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ハイガーの電動除雪機YS-GM921701は、「小型・軽量・パワフル・安価」と、家庭用の除雪機としてはほぼ完璧なスペックを持った電動除雪機です。自宅の雪かきを楽にしたい方にとって、最適な選択肢の一つだと思います。
しかし除雪機と言えばエンジン式が多く、電動式はまだ数も少ないもの。除雪機メーカーとして注目が高まっているハイガーと言えども「エンジン式じゃない除雪機で大丈夫?」「ハイガーの電動除雪機って本当に使える?」と気になりますよね。
そこで今回は、Picky’s編集部が実際に電動式の除雪機YS-GM921701をお借りして検証してみました!「安い電動除雪機でもパワーは十分なのか?」「どんな雪質や条件に最適なのか?」といった皆さんの疑問にお答えします。
結論から言うと、YS-GM921701は「超豪雪地帯以外なら大活躍間違いなしの電動除雪機」です。電動式でありながら優れた除雪能力を持ちつつ、ガソリンを入れる手間もなく使い勝手も◎。ぜひこの記事を参考に購入を検討してください。
目次
ハイガー電動除雪機YS-GM921701レビュー結果
ハイガー電動除雪機YS-GM921701を、Picky’s編集部スタッフが実際に使って検証した際の感想と評価をまとめました。評価とコメントについてはPicky’s編集部スタッフの主観です。
ハイガー電動除雪機YS-GM921701レビュー総評
項目 | スタッフ評価 | コメント |
---|---|---|
サイズ感・取り回し | ◎ | 小さくて圧倒的に軽い。女性でも取り回ししやすく小回りも利く |
デザイン | ◎ | カーキ×レッドでガジェットのようなデザインとカラーでおしゃれ! 特に男性スタッフから高評価。 |
操作のしやすさ | ◎ | 他社の除雪機に比べ操作や機能がシンプルで、操作は簡単。 複雑な機能や操作は一切なし。 |
除雪性能/サラサラの雪質 | ◎ | ガンガン除雪してくれる。 多少積雪量が多くても問題なし。 |
除雪性能/やや水分を含んだ雪質 | 〇 | 基本的に問題ない。 ただ固い雪質や水分を多く含んだ雪質に加え、積雪量があると手こずる |
除雪性能/非常に重い雪質 | △ | あまりに雪質が重いと、乗り上げたりタイヤが空転するケースが目立った。 加えて積雪量があるとやや厳しい |
充電時間 | 〇 | 約2時間(公式値135分)の充電が必要。 除雪したいときはあらかじめ充電しておく必要がある |
組み立てのしやすさ | ◎ | 作業時間は10分程度で、簡単に取付可能。ハンドルとシューターの取り付けのみ必要。 |
静音性 | ◎ | 作業中は90dB。エンジン式に比べると静かで近くなら会話も可能 |
メンテナンスや維持のしやすさ | ◎ | ガソリン式と違い、維持コストが安くメンテや保管にも気を遣う必要がない。 故障時も修理用パーツ部品を簡単に取り寄せできる。 |
総評 | ◎ | あまりに重い雪質や多い雪の除雪は厳しいが、ほとんどの雪質・積雪量に対応できる。 本体価格や維持コストの安さを考えると家庭用としては最適な選択肢の一つ。 |
◎…大満足 〇…満足 △…イマイチ ×…不満
高評価だったポイント:小型・軽量・静音・安全・安価と家庭向けの条件がすべて揃っている
YS-GM921701の評価ポイントは多数ありますが、一言で表すと「家庭用・個人用除雪機として最適な一台」です。エンジン式の除雪機と遜色ないパワフルさを持ちつつ、家電製品のような手軽で使いやすい魅力を持っています。
小型・軽量・静音で、検証時も女性スタッフや腕力に自信がないスタッフでも容易に扱えたのも良かったです。
- 小型・軽量で取り回ししやすく、女性スタッフも容易に扱える
- 幅広い雪質や積雪量に対応可能でガンガン除雪できる
- ガソリンを使わないので経済的&管理も簡単で安全!
- ガソリンタイプと比べると圧倒的に静かで、操作性も快適
- 電動なのに、ガソリンタイプに遜色ないパワーを体感
- 価格が安く、家庭に導入しやすいと感じた
除雪能力もパワフル!電動でも重い雪をガツガツ除雪できた
ガソリンを使わない電動式なので、「ガソリンと比べたら除雪力も弱いのでは?」というのが使用前のイメージでした。ところが、実際にはガゾリンタイプの除雪機に全く遜色ないパワーを感じ、ガツガツ除雪できたのには本当に驚きました!これはこの除雪機の一番のポイントでもあります!
以下の動画のように、15〜20cm程度の重い雪でもサクサクと除雪ができました。
1~2月の軽い雪だったり時期関係なく新雪なら30cm~40cmでも軽々除雪ができると感じました。ハイガーの電動除雪機は、エンジン式の除雪機に負けない除雪能力だと自信をもっておすすめできます!
