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キャンプや車中泊、ほかにも災害時に停電が起きた際、避難生活でコンセント家電が使える便利なポータブル電源。アウトトドアブームの高まりや、昨今頻繁に起こる災害への備えとして非常に注目が集まっているアイテムです。
ポータブル電源は様々なメーカーから発売されていますが、その中でも特に注目度の高い製品がEcoFlowの「DELTA Maxシリーズ」と、Jackeryの「Jackery ポータブル電源2000Pro」です。
ともに大容量・高出力が売りで、現在販売されているポータブル電源の中でも最強クラスと言っていいでしょう。似たような性能を持つこの2つでどちらを買うべきか迷っている方も多いはず。
そこで今回はPicky’s編集部で、EcoFlowのDELTA Max1600とJackeryのポータブル電源2000Proをそれぞれ実際に使用し、スペックや使い勝手を徹底的に比較検証してみました。
どちらもポータブル電源としては超大容量、高出力で、自宅の家電製品のほとんどが長時間使用可能な高性能機種です。外で思い切り家電製品を使用したい方、どのメーカーのポータブル電源が良いのか迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
DELTA Max1600/Jackery ポータブル電源2000 Proスペック解説
今回比較検証したのは以下の2機種です。
- DELTA Max1600
- Jackery ポータブル電源2000 Pro
まずは各製品の特徴の解説と、カタログスペックを解説します。
EcoFlow「DELTA Max1600」とは
サイズ | 49.7×24.2×30.5cm |
重量 | 22kg |
容量 | 1612Wh |
出力 | 純正弦波:合計2000W(最大2400W) |
ポート数 | AC×6/USB-A×2/USB-A急速×2/USB-C×2/シガーソケット×1/DC×2 |
バッテリー種類 | 三元素リチウムイオン |
充電時間 | ACで1.7時間 |
充電方法 | AC充電/シガーソケット充電/ソーラーパネル/発電機 |
独自機能 | X-Boost/エクストラバッテリー/ソーラーパネル |
メーカー希望小売価格 | 187,000円 |
EcoFloのDELTA Max1600は、1612Whの大容量と、2000Wの高出力を持ったポータブル電源です。
出力もAC電源6個をはじめ、USBポートやシガーソケットを合わせると合計で15個搭載。家族や友人たち数人で家電製品を同時に使ったり、複数台のスマホを同時に充電できます。
DELTA Max1600は性能が高く、機能豊富のわりに同クラスのポータブル電源と比較すると価格が安くコスパに優れた優秀な機種です。
特に、充電速度の速さと定格出力以上の家電が使えるX-Boost、そしてエクストラバッテリーが追加できる点が優れています。
まずおすすめしたい点が充電速度。これだけの容量をわずか1.7時間という短時間でフル充電可能です。キャンプ場でもどこかでコンセントを確保できれば、充電しながらポータブル電源を使い続けられるでしょう。また、別売りのソーラーパネルを使用すれば、コンセントの無い場所でも充電が可能です。
さらに独自機能X-Boostで、本体の定格出力2000Wを超える2400Wまでの家電製品が使用可能。これにより、家電製品のほとんどが使えます。
出力が弱いポータブル電源だと、ドライヤーやIH家電といった高出力家電は使用できませんが、2000W~2400Wの出力を持つDELTA Max1600であれば問題ありません。
1612Whの容量でも一般的な使用であれば十分すぎるほどですが、それでも足りないという方には別売りの専用エクストラバッテリーを追加することで本体の容量を大幅に増やせます。
エクストラバッテリーを1個追加すれば容量は3628Wh、2つ追加すれば5644Whまでアップします。2022年現在、5644Whもの容量を持ったポータブル電源はほとんどありません。これだけあればキャンプの連泊はもちろん、災害時でもライフラインが回復するまでの数日間、ある程度生活の質を保った避難生活が可能です。
編集部
Jackery「Jackery ポータブル電源2000 Pro」とは
サイズ | 38.4×26.9×30.7cm |
重量 | 19.5kg |
容量 | 2160Wh |
出力 | 1ポート最大20A/2000W/3ポート合計2200W(瞬間最大4400W) |
ポート数 | AC×3/USB-A×2/USB-C×2/シガーソケット×1 |
バッテリー種類 | リチウムイオン電池 |
充電時間 | 2時間 |
充電方法 | AC充電/シガーソケット充電/ソーラーパネル |
独自機能 | LEDライト/ソーラーパネル |
メーカー希望小売価格 | 285,000円 |
