(オキュラス クエスト)はPCやスマホがいらず、単体でVRコンテンツが楽しめるVRゴーグルです。
※公式では販売休止になりましたがAmazon等ではまだまだ手に入ります
後継モデルのOculus Quest2が発売されるとはいえ、初代QuestにはQuest2にないメリットもあります。
今からVRゴーグルを買うなら基本的にはOculus Quest2をおすすめしますが、初代QuestもまだまだVRゴーグル購入の選択肢に入ります。
そこで今回はPicky’s編集部で、Oculus Questのスペックや魅力、Oculus Quest2との違いや実際に使用した検証レビューを解説します。
VRゴーグルの購入を検討している方は是非参考にしてください。
目次
Oculus Quest(オキュラス クエスト)とは?
Oculus Questはこれ一つで、VRゲームやVRSNSなどのVR(バーチャルリアリティ・仮想現実)コンテンツや動画視聴が楽しめるVRゴーグルです。
接続用にスペックの高いPCなどを用意する必要が無く、Oculus Quest自体の価格も比較的リーズナブルなので、コストを抑えてVRを導入できます。
Oculus Questの公式スペックは以下の通りです。
メーカー/型番 | Oculus/Quest |
解像度 | 1440×1600 |
ディスプレイ | 有機EL |
サイズ | ― |
重量 | 571g |
リフレッシュレート | 72Hz |
スピーカー | 内蔵 |
視野角 | 100度 |
トラッキング | 6DoF(アウトトラッキング) |
IPD調整 | ソフトウェア側で調整 |
以下で主な特徴・機能を解説します。
いつでもどこでもVRコンテンツが楽しめる
Oculus Questの最大の特徴は「スタンドアローン型(独立式)」という点です。
他のVRゴーグルのようにパソコンやスマホに接続する必要がなく、単体でゲームやコンテンツをダウンロードして楽しむことができます。
また、Oculus Link専用ケーブルを使用すればPCと接続して同じOculus社のPC接続型VRゴーグルRift S用のコンテンツや、動画視聴も楽しむこともできます。
関連記事:【PC接続型 高性能VRゴーグル】Oculus Rift S スペック解説&開封・検証レビュー
6DoF対応でアクションゲームも自由自在
Oculus Questは6DoFに対応したVRゴーグルです。
6DoFとは、体の動きをダイレクトにVRへ伝える技術で、簡単に言えば「装着者の動きに合わせてゲーム内のキャラクターも動く」機能です。
アクションゲームでは敵の攻撃を避けたり敵に攻撃したり、フィットネスコンテンツで実際に体を動かしたりといったアクションが可能になります。
専用コントローラーでVRの世界でも思いのままの操作
Oculus Quest専用のコントローラーは人間工学(エルゴノミクス)に基づき、握りやすく長時間持っても疲れない設計になっています。
搭載された6つのボタンと十字キーでゲーム内のどんな操作も思いのままです。
Oculus Questはこんな方におすすめ
Oculus Questは以下のような方におすすめです。
- 手軽にVRゲームやVRで動画視聴をしたい
- コストをできる限り抑えたい
Oculus Questは高いスペックのPCを用意したり、つないだりする必要がなく、Quest単体で手軽にVRコンテンツが楽しめます。
また、Quest自体の価格もほかのVRゴーグルに比べると比較的安く、VR導入のコストやハードルがぐっと下がります。
「VRに興味はあるんだけど価格が…」という方でも手軽にVRゴーグルを導入できます。
初代oculus Questとoculus Quest 2のスペック比較
冒頭でも触れましたが、初代Questには後継モデルQuest 2にないメリットもいくつかあります。
まずはQuestとQuest 2のスペックを比較してみました。
oculus Quest2 | oculus Quest | |
価格(税込、64GB) | 37,180円 | 50,722円 |
サイズ | 191.5×102×295.5mm | 193×105×222mm |
重量 | 503g | 571g |
解像度 | 1832×1920 | 1600×1440 |
ヘッドホン端子 | 1個 | 2個 |
ディスプレイ | 液晶 | 有機EL |
メモリ | 6GB | 4GB |
