大手通販サイト「Amazon」が開発した完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds(エコーバッズ) 第2世代」。音声アシスタントAlexaに対応し、イヤホンに話しかけるだけでさまざまな操作ができます。自宅のスマート家電と連携すれば、外出先から「家のエアコンをつけて」と遠隔操作をすることも可能ですよ。
その他にも、ノイズキャンセリング機能やデバイスを探す機能といった魅力的な特徴が満載。「本当にイヤホンに話しかけるだけで操作できるの?」「肝心の音質やバッテリー持ちはどう?」と、実際にEcho Budsを使った人の感想が気になりますよね。
そこで今回は、話題のワイヤレスイヤホン「Echo Buds(エコーバッズ)」をPicky’s編集が実際に使って徹底検証!商品の良かったポイントや惜しいポイントなどを正直にレビューします。Echo Budsの購入を迷っている人や最新機能を備えたワイヤレスイヤホンが欲しい人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
目次
Amazon Echo Buds(第2世代)レビュー結果
「Echo Buds2」は、Amazonが販売する左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能に加え、AlexaやSiriとの連携による音声操作に対応しているのが特徴です。
まずは、商品の総合評価から見ていきましょう。今回は、サイズ・デザイン・音質・操作性といった独自の17項目をPicky’s編集部が検証しました。
サイズ・重さ | ○ |
デザイン | ○ |
装着感 | ◎ |
音質(高音域) | ○ |
音質(中音域) | ◎ |
音質(低音域) | ◎ |
音質(立体感) | ○ |
音漏れ | ○ |
バッテリー | ◎ |
操作性 | ○ |
マイクの音質 | ○ |
音声アシスタント機能 | ◎ |
ノイズキャンセリング機能 | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
アプリの機能性 | ◎ |
ペアリングの簡単さ | ◎ |
付属品 | ◎ |
高評価だったポイント:Alexaを使って音声操作ができる!アプリの機能も充実
- Alexaと連携すれば音声でイヤホンや家電を操作できる
- セットアップが簡単!アプリを使ってワンタッチで接続完了
- マイクミュート・デバイスを探すといった便利機能が多い
Echo Buds2の最大の魅力は、音声操作に対応していること。Alexa(アレクサ)と連携すれば、イヤホンに話しかけるだけで音楽を再生したり、帰宅前に自宅のエアコンをつけたりできます。また、アプリにはワークアウトの記録やデバイスを探す機能といった、スマートウォッチのような便利機能を備えている点も高ポイントです。
微妙だったポイント:ホワイトノイズが気になる!無音空間にはならない
- ノイズキャンセリングは若干のホワイトノイズあり
- ケース・イヤホンともにありきたりのデザイン
- カフェや電車では音声操作が使いづらい
Echo Budsを使用して気になったのは、ノイズキャンセリング機能時の「サー」というホワイトノイズ。音楽を停止しているとかなり気になるので、耳栓代わりにするのは不向きです。また、肝心の音声操作ですが、検証スタッフからは「カフェなどで声を出すのは恥ずかしい」との声が多く、意外と実用的ではないと感じました。
Echo Buds(第2世代)を買うべき人
- 普段からAlexaをよく使用する人
- 最新機能を備えた安いイヤホンが欲しい人
- 機能の多さにこだわりたい人
Echo Budsは、音声操作に特化したノイズキャンセリングイヤホン。普段からAlexaやSiriなどの音声アシスタントを活用している人には最適なアイテムです。また、外音取り込み機能・ワークアウトの記録・マイクミュートといったさまざまな機能を利用したい人もぜひチェックしてみてください。
Echo Buds(第2世代)をおすすめしない人
- 無音レベルのノイキャン効果を求める人
- 音質重視でイヤホンを選びたい人
- 音声アシスタントを使わない人
Echo Budsは、良くも悪くも値段相応のワイヤレスイヤホンという印象。業界最高レベルのノイキャン効果や、高級モデル並みの音質・デザインを求める人にはおすすめできません。また、音声アシスタント機能にこだわったモデルなので、「音声操作は一切使わない」という人には持て余してしまう可能性があります。
