気になる騒音を測定し、数値で可視化できる騒音計。住んでいる場所の騒音環境をチェックするのに最適なアイテムです。
特に日本の住宅事情では、隣人との距離が近いケースが多く、近所の物音や話し声に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなときは、騒音計で一度騒音環境をチェックしてみると良いかもしれません。
しかし、おそらく騒音計を買ったことがある方はあまりいないはず。どんな種類があるのか、どのようなポイントに注意して選んだらいいのかも分かりませんよね。
そこで今回は、Picky’s編集部が騒音計の選び方や使い方について解説します。記事の後半では、おすすめの騒音計もたくさん紹介しています。騒音計の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
騒音計とは音の大きさを客観的に数値化・可視化できる装置
騒音計とは、機器の先端に取り付けられたセンサーとマイクロホンで、騒音レベル(音の大きさ)を測定する機器です。音の大きさは「dB(デシベル)」の単位で表示され、dBが大きければ大きいほど音が大きい、いわゆる「騒音」となります。
- 近所の騒音が気になるため音の大きさをチェックしたい
- 逆に自分の出している音が周りの迷惑になっていないかどうかチェックしたい
- 引っ越す前に引っ越し予定地の環境をチェックしたい
- 自社の工場や工事現場の騒音レベルをチェックしたい
- 車やバイクのエンジン・マフラーの音量をチェックしたい
日常生活で騒音計を使用する機会はそう多くありませんが、上記のような「音が気になる」ときに使用します。
他にも車やバイクのカスタム・調整・メンテナンスを行う販売店や業者さんでは、エンジン・マフラーの騒音測定用として使用するケースもあるそうです。
編集部
騒音レベルの基準・目安
騒音レベルとは、騒音計で測定した数値がどのくらいか、その音が聞いている人の心身にどのような影響を及ぼすかを表した目安です。騒音計で測定した数値と照らし合わせて騒音の大きさをチェックします。
ただし、騒音レベルは測定方法や補正の仕方でも数値が変わってくるため、以下の表はあくまでも目安として下さい。
騒音値(dB) | 騒音レベルと距離 | 生活・身体への影響 |
---|---|---|
20dB | ささやき声や木の葉の触れ合う音程度 | ほぼ音として聞こえない |
30dB | ささやき声・深夜の町程度 | かなり小さい音 |
40dB | 図書館程度 | 聞こえるが気にならない程度 |
50dB | 会社の事務所・換気扇程度 | かなりはっきり聞こえるが会話は可能 |
60dB | 洗濯機・自動車のアイドリング程度 | 若干うるさい。少し大きい声を出せば会話は可能。 神経質な方はイライラする可能性も |
70dB | 繁華街の雑踏・セミの鳴き声程度 | かなりうるさい。多くの方がイライラするレベル |
80dB | 地下鉄の車内・電車内程度 | ものすごくうるさい。ほとんど人がイライラするレベル |
90dB | 工場の中・重機のそば程度 | 非常にうるさい。一般的には耐えられないレベル |
100dB | 電車が通るガード下 | 聴覚や心身に異常が発生する可能性がある |
110dB | 自動車のクラクション | 聴覚や心身に異常が発生する可能性が高い |
120dB | ジェット機のエンジン付近 | 聴覚や心身に異常が発生する可能性が非常に高い |
個人差や騒音計の誤差、音との距離によって多少の違いはありますが、一般的に50dB超えると「騒音」と感じてしまう可能性が高いでしょう。
騒音計の選び方3つのポイント
騒音計を選ぶときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
