Windows10/11のレジストリ修復&復元方法まとめ|scanreg.exe・コマンド対応あり

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レジストリ修復アイキャッチ

パソコンに異常が起きる原因の一つが「レジストリエラー」です。レジストリエラーが起きると、エラーメッセージが出たり、最悪パソコンやOSが立ち上がらなくなります。

そんなとき有効なのが「レジストリ修復」です。レジストリ修復作業を行えば、パソコンが正常に戻るかもしれません。ですが、「そもそもレジストリって何?」「どの症状がレジストリエラーかわからない」と思っている方も多いはず。

そこで今回は、レジストリやレジストリエラーの代表的な症状、エラーが起こる原因、実際のレジストリ修復方法を解説します。

さらに、中のデータを救い出す方法も紹介します。パソコンのエラーで困っている方はもちろん、パソコンの修復・修理に詳しくなりたい方もぜひ読んでみてください。

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この記事の結論まとめ

この記事の結論を要約!

  • レジストリエラーが起きたらWindowsの自動修復機能・システムの復元で直る可能性があり。
  • コマンドプロンプトは難しい操作が必要なので、落ち着いて実行しよう。
  • レジストリ修復をしても直らない人は、データ復旧ソフト・業者でデータを復旧しよう。
  • おすすめのデータ復旧ソフトは、1位Recoverit Pro。2位ファイナルデータ11plus
  • データ復旧業者は1位アドバンスデザイン。2位バッファロー。3位A1データ

レジストリ修復コマンド・修復方法5つ・早見表あり

お使いのWindows やること 具体的な方法 難しさの目安 おすすめの人
Windows 10 パソコンに標準で入っている「修復コマンド」を使う sfc /scannow(システムチェック)- DISM(より強力な修復) ★☆☆(かんたん) 起動が遅い・アプリが落ちる人
Windows 10 修復ソフトを使ってレジストリをきれいにする – CCleanerなどの無料ソフト ★☆☆(かんたん) パソコン初心者・コマンドが苦手な人
Windows 11 強力な修復コマンドを使う DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth ★☆☆(かんたん) エラーが出る・動作が不安定な人
Windows 11 「システムの復元」で元の状態に戻す – 設定画面から復元ポイントを選ぶ ★★☆(ややむずかしい) 修復しても直らない人・最近調子が悪くなった人
共通 古い方法「scannreg.exe」は使わない – Windows 11では非対応(昔のPC向け) ネットで見た古い方法を試そうとしている人

編集部

まずは5分で完了する「sfc /scannow」 を試してみましょう。難しそうなら、無料ソフトを使って簡単に修復もOKです。それでもダメなら「復元ポイント」や「バックアップ復元」も検討してみましょう。

次の章からは、レジストリ修復の具体的な方法。コマンドを5つ紹介します。

Windowsの「自動修復機能」を使用する

Windowsの「自動修復機能」を使用する

自動修復機能は、パソコンを安定稼働させるためにWindowsに標準搭載されている機能です。Windowsに問題が起きた際、自動的に問題を検出し、原因が特定できた場合はそのまま修復作業を行ってくれます。

自動修復手順
  1. パソコンの「設定」を開く
  2. 設定の中にある「回復」「今すぐ再起動」の順にクリック
  3. オプション画面が表示されたら「トラブルシューティング」をクリック
  4. 「詳細オプション」→「スタートアップ修復」をクリック
  5. 回復キーの入力を求められるので「続行」をクリック

これで自動修復が始まります。PCが立ち上がらず青い画面で「PCが正常に起動しませんでした」と表示される場合は、上記手順の3からスタートアップ修復に進んでください。

「システムの復元」で、システムをエラーが起こる前に戻す

自動修復機能

「システムの復元」は、一定期間ごとに保存されるWindowsの「復元ポイント」まで設定や環境を戻せる機能です。システムを復元を行うと、システムを「レジストリエラーが起こる前の状態」に戻せます。

