Canon EOS 80Dは中級者向けAPS-C一眼レフで発売日は2016年3月です。
中級者向け一眼レフと言っても価格が9万円くらいで初心者の方でも買いやすく、中級者よりむしろ初心者におすすめできると考えてます。
2400万画素や45点AF、フルHD動画撮影などに対応し、コンパクトで安価でありながら高性能なカメラに仕上がっています。
目次
Canon EOS 80Dの性能
Canon EOS 80Dの性能についてご紹介します。
爆速AF(オートフォーカス)
キャノンのAF速度は速いと言われています。EOS 80Dのレンズキットのレンズを使用した場合でも、この早さを体感することができます。
言葉で表すのは難しいですが普通のAF速度が「スーッ」って感じならば80Dキットレンズでは「ハイッ」って感じです。普段使ってるカメラが遅いので衝撃的です。
キットレンズでここまでの早さは素晴らしいと思います。
AF速度だけではなく測距点が45点もあり、先代のEOS70Dの19点から比較すると大きな進化です。
以前に比べ、より広い範囲でオートフォーカスを使うことができるようになり写真という作品作りの幅が大きく広がっています。
もうピンボケとはサヨナラ!! 一眼レフ・ミラーレスのAF(オートフォーカス)機能と設定まとめましたWi-FiやBluetoothでスマホと簡単接続できる
キャノンの公式アプリ「Camera Connect」をスマホにインストールすることで、カメラとスマホをWi-Fiもしくはbluetoothを用いて接続することができます。
またNFCも搭載しているのでNFC対応のスマホの場合、カメラに近づけるだけで接続が完了します。
できることは写真の共有以外にも、リモートシャッター、他にも感度・シャッター速度・F値などをスマホから変更することが可能です。
誰かの写真を撮ってあげたときに素早く写真の確認、共有することができるので使うことが多いと思います。
また距離が離れていても接続ができるので集合写真を撮るときに面倒なセルフタイマーからも解放されます。
下の写真のようにカメラのファインダーに写ってる映像をスマホに転送しスマホかっらのリモートシャッターでブレのない綺麗な写真を撮ることができます。
接続できるものはスマホだけではありません。キャノンのカメラ同士での画像の共有やキャノン製のプリンターにWi-Fiで接続することによって印刷をパソコンを使わずにすることができます。
タッチパネル対応バリアングルモニター
eos80Dにはタッチパネルのバリアングルモニターか搭載されています。
バリアングルモニターの利点は画面を傾けることができるので、低い位置からの撮影、自分より高い位置からの撮影をより簡単にできます。
またチルト式モニターに比べ動く範囲が大きく左右にも傾けることが可能で、写真が縦構図の時にも有効です。
80Dではタッチパネルを使って設定を変えることが可能です。今までだとmenuボタンから設定画面を開いたり、カメラの背面のボタンを押すことでしか変更を変えられませんでした。
背面液晶をQボタンを使ってロックを解除することで、液晶に表示項目に触ることでその項目を変えることができます。
動画性能が高い
動画を撮ろうと考えている人にEOS80Dはオススメです。
このカメラのレンズキットについてくるレンズ18-135mm USM はパワーズームにも対応していて別売りのアダプター「PZ-E1」を購入すると、ズームをなめらかに動かすことができ綺麗な動画を撮ることができます。
また動画撮影中にも動く物体に対して常にAFをすることができ、ピントがずれていない動画を撮り続けることができます。
さらにフルHD撮影が可能で、さらにHDR動画撮影にも対応しています。HDR撮影とは露出を標準・明るめ・暗めと三枚撮影し合成することで映像の白飛びを抑え綺麗な動画となります。
レンズキットならお得
Canon EOS80Dのレンズキットでは「Canon EFS 18-135mm」のレンズがセットとなって買うことができます。広角域では18mmとかなり広い範囲を写真に収めることができます。
さらに望遠域では135mm、よほど遠いものを写そうとした場合を以外では困ることがない画角です。
18-135mmと広範囲の画角を押さえているレンズなのでカメラを購入したあとでも長い間使い続けることができるメインレンズとなるでしょう。
そのほか(ISO、画素数、大きさ)
大きく取り上げて記述しませんでしたが、80Dには他にも優秀なポイントが詰まっています。常用感度は100~16000、有効画素数は2420万画素、連写速度7コマ/秒などなど…
まずは感度について。最近のカメラはISO16000なんて当然、30000近くあります画、実際に使うかは別の問題。