- 予算と精度に応じて種類を選ぶ
- dB測定範囲(測定レンジ)は広いものがおすすめ
- その他各種機能の有無で選ぶ
予算と精度に応じて種類を選ぶ
騒音計はJIS規格「JIS C 1509」(国際的にはIEC 61672)によって、大きく3つに分けられます。
- 簡易騒音計
- 普通騒音計
- 精密騒音計
種類によって精度と価格が異なるため、用途に応じて選びましょう。
安価で買えて精度はそこそこの「簡易騒音計」
簡易騒音計の定義はあいまいですが、基本的に「JIS規格に準拠していない騒音計の総称」として扱っているケースが多いです。簡易騒音計はJIS規格を取得していない分、安いものでは1,000円台からと非常に価格が安く、ホームセンター等でも手軽に購入できます。
一般的に個人や一般企業で使用する「騒音計」は、この簡易騒音計か後述の普通騒音計を指します。
簡易騒音計は騒音計の中でも一番種類が多く、価格や性能に関しても非常に幅広いです。例えば、安価でそれなりの精度の製品もあれば、多機能で普通騒音計と遜色ない性能を持つ製品もあります。選択肢の幅が一番広いため、「どの性能を重視して選ぶか」が重要になってきます。
編集部
精度の高いJIS規格準拠の「普通騒音計」
普通騒音計は、計量法またはJIS規格JIS C 1509のクラス2に準拠した騒音計です。「普通」とついていますが、測定精度は高く正確に音を測定でき、測定用の機能も豊富。信頼性のあるデータ測定に向いています。
数千円で購入できる普通騒音計もあるため、簡易騒音計との違いが分かりにくいですが、普通騒音計には必ず「JIS C 1509 クラス2準拠」や「IEC61672-1 CLASS2準拠」の記載があります。
ただし、JIS準拠の普通騒音計だからと言って、すべての簡易騒音計よりも性能が高いわけではありません。簡易騒音計の中でも普通騒音計に匹敵する性能の物はあります。JIS準拠はあくまでも「一定の性能や品質水準を満たしている証明」です。
要は「普通騒音計を買えば、一定の性能を満たしているので問題ない」といった目安として考えましょう。
編集部
音・騒音の研究・実験・評価に使用する専門向けの精密騒音計
精密騒音計は、計量法、またはJIS C 1509のクラス1に準拠した騒音計で、その名の通り普通騒音計を超える精密な音の測定や分析、調査が可能です。
さまざまな音に関する分野の研究や騒音評価に用いられる専門機器で、事業者やプロではなく、完全な「専門家・専門機関向け」となっています。
とても高精度な専門機器であるため、価格もメーカー品で50万円以上と高額です。そのため、一般家庭や一般企業で買う必要はありません。
編集部
dB測定範囲(測定レンジ)は、家庭用で30~100dB程度あればOK
騒音計には、「測定範囲30dB~130dB」といった「音をどの程度の範囲で測定できるか」が表示されています。測定範囲が広ければ広いほど、小さな音から大きな音まで広範囲の測定が可能です。
一般家庭で騒音を測定する程度であれば30~100dBくらいあれば十分です。簡易騒音計でも多くの製品で測定できるでしょう。
一方で事業所で使用する場合も、特別な用途や事情がない限り30dB~100dBで十分ですが、非常に大きな音ができる作業場等で測定する場合は、できる限り最大値の高い製品がおすすめです。
測定精度は、家庭用で±2.0dB程度の製品で十分
騒音計には「測定精度」があり、測定精度の数値が小さければ小さいほど精度の高い測定が可能です。ただ、専門的な用途でなければ、測定精度の数値が多少大きくても問題ありません。簡易騒音計は多くの製品で±1.5dB~±2.0dBとなっていますが、通常の用途であれば十分です。
測定精度が重要になってくるのは研究開発や環境測定の分野のみで、一般家庭や一般事業所で測定精度にそれほどこだわる必要はありません。
測定特性はA特性があればOK!