システムの復元
システム復元の手順
  • パソコンの設定を開き、「システム復元」と検索する
  • 「回復ポイント」が表示されるのでクリック
  • 「システムの復元」をクリックする
  • 復元できる候補日が表示されたら選んで「次へ」をクリック
  • 最後に「完了」をクリックすると指定した日付に戻る

ただし、トラブルが起きる以前の復元ポイントがない場合や、そもそも復元ポイントを作成しない設定にしていた場合は復元ポイントによる修復はできません。

編集部

なお、戻るのはあくまでも設定やシステムだけなので、データに影響ありません

コマンドプロンプトで直接レジストリエラーを修復する

コマンドプロンプトで直接レジストリエラーを修復する

コマンドプロンプトを操作できる方であれば、コマンドプロンプト画面から直接修復を行えます。コマンドプロンプトの修復は、他の方法と違いWindowsが起動しない状態でも修復作業が行えるのがメリットです。

コマンドプロンプト画面で「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と、「sfc /scannow」の2種類の命令を実行して、システムのチェックと修復を行います。DISM~はシステムイメージのチェックと修復、SFC~はシステムファイルのチェックと修復です。

コマンドプロンプトで直接レジストリエラーを修復する

まず通常のコマンドプロンプト画面ではなく、「管理者用のコマンドプロンプト画面」を開きます。

管理者用コマンドプロンプトの開き方
Windows内のアイコンで開く場合は右クリックの「管理者として実行」、OSが起動しない場合のトラブルシューティングで開く場合は管理者アカウントを選択で開けます

コマンドプロンプト画面の左上に「管理者」と表示されていればOKです。管理者用画面を開いたら、上記のように「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力しEnterを押します。なお、「/」の前にはスペースを空ける必要があるので注意してください。

Enterを押すとシステムチェックに入りますが、完了までには数分の時間が必要です。

コマンドプロンプトで直接レジストリエラーを修復する

システムチェックと復元操作が正常に完了したら、続いて「sfc /scannow」と入力してEnterを押します。こちらも「/」の前にスペースが必要です。

コマンドプロンプトで直接レジストリエラーを修復する

「検証が完了しました」と表示されたら完了です。もしレジストリやそのほかのファイルにエラーがあれば、上記のように「破損したファイルが見つかりました」や「正常に修復されました」と表示されます。

コマンドプロンプトで直接レジストリエラーを修復する

問題がないときは上記のように「整合性違反を検出しませんでした」と表示されます。

なおコマンドプロンプト自体知らない、もしくは知っていても起動した経験がない方も多いと思います。作業自体さほど難しくありませんが、レジストリの書き換え同様、コマンドプロンプトで入力や操作を誤ると別のトラブルにつながります。操作に自信がない方は触らないほうがいいでしょう。

※参考:Windows|Windows レジストリ チェッカー ツール (Scanreg.exe) について

データ・レジストリ修復ツール・修復ソフトを使用する

データ・レジストリ修復ソフトの使用

Windows用ソフトウェアの中には、レジストリの問題を検出したり、余計なレジストリを削除したり、壊れたレジストリを自動的に修復してくれるソフト・修復ツールがあります。

各企業や個人が開発したソフトウェアで、無料のフリーソフトから高性能な有料ソフトまでさまざまなソフトがあります。ただし性能や効果はバラバラで、中には逆に症状を悪化させてしまうソフトもあるため、使用する際は自己責任で使用しましょう。

編集部

基本的には先ほどの自動修復で十分ですが、気になる方は「レジストリ修復ツール」や「レジストリクリーナー」で検索してみて下さい。

メーカーや修理業者に修理を依頼する

メーカーや修理業者に修理を依頼する

一番確実な方法が「メーカーや修理業者に相談する」です。費用はかかりますが、高い確率でパソコンは元通りになるでしょう。基本的にどんな症状でも対応してもらえるため、原因がレジストリエラーだと断定できなくても大丈夫です。とりあえず困ったら相談してみて下さい。

