エレキギターやベースの練習には、自分だけに音が聞こえるようにして練習できるギター用ヘッドホンがあると便利です。深夜の時間帯や、賃貸マンションで練習するといった、音漏れすると周りに迷惑がかかる環境でも練習ができます。
ただ、ギター用ヘッドホンはどんなヘッドホンでもいいわけではありません。ギターの練習には、ギターの練習に適した専用のヘッドホンがあります。
そこで今回は、ギター練習用ヘッドホンと通常のヘッドホンとの違いや、購入する際のポイントを解説します。記事の後半では、現在販売されているギター用ヘッドホンのおすすめ製品のランキングを紹介します。
これからギターを始めようと思っている初心者の方、楽器の練習場所が無くて困っている方はぜひ参考にしてください。
目次
ギター用ヘッドホンの選び方|失敗しない5つのポイント
ギター用ヘッドホンの選び方のポイントを解説します。
一般のヘッドホンより、音質がフラットなモニターヘッドホンがおすすめ
ギター練習には、モニターヘッドホン(スタジオモニターヘッドホン)がおすすめです。
音が漏れない状態で練習するだけであれば、普段使っている音楽を聴くための一般的なヘッドホンでもできます。ですが、一般的なヘッドホンでは、「正確な音で練習する」のに不向きです。
- 一般的なヘッドホン:音を強調して音楽をより楽しめるよう味付けされている
- モニターヘッドホン:音を正確にモニタリングするため、フラットな特性を持っている
上記のように、一般的なヘッドホンとモニターヘッドホンでは、用途、目的が違うため、特性も大きく異なります。
一般的なヘッドホンは音楽をより楽しめるよう、製品ごと、メーカーごとに低音に厚みを持たせたり、高音域を伸ばしたりする音の強調や調整、いわゆる「味付け」がされています。
ところが、ギター練習において強い味付けがされたヘッドホンを使うと、自分の出している音が正確に聞き取れません。
一方で、モニターヘッドホンは音に強い味付けをしない「フラットな周波数特性」を持っています。自分の出した音をそのまま正確に再現してくれるため、ギターの練習に最適です。
モニターヘッドホンは、電子楽器の練習はもちろん、音楽制作や録音現場といったプロフェッショナルな音作りの現場でも使用されています。
編集部
有線・無線の接続方式は有線がおすすめ
ヘッドホンにはケーブル接続する有線と、Bluetoothで接続する無線(ワイヤレス)がありますが、ギター練習には有線接続がおすすめです。
有線接続は、アンプとヘッドホンを物理的なケーブルで直接つなげるため、音の遅延が発生しません。
Bluetooth接続は一部で遅延の少ない製品もありますが、リアルタイム性が求められる演奏では遅延が気になる場合もあるため、安定した練習環境を求めるなら有線が安心です。
音楽を楽しむ用途であればわずかな遅延があってもそれほど気になりませんが、楽器の練習で音の遅延が発生するのは致命的です。遅延が大きいと、演奏のリズムが正確に取れず、弾いている感覚と聴こえる音がずれてしまいます。
その結果、いくら練習しても上達しないばかりか、ずれた音で練習するとかえって下手になるかもしれません。よほどの理由がない限り、有線を選んでください。
有線のデメリットはコードが邪魔になることです。ただ、スタジオで動きを付けて演奏しない限り、通常の練習ではそれほど気にならないでしょう。
有線ヘッドホンは端子の種類に注意
ギター用の有線ヘッドホンを選ぶ際は、プラグ端子(ヘッドホンジャック)の形状、サイズにも注意が必要です。ヘッドホンのプラグ端子には、スマホやパソコンに接続する3.5mm(ステレオミニ端子)と、大型のアンプに接続する6.3mm(標準端子)があります。
基本的には、幅広い製品で3.5mmプラグが採用されていますが、一部のアンプでは6.3mmプラグ端子が採用されています。サイズが合わないと当然接続できないため、事前に形状をチェックしておきましょう。
編集部
ギターの練習には、遮音性の高い密閉型がおすすめ
絶対音漏れや騒音を発生させられない環境でギターを練習する場合は、ハウジング部が完全に密閉されていて音漏れしにくい「密閉型」のヘッドホンがおすすめです。
密閉型は音漏れしにくく、また周囲の音も聞こえにくくなるため、安心して練習できますし、自分も練習に集中できるでしょう。
開放型に比べて価格の安い製品が多い点もメリットです。基本的には、場所や時間帯問わず使える密閉型を選んでおけば間違いありません。
密閉型のデメリットは、音がこもる、長時間使用すると耳が蒸れやすくなる点が挙げられます。
一方で、スタジオや静かな一軒家など、あまり周りに迷惑がかからない環境で練習できる方は、ハウジング部が開放されている「開放型(オープンエアー型)」もおすすめです。
