データ復旧費用の相場と安くする方法|料金表と業者選びガイド

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パソコンやスマホが突然壊れてしまうと中のデータが取り出せなくなってしまいます。そんな時頼りになるのが「データ復旧業者」です。壊れたパソコンのSSDやスマホ、外付けHDDなどからデータを取り出してくれます。

しかし記録メディアや故障の内容によって復旧料金が大きく異なるなど、かなり複雑で分かりにくい料金体系です。

SNSなどを見ると「数万円で直った」という方もいれば、「数十万円請求された」という方もいますが、おそらくどちらも本当です。

データ復旧の費用は案件によって大きく異なるのが通例で、中には簡単な作業にも関わらず法外な金額を要求する業者も散見されます。このような不当な請求を回避するためには、業界の実態や一般的な料金体系を把握しておくことが大切です。

そこで今回は、データ復旧業界に詳しいPickys編集部が、複数の業者を比較し、データ復旧料金の相場や格安で済ませる方法まで徹底解説します。

データ復旧料金の相場|機器別・障害別の費用一覧表

機器別データ復旧の料金相場|HDD・SSD・NAS・スマホなど

メディア関連の事業を行っていて、データ復旧のお世話になることも多いPicky’s編集部が特に優良でおすすめの業者を6社ご紹介します。各社の公式サイトに掲載された価格情報を基に、詳細な料金比較表を作成しました。

(税別) アドバンスデザイン PCエコサービス ライブデータ A1データ デジタルデータリカバリー
SDカード/USB 3万3,000円~ 3万9,800円〜 2万9,700円~ 3万円~ 5,000円~
CD/DVD 3万3,000円~ 要相談 4万円~
パソコン・HDD(ハードディスク) 3万3,000円~ 3万9,800円〜 4万4,000円~ 2万7,000円~ 5,000円~
パソコン・SSD 3万3,000円~ 3万9,800円〜 9万9,000円~ 2万7,000円~ 5,000円~
スマホ(iPhone/android) 11万円~ 3万9,800円〜
その他(NAS/RAID等) 8万8,000円~ 3万9,800円〜 9万9,000円~

2万7,600円~

5,000円~

大手5社の料金を比較しただけで、各数千円から数万円と、業者ごとに復旧料金に大きな幅があります。この料金はあくまでも「最低費用」ですので、実際は故障の症状や破損度合いによってこの金額の何倍、何十倍もの見積もりになることも。

表中には5,000円からという最低価格が記載されていますが、実務上この金額でのデータ復旧は極めて稀であり、あまり現実的ではありません。業界全体の実態を鑑みると、概ね3〜5万円程度が最低ラインとなっており、これが一般的な相場の出発点と言えるでしょう。

料金を格安で依頼したい人は、データ復旧業者に相見積もりをとるのがおすすめです。

次に先ほどの大手5社を含めた数十社以上のデータ復旧業者の料金を調査し、各記録メディアごとに、一番安かった復旧金額と一番高かった復旧費用を比較してみました。

メディア 調査時最低料金 調査時最高料金
SDカード/USB 8,800円 14万9,800円
CD/DVD 1万9,800円 6万7,000円
パソコン・HDD(ハードディスク) 1万9,800円 27万円
パソコン・SSD 9万9,000円 22万円
スマホ(iPhone/android) 5万2,800円 10万7,800円
その他(NAS/RAID等) 9万9,000円 29万7,000円

※あまりに安い業者は信頼性が低いので除外しています。

このようにデータ復旧の料金は、同じ記録メディアでも症状や状況、業者によって大きく価格が異なります。例えばSDカードは軽度の症状なら1万円弱で復旧できますが、重度からの復旧になると約15万円と料金が跳ね上がります。

もちろんこの調査はHPに表示された金額のみの調査なので、ケースによってはもっと高額になる場合もあります。

中には、ハードディスクのデータ復旧で100万円近い見積もりを提示された方も。企業用のサーバ復旧を依頼した場合なら適正価格ではありますが、個人での依頼の場合は悪質業者の可能性が高いです。

関連記事:【悪質業者を排除】HDDデータ復旧業者おすすめ19選 ! 評判や費用を比較|復旧率は意味がない?

