Smart Tap PowerArQは、屋外で家電製品を使用したり、スマホの充電が手軽にできる便利なポータブル電源です。
最新モデルが発売されたため注目度は少し下がりましたが、それでも最新モデルより容量や出力が大きいという利点がある事から、目的や用途によっては十分買うという選択肢はありです。
今回はそんなSmart Tap PowerArQをPicky’s編集部で検証してみました。
- Smart Tap PowerArQのスペック
- Smart Tap PowerArQの特徴やPowerArQ2との違い
- Smart Tap PowerArQを編集部スタッフが使用した感想
- Smart Tap PowerArQの良い口コミ・悪い口コミ
キャンプや災害時の避難生活で、容量が大きく安心して使えるポータブル電源を買っておきたい、と言う方は是非参考にしてください。
目次
Smart Tap PowerArQとは?
PowerArQとは、Smart Tapが販売しているポータブル電源シリーズ、「PowerArQ」の中における初代モデル、容量的にはスタンダードモデルです。
以下でその特徴を詳しく解説します。
Smart Tap PowerArQのスペック
容量 | 626wh(17,400mAh) |
サイズ | 30×24.2×19.3cm |
重量 | 約6kg |
定格出力 | 300W最大(500W) |
出力ポート | AC×1/シガー×1/DC×2/USB-A×3 |
DC入力 | 12-30V / 最大電流3.5A |
フル充電時間 | 約6時間 |
対応周波数 | 60Hz |
使用可能温度 | -10℃~40℃ |
保証期間 | 2年 |
コンパクトボディに水準以上の容量・出力を搭載
PowerArQは626whの容量、300Wの出力とかなりパワフルな性能を搭載しつつ、このクラスの容量のポータブル電源としては比較的コンパクトなボディです。
これだけの容量があれば、1泊程度のキャンプなら扇風機や電気毛布などのかなりの家電が使え、思う存分スマホやタブレットの充電が可能です。
公式では以下のように使用時間が明記されています。
家電製品の種類 | 稼働時間(充電回数) |
LEDライト(3W) | 約180時間 |
扇風機(30W) | 約30時間 |
プロジェクター | 約1.5時間 |
車載冷蔵庫(60W) | 約11時間 |
テレビ | 約6時間 |
電動ドライバー | 約30回充電 |
ノートPC | 約25回充電 |
大型ドローン(ファントム) | 約6回充電 |
4種類合計7ポートの出力ポートで大人数で色々な機器を使える
PowerArQは4種類、7か所のポートを搭載しています。
- AC電源×1
- DCシガーソケット×1
- DC×2
- USBーA×3
編集部
LEDライト付き
PowerArQのサイドには120ルーメンのLEDライトが搭載されています。
ポータブル電源を使う状況では、同時にLEDライトが必要になる場面も多いためかなり便利です。
本体カラーは6色から選べる
PowerArQのカラーバリエーションは6種類です。
- ジェットブラック
- スノーホワイト
- チャコール
- コヨーテタン
- オリーブドラブ
- レッド
性能に差はないので、好みに合わせて好きなカラーを選択しましょう。
Smart Tap PowerArQを実際に使って徹底検証!
今回チェックしたのは、以下5項目です
- 同梱物
- 外観・サイズ・重さ
- 使い勝手
- 使用時間
- 充電時間
同梱物
- PowerArQ本体
- 充電用ACアダプター
- MC4ケーブル
- シガーケーブル
- 取扱説明書
外観・サイズ・重さ
PowerArQのサイズは30×24.2×19.3cm、重さは6kgで女性スタッフが使用した感想としては「でかくてやや重め」です。
編集部
使い勝手
使用頻度の高いコンセン1つとUSB-Aが3つあるので、家電製品を使用しながらスマホやタブレットの充電ができてかなり便利です。
編集部
使用時間
キャンプなどで使いたい方が多いサーキュレーター(夏)と電気毛布(冬)が、PowerArQでどれくらい使えるか編集部スタッフが検証してみました。
サーキュレーター(中) | 約18時間 |
電気毛布(中)×2枚 | 約8時間 |
熱を発生しない(電力消費の少ない)サーキュレーターは1日中使っても全然大丈夫です。
電気毛布は家族で2枚使用する程度なら一晩過ごせますし、ソロキャンプで1枚なら2泊くらい余裕で行けそうですね。
充電時間
PowerArQの626whをフル充電するのにどのくらい時間がかかるのか調べてみました。
充電方法 | 検証充電時間 |
付属のACアダプター | 約7時間 |
付属の車載シガーソケット | 約8時間 |
PowerArQ Solar 120W(別売りソーラーパネル) | 約8時間 |
AC充電は公称値より少し長くかかりましたが、シガーソケットはほぼ公称値通り、ソーラーパネル充電も天候が良かったのか、他の充電方法と遜色ない時間でフル充電できました。
別売りのソーラーパネル、PowerArQ Solar 120Wがあれば屋外でも太陽光から充電が可能です。
コンセント充電と比べると天候に左右されるため確実性は落ちますが、屋外で充電ができるので、持っているとPowerArQの使い勝手が非常に良くなります。
Smart Tap PowerArQの検証結果
Picky’s編集部の検証結果は、以下のようになりました。
Smart Tap PowerArQ総評
使い勝手 | ◎ |
携行性 | 〇 |
操作性 | 〇 |
静音性 | 〇 |
充電時間 | ◎ |
価格(コスパ) | 〇 |
サポート | ◎ |
メリット:容量が大きいので、安心感はそれなりに高い
PowerArQはポータブル電源の中でも容量が大きめなので、キャンプや屋外での仕事で長時間思い切り家電製品を使ったり、充電をしたい方にとってかなり安心できる機種です。
1000wh越えの機種のほうがさらに安心ですが、1000whクラスは10万円を超える機種も多いため、そこまでコストは掛けられない、という方はこのPowerArQがおすすめです。
デメリット:PowerArQ2のほうが全般的に優れている
