER CX 400BT True Wirelessはこんな方におすすめ
- SENNHEISER CX 400BT True Wirelessを実際に検証・レビュー
- SENNHEISER CX 400BT True Wirelessの良い口コミ
- SENNHEISER CX 400BT True Wirelessの気になった口コミ
- CX 400BT True Wireless VS Momentum True Wireless2 VS AirPods Pro!違いを徹底比較
- 実際に使ったレビューを動画で解説しています
- SENNHEISER CX 400BT True Wirelessは目的が合致すればコスパの高い優秀なイヤホン!
ゼンハイザーのCX 400BT True Wirelessを実際に使って徹底検証しています!
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessとは?
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessの公式スペックです。
寸法 | 59×33.8×42.3mm |
重量 | 本体12g(2個)/ケース37g 計49g |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.1 |
ドライバー | ドイツ本社開発7mmドライバー |
コーデック | SBC,AAC,apt-X対応 |
接続性 | LDSアンテナ+ BT5.1 Class1 (10mW) |
感度 | 107 dB (1kHz/1mW) |
駆動時間 | 本体7時間/ケース充電13時間(計20時間) |
充電時間 | フルチャージまで1.5時間/10分充電で1時間駆動 |
保証期間 | 2年間 |
以下でCX 400BT True Wirelessの特徴と機能を簡単にまとめました。
高級機より安価、それでいて最高品質の音を楽しめるイヤホン
CX 400BT True Wirelessは機能をシンプルにして価格を抑え、純粋に音質にこだわり特化させたイヤホンです。
同じゼンハイザーのハイエンド機種「MOMENTUM True Wireless 2」と同じ7mmドライバー、LDSアンテナ+BT5.1 Class1を採用し、音質と途切れにくさは高級機と同等です。
にもかかわらず、Amazonでの価格はMOMENTUM True Wireless 2が3万円台後半なのに対し、CX 400BT True Wirelessは2万円台前半と非常に安価です。
関連記事:【実写レビュー】ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン MOMENTUM True Wireless2 を徹底検証 & 口コミ評価!
機能は限りなくシンプルに
高級機の音質を維持したままコストを抑えるため、CX 400BT True Wirelessには余計な機能はほとんどついていません。
例えばCX 400BT True Wirelessには以下の機能が搭載されていません。
- ノイズキャンセラー
- 防水性能
- 外音取り込み
- スマートポーズ
イヤホンとして最小限の機能のみに絞った、非常にシンプルな機種となっています。
ただ、これらの機能に関しては必要な人と不必要な人がはっきり分かれる機能でもあります。
上記の機能が特に必要ないよ、という方にとってCX 400BT True Wirelessは最高のワイヤレスイヤホンになるでしょう。
タッチパネル搭載で装着したまま直感的な操作が可能
CX 400BT True Wirelessは、装着したままイヤホンをタッチすることで操作ができるタッチパネルに対応しています。
1回タッチ | 2回タッチ | 長押し | |
右側操作(R) | 音声アシスタント/通話/通話終了 | 曲送り(次の強へ) | ボリュームアップ |
左側操作(L) | 再生/一時停止 | 曲戻し(前の曲へ) | ボリュームダウン |
移動しながら音楽を聴いている最中でもスマートな操作が可能です。
また、専用アプリ「Sennheiser Smart Control」を使用すると、この操作の割り当てを自由に変更することができます。
このアプリは他にも直感的に音質を変えられる独自のイコライザー機能が搭載されていて、簡単操作である程度自分好みの音質に近づけることが可能です。
駆動時間は本体7時間、ケース13時間で計20時間使用可能
CX 400BT True Wirelessはフル充電で本体7時間、ケース充電を使用することで計20時間使用することができます。
長時間バッテリーを搭載した機種に比べてやや短いですが、通勤や散歩、ランニングといった日常使い程度であれば全く問題ないでしょう。
カラーはブラックとホワイトの2色
カラー展開はブラック(黒)とホワイト(白)の2色展開です。
もちろん価格や性能に差はないので、ファッションや好みに合わせて選択しましょう。
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessはこんな方におすすめ
CX 400BT True Wirelessは以下のような方におすすめです。
- 高音質なイヤホンが欲しい
- 余計な機能は使わない
- 使い方が複雑なイヤホンはいらない
- コスパを重視したい
CX 400BT True Wirelessはハイエンドな価格帯のイヤホンとほぼ同等の性能を搭載し、高級機に引けを取らない最高品質の音を再現できます。
