動画を観たり、ブログを書いたり、仕事に使ったりと大活躍のiPadは、パソコンと違って気軽に持ち運べるのでバッグに入れて愛用している方も多いと思います。
ですが持ち運ぶことが多いiPadは、iPhoneなどのスマホの次に落としたり水没させたりして故障しやすい端末です。
iPadも決して安い端末ではないので、簡単に買い替えできませんし、かといって修理費も安くない。
そんな時、もし保険に入っていれば修理費や買い替え費用の負担が少なくて済みます。
現在iPadが加入できる主な保険には、Apple社の「AppleCare+ for iPad」と、さくら少額短期保険株式会社の「モバイル保険」の2つがあります。
AppleCare+がおすすめなのは言うまでもありませんが、Picky’s編集部ではモバイル保険もその使い勝手の良さから選択肢としてお勧めしています。
どちらもそれぞれ補償内容や条件、掛け金が異なるため、自分に合った補償サービスに加入することが大事です。
そこで今回は「AppleCare+ for iPad」と「モバイル保険」、iPadの補償にはどちらがおすすめか、どんな人にそれぞれのサービスがピッタリなのか徹底比較します。
高額なiPadに万が一のことがあっても、保険に入っていれば修理も買い替えの負担も軽くなりますので、不安な方は是非読んでみてください。
目次
持ち運ぶことが多いiPadは常に落下や水没のリスクがある
基本的に家電製品やガジェット類は小さければ小さいほど、また持ち運ぶ機会が多いほど落としたり壊したりしやすいです。
外に持って行ったり家のあちこちで使うことも多いiPadは、落下して画面を割ったり、ジュースやコーヒーをこぼして壊しやすい端末です。
昔に比べるとApple製品もガラスや端末の耐久性は上がっていますが、それでもちょっとした落下で画面にひびが入ったり、水濡れで故障することも決して珍しくありません。
保険に入っていない場合のiPad修理費一例
iPhoneやiPadは中華スマホや中華タブレットに比べると非常に高級な端末です。
落下させて壊してしまったからと言って「まあいいや、すぐに代わりを買おう」と思える人はあまりいませんよね。
多くの人が真っ先に「修理」という選択肢を思い浮かべるはずです。
ところがiPad(というよりApple製品全般)の修理費というのはかなり高額になるケースが多いです。
実際に修理で一番多い「画面のガラス割れ」の修理費について、Apple公式と民間業者の保険に加入していない場合の修理費を見てみましょう。
iPadの種類 | Apple iPad修理サービス(通常料金) |
iPad修理業者A社
|
iPad (第 10 世代) | 51,800 円 | – |
iPad (第 9 世代) | 39,800 円 | 21,800円 |
iPad (第 8 世代) | 39,800 円 | 18,800円 |
iPad Air(M2) 13インチ | 102,900円 | – |
iPad Air(M2) 11インチ | 77,800円 | – |
iPad Air (第 5 世代) | 64,800 円 | – |
iPad Air (第 4 世代) | 64,800 円 | 44,800円 |
iPad Air (第 3 世代) | 59,800 円 | 29,800円 |
iPad Pro(M4) 13インチ | 172,800円 | – |
iPad Pro(M4) 11インチ | 146,800円 | – |
iPad Pro 12.9 インチ (第 6 世代) | 128,800 円 | – |
iPad Pro 12.9 インチ (第 5 世代) | 128,800 円 | – |
iPad Pro 12.9 インチ (第 4 世代) | 104,800 円 | 49,800円 |
iPad Pro 11 インチ (第 4 世代) Wi-Fi | 90,800 円 | – |
iPad Pro 11 インチ (第 3 世代) Wi-Fi | 90,800 円 | 54,800円 |
ここに挙げた例はあくまでも一例で、お店や壊れ方によって修理費は異なります。
公式に比べて民間の修理店のほうが若干ですが安く済みますが、いずれにしても1万円や2万円で直りません。
このように高額な修理がかかるiPadの修理ですが、もし保険に入っていれば修理費や買い替えの負担が圧倒的に軽くなります。
iPad用保証サービス「AppleCare+ for iPad」とは
Apple製品で最も一般的な補償サービスと言えば、この「AppleCare+(アップルケアプラス)」でしょう。
AppleCare+ for iPadの特徴
- iPad Pro13インチは26,800円税込(機種によって異なる)で加入できる
- アップル公式の安心保証
- わずかな免責金額で修理が受けられる
- エクスプレス交換サービスでiPadが使えない期間を短縮できる
- iPadについてのソフトウェアサポートを受けられる
アップルケアは2年間iPadで10,800円、Pro13インチで26,800円の掛け金で、1年間に2回までの故障修理費を2年間(最大4回)補償してくれる保証サービスです。
何といってもApple公式なので安心感が違います。
代替機を貸与してくれるエクスプレス交換サービスや、iPadに関する質問になんでも答えてくれるソフトウェアサポートなど、公式ならではのサービスが特徴です。
購入時か購入後30日以内に加入しなくてはいけない点に注意が必要です。
今回はAppleCare+ for iPadの特徴について簡単に説明しましたが、もっと詳しくAppleCare+ for iPadについて知りたいという方は以下の記事でしっかりと解説しています。
是非読んでみてください。
関連記事:【プロが教える】Apple care + For iPad お得に使う方法や料金などを徹底解説!
