銃のような形をした工具で、熱で溶かしたプラスチック樹脂を押し出し、接着剤のようにさまざまな物を留められるグルーガン。家具のDIYやハンドメイドアクセサリーなどの小物作り、木工作といった「何かをくっつける」用途で大活躍する便利な工具です。
ただ、「グルーガンって何?どういう仕組み?」「ボンドや瞬間接着剤とどう違うの?」など、疑問や悩みを持つ方も多いようです。
そこで今回はPicky’s編集部でグルーガンを解説します。グルーガンの基本的な仕組みや使い方・活用方法から実際に購入する際の選び方まで。グルーガンに関する情報を網羅しました。
DIYや手芸、補修にと幅広い用途で使えるグルーガンを知りたい方はぜひチェックしてみてください。
目次
グルーガンとは高温で樹脂やプラスチックを溶かして接着する工具
グルーガンはスティック状・棒状の熱可塑性プラスチック(グルースティック)を挿し込み、スティックを熱で溶かして物同士を接着させる銃型の工具です。別名ホットメルトやホットボンドともいいます。
グルースティックの熱するとドロドロに溶け、冷えると固まって蝋(ロウ)のようになる性質を利用して、接着剤のように使用します。
編集部
グルーガンでどのようなことができる?使い道を紹介
水性ボンドや瞬間接着剤に比べて接着力は弱いものの、固まるまでの時間が短いのがグルーガンのメリット。接着できる素材も多岐に渡り、アイデア次第でその他にもさまざまな用途で使用できます。
- 軽い家具のDIYや工作用
- 段ボールの接着・梱包
- プラモデル・フィギュアなどの固定
- リースやオブジェ・インテリア雑貨パーツ作り
- デコレーションパーツ・ビーズ小物・アクセサリー作品製作
- イヤホン・USBケーブルの根元補強
- お子さんやペットのリボンなど小物作り
- バッグなどの革素材や布・綿素材の接着
- ネジ穴の簡易的な補強
- 電子回路の絶縁
グルーガンは白や透明だけではなくカラースティックもあるため、色を利用してアクセサリーやフィギュアパーツを作る方もいます。100均で手に入る材料をグルーガンで接着してアクセサリーやリースを作成し、SNSやブログにアップしている方も多いです。
グルーガンで接着できるもの・接着できないもの
グルーガンはなんでも接着できるわけではなく、接着しやすいもの、しにくいものがあります。接着したい材質や用途に応じてグルーガンや他の接着方法を使い分けましょう。
- 紙
- 布・フェルト
- 革
- ゴム
- 木材
- 発泡スチロール
グルーガンは強度の関係上、軽量なものの接着を得意としています。
- プラスチック
- 鉄などの金属
- ガラス
一方、表面がツルツルした素材の接着はやや苦手。まったく接着できないわけではありませんが、他の素材に比べて強度は下がります。そのため重いものや椅子といったインテリアなど、健康や安全に関わる物の接着はおすすめできません。
編集部
グルーガンの選び方6つのポイント
グルーガンを購入する際は、以下の6つのポイントをチェックしながら選びましょう。
- 低温タイプか高温タイプか
- コードの有無
- サイズ・重量
- グルースティックサイズ
- 予熱時間の短さ
- その他便利機能
用途によって低温タイプか高温タイプか決める
グルーガンには、低い溶解温度でグルーを溶かす「低温タイプ」と、高温でグルーを溶かす「高温タイプ」の2種類があります。
それぞれで固まるまでのスピード、接着できる材料や接着後の強度、使用時の安全性が変わります。なお、製品によっては切り替えて温度調整ができるタイプもあり、切替タイプを選べば作業の幅が広がるでしょう。
安全性が高く手軽に使える低温タイプ
約120℃~130℃でグルーを溶かす低温タイプは、グルーの温度がそこまで高くならないためやけどの危険性が低く、安全性が高いタイプです。また、温度が低い分グルーが固まるのも早く、スピーディな作業にも最適。
ちょっとしたDIYやアクセサリー作り、補強程度の家庭用としてピッタリです。
デメリットは高温タイプに比べて接着力が弱い点。固まるスピードが高温よりもやや早いため、ゆっくりと作業したい場合にも不向きです。
編集部
接着力の強い本格的な作業向きの高温タイプ
約160℃~180℃でグルーを溶かす高温タイプは、強力な接着力・着後接の耐久性を持つタイプです。
接着力が強いだけでなく、低温タイプでは難しかった金属やガラスも接着しやすいため、本格的なDIYや仕事で使う方は高温タイプを選ぶと良いでしょう。
デメリットは低温タイプと比べて固まるのに若干時間がかかる点と、温度が高くヤケドのリスクが上がる点です。お子さんがいる家庭では、使用時に十分に注意する必要があります。
なお、高温タイプの注意点としてグルーも専用の高温タイプを使用しましょう。高温グルーガンに低温グルースティックを使用すると、グルーが垂れやすくなります。
上級者になると、あえてこの組み合わせで効率よく作業をおこなうケースもあるそうですが、慣れやコツが必要です。基本的には垂れないよう高温タイプ同士を組み合わせで使用しましょう。