80Dで最高感度16000の設定で写真を撮った場合、パッ見たときそこまでノイズが目立たずどこかに飾るとかしない場合は全然気にならないと思います。参考にISO16000で撮った写真を下に↓
大きく拡大するとノイズがはっきり見えてしまいますが、画像も細部までしっかり見えていて高感度耐性はしっかりあるように感じます。
サイズは140×105×80mm、重さが730gでとてもコンパクトに作られています。それでいてもグリップが深く作られているので本体の小ささデメリットとなることなく、撮影をすることができます。
有効画素数は2420万画素は画素数が多い方です。画質=画素数ではありません。画素数が多いと写真をトリミングしたとき画像の劣化が少なく綺麗な写真を保つことができます。
これを生かして80Dでは最大望遠でも足りなかった場合、写真を拡大トリミングすることができます。
連写性能は7コマ/秒でまずまずといったとこでしょうか。もう少し古いカメラも7コマ秒を達成してるので物足りなく感じますが、実際触ってみるとストレス無く連写することができます。
連写可能枚数はJPEGでは77枚、RAWでは20枚とかなり多いため処理待ちになることは滅多にないと思います。
それでも不満な事も…EOS 80Dのデメリット
Canon EOS80Dはとてもコンパクトにまとめられた高性能な一眼レフです。しかしやはり不満なところがあるので書いておきます。
まずはシャッターボタン。好みの問題かもしれませんが、「カチッ」と押し込まないとシャッターが切れないのは好きになれません。
シャッター速度が遅いときにしっかり押し込んだ時に手が動いてしまい、写真のブレに繋がってしまうのではないかと考えてしまいます。
またそれに加えてシャッターの振動も少し気になります。
ミラーの跳ね上げがバネ式からモータ駆動に変更されショックが小さくなったはずですが、写真を撮ると「カチャン」の音と供に振動が手にしっかり伝わってきます。
それにジョイスティックがないこと。
ジョイスティックとはAFのポイントを任意で動かすために使うボタンですが80Dには無く、ピント位置を変更するには背面のダイヤルと上部のダイヤルで行う必要があります。これでは直感的な操作が難しく、もどかしく感じてしまいます。
Canon EOS 80Dのデザイン
デザイン全体を見るとゴツゴツしていなくて丸みを帯びた形になっています。グリップは深めに作られていて、手が大きい人も小さい人もしっかり持つことができるように設計されています。
EOS 80Dに挑んでくるライバルたち
EOS 7D Mark2(キャノン)
こちらはキャノンのAPS-C一眼レフ上位モデルの一眼レフです。
価格がボディが13万、レンズキットでは20万くらいと初めて買う人には厳しい価格設定ですね。
連写が10コマ/秒とキャノン一眼レフではかなり優秀な連写性能です。発売日はこちらの方が古く一部に性能が低い箇所があります。
⇒【Canon EOS 7D Mark. II: レビュー】クラス最高レベルのAFと連写
EOS 9000D(キャノン)
キャノンが販売していいるエントリーグレードの一眼レフです。
ボディ価格が10万 、レンズキットが12万円と買いやすい価格になっています。
発売日も新しく2017年4月の発売日です。80Dの下位モデルではありますが、最新のカメラであるため80Dと同等の性能を持っています。
D7500(ニコン)
このカメラはメーカーの異なるニコンの発売する中級APS-C一眼レフです。
80Dと同じグレードのカメラではありますが価格がボディで11万、レンズキットで14万と80Dと比べると少し高い印象があります。
こちらは画素数こそ低いですが他の機能ではかなり性能がよく、コスパ的にかなり良いカメラだと思います。
⇒高性能の詰まった軽量ボディ。隠れた名機Nikon D7500をレビュー
D5600(ニコン)
80Dと価格が同じくらいのニコン製の一眼レフと言うことでD5600を挙げることができます。
こちらはニコンのエントリーグレードの一眼レフとなっています。
性能もそこそこ良く綺麗な写真を撮ることができますが、手に持った時の感触は少し安っぽい気がします。
⇒【人気NO.1一眼レフ】ニコンのD5600はカメラ初心者でもカンタンに使える!【レビュー】
KP(ペンタックス)
少し変わったメーカでペンタックス。変わってるといっても一流メーカーなので心配なく。
ペンタックスの強みは、タフ、本体が安い、レンズも安い、という点です。
KPはペンタックスの中では中級機で性能が高く、どんな環境かを選ばず使える耐久性があります。これはペンタックスのカメラの大きな強みになります。
⇒アウトドアに最強な一眼レフカメラ「RICOH Pentax KP」をレビュー!
EOS80Dを使う上で知っておくべき機能をピックアップ!