タブレットなどのモバイル端末用保証サービス「モバイル保険」とは
iPadはもちろん、スマホやタブレット、ノートPC、イヤホン、スマートウォッチといった「無線通信機器(モバイル)」を幅広く補償の対象にできる便利な保険がモバイル保険です。
モバイル保険の特徴
- 月々700円の掛け金
- 最大3つまでの機器を補償の対象にできる
- 年10万円まで何度でも補償
- 補償金額内であれば免責0円
- 契約している限りずっと補償の対象
- iPadやiPhoneを始めとするモバイル通信機器に幅広く利用できる
モバイル保険最大の特徴は、月々700円という格安の保険料で年間10万円まで、免責(自己負担額)0円で何度でも修理補償が受けられる点です。
またiPad以外にも、イヤホンやスマホなど最大3台の端末に保証をかけることができます。(補償の厚い主端末1台、補償の薄い副端末2台)
iPadの修理費が平均6~8万円程度ですので、モバイル保険に加入していれば、1年間で1回落下させて壊してしまっても自己負担0円で修理が可能です。
今回は簡単にモバイル保険の特徴を説明しましたが、モバイル保険についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事で詳しく解説していますので是非読んでみて下さい。
関連記事:【月額700円】モバイル保険ならiPhoneも格安補償!AppleCareとの比較・評判も
徹底比較!AppleCare+ VS モバイル保険ではどっちに加入するべきか?
AppleCare+とモバイル保険、どちらもiPadの保険として非常に優秀でどちらに加入するべきか迷ってしまうと思います。
そこでAppleCare+とモバイル保険を比較して、それぞれどちらがおすすめなのか解説します。
どちらも一長一短がありますので、自分の考え方やライフスタイルに合った保険を選択してください。
モバイル保険 | AppleCare+ for iPad | |
料金 | 月々700円 | iPadは10,800円(税込)(Pro13インチは26,800円税込) |
補償範囲 | 主端末×1/副端末×2(最大3つまで) | 加入端末1台のみ |
利用回数 | 無制限(年10万円まで) | 1年間に2回まで |
補償金額 | 1年間10万円まで | 無制限 |
免責金額(修理時自己負担) | 0円(補償金額範囲内に限る) | 4,400円(Pro13インチは12,900円) |
保証期間 | 契約している限り有効 | 加入から2年間(以降月払いで延長可) |
主なメリット | 柔軟に保証プランを立てられる | 修理費無制限 |
主なデメリット | 修理不能なケースは補償金額が安い | 購入後30日以内に加入する必要がある |
料金
料金はAppleCare+が2年間でiPadは10,800円(税込)(Pro13インチは26,800円税込)、モバイル保険は月々700円。
AppleCare+と同様の2年間(24カ月)、モバイル保険に加入した場合16,800円ですので、2年間トータルで見た場合iPadPro13インチであればapple care+のほうが高いです。
ただしAppleCare+は、例えばiPadの場合、補償時に免責(自己負担)が4,400円かかるので、例えば2回補償を使った場合、8,800円追加で支払う必要があります。
補償範囲
補償範囲はAppleCare+は加入した端末のみ。
一方でモバイル保険はメインとなる主端末に加えて、副端末を2つまで保証の対象にできるため、1個の保険で3つのデバイスを補償できる非常に使いやすい保険です。
具体的にはiPhoneやAppleWatch、AirPodsなどもまとめて保険に入ることができます。
ただし副端末は主端末に比べて補償の金額が安いので、修理費の高い高価なiPadなどを主端末にして、イヤホンなどの安い端末を副端末に設定するといいでしょう。
利用回数
利用回数はAppleCare+は回数無制限、モバイル保険が修理費10万円に達するまで利用回数無制限となっています。
最新のiPad Proの場合、修理費用が10万円を超えることが多いのでiPad Proの場合はAppleCare+のほうが有利です。
ただ、落下させたことがない方、落下させない自信がある方は、この辺は特に気にしなくていいでしょう。
編集部としては無印iPadやiPadAirの場合、副端末なども補償でき、月額も安いモバイル保険のほうが柔軟に対応できて便利だと思います。
保証金額
修理費の補償金額はAppleCare+は無制限、つまり修理費がいくらになったとしても年2回まで補償してくれます。
一方でモバイル保険は回数に関わらず年間10万円まで修理費を補償してくれます。
iPad Proなどは、1回の修理で修理費が10万円を超えるケースがあるためAppleCare+のほうがおすすめですが、無印iPad、iPadAirの人にはモバイル保険のほうが使いやすいでしょう。
免責金額
免責とは補償を利用する際に負担する自己負担金額の事で、AppleCare+が1回につき免責4,400円or12,900円、モバイル保険が0円です。