編集部
安定したコード式か、手軽で便利なコードレスか選ぶ
グルーガンはコンセントに接続して使用する「コード式」と、乾電池式やバッテリー充電式で線のない「コードレス式」の2種類があります。それぞれ使い勝手や特徴が異なるため、自分に合った物を選びましょう。
コード式は長時間安定して作業ができる
大掛かりなDIYや仕事など、本格的な作業をおこなう場合はコード式がおすすめ。
コンセントに接続して使用するコード式は、常に電気が供給されるためパワーを落とさずに長時間安定して使用できます。特に消費電力(ワット数)の高い高温タイプの場合は、長時間使用できるコード式の方が使いやすいでしょう。
デメリットは、コンセントの位置とコードの長さによって作業範囲が限られてしまう点。1.5mや2mの長いコードを選べば作業範囲は広くなりますが、長すぎると取り回しや使用後の収納に不便です。
編集部
コードレスは好きな所で作業ができる
乾電池を入れたり充電して使うコードレス式は、どのような場所でも使える手軽さが大きな魅力です。コンセントのない場所や、あちこち作業場所を変えて作業したい方に特におすすめ。
デメリットは稼働時間に制限がある点。電池式で数十分、バッテリー充電式でも1~2時間程度と、長時間使用には適しません。
編集部
手が小さい女性や子供用にはスティックタイプ・小型・軽量タイプがおすすめ
手が小さい女性やお子さんが使う場合は、15cm前後の小さめで軽量な物や小型のペンタイプ型がおすすめ。小型で軽量な製品だと、力を入れずに扱いやすく、手が小さくても握りやすいです。
グルーガンは小型の物からやや大きめのものまで、サイズや重さの幅が広くあります。大きく重いグルーガンだと、握りにくく繊細な作業が難しくなり、重くて長時間の作業もままなりません。
200g~250g以下であれば軽量タイプなため、このくらいを目安に選びましょう。
編集部
グルースティックサイズは作業に応じて選ぶ
一般的なグルーガンはだいたい7mmか11mmなので、細かい作業をするなら7mm、大きな範囲を接着する頻度が多い方は11mmがおすすめです。
グルーガンに入れて使用するグルースティックには、直径7mmや7.5mm、11mm・11.5mmのように、いくつかのサイズがあります。サイズによって作業性、対応グルーガンが異なります。
グルースティックを補充する場合や、超強力タイプ・カラータイプの別売りスティックを使いたいときも、元のグルースティックと同じサイズかグルーガンが対応しているサイズを選ぶようにしましょう。
予熱時間が短いものほどすぐに使える
グルーガンは電源を入れてもすぐには使用できません。コンセントを挿し込んでスイッチを入れるとグルーを溶かす予熱が始まり、予熱でグルーが溶けてから使用できます。
予熱時間は製品によって異なり、早いものでは数十秒、時間のかかる物では3~5分と製品によって大きな差があります。急いで作業したい方は、できる限り予熱時間の短い製品を選びましょう。
その他自分に必要な便利機能をチェック
- 自立式スタンド
- ON/OFFスイッチ
- 液漏れ防止デザイン
一般的に上記の機能は多くの製品で採用されていますが、きちんと装備されているかどうかチェックしておきましょう。
自立式スタンドは、予熱時や少し手を離したいときに立てられるスタンド付きのタイプ。グルーガンはその特性上、予熱した状態で上に向けるとグルーが逆流して故障してしまいます。自立スタンドはグルーの先端が水平、もしくは下に向くようにして立てて置けるため故障の可能性もぐっと下がります。
液漏れ防止デザインは、予熱しっぱなしでも液だれしない、もしくはしにくい構造の製品です。グルーガンを選ぶときはこうした機能にも注目して選んでみましょう。
コード式グルーガンおすすめ人気ランキング比較一覧表
長時間安定して使える強力なコード式グルーガンランキングです。長時間頻繁に作業する本格的なDIYをする方におすすめ。
コードがある分、コンセントの近くやコードが届く範囲までしか作業範囲を広げられない点に注意しましょう。
コード式グルーガンおすすめ人気ランキング10選
予熱わずか90秒!軽量コンパクトでしっかり使えるグルーガン
AnestyのGG-01はコンパクトサイズ、200gの軽量、7mmのグルーガンを高温でしっかり溶かす安定した性能のグルーガンです。自立スタンドに電源スイッチ、耐熱カバーに逆流防止と必要な機能も一通り揃っています。
特筆すべきは予熱時間の短さで、電源をONにしてわずか90秒で使用可能。価格も含めて非常に安定した性能で、どんな作業、どんな人にもおすすめできます。
有名メーカー製品が良いといった希望や、ワイヤレスがいいといった特別な強い希望がない限り、コード式グルーガンはこの製品を買っておけば間違いないでしょう。
本体サイズ | 15.8cmx12.3cmx4.3cm |
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本体重量 | 200g |
