ライブや音楽制作において、精細な音をモニターできる「イヤモニ」。大音量の環境でミュージシャンの耳を守る目的でも使われています。
最近はプロのアーティストが使う高価なイヤモニだけでなく、インディーズバンドや学生でも気軽に導入できるコスパの良いイヤモニも販売されています。
しかしイヤモニは「どんな目的で装着するの?」「イヤホンとイヤモニの違いを知りたい」という疑問をもつ方も多く、どの製品を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事ではイヤモニの選び方やおすすめランキングをご紹介します。イヤモニの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事を監修した専門家
目次
イヤモニとはライブ中の音をモニタリングするイヤホン
イヤモニ(インイヤーモニター)とは、演奏中に自分の声や楽器の音、トラック音などを確認するためのイヤホンです。ライブ中にスタッフや司会者からの指示を受ける連絡手段としても使われます。アーティストやタレントがテレビでよく耳に装着していますよね。
イヤモニの役割をさらに詳しく解説します。
大音量から聴覚を守る
イヤモニは大音量の中で自分の耳を守る、耳栓としての役割があります。ライブハウスやスタジオでの演奏は大音量が流れます。ミュージシャンは長時間かつ何度も大音量の中で過ごすため、難聴の原因になりかねません。イヤモニは大音量から耳への負担を減らし、必要な音だけを確認できます。
演奏中に自分の声・音を確認する
イヤモニは大音量の演奏中でも、必要な音だけを正確にモニターするために使用します。特にボーカルは楽器の音で自分の声が聞こえないので、正しい音程やリズムで歌っているのかわかりません。イヤモニがあれば自分の声をモニターできるので、大音量の中でも正しく歌うことができます。
また、イヤモニは遮音性が高いので、周囲の雑音をシャットアウトして音源からの音だけが聴こえるのも特徴です。小さな音もはっきり聴こえるので、イヤモニはゲームの上級者にも愛用されています。特にFPSゲームでは小さな足音や銃声が聴き取れるので、有利にゲームをプレイできますね。
動きながら歌う際のハウリングを防ぐ
イヤモニは、ライブ演奏中のハウリングを防ぐ役割があります。ライブの演奏中には、ミュージシャンに音を届けるためのモニター用アンプスピーカーが置かれていますよね。スピーカーからの音を大きくしてしまうとマイクが音を拾ってしまい、ハウリングが起きることがあります。
イヤモニがあればスピーカーの音量を上げる必要がないので、ハウリングが起きにくくなります。演奏中のハウリングが心配ならイヤモニを導入しましょう。
鍋ログ
イヤモニとイヤホンの違いは形状と音質
イヤモニと一般的なイヤホンは、本体の形状が異なります。イヤモニは耳の中にぴったりフィットするよう設計されているので、周囲の音が入らずにイヤモニの音だけが聴こえます。また、激しい動きでも耳から外れにくいため、ダンスなどのパフォーマンス用として重宝しますね。
イヤモニは、ケーブルを耳の後ろに通して装着します(通称:シュア掛け)。そのため、ケーブルからの引張力が筐体に直接かからないため非常に外れにくくなり、かつタッチノイズ(イヤホン装着時にケーブルに触れると「ゴソゴソ」という雑音が入る現象)が入りにくくなっています。
イヤモニの音質は正しい音をミュージシャンに届けるために、より繊細な音を再生できるよう設計されています。高音域がクリアに聴こえるモデルや低音域を強調したモデルなど、さまざまな製品が販売されているので、好みや使用目的に合った製品を選んでください。
鍋ログ
耳にぴったり合うイヤモニならオーダーメイド(カスタムIEM)も検討しよう
自分の耳にぴったり合うイヤモニが欲しいなら、オーダーメイド(カスタムIEM)も検討しましょう。イヤモニの機能をより活用するには、自分の耳にぴったり合うことが重要です。耳の形は人によってさまざまなので、市販のイヤモニではフィット感が得られない場合があります。
オーダーメイドのイヤモニなら、耳型に合わせてイヤピースを成型するので、より遮音性に優れているのが特徴です。また、オリジナルのデザインが選べるので、バンドの雰囲気に合った製品が手に入るのもメリットです。
オーダーメイドのイヤモニは、安くても5万円以上の値段が一般的なので、バンドメンバー全員のイヤモニを揃えるとコストが掛かります。イヤモニを初めて導入する方や費用を掛けたくない方は、まずは市販のイヤモニを使ってみましょう。