この価格でこれだけの音が再現できる機種はそうそうないでしょう。
ただ、最高品質の音を再現する一方、コストを下げるためにノイズキャンセリング機能や防水性能といったハイエンド機に搭載されている機能は搭載していません。
この極端なバランスによって、最高品質の音の再現と低価格の両立を可能にしています。
ノイキャンや防水も「別に使っていない」という方も多く、また豊富な機能があると操作がややこしくなるというデメリットもあります。
そういう方にとってシンプルなCX 400BT True Wirelessは、デメリットが無く、ただ単純に「安くて非常に音質が良いイヤホン」になります。
なお、とにかく安いイヤホンが欲しい、という方は以下の記事で1万円以下のイヤホンを多数紹介していますので読んでみて下さい。
関連記事:【神】コスパ最強の完全ワイヤレスイヤホンTOP10
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessを実際に検証・レビュー
CX 400BT True Wirelessを実際にPicky’s編集部で検証してみました。
今回検証したのは以下の項目です。
- 外見・サイズ・重量
- 使用時間・充電時間
- 使い方・操作方法
- 装着感・使用した感想
編集部スタッフの主観も少し入っていますが、それも含めて参考にして下さい。
外見・サイズ・重量
まず、開封して付属品の確認。
- CX 400BT True Wireless本体
- ケース
- USB type-Cチャージングケーブル(充電用)
- イヤーピース(XS.S.M.L)
本体とケース、充電用ケーブル、そしてイヤーピースは4サイズ付属しています。
サイズは59×33.8×42.3mm、見た目はややごつめですが、実際持ってみると驚くほど小さいです。
ケースもコンパクトで、バッグはもちろん上着のポケットにもすっぽりと入りますが、ジーンズのポケットとかだとちょっと邪魔かもしれません。
重さは本体が2個で12g、1個当たり5~6gで重さはほとんど感じません。
ケースは約37gでこちらも軽く、ランニング時などの軽装時でも負担になることはなさそうです。
使用時間・充電時間
使用時間(バッテリー)は本体単体で7時間、ケースに13時間分のバッテリーを充電できますのでケース充電しながら使用すれば約20時間使用できます。
ただこの時間は音楽再生時で、通話で使用しているともう少し早くバッテリーを消耗します。
イヤホンの充電方法はイヤホンをケースに収納して、ケースの背面にあるボタンを押すと充電ができ、1.5時間でフルチャージ、10分の充電で約1時間の使用が可能になります。
ケースの充電方法はケースと付属品のUSB-Cケーブルを接続するだけですが、アダプターは付属していないので、コンセント充電したい場合は別途購入する必要があります。
使い方・操作方法
デバイスとの接続方法ですが、まず充電されたイヤホンを両耳に装着し接続するBluetooth対応機器を近くに置きます。
左右のイヤホンを同時に長押しすると「ペアリング」という音声が流れてペアリング準備が始まるので、デバイスのBluetoothを有効にして接続します。
記事の最初の方でも紹介しましたが、ペアリング後は装着したまま以下の手順で操作が可能です。
1回タッチ | 2回タッチ | 長押し | |
右側操作(R) | 音声アシスタント/通話/通話終了 | 曲送り(次の曲へ) | ボリュームアップ |
左側操作(L) | 再生/一時停止 | 曲戻し(前の曲へ) | ボリュームダウン |
便利さはもちろん、トントン、とタップするたびにリズムよく「ピポパ♪」と音が鳴るので、使っていて癖になる気持ちよさがあります。
装着感・使用した感想
CX 400BT True Wirelessを実際に装着してみましたが、フィット感はさすがゼンハイザー、エルゴノミクス(人間工学)に基づいたデザインでピッタリと耳にフィットしました。
音質に関しては「原音を充実に再現するゼンハイザー」らしい自然で柔らかな音質で、高級機MOMENTUM True Wireless 2とほぼ同じと言っていいでしょう。
フィット感や音をもう少し自分好みにしたい場合は、イヤーチップ(イヤーピース)を変更するという方法もあるそうです。
純正以外にサードパーティ製(社外品)で様々なイヤーチップも出ているので、色々試してみるのも面白そうです。
一番の懸念点だったノイズキャンセリング機能が無い点ですが、遮音性の高い形状になっているせいかほとんど気になりませんでした。
元々ゼンハイザーのノイキャンは強力に音をシャットアウトするのではなく、「自然に雑音を軽減する」という遮音性の高さを補完するような特性です。
そのためノイキャン付きの機種と比べてみても、「言われてみれば違うかな」程度の違いしかありませんでした。
確かに繁華街のような騒がしい場所で使用した際に周囲の音は多少入り込みますが、特に大きな違和感は感じませんでした。
もう少し言えば、適度に周囲の音が入り込むことで安全に使えますし、聞き疲れも軽減されるため、人によってはノイキャンが無いほうが良いかもしれません。
とことん雑音の軽減や音質にこだわる、という方にはおすすめしませんが、ほとんどの方にとってノイキャンが無い点は気にならないでしょう。
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessの良い口コミ
CX 400BT True Wirelessの良い口コミです。
- 音質最高!