残念ながらPowerArQには、「PowerArQ2」という後継機があり、こちらの方が定価が安い上に性能・機能など、容量以外のあらゆる面で優れています。
編集部
最新モデル「PowerArQ2」との違いを比較
最新モデル、PowerArQ2との違いについて簡単に解説します。
比較項目 | PowerArQ | PowerArQ 2 |
バッテリー容量 | 626Wh | 500wh |
定格出力 | 300W(最大500W) | 300W(最大450W) |
ポート数 | AC×1/シガー×1/USB-A×3 | AC×2/シガー×1/DC×2/USB-A×4/USB-C×1 |
サイズ/重さ | 30×24.2×19.3cm/6kg | 29.5×19.5×19.1cm/6kg |
LEDライト | 120ルーメン | 520ルーメン |
周波数切り替え | 60Hz固定 | 50Hzと60Hzで切り替え可能 |
パススルー充電 | 非対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 |
公式価格 | 66,000円 | 59,800円 |
※比較機種よりも優れている個所は赤文字
当然ながらほぼすべての面で最新モデルであるPowerArQ 2のほうが優れています。
ですが、唯一容量に関してはPowerArQのほうがかなり大きめなので、コンセントとUSB-Aの使用がメインで、容量重視の方はPowerArQを購入してもいいでしょう。
編集部
関連記事:【2021年最新レビュー】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ 2 (500Wh)の調査・検証をしてみました!
Smart Tap PowerArQの口コミ・レビュー
Smart Tap PowerArQの口コミ・レビューをご紹介します。
Smart Tap PowerArQの良い口コミ・レビュー
- 電源のない場所での仕事が多いので、非常に重宝しています
- 大人数での機器を充電できて便利です
- サポート体制が手厚いので安心して使えます
Smart Tap PowerArQの悪い口コミ・レビュー
- ビープ音(操作時の音)がでかすぎる
- アダプターの不良品で2回も交換して不安になった
他のPowerArQシリーズとの比較
PowerArQは今回紹介したPowerArQを含め、容量や性能などの特徴が異なる5つのモデルが発売されています。
各シリーズの違いを簡単に比較してみました。
PowerArQ | PowerArQ 2 | PowerArQ mini | PowerArQ mini2 | PowerArQ Pro | |
容量 | 626Wh | 500Wh | 346Wh | 307Wh | 1002.4wh |
定格出力 | 300W(最大500W) | 300W(最大450W) | 200W(最大400W) | 300W(最大800W) | 1000W(最大2000W) |
ポート数 | AC×1/シガー×1/DC×2/USB-A×3 | AC×2/シガー×1/DC×2/USB-A×4/USB-C×1 | AC×1/シガー×1/USB-A×2 | AC×2/シガー×1/USB-A×2/USB-C×1 | AC×3/シガー×1/USB-A×2/USB-C×2 |
サイズ | 30×24.2×19.3cm | 29.5×19.5×19.1cm | 23×19.3×19.5cm | 23×19.3×19.5cm | 33.3×23.5×27.3cm |
重量 | 約6kg | 約6kg | 3.5kg | 約4.7kg | 10.425kg |
フル充電時間 | 約6時間 | 約7時間 | 約8時間 | 約4時間 | 約7.5時間 |
特徴1 | 容量大きめの使いやすいモデル | PowerArQ の改良版でバランスが良い | 容量は小さめだが価格もお手頃 | 4種類のポート搭載 | 大容量・高出力 |
特徴2 | バランスの良い機種 | USB-Cポート搭載モデル | 軽量・コンパクト | 急速充電可能 | 8ポート出力で使いやすい |
他のPowerArQシリーズについて知りたい方は以下の記事も読んでみてください。
関連記事:【2021年徹底検証】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ Pro (1000Wh)を本気でレビュー
関連記事:【2021年最新版】ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ mini2 (300Wh)の調査&検証レビュー!
Smart Tap PowerArQのよくある質問
最後によくある質問を集めました。
「Smart Tap Power ArQ」は何て読むの?
「スマートタップ パワーアーク」と読みます。
防水・防塵機能はありますか?
残念ながらPowerArQに防水、防塵機能はありません。
水のかかる場所や砂ぼこりが舞う場所での使用は避けてください。
Smart Tap PowerArQまとめ
Smart Tap PowerArQは容量が大きく、屋外レジャーや災害時に非常に頼りになるポータブル電源です。
後継機が出てやや魅力が薄れてしまいましたが、容量は大きいですし、できることはそれほど変わりません。
さらに旧モデルのため、安く手に入れられる可能性もあるので、「このスペックで十分!」という方は検討してみてはいかがでしょうか。
レントリーでは今回紹介したPowerArQよりも、さらに容量と出力の大きい「Jackery ポータブル電源 1000」のレンタルもやっています。
関連記事:【徹底比較】本格的大容量のポータブル電源Jackery1000で30以上の家電製品を徹底的に検証
ポータブル電源を持っている方も、これから買う予定の方もまずはお安くレンタルから試してみてはいかがでしょうか。
さらにPicky’sでは、今回紹介したPowerArQ mini2の他にも数多くのポータブル電源を解説・検証しています。
容量などの特徴や価格もメーカーや機種によって様々なので、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
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