Amazon Echo Buds(第2世代)のスペック
まずは、Echo Budsがどんな商品なのかを詳しく知るために、スぺックを下記に表でまとめました。商品の魅力や注目の機能なども紹介しているので、レビューを見る前にぜひチェックしてください。
Amazon Echo Buds(第2世代)のスペック表
価格 |
|
サイズ |
|
重さ |
|
ドライバーユニット | 5.7mm ダイナミックドライバー |
バッテリーの持続時間 |
|
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 |
防水性能 | IPX4 |
急速充電 | ○ |
音声アシスタント | ○ |
専用アプリ | ○ |
マルチポイント | × |
その他の注目機能 |
|
ハンズフリーでAlexaにアクセス可能!Amazon初の完全ワイヤレスイヤホン
Echo Buds 第2世代は、大手通販サイト「Amazon(アマゾン)」が開発したノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンです。第2世代と言っても、初代はそもそも日本では発売されていないため、実質Amazonから発売された初の完全ワイヤレスとなります。
Echo BudsはAmazon製品らしく、Alexaによる音声操作に対応しているのが最大の特徴。充電方法が異なる2種類のモデルが展開されており、USB Type-C充電ケース付きは12,980円、ワイヤレス充電対応ケース付きは14,980円で購入できます。
【実機で検証】Amazon Echo Buds(第2世代)を徹底レビュー
Echo Budsのセット内容
- Echo Buds本体
- 充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーチップ(全4サイズ)
- ウイングチップ(全2種類)
- クイックスタートガイド
ケースは厚みあり、丸くてコロコロとした可愛いデザイン
Echo Budsは、ケース・イヤホンともに丸みのあるコロンとしたデザイン。見た目は人によって好みが分かれそうですが、検証した女性スタッフからは「丸くて可愛い!」と高評価でした。AppleのAirPods第3世代と比べると一回り大きいものの、持ち運びには十分なサイズ感です。
イヤーチップは女性には少し大きめ、そこそこの密着感がある
イヤホンは左右合わせて約10gで、耳への負担が少ない軽さです。交換用イヤーチップはサイズが4種類あり、耳の形に合わせて柔軟に使えます。女性には若干大きい印象がありましたが、サイズを調整してからつけると違和感はなく、耳にしっかり密着しました。
付属のウイングチップは、出っ張りの部分が耳のくぼみに引っ掛かるのでフィット感が増します。イヤーチップに被せるような感覚で簡単に装着でき、つけたままで充電ケースに収納できるのが魅力。イヤホンの落下が不安な人やスポーツをするときに便利ですよね。
どんな曲にも合うフラットな音質!低音・中音がちょっぴり残る感じ
Echo Budsは全体的にクセのないフラットサウンドで、ジャンルを問わずに曲を楽しめます。強いて言えば、低音域と中音域が若干前に出てくるようなカナル型特有の特徴が若干ありました。ロックや洋楽との相性が良さそうですが、人によっては聴き疲れしやすい音質かもしれません。
音声操作は小声でもOK!ハンズフリーで操作ができて便利
今回は、Echo Budsの代名詞でもある音声操作もしっかりと体験。「アレクサ、音楽をかけて」「次の曲をかけて」といった操作を試しましたが、すべてスムーズに反応しました。
小声でもしっかりと認識してくれたので、大きな声で話しかける必要はありません。音声操作で電話をかけたり、買い物リストの追加ができたりと、音楽再生以外の操作も可能です。
スマートフォンにもイヤホンにも触れずに操作ができるのはかなり便利ですが、通勤中の電車やカフェなどで使うかと言われたら微妙なところ。今後デバイスの音声操作が常識になる時代がきたら、ぜひとも率先して使いたいアイテムでした。
ノイキャン効果は8割程度、ホワイトノイズがやや気になる
