突然ですが、みなさんオーロラって見たことあるでしょうか。オーロラというとフィンランドとか北欧のイメージが強いですが、なんと日本でも見られることもあるそうですね!
今回はそんなオーロラが見られるオススメのスポットや撮影の方法を解説していきます。
- オーロラを見られるおすすめスポット
- オーロラの写真を撮影する方法
- オーロラの動画を撮影する方法
目次
オーロラとは
オーロラはカラフルなイメージですが、赤や青は珍しいんですね。見ることができたらラッキーです。
オーロラの見える場所
北欧の国でしか見られないような印象もあるオーロラですが、実は意外と様々な場所で見ることができます。目安としてはおよそ北緯60度から70度くらいの場所が見られる可能性が高いと言われています。
また、地図にあるカラフルな円はオーロラが発生しやすい地域「オーロラベルト」です。このオーロラベルトは北極点が中心ではなく、地磁気北極(赤い印のところ)という少しずれたところが中心なので、ロシアの北部、北欧の一部、グリーンランドの南部、カナダやアラスカといった地域が含まれます。
と、文章で説明しても分かりにくいですし、ご紹介した北緯やオーロラベルトというのは、あくまでも発生しやすい場所の目安なので、オーロラベルトの外でも十分見ることができます。
そこで、オーロラを見るにはどこに行けばいいのか、代表的なオーロラスポットをご紹介していきましょう。
アラスカ 世界的に人気のオーロラ観光スポット
アラスカはアメリカの最も北にある州で、カナダの横にくっついている地域です。
オーロラが年間平均で240日前後も発生するという街、「フェアバンクス」があり、オーロラを見に行くツアー旅行も盛んです。
交通の便も良く晴天率が高いことなどから、日本を含め世界から多くの観光客が訪れる場所です。オーロラ が見られない昼間のアクティビティーも充実しています。
気温 | 冬:-15度から-25度ほど(防寒着の貸し出しも) |
オーロラが見える時間帯 | 夜の10時くらいから朝の2時くらいまで |
見られる確率 | およそ70%(3日間の滞在中に2日は見られるくらい) |
日本からのフライト時間 | アメリカ本土経由で12〜16時間くらい |
オーロラを見る場所 | オーロラ専用の観察施設がある |
日本との時差 | 日本時間から−17時間 |
アイスランド 比較的暖かく、日本の冬服でもOK
アイスランドはイギリスの北西にある島国ですが、手付かずの自然が多く残されているのが特徴です。日本にはあまりない氷河や間欠泉など観光も楽しめます。夏には日が沈まない白夜が発生し、冬は日が出る時間がとても短くなるので、オーロラの観察もバッチリできます。
北の国ながらそこまで寒くなく、日本用の冬服でも十分過ごせるというのもありがたいポイントです。(寒くなる可能性もあるので、一応しっかり防寒着は持っていきましょう。)
気温 | 冬:0度くらい(日本用の防寒着でほぼOK) |
オーロラが見える時間帯 | 夜8時くらいから夜11時くらいまで |
見られる確率 | 30%以上(3日間の滞在中に1日は見られるくらい) |
日本からのフライト時間 | フィンランド経由で14〜16時間くらい |
オーロラを見る場所 | ホテルなどでも見られる。外で見ることも可能 |
日本との時差 | 日本時間から−9時間 |
カナダ 大自然の中でオーロラを見るならここ
カナダは自然が多く残る国で、オーロラが見られる場所としてユーコン準州の「ホワイトホース」やノースウエスト準州の「イエローナイフ」と言われるところが有名です。カナダの有名なオーロラスポットは大規模な街から離れており、街の明かりが少ないのでオーロラの光を純粋に楽しめます。
冬はかなり寒くなるのがデメリットではありますが、大自然の中でオーロラに出会える確率がカナダはとても高いです。
上の写真はイエローナイフでRentryのユーザー様が撮影したオーロラの写真です。
気温 | 冬のイエローナイフ:-15度から-25度ほど(防寒着の貸し出しも) |
オーロラが見える時間帯 | 夜の10時くらいから朝の2時くらいまで |