このように「データ復旧の料金が高い」のはあながち間違いではありません。

編集部

一方で、Picky’s編集部がとある業者にパソコンのデータ復旧を依頼した際は、約10万円ほどで復旧しました。仕事で使う大事なデータだったので、この金額は安いと言えます。プライベートなデータの復旧でも、思い出の写真などの大事なデータが戻ってくるなら10万円は決して高くはないですよね。

障害別データ復旧の料金相場|論理障害・物理障害の費用差

症状は大きく分けて、データの読み書きができなくなる「論理障害」と、本体破損など物理的な故障である「物理障害」の2種類に分類されます。

  • 論理障害:データの誤削除、フォーマット、ファイル破損、OS起動中の停止、NASへのアクセス不可など、内部のトラブルが原因のもの。
  • 物理障害:水没、落下による損傷、焼損、異音の発生、ディスクが認識されないなど、物理的に壊れている状態が原因のもの。

また、メディアの種類によっても復旧難易度が異なり、複雑な構造を持つSSDや、NAS、企業用サーバーなどは復旧料金が高額になる傾向があります。復旧するデータの容量も価格に影響し、データ量が多いほど復旧の手間がかかり、価格に反映されます。

各社のデータ復旧の相場を障害難易度別にまとめました。軽度の場合は数万円で済みますが、重度の障害の場合は20万円を超えることは相場からみても珍しくないようです

障害の種類 軽度 中度 重度
論理障害 3.2万~6.6万円 6.6万~13.2万円 22万~27.5万円 / 別途見積り
物理障害 4.38万~9.9万円 9.9万~13.2万円 22万~27.5万円 / 別途見積り

容量別データ復旧の料金相場|500GB・1TB・2TB以上の価格

デジタルデータリカバリーでは容量別の料金が提示されています。

容量
500GB未満 5,000円〜
500GB以上 10,000円〜
1TB以上 20,000円〜
2TB以上 30,000円〜

その他、定額料金制をとっているPCエコサービスでも、復旧データを保存するために必要なHDDの容量別に追加料金が発生します。(1TB 14,300円 / 2TB 16,500円 / 3TB 18,700円 / 4TB 22,000円)

このように、データ復旧の容量に応じて費用もアップすることが分かります

データ復旧料金が決まる4つの要素とは?

故障箇所の種類|論理障害と物理障害で大きく異なる費用

症状・故障理由によって復旧難易度が異なる

データ復旧料金が数万円~数十万円と変動する最大の理由は、「データ復旧させる媒体の症状や故障理由によって復旧難易度が何十倍も変わるため」です。

この復旧しやすさや料金に直結する症状をざっくりと分けると、データ上の故障である「論理障害」と本体破損等の「物理障害」の2種類に分類されます。

論理障害 物理障害
原因 電源が入らない
エラーが起きる
ファイル破損
誤ってデータを消した など
HDDパーツが壊れた
落として破損させた
水没させた
落雷 など
復旧の技術難易度 比較的復旧させやすい 非常に復旧させにくい
料金 比較的安い 高い~非常に高い

論理障害であれば1日~数日で直ることが多いので、3万円~5万円程度で復旧できる可能性も高いです。

一方で物理障害の場合、復旧難易度が大幅に上がるため、軽度でも5~10万円、一般的には10万~15万円程度は予算として見積もっておいたほうがよいでしょう。

論理障害や物理障害については以下の記事でより詳しく解説していますので、興味のある方はこちらの記事もぜひ読んでみてください。

関連記事:【完全比較】PC (パソコン) データ復元 !! 無料ソフトと復旧業者どちらがオススメ?