ただ、原因によっては直らない可能性や、思った以上に修理費用がかかる場合もあります。さらに、万が一直ったとしてもパソコンの中にあるデータは消えてしまう可能性が高いです。パソコンを買い替えるほどの費用は出せない、中のデータを諦める場合は修理業者に依頼しましょう。

Picky’sでは、優良パソコン修理業者の選び方や、おすすめの修理業者を以下の記事で紹介しています。パソコンを修理すると決めたら、以下の記事もぜひ参考にしてください。

関連記事:全国対応!元店員がパソコン修理おすすめ店舗を解説|メーカーや家電量販店も要チェック!

どうしてもレジストリ修復が難しければ復旧ソフトや復旧業者でデータ復旧を行う

  • レジストリ修復作業が難しくてわからない
  • レジストリ修復をしても直らなかった
  • そもそもレジストリに原因があるかも不明

上記のケースで、さらにパソコンの中に大事なデータが入っていた場合は「データ復旧」を行いましょう。データ復旧を行えば、中にある大事なデータや画像を復元できるかもしれません。

データ復旧の方法は大きく分けて「データ復旧ソフトを使う」と「データ復旧業者に依頼する」の2通りです。

編集部

レジストリ修復やそのほかの操作を行うとデータ復旧ソフトとデータ復旧業者で復旧できる確率は下がります。パソコンの状態や中のデータの重要度に合わせて「何から試すか」を考えて作業しましょう

関連記事:【フリーソフトも】HDD復元おすすめ19選!ハードディスクのデータ復旧業者も紹介

【比較一覧表】Windowsパソコンおすすめデータ復旧ソフト

Picky’s編集部おすすめのWindows用データ復旧ソフトとデータ復旧業者を紹介します。特にデータ復旧業者は悪質な業者も存在するため、ここで紹介している大手の業者を選ぶと安心です。
商品最安価格販売会社OSが起動しない場合の復旧対応メディア対応バージョン
ファイナルデータ11plus 特別復元版 ダウンロード版Amazon¥7,627 楽天市場Yahoo!AOSデータ株式会社HDD/SSD/SD/USB/PD/RAIDほかWindowsVista.XP windows7.8.10.11
Recoverit Pro【月額プラン】Amazon¥5,980 楽天市場Yahoo!Wondershare〇(Ultimateのみ)HDD/SSD/SD/USB/PD/RAIDほかWindowsVista.XP windows7.8.10.11

関連記事:データ復旧ソフトRecoveritを使ってみた!使い方・無料版との違い・料金をレビュー

【比較一覧表】Windowsパソコンおすすめデータ復旧業者

商品公式サイト運営会社設立年所在地電話番号営業時間復旧費用(HDD)完全成功報酬制
アドバンスデザイン公式サイトアドバンスデザイン株式会社1995年東京都千代田区0120ー290ー189平日9:00~17:3033,000円~
デジタルデータリカバリー公式サイトデジタルデータソリューション株式会社1999年東京都港区0800ー333-630224時間対応5,000円~

関連記事:【悪質業者を排除】HDDデータ復旧業者おすすめ18選 ! 評判や価格を比較|復旧率は意味がない?

関連記事:【無料の初期診断レポあり】アドバンスデザインのデータ復旧の口コミ評判・サービスを紹介!

関連記事:【覆面調査】デジタルデータリカバリーの悪評はどうなの?口コミ/料金/営業マンなど徹底検証!

関連記事:「できる限りお客様に情報を公開する」データ復旧率95.2%を実現するデジタルデータリカバリーの挑戦とは?

データ復旧ソフト・業者とは?メリット・デメリット

データが消えてしまったとき、多くの方が「データ復旧ソフトで自分で直せるのか」「専門のデータ復旧業者に頼むべきか」で迷います。

ここでは、データ復旧ソフトと業者の違いや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

どちらを選ぶべきか、復旧したいデータの重要性や障害の状況によって判断するポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

データ復旧ソフトとは?