温度タイプ | 高温タイプ |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 90秒 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
子供の工作におすすめ!かわいいイルカ型&本格仕様のグルーガン
NEX&COのグルーガンは、画像の通りかわいいイルカ型でお子さんにも大人気のグルーガンです。イルカ型デザインは、見た目の可愛さと同時に持ちやすい形状にもなっています。重量は140gとかなりの軽量で、自立スタンドとONOFFスイッチも付いているため、お子さんでもある程度安全に作業ができます。
見た目だけではなく、最大200℃の高温で7mmのグルーをしっかりと溶かし、あらゆる製品の接着が可能な高性能で本格的なグルーガンです。
10色グルー60本付きで、あらゆるアクセサリーやパーツをゲーム感覚で楽しく作れます。カラーはピンクのほか、ブルーも選択可能。
本体サイズ | 13.5cm×9.5cm |
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本体重量 | 140g |
温度タイプ | 高温(180℃~200℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 3~5分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
安価で高性能活多機能!どんな用途にも使いやすいグルーガン
GANCHUNのグルーガンは、持ちやすいサイズに比較的軽い重量で、7mmのグルースティックを高温で出せる製品です。予熱時間は2~3分と平均的、自立スタンドやONOFFスイッチ付き、液漏れ防止構造でグルー漏れにも強く、あらゆる面で安定した性能と機能を持っています。
これを買っておけば簡単な作業から、そこそこ本格的な作業までほとんどの作業に対応可能。
価格も安く、グルーも10本ついているおすすめの製品です。癖がないため、グルーガン選びで迷ったらこの製品を選んでも良いでしょう。
本体サイズ | 14cm×13cm×3cm |
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本体重量 | 200g |
温度タイプ | 高温タイプ |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 2~3分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
超小型・軽量な人気のピタガンとスティック12本のセット
SK11のGM-100-12は、人気のグルーガン・ピタガンと専用スティック12本がセットになった、買ってすぐに使えるグルーガンセットです。
ピタガンはお子さんでも使えるほど非常にコンパクトで軽量、それでいて160℃の温度でしっかりとグルーを溶かすため、あらゆる製品の接着に使用できます。
ちょっとしたDIYや工作、アクセサリー作りで手軽にグルーガンを使いたい方に特におすすめ。
ただし、金属やガラスを接着したい場合は、できる限り強度を高めるためにもう少し温度の高いグルーガンのほうが良いでしょう。
本体サイズ | 22.2cmx14.8cmx8cm |
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本体重量 | 260g |
温度タイプ | 高温タイプ(160℃) |
スティックサイズ | 7.5mm |
予熱時間 | 3~5分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド |
あらゆる面で高い性能と機能を持つ安定した性能のグルーガン
Blufreeの超強力グルーガンは、高性能で多機能、それでいて価格も安く大きな欠点の無い優秀なグルーガンです。60Wと100Wに切り替え可能で、予熱もわずか1分と短時間で作業が開始できます。
性能面も優秀ですが、機能面も液漏れ防止や加熱保護機能、自立スタンド付きと完璧。自宅のDIYからプロの作業用と、どんな用途にも応えてくれるグルーガンです。
特に欠点らしい欠点はありませんが、若干サイズが大きく、重量が500gオーバーとやや重い点には注意が必要。手の小さい女性やお子さんには不向きです。
本体サイズ | 28cmx23.8cmx6.9cm |
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本体重量 | 570g |
温度タイプ | 高温タイプ(切り替え可能) |
スティックサイズ | 11mm |
予熱時間 | 1分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 温度切替(60W・100W) |
アート作品作りに最適なカラフルで美しいグルーガン