開放型は外に向かって音が抜けるため、音がこもらずより自然な音で練習ができます。また、蒸れにくく長時間練習にも最適です。
デメリットは、音漏れする点です。また、密閉型に比べて高級な製品が多く、価格がやや高めです。
装着感・重さ・疲れにくさの快適性をチェックする
練習は長時間行うケースも多いため、装着感や重さもチェックしておきましょう。
特に重さは、軽ければ軽いほど長時間着用した時の疲労感が少なくなります。そのため、最終的にいくつかの製品で迷ったら軽さを基準にヘッドホンを選ぶのもいいでしょう。
個人差がありますが、200g以下であれば、軽いヘッドホンと判断できます。
初心者向け・中級者向けモデルの価格帯目安
これからギターを練習しようと思っている方や、ギター経験はあるものの、本格的なギター用ヘッドホンを買うのは初めての方は、5,000円~1万円前後のギター用ヘッドホンをおすすめします。
特に8,000円前後からは、原音再現性や装着感に優れたモデルが増えてきます。1万円前後のギター用ヘッドホンは、価格と品質のバランスの取れた製品が多く、いわゆる「はずれ」が少ないです。
当然、値段が高くなればなるほど音の解像度が高く、原音をより忠実に再現できる傾向にあります。ですが、細かな違いまで分からない初心者が高級ヘッドホンを買ってもコスパが悪いでしょう。
編集部
ギター用ヘッドホンおすすめ人気ランキング比較一覧表
ギター用ヘッドホンおすすめ人気ランキング15選
ギター用ヘッドホンと一口に言っても、使うシーンや求める音質によって選ぶべきモデルは異なります。
そこで、用途別に「どんな人に、どのモデルが合っているか」がひと目でわかる早見表を用意しました。購入前の参考に、ぜひチェックしてみてください。
活用シーン(どんな人がどう使う) | 必要な主な機能・条件 | おすすめの製品タイプ・モデル例(※記事内ランキングより) |
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賃貸や夜間に音を出さずに練習したい | 密閉型・音漏れ防止・軽量 | audio-technica ATH-M20xSONY MDR-7506 |
コスパ重視でモニターヘッドホンを始めたい初心者 | 5,000円前後・密閉型・基本性能が高い | キクタニ KHP-001OneOdio Pro10 |
長時間の練習でも疲れにくいモデルが欲しい | 200g以下・快適な装着感・密閉型 | SENNHEISER HD 25ヤマハ HPH-150WH |
音質の再現性を重視して練習・録音したい | フラット特性・高解像度・密閉型 | YAMAHA HPH-MT5SHURE SRH240A-BK-A |
自宅以外でも使いやすいモデルが欲しい | 折りたたみ可・軽量・収納ポーチ付き | SONY MDR-7506 |
スタジオ練習でより自然な音で演奏したい | 開放型/セミオープン型・音の抜け | audio-technica ATH-R70xAKG K240 Studio-Y3 |
高音質&プロ仕様の音で練習に没頭したい | 解像度・原音忠実・高級モデル | beyerdynamic DT 700 PRO X |
手頃な価格でプロ品質の音を再現できるヘッドホン
オーディオテクニカのATH-M20xは、安価で買える高音質スタジオモニターヘッドホンのエントリーモデルです。
エントリーモデルとはいえ、そこはオーディオテクニカ製。音質には一切の妥協はありません。
プロクオリティの音質を再現する新開発φ40mmCCAWボイスコイルドライバーを搭載し、フラットで解像度の高い音を感じ取れます。
また、遮音性が高く、長時間装着しても快適な楕円形状のイヤカップと、新採用のイヤパッド素材で優れた耐久性を実現しました。
モニターヘッドホン選びに迷ったら、ATH-M20xを選んでおけば間違いありません。どんな方にもおすすめできるモニターヘッドホンです。
重量 | 190g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 3.0m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
格安でハイレゾ対応!バリエーションも豊富なモニターヘッドホン
OneOdioのPro10は、パワフルなサウンドを再現する50mmドライバーを搭載し、より解像度の高い原音を聞き取れるハイレゾにも対応したヘッドホンです。
耳コピ練習、音楽制作、自宅録音とどんな用途にも最適。しかも価格は非常に安く、ヘッドホンにあまり予算がかけられない方でも手軽に買えます。
6.35mmと3.5mmジャックがそれぞれ設けられており、2つの音源を同時に再生可能。片耳モニタリングに対応しています。コンパクトに折りたためるため、自宅以外にも持っていきやすいでしょう。
