小型スピーカーを搭載したメガネ型ウェアラブルデバイス「オーディオグラス」。普通のメガネのように装着して、音楽鑑賞・通話を楽しめる画期的なアイテムです。サングラスやブルーライトカットレンズに対応したモデルもあり、幅広いシーンで活躍してくれます。
しかし、いざ購入するとなると「度付き対応のオーディオグラスが欲しい」「音漏れが少ないオーディオグラスはどれ?」と、気になることは多いはず。せっかく購入するなら、便利でつけ心地のいいオーディオグラスをチョイスしたいですよね。
そこで今回は、「オーディオグラス」をPicky’s編集部が徹底解説。オーディオグラスのメリットや失敗しない選び方、人気商品ランキング8選などをまとめました。おすすめメーカーも紹介しているので、ぜひオーディオグラス選びの参考にしてください。
目次
メガネ型スピーカー「オーディオグラス」とは?
オーディオグラスとは、スピーカーを搭載したメガネ型のウェアラブルデバイスのこと。イヤホンのように耳に装着する必要がないため、耳への圧迫感がない状態で音楽を楽しめます。
マイクを内蔵したものが多く、スマートフォンなどに接続してハンズフリー通話ができるのもメリット。ブルーライトカット・サングラスといった異なるレンズの商品も登場しており、シチュエーションに合わせて選べますよ。
オーディオグラスのデメリットは、音漏れしやすいことです。最近では、複数のスピーカーによって音漏れを打ち消す仕組みの商品も登場していますが、大きい音を出せば少なからず音は漏れてしまいます。 また、イヤホンやヘッドホンに比べると、音質の性能もそこまで高くありません。
オーディオグラスは「迫力のある高音質な音楽を楽しみたい」という人ではなく、「音楽を聴くときでも周囲の環境音や人の声を聞き逃したくない」「イヤホンを使わずにハンズフリー通話がしたい」「日ごろメガネやサングラスをつける習慣がある」という人に適しています。
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度付きのオーディオグラスが欲しいなら「HUAWEI」がおすすめ

出典:amazon.co.jp
HUAWEI(ファーウェイ)では、「Eyewear」シリーズとしてオーディオグラスを展開。そんなHUAWEIのオーディオグラスは、全国の「OWNDAYS(オンデーズ)」の店舗でレンズ交換できるのが特徴です。偏光レンズに変えてサングラスとして使ったり、度入りレンズを入れたりと、より使い道の幅が広がりますよ。
装着感や操作性にこだわっており、価格は3~4万円前後。スタイリッシュなモデルが多いので、男性やビジネスシーン用にオーディオグラスを使いたい人におすすめです。
オーディオグラスの人気メーカー
今回は、オーディオグラスの人気メーカーを紹介します。それぞれのメーカーの特徴や商品の価格相場、おすすめ商品をピックアップしているので、オーディオグラスを選ぶ際の参考にしてください。
デザイン性に優れている「Fauna(ファウナ)」
Fauna(ファウナ)は、ヨーロッパのラグジュアリーアイウェアブランド。サングラスタイプなどのおしゃれなオーディオグラスを展開しており、ファッションに気軽に取り入れられます。価格は3万円前後で、比較的音質に優れているのも特徴です。
レンズが2種類同梱しているのが嬉しい!「Razer(レイザー)」
ゲーミングデバイスブランドとして知られるRazer(レイザー)は、2種類のレンズを商品に付属しており、自分でレンズ交換ができるのが特徴。アウトドアに行くときはサングラスレンズ、普段のお出かけはメガネレンズと、用途に合わせて使えます。価格は1~2万5,000円ほどとリーズナブルなのも魅力です。
サングラスタイプも展開している「Anker(アンカー)」
Anker(アンカー)は、充電器などで知られる電子機器メーカー。仕事向けのブルーライトカットタイプ、アウトドア向けのサングラスタイプなど、ラインナップが充実しています。2万前後のモデルが豊富で、安いオーディオグラスを探している人にぴったりですよ。
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臨場感のあるサウンドを叶える「Bose(ボーズ)」
Bose(ボーズ)は、アメリカ発のオーディオメーカー。独自技術によってヘッドホン並みのサウンドを実現しており、高音質で通話や音楽を楽しめます。スポーツ・アウトドア向けのサングラスタイプのラインナップが中心で、価格は3万円前後です。
編集部
安いVS高い!オーディオグラスの比較
オーディオグラスは、1万円以下の安いものから3万円を超えるものまで、さまざまな価格の商品があります。ここでは、価格ごとの商品の特徴を解説。安いモデルと高いモデルのそれぞれがどんな人におすすめなのかをまとめました。
安いオーディオグラスの特徴(5,000円台のモデル)