ただしモバイル保険は年間10万円までしか補償されませんので、例えば1年間に6万円の修理を2回行った場合(計12万円)、超過した分の2万円を負担する必要があります。
保証期間
補償期間はAppleCare+が加入から2年間、それ以降は月払いで延長が可能です。(以前は2年間で延長不可でしたが規約が変更になりました)
一方でモバイル保険は月々の保証料金を支払っている限り永年有効です。
主なメリット
AppleCare+の主なメリットは年2回までであれば、どんな高額な修理費であっても4,400円、または12,900円で保証してくれる点です。
故障の際、それ以上の出費を心配をしなくていい点は大きな安心材料です。
一方でモバイル保険の主なメリットは、持っているデバイスに合わせて補償の組み方を自由に調整できるなど、補償内容を自分好みに組める点です。
iPad1つを主端末として年間10万円の保証をつける、もしくはイヤホンやスマートウォッチも副端末として登録し、保証の対象にして幅広くデバイスを守る。
こんな自由な保証の付け方ができます。
主なデメリット
AppleCare+の主なデメリットは購入時、もしくは購入から30日以内に加入しないといけない点です。
加入し忘れて30日経過するとAppleCare+には加入できません。
モバイル保険の主なデメリットは修理不能な故障・破損の場合、25,000円までしか補償されない点です。
iPad(無印)やiPad Miniならともかく、高価なiPad ProやiPad Airの場合、25,000円では買い直す資金としても全然足りません。
最終結論!それぞれの保険に適した方はこんな方!
色々と比較してきましたが、そもそも保険の料金も補償内容も特徴も違うので単純比較が難しいですよね。
結局どっちが良いのかわからない、という方のためにそれぞれおすすめする方を簡単にまとめました。
モバイル保険はこんなiPad ユーザーにおすすめ
- 主にiPad(無印)やiPad Miniを使っている
- iPadの他に色々な端末やガジェットをもっている
- AppleCare+に加入し忘れた
モバイル保険の強みは「複数の端末に保証をつけられる」「10万円まで補償回数無制限」「1カ月単位で加入できる」の3つです。
比較的修理費の安いiPad(無印)やiPad Miniなら、年に1~2回落下させても、免責0円で修理が可能な場合が多いです。
そのためiPad(無印)やiPad Miniユーザーや、さらにイヤホンといったガジェット類にも補償をかけておきたいといった方におすすめです。
また端末購入後1年以内であれば加入できるので、「色々考えたけどやっぱり保険には入っておきたい」という方にもぴったりです。
AppleCare+ for iPadはこんなiPad ユーザーにおすすめ
- iPad ProやAirを使っていて、持ち運ぶ機会が多い
- シンプルな保険が良い
- 色々な端末を持っていない
AppleCare+ for iPadは「修理費用に関係なく年2回まで4,400円 or 12,900円の免責で修理が可能」というわかりやすい保証です。
そのため、修理費用が高額になりがちなiPad ProやiPad Airといった高価な端末を頻繁に持ち歩く方におすすめです。
iPadケースを取り付けて傷や衝撃から守るのも1つの対策
AppleCare+やモバイル保険に入ったとはいえ、できれば傷はつけたくないもの。少しでも対策をしておきたい方は、iPad専用のケースがおすすめです。落下時の衝撃緩和や傷からiPadを守ってくれます。
また、画面の保護用にフィルムシートやガラスシートがおすすめです。画面のガラスは丈夫になっているとはいえ、ふとした衝撃で割れることもしばしば、事前に保護してい置いて損はありません。最近では画面保護だけでなく、紙で描いているかのような感覚に近い画面フィルムも出ています。描き心地を重視する方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
iPadに保険を掛けたい場合、現在AppleCare+かモバイル保険の2種類があります。
AppleCare+は高額な端末向けのシンプルな保証、モバイル保険は幅広い機器に対して柔軟に補償を組み立てられる保証、といったようにそれぞれ特徴が異なります。
そのためどちらがおすすめと一概には言えませんが、高額な端末を使っている人以外は、モバイル保険のほうが使いやすいでしょう。
iPad以外の保険としても人気のモバイル保険、iPad やiPhone、Macにスマホなど色々なデバイスに保険をかけたい方はぜひ一度補償内容を確認してみてください。
関連記事:【プロが教える】Apple care + For iPad お得に使う方法や料金などを徹底解説!
関連記事:安くiPadを手に入れるなら中古iPadがおすすめ!選び方や注意点を徹底解説!
関連記事:最新のiPad(アイパッド) おすすめ 3選 |現行モデルを全機種徹底比較!
関連記事:スタイリッシュ & 頑丈!iPadケースおすすめ25選|世代別に紹介
関連記事:【快適に使える】iPad Proケースおすすめ22選|ペン収納やキーボード付きも