スマホとの接続方法はアプリをダウンロード
スマホとの接続は、まずスマホに「Camera Connect」というアプリをダウンロード必要があります。次にスマホはWi-FiとbluetoothはONにしておきます。
アプリを開くと詳しい接続方法が1手順ごとにスライド形式で表示されます。
カメラ側ではmenuを開き、本体設定(レンチのマーク)タブ一枚目に「無線通信の設定」があるので、そこを開きます。はじめに「ニックネーム」の部分で自分のカメラに名前をつけておくと他人のカメラと間違えることを防ぐことができます。
次に「Wi-Fi機能」画面で「スマートフォンと通信」を選択、そして「簡単接続」を選択します。その後SSIDと暗号キー(パスワード)が表示されるのでスマホのWi-Fi設定画面から同じものを選択したら、スマホとの接続は完了です。
AFモードの選択方法
AFの設定は主に上部ダイヤルの近くの小さなボタンと上部液晶上の一番左端のボタン(AFボタン)で変更します。
AFボタンは3種類のモードを選ぶことができ、「ワンショットAF」では静止した被写体に「AIサーボAF」では動いている被写体に使います。もう1つの「AIフォーカスAF」ではカメラが自動で判断して2種類のモードを使い分けるモードです。
小さなボタンではAF範囲を選ぶことができます。「1点AF」「ゾーンAF」「ラージゾーンAF」「45点自動選択AF」の4種類があります。「ゾーンAF」では9点を1つの範囲として、「ラージゾーンAF」ではAF領域を3つに分けそれぞれを1つの範囲としてオートフォーカスを行います。AFの範囲が広くなるほど動いている被写体に有効になります。
もうピンボケとはサヨナラ!! 一眼レフ・ミラーレスのAF(オートフォーカス)機能と設定まとめましたピクチャースタイルを覚えておこう
あまり気にしていない方が多いかもしれない機能が「ピクチャースタイル」。この機能が使いこなすことができたら自分の理想とした写真を撮ることができます。ピクチャースタイルとは、色を調節する 機能です。ピクチャースタイルは8つの種類(オート・スタンダード・ポートレート・風景・ディテール重視・ニュートラル・忠実設定・モノクロ)があります。
オート
AUTOモードは撮影時の状況に合わせて自動で色あいが調節されます。特に屋外、夕方のシーンでは青空、木々の緑、夕焼けの色が強調され色鮮やかな写真に仕上がります。
スタンダード
一般邸な被写体で多くの人が綺麗だと感じる色の鮮やかさとコントラストに写真が調整されるように設定されているのがこのモードです。キャノンの標準の設定ではこのモードが選択されています。
ポートレート
人の肌の色は、光のコンディションや露出で変化が起きやすい表現の難しい被写体の1つです。肌の柔らかで自然の質感を写真に収めるためにシャープネスは抑えめに、肌の色合いは明るいピンク色に仕上げ、特に女性や子供の肌を再現するのに最適となっています。
風景
風景では実際より鮮やかな発色にすることで、より印象的な写真に仕上がります。さらに遠くの建物や木々をしっかり再現するためにシャープネスは強めに設定されています。
ディテール重視
Canonの最新のピクチャースタイルディテール重視。これはシャープネスの設定を細かく調節することで被写体の細部の輪郭や繊細な質感を表現することを可能にしました。
ニュートラル
明暗差が大きい被写体でも繊細な質感を残したいとき色彩の微妙なニュアンスを再現するのに適したモードです。通常JPEGで撮影した写真は加工には向かないと言われていますが、「ニュートラル」の場合だと豊富な情報が情報として残っているのでJPEGの場合でも加工による劣化が少なくてすみます。
忠実設定
これまでのモードではいかに色合いを調整するか、を考えたモードでしたが「忠実設定」ではどれだけ見たままの世界を写真に再現できるか、を考えたモードです。
モノクロ
モノクロは白黒だけではなく、セピアやブルー調などの色調整、レッド・グリーンのフィルターワークもカメラ内部で完結することができ、フィルム写真の再現やモノクロ撮影の醍醐味を楽しむことができます。
Canon EOS 80Dの作例
Canon EOS 80Dの価格
ボディ価格
Amazonでの価格が参考になります。
レンズキット価格
Amazonでの価格が参考になります。
中古価格
中古価格は中古カメラを取り扱うネットショップなどを参考にしてみてください。
使ってみたいならレンタルという方法も!
これだけ素敵な写真を撮ってみたいけど、いきなり「EOS 80D」を購入するのはちょっと…という声をよく聴きます。
また、「今度の旅行だけ使いたい…」や「少しだけ試したい…」という人も結構多くいます。
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EOS 80Dはこういう人にお勧め!
・カメラを初めて買う人
・人物撮影を主に撮ろうと考えている人
・カメラ一台で写真から動画撮影までやる人
EOS 80Dのまとめ
このカメラは世間での評判もとても高くかなり人気がある機種です。
発売日も2016年と比較的新しいカメラではありますが、値段も落ち着いて誰もが買いやすい価格になっています。
性能面はどのようなシュチュエーションでも対応できる高性能で、さらにこの性能をコンパクトな小さなボディの中に納めていて手が小さく一眼レフという大きなカメラに抵抗感がある人でも無理なく扱うことができます。
これからカメラを始めようと考えている方は、買って間違いのないカメラです。