コストをかけず、自宅で練習したい方に特におすすめ。カラバリも豊富なので、気分の上がるカラーを選んでください。
重量 | 238g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 2m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
クリアでパワフルな音源を再現する、プロ仕様モニターヘッドホン
SONYのMDR-7506は、パワフルな音を再現する大口径の40mmドライバーユニットと、クリアな音を再現するネオジウムマグネットを採用し、プロ仕様の高音質を実現したモニターヘッドホンです。
ステレオ標準ジャックとステレオミニジャックに対応した、金メッキ2ウェイプラグを採用。さらに持ち運びに便利な折り畳み式で、ポーチもついているため場所や機器を問わず使えます。
音にこだわり続けるソニーを真髄を感じられる、まさにプロクオリティのモニターヘッドホンです。
いいモニターヘッドホンで、しっかりと本格的な練習をしたい方におすすめ。
重量 | 230g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 1.2m~3m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
音に関わる全ての人におすすめ!フラッグシップモデルヘッドホン
オーディオテクニカのATH-R70xaは、音に関わるすべての人が満足、納得するクオリティを実現した、ハイエンドモデルのセミオープン型モニターヘッドホンです。
「真の開放型」を目指して作られたこの製品は、通常のヘッドホンで行うような共振をせず、ドライバーの再生音を直接耳に届けます。
ドライバーは専用設計の45mmを採用。その結果、どんなヘッドホンにも負けない「純粋でリアルな音」を実現。
重量はわずか199gで、長時間装着しても疲れにくくなっています。
開放型のため自宅練習には不向きですが、実戦に近いスタジオ練習の際は、贅沢にATH-R70xaを使ってみてはいかがでしょうか。
重量 | 199g |
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ハウジングタイプ | 開放型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
低音から高音まであらゆる音を正確に再現するモニターヘッドホン
ローランドのRH-A7-BKは、繊細なサウンドから強い音まで、あらゆる音に対して高い追従性を持ち、わずかなニュアンスも正確に再現できる開放型モニターヘッドホンです。
公式では「デジタルピアノなど電子楽器演奏に最適なオープンエア型モニター・ヘッドホン」とありますが、もちろんエレキギターやベースの練習にも適しています。
200gの軽量設計、適度に音が抜ける開放型、安定したフィット感で、長時間に及ぶ練習でも疲労を感じさせません。
電子楽器メーカーならではの素晴らしい音でギター練習ができます。価格も手頃なため、安価な開放型ヘッドホンをお探しの方におすすめです。
重量 | 200g |
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ハウジングタイプ | 開放型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
わずか140g!最軽量クラスの高音質モニターヘッドホン
ゼンハイザーのHD 25は、本体重量約140gと、モニターヘッドホンの中でも最軽量クラスの軽さが特徴のモニターヘッドホンです。
非常に軽いため、装着していても負担がかかりにくく、毎日長時間練習する方に特におすすめ。
軽さだけではなく音にもこだわって作られており、高い音の再現性は、ミュージシャンやDJといった音のプロからも高く評価されています。高い音圧レベルにも対応し、片耳モニタリングも可能。
HD 25に予備ケーブルやポーチが付帯した「plus」と、機能を簡略化した代わりに安価で買える「light」もあります。予算に応じて選んでください。
重量 | 140g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 1.5m |
ヘッドホンジャック | 3.5mm |
限りなくフラットな音を再現するシンプルな開放型ヘッドホン
ヤマハのHPH-150WHは、ギターや電子ピアノといった楽器演奏に適した、フラットな音質を再現する開放型ヘッドホンです。
