パソコンのHDDや外付けHDD、テレビやレコーダーのHDDに異常が起きたり、壊れてしまった場合は基本的に修理や交換が必要です。ただ、修理や交換をするとHDD内のデータはすべて消えてしまいます。
大事なデータが入っていなければそのまま修理や交換を行ってください。ですが、HDDに大事なデータが入っている場合は即座に修理や交換に出さず、データ復旧を行う必要があります。「HDDの修理・交換」と「HDD内のデータの救出・修復」はまったく別の作業です。
そこで今回は、Picky’s編集部が「HDDの修理」と「HDD内のデータ復旧方法」について解説します。HDD修理の方法やメリット・デメリット、中のデータを復元する方法、データを取り戻したい場合にやってはいけない行動について詳しく解説。さらに記事の後半では、データを取り戻すための専用ソフトや復旧専門業者を紹介しています。
HDDが壊れた方は、取り返しがつかなくなる前にこの記事を参考に適切な対処を行いましょう。
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目次
- HDDが故障!修理が必要な症状とは?
- HDDの修理方法は2つ!業者or自力で直す
- HDDの修理を業者に依頼すると値段・相場はどのくらい?
- HDDは修理をすると中のデータは消える
- HDDのデータ復旧をしたいときのNG行動
- HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧ソフト比較一覧表
- HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧ソフト3選
- HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧業者比較一覧表
- HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧業者3選
- データ復旧ソフトや復旧サービスとは?データを取り戻したい場合におすすめのサービス
- データ復旧ソフトとデータ復旧業者、それぞれの違いやメリット・デメリットについて
- データ復旧ソフトとデータ復旧業者の選び方
- HDDのデータ修理に関するよくある質問
- おすすめの関連記事
- HDDを修理する前に、中のデータを復旧する必要があるか確認しておく!
HDDが故障!修理が必要な症状とは?
HDDに下記の症状が起こった場合、HDDに重大なトラブルが起きているかもしれません。
- パソコン、もしくはOSが立ち上がらない
- HDDからカチカチと異音がする
- HDDから焦げ臭いにおいがする
- パソコンの動作が重い・フリーズする
- エラーメッセージが出る
- HDDにアクセスできない
トラブルが起こっている原因は、HDDヘッドクラッシュやヘッド吸着、ファイルやシステムのエラーなどさまざまですが、多くの場合修理や交換が必要です。特に異音や異臭の場合は、HDDが物理的に故障している可能性が高く緊急を要します。
かろうじて稼働していたとしても、いつ壊れるかわかりません。もし、パソコンが稼働するのであれば、今のうちに中に入っている大事なデータはコピーを取っておきましょう。
関連記事:【キュルキュル・カチカチ】外付けHDDから異音がする時の対処法を紹介!ジー・ブーンは正常?
HDDの修理方法は2つ!業者or自力で直す
HDDが故障した場合の修理方法は、「メーカーや修理業者に連絡して修理」「自力で修理する」のどちらかです。保証期間内であれば無償で修理や交換対応してもらえる可能性が高いため、必ずメーカーへ連絡しましょう。
一方で、保証期間を過ぎている場合は修理費用がかかるためメーカーでも修理業者でもOKです。症状によってはメーカーに送るより、自宅近くのパソコン修理業者へ持ち込んだ方が安い場合もあります。メーカー・修理業者いずれを使うにしても、修理に出すと決めたらまずは電話で連絡して相談してみて下さい。
HDDの修理を業者に依頼すると値段・相場はどのくらい?
HDD修理の費用はHDDのメーカー・HDD容量・修理業者によって異なりますが、平均して15,000円~20,000円前後になるケースが多いようです。修理ができない場合は交換になるため、最悪のケースでもHDDの価格以上の修理費用にはなりません。(ただし作業工賃は別途かかります)
編集部
HDDは修理をすると中のデータは消える
修理を依頼した方の中には、「HDD修理をすると中のデータも元通りにしてくれる」と考えている方もいるようですが、実は「修理をすると中のデータは消えるケースがほとんど」です。HDDの修理とは、「HDDを記憶媒体として再び使えるようにする」ためのもので、「壊れる以前に復元する」作業ではありません。
例えば、修理に出すと多くのケースで代替機に交換されます。代替機は別のHDDなので、元々のHDDに入っていたデータは返ってきません。
軽度な故障であれば修理になりますが、修理後は最後にHDDを初期化するためやはりデータは消えてしまいます。HDDの中に大事なデータが入っている場合は、絶対に修理や交換に出してはいけません。
中のデータが消えても問題ない方は、以下の記事を参考に良心的なパソコン修理業者を探してみてください。パソコン工房などの有名な業者を多数紹介しています。
関連記事:全国対応!元店員がパソコン修理おすすめ店舗を解説|メーカーや家電量販店も要チェック!