見られる確率 | およそ70%以上(3日間の滞在中に2日は見られるくらい) |
日本からのフライト時間 | バンクーバー経由で16時間くらい(待ち時間込) |
オーロラを見る場所 | オーロラ専用の観察施設がある |
日本との時差 | 日本時間から−15時間 |
北欧 オーロラだけじゃない楽しみがたくさん。ただ雲が出やすい
フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどの国からなる北欧はもちろんオーロラも見えるところですが、サンタクロースをはじめとするおとぎ話の舞台になったり、豊かな食文化が発展するなど、オーロラ以外にも楽しめるスポットが多いのが特徴です。
北欧は素晴らしい場所ではありますが、周りの海に暖かい海水が流れ込み、その影響で雲ができやすいという特徴があります。雲ができるとオーロラが隠れてしまうことがあるため、オーロラだけを目的にしていく場合は他の場所を選ぶことも考えておく必要がありそうです。
上の写真はフィンランドでRentryのユーザー様が撮影したオーロラの写真です。
気温 |
冬のフィンランド:-10度から-15度ほど |
オーロラが見える時間帯 | 夜の8時くらいから11時くらいまで |
見られる確率 | およそ30%(3日間の滞在中に1日は見られるくらい) |
日本からのフライト時間 | フィンランドまで10〜11時間くらい |
オーロラを見る場所 | ホテルや外出先でも見ることが可能 |
日本との時差 | フィンランド: 日本時間から−7時間 |
オーロラの撮影方法
写真撮影のオススメ設定
ここからは、オーロラの撮影におすすめな設定をご紹介していきます。
- シャッタースピードを10秒以上に設定する
- ISO感度を400以上に設定する
- カメラを三脚でしっかり固定する
この3つを実践してみましょう。だいたいのカメラでは「M」モードを選択すると細かい設定ができるようになります。
参考記事:カメラの各モードを解説!状況に応じてカメラを使いこなそう!
参考記事:一眼レフ初心者に知って欲しい、作例で学ぶ本気の風景写真の撮り方!
1.シャッタースピードを10秒以上に設定する
シャッタースピードは撮影時にどれくらいシャッターを開けっぱなしにするかということです。
通常は1/250秒 (0.004秒)などのとても短い時間ですが、オーロラは意外と光が弱いので10秒くらいの時間にするとはっきり写るようになります。
もっと長くしても大丈夫ですが、オーロラのカーテンのような独特の形が潰れてしまうことがあるので何度か試してみましょう。
関連記事:シャッタースピードを理解することで、一眼レフで美しく・確実に写真を撮る!
2.ISO感度を400以上に設定する
ISO感度は「どのくらいの明るさで写ったと判断するか」を決める数字です。ISO400というのは最近のデジカメならほとんどが対応しています。
撮影してみて暗かったら少し設定を上げてみてください。上げすぎるとテレビの砂嵐みたいなザラザラの写真になってしまうので適度に上げることがポイントです。
関連記事:ISO感度とは?これを理解すればノイズを減らせます!
3.カメラを三脚でしっかり固定する
これはシャッタースピードを長くしているためです。「10秒間カメラを1ミリも動かさないように持ってて」と言われても無理なので、三脚にカメラを取り付けます。三脚を使わないと変な筋のような写真になってしまいますので大切です。
関連記事:カメラやビデオにオススメの三脚について1からわかりやすく解説してみる
GoProでオーロラの動画を撮影する方法
オーロラを動画で残したいという方もいらっしゃるかもしれません。今回は人気のアクションカメラ、GoProでオーロラを撮影する時のポイントについて解説したいと思います。
- GoProのナイトラプスモードを使う
- GoProをしっかり固定する
参考記事:【実践編】GoProで星空をキレイに撮るための「ナイトラプス」を徹底解説
参考記事:【教科書】GoPro HERO8 (ゴープロ 8)の基本的な使い方や設定を詳しく解説!