サンドリーのSDR-32は、無機質でいかにも工具といった見た目のグルーガンが多い中、全面カラフルなフラワーデザインで、非常におしゃれな外見が特徴です。グルーガンでアート作品を作る方に特におすすめ。
サイズや重量は平均的、165℃とあらゆる接着に使える温度、グルースティックも7mmと性能面も一般的で癖がなく、普段使いにも最適です。
グルースティックが2本しか付いていないため、使っているとすぐになくなってしまいます。ある程度作業するなら予備のグルースティックも必ず用意しておきましょう。
本体サイズ | ー |
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本体重量 | 180g |
温度タイプ | 高温(165℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | ー |
使用時間 | 20分 |
その他機能 | 自立スタンド |
温度調節可能な作業の幅が広いグルーガン
RHAEGONのグルーガンは、140℃の低温から最高220℃の高温まで温度調節可能なグルーガンです。紙やレース・造花には140℃、ガラスや車・バイクパーツ等金属に使う際は220℃と用途に応じて温度を切り替え、使い分けることができます。
11mmの大きめのグルースティックですが、150Wの 高出力で予熱時間わずか2~3分。作業性も高く短時間でスイスイ接着が可能です。
短いノズルと長いノズル付きでこちらも作業に合わせて選択可能。価格も安く、用途の幅も広いためオールマイティに使用できるグルーガンです。
本体サイズ | 19.7cm×15.2cm×9.2cm |
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本体重量 | 720g |
温度タイプ | 高温(最大220℃) |
スティックサイズ | 11mm |
予熱時間 | 2~3分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
本体約100g!小さくて超軽量な工作におすすめのグルーガン
WORKPROのグルーガンは、本体重量110gとグルーガンの中でも特にコンパクトで軽量なタイプです。小さくて軽いとは言っても、予熱時間はわずか100秒で、7mmのグルースティックを164℃の比較的高い温度で接着できるため、グルーガンとしての性能も決して低くありません。
自立スタンドや液漏れ防止ノズル、さらにグルースティック20本付き。
価格も安く、とにかく小さくて軽いコード式グルーガンを希望しているならこの製品で間違いないでしょう。持ちやすく、長時間使用しても疲れにくいため女性やお子さんにも適しています。
本体サイズ | 11.5cm×11cm |
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本体重量 | 110g |
温度タイプ | 高温(164℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 100秒 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド |
あらゆる作業を効率よく行えるボッシュのグルーガン
BOSCHのPKP18Eホットベンダーは、専用の接着力が高い11mmのグルースティックを高温で押し出し、効率よく接着できるグルーガンです。ロングノズルタイプで接着したい箇所に対して正確に接着可能。
グルーガンはメーカーによっては耐久性の低いものがありますが、信頼性の高いボッシュのグルーガンなら耐久性はまず間違いありません。自宅のDIYに仕事用にと、どんな用途にも大活躍する製品です。
類似品が多いため、購入する際は必ず確認するようにしてください。
本体サイズ | 25cmx17.2cmx4.8cm |
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本体重量 | 309g |
温度タイプ | 高温 |
スティックサイズ | 11mm |
予熱時間 | 7分~12分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド |
大量のグルーを一気に出せる連続、広範囲作業に適したグルーガン
EZARCのグルーガンは、高ワットの100Wで11mmのグルースティックを一気に溶かし、1分間に最大28gもの大量のグルーを出せるグルーガンです。
大きなものを接着する際、小さいグルーガンだと、何度もグルーを押し出す必要があり効率が悪いです。そんな時はこうした高ワット数で大量にグルーを出せるグルーガンがおすすめ。
11mmのやや大きめのスティックを使用している割に予熱時間も2~4分と短め。透明性が高く、匂いの少ないグルースティック20本付きですぐに作業を始められます。
本体サイズ | 20cmx5cmx17.8cm |
