HUAWEI MateViewは、28.2インチの大画面で「4K +」の高画質を堪能できるPCモニターです。スタイリッシュなシルバーボディ、ワイヤレス接続対応、USBポート・スピーカー・マイク・スマートバーの搭載と、ハイスペック。デスク周りをスッキリさせたいミニマリストも嬉しいモデルです。
でも、HUAWEI MateViewは本体価格が約9万円と高価格。PCモニターは、在宅ワークが増えたことで自宅に設置する人が増えましたが、1万円台後半〜4万円台のモデルを選ぶのが主流ですよね。「HUAWEI MateViewって、どんな人におすすめなの?」と気になります。
そこで今回編集部では、HUAWEI MateViewを実際使って辛口レビュー!Mac(iOS)との相性、ワイヤレス接続の機能性、どんな人におすすめかを徹底解説します。
目次
HUAWEI MateView レビュー結果
HUAWEI MateView 総評
HUAWEI MateViewのデザイン、ディスプレイ、サウンドなど6項目を4段階(◎◯△×)で評価しました。
デザイン(サイズ・重量含む) | ◎ |
可動性 | ◯ |
ディスプレイ | ◎ |
サウンド | ◯ |
ワイヤレス接続 | △ |
操作性 | ◎ |
スタッフの感想:スタイリッシュで使いやすいが、ワイヤレス接続とサウンドはイマイチ
スタッフの感想:GOODポイント
- スリムでデスクの邪魔にならない:スタンドのデスクに面した部分が小ぶりで奥行きを取らない。デスクに置いても場所が広く使える。
- USBポートが充実している
- 可動性バツグン:高さ調整、チルト角度調整ができ、机に置いた時にさまざまな姿勢や体格の人の視線に対応できる。
- ディスプレイがとにかく美しい:4K+の高精細、ノングレア(非光沢)仕様で写り込みも少なく、輝点・輝度・色にムラが見当たらない。極細なベゼル(額縁)が、スタイリッシュなだけでなくディスプレイと面一なので、埃も貯まらず良い。
- 縦スクロールが少なくていい:ディスプレイが3:2の比率で縦長なので、スクロールが少なくてすむ。プログラミング、動画編集、エクセルを使う仕事、ニュース記事を読むのに適している。
- スマートバー搭載で、操作が簡単:スマートバーのタッチ操作は「1タップ=確定、ダブルタップ=戻る」とかなりシンプル。すぐ慣れるし、使いやすい。
スタッフの感想:BADポイント
- スイベルとピボットがない:スイベル(ディスプレイの左右の首振り回転)とピボット(ディスプレイの上下90度回転)機能がないので、モニターを複数並べたり、隣にいる人にディスプレイを見せたりしたい時に不便に感じる可能性がある。
- サウンドはそこそこ、重低音の迫力が不足:中高域はよく聞こえたが、重低音の迫力はなかった。
- iOSデバイスとはワイヤレス接続できなかった:Windows PC且つワイヤレス接続対応モデルしかワイヤレス接続できなかった。モバイルもiPhoneでトライしたが、こちらもワイヤレス接続はできず。iOSユーザーにはメリットが少ない。ただ、PCとモニターはUSB-Cで充電も兼ねて繋ぐことが多いので、ワイヤレス接続の必要性をそこまで感じなかった。
- 長時間使用したら、端子周りが触れなくなるほど熱かった
HUAWEI MateViewがおすすめな人
- デスク周りをスッキリさせたいミニマリスト
- モニターのデザイン性を重視する人
- ピポットやスイベルが不要なリモートワーカー
- プログラマー
- 動画編集者
- エクセルを多用する人
- 長文を読む人
編集部
【実機で検証!】HUAWEI MateView
HUAWEI MateViewのスペック表
ディスプレイサイズ | 28.2インチ |
アスペクト比 | 3:2 |
タイプ | IPS |
解像度 | 3840 x 2560 |
色 | 10億7000万 |
画面占有率 | 94% |
スマートバー | スマートバー(タップで操作) |
スタンド(上下・チルト) | 上下高: 110 mm (±5 mm) チルト角: -5°から18°(±2°)前後 |
ポート | USB-C x 1(135 W電源のみ) USB-C x 1(ディスプレイ、データ転送、最大65 Wの充電電力をサポート) USB-A 3.0 x 2 HDMI 2.0 x 1 MiniDP x 1(DP1.2) 3.5mmヘッドセットとマイク2-in-1ジャックx1 |