鍋ログ
イヤモニの選び方
イヤモニは以下のポイントをチェックして、使いやすい製品を選んでください。
- ドライバーユニット
- 使用目的
- イヤーピースの種類・素材
- 接続方法
- インピーダンス
イヤモニの選び方を詳しく解説します。
好みの音を再生するドライバーユニットを選ぶ
イヤモニは好みの音を再生するドライバーユニットを選んでください。ドライバーユニットとは、デバイスからの電気信号を音に変換する機構です。ドライバーユニットの種類によって音質に違いがあります。
- ダイナミック型(DD):迫力のある重低音が特徴。高音の響きがやや劣る。
- バランスドアーマチュア型(BA):高音域がクリアに聴こえる。低音域がやや弱い。
- ハイブリッド型:バランスの良い音質が特徴。仕組みが複雑なのでコストが高い。
- コンデンサー型:振動板のひずみや磁力に由来するノイズが皆無。クセが無く非常に滑らかな音質とケタ違いの周波数特性が特徴。振動板に高い電圧をかける必要があるため専用アンプが必要。製造に高い技術力が要求されるため生産できるメーカーが少なく非常に高価。
ライブ活動や音楽制作に使うなら、音質のクリアさが特徴の「バランスドアーマチュア型(BA)」がおすすめです。バランスドアーマチュア型は補聴器の技術から発展したドライバで、非常に繊細な音も表現できるのが特徴です。したがって繊細な音まできちんとモニターすることが出来ます。高域や低域が強調されすぎると正しくモニターできなくなります。
バランスドアーマチュア型は原音に近い音を再生するので、低音から高音までナチュラルに表現します。ただし、どのドライバーユニットも長所・短所があるので、音の好みや使用目的に合わせてドライバーを選びましょう。
使用目的に合った製品を選ぶ
イヤモニは使用目的に合った製品を選んでください。ライブハウスやスタジオで使用するなら、遮音性を重視したモデルがおすすめです。
耳の形に合わないイヤモニは遮音性が乏しいため、周囲の音が聴こえてしまいます。人間工学に基づいた製品や複数のイヤーピースが付属した製品を選んでください。
一方、音楽鑑賞やリスニング、ゲーミング用としてイヤモニを使うなら、音質や使いやすさ、壊れにくさをチェックしましょう。ケーブルが断線しにくいモデルや他のケーブルに付け替えできるタイプがおすすめです。
イヤーピースの素材・大きさで選ぶ
イヤーピースはさまざまな素材・大きさがあります。耳にぴったり合う形はもちろん、長い時間装着しても違和感のないイヤーピースを選びましょう。
イヤーピースの素材はウレタンやシリコンが使われており、それぞれ特徴があります。
- ウレタン素材:フィット感が良く、遮音性に優れる。耐久性が低い。
- シリコン素材:圧迫感の少ない優しい着け心地。耐久性が高い。耳に合った形を選ぶ必要あり。
短い時間での使用なら、フィット感に優れたウレタン製がおすすめです。イヤホンを長い時間装着して耳が痛くなった経験のある方は、柔らかく圧迫感の少ないシリコン製を選びましょう。
使い勝手に合った接続方法で選ぶ
イヤモニの接続方法は有線タイプ・ワイヤレスタイプの2種類です。有線タイプは低コストで導入でき、接続が簡単なのが特徴です。ミキサー・オーディオインターフェースにケーブルで接続するため、移動しながらの演奏ができません。弾き語りのスタイルやドラマー用なら、有線タイプのイヤモニがおすすめです。
一方、ワイヤレスタイプはステージ上で動き回るミュージシャンに向いています。ワイヤレスタイプのイヤモニを使うには、送信機(トランスミッター)と受信機(レシーバー)が必要です。ワイヤレスタイプはコストが掛かるうえ、接続が難しいので中級者以上の方におすすめです。
インピーダンスはノイズの少ない32オーム程度がおすすめ
イヤモニのインピーダンスは、ノイズの少ない32オーム程度の製品がおすすめです。インピーダンスとは、電流の流れやすさを表す数値です。
インピーダンス数値が高いほどノイズがカットされますが、音量が小さくなってしまうため、バランスの良い32オーム程度の製品を選びましょう。
鍋ログ
安いVS 高い!イヤモニの値段を比較
イヤモニは1万円以下の安い製品から3万円の高い製品まで、幅広い価格帯のモデルを販売しています。安いモデルと高いモデルを比較し、それぞれの特徴やどんな人に適しているのか解説します。
安いイヤモニの特徴(1万円以下のモデル)