バッテリー駆動時間 | ゲーム2時間/動画視聴3時間 | ゲーム2時間/動画視聴3時間 |
購入場所 | 家電量販店でも購入可能(10月13日発売) | 公式サイト(現在はAmazonで購入可) |
oculus Quest2がかなり優秀
当然後継機であるQuest 2の方が解像度やメモリが増え、軽量化も施されるなどあらゆる部分でバージョンアップしています。
さらにQuest 2はバージョンアップしたにも関わらず、素材や生産方法でコストカットを行うことで価格も下がり買いやすくなっています。
そのためほとんどの面でQuest 2の方が優秀ですが、一部のスペックで初代Questの方が優れているというか、差の出ている部分があります。
oculus Questの魅力
主な違いはディスプレイで、Quest 2が有機ELなのに対してQuestは液晶と大きな違いがあり、発色やコントラストに関しては初代Questの方が見やすいという方もいます。
また、イヤホン端子が初代Questは2個に対してQuest 2は1個に変更されています。
Oculus Questの後継モデル、Oculus Quest2について知りたい方は以下の記事で解説していますので、参考にして下さい。
関連記事:【実写レビュー】Oculus Quest 2を使った感想や口コミ評価を解説!人気VRゴーグルと比較!
Oculus Questの評判・レビュー
今回、Oculus QuestについてPicky’s編集部で、他の方の口コミやレビューを色々調べてみました。
その結果分かった良い口コミと気になった口コミを紹介します。
Oculus Questの良い口コミ
- 遊ぶまでの準備が手軽で簡単
- ケーブルのわずらわしさが無く最高
- PCVR対応で神機種になった
Oculus Questの良い口コミは主に「手軽で遊びやすく、欠点らしい欠点がない」という点に集約されます。
PCを起動して接続する必要がなく、携帯用ゲーム機で遊ぶように遊びたいときにすぐ電源を入れて遊ぶことができます。
ケーブルがないので動きや遊ぶ場所に制限がなく、自宅はもちろん外でも使用できます。
また、Oculus Link専用ケーブルでPC接続にも対応し、Oculus Rift Sの特徴を完全に踏襲した完ぺきなVRゴーグルになった、とのことです。
Oculus Questの気になった口コミ
- 初期不良が多い
- コンテンツが若干弱い
Oculus Quest本体や性能に関して大きな不満は見られませんでしたが、「初期不良」と「コンテンツの弱さ」が不満として挙げられていました。
初期不良は家電製品ではある程度仕方がない部分もありますが、レビューを確認すると確かに他の家電に比べて初期不良の低評価レビューが若干多いと感じました。
Amazonからの購入ならすぐに対応してもらえますが、場合によっては返金や交換に時間がかかるようです。
もう一つの不満は、QuestやRift SといったOculusのVRゴーグルで遊べるコンテンツがまだまだ少ないという不満です。
これに関しては10月13日にOculus Quest2も発売され、これからさらにタイトルは増えてくると思います。
Oculus Questを編集部で開封&検証・レビュー
Oculus Questを実際にPicky’s編集部で検証してみました。
今回検証したのは以下の項目です。
- 付属品
- サイズ・外見・重量
- 実際使用した感想と使って気づいた良い点、気になった点
編集部スタッフの主観も少し入っていますが、それも含めて参考にして下さい。
Oculus Questの付属品
Oculus Questには以下の付属品が入っています。
- Oculus Quest本体
- Touchコントローラー×2
- 充電用ケーブル
- ACアダプタ
- メガネ用スペーサー
- 単3乾電池(コントローラー用)×2本
- 取り扱い説明書
サイズ・外見・重量
全体的にすっきりしていてコンパクトなサイズです。
同じOculus社のVRゴーグル、Rift Sと比べると非常にスマートな感じがします。(ただし重さはRift Sのほうが軽いです)
重さは約570gで、手に持った時は重く感じませんが、装着すると結構首などにずっしりとした負担を感じます。
フロントには「Oculus」のロゴのみでシンプルなデザインです。
ヘッドバンドはゴムのような素材で、ウレタン製と違ってフィット感もよく、汗も吸わないのでメンテナンスしやすく衛生的です。