マイク・スピーカー | マイク スピーカー×2(出力5W×2) |
通信方式 | ワイヤレス投影*ワイヤレスバージョンモデル(HSN-CBA)でのみ使用できる WLAN WLANバンド Bluetooth® 5.1 有線プロジェクション |
HUAWEI MateViewを開封
早速HUAWEI MateViewを開封!大型PCモニターの開封はわくわくします。
同梱品はこちらです。
- USB-Cケーブル(C to C 1.0m)
- Mini DP to DPケーブル(1.5m)
- 135W USB-C ACアダプター(専用電源アダプター)
- クイックスタートガイド
専用電源アダプターはこのようにコンセントにセットします。
電源アダプターのUSB type-Cは、スタンド背面一番左に差し込み、給電しますよ。
高いデザイン性、全方位スタイリッシュでおしゃれな部屋に◎
HUAWEI MateViewのボディは、フレームとスタンドに高級アルミニウム合金を採用しています。クールな見た目なうえ、手触りもサラッとしていて指紋も付きにくいです。
ディスプレイはノングレア(非光沢)仕様で写り込みも少なく、見やすいのも特徴ですよ。
スタンドがスリム。デスクは幅110×奥行き60cm程度でOK
HUAWEI MateViewのスタンドは、幅約7.5cm×奥行き約8.2cmのコンパクトサイズ。側面から見てもスッキリしています。デスクは幅110cm×奥行き60cm程度あると作業しやすいです。
背面もクール!これならリビングと書斎に仕切りがないご家庭でも、部屋全体のインテリアを邪魔しません。木目調でグリーンが多くあるウッディな部屋、モノトーンな部屋、くすみ系インテリアで揃えた部屋など、あらゆる部屋タイプに馴染みます。
28.2インチ×縦長×占有率94%!作業効率が高まるディスプレイ
HUAWEI MateViewは、28.2インチの大型ディスプレイで高精細な美しい映像が楽しめます。ディスプレイは高画質モニターの基準である「VESA DisplayHDR™️400」認定。暗い色調はより深みをプラス、明るい色調はより明るく表現します。
HUAWEI MateViewの画面占有率は94%。これは「ベゼル(ディスプレイの額縁)」が細いためです。上の写真は手前にMacBook Airの画面を置きましたが、その差は一目瞭然ですね。
アスペクト比率が3:2の縦長ディスプレイなので、標準ディスプレイの比率16:9と比較すると、縦方向に最大18.5%多くコンテンツ表示ができます。長文の記事もスクロール少なく読めますよ。
直感的に使えるスマートバーで、調整らくらく
HUAWEI MateViewのディスプレイ下には、タッチ操作ができるスマートバーが搭載されています。
1回タップで確認、2回タップで戻る、1本の指でスワイプすると入力切り替え、1本指でスワイプするとボリュームコントロールです。スタッフは特に説明書は読みませんでしたが、なんとなく直感で操作できましたよ。
上下・チルト角調整で、どんな目線にも合わせやすい
HUAWEI MateViewは、上下の高さを約11cm、チルト角(前後の角度)を約-5°から約18°まで調整できます。上の写真は、左が最も低い高さ、右が最も高く調整した高さです。
チルト角(前後の角度)は前面に-5°、背面に18°傾けられます。さっと角度調整できるのは便利ですね。
スイベルとピボットがないのは残念
HUAWEI MateViewの残念なポイントは、スイベル(ディスプレイの左右の首振り回転)とピボット(ディスプレイの上下90度回転)機能がないこと。上下・前後には可動性が高いのですが、隣の人にモニターを向けたい時などは左右に回転できないので不便です。
充実のUSBポートで、デスク周りをスッキリできる
HUAWEI MateViewは、スタンドがポートとして充実しており、複数のUSBやHDMIに対応しています。
利用可能なUSBなどは以下です。
- USB-C x 1(*135W電源のみ)
- USB-C x 1(*ディスプレイ、データ転送、最大65 Wの充電電力をサポート)
- USB-A 3.0 x 2
- HDMI 2.0 x 1
- MiniDP x 1(DP1.2)
- 3.5mmヘッドセットとマイク2-in-1ジャックx1
複数のデバイスを繋げたい、オンライン会議でヘッドセットを使いたいなど、様々なシーンで活用できます。USBハブを別途購入する必要がないのが嬉しいですね。