関連記事:BIOSがHDDを認識しない時の対処法3つ!原因・復旧方法・やってはいけない事も解説

総ディスク容量|データ量が多いほど高額になる理由

復旧するデータの容量によっても異なる

多くのデータ復旧業者では、容量によっても価格が異なります。500GBより1TB、1TBより2TBといったようにデータ量が多ければ多いほど復旧にかかる時間や技術者の作業時間の手間がかかります

そのためデータ容量が多いほど価格にも反映される仕組みになっています。

復旧作業の難易度|技術レベルによって変動する料金

さらに記録メディアによっても必要な復旧の技術が異なるため料金が変わります。 例えば同じ落下破損でもHDDとSSD、パソコンとスマホでは料金が異なります。

症状にもよりますが、一般的にHDDやUSBなどはそこまで復旧難易度は高くないため、データ復旧費用は比較的安価なことが多いです。 一方で、構造が複雑なSSDは復旧難易度が高いので、料金も全体的に高めになります。

また、パソコンのデータ復旧は比較的容易な部類に入ります。パソコンに内蔵されているHDDやSSDは標準的な技術で対応可能でき、データ領域への直接アクセスが比較的容易です。長年の実績により復旧手法が確立されており、復旧ツールが豊富な点からもパソコンの難易度は低いと言えます

それに対してスマートフォンのデータ復旧は難しいです。AndroidやiOSの仕様に精通した専門知識が必須であったり、個人情報が詰まっているため強固なセキュリティで保護されているため難易度が高いです。スマホの軽量化に伴って部品がとても小さいことも難しい要因のひとつです。

復旧作業の工程数|作業日数と専門技術の必要性

単純に専用の復旧ソフトやマシンを使って1日程度で復旧させられるケースもあれば、データの解析だけで数日かかるケースもあります。

1日で終わる作業と1週間かかる作業が同じ価格なわけがありませんよね。例えば1週間かかる作業は、1日で終わる作業と比較して単純計算で7倍の料金がかかるわけです。

データ復旧業界をわかりやすくイメージするとしたら、「病院」だと思ってください。私たちが病院にかかる理由も、ちょっとしたケガだったり、大手術だったりと色々ですよね。

論理障害がケガに包帯を巻く程度、診察代金で言えば数百円程度で済むとしたら、重度物理障害は10時間を超える大手術で莫大な医療費がかかります。

悪質な業者を除き、多くのデータ復旧業者では不当に高額な復旧費用を請求しているわけではなく、今回解説したように重度な症状からの復旧には時間がかかるなど、ちゃんとした理由があるのです。

料金体系が明確で信頼できるデータ復旧業者6選

商品公式サイト所在地復旧実績完全成果報酬型無料見積もりスピード対応店舗持ち込みセキュリティ対応できるメディア
アドバンスデザイン公式サイト東京都千代田区20年以上パソコン/HDD/SSD/NAS/RAID/スマートフォン/HDDレコーダーなど
バッファローデータ復旧サービス公式サイト東京/神奈川/大阪大手企業、官公庁、大手サーバー企業など要相談ISO9001/ISO27001パソコン、HDD/SSD/NAS/RAID/仮想サーバー/クラウドデータ復旧/スマートフォン/データ消去など
A1データ公式サイト東京都中央区官公庁、法人、個人から国内80,000件以上ISO27001/ISMS認証パソコン、HDD、SDカード、USBメモリ、CD/DVD、NAS、RAID、サーバーなど
ライブデータ公式サイト東京都千代田区業界17年以上プライバシーマーク取得パソコン、HDD、USBメモリ、SDカード、サーバー/NAS、RAID、ORACLEなど
デジタルデータリカバリー公式サイト東京都港区相談実績46万件以上ISO/Pマーク取得パソコン、HDD、RAID、NAS、SSD、レコーダー、SDカード、USBメモリ、スマートフォン、iPhone
PCエコサービス公式サイト東京-別途料金対応-パソコン、HDD/SSD/NAS/RAID/スマートフォン/HDDレコーダーなど

おすすめデータ復旧/データ取り出し業者:Advanced Design(アドバンスデザイン)

アドバンスデザインについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【無料の初期診断レポあり】アドバンスデザインのデータ復旧の口コミ評判・サービスを紹介!