騒音計には、「A特性」「C特性」といった測定特性が記載されていますが、通常の騒音チェックであれば「A特性」で測定できる製品を選んでください。製品によっては「dBa」とも書かれている場合もあります。
測定特性を簡単に解説すると、「音の種類に合わせた測定モード」で、A特性は「人間の聴力に合わせた測定特性」となっています。騒音はあくまでも「人間の耳の感じ方に対する音」のため、一般的に騒音測定では人間の聴力に合わせたA特性が使われています。
ただ、騒音計はほとんどがA特性による測定となっているため、あまり気にしなくても大丈夫です。
編集部
その他各種機能の有無で選ぶ
騒音計は、製品によってさまざまな機能が搭載されています。機能が多ければ多いほど測定するのに便利ですが、多機能になればなるほど比例して価格も高くなります。また、機能がたくさんあると使い方もややこしくなるため、自分の使い方に合った機能が付いた機種を選びましょう。
夜間でも見やすい「バックライト機能」
最近の騒音計はディスプレイ&デジタル表示が主流ですが、ディスプレイを光らせるバックライト機能があると夜間や暗所で測定しやすくなります。
騒音は夜間に問題となるケースが多く、夜に測定を行う機会も多いでしょう。また、作業場や工場では暗い場所で測定するケースもあるはず。そんなときバックライトがあると便利です。
あれば絶対に便利な機能なので、基本的にはバックライト機能が付いた騒音計をおすすめします。
測定した騒音データを記録できる「記録機能」
測定した騒音データの数値を記憶・記録できる機能で、メーカーによって「データロガー」「メモリー機能」「ロギング機能」といった名称で呼ばれています。
記録ができない機種の場合、その場で測って数値を目視して終わりです。定期的に測定データを取る場合、いちいちメモするか、写真で保存しなくてはいけません。ですが記録機能があればメモや入力をする必要はなく、またデータを後で見返すときも簡単です。
ただし、安価な騒音計で記録機能が搭載された機種はあまりありません。記録機能が必要な場合、多少の出費は覚悟しましょう。
用途によっては便利な「ホールド機能」
ホールド機能とは、特定の数値を固定表示させられる機能です。例えば、特定の数値を固定表示し、固定の数値を上回ったらアラームが出るといった機能や、測定時の最大値を固定表示する「最大値ホールド」があります。
記録機能に近いですが、過去の測定数値を見返せるわけではありません。あれば便利ですが必須機能ではないため、用途に応じて搭載された機種を選んでください。
専門的な用途では「重み付け機能」の有無をチェック
重み付け機能(おもみづけ)とは、「測定時に重要度を定点評価する」機能で、簡単に言えば「何に重点を置いて測定するか選べる機能」です。重み付け機能には2種類あります。
- A特性・C特性・Z特性の「測定特性(周波数特性)」を選べる「周波数重み付け特性」
- 「F(Fast)」「S(Slow)」の「音圧変化の補正処理」を選べる「時間重み付け特性」
専門的で細かく解説すると長くなってしまうため、ざっくりと解説しますが、要は重み付け機能があれば「さまざまな特性の音が測定できる」ようになります。
ただ、一般的な騒音チェックであれば多様な測定方法は不要です。
高いVS安い騒音計の比較と違い
騒音計の価格は、簡易的な製品では1,000円台から、専門的な製品では100万円越えまでと非常に価格の幅が広い機器です。そこで安い騒音計と高い騒音計で何が違うのか比べてみました。
ただ、10万円を超える普通騒音計や数十万円を超える精密騒音計は専門機器になるため、今回は一般家庭や企業で使われる機会が多い、「簡易騒音計」の中で安いモデルと高いモデルを比較しました。
安い騒音計の特徴(2,000円前後のモデル)
1,000円~2,000円の安い騒音計は、単純に騒音レベルを測るだけのシンプルなモデルが多いです。バックライトくらいであれば搭載されていますが、データを記録したり、重み付け機能といった便利な機能はあまり搭載されていません。
とはいえ、騒音を計測するだけであれば十分で、精度も極端に悪いわけではありません。「ちょっと騒音レベルを測ってみたい」といった用途であれば十分でしょう。多くを望まなければコスパの良い価格帯です。
- ちょっと騒音を測ってみたい
- 子供の夏休みの自由研究用
高い騒音計の特徴(10,000円前後のモデル)
1万円前後のモデルは、簡易騒音計の中では高価なモデルです。比較的精度が高く、データ記録や大画面モニター表示モデル、湿度計や温度計等が付いたモデルも選べます。
中には簡易騒音計ではなく、JIS規格に準拠した信頼性の高い普通騒音計も販売されています。選べる製品の幅が広く、必ず満足する一台が見つかるでしょう。
- 正確な騒音レベルを知りたい
- 警察や裁判所といった公的な機関へ提出するデータを測定したい
- いろいろな騒音レベルを測りたい
- 記録したり、モニターで表示できるモデルが欲しい