スピーカー機能はそこそこ、重低音が物足りない
HUAWEI Mateviewのスタンド前面には、デュアルスピーカー(ハイパワー5W×2)が搭載されています。
MacBook Airのスピーカーの方が、迫力がある
ライブ映像を投影し、MacBook Air(13インチ・2020年モデル)のスピーカーと比較したところ、MacBook Airの方が重低音の迫力がありました。音楽を楽しみたい人には、HUAWEI MateViewのスピーカーだと満足感を得られない可能性があります。
ただ、HUAWEI MateViewは中高域の音を綺麗に表現してくれたので、お仕事の用途でスピーカーを使う分にはとくに気にならないでしょう。
ワイヤレス接続できるPCやスマホは限られる
HUAWEI MateViewの最大の特徴のひとつは、PCやモバイル端末をワイヤレス接続できることです。デスク周りをスッキリ使いたい人は重宝しますよね。でも、どんなデバイスもワイヤレス接続できる訳ではありません。
PC:Windows OSのワイヤレス接続対応モデルのみ
スタッフはMacBook AirとWindows OSのノートPC(HUAWEI製)でワイヤレス接続を試みましたが、MacBook Airはワイヤレス接続できませんでした。WindowsOSのデバイスでも、ワイヤレス投影機能をサポートするタブレット、ラップトップ、およびその他のデバイスのみで、ワイヤレス接続ができるようです。
スマホ:Huawei製でNFC機能搭載のモデルのみ
スマートフォンでもワイヤレス接続はできますが、NFC機能を搭載したEMUI10(またはそれ以降)を実行する特定のHuawei携帯電話でのみサポートされているようです。ワイヤレス接続できるスマホの場合、上の写真のようにスタンドの底面(ベース)の「HuaweiShareセンサー領域」にスマホを接触することで、ワイヤレス投影できます。
編集部
HUAWEI MateViewのメリット・デメリット
HUAEWI MateViewは高機能ですが、好みがはっきり別れるPCモニターです。それではメリット・デメリットを見ていきます。
HUAWEI MateViewのメリット
- デザインがとにかくスタイリッシュ、おしゃれな部屋に浮かない
- スリムでデスクの邪魔にならない
- USBポートが充実していて、デスク周りをスッキリできる
- 上下前後の可動性がバツグンで、モニターアームが不要
- ディスプレイが美しく、映像だけでなく文字も綺麗
- 縦スクロールが少なくて良いので、大量のデータや文章を読むのにぴったり
- スマートバーの操作が簡単
HUAWEI MateViewのデメリット
- 左右に回転できないので、隣の人にモニターを見せるのに不便
- スピーカーのサウンドは、迫力がイマイチ
- ワイヤレス接続できるデバイスがかなり限られる
- 端子周りが触れなくなるほど熱くなる
その他・おすすめPC関連製品
ここでは、その他おすすめPC関連製品を紹介します。
低価格で高画質!DELL「SE2422H」
1万円台で高画質なPCモニターが欲しいなら、DELL「SE2422H」がピッタリ。23.8インチのディスプレイでフルHD画質、VA非光沢と、長時間モニターを見る人も使いやすいですよ。
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湾曲タイプのゲーミングモニターはAOC「C27G2X/11」
ゲーム好きで湾曲タイプのモニターも検討中の人は、AOC「C27G2X/11」がおすすめです。27インチの大型ディスプレイの湾曲率は1500R、リフレッシュレートも165Hzと充実のスペック。フルHDで映像も綺麗です。
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HUAWEI MateView よくある質問
HUAWEI MateViewはどこで買えますか?
HUAWEI MateViewは中古を買えますか?
HUAWEI MateView まとめ
いかがでしたか?HUAWEI MateViewは高画質で高性能なPCモニターですが、使う人を選びます。
- デスク周りの物を減らしたいミニマリスト
- モニターもデザイン性重視の人
- プログラマーなど大量の文字を扱う人
- 動画編集者
このような人は、買って機能を存分に楽しめるでしょう。