オリンパスのフラッグシップカメラ、OM-D EM-1 Mark2。このカメラは今までのミラーレスカメラの弱さを克服し、一眼レフとの性能の差をなくすまで性能を高められたカメラです。
- EM-1 Mark2の注目スペック
- オリンパスの下位モデルとの違い・比較
- EM-1 Mark2の口コミ&価格
目次
オリンパスといえばミラーレス!
最近Sonyがミラーレスカメラで有名になっていますが、実はミラーレスカメラのシェアがNo.1のメーカーです。
上級者向けのOM-Dシリーズ、初心者向けのPENシリーズの2種類のシリーズが販売されています。
オリンパスはミラーレスカメラ専門のメーカーで今までのモデルの経験が豊富でどのような機能をユーザーが求めているのかを熟知しているので、使いやすいカメラを作っています。
今回のOM-D EM-1 Mark2は上級者向けのラインナップの中でも最上位の機種であり、プロの要求に応えられる性能を持っています。
機能も設定の自由度も他のカメラに比べ豊富でかつ、自由度も高いので本格的なカメラでの作品作りが可能になっています。
OLYMPUS OM-D EM-1 Mark2の作例
OM-D EM-1 Mark2の注目ポイント!
- 最高60コマ/秒の連写性能
- 多彩なAF機能
- 内蔵高速ファインダー
- 世界最強の6.5段分の手ブレ補正機能
- 高い防塵防滴性能
- 画質の向上
- 反射防止膜コート
- ハイレゾショット
EM-1 Mark2は連写性能で他を圧倒する!
このオリンパス EM-1 Mark2は通常のカメラではあり得ないレベルの連写性能を持っています。最高でなんと60コマ/秒の連写速度があります。
これはAF・AE固定モードでの連写です。追尾AFを使用中の場合は18コマ/秒と少なくなっていますが、これはあくまでもAE・AF固定の60コマ/秒に比べての話です。
多くの他のカメラはだいたい7コマ/秒くらいなので、この連写速度がいかに早いかわかると思います。
優れているのは連写の速度だけではありません。最大撮影コマ数も多く、具体的にはRAWモードで84枚、JPEGモードでは117枚の連続の撮影が可能になっています。
これは新しく開発された20M LIVE MOSセンサーと画像処理エンジン・バッファメモリーの組み合わせによって成り立っています。
さらにこの連写性能を活かした、プロキャプチャーモードがあります。これは撮影者がシャッターを押しきる前から撮影を始め、撮りたいベストの瞬間を撮ると言うことです。
具体的にはシャッターボタンを半押しした状態の時から連写での撮影を行い、シャッターボタンが全押しされるまで連写を続けます。
マコちゃん
確実に被写体を捕らえるためのAF性能
写真を撮るときに一番重要なのはオートフォーカスの性能です。
EM-1 Mark2では11×11点の121点のオールクロスセンサーを搭載、ファインダーいっぱいに広がる測距エリアのおかげで被写体を広範囲に捕らえての撮影が可能になっています。
EM-1 Mark2の5種類のAFモード
さらには5つのAFモードがあり被写体にあったモードを選ぶことでさらに良い写真が撮ることができます。
AFモードとはピントを合わせる場所の目標となる箇所を自分で選択したりするときに使用したりする機能です。
これを使いこなすことで、どこにピントを合わせるかを自分で決めることができ、より印象的な写真を撮ることができます。
AFモード | 被写体例 |
---|---|
オールターゲット |
スナップ撮影・子供・ペットなど 構えてすぐにシャッターを押す |
シングルターゲット |
風景・花 静止した目標・三脚を使うときなど |
スモールAFターゲット |
風景・花 制している目標や風景 |
5点グループターゲット |
サッカーなどのスポーツ・ 少し小さめ被写体で動きのある目標 |
9点グループターゲット | 動きのある、少し大きめの被写体 |
このように5つのAFモードを使い分けることで幅広い被写体に対応し、ピントを正確に合わせることができます。
EM-1 Mark2のAF追従は5段階!