おすすめデータ復旧/データ取り出し業者:BUFFALO(バッファロー)データ復旧サービス

BUFFALOデータ復旧サービスに関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:[評判/口コミ]BUFFALO データ復旧サービスの料金や対応、口コミ、悪い評判まで徹底解説!

おすすめデータ復旧/データ取り出し業者:A1Data(エーワンデータ)

A1データについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:[評判/口コミ]A1Data(エーワンデータ)の料金や対応、口コミ、悪い評判まで徹底解説!この業者は信頼できる?

おすすめデータ復旧/データ取り出し業者:LIVE DATA(ライブデータ)

ライブデータについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【口コミ検証】LIVE DATA(ライブデータ) データ復旧サービスの料金や対応は?料金や悪い評判まで徹底解説!

おすすめデータ復旧/データ取り出し業者:デジタルデータリカバリー

関連記事:【覆面調査】デジタルデータリカバリーの悪評はどうなの?口コミ/料金/営業マンなど徹底検証!

おすすめデータ復旧/データ取り出し業者:PCエコサービス

PCエコサービスに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【徹底調査】定額制のデータ復旧 PCエコサービスの料金や口コミや悪い評判まで徹底解説!安いけど信用できる?

データ復旧料金を安くする4つの方法

高額になりがちなデータ復旧費用を、できる限り安く抑える方法について解説します。

  1. 故障発見後はすぐ電源OFF|自己修復は状態悪化のリスク
  2. 成功報酬制業者を選ぶ|復旧失敗時の費用負担を回避
  3. 特急対応を避ける|追加料金が発生するオプション回避
  4. 納品方法を工夫する|送料・レンタル機器代を削減

この4つを実行すれば、データ復旧費用に余計な料金が上乗せされない、もしくは安く抑えられる可能性が高くなります。

故障発見後はすぐ電源OFF|自己修復は状態悪化のリスク

格安方法①:故障したら復旧ソフトを試したり、電源をON/OFFせずにすぐに依頼する

パソコンやスマホのデータは、万が一壊れたり、データ消去や上書きをしてしまっても表面上消えているだけで、HDDやSSDなどのストレージの奥底に残っていることが多いです。

こうした残っているデータや、奥底に眠っているデータを吸い上げるのがデータ復旧です。

ところが、パソコンが壊れてからスイッチをON/OFFしたり、復旧ソフトを試したりといった余計な作業をすると奥底のデータがどんどん余計なデータで上書きされてしまいます。

余計なデータが増えれば増えるほど、必要なデータが消える、もしくは復旧が難しくなるためその手間分料金が上がります。

注意
もちろん分解するのはもっての他です。料金が上がるだけではなく、復旧確率にも影響してくるので、大事なデータは余計なことをせず、そのままの状態で業者に持ち込みましょう。

成功報酬制業者を選ぶ|復旧失敗時の費用負担を回避

格安方法③:完全成果報酬制を採用しているデータ復旧業者に依頼する

一番重要なのが悪質な業者を避けるのは当然として、さらに「信頼できる大手の完全成果報酬制のデータ復旧業者に依頼する事」です。

完全成果報酬制とは、データ復旧/データ取り出しができたら料金が発生する料金制度のこと。「データ復旧しなかったのに料金だけ支払う事になった。」を避けることができます。

データ復旧料金の変動理由として大きいのが業者ごとの「技術料」ですので、データ復旧費用を抑えられるかどうかはこの業者選びが大きく影響してきます。

特に大手では経営努力によって、他の業者よりも高い技術力で、しかも比較的安い費用で復旧にあたってくれる可能性が高いです。

もちろん規模の小さい業者でも優良な所はありますが、大手は口コミなどで情報を集めやすく、良い業者を見つけやすいです。

編集部

データ復旧を安く、適正な料金で行ってもらうためには、悪質な業者を避けて優良な業者に依頼するようにしましょう。悪質な業者の見分け方については、最後で詳しく解説します。