大口径40mmドライバーユニットと、空気の流れをコントロールする背面にあるフィンが、低重心で開放的なサウンドを実現します。
163gの軽量で、さらにベロアイヤーパッド採用により、長時間装着していても負担を感じません。
ケーブルは片出し仕様で、劣化しにくい金メッキ仕様。ケーブルの長さは、長くも短くもない2mで自宅練習に最適です。
際立った特徴こそありませんが、軽量でシンプル、そして安価とバランスの取れた開放型のモニターヘッドホンです。
重量 | 163g |
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ハウジングタイプ | 開放型 |
コードの長さ | 2m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
50mmの大口径ドライバー採用!どんな用途にも最適なヘッドホン
FIFINEのH8は、大型の50mmdriverを搭載し、低音から高音まであらゆる音域で安定したサウンドを再現するバランスの良いモニターヘッドホンです。
また、フィット感のあるイヤーパッドと、音を大幅に遮断する密閉型形状で、思う存分ギターの練習に没頭できます。
3.5mm・6.35mmのオーディオ変換プラグを備え、アンプ・ギターはもちろんミキサー、オーディオインターフェイス、ヘッドホンジャック付きのマイクと、あらゆる機器との互換性があります。
価格も安く、優秀なヘッドホンですが、265gとやや重めである点には注意が必要です。
重量 | 265g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
あらゆる用途に適したバランスの良いモニターヘッドホン
TalomenのW50xは、これといった欠点がなく、ギター練習をはじめどんな用途にも最適なモニターヘッドホンです。
50㎜ドライバーと大型ダイアフラムを採用したことで、低音はより厚みを増し、高音はよりシャープに再現。ダイナミックでありながら癖の無い音は、楽器練習に最適です。
人間工学に基づく設計で、フィット感を高めているため、長時間の練習でも耳や頭が痛くなりにくくなっています。また、素材を厳選しているため、耐久性も抜群。
価格も手頃で、特に気になる点はありません。安価で高性能な、コスパの良いモニターヘッドホンをお探しの方におすすめ。
重量 | ー |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | 3.5mm |
価格以上の機能と性能を持った、良質な開放型モニターヘッドホン
AKGのK240 STUDIO-Y3は、独自技術と構造を採用しながらも、手ごろな価格で高いパフォーマンスを発揮するコストパフォーマンスに優れたセミオープン型モニターヘッドホンです。
プロ仕様の「XXLトランスデューサー」や、異なる素材を組み合わせた「TWO-LAYERダイヤフラム」、中心と外縁で厚みを変える「バリモーション・テクノロジー」など、AKG独自の設計が多数盛り込まれています。
また、緻密に設計されたセミオープンエアー構造により、音の粒立ちや余韻まで繊細に再現。楽器やボーカルの微細な表現もしっかり捉えることができます。
構造上、音漏れは多少あるため、自宅練習よりもスタジオなど音環境を気にせず使える場面に適しています。
重量 | 230g |
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ハウジングタイプ | 開放型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | 3.5mm |
堅牢設計と高音質のプロクオリティモニターヘッドホン
ベイヤーダイナミックのDT 700 PRO Xは、新開発のSTELLAR.45トランスデューサーを採用し、一貫した信頼性の高いサウンドを実現するスタジオ、プロクオリティのモニターヘッドホンです。
マグネット、ボイスコイル、スピーカーダイアフラムの相互作用により、あらゆる機器を最高の音で再現します。自然な周波数特性で音圧レベルの高い状況でも歪みの無いクリアなサウンドを提供。
音質はもちろん、堅牢性、装着感、どれをとってもモニターヘッドホントップクラスです。
正直、自宅の練習用としてはオーバースペックですが、自宅でもスタジオでも最高の音で演奏を聴きたい方には最高の選択肢の一つになるでしょう。
重量 | 350g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
あらゆる場所での使用に適した高品質ヘッドホン
シュアのSRH240A-BK-Aは、しっかりとした低音と透き通るようなクリアな高音を実現した高品質なモニターヘッドホンです。