騒音計おすすめ人気ランキング比較一覧表
騒音計おすすめ人気ランキング15選
IEC61672準拠!高精度・フル装備の事業者向け高級騒音計
カスタムのSL-1373SDは、IEC61672 class2に準拠した普通騒音計です。バックライトやオートパワーオフはもちろん、SDカードによる測定データ記録や周波数重み付け・時間重み付け機能にも対応。
精度も±1.4dBと比較的高く、あらゆる騒音計測に向いています。よほど専門的な調査でない限り、これがあればほとんどの騒音測定に対応できるでしょう。
ただし、普通騒音計でフル装備の分やはり価格は高額です。一般家庭ではなく、これだけの精度と性能・機能が必要な測定業務がある事業所・会社におすすめ。
サイズ | 6.8×4.5×24.5cm |
---|---|
重量 | 445g |
種類 | 普通騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | 〇 |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | オートパワーオフ |
機能も使い方もシンプル!有名メーカー製の騒音計
工具で有名なアストロプロダクツの騒音計は、大きさは3.7×5.3×13.3cmのミニサイズ、重量も127gとかなりの軽量です。三脚ネジ穴付きで、固定しての測定も可能。
機能はかなりシンプルで、特筆すべき機能はバックライトと最大値ホールド、オートパワーオフのみです。
信頼できるメーカー製の割に価格は抑えられていますし、機能も使い方もシンプル。「たまに騒音チェックしたい」程度であればこの機種で十分でしょう。
サイズ | 3.7×5.3×13.3cm |
---|---|
重量 | 127g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | オートパワーオフ |
多機能かつ高機能!記録機能付き普通騒音計
天衡のデータロガー騒音計は、国際規格IEC651 TYPE 2に準拠した普通騒音計です。サイズ3.5×7×23.5cm、重量は248g、測定範囲は30dB~130dB。
この価格でJIS規格相当に準拠した普通騒音計、さらに記憶機能と周波数重み付け・時間重み付け2つにも対応しています。単価自体は決して安くないものの、精度と機能を考えるとずば抜けてコスパの良い機種です。
しっかりと騒音を計測してデータを残せるため、家庭でも事業所でも、またどんな方にもおすすめ。
唯一の欠点はバックライト機能がない点です。夜間や暗い場所で使用する場合は別途ライトが必要になります。
サイズ | 3.5×7×23.5cm |
---|---|
重量 | 248g |
種類 | 普通騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | ー |
記録機能 | 〇 |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | オートパワーオフ |
2つの重み付け機能搭載・多機能で安価なコスパに優れた騒音計
BTMETERのBT-882Aは、30dB~130dBまで測定できる騒音計です。最大値ホールドや基準値超えアラーム、バックライト、オートパワーオフにも対応し、また周波数重み付けと時間重み付け機能も付帯。
表示はデジタル表示&棒グラフ表示と視覚的にも見やすく、分かりやすいディスプレイになっています。
多機能な割に価格は抑えられていて、どんな用途にも使える万能騒音計です。特に周波数重み付けと時間重み付け機能を重視する方はBT-882Aを購入しましょう。
サイズ | ー |
---|---|
重量 | 710g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | オートパワーオフ |
周波数重み付けと時間重み付けを搭載した特化型騒音計
Wintactのデジタル騒音計は、サイズ7×3.5×23.5cm、重量322g、測定範囲30dB~130dBの騒音計です。
低価格帯では比較的珍しい、周波数重み付けと時間重み付け機能を搭載しています。さらに最大値ホールドと補正機能付き。バックライトや記録機能、オートパワーオフはありません。
あらゆる用途に使うより、限られた条件下で使用する特化型です。例えば費用を抑えて周波数重み付けと時間重み付けを使い分けた測定が必要になる場合、この製品がおすすめ。
サイズ | 7×3.5×23.5cm |
---|---|
重量 | 322g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | ー |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | ー |
これ一台で騒音含めた5つの測定ができる最強マルチツール!