特急対応を避ける|追加料金が発生するオプション回避

格安方法②:特急作業などを依頼しない

業者によっては、休日でも深夜でも12時間以内に作業に取り掛かる、といった「特急サービス」などの追加サービスを行っているところもあります。

特に仕事で使うデータなどは1秒でも早く復旧させたいでしょうから、こうしたサービスを利用すること自体は否定しません。

ですが特急で作業に取り掛かる分、人件費などで割増料金が発生する点も忘れてはいけません。もし急ぎでない場合はこうしたサービスを利用しない方が良いでしょう。

納品方法を工夫する|送料・レンタル機器代を削減

多くのデータ復旧業者では、メディアやデバイスの送料は依頼者の自己負担になります。近隣にデータ復旧業者の拠点があれば、直接持ち込むことで送料が不要になるのでおすすめです。持ち込む前に営業時間や予約の必要性などを確認しましょう。

また、復旧したデータの容量が大きい場合、データを受け取るためのメディアを購入しなければならないケースもありますが、デジタルデータリカバリーではデータ返却用のHDDを無料レンタルしてくれるサービスがあります。このような無料サービスを活用することで費用を抑えられます。

料金相場より高額になるケースと対策

大容量データの復旧|2TB以上は料金が跳ね上がる

データ復旧の料金は、故障の症状や記録メディアの種類に加え、「復旧するデータ容量」が重要な決定要因となります。多くのデータ復旧業者では、データ容量が多ければ多いほど復旧の手間がかかるため、その分価格にも反映される傾向があります

例えばデジタルデータリカバリーの料金体系を見ると、500GB未満が5,000円~であるのに対し、1TB以上は20,000円~、2TB以上になると30,000円~と、容量に応じて大幅に料金が上昇します。LIVEDATAでも、復旧対象メディアの容量によってイメージコピーやクローン作成時間が異なるため、2TBまでで最大275,000円という高額な費用設定がなされています。

2TB以上になると別途見積もりとなり、データ容量に比例した作業時間の増大に伴って料金が急激に高くなります

また、復旧データの書き出し方法によっても追加費用がかかります。PCエコサービス の例では、復旧データが4.7GBを超える場合、外付けハードディスク書き出しサービスでの対応となり、1TBで14,300円、2TBで16,500円の費用がかかります。このように大容量データの復旧では本体料金以外のコストも考慮する必要があります

高難度機器の復旧|RAID・NAS・サーバーの特殊技術料金

ネットワークが複雑なRAIDやNAS、企業用サーバーといった機器は復旧難易度が大幅に上がるため、復旧料金も非常に高額になる傾向があります。データ復旧の業界相場では、NAS・RAID等の料金は約30万円に上ることもあり、一般的なHDDやSSDの復旧とは比較にならない高額な設定となっています。

アドバンスデザインの料金体系を見ると、搭載HDDの台数によって細かく料金が設定されており、台数が増えるごとに料金も高くなる仕組みです。搭載HDD1台のNAS/サーバーの軽度論理障害は33,000円~ですが、搭載HDD2台では88,000円~、搭載HDD4台では165,000円~と段階的に上昇します。

LIVEDATAでは、NASの復旧費用がRAID情報の損傷で99,000円~、HDDの分解を伴う複合障害では264,000円~と設定されており、RAIDサーバーではHDD8本構成で297,000円~という高額な料金体系になっています。

これらの高難度機器は復旧難易度が高く、料金も高額になる特徴があります。中度や重度の障害では「別途見積り」となるケースが多く、さらに高額になる可能性があります。企業の重要なデータを扱う高難度機器の復旧には、相当な専門技術と費用が必要となることを理解しておく必要があります

追加サービス利用時|特急対応・出張・データ消去の費用

データ復旧費用を抑える対策として、「特急作業などのオプションを依頼しない」ことが重要なポイントとなります。多くの業者で提供される「特急サービス」は、休日や深夜対応、短時間での作業開始などがあり、人件費などで割増料金が発生する傾向があります。急ぎでない場合は利用しない方が費用を抑えられるため、復旧の緊急度を冷静に判断することが大切です。

