今回はニコンの人気機種【D5600】と【D3400】で迷っている人のために、どっちの機種がよいのかを比較してみました。
【D5600】と【D3400】はニコンのエントリーモデルとして初級者から中級者まで大人気。「一眼レフを始めたい」「とりあえずメーカーはNikonに決めたけどどの機種を選べばいいかわからない…」と思っている人にも参考になります。
D5600はD3400に比べグレード一つ上ですが共に同世代で、2016年発売のエントリーモデルです。この2機種についてどこよりも詳しく比較していきます!
また今回は2018年に発売されたD3400の後継機種「D3600」も比較対象に含めてアップデートしました!Nikonの一眼レフの人気機種の比較にはオススメの記事です!!
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Nikonのエントリー機種、どっちがいいの?
D3400&D3500とD5600のルックス
見た目は大事。ということでD3400とD5600の外観から見ていきましょう
ちなみにそれぞれの寸法と重量は、
D3400 | 約124×98×75.5mm(幅×高さ×奥行き) | 445g |
D5600 | 約124×97×70mm(幅×高さ×奥行き) | 465g |
↓D5600の正面
↓D3400の正面
真正面です。これを見た限りでは大きな違いは見られませんね。わずかにD3400
の方が内蔵フラッシュの部分が大きいぐらいでしょうか。
↓D5600の右側
↓D3400の右側
まず大きな違いとしては、D5600にはレンズ脱着ボタンの下に連写やセルフタイマーのショートカットボタンがあります。他にはBluetoothマークに加え、Wi-Fi搭載マークがD5600についています。
↓D5600の左側
↓D3400の左側
こちらはD3400ではSDカードポートしかありませんでしたが、D5600ではHDMIポートができています。
このことから、D5600はD3400に加えてマイクやレリーズが接続できるようになっています。
レリーズは有線遠隔シャッターみたいなもので、夜景とか星など三脚を使って撮るような場面で使用したりする機材です。(Nikonのカメラ周辺機材についてはこちら)
とはいえ普通に使う分にはレリーズやマイクは必要ありませんし、おまけといった感じですね。
↓D5600の背面
↓D5600のバリアングル機能
↓D3400の背面
こちらは撮影者が最もよく面であろう背面。ボタンの配置、というよりもまず画面が大きく違います。D5600はバリアングル+タッチパネル!!いやぁ素晴らしいです、これがあるだけでハイアングルやローアングルでの撮影がずいぶんと楽になりますからね
↓D5600のダイアル部分
↓D3400のダイヤル部分
上面ダイヤルやシャッターボタンまわりです。ざっと見て変わった場所は、ボタンについてはinformationの有無、モード選択ダイヤルではGUIDOモードの有無やシーンモードの細かさといったところですね。
ほかにもD5600ではライブビューボタンがレバーになったり、ダイヤルが浮上していたりと、この部分もそれなりの差があります。
見ただけもかなりの部分に差がみられますね。ちなみにD3400とD3500は大きさなどもほとんど変わりません。
見た目は大きく差があるこの二機種ですが、気になるスペックはどんな感じでしょう。
Nikon D3400とD5600のスペック
次はスペックを見ていきましょう
D3400とD5600の機能比較
機種 | D3400 | D5600 |
有効画素 | 2416万画素 | 2416万画素 |
ISO感度 | 100‐25600 | 100‐25600 |
シャッタースピード | 30‐1/4000(秒) | 30-1/4000(秒) |
連写 | 秒間5コマ | 秒間5コマ |
オートフォーカス | 11点 / -1~19EV | 39点 / -1~19EV |
Bluetooth | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | × | 〇 |
SnapBridge | 〇 | 〇 |
基本的なところは変わっていません。ただ、オートフォーカスの測距点についてはD5600の方が3倍以上も多いです。
やはりその分D5600が動体に強いということでしょうか。一発でピントが合うかどうかが変わってくるかもしれません。そのあたりは次のの作例で見ていきましょう。
③D3400とD5600比較【美しさ】
さて、カメラは写真を撮るのが仕事。はたして出てくる画に差はあるのか?ほぼ同じ条件下で撮影しました。
ぜひじっくり見比べてみてください
画像「作例1」
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画像「作例2」
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画像「作例3」
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画像「作例4」{AFに関してよくわかるやつ}
コメント
画像「作例5」{ノイズに関してよくわかるやつ}