サンワダイレクトの400-TST965は、1台で騒音はもちろん、湿度・温度・照度・風速を含めた計5つの測定が可能なマルチ測定ツールです。これ一台あればありとあらゆる環境測定ができます。
サイズは6.6×3.3×25.2cm、重量は568gで測定範囲は35dB~130dB。バックライトとオートパワーオフ機能を搭載しています。
多機能な分価格も比較的高価で、一般家庭では明らかにオーバースペック。騒音・湿度・温度・照度・風速全て、もしくは3~4項目を定期的に測定する必要がある事業所向けの騒音計です。
サイズ | 6.6×3.3×25.2cm |
---|---|
重量 | 568g |
種類 | 簡易騒音計/マルチツール |
測定範囲 | 35dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | 湿度計/温度計/照度計/風速計/オートパワーオフ |
信頼の日本メーカー製!重み付け機能に特化した多用途騒音計
シンワ測定の78588は、サイズが6.3×3.5×18.5cm、重量150gで比較的軽量コンパクトな騒音計です。信頼の日本メーカー製で、精度も高いため安心して使えます。
測定範囲は30dB~130dB、周波数重み付け/時間重み付け機能搭載で家庭・事業所問わずあらゆる場所、目的で使用可能。
ただ、やはり海外製に比べて価格が高い点が気になります。この価格であれば、せめてバックライト機能は欲しかったところです。
軽量コンパクトな点と、日本メーカー製である点をどれだけ重視するかが購入のポイントになるでしょう。
サイズ | 6.3×3.5×18.5cm |
---|---|
重量 | 150g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | ー |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | ー |
安価で多機能で高性能!あらゆる用途におすすめの騒音計
WL JUSTの騒音計は、測定範囲30dB~130dB、精度±1.5dBの比較的高性能な騒音計です。
バックライト機能や最小・最大・現在値のデータ保持機能、オートパワーオフ機能搭載。電池ケースにスタンド機能を搭載しているため、マイクを上に向けて地面に置いての測定も可能です。
性能が高く、多機能な割に価格はかなり抑えられています。記録機能と重み付け機能はついていませんが、「ちょっと騒音レベルをチェックしたい」程度の用途であれば十分すぎる性能でしょう。
費用を抑えたい、でも多機能で使いやすい騒音計が欲しいといった方におすすめ。
サイズ | 5.7×2.8×19.5cm |
---|---|
重量 | ー |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | オートパワーオフ |
機能がはシンプルで、価格の安い一般家庭向け簡易騒音計
MengshenのM80Aは、サイズが5×13×23cm、重量が約190g、測定範囲が40dB~130dBまでの簡易騒音計です。
特に目立った機能や特徴はありませんが、その分誰でも簡単に使えるため初心者にもおすすめ。
40dB以下が測定できないものの、精度そのものは比較的高く家庭でちょっとした騒音測定をしたい場合にも最適です。費用を抑えて騒音測定したい場合はMengshenのM80Aを選ぶと良いでしょう。
防風ウインドスクリーン付きで外での測定にもおすすめ。
サイズ | 5×13×23cm |
---|---|
重量 | 190g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 40dB~130dB |
バックライト機能 | ー |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | オートパワーオフ |
周波数と時間の重み付け機能搭載!多機能で精度の高い簡易騒音計
ProtmexのPT6708は、サイズが6×2.9×18.4cm、重さが190g、測定範囲が30dB~130dBまで測定可能な騒音計です。バックライトとパワーオフ機能も搭載。
精度は±1.5dBと比較的高く、さらに周波数重み付け機能と時間重み付け機能も付いているため、一般家庭から会社・工場の騒音チェックまで様々な場所で使用できます。