データ復旧ソフトとは?

データ復旧ソフトとは、その名の通りパソコンの中のデータを元通りに復元するためのソフトウェアです。無料のフリーソフト、もしくはソフトウェアを購入し、パソコンにダウンロードして使用します。

データ復旧ソフトを使用する場合、性能がある程度保証されている有料のデータ復旧ソフトがおすすめです。

Picky’sでは、以下の記事でデータ復旧ソフトについて詳しく解説しています。データ復旧について詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてください。

関連記事:【完全比較】PC (パソコン) データ復元 !! 無料ソフトと復旧業者どちらがオススメ?

データ復旧ソフトのメリット

データ復旧ソフトのメリット

  • 無料、もしくは安価でデータ復旧が可能
  • ダウンロード版なら即日復旧できる

データ復旧ソフトを使用するメリットは、安価でデータ復旧が可能な点です。データ復旧ソフトの場合、無料から1万円前後、高性能なソフトでも2万円前後でデータ復旧ができます。

しかも、自宅で即復旧作業ができるため上手くいけばその日のうちにデータを取り戻せます。「安価で素早くデータ復旧が行える」のがデータ復旧ソフトのメリットです。

データ復旧ソフトのデメリット

データ復旧ソフトのデメリット

  • 論理障害にしか対応していない
  • データ復旧確率や精度はデータ復旧業者ほど高くない

データ復旧ソフトは、論理障害のケースにしか利用できません。論理障害とは、パソコン内部のデータやファイルにエラーが起きている症状です。「強制終了したせいでファイルが破損した」「データを間違えて消した」が挙げられます。

レジストリ破損の原因は論理障害であるケースも多いため、論理障害によるレジストリ破損と原因が断定できる場合はデータ復旧ソフトで復旧可能です。

パソコンの障害には、パソコンに物理的なダメージを与えてしまった場合に起こる「物理障害」がありますが、物理障害の場合はデータ復旧ソフトが使えません。

また、データ復旧ソフトはデータ復旧業者に比べて、復旧確率や復旧割合が低くなるケースが多いです。何としても取り戻したい大事なデータの場合、データ復旧ソフトは使用しない方がいいでしょう。もしデータ復旧ソフトを試して復旧しなかった場合、その後データ復旧業者に依頼してもデータ復旧精度は落ちてしまいます。

以下の記事は、データ復旧ソフトを実際に使用したレビュー記事です。データ復旧ソフトの使い方や復旧率をチェックしたい方は、ぜひ読んでください。

関連記事:壊れたUSBメモリからデータ復旧させる方法について解説!実際の復旧手順も

データ復旧業者とは?

データ復旧業者とは?

データ復旧業者とは、壊れたり動かなくなったPCやタブレット、スマホからデータを取り出して元通りに復元する専門業者です。端末のほか、SDカードやUSBメモリ、CD-Rのデータ復旧にも対応しています。

電話やメールで連絡し、媒体を送ると症状の診断と見積もりをしてもらえます。その後、料金や作業内容に納得すれば正式な作業に入る流れです。

データ復旧業者や物理障害については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみて下さい。

関連記事:【プロが教える】SSDデータ復旧業者サービスおすすめ6選!自分でできるソフトも

データ復旧業者のメリット

データ復旧業者のメリット

  • 物理障害でもデータ復旧が可能
  • データ復旧確率や精度が高い

データ復旧業者を利用するメリットは、「物理障害にも対応している」「データ復旧精度が高い」の2点です。物理障害とは、パソコンを落下させたり、衝撃によるパーツ破損が原因でパソコンが正常に作動しなくなる症状です。そのほか、経年劣化の摩耗や破損、落雷による過電流も物理障害に該当します。

