キャンプや車中泊などの娯楽に限らず、緊急時にも活躍するポータブル電源。近年では、日本のキャンプ人口が7年連続増加しており、ポータブル電源の注目度も一層高まっています。
アウトドアを楽しむ人が増える中、人気のポータブル電源を販売しているのがJackery(ジャクリ)です。Jackeryはポータブル電源に特化したメーカーであり、安心安全の実績があります。
製品の種類も非常に豊富ですが、今回ご紹介するのは「Jackery 700」のポータブル電源です。「Jackery 700」と他のポータブル電源で購入を迷っている人は、本記事のレビューを是非参考にしてくださいね!
目次
Jackery 700の評価
結論から言うと、「Jackery 700」の評価は100点中70点です。誰にでもおすすめできるポータブル電源とは言えませんが、利用用途によっては「Jackery 700」がぴったりの人もいます。
まず評価できるポイントが、「Jackery 700」の重量!手で持つのも一苦労のポータブル電源が多い中、「Jackery 700」は優れた素材を採用している点から、比較的軽量モデルとなっています。
もちろん、軽量な一方で機能性が劣っているわけではありません。700Wh/192000mAhの超大容量バッテリーを搭載しているだけでなく、500Wの電力も出力可能!
ノートパソコンの充電や、扇風機、ポータブル冷蔵庫の給電を行うこともできます。
ただし、注意したいのが調理家電を利用する時です。調理家電の多くは消費電力が500W以上となっており、「Jackery 700」では給電できない製品もあります。
よって、キャンプで本格的な電化製品を利用する人に「Jackery 700」はおすすめできません。「Jackery 700」の上位モデルは出力が1000Wを超えるので、そちらもチェックしてみると良いでしょう!
関連記事:
- 軽量モデルなので持ち運びに便利
- 500Wの出力で電子機器の充電や電化製品の給電も行える
- 本格的な電化製品の給電はできない
Jackery 700の特徴
まずは「Jackery 700」の特徴をご紹介していきます。「Jackery 700」の機能概要を知りたい人や、Jackeryのポータブル電源を使用したことがない人はチェックしてみてくださいね。
500Wの高い定格出力
ポータブル電源には、基本的にACポートが搭載されていますが、コンセントプラグを差せばどの電化製品も給電できるというわけではありません。電化製品の消費電力が、ポータブル電源の定格出力以下となっている必要があります。
「Jackery 700」の定格出力は500Wとなっており、タブレットやノートパソコンなど電子機器の充電は問題なく行えます。また、キャンプや車中泊で活用できる電気ブランケットや扇風機などの電化製品も利用可能です。
本格的な電化製品については利用が限られますが、「Jackery 700」は幅広いアイテムの充電・給電ができますよ!
700Wh/192000mAhの電池容量で同時充電・給電が可能
給電時間や充電回数に関わるのが、ポータブル電源の電池容量「Wh」もしくは「mAh」です。
「Jackery 700」は超大容量の700Wh/192000mAhとなっており、電子機器を複数回充電できます。もちろん、電気毛布や扇風機なども10時間以上利用可能なバッテリー性能です。
さらに、AC・USB・DC出力ポートが搭載されているため、複数の電化製品を同時に利用可能!超大容量のバッテリーを無駄な時間なく、効率良く活用できますよ!
コンセントの波形は正弦波
ポータブル電源を選ぶ上で出力・容量と同様に、必ずチェックしておきたいのがコンセントの波形。波形は正弦波・修正正弦波・矩形波の3種類があり、電化製品は主に正弦波で動作するよう設計されています。
それに合わせ、一般的な家庭のコンセントには正弦波の波形が利用されており、ポータブル電源も正弦波の製品を購入するのがおすすめ!「Jackery 700」の波形は正弦波となっており、電化製品を問題なく使用できます!