記録機能がない以外に特に目立った欠点の無いバランスの良い騒音計です。ただし、性能が高い分、若干他の機種よりも高価で、さらに一般家庭にはオーバースペックなため家庭用としてはコスパは悪いかもしれません。使用目的をはっきりさせてから購入を検討しましょう。
サイズ | 6×2.9×18.4cm |
---|---|
重量 | 190g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | オートパワーオフ |
安価・軽量・コンパクトと手軽に買えるシンプルな騒音計
C-Timvasionのデジタル騒音計は、4.9×3.3×15.9cmのコンパクトサイズ、重量も比較的軽量な133gで、バックライト機能とオートパワーオフ機能の付いたシンプルな騒音計です。
測定範囲は30dB~130dB、精度も±1.5dBと比較的高く、機能はシンプルながら性能は決して低くなく、家庭だけではなく事業所でも使えます。
記録機能はありませんが、最大値、最小値、現在値の3数値を表示できる機能付き。さらに防風スポンジ付きで外での測定にも適しています。ただし防水性能はないため、水がかからないよう注意が必要です。
サイズ | 4.9×3.3×15.9cm |
---|---|
重量 | 133g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | オートパワーオフ |
周波数重み付けと時間重み付け機能を搭載した事業向け騒音計
CURCONSAの騒音測定器は、30dB~130dBまで測定可能で、周波数重み付けと時間重み付け機能両方を搭載した騒音計です。
通常人の声はA特性で測定しますが、周波数重み付け機能のついたCURCONSAの騒音測定器なら音圧やモーター音の測定に適したC特性による測定も可能です。
様々な騒音測定が可能な点から、一般家庭ではなく工場や作業現場に適しています。
ただし記録機能がないため、定期的に測定する場合は別途メモを取ったりパソコンへ入力する必要があります。
サイズ | ー |
---|---|
重量 | 200g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB〜130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | 周波数重み付け/時間重み付け |
その他機能 | オートパワーオフ |
社内や作業場内の騒音チェックに最適な壁掛け表示式騒音計
SW-525Bは、測定した騒音レベルを大きなディスプレイで表示できる騒音計です。
常に騒音レベルを測定し、周りの人全員が騒音レベルをモニターでチェックできるため、社内や作業場内で全員に騒音を常に周知してもらうのに向いています。
予め設定した数値を超えると、警告アラームが鳴る機能も搭載。静かな環境を維持したい場所に設置すると良いでしょう。
アラーム以外の機能はついていません。また、他の騒音計と違い、屋外での使用や持ち運びには不向きです。
サイズ | 21×13×2.1cm |
---|---|
重量 | 912g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB〜130dB |
バックライト機能 | ー |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | アラーム機能 |
安価で安定した性能を持つ手軽に購入できる騒音計
サンコーのRAMA11O08は、サイズは5.7×3.6×14.7cm、重量は151g、測定範囲は30dB~130dBまでと、標準的な性能を持った騒音計です。
ただ、価格が非常に安くコスパに関してはかなり優秀です。この価格で、バックライト機能やオートパワーオフといった機能も搭載されています。
重み付け機能や記録機能がありませんが、ちょっと騒音レベルを測りたいだけならどちらも無くても大して問題ありません。手軽に測定するならこの騒音計がおすすめ。
比較的珍しい9V乾電池を使用する点にだけ注意が必要です。
サイズ | 5.7×3.6×14.7cm |
---|---|
重量 | 151g |
