HyperDisk Xはクラウドファンディングサイトで、画期的な超小型コンパクトSSDとして応援が殺到した「HyperDisk」の改良モデルです。
旧モデルのHyperDiskも非常に軽量コンパクトで驚きましたが、今回さらに小型軽量化されました。
HyperDisk同様、クラウドファンディングサイト「Makuake」でサポーターを募集したところ、プロジェクト開始翌日にサポーターは100人を超え、たった一日で目標金額を達成した話題の商品です。
今回そんな話題騒然の新製品、HyperDisk Xを実際にPicky’s編集部で使用して、スペックや使い勝手を検証してみました。
- 大量のデータを持ち歩きたい
- 大量のデータを常に頻繁にやり取りする
- 大きなSSDやHDDは邪魔
このような方におすすめの商品ですので、ぜひ読んでみてください。
目次
今回HyperDisk Xを実際に使って徹底検証しています!
HyperDisk Xとは?
HyperDisk Xは、MadSpace Japan社が販売する親指サイズの超コンパクトSSD、いわゆる「USBメモリ型SSD」です。
アルミニウム製のケースの中に「NVMe SSD」をセットし、USB接続して使うタイプのSSDで、これにより一見USBメモリと見間違えそうなほどのサイズと大容量データの高速転送を可能にしました。
HDDに比べてコンパクトな製品が多いSSDですが、それでも名刺サイズ程度のものが多く、USBサイズの製品で大容量と高速データ転送を実現する商品は少ないです。
そんな中、HyperDisk Xは「コンパクト」「大容量」「高速転送」を実現したSSDです。
ただし以下の記事で紹介しているような名刺サイズのSSDの場合、価格が安いとか、容量の大きなものもあるので、用途やシーンによって使い分けてください。
関連記事:【プロが厳選】ポータブル 外付けSSD おすすめランキング 20選 【2021年最新】
MadSpace Japan社とは
MadSpaceは香港の電子製品販売会社で、2010年に日本でMadSpace Japanを設立しました。
日本ではクラウドファンディングサイト「Makuake」でモバイルバッテリーやヘッドフォン、掃除機といった様々なプロダクトを発売しています。
編集部
HyperDisk Xのスペック
製品名 | HyperDisk X |
サイズ | 71.5×28×14.4mm(2TBは138.7×28×14.4mm) |
重量 | 約38g(2TBは約72g) |
容量 | 512GB/1TB/2TB |
読み込み速度 | 最大1,000MB/s |
書き込み速度 | 最大900MB/s |
対応デバイス | Windows/Mac/android/iPhone/PS等 |
カラー | シルバー/ブラック |
親指サイズの超コンパクトサイズ
最大の特徴はそのサイズです。
512GBと1TBは71.5×28×14.4mmとまさに親指サイズで、512GBや1TBのコンパクトSSDとして現時点で最小サイズです。(2TBはサイズが大きくなりますが十分小さいです)
USBメモリとほぼ同じサイズなので、バッグの中はもちろん、ポケットの中に入れて手軽に持ち運ぶことができます。
外付けHDDや他社のSSDと比較してもこれだけコンパクトなのはおすすめポイントです!
iPhone
編集部
関連記事:【プロが厳選】外付けHDD おすすめ人気ランキング20選【2021年最新版】
最大1000MB/sの高速転送性能。動画もらくらく転送できる
HyperDisk Xはコンパクトだからと言って性能が低いわけではなく、通常のSSD同様「大容量」かつ「高速転送」が可能です。
選べる容量は512GB/1TB/2TBの3種類で、転送速度は読み込みが最大1,000MB/s、書き込みが最大900MB/sです。
これだけの速度があれば、例えばHDDなら5分程度かかる60分の4K動画も、わずか30秒ほどで転送可能です。
編集部
冷却ファン搭載でこれまでのSSDの課題解決した!