ポータブル電源は正弦波の製品が多くなっていますが、安い製品は矩形波の可能性もあります。矩形波のポータブル電源を利用すると、一部電化製品は故障したり、正常に動作しないケースもあるので、ご注意ください。
Jackery 700のデザイン・外観・同梱品・価格
Jackeryのポータブル電源は過去にデザイン賞の受賞歴があり、見た目も専門家から高い評価を受けています。デザイン性も重視したい人向けに、ここでは「Jackery 700」の外観をチェックしていきます。
併せて、同梱品や価格なども見ていきましょう。
デザイン・外観・重さ
「Jackery 700」の外観は四角のボックス形状になっており、底面も広いため安定性の高い設計です。ポータブル電源を使用中に、誤って倒れるということもありません。
また、本体は丈夫な設計で天面も平らになっているため、上に荷物を置いて積み込むことも可能!縦長設計で荷物を重ねられないポータブル電源もありますが、「Jackery 700」は持ち運びやすさも考慮されていますね。
本体の表面には、複数の入出力端子と液晶ディスプレイを搭載しています。液晶ディスプレイでは、入出力W数とポータブル電源のバッテリー残量を確認できます。
残量はバッテリー駆動するタイプでよく見かけるインジケーターランプではなく、100%単位で把握できる設計に!満充電やバッテリー切れになるまでの時間をチェックしやすくなっています。
本体の側面には、複数の放熱孔があります。高出力の電化製品や複数のデバイスを接続すると、ポータブル電源は熱を発する特性があり、故障の原因になる可能性も…。
しかし、「Jackery 700」には温度制御システムが搭載されており、本体の温度によって放熱ファンが起動。放熱孔とファンにより、本体を効率良く冷却するため、安全性も非常に高いです!
「Jackery 700」のサイズについては「幅29.97 × 奥行き19.29 × 高さ19.15cm」、重量は6.3kgで女性でも余裕で持てる重さです。コミック本の高さが約17cmなので、同程度のサイズ感となっています。
次に、「Jackery 700」のデザイン性ですが、ボディーにはJackeryのブランドカラーにもなっているオレンジとグレーを採用。楽しさを感じさせるオレンジは、アウトドアにぴったりのカラーです。
その中に、シックなグレーを混ぜることにより、主張の強いオレンジのカラーがクールダウン!持ち運んでも派手すぎないデザインで、絶妙なカラーバランスとなっています。
「Jackery 700」はデザイン性の高さだけでなく、素材にもこだわりがあります。外殻には、防火素材と高強度プラスチック素材を採用しており、頑丈な作りに!
さらに、プラスチック素材は本体の軽量化・高耐久性も実現!細部の性能まで綿密に設計されたポータブル電源と言えます。
搭載端子の種類
「Jackery 700」に搭載されている、本体を充電する入力端子、電子機器や電化製品の充給電を行う出力端子は下記の通りです。
- AC出力ポート×2:500W、100V / 5A、60Hz
- DC出力ポート×2:12V / 7A
- シガーソケット×1:12V / 10A
- USB-A出力ポート×3:5V / 2.4A
- DC入力ポート×1:24V / 3.75A
豊富な出力ポートを搭載しているため、様々なコネクタのケーブルに対応できます。
同梱品
「Jackery 700」の同梱品は下記の通りです。
- ポータブル電源本体
- 車載用充電シガーソケット
- ACアダプター
- 専用ポーチ
- 取扱説明書
(700の充電中写真)
本体を充電するシガーソケットケーブルも付属しているので、別途購入する必要はありません。
また、ケーブルを収納できる専用ポーチも付属!ポータブル電源を使用しない時はまとめて保管しておけるので、他の製品のケーブルと混ざることもないですね!
価格
「Jackery 700」は確かな性能を持つポータブル電源ですが、気になるのは本体の価格。ポータブル電源は全般的に高額なので、少しでも出費は抑え最安値で購入したいところですよね?