Echo Budsのノイズキャンセリング効果は、体感で「7~8割程度の雑音を除去してくれる」という印象。完全な無音空間にはならないので、あくまで音楽視聴のサポート機能として使うのがおすすめです。また、音楽再生時には気付きませんが、無音時は「サー」というホワイトノイズが気になりました。
アンビエント(外音取り込み)モードは、通常の半分程度の音量で周囲の音が聞こえる感じ。正直なところ、音楽を聴いているときに話しかけられても気付きませんでした。安全性の観点から見ると、歩行中やスポーツ時に使うには少し危ないかもしれません。
音量によっては音漏れあり、静かな場所では注意
イヤホンを使う上で気になるのが、周囲への音漏れですよね。Echo Budsは、耳にイヤホンをしっかりとはめても若干音が漏れます。雑音がある場所では気になりませんが、図書館やカフェといったBGMのない静かな場所では要注意。半分程度の音量で音が漏れるので、大音量での使用は場所を選びましょう。
マイク音質は微妙、若干こもった音になる
Echo Budsには、イヤホンの外側に2基、内側に1基で計3基のマイクが内蔵されています。かなり力を入れた設計ではあるものの、肝心のマイク音質は可もなく不可もなくという印象。言葉はしっかりと聞き取れますが、少しこもったような音になるのが残念に感じました。
アプリの機能がとにかく豊富!ペアリングも超簡単
- イヤホンのアップデート
- バッテリー残量の確認
- ノイキャン・マイクミュート・ワークアウト測定のオンオフ
- 省電力モードの切り替え
- タッチ操作のカスタマイズ
- イコライザーのカスタマイズ
- ワークアウトの履歴の確認
- デバイスを探す
- フッティングテストなど
上記にまとめたように、Echo Budsは専用アプリでできることがとにかく多いです。特に面白いのが、ワークアウトの記録を確認できること。Echo Budsは、スマホのGPSと連動して運動距離やカロリー、歩数などを測定してくれます。アプリからは過去の履歴が確認できるので、運動のモチベーションアップに繋がりますよ。
また、アプリではタッチ操作の細かいカスタマイズが可能です。シングルタップ・ダブルタップ・トリプルタップの動作にそれぞれ機能を割り当てられるため、柔軟なカスタマイズ性を求める人にもおすすめ。デバイスを探す機能は、イヤホンからアラームが鳴ることで、どこにあるかを知らせてくれます。
初期使用時のペアリングもアプリが自動でイヤホンを検出するので、初心者にも安心です。ただし、アプリにはアラーム設定・リマインダーといったイヤホン以外の機能も多く、普段からAlexaを使っていない人はやや使いづらく感じるかもしれません。
バッテリー持ちはそこそこ、急速充電対応は高ポイント
Echo Budsのバッテリーの持続時間は、イヤホン単体で最大5時間、ケースと併用して最大15時間です。一見「短いかな?」という印象ですが、実際に5時間通してイヤホンを使うことはそうそうないので十分な性能でしょう。
また、急速充電(15分の充電で最大2時間の再生可能)に対応しているので、万が一お出かけ前に充電し忘れに気付いても安心です。
ちなみに、ワイヤレス充電対応ケース付きを購入した場合は、ワイヤレス充電器を別途購入する必要があります。出費は少々かさみますが、ケースを置くだけで充電できるのはとても便利ですよね。Amazonには、Echo Budsとワイヤレス充電器をセットで購入できる商品もあります。
Amazon Echo Buds(第2世代)の口コミ・評判
ここまでPicky’s編集によるレビューを紹介しましたが、ここからは実際にEcho Budsを購入した人の口コミを紹介。良い口コミと残念な口コミの両方をまとめているので、ぜひ購入前にチェックしておいてください。
Echo Buds(第2世代)のいい口コミ
- 性能はそこそこ良い&ノイキャン付きなら1万円台は安い
- ワークアウトの記録やデバイスを探す機能が意外と便利
- 接続デバイスを変えるときの切り替えがかなり速い
Echo Budsは、ワイヤレスイヤホンとしての十分な基本性能を備えた上で、ノイズキャンセリングや音声操作といった機能に対応。口コミでは、「総合的に見たらコスパがいい」との評価が目立ちました。また、アプリで利用できる機能が豊富なため、機能性を求める人にも高く評価されています。
Echo Buds(第2世代)の悪い口コミ
- 自宅で「アレクサ」と言うと他の機器が反応してしまう
- ノイキャン効果が期待外れでがっかりした
- マイクの音質が若干こもったような感じで微妙