参考記事:【図解】初心者でも分かる GoProの使い方 !!撮影方法やおすすめな設定を解説(基本編)
1.ナイトラプスモードを使う
GoProには夜景や星空をタイムラプス(早送り)で撮影する機能があります。星空などは暗いので、より光を多く取り込む設定になるのが特徴のモードです。
オーロラの動きはかなりゆっくりです。そのため、普通に動画を撮っても見飽きてしまいます。そこで、タイムラプスを使うとオーロラの動きが強調されて、より印象深い映像になります。
2.GoProをしっかり固定する
これは写真と同じで、タイムラプスも長時間の撮影が続くので、手持ちというわけにはいきません。そこで三脚などを使ってしっかりとGoProを固定しましょう。
関連記事:【図解】おすすめのGoPro三脚を徹底比較 !! 付け方やマウントなどを詳しく解説!
オーロラ撮影の注意点
オーロラを撮影する上で気を付けておきたいポイントはこの3つです。
- カメラの急激な温度変化を避ける
- バッテリーはできるだけ暖かくしておく
- フラッシュやライトは絶対に使用しない
1.カメラの急激な温度変化を避ける
カメラを屋外から室内に持ち込むと、空気中の水分でレンズが曇ります。レンズが曇ったまま外に出てしまうと寒さで水分が凍り、乾燥するまで写真が撮れなくなってしまいます。
カメラと乾燥剤をジップロックに入れておくなどの対策がありますが、基本的に撮影中はカメラを屋内に持ち帰らないということを意識しましょう。
2.バッテリーはできるだけ暖かくしておく
カメラに使われているバッテリーは、寒くなるとパワーが落ちるのが早くなってしまいます。なるべく撮影時間を増やすため、バッテリーはポケットに入れたり使い捨てカイロで温めるなどの対策をしましょう。
※バッテリーを絶対に火や電子レンジで温めてはいけません。最悪爆発します。
関連記事:Goproのバッテリーの持ち時間は?全機種の撮影時間や充電時間まとめ
3.フラッシュやライトは絶対に使用しない
周りが暗いと自動でフラッシュが光るカメラがあります。しかし、オーロラ撮影でフラッシュは全く効果がない上、近くでオーロラを観察している人にはとても迷惑です。撮影前に必ずフラッシュが発光禁止になっているかを確認しましょう。
また動画の照明や懐中電灯などにも同じことが言えますので、なるべく使用しないようにしましょう。
スマホでオーロラを撮影するには
First time seeing the Northern Lights (from the ground), and it was worth the long trek above the Arctic Circle to Coldfoot, AK. Also, this is a 3-second Night Mode exposure with the iPhone 11. HANDHELD! pic.twitter.com/k5qle7BHae
— Zach Honig (@ZachHonig) October 12, 2019
最後に一つ、スマホでオーロラを撮影できないかな。と思っている方に向けて書こうと思います。
最近のスマートフォンはカメラの性能が非常に高く、暗いところも綺麗に撮れるようになっています。上の写真はiPhone 11 Proと標準の「カメラ」アプリを使って手持ちで撮影された写真だそうです。
iPhone 11にはナイトモード、Google Pixel3,4には夜景モードと呼ばれる夜景を撮影するモードが搭載されていますので、そのような最新のスマホの機能を最大限活用することでスマートフォンでも十分にオーロラを撮影できます。
関連記事:スマホで星空も撮れる?!Google pixel4はカメラソフトウェアが進化した!
まとめ スポットと撮影方法を押さえて最高のオーロラ体験を!!
ここまで、オーロラを見るのにオススメのスポットや撮影方法などをご紹介してきました。この記事で紹介したポイントをしっかり押さえれば、最高のオーロラ体験ができることは間違いありません!
また、オーロラの撮影は夜景の撮影と似ているので、夜景で写真の練習をしてからオーロラを見に行けば、さらにバッチリですね!!
オーロラは目で見ても美しいですが、「カメラを通すとさらに美しくなる」と言われることもあります。オーロラを見にいく機会があれば、ぜひカメラを一緒に持っていってみてくださいね。
Rentryならオーロラ撮影もバッチリのGoProがレンタルできる!!
カメラのレンタルサービスRentryでは小型、防水でオーロラ撮影にも手軽に持っていけるGoProをレンタルしています。最新機種のHERO8もレンタル可能です!