「Jackery 700」の価格については、79,800円(税込)となっています。価格相場としてはどの程度なのか、出力が同性能かつAmazonで人気のポータブル電源と比較してみました。
Jackery 700 | Anker PowerHouse II 800 | NXONEPRO | OKPRO | Rockpals | |
定格出力 | 500W | 500W | 500W | 500W | 500W |
瞬間最大出力 | 1000W | 1000W | 1000W | 750W | 1000W |
電池容量 | 700Wh / 192000mAh | 778Wh / 216000mAh | 520Wh / 140400mAh | 444Wh / 120000mAh | 520Wh / 140400mAh |
価格 | 79,800円 | 74,800円 | 35,800円 | 42,503円 | 40,880円 |
「Jackery 700」のポータブル電源は比較的高額ですが、電池容量も考慮すると、相場相応の価格となっています。
また、出力・容量以外にも、サイズなど価格に関わる部分は多いです。しかし、何よりJackeryのブランド力で安心安全の実績があるので、多少価格が高くても人気のメーカーから購入したい人に、「Jackery 700」は最適と言えるでしょう。
検証
ここでは、具体的な電子機器や電化製品を挙げ、充電回数・給電時間をご紹介していきます。所有するデバイスの充電や給電を満足に行えるか、チェックしてみてくださいね。
扇風機
- ポータブル扇風機は約136回(充電回数)(5W)
- サーキュレーターは約27時間 (25W)
電気毛布
- 電気毛布は約11時間(充電回数)(60W)
ガジェット
- イヤホンは480回(2815mAh)
- スマホは68回(2815mAh)
- PCは9回(20000mAh)
- タブレットは(7283mAh)
カメラ類
- カメラ(一眼&コンデジ)約40時間(10W)
- ビデオカメラ約34時間(20W)
- GoPro約56時間
スピーカー、プロジェクター、ゲーム機
- スピーカー約2時間(330W)
- プロジェクター約34時間(20W)
- Nintendo Switch約42時間(16W)
電気ケトル、コーヒーミル
- 電気ケトルは使用不可(1200W)
- コーヒーミル 216回(25W)
たこ焼き器、炊飯器
- たこ焼き器 使用不可(752W)
- 炊飯器 使用不可(650W)
ライト
- 撮影用ライト 6時間(151W)
テレビ
- テレビ 180分(189W)
電動ドライバー
- 電動ドライバー 150分(259W)
充電式電動ドライバー
- 充電式電動ドライバー 7時間(充電回数7回分)(98W)
Jackery 700で電化製品などを使ってみた感想
ポータブル電源で充電・給電する製品をチェックする際、気を付けたいのが電力ロスです。製品にもよりますが、平均して約20%の電力ロスが発生するため、電池容量の約80%しか利用できません。使える家電も限られます。
「Jackery 700」の場合は560Wh / 153600mAhを充電・給電に充てられます。電力ロスを踏まえ、「Jackery 700」で使える具体的な電子機器や使える家電を見ていきましょう。
Jackery 700のバッテリー容量と充電回数をチェック
電子機器 | バッテリー使用量 | 充電回数 |
イヤホン | 400mAh | 480回 |
スマホ | 2815mAh | 68回 |
PC | 20000mAh | 9回 |
タブレット | 7182mAh | 26回 |
バッテリー駆動する電子機器の中で、特に大容量なのがノートパソコンです。MacBookの場合、約15000mAhのバッテリーを搭載していますが、「Jackery 700」であれば10回程度フル充電にできます。
スマホやタブレットも数十回は充電できるので、小型電子機器の利用で「Jackery 700」のバッテリーが切れることはほぼないでしょう!
Jackery 700で使用できた電化製品一覧
電化製品 | 出力数 | 使用できた時間、回数 |
ポータブル扇風機 | 5W | 136回 |
サーキュレーター | 25W | 27時間 |
電気毛布 | 60W | 11時間 |
カメラ(一眼&コンデジ) | 20W | 34時間 |
ビデオカメラ | 25W | 27時間 |
GoPro | 12W | 56時間 |
スピーカー | 330W | 2時間 |
プロジェクター | 20W | 34時間 |
Nintendo Switch | 16W | 42時間 |
コーヒーミル | 115W | 216回 |
電動ドライバー | 259W | 150分 |
充電式ドライバー | 98W | 7時間(7回分) |
撮影用ライト | 151W | 6時間 |
テレビ | 189W | 180分 |
キャンプで活躍するポータブル冷蔵庫や、車中泊で利用できる電気毛布・扇風機などは給電可能です。ただし、ドライヤーやファンヒーター、エアコン、たこ焼き器などの高出力電化製品は利用できません。
最近は消費電力の大きい電化製品であっても、エコモデルの製品が登場しています。炊飯器等は300Wほどの商品も出ているので、一度お持ちの電化製品の消費電力もご確認くださいね。
Jackery 700を使って良かったポイント
「Jackery 700」を実際に使用すると、製品仕様からは図れないメリットが見えてきました。ここでは、「Jackery 700」を使って良かったポイントを3つご紹介します。
400では物足りなかった、ライトな家電を安心して使える容量と出力
「Jackery 700」のワンランク下のモデルにあたるのが、「Jackery 400」です。
「Jackery 400」は定格出力200W、瞬間最大出力400Wで、電子機器を充電するには申し分ない性能です。しかし、一部電化製品の利用には出力不足で、給電できない製品も数多くありました。
その点、「Jackery 700」はライトな家電を利用するには安心の容量と出力があります。例えば、キャンプや車中泊、停電時にも活用できる下記のようなアイテムです。
- ホットカーペット
- 電気毛布
- ポータブル冷蔵庫
- LED電気
- 扇風機
- サーキュレーター
- スピーカー
本格的なキャンプではなく、小型の電化製品でアウトドアを楽しみたい人に、「Jackery 700」はベストなポータブル電源ですよ!