種類 | 簡易騒音計 |
測定範囲 | 30dB~130dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | ー |
その他機能 | オートパワーオフ |
IEC61672-1 CLASS2準拠!圧倒的コスパの高性能機
サンワサプライのCHE-SD1は、価格は簡易騒音計並みですがJIS C 1509の国際規格IEC61672-1 のCLASS2に準拠した普通騒音計です。
35dB~135dBの測定範囲、バックライトや最大・最小データを記録できるメモリ―機能搭載。さらに時間重み付け機能に温度計測定まで可能。これだけ高性能にもかかわらず、75gと非常に軽量。しかも一流メーカー製で安全性や品質も完璧で、それでいて値段は簡易騒音計並み。
はっきり言って、騒音計選びで迷ったらこれを買っておけば間違いないと言える製品です。
サイズ | 5.6×3.5×14.4cm |
---|---|
重量 | 75g |
種類 | 普通騒音計 |
測定範囲 | 35dB~135dB |
バックライト機能 | 〇 |
記録機能 | ー |
重み付け機能 | 時間重み付け |
その他機能 | 温度測定可能 |
おすすめの騒音計有名メーカー&ブランド
騒音計は有名な測定器メーカーから、海外製の安価なものまでさまざまなメーカーから発売されています。手軽に測定するなら海外メーカー製でも良いですが、信頼性の高いデータを取るなら以下の一流メーカー製がおすすめです。
- サンワサプライ
- シンワ測定
- リオン
- マザーツール
- カスタム
- テストー
この中から特におすすめのメーカーを2つ紹介します。
価格と性能のバランスが良い騒音計を取り扱うサンワサプライ
サンワサプライは岡山県岡山市に本社を置く、パソコンやスマホの周辺機器・周辺パーツメーカーです。パソコンの周辺機器だけではなく、騒音計や照度計、ワットモニターといった各種計測装置も幅広く取り扱っています。
CHE-SD1をはじめとするサンワサプライの騒音計は価格も手ごろで、精度が高く多機能なモデルが多いです。また、400-TST965は騒音計だけではなく、照度計や室温計といった5つの測定ができる便利なマルチツール。さまざまな機器を取り扱う、サンワサプライならではの騒音機と言えます。
超格安モデルや超高級モデルはありませんが、一般家庭や事業所で使用するには十分な性能を持った製品ばかりです。買って絶対に後悔はしないでしょう。
高精度・多機能な高級モデルを扱うシンワ測定
シンワ測定は、新潟県三条市にあるメジャーや定規といった「測るもの」を専門とする会社です。測定専門メーカーだけあり、取り扱っている騒音計「78588」は、高精度で多機能な簡易騒音計の中では高級モデルなモデルです。
ちょっと騒音が気になるといった場合や、試しに測ってみようといったレベルではなく、「しっかりと騒音データを計測・蓄積・分析したい」といった用途であればシンワ測定の騒音機で正確な数値を計測するのがおすすめです。
騒音計の使い方
騒音計の使い方について解説します。間違った設定や使い方をすると、正しい数値が表示されなくなるため、必ず正しい使用方法で測定してください。なお、測定したい音の種類や環境によって設定や測定方法は異なりますが、今回はごく一般的な「周囲からの騒音」の測定方法です。
騒音計の電源を入れ設定を確認する
騒音計は、基本的に電源を入れるだけで騒音レベルを測定できます。なんの機能もない簡易騒音計であれば、電源を入れた後は正しい姿勢で持って数値をチェックするだけでOKです。
A特性・C特性・Z特性が選べる周波数重み付けや、FAST・SLOWが選べる時間重み付け機能のある機種は、測定前に騒音に適した設定になっているかどうかチェックをしておきましょう。
周波数重み付けの設定
A特性・C特性・Z特性といった、周波数重み付け特性の設定ができる機種の場合、基本「A特性」に設定してください。周波数重み付けとは、「音に合わせた補正」です。
例えば人間の耳は高い音は聞きやすく、低い音は聞きにくい構造になっています。そのため、同じ騒音レベル数値でも音の種類によって人間が「うるさい」と感じるレベルは異なります。
ですが、同じ大きさでも音の種類によって聞き方が異なってしまうと正確な判定ができません。そのため、人の聴覚に合わせた「A特性」を使用して測定します。