40mmダイナミックドライバーと、広範囲の周波数特性を持ち、プロ用音響機材との接続も考慮されているため、自宅でもスタジオでも活躍します。
さらに優れたフィット感と遮音性の高さを持つイヤーカップにより、長時間ギター練習に集中できる環境を提供。
耐久性も高く、この価格で買えるモニターヘッドホンとしては非常に高い性能を持っています。いろいろな場所でギター練習したい方に特におすすめです。
重量 | 238g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 2m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
圧倒的な激安価格!初めてのモニターヘッドホンに最適
キクタニのKHP-001は、モニターヘッドホンの中でも特に安い、気軽に買える製品です。
他のモニターヘッドホンに比べて圧倒的に安いですが、品質は大きく劣っているわけではありません。
繊細で、それでいてダイナミックな音を再現する大口径40mmドライバーは、自分の演奏を正確に届けてくれます。また、200gを切る軽量設計に、快適な装着感で長時間練習にも最適。
はっきり言って、倍以上の価格のヘッドホンにも負けない品質です。
とりあえずモニターヘッドホンを試してみたい方、ギター本体にお金をかけて予算がない方に、特におすすめします。
重量 | 182g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 1.5m |
ヘッドホンジャック | 3.5mm |
どこまでもニュートラルな音で、ギター練習に最適なヘッドホン
ヤマハのHPH-MT5は、全音域でニュートラルな音を再現可能で、楽器練習に最適なモニターヘッドホンです。もちろん音楽制作、レコーディング、ライブなどのプロクオリティの要求にも応えられます。
ドライバーには、CCAWボイスコイル採用の40mmカスタムドライバーを採用し、20Hz~20kHzの広い再生帯域を実現。高音質で正確な音の再現、長時間、長期間使用できる耐久性と快適性を備えています。
楽器のプロであるヤマハが販売する、高品質なモニターヘッドホンです。バランスの取れたヘッドホンで練習したい方におすすめ。
重量 | 245g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | φ6.3mm/φ3.5mm2ウェイ |
カラフルで練習が楽しくなるモニターヘッドホン
SuperluxのHD661は、10種類のカラーバリエーションから好きな色を選んで、毎日楽しく練習ができるモニターヘッドホンです。
オレンジのほか、ブラック、ホワイト、ピンク、グリーンなどがあります。
カジュアルな見た目に反して、音質は正統派。優れた深い音場特性により、練習だけではなくスタジオやライブ会場でも優れた音の再現性を発揮します。
密閉型でしっかりと外部の音を遮断するため、練習でも自分の音だけに集中できるでしょう。
高い解像度とバランスの取れた音を再現するヘッドホン、カラフルで楽しいヘッドホンを探している方におすすめです。
重量 | 190g |
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ハウジングタイプ | 密閉型 |
コードの長さ | 3m |
ヘッドホンジャック | 3.5mm |
ギター用ヘッドホンのおすすめ人気メーカー
ギター用ヘッドホンは数多くのメーカーから販売されていますが、その中でも特におすすめのメーカーを3社紹介します。
音作りを熟知した高品質なモニターヘッドホンを販売する「SONY(ソニー)」
ソニーは、ハイレゾ対応や世界最強クラスのノイズキャンセリングといった独自の技術を搭載した、高品質のヘッドホンを数多く販売しているメーカーです。
ギター用モニターヘッドホンも、歪みのない、研ぎ澄まされた輪郭で原音をそのまま再現する製品が揃っているため、多くのプロミュージシャンが愛用しています。どのモニターヘッドホンを買っても、あらゆる環境、あらゆる条件で音作りに没頭できるでしょう。
価格は決して安くありませんが、ソニー製のモニターヘッドホンを買っておけば間違いありません。高音質のヘッドホンで練習するならソニー製がおすすめです。
モニターヘッドホンと言えば「audio-technica(オーディオテクニカ)」
オーディオテクニカのヘッドホンは、強い味付けをせず、フラット&ナチュラルな原音の再現を追求しているメーカーです。そのため、オーディオテクニカのモニターヘッドホンは、プロのミュージシャンやPA(音響)から高い信頼を得ています。