物理障害でレジストリが破損するケースは多くありませんが、0ではありません。物理障害はデータ復旧ソフトでは対応できないため、データ復旧業者に依頼しましょう。

さらにデータ復旧業者はデータ復旧に関する知識や技術力が高く、データ復旧ソフトよりも高い確率、高い割合でデータ復旧が可能です。仕事で使う大事なデータや、撮り直しのできない大事な思い出の写真・動画データを確実に取り戻したい場合は、データ復旧業者に依頼するといいでしょう。

データ復旧業者のデメリット

データ復旧業者のデメリット

  • 復旧費用は最低でも数万円からと、やや高額な費用がかかる
  • データ復旧するまでに1週間~数週間と時間がかかる

データ復旧業者を利用するデメリットは、やや高額な費用がかかる点です。症状によっては安価で復旧できる場合もありますが、基本的には最低でも数万円以上はかかると考えておきましょう。容量が大きく、症状が重い場合は数十万円かかるケースもあります。

もちろん復旧前の診断である程度正確な見積もりは出してもらえるため、予算に合わない場合は断っても大丈夫です。悪質な業者でない限り、復旧してから高額請求されるケースはありません。

また、データ復旧業者に依頼すると復旧までに時間も必要です。症状の診断や復旧作業のために壊れたパソコンを業者に送る必要があり、また復旧作業自体も時間がかかるため、データが取り戻せるまでに早くて数日、ケースによっては数週間必要な場合もあります。

データ復旧ソフトやデータ復旧業者、論理障害・物理障害については以下の記事で詳しくまとめています。

関連記事:【Mac・Windowsパソコン対応】SSDのデータが認識しない時の対処法5つ!外付け・内蔵も

Windowsレジストリのエラーで起こる症状とは

「パソコンの動作が遅い」「アプリが突然落ちる」――そんな症状に心当たりがあるなら、Windowsのレジストリにエラーが発生している可能性があります。

この章では、レジストリエラーによって起こる代表的なトラブルや症状をわかりやすく紹介します。

どんなときにレジストリの修復が必要かを判断するためにも、まずはよくある不具合をチェックしてみましょう。

レジストリとは、Windowsの記録用データベース

レジストリとは?

レジストリとは、Windowsのシステムやソフトウェアを記録するためのデータベースです。HDDとは違い、通常パソコンを使用している際には見えないため、「Windowsパソコンがこっそり使っているデータの隠し倉庫」だと思ってください。

レジストリの中には、パソコンやソフトウェアに関する設定や情報といった、パソコンの動作に関するあらゆるデータが記録されています。そのため、レジストリに異常が起こるとパソコンにさまざまな不具合が発生します。

編集部

レジストリは見えないとは言っても通常のデータベースです。HDDやSSD同様に突然不具合が発生したり、ユーザーがレジストリを意図的に書き換えてエラーを起こしてしまうケースもあります

レジストリエラーで起こる症状

レジストリが破損するとどんな症状が出る?

レジストリエラーが起こると、エラー箇所や症状によってパソコンにさまざまな異常が表れます。

  • パソコンが立ち上がらない
  • OSが立ち上がらない
  • エラーメッセージが出る
  • ブルースクリーンやBIOS画面になる
  • フリーズする(くるくるがずっと回る)

ただ、上記の症状はレジストリエラーのほかHDDやSSDの異常、ソフトウェアのエラー、ウイルスによるものなどほかの原因でも表れます。そのため、「パソコンに異常が起きた=レジストリの異常」ではありません。

パソコンに異常が起きた際は、「原因の一つとしてレジストリエラーも疑う」と考えましょう。

編集部

ただ、「レジストリに異常が~」などのエラーメッセージが表示されたり、意図的にレジストリを削除、もしくは書き換えた直後にパソコンに異常が起きた場合はレジストリエラーの可能性が高いでしょう

関連記事:Windows「デバイスに問題が発生したため再起動」エラーの対処法16選 !なぜ起こる?原因も紹介!