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本体重量 | 580g |
温度タイプ | 高温(180℃) |
スティックサイズ | 11mm |
予熱時間 | 2~4分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
コードレス式グルーガンおすすめ人気ランキング比較一覧表
いつでもどこでも手軽に使えるコードレス式のグルーガンランキングです。常に使う訳ではなく、またそこまで本格的な接着をしないのであればコードレス式でも十分です。
ちょっとした用途に使えて手軽な分、充電の手間や電池交換の必要がある点に注意しましょう。
コードレス式グルーガンおすすめ人気ランキング10選
本格的なグルーガンに負けない高性能なペンタイプグルーガン
ボッシュ(BOSCH)のGLUEPENは、やや太めではあるもののペンタイプとしては非常に高性能なグルーガンです。
コンパクトで140gの軽量なのはもちろん、7mmのグルースティックをわずか15秒で暖める予熱時間の短さ、USBフル充電で約30分使用可能とペンタイプとしてはかなり高い性能を持っています。使いやすいペンタイプが希望だけど、簡易的な性能の物が多くて悩んでいる方はこの製品がおすすめです。
グルースティック4本付きですが、割とすぐになくなってしまうためできれば予備も一緒に買っておくと良いでしょう。
本体サイズ | 17cmx5.5cm×3.1cm |
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本体重量 | 140g |
温度タイプ | 高温(170℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 15秒 |
使用時間 | 30分 |
その他機能 | ON/OFFスイッチ |
低温でサクサク作業ができるハンドメイド向け小型グルーガン
WORKPROのコードレスグルーガンは、やや低めの150℃で7mmのグルーガンを溶かすタイプです。低温タイプは固まるのがやや早く、手早い作業が必要にはなりますが、逆に言えばすぐに固まってくれるため慣れればサクサク作業を進められます。
USB充電式で、2.5時間のフル充電で約30分間使用可能。予熱時間は約2分とやや短めです。
低温とはいえ150℃あるため、ハンドメイドやデコパーツ作りのほか、ある程度のDIY用途にも使えます。ライトな用途で使う方であれば誰にでもおすすめできるグルーガンです。
本体サイズ | 14cmx12cmx3cm |
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本体重量 | 200g |
温度タイプ | 低温(150℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 2分 |
使用時間 | 30分 |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
高温で11mmグルーをしっかり押し出す本格作業向けグルーガン
HSHBDDMの充電式コードレスグルーガンは、予熱時間1分、リチウムイオンバッテリー式で長時間使用可能な本格的グルーガンです。最大200℃の高温で11mmのグルースティックを短時間で一気に押し出し、広範囲を素早く接着できます。
高温タイプで、ある程度金属やガラスの接着にも使用可能。過熱保護や液だれ防止機能も搭載しています。ハンドメイド用よりは本格的なDIY用として使うのがおすすめ。
しっかり使える高性能なのは良いのですが、やはりサイズと500gの重さは気になる所です。長時間作業する場合は自分の握力や体力、手の大きさ等を考慮してから購入しましょう。
本体サイズ | 21.8cmx20.5cmx8.8cm |
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本体重量 | 500g |
温度タイプ | 高温(180℃~200℃) |
スティックサイズ | 11mm |
予熱時間 | 1分 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
一瞬だけ取り外して使用できる簡易コードレスグルーガン
高儀のEARTH MAN GG-200CLは、一応コードレスグルーガンの区分にはなっていますが、基本は有線式のグルーガンです。コードを接続し、予熱が終われば約2分ほどコードを外した状態で使用できます。
そのため普段は有線で使うが、時々コードレスにして使いたいといった方向けです。長時間コードレス状態で使用するとグルーが固まったり、糸を引いて使えなくなるため注意しましょう。
性能的には85℃の低温タイプで、すぐに固まるため簡易的でスピーディな作業向き。接着力は弱いため重量物やツルツルした素材に使用する場合は他の製品が良いでしょう。