- 遮音性が高いので、ノイキャンは別に必要ない
音質に特化したワイヤレスイヤホンだけあり、音質に対する評価は上々です。
好みがあるので、万人におすすめかどうかはわかりませんが、レビューや口コミでは多くの人が音質に対して良い、という口コミを載せていました。
ノイズキャンセラーが搭載されていない点についても、パッシブノイズアイソレーションが採用されているため特に気にならないという方が多いようです。
パッシブノイズアイソレーションとは、イヤホンのフィット形状やイヤーチップで物理的に雑音をシャットアウトする機能の事です。
しっかりと音が遮断されるので、ノイキャンが無くても気にならない、という方が多かったです。
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessの気になった口コミ
CX 400BT True Wirelessの気になった口コミは以下の通りです。
- 価格と機能のバランスが悪い
- 低音がちょっと弱い
まず、多く見られたのが価格と機能のバランスです。
CX400BTは高級イヤホンにも負けない最高の音質を確保したまま価格を下げた機種ですが、その分ノイキャンや防水性能が搭載されていません。
この機能が必要な方や一応付いててほしい、という方にとっては「だったらもう少し予算増やしてMomentum True Wireless2買うよ…」と思ってしまうようです。
また、コスパにこだわる方の中には「これだけ機能削ってこの価格なら、ほかのメーカーのほうが良いかも…」という意見も見られました。
CX 400BT True Wirelessはハイエンドな万能機種ではなく、かゆいところに手が届く特化型の機種なので人によって大きく評価が分かれるのは仕方がないのかもしれません。
また一部低音の再現が弱い、という声も聞かれました。
音質に関しては好みが大きく分かれるところですが、低音を重要視する方は覚えておいたほうが良いかもしれません。
CX 400BT True Wireless VS Momentum True Wireless2 VS AirPods Pro!違いを徹底比較
何かと比較されることが多いゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2と、大人気イヤホンAir Pods Proの3機種で比較をしてみました。
価格帯も機能も違いますが、自分に合ったイヤホン選びの参考になるでしょう。
CX 400BT | Momentum | AirPods Pro | |
バッテリー駆動時間 | 本体7時間/ケース13時間 | 本体7時間/ケース21時間 | 本体4.5時間/ケース20時間 |
ノイズキャンセリング | × | 〇 | 〇 |
外部音取り込み | × | 〇 | 〇 |
防水 | × | IPX4(耐汗・耐水) | IPX4(耐汗・耐水) |
価格帯 | 2万円前半 | 3万円台後半 | 3万円前後 |
音に関しては個人の好みやこだわりがあり、メーカーや製品ごとにも特長が違うため単純比較は難しいのでここでは触れていません。
大きな比較ポイントとしてはやはり価格と、ノイキャンや防水性能の有無、バッテリーの駆動時間でしょう。
一番高いMOMENTUM True Wireless 2は価格が高いだけあり、長時間バッテリーにノイキャンと耐水性能を搭載しています。
MOMENTUM True Wireless 2よりも少し安いAir Pods Proは、バッテリー駆動時間がわずかに短くなります。
CX 400BT True Wirelessは、MOMENTUM True Wireless 2やAir Pods Proよりも格段に安くなる代わりにバッテリーもやや短く、ノイキャンや耐水性能が搭載されていません。
- 機能はシンプルで良いから安くて高音質イヤホンが欲しいならCX 400BT True Wireless
- 高音質はもちろん、豊富な機能も求めるならMOMENTUM True Wireless 2
- 価格と性能のバランスが良いイヤホンが欲しいならAir Pods Pro
購入に迷ったらこのような基準で選んでみてはいかがでしょうか。
なお、Picky’s編集部では今回比較したMOMENTUM True Wireless 2と、Air Pods Proについても解説しています。
詳しく知りたい方は以下の記事も読んでみてください。
関連記事:【実写レビュー】ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン MOMENTUM True Wireless2 を徹底検証 & 口コミ評価!
関連記事:AirPods Proの進化したポイントをレビュー!驚きのノイズキャンセリングとは!
また、もっといろいろなワイヤレスイヤホンと比較してみたい、という方は以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて読んでみて下さい。
関連記事:【聴き比べて検証】本当に音質が良いワイヤレスイヤホンおすすめランキングTOP10
実際に使ったレビューを動画で解説しています
動画
Picky’s編集部では今回紹介した「SENNHEISER CX 400BT True Wireless」を実際に使用した感想を動画でレビューしています。
イヤホンの特徴や音質、使い方などを分かりやすくまとめています!
SENNHEISER CX 400BT True Wirelessは目的が合致すればコスパの高い優秀なイヤホン!
CX 400BT True Wirelessはあらゆる機能を省き、「音質」のみに特化したシンプルなワイヤレスイヤフォンです。
ノイキャンや防水性能をあえて搭載しないことで、ハイエンド機種に負けない最高品質の音を低価格で実現しました。
製品としては特化型と言うか、かなり極端なコンセプトなのでおすすめできる人とできない人がはっきり分かれる製品です。
「余計な機能は必要ない」という方にとっては最高のコスパイヤホンになるでしょう。
一方で豊富な機能が欲しいという方は、もう少し予算を足してMOMENTUM True Wireless2やAirPods Proを買ったほうが満足感は高いかもしれません。
なお、Picky’s編集部では今回紹介したゼンハイザー以外にも様々なメーカーを聞き比べて検証・解説しています。
色々なワイヤレスイヤホンを知りたい方は以下の記事もチェックしてみて下さい。
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