大容量だけどストレスなく運べる大きさ
「Jackery 700」の重量は6.3kgで、2Lのペットボトル3本分の重さがあります。ポータブル電源は電池容量に比例して重量も増えていき、中には10~20kgの重さを持つ製品も…。
発電機よりは携帯性の高いポータブル電源ですが、10kgを超えると持ち運ぶのも一苦労です。しかし、超大容量モデルの「Jackery 700」に対して、重量6.3kgは比較的軽量の設計となっています。
例えば、「Jackery 700」と同程度の電池容量を持ち、Amazonで取り扱いのあるポータブル電源を比較してみました。
Jackery 700 | Anker PowerHouse II 800 | JVCケンウッド BN-RB5-C | ECOFLOW RIVER Max | キャリライク | |
電池容量 | 700Wh / 192000mAh | 778Wh / 216000mAh | 518Wh / 144000mAh | 576Wh / ー | 540wh / 150000mA |
重量 | 6.3kg | 8.3kg | 6.4kg | 7.5kg | 6.2kg |
電池容量だけで比較すると、「Jackery 700」が軽量であることが分かりますね。
また、「Jackery 700」には収納できる便利なハンドルも付いています。大容量モデルですが、女性もストレスなく持ち運べる重量と設計です!
個人のアウトドアでもギリギリ購入できる価格設定
「Jackery 700」は他のメーカーのポータブル電源と比較しても、性能相応の価格設定となっています。しかし、定価は79,800円(税込)であり、一般的に見ると非常に高価ですよね?
価格面を考慮すると、「Jackery 700」の下位モデル「Jackery 400」もチェックしたいところですが、先述の通りアウトドアを楽しむには性能が少々物足りないです。一方、「Jackery 700」の上位モデル「Jackery 1000」は定価が139,800円(税込)と、個人で購入するには勇気のいる価格設定となっています。
Jackeryのポータブル電源の中で、価格を可能な限り抑えてアウトドアを楽しむのであれば、「Jackery 700」が最適です。
Jackery 700のイマイチなポイント
「Jackery 700」には利用するメリットだけでなく、当然デメリットもあります。次にご紹介する悪い面もチェックした上で、購入を検討するようにしましょう!
最大出力1000Wだから調理家電などはほとんど使えない
キャンプ人口が年々増加している中、アウトドア用品も進化しています。IH製品を利用したオール電化キャンプという言葉も登場し、アウトドアであっても本格的な調理を楽しむことが可能です。
しかし、機能が進化している一方で、調理家電の消費電力が大きくなっているのも事実。「Jackery 700」の定格出力500W、最大出力1000Wでは電力が足りず、電子レンジや炊飯器など本格的な調理家電は利用できず使える家電は限られます。
ライトな電化製品だけでなく、上記画像のように複数調理家電も利用したいのであれば、下記Jackeryの上位モデルも検討しましょう。
- Jackery 1000:調理家電を単体で利用可能
- Jackery Ace1500:調理家電の同時利用や、本格的な調理家電も給電可能
価格は10万円を超えるため、容易には購入できませんが、頻繁にキャンプや車中泊する人はチェックしておきたい性能ですよ!