本体サイズ | 22.9cmx12.7cmx5.2cm |
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本体重量 | 200g |
温度タイプ | 低温(85℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | ー |
使用時間 | 2分 |
その他機能 | 自立スタンド |
150秒の予熱で90分使用可能な安定作業向けのグルーガン
AnestyのWGG-01は、7mmのグルースティックを押し出すタイプで、150秒とかなり短めな予熱時間が特徴です。
パソコン等から手軽に充電可能なUSB充電式で、フル充電で約90分とコードレスの中では比較的長時間作業可能。
平均水準以上の安定した性能で、どんな作業にも使えます。ただし重さが約400gとグルーガンの中ではやや重く、お子さんや女性が使用する場合は注意が必要です。
Amazonではグルースティック100本と一緒にセット購入すると200円引きになります。大量にグルーガンを使用する方はセット購入がお得です。
本体サイズ | 15.8cmx12.3cmx4.3cm |
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本体重量 | 400g |
温度タイプ | ー |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 150秒 |
使用時間 | 90分 |
その他機能 | 自立スタンド |
机上のクリエイティブな作業に最適なペン型グルーガン
ボッシュ(BOSCH)の06032A2100は、アクセサリーやデコパーツの作成といった机の上で何かを作る作業に最適な小型ペングルーガンです。そのまま手に持って、何かを書くようにグルーを押し出して接着できます。
充電式の乾電池仕様になっていて、約30分の作業が可能。予熱時間は約1分、温度は約170℃と、本格的なハンドメイド作品作りはもちろんDIYにも使える性能です。
様々なグルーチップが多数セットになっていて、接着用の透明グルーはもちろん、ハンドクラフト用のカラーグルー、キラキラ光るラメグルーもたくさん入っています。
本体サイズ | 22cmx8.4cmx8.3cm |
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本体重量 | 120g |
温度タイプ | 高温(170℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 1分 |
使用時間 | 30分 |
その他機能 | ー |
広範囲作業や大型製品接着に最適な大型コードレスグルーガン
TEETOKのリチウムバッテリー充電式グルーガンは、大型のグリップで18Vのバッテリーを積んだ本格的なグルーガンです。
USB充電式と異なり、長時間使用可能。予熱時間わずか100秒で11mmのグルースティックを出せるため、工作やハンドクラフトといった細かい作業よりは本格的なDIYや業務用としておすすめです。
ただし、見た目とは裏腹に温度は高温タイプの中ではやや低めの150℃で、金属やガラスといったツルツルしたものの接着にはやや不向きです。
市販の18Vバッテリー・BL1830~BL1860シリーズと互換性があります。
本体サイズ | ー |
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本体重量 | ー |
温度タイプ | 高温(150℃) |
スティックサイズ | 11mm |
予熱時間 | 100秒 |
使用時間 | ー |
その他機能 | 自立スタンド |
低温タイプで安全に使用できるコードレスグルーガン
T TOVIAのコードレスグルーガンは、お子さんが使用しても安全なヤケドしにくい低温タイプのグルーガンです。(ヤケドしないわけではありません)USB充電式で45分間の使用が可能。予熱時間は3~5分と平均的です。
低温タイプはグルーがすぐに固まるため若干作業は忙しくなりますが、慣れれば短時間でどんどん接着していけるメリットがあります。そこまで高い強度を必要とせず、細かい作業が多い方に特におすすめ。
グルーが最初から20本付属しているためしばらく買い足す必要はありません。カラーバリエーションはピンクと赤の2色展開です。
本体サイズ | 16.8cmx10.2cmx5.1cm |
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本体重量 | 329g |
温度タイプ | 低温 |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 3~5分 |
使用時間 | 45分 |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
小型軽量グルーガン!グルースティック30本付き!