Echo Budsの口コミで印象的だったのが、「アレクサと呼びかけると他のスピーカーが反応する」といった内容。自宅でスマートスピーカーなどの他の機器を使っている人には、やや使いづらい一面があります「Echo Budsだけの呼称があれば便利」とのコメントも多く、アップデートによる改善が期待されます。
エコーバッズ以外のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン
ここまでのレビュー内容を読んで、「人気のある他のワイヤレスイヤホンも知りたい」「もっとノイズキャンセリングの性能がいい商品が欲しい」と思った人もいますよね。そんな人のために、ここからはおすすめのワイヤレスイヤホンを紹介。Echo Budsと併せてぜひチェックしてみてくださいね。
業界最高水準のノイズキャンセリングを体験したいなら「SONY WF-1000XM4」
言わずと知れた国内の大手メーカー「SONY(ソニー)」の完全ワイヤレスイヤホン。業界最高レベルのノイズキャンセリング機能を備えており、音楽鑑賞に最適な空間を作り上げてくれます。高音質コーデックLDACに対応しているので、ハイレゾ音源も楽しむことができますよ。
また、音量を下げて周囲の音を聞きやすくするクイックアテンションモードや、自分が声を出したときに自動で音楽が停止するスピーク・トゥ・チャットなど、メーカー独自の機能が充実しています。ハイレベルなノイズキャンセリングや最新機能を体験したい人はチェックしてみてください。
関連記事:【Sony WF-1000XM4を実写レビュー】1000XM3やAir Pods Proと比較して良かった点・悪かった点。
関連記事:圧倒的パフォーマンスを誇る Sony(ソニー)イヤホン おすすめ18選 (完全版)
迫力ある低音とノイキャン並みの遮音性を求めるなら「Jabra Elite 3」
「Jabra(ジャブラ)」は、オーディオ機器や通信ケーブルなどを取り扱うグローバルブランド。Elite 3は、パワーアップした力強い低音サウンドが魅力の完全ワイヤレスイヤホンです。6,000円台の低価格でありながら、イヤーチップの構造にこだわり、圧倒的な遮音性と心地いい装着感を実現しています。
優れた遮音性を持つ商品は、ノイズキャンセリング機能がないのにヒアスルー(外音取り込み)機能を備えているのが特徴。「ノイキャン効果は欲しいけど音質は劣化させたくない」という人におすすめです。また、充電ケース込みで最大28時間使える長持ちバッテリーも見逃せません。
音質とスマートな操作性にこだわるなら「Ticwatch TicPods 2 Pro」
「Ticwatch(ティックウォッチ)」は、世界40か国に進出しているスマートウォッチブランド。TicPods 2 Proは、高音質かつ低遅延の音楽再生を可能にするQualcommチップ搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。13mmのムービングコイルドライバーから生まれる臨場感のあるサウンドを楽しめますよ。
最大の魅力は、ヘッドジェスチャーとタッチによる直感的な操作ができること。うなずくように頭を動かして着信に応答したり、タッチエリアを上下にスライドさせて音量調節をしたりと、スマートな操作性を実現しています。安くて高精度な完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人は要チェックです。
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Amazon Echo Buds(エコーバッズ)第2世代のよくある質問
Echo Budsはどこで購入できる?
Echo Budsの対応コーデックは?
Amazon Echo Buds(エコーバッズ)第2世代レビューまとめ
- Echo Budsは声で操作ができる次世代のワイヤレスイヤホン
- クセの少ないフラットサウンドが魅力
- デバイスを探す機能やワークアウトの記録など機能が盛り沢山
今回は、Amazonの完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds 第2世代」をレビューしました。イヤホンに話しかけるだけでさまざまな操作ができるのは、普段からAlexaを使っている人には非常に魅力的ですよね。ぜひEcho Budsを購入して、より快適に音楽を楽しんでくださいね。
Photo By 内田大貴