関連記事:【30以上の電化製品で実験】Jackery(ジャクリ)ACE 1500 の評価&検証レビュー
USB-Cタイプがない
スマホやタブレットなどの電子機器を充電するコネクタは様々ですが、近年主流となっているのがUSB-C(Type-C)規格です。Android端末やMacBook、ゲーム機などで広く普及し、iPhoneも充電ケーブルにUSB-AではなくUSB-Cが採用されるようになりました。
ポータブル電源に関しても、時代の流れに乗っ取りUSB-Cコネクタを接続できる製品が登場しています。しかし、「Jackery 700」はUSB-Aポートしか搭載していないため、USB-Cコネクタは接続できません。
USB-Cケーブルで充電する機会の多い人は、ご注意ください。
効率的に充電する方法
Jackery700は搭載端子が豊富で、同時給充電できることがメリットです。しかし検証を重ねていくうちに、電化製品を複数台同時に充電すると充電速度が遅いような気がしたので検証してみました。
カメラ単体だと8Wで充電、ビデオカメラ単体だと19Wで充電ができます
編集部
この2台を一緒に充電すると8W+19W=27Wの出力になる予定ですが…
編集部
編集部
電子機器や電化製品を複数同時接続すると、出力が低下することがわかりました。
編集部
また、最大出力はポートによって異なります。
デバイスを高速で充電したい時はUSB-Aでの充電だと最大5V /2.4Aまでしか出力されないのでACポートを使用した方が断然効率的に充電することができます。
編集部
ソーラーパネルを使うと便利だしエコに充電できる
「Jackery 700」は利用前に、自宅のコンセントで充電しておくのが基本です。しかし、超大容量のバッテリーを満充電にしておいても、消費電力の大きい電化製品を利用すると、充電切れになる可能性はあります。
コンセントがないキャンプでは本体を充電できませんが、「Jackery 700」はソーラー充電に対応しています。
Jackery純正の100Wソーラーパネルを利用すれば、太陽光でエコに充電が可能!また、電気代が掛からないので、節約にも繋がります。
ただし、ソーラーパネルは「Jackery 700」に付属していないので、別途購入が必要な点にご注意ください。
また満タンの状態で充電をし続けてしまうと過充電の状態になり、寿命が縮んでしまいます。寿命を保つためにも適切な充電を心がけましょう。
Jackery 700とよく比較されるポータブル電源
ポータブル電源市場において高いシェア率を誇っているJackery。しかし、他のメーカーも様々なポータブル電源を販売しており、どれを購入すればよいか分からない人も多いでしょう。
ここでは、「Jackery 700」と同様に人気の高いポータブル電源を比較していきます。
Jackery 700とAnker PowerHouse II 800との比較
「Jackery 700」と同様の性能を持ち、よく比較されるのが「Anker PowerHouse II 800」です。販売元のAnker(アンカー)は数多くのワイヤレスイヤホンやモバイルバッテリーを展開しており、知名度も圧倒的に高いブランドとなっています。
それぞれのポータブル電源にどのような違いがあるのか、性能面を表で比較してみましょう。
Jackery 700 | Anker PowerHouse II 800 | |
定格出力 | 500W | 500W |
瞬間最大出力 | 1000W | 1000W |
電池容量 | 700Wh / 192000mAh | 778Wh / 216000mAh |
サイズ | 29.97 × 19.29 × 19.15cm | 30.0 × 18.5 × 20.4cm |
重量 | 6.3kg | 8.3kg |
出力ポート | AC×2、DC×2、USB-A×3、シガー×1 | AC×2、DC×2、USB-A×4、USB-C×2、シガー×1 |
出力波形 | 正弦波 | 正弦波 |
デザイン性 | オレンジがアクセントのカジュアルデザイン | ブラック調のシンプル・かっこいいデザイン |
パススルー充電 | ○ | ○ |
価格 | 79,800円 | 74,800円 |
定格出力・瞬間最大出力は同様で、電池容量も大差はありません。サイズに関してもほとんど同じですが、「Jackery 700」のほうが重量は2kg軽量となっています。
出力ポートは「Anker PowerHouse II 800」のほうが圧倒的に多く、最大11台まで同時接続が可能!しかし、11台も電子機器や電化製品を同時接続する機会はほぼなく、「Jackery 700」の出力ポート数でも十分です。