5,000~1万円前後の安いオーディオグラスは、メガネタイプのシンプルな商品が中心。中には、ブルーライトカットレンズを採用しているものがあり、パソコン作業やゲーム用のメガネとしても使えます。
また、本体にマイクを内蔵したオーディオグラスが多く、ハンズフリー通話ができるのが特徴。自宅で気軽に趣味を楽しんだり、友達と通話をする程度であれば、1万円以下のオーディオグラスでも十分に満足できるでしょう。
- シンプルなオーディオグラスが欲しい人
- ハンズフリー通話用にオーディオグラスが欲しい人
高いオーディオグラスの特徴(3万円台のモデル)
3万円を超えると、ファーウェイやボーズといった有名メーカーのオーディオグラスが増えます。通常の音楽再生機能に加えて、音漏れ防止やノイズ低減設計を採用したものが多く、より快適に音楽や通話を楽しみたい人におすすめです。
また、2台のデバイスに接続できるマルチポイントや、指で触れるだけで操作できるタッチコントロールなど、その他の機能も充実しているのが高級オーディオグラスの特徴。デザインのバリエーションも豊富で、ファッション性を重視する人にもぴったりです。
- ノイズや音漏れを気にせずに音楽鑑賞がしたい人
- より機能性を求める人
- おしゃれなオーディオグラスが欲しい人
オーディオグラスおすすめ人気ランキング比較一覧表
商品 | 最安価格 | サイズ | 重量 | コーデック | Bluetooth | 連続再生時間 | 防水性能 | 操作方法 | ブルーライトカット | 装着検知 | マルチポイント対応 | 骨伝導式 | その他特徴 | |
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![]() | HUAWEI Eyewear 2 | ¥28,200 Amazon楽天市場Yahoo! | レンズ幅:約5~5.6cm/フレーム幅:約1.3~2.3cm/テンプル:約14.9cm | 約30.8g | - | Bluetooth 5.3 | 11時間 | IP54 | タッチコントロール | - | ○ | ○ | - | レンズ交換可/ノイズ低減設計/音漏れ防止設計 |
![]() | OhO sunshine スマートメガネ A8 pro | ¥4,999 Amazon楽天市場Yahoo! | 16×14.5×4.7cm | 34g | - | Bluetooth 4.1 | 10時間 | IP44 | ボタン/音声アシスタント | ○ | - | - | - | - |
![]() | RUIMEN ワイヤレスオーディオグラス | ¥8,999 Amazon楽天市場Yahoo! | 14.8×5.2×1.8cm | 32.6g | - | Bluetooth 5.0 | 8時間 | IPX4 | ボタン/音声アシスタント | ○ | - | - | - | レンズ交換可 |
![]() | Bose Frames Tempo | ¥65,000 Amazon楽天市場Yahoo! | 5.7×16.1×7.9cm | 45g | - | Bluetooth 5.1 | 8時間 | IPX4 | ボタン/音声アシスタント | - | - | - | - | レンズ交換可/偏光レンズ/専用アプリあり |
![]() | Razer Anzu Smart Glasses Rectangle | ¥25,100 Amazon楽天市場Yahoo! | レンズ横幅:5.18cm/レンズ縦幅3.8cm//ブリッジ幅:1.85cm/テンプル:14cm | 43g | - | - | 5時間 | IPX4 | タッチコントロール/音声アシスタント | ○ | - | - | - | 交換レンズ付き |
![]() | 多摩電子工業 骨伝導Bluetoothスピーカー付サングラス | ¥8,979 Amazon楽天市場Yahoo! | 14.4×5×15.5cm | 約36g | SBC | Bluetooth 4.1 | 約13時間 | IPX4 | - | - | - | - | ○ | 偏光レンズ/交換レンズ付き/ワンセグ・フルセグ音声対応 |
![]() | FAUNA オーディオグラス | Amazon¥32,120 楽天市場Yahoo! | - | 50g | - | Bluetooth 5.0 | 4時間 | IP52 | タッチコントロール/音声アシスタント | ○ | - | - | - | 偏光レンズ |
オーディオグラスおすすめ人気ランキング7選
音漏れ防止!静かな場所では自動で音量調整
HUAWEI Eyewearの第2世代として登場したオーディオグラス。前モデルからバッテリー持ちが長くなっており、最大11時間の連続再生が可能です。充電はマグネット式で、わずか10分の充電で約3時間の再生できる急速充電にも対応しています。