1万円以下の安いイヤモニは、バンド初心者の方や音楽鑑賞・ゲーム用としてイヤモニを使いたい人におすすめです。1万円以下のイヤモニは有線タイプがほとんどなので、スタンドマイクを使うような動きの少ないパフォーマンスに利用できます。
音楽鑑賞やゲームでは、遮音性の高い製品を使いたい場合におすすめです。1万円以下の安いイヤモニでも普通のイヤホンに比べて遮音性が優れているので、解像度の高い音楽を楽しめますよ。
- バンド初心者でイヤモニを使いたい人
- 引き語りやスタンドマイクでパフォーマンスする人
- イヤホンよりも遮音性の高さを求める人
- FPSゲームでもっと強くなりたい人
高いイヤモニの特徴(3万円以上のモデル)
3万円以上の高いイヤモニは、繊細な音も聴きとれる高性能モデルやステージ上で動けるワイヤレスタイプが欲しい人におすすめです。
値段の高いイヤモニは、繊細な音を表現できるドライバーユニットを搭載しています。特に音楽制作では細かい音をチェックする必要があるので、3万円以上の高性能なイヤモニを選びましょう。
- ワイヤレスタイプのイヤモニが欲しい人
- 繊細な音を表現できるイヤモニが欲しい人
- 音を正確にモニタリングしたい人
鍋ログ
専門家のおすすめイヤモニ
この記事を監修したガジェットレビューワー 鍋ログさんがおすすめするイヤモニを1つ紹介します!
本格的な制作活動から音楽鑑賞、FPSゲームまでなんでもこなす万能機
ミュージシャンやアイドル、音楽制作者、FPSのプロなど、ジャンルを問わず各分野のトッププロの多くが愛用しているイヤモニです。
これ1台で制作作業、音楽鑑賞、FPSゲームを行うことが出来る万能器にもかかわらず価格が1万円程度と非常にリーズナブルなため、万人におすすめ出来る商品です。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 17オーム |
イヤーピースの種類 | ソフト・フレックス・イヤパッド ×3、フォーム・イヤパッド×3 |
ケーブルの長さ | 1.16m |
イヤモニおすすめ人気ランキング比較一覧表
イヤモニおすすめ人気ランキング18選
イヤモニのおすすめ人気ランキング18選をご紹介します。
力強い低音域が魅力。ドンシャリ系が好きな人におすすめ
中華ブランド「YINYOO」のイヤモニです。ドライバーユニットはバランスの良い音質が特徴なハイブリッド型を搭載しています。このイヤモニは低音域をやや強めに表現しているので、迫力のあるドンシャリ系の音が好きな人におすすめです。
本体はスケルトン素材を採用しており、内部の構造が見えるおしゃれなデザインです。3種類のイヤーピースが付属しており、耳の形に合ったイヤーピースを選べます。2.3gの軽量タイプなので、長時間の装着でも違和感が少ないのも高評価ですね。
ドライバーユニット | ハイブリッド型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 16オーム±2オーム |
イヤーピースの種類 | S/M/L×1 |
ケーブルの長さ | - |
ボーカルをはっきり聴き取れるバランスの良い音質
イヤホンの専用ブランド「TRN」のイヤモニです。バランスの良いまとまりのある音質が魅力。ボーカルがぼやけることなく聴こえるので、ライブ中でも自分の声を正確にモニターできます。バンドでボーカルを担当しているミュージシャンにおすすめです。
この製品は、イヤーピースが1つしか付属していないので、耳に合わない場合は別売りのイヤーピースを装着して利用しましょう。本体はメタル系の素材を使用しており、高級感のあるデザインは高評価です。
ドライバーユニット | ハイブリッド型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 22オーム |
イヤーピースの種類 | 1種類 |
ケーブルの長さ | 1.25m±5cm |
アジアテイストのデザインがおしゃれ。コスパにも優れたイヤモニ
中華ブランド「Linsoul」のイヤモニです。ボーカルの音が綺麗に表現されるので、ボーカル用のモニターや音楽制作に最適な製品です。本体はアジアテイストのデザインを採用しており、ライブ中のワンポイントアイテムとしても活用できます。6種類のイヤーピースが付属。耳のサイズに合わせて調整できる点が高評価です。
付属のパッケージは高級感のあるデザインを採用。プレゼントにも最適です。3,000円程度の低価格なモデルですが、有名メーカーの製品にも引けを取らない性能が魅力ですね。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | - |
イヤーピースの種類 | 6種類 |
ケーブルの長さ | - |
長時間の使用に最適。耳に合うイヤーピースで疲れにくいイヤモニ
スピーカーなどの音響を販売するメーカー「MACKIE」のイヤモニです。イヤーピースは、フォーム・シリコン・ダブルフランジが各3種類ずつ付属しており、長時間の装着でも疲れにくいよう調整できます。耳にぴったり合うイヤモニが欲しい人におすすめです。
低音を強調した音質が特徴で、オーディオ専門メーカーならではの迫力のあるサウンドを体感できます。音楽制作はもちろん、ゲームや映画鑑賞など集中したいシーンにも最適です。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 32オーム |
イヤーピースの種類 | フォーム/シリコン/ダブルフランジ×3 |
ケーブルの長さ | 1.5m |
長時間の使用でも疲れにくいフィット感抜群のモデル
中国のイヤホンブランド「SIMGOT」のイヤモニです。人工内耳のデータを基にデザインされており、吸い付くようなフィット感が特徴です。イヤモニを長時間使うと耳が疲れやすい方に向いています。遮音性が抜群なので、演奏中に耳を守りたいという目的にもぴったりですね。
ケーブルは信号の損失や歪みの少ない4本混合編線を採用し、リケーブルしなくても解像度の高い音を再生できます。さまざまなバンド活動でも使いやすいシンプルなデザインも高評価です。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 18オーム |
イヤーピースの種類 | 1種類 |
ケーブルの長さ | 1.5m |
より原音に近い音を再生するプロ向けイヤモニ
人気の音響メーカー「ゼンハイザー」のステージパフォーマー向けモデルです。低音から高音まで原音に近い音を再生できる点が特徴。大音量の環境でも、自分の声や楽器の音を正確にモニターできるイヤモニが欲しい人におすすめです。
独自規格のコネクタを採用しているため、リケーブルの選択肢が少ない点がやや残念なポイント。繊細な音をはっきり再生するため、FPSゲームにおいて小さな環境音や音が鳴る方向を正確に捉えることが可能です。
ライブ用としてはもちろん、音楽鑑賞やゲーミング用途にも使える汎用性の高い製品です。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 20オーム |
イヤーピースの種類 | S/M/L×1 |
ケーブルの長さ | 1.3m |
ニュートラルな音を再生できる使い勝手に優れたモデル
ハイブリッド型ドライバーを内蔵したイヤモニです。心地よい中音域が特徴で、よりニュートラルな音質を楽しめます。ボーカルはもちろん、ギターやベースなどの楽器担当にも使える優れた製品です。電気抵抗はノイズの少ない32オームなのも高評価です。
人間工学に基づいた「エルゴノミックデザイン」を採用しており、装着しても違和感や疲れを感じません。長時間のライブやレコーディングでも耳が疲れにくいのも嬉しいですね。
ドライバーユニット | ハイブリッド型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 32オーム |
イヤーピースの種類 | S/M/L×1 |
ケーブルの長さ | 1.2m |
各楽器の音をはっきり表現できるプロ用イヤモニ
ライブ経験が豊富な「ソニー・ミュージックスタジオ」と共同開発したプロ用のイヤモニです。それぞれの音がはっきりと表現されるので、音程をモニターしたい人でも満足のいく製品です。低音・高音が目立たないので、アレンジのないフラットな音を再生できます。
各楽器の音がはっきりわかるので、音楽制作の現場でも活躍します。この製品は業務用なので、メーカー保証が付属していない点は留意しておきましょう。普段の音楽鑑賞用にはあまり向いていないので、本格的に音楽活動をしている方におすすめです。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
---|---|
接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 16オーム |
イヤーピースの種類 | - |
ケーブルの長さ | 1.6m |
質の良い音を再生できるコスパ最強のイヤモニ