ただし、USBポートに関しては、「Anker PowerHouse II 800」がPD規格で急速充電を行えるUSB-Cポートを搭載しているため、充電の幅は広くなっています。
また、「Anker PowerHouse II 800」はLEDライトを搭載し、さらに静音設計であるのが特徴です。全体的な性能は「Jackery 700」より「Anker PowerHouse II 800」のほうが優れていると言えるでしょう。
2つのポータブル電源を比較した結果、それぞれおすすめできるのは下記のような人です。
- ポータブル電源を持ち運ぶ機会の多い人は軽量モデルの「Jackery 700」
- 安価かつ全体的な機能性の高さで見るなら「Anker PowerHouse II 800」
ポータブル電源の販売を行うメーカーの中でも、特に人気なのがJackeryとAnkerです。「Jackery 700」もしくは「Anker PowerHouse II 800」であれば、購入して大きく失敗ということはないでしょう。
関連:【使って検証】Ankerのポータブル電源全5機種 おすすめ比較 !Power Houseの魅力をレビュー
Jackery 700のおすすめアイテム
「Jackery 700」には専用アクセサリーが用意されており、併せて利用すれば、一層便利にポータブル電源を活用できます。ここでは、「Jackery 700」のおすすめ関連アイテムをご紹介します。
Jackery SolarSaga 60 PRO
「Jackery SolarSaga 60 PRO」は最大出力68WのJackery純正ソーラーパネルです。アウトドア時に嬉しい防水・耐熱・耐食性能で、故障の原因となるリスクを排除しているのが特徴!
ソーラーパネルの背面にはキックスタンドが付いているため、自立する設計に!太陽にソーラーパネルを向ければ、ポータブル電源本体も効率良く充電できます。
さらに、ソーラーパネルは2枚搭載しており、真ん中で折りたたむことが可能!すっきり収納することもできますし、持ち運びやすさも抜群のアイテムです。
Jackery SolarSaga 100
「Jackery SolarSaga 60 PRO」でポータブル電源を充電する場合、満充電とするのに20時間以上要するため、キャンプで利用するには実用的ではありません。
より速く太陽光で充電するのであれば、「Jackery SolarSaga 100」がおすすめ!最大出力は100Wまでパワーアップし、ポータブル電源の充電スピードも向上しました。
その他の性能は「Jackery SolarSaga 60 PRO」と変わりないため、とにかく充電時間を減らしたいという人は「Jackery SolarSaga 100」をご検討くださいね。
Jackery Portable Power Bag P7/S2
「Jackery 700」には側面に放熱孔があり、また各入出力ポートが露出している点から、防水設計ではありません。しかし、アウトドア時に急な雨に見舞われる可能性もあり、少々不安が残りますよね?
「Jackery 700」を水分や砂から守りたい場合は、専用ケース「Jackery Portable Power Bag P7/S2」をおすすめします。本体がすっぽり収まるサイズで、全方向からポータブル電源を保護できます。
また、ケースの内部にはクッションマットが入っているため、耐衝撃性にも優れた設計!高価なポータブル電源の故障が心配な人も、専用ケースを利用すれば安心ですよ!
Jackery 700まとめ
「Jackery 700」はJackeryの数あるポータブル電源の中でも、中間のモデルにあたる製品です。定格出力は500W、瞬間最大出力は1000Wなので、家庭用冷蔵庫などの本格的な電化製品を利用するには適していません。
しかし、タブレットやノートパソコンの同時充電、低出力の電化製品では十分活用できるスペックです。高出力の電化製品を利用しない人は、「Jackery 700」をおすすめします。
また、Jackeryの上位モデルに比べて小型・軽量の設計なので、ハンドルを掴んで持ち運びやすいのも大きなポイントです。
「Jackery 700」でキャンプや車中泊など娯楽を楽しみつつ、防災用にも常備して、安心のできる生活を送りましょう!
Rentryでは今回紹介したJackery 700よりもアップデートし最大入力値が増えたJackery 708やその他にも多くポータブル電源をレンタルしています。
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