また、上下対称のスピーカー設計を採用しているのが特徴。耳元でダイレクトに音を鳴らしつつ、遠くの雑音を打ち消してくれます。さらに、エレベーターなどの静かな環境では自動的に音量が小さくなるため、音漏れが気になる人におすすめです。
安いのに優秀!Siriなどの音声操作に対応
OhO sunshineは、アイウェア技術を専門とするウェアラブルデバイスメーカー。オープンイヤースピーカーを搭載したオーディオグラスです。5,000円前後のリーズナブルな価格設定で、手軽にながら聴き・ながら通話を楽しみたい人に適しています。
また、SiriやGoogle nowなどの音声アシスタントに対応。オーディオグラスに話しかけるだけで、スマートフォンからお気に入りの音楽を再生したり、明日の天気を確認できます。目に優しいブルーライトカット仕様なのも嬉しいですね。
防水性能を備えたレンズ交換可能なオーディオグラス
サングラスとして使えるおしゃれなオーディオグラス。レンズ交換が可能で、近視・遠視といった幅広いニーズに対応します。本体は32.6gと軽く、長時間つけてもストレスを感じにくいのが魅力です。
スピーカーは左右のテンプル(つる)に搭載。指向性オーディオサラウンドサウンド技術によって、クリアかつ高品質なサウンドを耳に届けてくれます。また、IPX4の防水性能を備えており、軽い雨や汗程度なら故障を気にせずに身につけられますよ。
サイクリング中でも高品質サウンドが耳に届く
Bose Frames Tempoは、Bose(ボーズ)から登場しているスポーツ向けのオーディオグラス。オーディオ性能に優れており、深みのあるサウンドを再生してくれます。風切り音が気になるサイクリング中でも、満足のいく音楽体験ができるでしょう。
また、まぶしさを軽減する偏光グラスを採用しており、日中のゴルフやランニングにも最適。傷や衝撃に強く、ハードなトレーニングにも安心して使えます。別売りの対応レンズを購入すれば、自由にカスタマイズを楽しめます。
2種類のレンズが付属!用途に合わせて交換可能
ゲーミングデバイスメーカーRazer(レイザー)から登場しているオーディオグラス。ブルーライトカットレンズ・偏光レンズの2種類が付属しており、用途や好みに合わせて使えます。ブルーライトカットレンズは、PCメガネとして重宝するでしょう。
メーカー自慢の低レイテンシーオーディオ技術によって、途切れや遅延のないサウンドを実現。音楽はもちろん、映画やゲームも快適に楽しめます。タッチコントロールや音声アシスタントなど、便利な機能が充実しているのも魅力です。
音漏れしにくい骨伝導式!3色のレンズが付属
日本のモバイル周辺機器メーカーである多摩電子工業のオーディオグラス。骨伝導技術を採用しており、音をダイレクトに鼓膜に届けてくれます。大音量にしなくても音が聞き取りやすく、周囲への音漏れが心配な人におすすめです。
ブルー・スモーク・クリアの3種類のレンズが付属しており、好きなレンズに交換可能。ブルーレンズは99%のUVカット率を誇り、スポーツやアウトドア用として活躍します。IPX4の防水性能を備えているので、汗をかいても問題ありません。
普段使いしやすいおしゃれなデザインが魅力
人気メーカーFAUNA(ファイナ)のオーディオグラス。軽量・スリムさにこだわり、オーディオグラスに見えないようなおしゃれなデザインに仕上がっています。レンズ交換が可能で、普段使いのサングラスや度入りメガネとしても活用できます。
本体には、MEMSスピーカーとサブウーファーを搭載。小型設計ながらもパワフルなサウンドを再生できるため、音楽も通話も快適に楽しめます。また、ノーズパッドなどの加工が可能で、日本人に合う形状に調整できるのも嬉しいポイントです。
オーディオグラスの選び方
ここでは、オーディオグラスの失敗しない選び方を紹介します。「重さはどれくらいがベスト?」「音漏れしにくいのはどんな商品?」といった疑問を解決できるので、オーディオグラスを購入する前に目を通しておきましょう。
フィット感が変わる!本体の「重量」「形状」をチェック
オーディオグラスの重さは、30~50g前後が主流。つけ心地にこだわるなら、30~40g程度の商品をチェックしましょう。特に、スポーツやアウトドア用として使う場合は、なるべく軽いものを選んでみてください。
また、オーディオグラスの形状にこだわることも大切です。海外メーカーの商品は、欧米人向けに作られたものが多く、日本人にはフィットしづらいことも。日本・アジア人の顔に合わせて設計されたオーディオグラスなら、ズレや痛みなどのストレスを軽減できます。
さらに、ネットでの購入は試着ができないため、レンズ・テンプル・ブリッジの幅などを必ず確認しましょう。商品の口コミやレビューを参考にするのもおすすめです。
音漏れを最小限に抑えるなら「骨伝導式」「音漏れ防止仕様」がおすすめ