自分で分解・交換してみたい方は、以下の記事が参考になります。ぜひチェックしてみてください。
関連記事:元PC店員厳選!SSDおすすめランキング34選|HDDの交換・換装方法も徹底解説
HDDのデータ復旧をしたいときのNG行動
もし大事なデータの入ったHDDが故障したとき、中のデータを救い出したいと思ったら以下の行動は避けましょう。
- HDDに対し何度も通電・アクセス・再起動を試みる
- フォーマット・初期化を行う
- 工具や修理キットで分解する
一言で言えば、「何もしないのがベスト」です。「トラブルが起きたら、即作業を中断してすぐにデータ復旧を行うと最も復旧確率が高くなる」と覚えておいてください。
データ復旧は、HDD内に残っているデータを救い出すサービスです。そのままデータが残っている場合はもちろん、データが破損している場合、消えてしまった場合もHDDの奥底にデータの残骸があれば復元できます。
ですが、HDDトラブルが起きてから時間が経てば経つほど、また余計な操作をすればするほど余計なデータが増えてデータ復旧確率が下がります。これは、本来復元可能なレベルで残っているデータの残骸を、余計なデータがどんどん上書きしてしまうためです。これはデータ復旧ソフトもデータ復旧業者も変わりません。
なお、「データ復旧ソフトで復旧を試みる」もHDD内のデータに大きな負荷をかけます。データ復旧ソフトを使用して復旧に失敗した場合、その後データ復旧業者に依頼しても復旧確率は大幅に下がります。
編集部
HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧ソフト比較一覧表
商品 | 最安価格 | 販売会社 | HDD復元 | 対応OS | |
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ファイナルデータ11plus 特別復元版 ダウンロード版 | ¥7,627 楽天市場AmazonYahoo! | AOSデータ株式会社 | 〇 | Windowsのみ | |
Recoverit Pro【月額プラン】(Windows版) | ¥5,980 楽天市場AmazonYahoo! | Wondershare | 〇 | Windows/Mac | |
完全データ復元PRO15 | ¥7,799 楽天市場AmazonYahoo! | 株式会社ジャングル | 〇 | Windowsのみ |
HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧ソフト3選
HDDのトラブルから簡単にデータを復元できる復旧ソフト
完全データ復元PRO15は、ゴミ箱から消してしまった、ウイルスに消されたなどあらゆるHDDの症状からデータを復元できる復元ソフトです。対応していないソフトが多い、「認識できなくなったドライブからのデータ復旧」も可能。復旧ソフトの中でも特に高性能なソフトです。
HDDはもちろん、SSD・USBメモリ・SDカードにも対応しています。さらに疑似的なRAID環境を作り出せるためRAIDのトラブルにも対応可能。
無料体験版があり、どこまでデータの回復ができるかも試せるうえ、復旧は選択式の3ステップ。誰でも簡単にデータ復旧ができるソフトです。
販売会社 | 株式会社ジャングル |
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HDD復元 | 〇 |
対応OS | Windowsのみ |
希望に応じて複数プランが選べて無駄のないデータ復旧ソフト
Recoverit(リカバリット) Proは、消えたり破損したHDDのデータを元通り復元できるデータ復旧ソフトです。HDDだけではなく、SSD・NAS・Linuxにも対応。
Recoverit Proは「月額ライセンス」「永続ライセンス」「1年ライセンス」の3つがあり、状況に合わせて選べます。
今回だけ復旧したい場合は月額ライセンスを購入し、復旧したら解約すれば安価にデータ復旧できます。今後のトラブルにも備えたい方は、1年ライセンスか永続ライセンスを購入しましょう。
あらゆるメディア・あらゆる症状に対応していますが、「パソコンが起動しない症状」の場合、Proではなくワンランク上のUltimateが必要です。