出張サービスやオンサイト(現地作業)でのデータ復旧作業には、別途見積もりや費用が発生することも重要な注意点です。例えばアドバンスデザインではオンサイトでのデータ復旧の際に別途見積りが出される仕組みになっています。その他、復旧してデータを取り出せた元のHDDからのデータ消去も依頼する場合に、追加費用がかかることもあります。

これらの追加サービスは利便性と引き換えに相応の費用がかかるため、本当に必要なサービスかどうかを慎重に検討することが費用対策につながります。

データ復旧の料金トラブル事例と対処法

特徴 説明 注意点
非常に高い成功率の宣伝 「復旧率99%以上」などの誇大広告 現実的でない数字に要注意
高額な調査費・開封費 数万円単位の高額な初期費用 実際の復旧前に費用が発生
極端に安い料金設定 「数千円から」など非現実的な低価格 実際は高額請求の可能性
強引な営業手法 「今すぐ対応しないとデータが消失」など 焦らせて高額契約を狙う
不明確な料金体系 料金の内訳が不透明 予期せぬ追加料金の可能性

わたしたちの知識の無さに付け込んで不当な請求を行う悪質なデータ復旧業者も残念ながら0ではありません。

もしデータ復旧を依頼することがあれば、以下のトラブル事例と対処法を確認しながら探して下さい。

高額請求された失敗談|見積もり時の注意点3つ

高額な料金・見積もり・開封費を請求する業者は危ない

データ復旧を依頼した際に、思いもよらない名目で料金が発生し高額請求されてしまうこともよくあります。実際に復旧作業に入る前の見積もり時に注意したいポイントを3つ紹介します。

  • 追加費用の有無を必ず確認:完全成功報酬制でも追加費用がないか
  • 料金の内訳を詳しく質問:調査費や開封費の詳細を聞いて納得できる回答があるか
  • 高額な初期費用は要警戒:優良業者の調査費は数百円〜数千円程度

復旧できなければ費用はかからない「完全成功報酬制」と書かれていた業者に依頼したのに、後から「診断に必要な機材使用料」「部品調達費」などの名目で追加請求を受けるというケースもあります。

事前に「復旧できなかった場合、本当に0円なのか。追加費用は一切ないか」「見積もり金額には調査費や分解費用も含まれているか」と業者に確認をとっておくことが重要です。コミュニケーションをしっかりとっておくことでトラブルを防ぐことに繋がります。

優良業者では「復旧できなければ完全無料、追加費用は一切ありません」と明確に答えてくれます。料金の内訳を質問したときに「はぐらかさない」「すぐに具体的に答える」業者は信頼度が高く、不当な高額請求をされる失敗も少ないです

格安業者のリスク|復旧失敗で二重請求される危険性

「データ復旧が数千円〜」と安さを強調して集客する格安のデータ復旧業者に依頼する際に気をつけたいのは次の点です。

  • 復旧に失敗しても初期費用は返金されず、別の業者に再度依頼することになり二重に費用がかかるリスク

数千円で済むのは「誤って削除したデータの簡易復元」など、ごく軽症のケースに限られます。データ復旧には専用装置やクリーンルームやを用いた高度な技術が不可欠です。物理障害やシステム障害など、実際の依頼の大半を占めるケースでは数千円では対応不可能です。

安さにつられて依頼すると、結局「当初の予算以上の請求+復旧失敗で二重の負担」になるというリスクを理解し、業者を比較・検討することが大切です。

追加料金トラブル|診断後の予想外の費用発生事例

よくある追加料金トラブルの具体例として次のようなケースがあります。

  • 不明確な料金体系により、契約時には想定していなかった費用を請求される
  • 「今すぐ対応しないとデータが完全に消えます」と不安をあおり、高額な作業の契約を急がされる