レジストリエラーが起こる原因

レジストリエラーは突然起こるものではなく、Windowsの使用中に蓄積されたさまざまな原因によって発生します。

この章では、レジストリエラーが起こる主な原因を初心者にもわかりやすく解説します。

なぜエラーが発生するのかを理解しておくことで、今後のトラブル予防やレジストリ修復の判断材料にもなります。

編集部

レジストリエラーの原因もさまざまです。ユーザー側で予防できるのは「強制終了しない」「レジストリを書き換える際は最新の注意を払う」くらいしかできません

レジストリエラーで多い原因は、パソコンの強制終了

レジストリが破損する原因

レジストリ破損の原因として可能性の高いケース
  • パソコンを強制終了してしまった
  • ウイルスに感染した
  • HDDやSSD内部の論理障害

原因として多いのが、パソコンを強制終了してしまいレジストリ破損が起こるケースです。特にデスクトップの場合、不意に電源アダプターが抜けてしまったり、落雷や停電の影響で電源が落ちて強制的にシャットダウンしてしまった際にレジストリが破損するケースが多いようです。

ノートパソコンも正しい手順でシャットダウンせず、電源ボタン長押しで強制的に終了させると、レジストリ破損が起こる場合があります。普段から正しい手順でシャットアウトするよう心がけましょう。特にシステムのアップデート(Update)中は絶対に電源を落としてはいけません。

ほかにも、ウイルス感染によってレジストリが書き換えられてしまったり、HDDやSSD内部のデータにエラーが起きる、いわゆる「論理障害」が原因でレジストリ破損が起きる場合があります。

その他:レジストリエラーの可能性がある要因

レジストリが破損する原因

レジストリ破損の原因として可能性は低いが考えられるケース
  • 物理障害
  • レジストリを間違えて書き換えてしまった
  • レジストリの肥大化

可能性としては高くありませんが、パソコンを落下させたり強い衝撃を加えたのが原因で中のHDDやSSDが破損しレジストリエラーが起きる場合があります。こちらは内部データエラーと違い、物理的なダメージによる障害になるため「物理障害」と呼びます。

パソコンに衝撃を加えてからパソコンに異常が出た場合、物理障害を疑いましょう。衝撃を加えてなくても、内部パーツの経年劣化で物理障害が起こる場合もあります。

もちろんユーザーがレジストリを削除したり書き換えてしまった場合も、パソコンに異常が発生します。通常レジストリは手を加えられませんが、「レジストリエディタ」を使用するとレジストリの編集が可能です。レジストリエディタを使ってレジストリを編集すると、通常の設定ではできない設定を行ったり、ユーザープロファイルの破損を自分で直せます。

ですが、レジストリは重要なシステムのデータベースです。間違った操作を行うと、パソコンに重大なエラーを引き起こします。基本的には触らないほうがいいでしょう。

ほかにも、レジストリは巨大なデータベースのため長年使用していると情報のごみが溜まり「肥大化」するケースもあるそうです。ただ、XP以降のWindowsではOSが改善されて肥大化はほぼ起きないため、よほど長年使用したパソコンでない限り可能性としては低いでしょう。

レジストリエラーが発生した時、データがなくなるリスクあるNG行動

データを復元したいときにやってはいけない行動
  • 何度も電源をON/OFFする
  • マウスやキーボードを使っていろいろ操作する
  • PCを初期化・フォーマットしてしまう

レジストリの修復を行う前に、一つ注意点を解説します。もしパソコンの中に大事なデータが入っている場合は、レジストリ修復作業を行わないほうが良いケースもあると覚えておいてください。

パソコンにエラーが起きた際、多くの人が「中にあるデータはどうなるのか」が気になるはず。実は、「データ復旧ソフト」や「データ復旧業者」を利用すれば、壊れたパソコンの中にあるデータは復元可能です。ケースバイケースですが、完全に壊れて買い替えるしかなくなった状態のパソコンからでもデータを取り戻せます。