JackeryのJackery ポータブル電源2000 Proは、2160Whの超大容量とAC出力3ポート合計で2200Wという高出力を持ったモンスタースペックのポータブル電源です。もちろんほとんどの家電製品が使用できます。
同クラスのポータブル電源と比較しても、非常に軽量でコンパクトな点も大きなおすすめポイントです。
しかも2160Whという大容量をAC電源ならわずか2時間でフル充電でき、別売りのソーラーパネルを使えば屋外でも充電が可能。
Jackery ポータブル電源2000 Proの独自機能として、夜間の作業や災害時に便利なLEDライトを搭載。もちろん内蔵バッテリーを使って長時間照らせます。
編集部
DELTA Max1600/Jackery ポータブル電源2000 Proスペック比較
DELTA Max1600とJackery ポータブル電源2000 Proのスペックを並べてみました。比較してみて、特に優れていると思ったところは線を引いています。
項目 | DELTA Max1600 | Jackery ポータブル電源2000 Pro |
サイズ/重量 | 49.7×24.2×30.5cm/22kg | 38.4×26.9×30.7cm/19.5kg |
容量 | 1612Wh | 2160Wh |
出力 | 純正弦波:合計2000W(最大2400W) | 1ポート最大20A/2000W/3ポート合計2200W(瞬間最大4400W) |
ポート数 | AC×6/USB-A×2/USB-A急速×2/USB-C×2/シガーソケット×1/DC×2 | AC×3/USB-A×2/USB-C×2/シガーソケット×1 |
バッテリー種類 | 三元素リチウムイオン | リチウムイオン電池 |
充電時間 | ACで1.7時間 | 2時間 |
充電方法 | AC充電/シガーソケット充電/ソーラーパネル/発電機 | AC充電/シガーソケット充電/ソーラーパネル |
独自機能 | X-Boost/エクストラバッテリー/ソーラーパネル | LEDライト/ソーラーパネル |
メーカー希望小売価格 | 187,000円 | 285,000円 |
※価格はクーポンやキャンペーンで変動します
さすがどちらも実績のあるポータブル電源メーカーの高性能機といった比較結果です。
容量の大きさや充電速度に関しては、元々1612Whと2160Whで容量クラスが異なるため単純比較できませんが、それ以外の点でポータブル電源としてお互いスペックで大きく劣っている点はありませんでした。
次でもう少し細かくスペック比較の解説をします。
DELTA Max1600をスペック比較した感想
DELTA Max1600は、Jackery ポータブル電源2000 Proと比較した場合、出力ポート数と価格面で優れています。
総出力ポート数はJackery ポータブル電源2000 Pro(8個)の約2倍の15個。これだけあれば大家族や大人数のレジャーでも困ることはないでしょう。
価格に関しては、容量クラスが違うため単純比較は難しいものの、それを差し引いてもJackery ポータブル電源2000 Proよりかなりお手頃な価格と言えます。一人暮らしや一般家庭でも手が届きやすい価格というのは購入の大きな判断材料になるでしょう。
容量そのものはJackery ポータブル電源2000 Proほどではありませんが、1612Whは一般的な使い方であれば十分すぎるほどの容量です。(一般的にポータブル電源では1000Whを超えると大容量クラスに分類されます)
しかもエクストラバッテリーで容量を増やせる点を考えると、容量面でも劣っているわけではありません。
エクストラバッテリーを1つ追加すると、Jackery ポータブル電源2000 Proより若干価格が高くなりますが、その代わり容量が1468Whもアップします。より大容量が必要な方はDELTA Max1600+エクストラバッテリーの組み合わせの方がコスパ面で優れています。
編集部
Jackery ポータブル電源2000 Proをスペック比較した感想
Jackery ポータブル電源2000 ProはDELTA Max1600よりも大きな容量と、LEDライトを搭載している点がポイント。
DELTA Max1600よりも余裕持って使用でき、充電速度もかなり早いため単体での安心感ではこちらの方が上です。
特にLEDライトに関しては、あれば必ず役立つポータブル電源に必須の機能の一つです。ソロキャンプや避難生活といったなるべく荷物を増やしたくない場合、ライトを一つもっていかずに済むだけでも非常に助かるでしょう。
編集部
DELTA Max1600とJackery ポータブル電源2000 Proを実際使用して比較検証
実際にDELTA Max1600とJackery ポータブル電源2000 Proを使用して、お互いの性能を比較してみました。
まずは外観ですが、落ち着いた色合いのDELTA Max1600に対し、Jackery ポータブル電源2000 Proはオレンジのカラーリングが目を引きます。