プロ向けの製品を多く販売しているだけあり、モニターヘッドホンのラインナップも豊富で、密閉型や開放型も数多くのモデルから選べます。
また、高額で高品質なヘッドホンだけではなく、1万円前後で買える初心者向けのモニターヘッドホンもあるため、初めてモニターヘッドホンを買う方にもおすすめです。
クリアで音抜けの良い「SENNHEISER(ゼンハイザー)」
ゼンハイザーは、低音域から高音域までしっかりとコントロールされた、クリアな音を再現するヘッドホンを販売しているメーカーです。特にモニターヘッドホンは、一切の妥協無く徹底的に原音の再現にこだわっています。
価格も、1万円台のお手頃な製品から、プロの現場で愛用されている最高級ヘッドホンまで、予算や技術に合わせて選べます。
また、ゼンハイザーは開放型ヘッドホンのパイオニアです。そのため、ギター用ヘッドホンも音抜けの良い、高品質な開放型ヘッドホンを数多く販売しています。多少音漏れしても問題ない環境や、スタジオで練習する機会の多い方は、ゼンハイザーの開放型モニターヘッドホンもおすすめです。
ギター用ヘッドホンの繋ぎ方・使い方
ギター用ヘッドホンを繋げる方法、使い方について簡単に解説します。
自宅で音を出さずに練習するために必要な機器は以下の4つです。
- ギター
- ヘッドホン
- アンプ
- シールド(機器同士を接続するケーブル)
アンプとは、エレキギターやベースの電気信号を増幅させ、音を出力する装置です。
初心者には、スピーカーとアンプが一緒になったオールインワンの「コンボアンプ(アンプ内蔵スピーカー)」がおすすめです。
ただし、省スペースや持ち運び重視なら、ギターに直接挿せる小型ヘッドホンアンプや、マルチエフェクターを使う方法もあります。練習環境や目的に応じて最適な方法を選びましょう。
コンボアンプを買ったら、「INPUT」と書かれている端子と、ギター側の接続端子(ギタージャック)をシールドで接続し、「PHONES」や「HEADPHONES」と書かれている端子にヘッドホンを接続すれば、すぐに無音で練習できる環境が完成します。
コンボアンプ以外にも、ギタージャックに直挿ししてヘッドホンを繋げる小型ヘッドホンアンプを使用する方法や、マルチエフェクターを使用する方法もあります。ですが、初心者はやはりコンボアンプが使いやすいでしょう。
編集部
アンプとギター接続時の注意点
アンプとギターを繋ぐ際は必ずアンプの電源を切っておいてください。
電源が入っている状態でシールドを繋げると、アンプから大きなノイズ音が出て近所迷惑になったり、機器や耳にダメージを与える可能性があります。そのため、接続する際は必ずすべての電源を切った状態で行ってください。
逆に練習を終えるときは、アンプの電源を切ってからシールドを抜きましょう。
ギター用ヘッドホンの関連商品
ギター用ヘッドホンと一緒に買っておくと便利な製品を紹介します。
スピーカーとアンプが一体になったコンボアンプ
スピーカーとアンプが一体になったコンボアンプは、ギターとヘッドホンと必ずセットで買っておきたい製品です。ギター、ヘッドホン、コンボアンプの3つがあれば、すぐに自宅でギター練習ができます。
家庭用の小さなコンボアンプであれば、一流メーカー製でも安価で購入できるでしょう。メーカーは、Marshall(マーシャル)製がおすすめです。
必要なものが揃った初心者セット
まさにこれからギターを始めようと思っている方は、必要なものがすべて揃った初心者セットもおすすめです。
ギターを始める際、アンプやヘッドホンのほかにも必要な物はたくさんあります。身の回りに詳しい人がいない場合、一度で完璧にそろえるのは至難の業です。
初心者セットであれば、必要なアイテムがすべて揃っています。ただし、セットによって入っているアイテムが異なるため、必要に応じて譜面立て、チューナー、ヘッドホンアンプなどを買い足しましょう。
音の出せない環境でギター練習するなら、ギター用ヘッドホンの使用がおすすめ!
ギター用ヘッドホンは、自宅で音を出さずに弾けて、さらに練習しているギターの音色を正確に再現してくれる練習に最適なヘッドホンです。自宅でもしっかり練習したい方はギター用ヘッドホンを揃えましょう。
- ギター練習用は有線のモニターヘッドホンがおすすめ
- 価格と品質のバランスが良い1万円前後のヘッドホンがおすすめ
- 接続するアンプは、スピーカーと一体になったコンボアンプがおすすめ
正確な音を再現するギター用ヘッドホンを使って、自宅でコツコツと練習をすれば、間違いなく上達も早いはずです。安いものでは数千円から購入できるため、ぜひギター練習専用のヘッドホンを試してみてください。
Picky’sでは、ギター用ヘッドホンのほかにもさまざまな楽器用アイテムを紹介しています。興味のある方は、以下の記事もぜひ読んでみてください。