診断後に「損傷が思ったより深刻で、特殊な機材が必要です」と言われること自体はデータ復旧の現場では珍しいことではありません。例えば、軽度障害と思われたものが実際にはヘッド損傷やプラッタ傷といった物理障害だった場合、クリーンルームでの開封や部品交換が必要となり作業内容に応じて料金が上がるのは自然なことです。

追加費用そのものが問題なのではなく、その説明や料金体系に透明性があるかどうかが重要です。見積もりの時点で「軽度なら○円、重度でも最大○円まで」といった形で、事前に費用の幅を明確に示してくれる業者は信頼度が高いのでトラブルにはなりません。

診断後に追加費用が発生した場合も「どの部品に損傷があったのか」「なぜ特殊な作業が必要なのか」を技術的に説明してくれたり、見積もりを超える作業を行う前に了承をとってくれる業者なら安心して任せられるでしょう。

逆に、診断後に理由を明確にせず高額請求へ切り替える、「今すぐやらないとデータが消える」と不安をあおって即決を迫るといった業者は、トラブルに発展しやすいため要注意です

データ復旧料金のよくある質問

データ復旧を検討する中で、「料金の相場がわからない」「HDDや外付けHDDの復旧費用は高いの?」といった疑問を持つ方は少なくありません。ここでは、よくある「データ復旧の料金相場」や「費用が発生するタイミング」、「外付けHDD/ハードディスクのデータ復旧にかかる料金」など、実際によく検索されているポイントについてわかりやすく解説します。依頼前に不安を解消できるよう、実際のクチコミや料金体系も参考にしています。

無料診断は本当に無料?追加費用が発生する条件

多くのデータ復旧業者では、相談から初期診断、見積もりまでは原則無料で提供されており、この段階であれば無料で依頼を断ることが可能です。しかし、一部のデバイスや症状によっては、初期診断自体が有料となるケースがあるため、事前に確認が必要です。スマートフォン・タブレットや仮想環境や一度に大量のHDDを調査する場合に調査費が発生することもあります。業者によって細かい規定や対応範囲が異なるので、必ずキャンセルポリシーや追加費用の条件を確認しましょう。

成功報酬制の「成功」の定義とは?部分復旧でも料金発生?

成功報酬制(完全成果報酬制)とは、データ復旧が成功した場合にのみ料金が発生し、復旧できなかった場合は費用がかからない料金システムです。しかし、「成功」の定義は業者によって異なる場合があります。事前に「復旧できるファイルリスト」を提示したり、お客様の希望に合わせて設定した「復旧成功の定義データ」のデータが復旧できたことを「成功」と定義している業者もあります。一方、部分的なデータ復旧であっても、「成功」として料金が発生する業者もあります。料金トラブルを避けるためには、依頼前に「何をもって成功とするか」「部分的な復旧の場合の料金はどうなるか」を業者に明確に確認することが重要です。

キャンセル料金はいつまで無料?診断後の選択権

データ復旧サービスでは、初期診断や見積もり段階でのキャンセルはほとんどの業者で無料です。また、完全成功報酬制であれば、データ復旧に失敗した場合に費用はかかりません。しかし、スマートフォンやタブレットなど一部のメディアの初期診断が有料となる業者や、正式な復旧作業の依頼後やデータ納品後にはキャンセルが難しくなる場合があるため、依頼前にキャンセルポリシーや料金体系をよく確認することが重要です。また、機器の送料については自己負担になるケースが多い点にも留意しましょう。

クラウドストレージのデータ復旧は可能ですか?料金はどうなりますか?

クラウドストレージからのデータ復旧は、通常のハードウェアの復旧とは異なりますが、可能な場合があります。多くの場合、誤って削除されたファイルの復元や、アカウントへのアクセス回復が主な作業となります。料金は状況によって大きく異なりますが、通常のハードウェア復旧よりも安価になることが多いです。具体的な料金は、データの量や復旧の複雑さによって変わります。

暗号化されたドライブからのデータ復旧は可能ですか?追加料金はかかりますか?