上の二つの画像は、それぞれD3400とD5600でISO400で撮影しました。
こちらは先のISO400に対してISO3200で撮影したものです。
【作例あり】大人気のNikon D3400の機能や使った感想を詳しくレビュー 【初心者でも綺麗に撮れる!】ニコンのD5600を実際に使ってみた!【使い方も解説】使いやすさを比較してみた
ここからは使いやすさ、つまりはカメラシステム全体のお話です。
ここでは、オートフォーカス(AF)/ 持ちやすさ / モニター・ボタン / ダイヤル の4つの部分に焦点を当ててそれぞれを比較して使いやすさを見ていきます。
オートフォーカス(AF)
ここは機械的なスペックでも差がありましたが、D5600の方がAF測距点が圧倒的に多かったですね。これは数の差でもそうですが、実際にファインダーをのぞいた時にも差が出てくるのです。
D3400のファインダー覗いた時の画像
D5600のファインダー覗いた時の画像
こんな感じに、D3400では測距点はほんとに点で、ピントを合わせようとしたときにその小さな点がちょっと赤く光るだけなのですが、D5600は点ではなく四角い範囲のようなもので示されるのでどのあたりにピントががあっているのかがわかりやすいですね。
ここはD5600の方が有利です。
持ちやすさ
カメラは持ち物ですから、手にしっかりとフィットする者の方がいいですよね。
そちらの方が長い時間カメラを持っていることもできますし、シャッターチャンスも増えます。
双方のグリップ付近の画像
こちらは双方のグリップ付近の画像になりますが、D5600の方がなんだか堀が深い印象を受けますね。
実際に図ってみると、D3400はボディ底面、小指付近は約1.5mmで人差し指はシャッターに行きますので、中指がかかるあたりは約1.0mmほどでした。対してD5600は同じく小指付近が約2.0mmで中指付近は約1.5mmでした。
また、外観のところで寸法を書きましたが、D5600の方がD3400に比べて5mmほど薄くなっていますね。そのあたりも持ちやすさに関わってきているのだなと感じます。
というわけで、ここは家電屋さんでも行って実物をもって確かめてもらうのが一番早いのですが、一般的にはD5600の方が持ちやすいのではないでしょうか。
モニター
モニター、フィルムの時代にはもちろんなかったですが、デジタルの時代になって必要不可欠なものとなり、さらに進化を続けています。
D3400のモニターはただ撮影情報や撮影した画像を見返したりするという一般的なものですが、D5600ではバリアングルとタッチパネルが搭載されているのです。
バリアングル機能は、昔のガラケーの画面のように、モニターの向きを変えられるというものです。これを使うことによって、例えば前の人の向こう側を撮りたいときなんかはカメラを頭より上に持ち上げて、モニターを下に向ければ前の人越しに写真を撮れたりします。
また逆に地面すれすれからたんぽぽのような背の低い花を撮りたいとなった時に、モニターを上に向ければ地面に寝っ転がって服を汚すことなく撮ることができるという本当に助かる機能なのです。
また、タッチパネル機能は絞りやシャッタースピードの調整や各種設定へ早くいくことができますし、画像再生メニュ―ではスマホのように画像をスライドして流し見することができます。
そして何より、ライブビューモードではピントを合わせたい場所をタッチすると、そこにピントが合ってシャッターを切ってくれます。これはファインダーをのぞきこむよりも楽ですしわかりやすいですね。
(ここは動画の方がわかりやすいかも)
ここはD3400に勝ち目はないですね、、D5600の圧勝です。
ボタン、スイッチ類
ここではボタンやスイッチの配置の違いなんかによる使いやすさの差を書いていきます。
↓D3400の背面、ボタン配置
まずはD34000。とてもオーソドックスな配置だと思います。タッチパネルではないというところをここで補っているのかもしれません。また、再生ボタンと削除ボタンが離れているのは、大切な思い出を間違って消しちゃった!なんていう誤削除の心配もなくて安心できますね。
とはいえ細かい設定をするときにはショートカットボタンがなく、一々 information ボタンからしなくてはならないので、色々いじりたいという人には煩わしく感じられます。
↓D5600の背面、ボタン配置
対するD5600はどうやらタッチパネルで大半の操作をすることができるためにボタン類はD3400に比べてかなり小さくなっています。
とはいえタッチパネルでできない操作をするときなんかはどうしても押しずらく感じますねぇ。モニターの利便性の代償といったところですね。
ダイヤル / システム
最後はダイヤルです。ここも結構違うポイントの一つですね。色々な種類があるモードをこれを回して選択します。ここで大体メーカーがどのあたりの人をターゲットにしているかがわかります。
↓D3400のダイヤル
D3400のダイヤルにはGUIDOモードというのがあります。このガイドモード、かなり便利でして、どう撮ればいいかわからないときなんかにはダイヤルをこのモードに合わせて、モニターを見ながら撮りたいシーンなどを選んでいけば簡単に望んだ写真が撮れちゃうのです!