販売会社 | Wondershare |
---|---|
HDD復元 | 〇 |
対応OS | Windows/Mac |
大容量のHDDにも対応した買い切り型高性能データ復旧ソフト
ファイナルデータ11plus 特別復元版 ダウンロード版は、3TB以上の大容量HDDのデータ復旧も可能で、高度な復元も得意な高性能データ復旧ソフトです。一番の特徴は、一度購入すれば永続的に使用できる「買い切り型」で、一度購入すれば、今回だけではなく今後のデータトラブルにも備えられます。
もちろんHDDのほか、SSDやUSBメモリ、SDカードにも対応しあらゆるメディアの画像・動画・Officeファイル・メールデータを復元可能。
大容量に対応している分、一般的な容量のスキャンもスピーディ。1秒でも早く復旧したいときに重宝するソフトです。
販売会社 | AOSデータ株式会社 |
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HDD復元 | 〇 |
対応OS | Windowsのみ |
HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧業者比較一覧表
商品 | 公式サイト | 運営会社 | 設立年 | 所在地 | 電話番号 | 営業時間 | 復旧費用(HDD) | 完全成功報酬制 | |
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アドバンスデザイン | 公式サイト | アドバンスデザイン株式会社 | 1995年 | 東京都千代田区 | 0120ー290ー189 | 平日9:00~17:30 | 33,000円~ | 〇 | |
A1Data | 公式サイト | A1データ株式会社 | 1994年 | 埼玉県飯能市 | 0120-413-374 | 平日9:00~18:00 | 29,700円~ | 〇 | |
ライブデータ | 公式サイト | 株式会社LIVEDATA | 2006年 | 東京都千代田区 | 0120-895-960 | 平日9:00~22:00 | 44,000円~ | 〇 |
HDDのデータ復旧におすすめのデータ復旧業者3選
安心して依頼できる日本データ復旧協会常加入企業
アドバンスデザインは、日本データ復旧協会(DRAJ)の加入企業、常任理事企業で日本のデータ復旧業界をけん引している大手のデータ復旧業者です。
日本データ復旧協会は、「データ復旧業界の健全化」を目指している団体です。データ復旧業者の中には不当請求を行う悪質なデータ復旧業者もいるため、できればアドバンスデザインのようなDRAJに加入している業者に依頼しましょう。
もちろんアドバンスデザインは技術力も業界トップクラス。どんな状態のHDDからでも高い確率でデータを復元してくれます。RAIDやNASを利用している法人からの依頼実績も豊富なため、個人だけではなく法人にもおすすめです。
運営会社 | アドバンスデザイン株式会社 |
---|---|
設立年 | 1995年 |
所在地 | 東京都千代田区 |
電話番号 | 0120ー290ー189 |
営業時間 | 平日9:00~17:30 |
復旧費用(HDD) | 33,000円~ |
完全成功報酬制 | 〇 |
一部のメーカー製品で割引を受けられるデータ復旧業者
A1Data(エーワンデータ)は、業界最高水準の技術力とセキュリティを持つデータ復旧業界トップ企業です。論理障害・物理障害どんな症状のHDDからでもデータ復旧が可能で、HDD以外にもさまざまなメディアに対応しています。
データ復旧業界の健全化を目指す日本データ復旧協会加入企業のため、安心して依頼ができる業者です。
さらにA1Dataでは、BUFFALO・I-ODataのHDDの場合、データ復旧費用の割引が受けられるサービスを提供しています。データ復旧は高額になるケースが多いため、BUFFALO・I-OData製のHDDを使っている方はA1Dataに依頼するといいでしょう。
運営会社 | A1データ株式会社 |
---|---|
設立年 | 1994年 |
所在地 | 埼玉県飯能市 |
電話番号 | 0120-413-374 |
営業時間 | 平日9:00~18:00 |