暗号化されたドライブからのデータ復旧は可能ですが、通常のケースよりも複雑になります。復旧の可能性と難易度は、使用されている暗号化の種類や鍵の可用性によって大きく変わります。多くの場合、暗号化の解除に必要なパスワードや鍵をクライアントが提供する必要があります。暗号化されたドライブの復旧には追加の作業が必要となるため、通常は追加料金がかかります。

無料診断を行っている業者は信頼できますか?

多くの信頼できる業者が無料診断を提供しています。ただし、無料診断後に高額な作業料を請求する悪質な業者もいるので注意が必要です。完全成果報酬制の業者を選ぶことをおすすめします。

復旧できなかった場合、料金は発生しますか?

完全成果報酬型の復旧業者であれば、データ復旧ができなかった場合は作業費やキャンセル料は発生しません。ただし、診断料金が発生する業者もあるので、事前に確認することが重要です。

データ復旧にかかる時間はどのくらいですか?

通常、作業開始後1週間程度でデータ復旧の可否の連絡があります。軽度の場合は即日対応も可能ですが、重度のデータ障害の場合は1~2週間程度かかることもあります。前後の手続きも含めて1週間程度はかかると考えておくのが良いでしょう。

データ復旧は無料でできるの?

一部の業者では「初期診断無料」や「復旧不可なら無料」といった条件付きの無料対応がありますが、実際の復旧作業には費用がかかるのが一般的です。安価な料金を提示する業者でも、重度障害の場合は追加費用が発生することもあるため、事前に見積もりを確認することが重要です。

外付けHDDのデータ復旧はどれくらいの料金がかかる?

外付けHDDの復旧費用は論理障害で1~5万円前後、物理障害では5~10万円以上が目安です。保存データの容量や障害の程度によっても大きく変動します。

データ復旧業者の料金って、どこも同じなの?

いいえ、業者によって料金体系・診断料・成功報酬の有無などが異なります。相場を知るには3社以上で見積もりを取るのがおすすめです。比較記事を参考に、自分のニーズに合った業者を選びましょう。

「安いデータ復旧業者」は信頼して大丈夫?

「安い=怪しい」とは限りませんが、料金が極端に安い場合は注意が必要です。復旧率やサポート内容が不明確な業者よりも、実績や口コミ評価が高い業者を選ぶほうが安心です。

料金はデータ量によって変わるの?

基本的には障害の内容(論理/物理)で料金が決まることが多く、データ量で加算されることは少ないです。ただし、復旧対象のファイルが多数ある場合や大容量の場合には追加料金が発生することもあります。

まとめ

  • データ復旧の料金相場は、論理障害で1〜5万円、物理障害で5〜30万円程度を想定しよう
  • 完全成功報酬制を採用している業者を選び、データ復旧に失敗した場合の料金リスクを回避しよう
  •  複数の業者から見積もりを取り、料金や対応を比較検討しよう
  •  データの重要性や緊急性に応じて、高額でも信頼できる業者を選ぶか、格安業者を選ぶか判断しよう

データ復旧の費用は故障の原因や症状、また記録媒体によって数千円から数十万円以上になる事もあるなど、非常に料金相場の幅が広い業界です。

こうした料金相場の幅が広い業界で、適正な価格で依頼するためには、その業界の実情や平均的な相場について知っておく必要があります。

仕組みや実情を知っていれば、復旧費用を安く抑えることができますし、悪質な業者に依頼してしまい法外な料金を請求されることも無いでしょう。

Picky’s編集部では、データ復旧業界の情報を多く記事にして発信しています。

パソコンハードディスクやスマホの所持が当たり前になった今、万が一の時、大事なデータを取り戻せる可能性のあるデータ復旧を知っておいて損はないはずです。

Picky’s編集部では、国内にあるデータ復旧業者を徹底調査した中で、本当におすすめできるデータ復旧業者を詳しく解説しています。人気のデータ復旧サービスでは無料診断や無料見積りが可能なので是非チェックしてみてください。

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