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オーディオグラスを選ぶときは、スピーカー構造もチェックしましょう。小型スピーカーから音を出すオープンイヤー型は、音質がいい分音漏れしやすいのが難点。逆に、骨に直接振動を伝える骨伝導式はオープンイヤー型に比べると音質はやや劣りますが、音漏れが少ないのが魅力です。
オーディオグラスの中には、音漏れ防止設計を採用したモデルも登場しています。周囲に人が多くいる環境で使用したいと考えている人は、骨伝導式や音漏れ防止仕様になっているものを選びましょう。
音質にこだわるならアプリでイコライザーをカスタマイズできるモデルが◎

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オーディオグラスの音質にこだわりたい人は、アプリでイコライザー(低音と高音のバランスを調整できる機能)をカスタマイズできるモデルがおすすめです。クラシック・ジャズ・ロックなど、楽曲に合ったプリセットを選択できるモデルもあり、簡単に音質の変更が可能。自分好みのサウンドで音楽を楽しめますよ。
オーディオ機器の音質は、Bluetooth接続時に使われるコーデックの種類も関係しますが、現在発売されているオーディオグラスには「aptX」「LDAC」といった高音質コーデックは搭載されていません。
音質も重視したい人はイコライザー設定の有無に加えて、実際に購入した人の口コミを参考にするとGOODです。
編集部
IPX4以上が◎屋外での使用が多い人は「防水モデル」を

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トレーニングで汗をかいたり、屋外で使用する機会がある人には、防水対応のオーディオグラスが最適。防水レベルは「IPX○」と表記され、数値が大きいほど防水性能に優れていることを示します。
等級 | 耐水性の程度 |
IPX4 | あらゆる方向からの水しぶきによって影響を受けない。 |
IPX5 | あらゆる方向からの直接噴流によって影響を受けない。 |
IPX6 | あらゆる方向からの強い直接噴流によって影響を受けない。 |
IPX7 | メーカーが定めた圧力・時間で水に沈めても水が浸入しない。 |
軽い汗や雨をしのぐ程度なら、IPX4以上あれば十分。雨の中を長時間ランニングしたり、激しいスポーツで大量の汗をかく場合は、IPX5以上に対応したオーディオグラスをチョイスしましょう。
音声アシスタント対応も!「操作方法」にも注目して

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オーディオグラスの操作方法は、主に「ボタン」「タッチコントロール」「音声アシスタント」の3種類です。カチッとした操作感が欲しい人には、ボタンがおすすめ。ボタンの位置さえ覚えれば、タッチコントロールよりも誤操作しにくいというメリットがあります。
タッチセンサーを搭載しているモデルは、テンプル(つる)部分を指でなぞるだけで音量を調整できたりと、スマートな操作が可能。また、音声アシスタントに対応したオーディオグラスは、マイクに話しかけるだけで操作でき、料理中などの手が離せないときに便利です。
編集部
オーディオグラスはどこに売ってる?
メガネ専門店 |
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ネット通販 |
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家電量販店 |
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その他 |
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オーディオグラスは、OWNDAYSなどの眼鏡専門店や家電量販店で購入できます。実店舗なら実際に商品の試着・視聴が可能。つけ心地や音の聞こえ方を確かめられるので、初めてオーディオグラスを買う人におすすめです。
また、Amazonや楽天市場といったネット通販では、さまざまなメーカーのオーディオグラスが販売されています。時期によってはセールやクーポンで値引きされている場合があるため、お得にお買い物をしたい人はぜひチェックしてみてください。
オーディオグラスについてのよくある質問
オーディオグラスとスマートグラスの違いは?
老眼用のオーディオグラスはある?
オーディオグラスのレンズは眼鏡専門店で交換できる?
オーディオグラスのおすすめまとめ

出典:amazon.co.jp
- オーディオグラスがあればより手軽に音楽を楽しめる
- マイク内蔵モデルならハンズフリー通話も可能
- つけ心地や音質、操作性にこだわって商品を選ぼう
今回は、おすすめのオーディオグラスについて紹介しました。メガネのように装着できるオーディオグラスは、より手軽&スマートに音楽を楽しめるのが魅力。ぜひ記事を参考にして、自分にぴったりのオーディオグラスを見つけてください。