中国のイヤホンブランド「KZ」のイヤモニです。2,000円以下で購入できるコスパの良さが魅力です。バンド活動を始めたばかりの人や学生でバンド活動をしている人に向いています。低価格な製品ですが、低音が強調された質の良い音を再生できるので、音楽活動用のイヤモニとして十分に使えます。
本体にホール(穴)が空いているので、密閉性はそれほど高くありません。周囲の音も聴き取りたい人におすすめです。絡まりにくいケーブルを採用しているので、ポーチから取り出してすぐに使えます。リケーブルして好みの音質にカスタムするのも楽しいですね。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
---|---|
接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 24オーム |
イヤーピースの種類 | - |
ケーブルの長さ | 1.25m |
ケーブルが邪魔にならないワイヤレスタイプのイヤモニ
2.4GHzのワイヤレスタイプのイヤモニです。送信機・受信機がセットになった製品なので、送信機をミキサーなどに差し込めばすぐに使えます。特にギターやベースは演奏中にケーブルが邪魔になることがあるので、ワイヤレスタイプのイヤモニなら演奏に集中できますね。
伝送距離は約15mなので、広いスタジオでは使えないのがやや難点。狭いスタジオでの練習やライブに向いています。ワイヤレスでも遅延が少ないので、有線イヤモニと同じ感覚でモニターできます。
ドライバーユニット | - |
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接続方法 | ワイヤレス |
インピーダンス | - |
イヤーピースの種類 | - |
ケーブルの長さ | - |
正確なサウンドを再生するハイエンドタイプのイヤモニ
イヤモニの人気メーカー「SHURE(シュア)」のハイエンドモデルです。フラットな音を再生するので、正確に音程や音をモニターできるのが特徴。プロのミュージシャンも愛用するモニター専用のモデルなので、本格的にライブ活動を行っている方におすすめです。
周囲の雑音を最大37dBまでカットし、大音量の環境でも抜群の遮音性を発揮します。値段が高いのがデメリットですが、機材にこだわる人でも納得の高品質なので、安いイヤモニしか使ったことのない方はぜひ導入してみてくださいね。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 20オーム |
イヤーピースの種類 | 4種類 |
ケーブルの長さ | 1.6m |
抜群の装着感が魅力。長時間の活動に最適なイヤモニ
中華イヤホンブランド「YINYOO」のイヤモニです。片側2.3gの超軽量設計なので、まるでなにも装着していないような解放感が特徴です。着け心地に優れたイヤモニを探している人に向いています。
本体と皮膚が接触する部分にはシリコンを張り付けています。硬いパーツが耳に当たらないので、長時間の装着でも耳が痛くならないよう工夫されているのが高評価です。2,200円程度で購入できるので、コスパを優先してイヤモニを選びたい人に最適ですね。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 18オーム |
イヤーピースの種類 | - |
ケーブルの長さ | - |
ノイズの少ない音質が特徴。人気メーカーのエントリーモデル
ゼンハイザーのエントリー向けイヤモニです。新開発のダイナミック型ドライバーを搭載しており、歪み・ノイズの少ない自然体な音を再生できます。調和のとれた音が特徴なので、音楽制作など楽曲全体をモニターしたい人におすすめです。
何百もの耳の形状を研究して作られたボディは、長時間の装着でも疲れや重さを感じません。長丁場のライブステージや音楽制作の場で活躍すること間違いなしの製品です。イヤーピースは3種類付属するので、自分の耳に合った調整が可能です。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
---|---|
接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 20オーム |
イヤーピースの種類 | S/M/L |
ケーブルの長さ | 1.3m |
音楽鑑賞や通話にも使える汎用性の高いイヤモニ