なお、C特性は現在あまり使用されていないため基本的に使わなくてOKです。Z特性はFLAT特性と呼ばれている特性で、その名の通り平坦な周波数特性を持っています。音圧レベルの測定に用いられますが、こちらも一般の方は使用する機会はあまりありません。
時間重み付けの設定
F(FAST)・S(SLOW)の時間重み付けができる機種は、基本「F(FAST)」に設定しておけばOKです。
時間重み付けは、「変化する音圧の変動に対する補正反応時間の早さ」です。例えば瞬間的な音を測定する場合は反応の速いFを使用し、列車の通過音といった長い時間音が出る場合は緩やかなSを使用します。
ただ、周波数重み付け同様一般家庭や一般の事業所で使い分けるケースや必要性はほぼないため、「F」に設定しておきましょう。
騒音計の測定方法
騒音計を使用する際は「周りに壁や物といった反射物がない状況」で測定しましょう。壁や物があると、音が反響して正しい数値を測定できなくなります。もちろん使っている「人」も反射物になってしまうため、できるだけ手を伸ばし、自分の体で音が反射しない状態で測定するとより精度の高い測定が可能です。
公的な記録や重要な記録でない限り、そこまで神経質になる必要はありませんが、少し測定時に意識するだけでも精度がかなり変わってきます。
より正確に測定したい場合は、三脚を使用して周りに物も人もない状況で測定するといいでしょう。ただし三脚で測定する場合、最大測定値を固定したまま表示してくれる最大値ホールド機能のある機種が必要です。
騒音計の関連商品
騒音計の関連商品を紹介します。
長時間正確な測定を定期的に行うなら固定用の三脚が便利
1~2回、短時間測定するだけなら手持ちでも構いませんが、長時間、定期的に測定したい場合は三脚があると便利です。三脚に騒音計を固定して測定すれば、精度が高い測定ができ、また長時間の測定でも苦にならないでしょう。
ただしその場を離れて計測し続けたい場合は、騒音計にMAX値ホールド機能や記録機能が付いていないと意味がないため注意しましょう。
記録できる機種なら記録用のSDカードを!
測定データを記録できる騒音計は、記録用のSDカードが必要です。記録できる騒音計を買ったら、必要に応じてSDカードを購入しておきましょう。
ただし、騒音計のデータ記録に32GBや64GBといった大容量は必要ありません。よほど大量のデータを保存するのでなければ、512MBや1GBで十分です。
機種によっては「〇〇GBまで」「SDXCは使用不可」といった制限もあるため、購入前に必ず対応SDをチェックしておきましょう。
騒音計よくある質問
騒音計アプリの精度や使い勝手はどう?
基本無料で、しかもいつでも手軽に騒音をチェックできるのは大きなメリットですが、スマホアプリの騒音計は精度がバラバラ、もしくは低いため、信頼性の高いデータを集めるのには適しません。「何となく測定してみたい」といった程度ならアプリでも十分です。
騒音計のレンタルやリースは可能ですか?
騒音計のレンタルをやっている会社では、主に数万円~数十万円する専門機関向けの普通騒音計や精密騒音計がほとんどです。専門向けの騒音計は高額な機器のため、数日借りただけでも数千円以上かかってしまいます。家庭でちょっと測るだけなら、安価な簡易騒音計を買いましょう。
騒音や周辺環境をチェックするなら騒音計がおすすめ!
騒音計は、気になる音や騒音を客観的な数値にして表示してくれる機器です。音に関する悩みを抱えている方はぜひ一度騒音計で騒音レベルをチェックしてみましょう。
- 隣近所の物音や騒音が気になる
- 自宅前の道路や電車の音がうるさい
- 自分が近所に音で迷惑をかけていないかどうかを知りたい
- 騒音トラブルの証拠を集めたい
騒音計は上記の方におすすめです。安いものでは数千円程度から購入できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
Picky’sでは、このほかにもさまざまな工具や測定機器のおすすめを紹介しています。以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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