レジャーから災害時の避難生活にと、幅広い使用シーンを想定しているのであれば、DELTA Max1600の方が万人向けというか、年齢・性別・使用シーン関係なく使えそうです。
もちろんJackeryもカラフルでおしゃれですし、災害時に目立つ目印代わりに使いたい場合はおすすめできます。この辺は好みで分かれそうです。
大きさに関してはほぼ同じくらいです。重さはどちらも約20kgとかなり重いですが、これはこのクラスのポータブルバッテリーでは仕方がないところ。どちらかが一方的に重いと感じるほどの差はありませんでした。
- iPhone、スマホなど
- iPad、タブレットなど
- カメラ、ビデオカメラ、Goproなど
- ドライヤー、ヘアアイロン
- IHコンロ、電子ケトル
- 扇風機、サーキュレーター
- 電気毛布
- 電気ストープ
- ケルヒャー(高圧洗浄機)
- 照明機材
- テレビ (大型モニター)
出力はほぼ同じくらいのため、今回検証した家電では使える種類に差はありませんでした。ただし容量はJackery ポータブル電源2000 Proの方が大きいため、使用時間はJackeryの方が圧倒的に長いです。
大きなエアコンなどで検証すれば差が出てくると思いますが、ポータブル電源でエアコンを稼働させることはまずないでしょう。そのため、基本的には「どちらもほとんどの家電製品が使える」と考えてOKです。
DELTA Max1600を使ってみた感想
Jackery ポータブル電源2000 Proと比較して、DELTA Max1600は全体的に「バランスの良いポータブル電源」だと感じました。不足を感じないだけの容量と出力があり、充電時間も短く出力ポートも豊富。
Jackery ポータブル電源2000 Proより容量が548Wh少ない点を差し引いてもかなり安価で、この価格なら一般家庭でもレジャー用や災害の備えとして購入しやすいでしょう。
そのため、どんなユーザーにもシーンにもおすすめできますが、特に初めて大容量ポータブル電源を買う初心者やライトユーザーに強くおすすめしたい機種です。
ヘビーユーザーからすると容量にやや物足りなさを感じるかもしれませんが、それもエクストラバッテリーの追加で解決できます。
よほど明確にポータブル電源の用途が決まっている人以外、DELTA Max1600を買っておけば間違いないと言えるでしょう。
気になった点としては、やはり本体にLEDライトがあると便利だなと思いました。同社のさらにお手頃なポータブル電源シリーズの「リバーシリーズ」には搭載されているので、EcoFlow社製のポータブル電源でLEDライトが欲しい方はリバーシリーズを選ぶのもありだと思います。
もしリバーシリーズを購入するなら、720Whの容量と600Wの出力を持ち、デルタシリーズよりも手頃な価格で手に入る「RIVER Pro」がおすすめ。
DELTA Max1600よりも手軽でコンパクトなポータブル電源RIVER Proについては、以下の記事でより詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
関連記事:【実機検証レビュー】高性能ポータブル電源EcoFlow RIVER Proで使える家電を徹底レビュー!
Jackery ポータブル電源2000 Proを使ってみた感想
Jackery ポータブル電源2000 Proは、DELTA Max1600よりもかなり容量が多いため、レジャーでも災害時でも安心して家電製品を使用できます。
連泊するとか、3~4人家族で家電を使用したいといったケースで、「少しでも容量が多い方がいい」という方はこちらの方がおすすめです。
ただ、やはり最終的にDELTA Max1600と比較すると、価格面で迷います。DELTA Max1600の1612Whでも一般的な使い方であれば十分なことを考えると、差額コストを払ってでも2160Whの大容量が必要かどうかは検討する必要があるでしょう。
結論:バランスとコスパを考えると多くの方にはDELTA Max1600がおすすめ!
今回DELTA Max1600と、Jackery ポータブル電源2000 Proを実際に使用して比較してみました。
性能や価格、使用シーンといった点をトータルで考えた結果、Picky’s編集部としては「多くの人にはDELTA Max1600がおすすめできる」と結論付けました。
確かに容量などの性能面ではJackery ポータブル電源2000 Proの方が上ですが、DELTA Max1600の1612Whも通常の使い方であれば十分すぎるほど。充電時間も短いため、よほどヘビーな使い方をしない限り不足を感じることはありません。
となると、一般家庭での導入を考えたときに、やはりDELTA Max1600の価格の安さは非常に魅力的です。
頻繁にキャンプに行くとか、連泊するといった方であればより大容量のJackery ポータブル電源2000 Proを選んでも使いこなせると思います。ですが、多くのユーザーには必要十分な性能を持ち、価格が安く手軽なDELTA Max1600の方がマッチするでしょう。