さらにEM-1 Mark2はC-AFの設定を5段階で設定を変えることができます。被写体やシーンに応じて設定を使いわけるとより良い写真が撮れるようになっています。
標準では設定が「0」になっています。野鳥や野生動物を撮影する場合は追従性能が高い「+2」で、スポーツなど撮りたい被写体が入れ替わる場面では切り替えが早い「ー2」に設定すると良いです。
さらにAFを早くするためにAFリミッター機能があります。AFの範囲が狭くなることで駆動時間が短縮できるので素早いAFが可能になっています。鉄道や航空機などのある程度の距離がわかっている時に有効です。
さらにAFターゲットパッドと言う便利な機能もあります。
これはファインダーを覗いて撮影をしている時に、モニターを触ることでAFポイントを直感的に移動させることができます。この機能は鼻がモニターが触れている状態でも使用することができます。
ジョンくん
まるで光学ファインダーのようなEM1 Mark2の内蔵ファインダー
素早い被写体に対応し、なめらかにファインダーの映像が流れて表示できるように、内蔵電子ビューモニターが120fpsに対応しています。
最短表示タイムラグ0.005秒の滑らかな表示を可能にする高速ファインダーを搭載しています!
ジョンくん
オリンパスのマイクロフォーサーズ
このEM-1 Mark2に限らずオリンパスというメーカーの大きな特徴がセンサーサイズがマイクロフォーサーズという点です。
センサーサイズには主に3種類ありフルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズがあり、左から順に画質などの性能が良くなると言われています。
この点だけだとマイクロフォーサーズを使っているオリンパスのカメラは映りが良くないと思われてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
オリンパスは今までマイクロフォーサーズを使っていた経験があり上位のセンサーに負けることない描写力を持っています。
さらにマイクロフォーサーズの利点も多数あります。
- 焦点距離
- コンパクトになる
マイクロフォーサーズはフルサイズの焦点距離に換算すると焦点距離が2倍になります。簡単に言うと超望遠が気軽にすることができると言うことです。
2つ目は、センサーの大きさが小さいのでその分軽量に、コンパクトに作る事ができます。軽くコンパクトなカメラは持ち運びが楽になります。
進化したオリンパスEM-1 Mark2の手ブレ補正
新型のボディー内5軸手ブレ補正機能とレンズ内手ブレ補正機能と組み合わせて使用する「5軸シンクロ手ブレ補正」を用いることで世界最強の6.5段分の手ブレ補正機能を搭載しました。
EM-1 Mark2の防塵防滴
プロの要求に耐えられるようにEM-1 Mark2は高い信頼性を持っています。
外装はマグネシウム合金で作られた堅牢なボディで過酷な環境での撮影に耐えることができるように、さらにボディの各所にシーリングを施すことで砂やホコリ、雨などからカメラ内部を守ります。
EM-1 Mark2は画質がさらによくなった!
新型の20M LIVE MOSセンサーと新画像処理エンジンによって高感度時の画質がかなり向上されています。
常用感度は6400と少し低めですが、ノイズが少なく綺麗な写真を撮ることができます。さらに低感度域ではISO64が利用できスローシャッターを活かした写真を撮ることできます。
反射防止膜コート
イメージセンサー上にあるシールガラス両面に反射防止膜を採用したことでゴーストやフレアの発生を防ぐことができます。
ハイレゾショット
美術品や風景など高解像の写真が求められるシーンに有効です。センサーを0.5ピクセルずつセンサーをずらして8回撮影することで50Mセンサー相当の高解像度写真の撮影を実現します。
オリンパスOM-D EM1 Mark2性能表
OLYMPAS EM-1 Mark2 | |
---|---|
画素数 | 2037万画素 |
連写速度 | AF/AE固定60コマ/秒 AF/AE追尾18コマ/秒 |
ISO感度 | LOW(64) ~ 6400 |
センサー | マイクロフォーサーズ |
モニター | タッチパネル・バリアングル式モニター |
大きさ | 134mm×91mm×69mm |
重さ | 574g |
オリンパスOM-D EM-1 Mark2のスペックをまとめてみました!連写速度の速さはやはり魅力的ですね!