復旧費用(HDD) | 29,700円~ |
完全成功報酬制 | 〇 |
秋葉原で長年サービスを提供し続ける老舗のデータ復旧業者
ライブデータは、東京秋葉原に拠点を持ち、長年データ復旧に取り組んできた企業です。HDDのデータ復旧実績も豊富で、復旧技術・対応の良さ・スピード・費用すべてが業界最高水準。
データ復旧業者は、業者に媒体を送る必要があるため復旧までにどうしても時間がかかります。ですが、ライブデータなら持ち込みにも対応しているため、東京近郊の方であれば直接持ち込んでスピーディに対応してもらえるでしょう。
もちろんHDD復旧の技術力も高いです。軽度論理障害から重度物理障害まで、あらゆる復旧に対応しています。相談や見積もりは無料のため、手に負えないと判断したら相談してみてはいかがでしょうか。
運営会社 | 株式会社LIVEDATA |
---|---|
設立年 | 2006年 |
所在地 | 東京都千代田区 |
電話番号 | 0120-895-960 |
営業時間 | 平日9:00~22:00 |
復旧費用(HDD) | 44,000円~ |
完全成功報酬制 | 〇 |
データ復旧ソフトや復旧サービスとは?データを取り戻したい場合におすすめのサービス
故障したHDDの中にあるデータを取り戻したい場合は、修理ではなくデータ復旧ソフトやデータ復旧業者を利用しましょう。データ復旧ソフトやデータ復旧業者であれば、高い確率でHDD内の大事な写真や動画、データを元通りに復元できます。
データ復旧ソフトは、その名の通りデータを復旧させるためのソフトウェアです。パソコンにダウンロードして、HDDを指定して復旧操作を行を行えばデータを復元できます。安価でデータ復旧ができ、また自力で復旧できるため早くて手軽です。
一方でデータ復旧業者は、HDDやSSD、USBメモリからデータを復元するサービスを提供している専門業者です。データ復旧ソフトよりもコストはかかりますが、あらゆる症状や媒体からデータ復旧ソフトよりも高い確率でデータ復旧を行ってくれます。
故障したHDDの中に大事なデータがあってどうしても取り戻したい場合は、データ復旧ソフトを使うか、データ復旧業者に依頼しましょう。
HDDに録画したテレビ番組は基本的に復元できない
データ復旧ソフトやデータ復旧業者を利用しても、テレビ番組の録画データは復元できません。HDDはパソコンだけではなく、レコーダーにも搭載されているため、ドラマやバラエティを録画して楽しんでいる方も多いでしょう。ですが、もしテレビ番組を録画したHDDが壊れた場合、中のデータの復旧は不可能です。
テレビ番組の録画データ復旧が難しい理由は、技術的な問題と法律的な問題があります。
データ復旧業者であれば録画データ自体の復旧・複製は可能ですが、復旧したデータを別のHDDに移して再度視聴するためには「コピーガード」という不正コピーを防ぎ、著作権を守るための機能を解除しなくてはいけません。ただ、コピーガードの解除は違法行為になるため、多くのデータ復旧業者では録画データの復旧を受け付けていません。
なお、ネットで調べてみると録画データの復旧は「できる・できない」の情報が錯綜しています。ですがPicky’s編集部スタッフが、直接大手のデータ復旧業者数社に伺ったところ、ほぼすべての業者で「できない、もしくは非常に難しい」と言われました。残念ながらテレビ番組を録画したHDDが壊れた場合、復旧の可能性は非常に低いようです。
ただし、「録画データの複製・コピーではなく故障したHDDそのものをデータごと修理する」サービスを行っている業者もあるそうです。どうしても諦めきれない場合は、相談してみるといいでしょう。
編集部
データ復旧ソフトとデータ復旧業者、それぞれの違いやメリット・デメリットについて
データ復旧ソフトとデータ復旧ソフトの違いやメリット・デメリットは以下の通りです。
項目 | データ復旧ソフト | データ復旧業者 |
利用方法 | ソフトを購入しダウンロードして使用する | 業者に連絡し、媒体を送って復旧してもらう |
コスト | 無料~1万円前後 | 数万円~数十万円 |
復旧スピード | ダウンロード版なら即日 | 数日~数週間 |
復旧精度 | 比較的高い | 非常に高い |
論理障害からのデータ復旧 | 可能 | 可能 |