COOLEADの小型グルーガンは、サイズが小さく、重さも約144gと小型グルーガンの中でも特に軽いタイプです。女性やお子さんが長時間使用しても負担が小さいでしょう。USB充電式、4時間のフル充電で約100分使用可能。
自立式スタンドと電源スイッチ式で安全に作業ができます。また、グルーガン30本付きのため、しばらく予備のグルーを買い足す必要はありません。
予熱時間が5分以上とやや長めな点に注意が必要です。頻繁に使用する方はもう少し予熱時間の短いタイプがおすすめです。
本体サイズ | 13.5cm×12.7cm |
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本体重量 | 144g |
温度タイプ | 高温タイプ |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | 5~7分 |
使用時間 | 約100分 |
その他機能 | 自立スタンド/ONOFFスイッチ |
かわいい小型ペンタイプ・USB充電式のコードレスグルーガン
Codaloのコードレスグルーガンは、小さくて使いやすくお子さんの工作にも最適な文具ペンタイプのグルーガンです。USB充電式で、3時間のフル充電で約120分作業可能。
7mmのグルーを比較的高温の160℃で溶かすため、あらゆる素材の接着に使用可能。
付属グルーは接着に使える透明グルーと、小物やパーツ作りに最適なカラフルグルーの2本付きです。
性能を考えるとやや割高です。見た目や小型のサイズ感が気に入った、といった方以外はコード式や他のコードレスタイプのグルーガンをおすすめします。
本体サイズ | 19.5cm |
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本体重量 | 300g |
温度タイプ | 高温タイプ(160℃) |
スティックサイズ | 7mm |
予熱時間 | ー |
使用時間 | 120分(フル充電時) |
その他機能 | ー |
グルーガンおすすめメーカー&ブランド
グルーガンは主に工具メーカーから販売されています。ネットショップや販売店では無名の安い海外メーカー品が人気ですが、熱源を使用するアイテムのため、できれば信頼性の高いメーカーを選びましょう。品質が高く、実績のあるメーカーは以下のとおりです。
- Makita(マキタ)
- 白光(ハッコー)
- Anesty
- BOSCH(ボッシュ)
- 3M(スリーエム)
- SUNDRY(サンドリー/角利産業)
- goot(グット/太洋電機産業)
この中からPicky’s編集部おすすめメーカーを2つピックアップして紹介します。
高性能なペン型グルーガンならBOSCH(ボッシュ)
ボッシュは1886年に設立されたドイツの会社で、自動車関連機器や電動工具を取り扱うメーカーです。
ボッシュはペン型、コード式のグルーガンを扱っていて、価格はやや高価ですがドイツ製ならではの高性能が売りです。
コード式も高性能ですが、特にペン型はほかのメーカーの追随を許さない使い勝手の良さと性能の高さで多くの人が愛用しています。価格よりも性能や信頼性を重視する方、ペン型グルーガンを探している方にピッタリです。
コスパ最強メーカーAnesty
Anestyは、Amazonでグルーガンやヒートガン、エアブラシなどのDIY製品を探しているとよく目にします。
どの製品も価格が安く、グルーガンも1000円台から購入可能。価格の割に性能は比較的安定しているため、コスパの良いメーカーです。
本格的に使う訳ではなく、ちょっとした用途やたまに使うくらいであればAnestyのグルーガンを買うといいでしょう。使い方に慣れていない初心者が最初の一台として購入するのにもおすすめです。
グルーガンの使い方
グルーガンの使い方です。
- グルーガンの使用方法
- STEP.1グルースティックを本体にセットする
本体にグルースティックを挿し込みます。
- STEP.2電源を入れる
コンセントにコードを挿し込む、または電源スイッチを入れます
- STEP.3しばらく待つ
グルースティックは溶けて押し出せるようになるまで少し時間がかかります。そのため、しばらく待ちます。(予熱といいます)