他に違うところは、シーンモードがD5600ではSCENEと書いているだけですが、D3400は細かくそれそれのシーンが絵柄でダイヤル上に表示されているので、GUIDOモードからシーンモードへステップアップしたときなんかはわかりやすいですし、素早くそのシーンにあったモードを選べます。
と、こうしてみるとメーカー的には「GUIDOモードからシーンモードへ、シーンモードからより細かく自分で設定して、ステップアップしていってね」という感じなんでしょう
システムとしては、カメラのことなんか全くわからずに買ってもカメラが丁寧に教えます!って感じですね。
↓D5600のダイヤル
たいしてD5600のダイヤルにはD3400にあったようなGUIDOモードや細かいシーンは書いておらず、かなりシンプルな印象を受けます。AUTOモードやシーンモードなどがありますが、基本的にどこかを自分で設定する必要がありますので、タッチパネルでの素早い設定の変更と組み合わせて、ある程度カメラの知識がある、もしくは色々いじってみたいなーなんて思っている人に対するシステムです。
ここまででだいぶ自分の目的にはにはどれがいいのかある程度わかってきたのではないでしょうか。
次はある意味最も大事な要素、お値段についてです。
お値段はどうなの?
もしかしたら一番気になる部分かもしれません
単刀直入に言いますと、
D5600は、以下のサイトを参考にしてみてください。
D3400レンズキットは、以下の通りとなっています。
多くの人は50,000円ぐらいで心理的な区切りみたいなものがあるんじゃないでしょうか。この価格帯での25,000円の壁は大きいものです。25,000円を出すか出さないか、、、
カメラでもなんでも、上には上があります。自分が撮りたいものにはどれぐらいのものが必要なのか、それでこの壁を超えるか超えないかが決まるのではないかと思います。
関連記事:【1万円台も】安いのに高品質なデジカメおすすめ20選|スマホ転送OK・女子に人気モデルも
まとめ ~自分の目的に合ったものを~
いかがでしたでしょうか。あなたにはどっちのカメラがいいのでしょう
D3400はお値段も5万円台と一眼レフカメラとしてはかなりリーズナブルで、むしろD5600みたいに自分で設定するのはちょっと、、という方はこちらの方がおすすめですね。
家族やペットの写真をきれいに撮りたい人、まだ趣味として始めるかわからないけどとりあえずやってみたい、なんて人はお手軽でわかりやすいD3400で一眼レフの世界に浸ってみては?
D5600はD3400に対して少し値が張りますが、自分で設定したり、ボタンとか押しながらカメラマン気分を味わいたい、本格的にカメラを趣味として始めてみたい、という人は次へのステップにもなり、上のクラスのカメラを買ったときには頼もしいサブ機になってくれるD5600で写真を撮りつつ色々な設定に慣れてみる、、なんていうのはどうでしょう。
どちらを選ぶかは人によって異なりますがこの記事が参考になればと思います。