これだけ小型にもかかわらず、HyperDisk Xは冷却ファンを搭載しており、使用時の発熱を抑える構造になっています。
SSDは熱に弱いため、熱を持つと本体へのダメージはもちろん、転送速度が遅くなります。
特に容量の大きい動画データなどは著しく速度が低下するのがこれまでのSSDの課題でした。
HyperDisk Xは、小型ファンを内蔵しファン非搭載モデルに比べてー40%もの冷却効果を実現しています。
編集部
アルミニウム合金製で衝撃にも強い
HyperDisk Xは素材にアルミニウム合金を使用しており、耐衝撃性を高めています。
また、アルミニウム合金は放熱性にも優れているため、先ほどの冷却ファンと併せてSSDの弱点でもある発熱に対して徹底的に対策が取られています。
編集部
ノイズゼロ仕様で音が全くしない
HyperDisk Xはノイズゼロ仕様になっていて、使用時の音も静かです。
HDDなどのように書き込み時もほとんど音がしないため、静かなオフィスや図書館といった場所でも周りを気にせず使用することができます。
編集部
ケースのみの購入もできる
HyperDisk Xのケースはアルミニウム合金製で、冷却ファンの付いた高性能なケースですので、ケースのみ購入して自分で好きなSSDを入れて使う方も多いそうです。
ケースは特別な工具不要で、誰でも簡単に開けることができます。
ただし対応するのは「M.2 NVMe SSD」でM.2 SATA SSDには対応していないので注意が必要です。
詳しくない方はSSD付きモデルを購入しましょう。
編集部
3年間品質保証で安心
電子製品は、性質上どうしても一定確率で初期不良ロットに当たったり、突然動作不良を起こしたりするので、メーカー保証が重要になってきます。
HyperDisk Xの品質保証期間は3年間あるため、安心して使用できます。
ただしこの保証は中に入っているデータは対象外となっていて、データ復旧までは行ってくれません。
大事なデータが入っていた場合、保証ではなくプロのデータ復旧業者に依頼してデータを回復してもらうのがおすすめです。
SSDのデータ復旧については以下の記事を読んでみてください。
関連記事:【プロが教える】SSD データ復旧ソフトとデータ復旧業者どちらがいいの?徹底比較
HyperDisk Xはこんな方におすすめ!
HyperDisk Xは以下のような方におすすめです。
- 大容量データをやり取りする機会が多い
- 大容量・高速転送のSSDを常に持ち運んで使いたい
- 仕事や趣味の効率をアップさせたい
- 自宅やデスクのスペースを取らないSSDが欲しい
HyperDisk Xのメリットは「手軽に持ち運びできるSSD」なので、やはり記憶媒体を常に持ち運んで使いたい方におすすめです。
HyperDisk Xは性能も高いので、単純に持ち運びに便利なだけではなく、仕事や趣味で大容量データ通信をする機会が多い方の作業効率も大幅にアップします。
HyperDisk Xを使ってみた感想をレビュー!
Picky’s編集部スタッフが実際にHyperDisk Xを使用して、以下の点をチェックしてみました。
- 付属品
- 外観
- サイズ・重さ
- 使い勝手
付属品
- HyperDisk X本体
- USB Type-C to Cケーブル
- USB Type-C to Aケーブル
- 取扱説明書
オシャレでスマートなデザイン
外観はアルミニウム合金製のマット仕上げのシンプルなデザインで、触ると金属特有のひやりとした感触があります。
パッと見ちょっと高級なフリスクケースみたいです。
上の部分
上は「HyperDisk X」のロゴと冷却ファンがあり、使用中はこの冷却ファン部分が回転し、同時にLEDが色鮮やかに光ります。
横の部分
横にはUSB端子があり、ここからケーブルで各デバイスと接続します。
反対側には通気口とストラップホールがあり、ここにストラップを通して安全に持ち運ぶこともできます。
底面には特に何もありません。
極小サイズで、重さは40g以下。
HyperDisk Xのサイズは71.5×28×14.4mm、ちょっと厚みのあるUSBメモリ程度の大きさですので、バッグやポーチなどはもちろん、デニムのポケットなどにも簡単に入ります。
小さすぎてバッグに入れると行方不明になりそうなので、バッグの小さなスペースやポーチなどに入れたほうがいいかもしれません。
一方重さは38gで、大体単4乾電池3本分程度、見た目の割にはちょっと重さを感じますが、負担に感じるほどの重さではありません。
胸ポケットなどに入れておいてもほとんど気にならないので、携行性という点では本当に驚くほど便利です。
なお、1点注意してほしいのが、上記は512GBや1TBのスペックで、2TBモデルは大きさが138.7×28×14.4mmとやや大型になります。
重さは72g、「単2乾電池1本分」とちょっと重くなるものの、そこまで気にならないと思います。
ただ、大きさに関しては512GBや1TBに比べてかなり長くなります。
USBメモリサイズが売りのHyperDisk Xですが、2TBモデルはUSBサイズというよりにはちょっと無理があるサイズです。
編集部
使用時には光るのがオシャレ
ケーブルを差し込むと、冷却ファン部分のLEDが回転しながら様々な色に発光します。
ファンが回ると色が変わるというのも製品の特徴の一つでとても気に入りました!