- STEP.4トリガーを引いてグルーを押し出す
十分グルーが温まったらトリガーを引いてゆっくりとグルーを出し、接着したい物に付けます
- STEP.5接着した面をしばらく固定する
ボンド同様、固着するまでに少し時間がかかるため、押さえてグルーが固まるまで待ちます。しばらく固定して接着できていれば完了です
使い方は簡単ですが、注意点として先端が熱くなるため触ったり、お子さんが触れないよう注意しましょう。また、溶けたグルーが垂れてくることがあるため、作業場所にあらかじめシートなどを敷いておくと後片付けが簡単です。
グルーガンの関連商品
グルーガンの関連商品を紹介します。
特性を変えられる替えグルーガンスティック
グルーガンに挿し込むスティックを変えると、接着の強度を変えたり黒やピンク色付きのグルーを出せます。より強く接着させたい場合は超強力スティックを、カラフルなグルーでサンダルやタイルのデコレーションをしたい方は色付きのグルースティックを試してみましょう。
また2mm・3mmの細いグルーガンノズルを別途購入しこうしたグルースティックを押し出すと使い方や作品の幅がさらに広がります。
ただしグルースティックには7mmや11mmサイズがあるため、購入前に必ず自分の使っているグルーガンが適合しているかどうか確認してください。
グルーガンの可能性が広がるシリコンモールド
グルーガンは接着するだけではなく、特性を活かしてパーツ作りやレジンのようなアクセサリーも作れます。シリコンモールドを使えば、初心者でもお子さんでも簡単に文字や生き物グルーパーツを作成可能です。
グルーガンよくある質問
グルーガンのおもしろい使い方を教えて!
例えばグルーをほんのわずかだけ使いたいとき、いちいちグルーガンの電源を入れるのも面倒ですよね。その場合はグルースティックをそのままライターで炙ると先端を少しだけ溶かせます。
他にもパーツ作りのためにシリコンモールドにグルーを流し込みたいとき、モールドが大きいと溶かしたグルーを入れるのも大変です。その場合はあらかじめ細かく切ったグルーを電子レンジや湯煎で溶かしておくと簡単です。
ただし、これらの方法は火やお湯を使用するため、様子を見ながら少しずつ試していってください。
グルーガンを接着した布は洗濯しても大丈夫?
ただし、あくまでも「きちんと接着されていること」が前提です。またどんなにしっかり接着してあっても洗濯槽との衝突により剥がれる可能性はゼロではありません。
接着したグルーが夏溶けることがあるって本当?
例えば真夏の車のダッシュボードにグルーを置くと形が保てなくなることがあります。このような状態になると当然接着力も強度も落ちてしまうでしょう。
他にも金属が直射日光で熱され、金属の接着に使用したグルーがさらに太陽光で熱せられた場合、耐熱温度を超えて溶ける可能性があります。
グルーも100℃を超えるような場所で使わない限りそうそう簡単に溶けたりはしません。ですが、念のため真夏の炎天下で使用するようなものは耐熱性の瞬間接着剤などを使用しましょう。
グルーの剥がし方は?
特に低温グルーならドライヤーの熱を当てたり、お湯につけて温めることで剥がれやすくなります。高温グルーの場合はヒートガンを使用して高温で集中的に熱するといいでしょう。
ただしいずれも生地や素材が痛む可能性があります。無理に剥がすのはおすすめしません。
あらゆるものを簡単に接着できるグルーガンはDIYにおすすめ!
グルーガンは、樹脂やプラスチックのグルーを熱で溶かし物同士を接着する工具です。通常の接着剤のような使い方以外にも、冷えて固まる性質を利用するとさまざまな用途に使用できます。
- DIY・工作・ハンドメイドが好き
- 梱包作業や紙の貼り替え作業をよくおこなう
- 子供にアクセサリー作りや木工作をさせたい
グルーガンはこのような方におすすめです。価格も安く、手軽に買える製品が多いため、気になっている方は一度試してみてはいかがでしょうか。
Picky’sでは、ほかにもハンドメイドやDIYに使えるさまざまな工具を紹介しています。気になった方はぜひ以下の記事も読んでみてください。
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