関連記事:【初心者はこの1台!】フィルムカメラおすすめ15選|スマホ転送OK・女子に人気モデルも紹介
オリンパスOM-D EM-1 Mark2外観デザイン
正面
上面
背面
オリンパスの下位モデルとの違い・比較
EM-1 Mark2 | EM-5 Mark2 | |
---|---|---|
画素数 | 2037万画素 | 1605万画素 |
連写速度 | 60コマ/秒 18コマ/秒 | 10コマ/秒 5コマ/秒 |
ISO感度 | LOW(64) ~ 25600 | LOW(100) ~ 25600 |
大きさ | 134mm×91mm×69mm | 124mm×85mm×45mm |
重さ | 574g | 469g |
価格 | 約20万円(2018.5月) | 約7万円 |
下位モデルのOM-D EM-5とOM-D EM-1 Mark2との一番の大きな違いはなんと言っても価格の差です。
EM-1はEM-5の約2倍強の価格で販売されています。ここでEM-1を選ぶかEM-5を選ぶか大きな分かれ目になると思います。
性能の面については一番の大きな差は連写速度です。やはり60コマ/秒の性能は大きいです。
しかしEM-5の10コマ/秒の性能も他のミラーレス・一眼レフと同等の性能を持っているため他に対して劣る事はありません。
ほかにEM-1の方がダイヤルなどが多くついていて、細かな写真の画の調整が可能になっています。画質に関してもEM-1、EM-5ともにキレイな画を撮ることできるのでどちらのカメラを選んでも失敗することはありません。
EM-1
一眼レフを持っていてそのサブカメラとして、もしくは今までのカメラのランクアップをするためにカメラを買う方におすすめ
EM-5
はじめてカメラを買う初心者の方に安く性能が高いカメラとしておすすめ
OLYMPUS OM-D EM-1 Mark2レビュー・口コミ
デジカメwatch
新Live MOSセンサーと新画像処理エンジンの組み合わせにより解像力を上げると同時に精細感も向上させることに成功している。
さらに高感度ISO6400での撮影の時も色ノイズがほぼ見られず、ノイズリダクションによるディテールの喪失も少ない。
さらに手ブレ補正機能も大きく進化している。シャッタースピードにして5.5段分の手ブレ補正、レンズと組み合わせることで6.5段分の効果が得られます。
1/6秒とスローシャッターであったが5軸手ブレ補正のおかげで手ブレすることなく手持ち撮影できている。
またEVFを使用しての連続撮影でもブラックアウトや画像の遅延がほとんど無いと言うことです。これまでEVFの欠点と言われていたこれらの現象が問題となっていたがEM-1 Mark2では光学ファインダーの見え方にかなり近づいている。
EM-1 Mark2では一眼レフとミラーレスとの本質的な差が無くなったと言わざるお得ないでしょう。
これまでは「ミラーレスだから」と割り切っていたところもあったが、今回で対等な存在として見極める必要があると感じた。
ヨドバシカメラ・PHOTO YODOBASHI
撮影時にファインダーの見やすさは一番需要です。きらきらとした水面も滑らかな見え方のため、ストレス無く眺め続けることができます。
OM-D EM-1 Mrk2は手ブレ補正方式をブラッシュアップすることで6.5段の5軸シンクロ手ブレ補正を実現しています。ぶれにくいシャッタースピードは「焦点距離分の1」と言われています。100mで1/100秒までブレにくいと言うことです。
6.5段分の補正とは計算上100mmで1秒までブレないと言うことです。10枚撮影して7枚成功していました。画像を見た印象は「色のりが良い厚みのある描写」。無理をして作り上げた感じは受けず、あくまで自然な写りにこだわっている印象を受けました。
OLYMPUS OM-D EM-1 Mark2の販売価格(Amazon・楽天)
参考価格(2018年5月)として、約20万円(大手家電量販店)です。
オリンパスOM-D EM-1 Mark2はこんな人にお勧め!
本格的な写真をカメラで撮る人にお勧めです。さらには過酷な環境で使うことを考えている人にもお勧めです。
- 高い連写性能&多彩なAF機能
- 世界最強の手ブレ補正機能
- 高い防塵防滴
- ファインダーが見やすい
このカメラはミラーレス業界の大手のオリンパスが販売しているフラッグシップカメラです。
このカメラに使われているセンサーサイズはマイクロフォーサーズと呼ばれるもので、フルサイズに比べると劣ると言われていますが、このカメラではフルサイズに負けない描写力を持ちマイクロフォーサーズの強みを最大限活かしています。