ところが、パソコンに異常が起きてからあれこれ原因を探ったり、レジストリ修復を試していろいろ操作してしまうとデータ復元の可能性が下がります。最終的に、データ復旧ソフトでもデータ復旧業者でもデータの復旧ができなくなるかもしれません。

要は、「データを取り戻したい場合は何もしないのが正解」です。パソコンの中の大事なデータや思い出の写真、動画を取り戻したい場合はレジストリ修復などをせずに、すぐにデータ復旧作業に取り掛かってください。

編集部

もちろんレジストリ修復を行えば、パソコンが元通りに直る可能性もあります。直る可能性が高そうな場合や、中にそれほど大事なデータが入っていない場合はレジストリ修復を試してみてもいいでしょう

よくある質問:レジストリ修復

パソコンの調子が悪いときに「レジストリ修復」や「エラーの原因」が気になる方は多いはずです。ここでは、Windows10・Windows11でよくあるトラブルや修復方法に関する疑問を、初心者にもわかりやすくQ&A形式でまとめました。

「修復しても直らない」「どの方法が安全?」「無料ソフトって大丈夫?」といった、検索でも多い悩みにしっかりお答えしています。

レジストリ修復をしてもパソコンが重いのはなぜ?

レジストリ修復で一部のエラーは改善されますが、「重さ」の原因は他にもあります。たとえば。

  • 常駐アプリが多すぎる

  • メモリ不足

  • ディスクの断片化や空き容量不足

レジストリ以外にもパフォーマンス低下の要因があるため、タスクマネージャーでメモリやCPUの使用状況をチェックしてみましょう。

レジストリ修復ってやりすぎると逆に危ない?

はい、特にフリーソフトで「不要なレジストリ」を自動で削除するタイプは、必要な項目まで消してしまうことがあるため注意が必要です。

修復前には必ず復元ポイントを作成

ソフトに「バックアップ機能」があるか確認

安全に使うためには、信頼性の高いソフトを選び、頻繁に実行しすぎないことが大切です。

修復してもブルースクリーンが出るのはレジストリが原因?

可能性はありますが、ブルースクリーン(BSOD)の原因は多岐に渡ります。代表的には以下があります。

ドライバーの不具合や互換性問題

メモリやストレージの物理障害

ソフトウェアの競合

レジストリ修復だけで解決しない場合は、「イベントビューアー」でエラーコードを確認し、原因を絞り込むのが有効です。

「レジストリエラー」が頻発する場合、修復以外にできる対策は?

レジストリエラーが頻発する場合、レジストリ自体の問題ではなく、他のシステム異常やハードウェア要因が関係していることもあります。以下の方法も併せて試してみましょう:

  • HDDやSSDの**健康状態(SMART情報)**を確認

  • スタートアップアプリや不要な常駐アプリを無効化

  • ウイルススキャンを実行し、マルウェアの影響を除外

  • OSアップデートの適用漏れを確認

  • メモリの不良チェック

レジストリ修復後も同じエラーが続くのはなぜ?

sfc /scannow や DISM などのコマンドでの修復では、軽度な論理的破損しか対応できません。以下のようなケースでは、別の手段が必要です:

  • **物理的なドライブ障害(セクタ不良など)**がある

  • ウイルスによるレジストリ書き換え被害が残っている

  • システムファイルの欠損が深刻 → クリーンインストールやバックアップ復元を検討

Windows11で「scannreg.exe」は使える?

scannreg.exeは、Windows98〜XP時代のバックアップ・修復用ユーティリティであり、Windows11では利用できません。代替手段としては:

  • sfc /scannow

  • DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

の2つが標準です。Windows11は従来のscannreg機能を自動復元ポイント機能などに置き換えています

無料のレジストリ修復ソフトは本当に安全?