ただし、夏場や激しいコンテンツで遊ぶと汗まみれになるので、肌が弱い人はかぶれに注意が必要かもしれません。
ヘッドセット下部にはボリューム調整ボタンとレンズの幅を調整できるパーツがついています。
見えている映像に違和感があればこの部分で調整しましょう。
レンズ周りはウレタン素材になっています。
汗を吸収してくれるので激しい動きをしても汗が流れなくて快適ですが、使った後の蒸れや臭いが気になりそうです。
使った後は消臭スプレーをしたり、風通しの良い場所に置いとくなどのケアをしたほうが良いでしょう。
コントローラーは左右2つセットです。
Rift Sとほぼ同型の形状で、内側に十字キーとボタンが3つ、その外側にトリガーボタン、横にもボタンがついています。
- 親指で十字キーと打つ側のボタン
- 人差し指でトリガーボタン
- 中指で外側のボタン
このように持ちます。
非常に握りやすい形状になっていて、特にゲームセンターで遊んだことがある方は数秒から1分くらいで手になじむと思います。
実際使用して気づいた良い点、気になった点
編集部でOculus Questを実際に使用して気づいた良い点と気になった点を解説します。
先述した口コミと合わせて参考にしてください。
実際使用してみて気づいた良かった点
- 圧倒的なエンターテイメント
- 取り回しがコンパクトですぐに遊べる
目の前に仮想現実が広がり、まるでゲームや映画の主人公になったかのように遊べるVRゴーグルは、通常のゲーム機では絶対得られないコンテンツを体験できます。
例えばスターウォーズの世界に入り込み、ライトセーバーで戦うゲーム「Vader Immortal」は自分が本当に映画の中で戦っているかのようでした。
しかもOculus Questはスタンドアローン型なので、PCを起動して接続したりする手間がなく、本体もケーブルレスでコンパクトなため、手軽に起動して遊べます。
実際使用して気になった点
- 重さのバランスが少し悪い
- バッテリーが短い
重さのバランスが悪い
実際使ってみて特に強く感じたのが「ウェイトバランスの悪さ」と「バッテリーの短さ」です。
まず重さですが、フロント、つまりゴーグル部分に重さが集中しているので、激しい動きをするとずり落ちそうになります。
それを防ぐためにバンドを強く締めると、締め付けている頬のあたりに負担がかかり痛くなります。
このバランスの悪さを解消するための方法として、非公式ですがバンドに重りをつける「カウンターウェイト」という方法があり、これで多少改善されるそうです。
ブログなどで色々なカウンターウェイト自作方法が公開されているので、興味のある方は「Oculus Quest カウンターウェイト」で検索してみてください。
バッテリー容量が少ない
もう一つ長時間使用に向かない理由として、バッテリーの短さが挙げられます。
独立して使用すると2.5~3時間程度でバッテリーがなくなります。
この重さとバッテリーの問題を同時に解決する方法として、「モバイルバッテリー」をつなげて充電しながら重し代わりにする方法もあるそうです。
VRゴーグルやスマホの充電に便利な充電用のモバイルバッテリーについては、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【2020 徹底比較】軽量•薄型•コンパクト!売れ筋の小型モバイルバッテリー おすすめ 20選
Oculus Questは手軽で安価にVRコンテンツを楽しめる、隙のない完成度の高いVRゴーグル
Oculus Questは単体でVRが楽しめ、価格もリーズナブル、さらにPC接続も可能と、欠点らしい欠点がない高性能なVRゴーグルです。
ただ、大幅にバージョンアップした後継機のOculus Quest2があるので、どちらを買うかはスペックや在庫・市場価格などをよく比較して検討したほうが良いでしょう。
いずれにしてもOculusの「Questシリーズ」はこれからVRを体験してみたいという方や、今までの機種で満足できない経験者におすすめのVRゴーグルです。
Picky’s編集部では今回紹介したQuest以外にも様々なVRゴーグルを紹介していますので、VRゴーグルを比較してみたい方は以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
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