物理障害からのデータ復旧 | 不可能 | 可能 |
大きな違いは「コスト」「日数」「復旧確率・精度」「対応できる症状」です。復旧性能はデータ復旧業者の方が確実に高いですが、その分高いコストと復旧までの日数が必要になります。
データ復旧ソフトは、簡易的な論理障害やさほど重要でないデータの復旧におすすめ
データ復旧ソフトは、0円~1万円前後でデータ復旧が可能で、ダウンロードすれば即日復旧作業が完了する手軽なデータ復旧方法です。ただし、簡易的な論理障害(軽いデータ障害やデータを間違って消去した場合)にしか使えません。
また、電源が入らないパソコンやHDDを認識していない場合、専門知識がないとデータ復旧ソフトではデータの復旧ができません。さらに、データ復旧できる症状であっても、復旧確率や精度はデータ復旧業者ほど高くないのが欠点です。
そのためデータ復旧ソフトは、「コストをかけたくない」「重要なデータではない」場合に使用するといいでしょう。「データを取り戻せたらラッキー」くらいのケースで使用すれば、思った以上の成果を上げてくれるはずです。
Picky’sでは、以前実際にデータ復旧ソフトを使用してみました。そのときのレビューの様子や結果は以下の記事にまとめていますので、データ復旧ソフトがどんなソフトなのか?どうやって使うのか知りたい方は以下の記事を読んでください。
関連記事:大事なデータをすぐに取り戻せるデータ復旧ソフト4DDiGの使い方&レビュー・検証
関連記事:外付けHDDが認識しない時の対処法8つ!原因・復旧方法も【Windows・レコーダー/Mac】
データ復旧業者は、重度の障害や絶対に取り戻したい重要なデータの復旧におすすめ
データ復旧業者は、論理障害はもちろん重度の物理障害によるトラブルでアクセスできなくなったHDDからもデータを復元できる専門業者です。データ復旧ソフトに比べてデータ復旧の成功率も圧倒的に高いため、大事なデータを確実に復元したい場合に利用するといいでしょう。
ただし、費用は最低でも数万円~と比較的高額で、媒体を郵送する必要があるため復旧までに時間もかかります。データ復旧業者を利用する場合は、「どうしても取り戻したいデータがHDDに入っている」場合のみがいいでしょう。
論理障害や物理障害について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。データ復旧において重要なキーワードですので、ぜひチェックして下さい。
関連記事:【完全比較】PC (パソコン) データ復元 !! 無料ソフトと復旧業者どちらがオススメ?
データ復旧ソフトとデータ復旧業者の選び方
データ復旧ソフトとデータ復旧業者それぞれの選び方について解説します。どちらの方法でデータ復旧をするか決めたら、以下の選び方を参考にしてください。
データ復旧ソフトの選び方
- データ復旧ソフトで対応できる障害かどうかチェック
- 無料のフリーソフトか有料ソフトか
- OSやバージョンが対応しているかどうか
データ復旧ソフトを選ぶときの重要なポイントは上記の3つです。まず、発生しているHDDのトラブルが、データ復旧ソフトで直せるかどうかチェックしましょう。
データ復旧ソフトは、物理障害に対応していない点は共通していますが、論理障害でもソフトごとに対応できる症状とできない症状があり、また対応しているメディアも異なります。対応できる症状は各データ復旧ソフトのウェブサイトやパッケージに記載されているため、必ず確認してください。
次に、無料のフリーソフトを使うか、有料のソフトを使うかですが、結論から言うと有料ソフトをおすすめします。無料のフリーソフトでも優秀なソフトはありますが、ソフトごとに性能のばらつきが大きく、優秀なソフトを探すのが大変です。
一方で有料ソフトは、どれを選んでも比較的性能が安定しています。価格も数千円から、高くても2万円以下で買えますので、大事なデータの復旧には有料ソフトを使用しましょう。そこまで重要なデータではなく、一か八かで試すのであれば無料ソフトを使ってもいいと思います。
最後は、データ復旧ソフトを使用するパソコンのOSやバージョンに対応しているかどうかです。データ復旧ソフトにはWindows版・Mac版で分かれているものや、ソフトによってはWindows版のみでMacに対応していないソフトもあります。