無料のレジストリ修復ソフトには、安全性に不安のあるものも存在します。実際に以下のポイントで信頼性を判断しましょう:

  • 日本語でサポートがあるか

  • ソフトの開発元が明確か

  • 他社のレビューや実績があるか

  • バックアップ機能付きかどうか(修復前に復元ポイントを作成するか)

無料で安心して使える代表例としては、CCleanerWise Registry Cleanerなどがあります。

レジストリを手動で編集しても問題ない?

手動編集は上級者向けであり、誤操作によりシステムが起動しなくなる可能性もあります。実行前には必ず以下を行ってください:

  • regeditを起動する前にレジストリのエクスポート(バックアップ)

  • 変更箇所の内容を検索で二重確認

  • 万が一に備え、システムの復元ポイントを作成

レジストリ修復を行うタイミングはいつが適切ですか?

レジストリ修復は、以下のような状況で行うことが適切です。

  • パソコンの起動や動作が遅いと感じるとき
  • 頻繁にエラーメッセージが表示される場合
  • アプリケーションの動作が不安定な場合

特に、新しいソフトウェアをインストール・アンインストールした後は、レジストリに不要なエントリが残る可能性があるため、修復を検討するとよいでしょう。

レジストリを修復する方法は自動化できますか?

はい、レジストリ修復は専用ツールを使用することで自動化できます。信頼性の高いツールを選べば、初心者でも簡単に作業を進められます。一例として、次のツールが利用できます。

  • CCleaner(無料版も有料版も利用可能)
  • Advanced SystemCare(初心者向けに最適)
  • Restoro(詳細な診断と修復機能を提供)

レジストリ修復を行うときに注意すべきポイントは?

レジストリ修復を行う際は以下に注意してください。

  1. 修復作業前に必ずバックアップを取る(万が一のエラー対策)
  2. 修復ツールの設定を確認し、不必要な削除を防ぐ
  3. 不明なエントリに変更を加えない

また、修復後はシステムの動作をよく確認し、必要に応じて復元ポイントを活用してください。

レジストリの肥大化はシステムにどのような影響を与えますか?

レジストリが肥大化すると、パソコンの起動速度が遅くなったり、アプリケーションの応答が悪くなることがあります。また、システムの安定性に影響を与え、クラッシュが発生するリスクも高まります。定期的な最適化や不要エントリの削除を行うことが重要です。

レジストリ修復後にすべき最適化作業は何ですか?

修復後、以下の最適化を行うとシステムのパフォーマンスが向上します。

  1. ディスクの最適化: 「デフラグ」や「ディスククリーンアップ」を実行
  2. 不要なプログラムのアンインストール: レジストリに新たな負担をかけないため
  3. マルウェア対策ソフトの実行: レジストリを攻撃するマルウェアを検出・削除

「壊れたレジストリ項目」とは何ですか?修復が必要ですか?

「壊れたレジストリ項目」とは、ソフトウェアのアンインストールやシステムエラーによって、不要になったり破損したレジストリエントリを指します。これらの項目はシステムパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な方法で削除または修復することが推奨されます。

まとめ:レジストリ修復作業は、中のデータへの影響も考えて慎重に行うのがおすすめ

今回は、レジストリエラーが起きた際の修復方法について解説しました。

  • レジストリとはWindowsのデータベースのこと
  • 強制終了や論理障害でレジストリエラーが起こる
  • レジストリエラーの修復方法は複数ある
  • ダメそうなら早々に諦めてデータ復旧で中のデータを救う

レジストリ修復は症状がはっきりしているかどうかや、自分が持っているパソコンの知識、パソコンの中に入っているデータの重要度で作業の優先度が変わります。正しい知識を持って適切な対処を行い、被害を最小限に留めましょう。

関連記事:故障したHDDの修理でデータが消える?!復旧との違い・値段相場も紹介

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Picky’sでは、「データ復旧業者ってなに?」や「データ復旧業者ってどうやって選べばいいの?」といったデータ復旧業者に関する記事も執筆しています。データ復旧業者を検討している方は以下の記事もぜひチェックしてください。

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