使い勝手はとてもシンプル
ドライバインストール無しでほぼすべてのデバイスに対応するので、ウィンドウズやマック、アンドロイドにアイフォンとあらゆるデバイス間でデータをやり取りできます。
特にスマホやPS5などに接続するとき、ソフトやドライバのインストールが必要なく、すぐデータ転送できる点は楽ですね。
読み込み速度最大1,000MB/s・書き込み速度最大900MB/sの数値通り、データの読み込みはものすごく速いです。
動画などの大容量データでもストレスなく使えるので、特に仕事で使う人は重宝しそうです
編集部
HyperDisk Xの検証結果
Picky’s編集部の検証結果は、以下のようになりました。
【HyperDisk X総評(5段階評価)】
便利さ | ☆☆☆☆☆ | 仕事にプライベートにと大変便利 |
携帯性 | ☆☆☆☆ | 2TBがもう少しコンパクトなら満点 |
使い勝手 | ☆☆☆☆☆ | 使い方もシンプルです |
コスパ | ☆☆☆☆ | 性能を考えれば安い |
メリット:大容量・高速データ転送のSSDを手軽に持ち運べる
HyperDisk Xの最大のメリットはやはりその携帯性と性能です。
携帯性は言うまでもなく非常に高く、それでいて性能も犠牲になっていませんので、単純に「大容量で高速通信可能なSSDを手軽に持ち運べる」と考えてOKです。
肌身離さず大事なデータが持ち歩けるので、仕事や趣味に大活躍するでしょう。
編集部
デメリット:無くしやすい&2TBだとサイズが大きくなってしまう
デメリットはメリットだったそのサイズがそのままデメリットになります。
というのも、「小さすぎる」ので落としたり無くしたりしやすいため、本体のストラップホールなどを活用して紛失しないよう対策を取る必要があります。
もう一つのデメリットは2TBでサイズが少し大きく(長く)なってしまうことです。
512GBや1TBはUSBメモリサイズですが、2TBは小さめのボイスレコーダーくらいの大きさがあります。
そうはいっても十分小さいので、そこまで携帯性を損なうものではありませんが、512GBや1TBサイズを画面で見て2TBを購入すると、思った以上に長い製品が届きますので注意してください。
なお、紛失防止策にはストラップをつけるなどの物理的な対策のほか、「スマートタグ」をつけて管理する方法も有効です。
落とし物がすぐに見つかる便利なスマートタグについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
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HyperDisk Xは肌身離さず持ち歩ける携帯に便利な超小型SSD!
HyperDisk XはコンパクトSSDの中でも特に小さく、それでいて大容量・高速データ通信が可能な画期的なSSDです。
普段からデータのやり取りが多い方の「データ通信速度が遅い、容量が足りない」といったストレスを軽減し、仕事などの効率を大幅にアップしてくれるはずです。
どんなシーンでも大活躍するHyperDisk Xに興味を持った方は、ぜひ一度公式販売ページを覗いてみてください。
Picky’s編集部ではこのほかにも様々なSSDやHDD、NASなどのストレージを紹介していますので、以下の記事もぜひ読んでみてください。
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