また、OSと一緒にバージョンのチェックも必要です。例えばWindowsOSには11.10.8.7.Vistaの各バージョンがあり、バージョンに対応したソフトを使用しないと、ソフトが正常に動作しない可能性があります。
今回は簡単に解説しましたが、データ復旧ソフト選びのポイントはまだまだあります。詳しく知りたい方は以下の記事もぜひ読んでみて下さい。
関連記事:【フリーソフトも】HDD復元おすすめ19選!ハードディスクのデータ復旧業者も紹介
データ復旧業者の選び方
- 技術力の高さ・実績の豊富さ
- 料金が適正か、成功報酬制を採用しているか
- 電話やメールでの対応は丁寧か
データ復旧業者選びにおいて最も重要なのが「技術力・実績」です。業者の中には技術力が低く、データ復旧を依頼してもデータを復元できない業者もいます。技術力の低い業者に依頼してしまうと、時間とお金が無駄になってしまいます。
技術力や実績を見極めるのは難しいですが、大手のデータ復旧業者を選べば大きな失敗はないでしょう。数々の依頼を受けられるだけの技術力、また会社を維持できる信頼・実績があるからです。また、大手の場合口コミや公開している実績などの情報も豊富なため、判断しやすいでしょう。
データ復旧料金が適正かどうかは、判断が難しいです。データ復旧は、通常相談時には料金が確定せず、媒体送付後の無料診断で確定する特殊な見積もり手順になっているからです。それでも良心的な業者であれば相談時にある程度の概算や、最大料金をわかりやすく提示したり説明があります。
技術力同様、名前の知られた大手のデータ復旧業者を選べば、少なくとも悪質なぼったくり請求には遭わないでしょう。ウェブサイトであまりにも安い料金を提示している業者や、相談時に曖昧な説明しかしない業者には注意してください。
相談時の対応も良心的な業者を見極めるポイントです。適当でいい加減な話や対応をする業者、すぐ媒体を送って無料診断するよう急かしてくる業者には依頼しないほうがいいでしょう。対応が適当な業者は、データ復旧や料金でトラブルになる可能性があります。
データ復旧は一般的なサービスではないため、なかなか業者選びが難しい業界です。大手を数社選び、電話をかけて対応を確認したり、SNSで評判をチェックして安心できそうな業者を選びましょう。
データ復旧業者の選び方に関しては今回紹介した以外にもさまざまなポイントがあります。データ復旧業者に依頼したいと考えている方は、以下の記事でさらに詳しい選び方をチェックしてください。
関連記事:【無料診断も】スマホのデータ復旧・復元おすすめ業者15選!料金目安も紹介
HDDのデータ修理に関するよくある質問
HDDの主なメーカーはどこですか?
HDDの修理を依頼すると、中身のデータをスタッフに見られるのでしょうか?
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Picky’sでは、ほかにもデータ復旧に関するさまざまな情報を記事にしています。大事なデータを扱ったり、思い出の写真や動画を大切に守りたい方は以下の記事もぜひ読んでください。
関連記事:ゴミ箱から完全削除したデータを復元する方法4つ!Windowsパソコン/mac book /メールも
関連記事:壊れたUSBメモリからデータ復旧させる方法について解説!実際の復旧手順も
関連記事:【主要6社を比較】データ復旧の料金や相場は?おすすめ業者や安く依頼する方法も紹介
関連記事:【プロが教える】SSDデータ復旧業者サービスおすすめ6選!自分でできるソフトも
HDDを修理する前に、中のデータを復旧する必要があるか確認しておく!
HDDにトラブルが起きると、真っ先に「修理」を考えると思いますが、中に大事なデータが入っている場合は安易に修理してはいけません。修理をすると中のデータは消えてしまいます。
- HDD内に大事なデータが入っていない場合は修理・交換・買い替えを行う
- 大事なデータが入っていて、取り戻したい場合はデータ復旧を行う
- データ復旧には復旧ソフトと復旧業者があり、症状やデータの重要度に合わせて選ぶ
「修理・交換」と「データ復旧」は別の作業で、方法や依頼する業者も異なります。うっかり中のデータを失わないよう、違いを理解して正しい対処を行いましょう。