音楽鑑賞にも使えるイヤモニです。イヤホンケーブルはマイクなし・マイクありの2種類が付属します。音楽活動はもちろん、電話やオンライン通話用としてイヤモニを使いたい人にも最適です。
クセの少ないハイブリッド型ドライバーを搭載しています。高音~中音域が綺麗に聴こえるので、ボーカルやギターでモニターしたい場合に活躍します。5色のカラーラインナップから選べるので、バンドの雰囲気に合った製品が見つかりますね。
ドライバーユニット | ハイブリッド型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | - |
イヤーピースの種類 | S/M/L |
ケーブルの長さ | - |
低コスパ・高品質が魅力!初心者におすすめな中華イヤモニ
中国のイヤホンブランド「YINYOO」のイヤモニです。コネクタは汎用性の高い2pinタイプを採用しており、幅広い種類のケーブルを接続できます。ケーブルが断線した際にも交換して使えるので、長く使えるイヤモニが欲しい人におすすめです。
エイジング(機器の慣らし運転)を100時間ほどすると音質が安定し、幅広い音域を繊細に表現できます。1年間のメーカー保証付きなので、万が一の不具合や故障にも対応してくれるのが高評価ですね。
ドライバーユニット | ハイブリッド型 |
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接続方法 | 有線 |
インピーダンス | - |
イヤーピースの種類 | - |
ケーブルの長さ | 1.2m |
重厚な低音域が特徴。臨場感ある音楽が楽しめるイヤモニ
イヤホンの人気メーカー「Acoustune(アコースチューン)」のイヤモニです。低音域の音が強調されており、ベースやバスドラムの音がしっかりと響きます。中音域の音もブレがなく聴こえるので、演奏中にカウントやクリック音を聴きたい人にも最適です。
全6種類のイヤピースが付属しているので、自分の耳に合った調整が可能です。シリコン・ウレタンの2種類の素材を選べるのも高評価ですね。持ち運びに便利な専用ポーチも付属しています。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
---|---|
接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 32オーム |
イヤーピースの種類 | シリコンイヤーピース ×3、フォームイヤーピース×3 |
ケーブルの長さ | 1.2m |
アルミ合金のボディが美しい。優れたデザインのイヤモニ
中国のイヤホンブランド「CCA」のイヤモニです。アルミ合金製のボディは高級感があり、かっこいいワンポイントアイテムとして見栄えします。ライブに使えるおしゃれなイヤモニが欲しい人におすすめです。
音質はクセの少ないナチュラルな音を再生します。原音に近い音なので、楽曲の魅力をダイレクトに楽しめますね。5,000円程度で購入できるので、バンド活動を始めたばかりの方や個人で音楽制作をしている人にも最適です。
ドライバーユニット | ハイブリッド型 |
---|---|
接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 22オーム |
イヤーピースの種類 | - |
ケーブルの長さ | 1.12m |
本格的にバンド活動をする人に最適なエントリーモデル
イヤモニの人気メーカー「SHURE(シュア)」のエントリーモデルです。透明感のあるクリアな音質が特徴で、ボーカルや楽器どちらも繊細な音を表現します。バンド活動や音楽制作を本格的に始めた方におすすめです。
周囲の雑音を最大36dB遮断するテクノロジーを搭載しており、遮音性に優れています。ケーブルは汎用性の高いMMCXケーブルを採用しています。多くの別売りケーブルに対応しているので、リケーブルして好みの音質に調整したい人にも最適です。
ドライバーユニット | ダイナミック型 |
---|---|
接続方法 | 有線 |
インピーダンス | 17オーム |
イヤーピースの種類 | ソフト・フレックス・イヤパッド ×3、フォーム・イヤパッド×3 |
ケーブルの長さ | 1.16m |
イヤモニのおすすめ人気メーカー
イヤモニはさまざまなメーカーが製品を販売しています。イヤモニのおすすめ人気メーカーと特徴を解説します。
音源に近いナチュラルな音質「SHURE(シュア)」
アメリカに本社を置く音響メーカー「SHURE(シュア)」は、音源に近いナチュラルな音質が特徴です。ボーカルのモニターや音楽制作の現場で使えるイヤモニが欲しい人に向いています。
SHUREはイヤホンのケーブルを交換できる「リケーブル」の火付け役となったメーカーです。互換性のあるケーブルが多く販売されているので、好みの音質に合ったケーブルを選べます。
SHURE(シュア)のおすすめ製品や各シリーズの特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:プロ仕様モデルも!SHUREおすすめイヤホン11選|シリーズ比較やかけ方を紹介
ライブでも使える本格的なイヤモニなら「Sennheiser(ゼンハイザー)」
ドイツのオーディオメーカー「Sennheiser(ゼンハイザー)」は、プロの現場でも採用されるイヤモニを販売しています。多くのライブ出演をこなす中級者以上のミュージシャンにおすすめです。
Sennheiserのイヤモニは高音質なダイナミック型ドライバーを搭載しています。プロと同じイヤモニを使いたい人は、イヤモニの定番ともいえるSennheiserの製品を選びましょう。
安定した品質が特徴「SONY(ソニー)」
SONY(ソニー)は、家電製品を販売するメーカーですが、ウォークマンやイヤホンなどのオーディオ製品も人気です。SONYのイヤモニは、どの製品でも安定した品質が保証されている点が特徴です。
「このイヤモニを購入して失敗した」と感じる製品がほとんどないため、どのメーカーにするのか迷っているならSONYのイヤモニを選びましょう。
ソニーのおすすめイヤホンは下記の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
関連記事:【高性能】Sony(ソニー)イヤホンおすすめ20選!有線や耳を塞がないモデルも
鍋ログ
イヤモニの関連商品
イヤモニと一緒に使うと便利な関連商品を紹介します。
耳にフィットする「イヤーピース」
イヤモニが耳にぴったりフィットするには、耳に適した素材・大きさのイヤーピースが必要です。イヤーピースは別売りで販売しているので、イヤモニに付属するイヤーピースが合わなければ別売りのイヤーピースを取り付けましょう。
ワイヤレスタイプのイヤモニに必要「ワイヤレスシステム」
コードレスで便利に使えるワイヤレスイヤモニですが、送信機・受信機がセットになった「ワイヤレスシステム」が必要です。バンドメンバー全員で音を共有するなら、複数の受信機を準備しましょう。なお、周波数帯によっては免許が必要な場合もあるので、ライブで使用する際は注意してください。
本格的なライブに必要「ミキサー」
ミキサーは楽器やマイク、イヤモニを差してバランスの良い音を出力するための音響機器です。初めてミキサーを使うなら、取り扱いが簡単なアナログミキサーがおすすめです。ミキサーはさまざまな機器を接続できるよう、入出力端子が多い製品を選びましょう。
モニター機能付きの「コンデンサーマイク」
DTMなどの音楽制作なら、広い音域を収録できるコンデンサーマイクを導入しましょう。コンデンサーマイクを選ぶなら、モニター機能付きの製品がおすすめです。
モニター機能とは、PCを介さずオーディオインターフェイスでショートカットしてイヤモニ等で再生する機能です。PCに音を送らないので、音楽を遅延なく再生できます。
コンデンサーマイクの選び方やおすすめ製品は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【配信・宅録に】コンデンサーマイクおすすめ25選!人気のUSB・スマホ対応製品も
イヤモニのよくある質問
イヤモニはどこで販売されていますか?
有線・無線イヤモニの使い方を教えてください。
イヤモニは音楽鑑賞などの普段使いとして利用できますか?
イヤモニのメンテナンス方法を教えてください
イヤモニはアプリで操作できますか?
おすすめイヤモニまとめ
イヤモニの選び方やおすすめ製品を解説しました。イヤモニは以下のポイントをチェックして、使用用途に合った製品を選んでください。
- イヤモニは大音量の環境でも聴きたい音をモニターできる
- モニター用なら原音に近いフラットな音質のイヤモニがおすすめ
- 有線タイプは接続が簡単なので練習や音楽制作に便利
最近のイヤモニは、安い製品でも高音質な音を再生できる製品がラインナップされています。イヤホン・ヘッドホンしか使ったことのない方はぜひイヤモニを導入し、質の高い音楽活動をしてみてはいかがでしょうか。