しかも音も静かに除雪できます。エンジン式はエンジンをかける時の音が大きめですが、電動除雪機はエンジンがなく大きな音がないので住宅街でも使いやすいと感じました。これまでのうるさくて重い除雪機のイメージと180度違ったことに驚きました。
編集部
バッテリーなので充電するだけでOK!準備も移動もかなり楽に使える◎
またガソリンを補給するために携行缶を用意したり、オイルを使ってのメンテナンスが必要ないのも楽でした。届いて充電すればすぐに使用可能です!コンパクトなので、収納にも場所に困らず家庭用としておすすめできます。
さらにバッテリーで動く電動タイプなので家電製品のようにスイッチをon/offで動かせる操作性の良さ、本体が軽くて移動も楽なのもかなり魅力に感じました。
電動除雪機なら忙しい除雪作業の手間暇をグッと楽にできます。この手軽に使える点が、電動除雪機がエンジン式よりも優れている大きなポイントです。除雪能力のパワフルさに加え、とにかく手軽に使いたい人こそ電動除雪機はイチオシです!
大手メーカーの1/2の価格で購入できるコスパの良さ
そして何と言っても、お手頃な価格設定が魅力!ハイガーのYS-GM921701は、ヤマハ・ホンダのような他社メーカーが販売している同クラス除雪機に比べて圧倒的に安いです。同じ馬力を誇るサイズで比較しても1/2程度の価格で購入できるので、このコストパフォーマンスは最大のポイントとも言えます。
安定した性能とコスパの良さを誇り、欠点らしい欠点はほぼないと感じました。使用条件に合うのであれば、絶対に買いだと思います。
編集部
微妙だったポイント:やや除雪に苦労する場面もあったので、購入前にチェックが必要
- 重い雪・斜面の雪・大量の雪だと車輪が空転してしまうことがある
- バッテリー負荷によるエラーがたまに起こる
- バッテリー1個だと稼働時間が短いので予備の購入もおすすめ
YS-GM921701はある程度幅広い雪質に対応しますが、「重い雪」「斜面の除雪」「40cm以上の大量の雪」にはやや不向きな部分もありました。
雪が深い・重い場所だと、タイヤが空転して進まない
重い雪や斜面にある固い雪を除雪しようとすると車輪が空転してしまい、除雪機が進まなくなります。この除雪機は軽量で扱いやすい反面で、本体が軽いため、雪の重さに負けてしまうという症状が起こりました。
ただし軽い雪や水分を含まない雪なら問題なく使えたので、除雪力に問題があるというわけではありません。また20〜30cm程度なら水分を含んだ雪でも十分除雪可能です。
バッテリーに負荷がかかるとバッテリーエラーで動かなくなる時もある
また使用時間が長くなるとバッテリーエラーが起こり、除雪機が止まることがありました。しばらくすると直りますが、これはバッテリータイプの弱点と言えます。
さらにバッテリー1個あたりの稼働時間が20~30分とやや短いため、広い場所を除雪したり大量の雪を除雪する用途には予備バッテリーを多く準備するなどの対策が必要です。
編集部
YS-GM921701を買うべき人
- 個人の自宅や小さな店舗向けの手軽な除雪機を探している方
- 特に女性や年配の方がメインで除雪する家庭
- 除雪機が欲しいけど、予算の関係で諦めていた方
YS-GM921701は、自宅や小さな店舗の周辺の20~30cmほど手軽に除雪したい方におすすめ。新雪のようにサラサラな雪質なら30~40cmの除雪も楽々です。
またエンジンが搭載していないので、小さくて軽いのも魅力的。大きくて重たい除雪機だと取り回しで苦労する女性や年配の方が扱うにも最適です。
いままで予算の関係で除雪機の購入を諦めていた方も、一度YS-GM921701をチェックしてみてください。YS-GM921701は家庭や個人でも導入しやすい現実的な価格です。
編集部
YS-GM921701をおすすめしない人
- 豪雪地帯や斜面の除雪が多い方
- 使用時間20分以上使いたい方
YS-GM921701は、豪雪地帯に住んでいる方や広い場所を除雪したい方にはやや不向きです。あくまでも今回Picky’s編集部で検証した結果ですが、40㎝以上の重い雪・固い雪・大量の雪の除雪はスムーズにいかないケースが目立ちました。
湿った雪が大量に降る豪雪地帯や広い面積を除雪する場合は、しっかりと雪を踏み固めて進む本体重量の重いキャタピラ型の除雪機や、長時間使用できるガソリン式の除雪機の方が使いやすいかもしれません。YS-GM921701は車輪タイプなので、雪が深い場所や雪が重い場所では空転して進まない事がありました。
以下の動画は、10cm~50cmの雪を実際に除雪した時の様子です。
電動除雪機YS-GM921701のスペックと特徴
YS-GM921701の公式スペックです。
サイズ | 1410×660 × 1040mm |
重量 | 66kg |
除雪方式 | ロータリー式 |
走行方式 | 自走式 無段階速度調整 |
動力 | 電気式(バッテリー) |
電圧 | 54V(定格電圧)/62V(MAX) |
モーター出力 | 最大3,500W |
速度 | 前進1.2~4.2km/h/後退1.8km/h |
除雪幅 | 610mm |
除雪高 | 510mm |
投雪方向 | 左右200度/上下5~55度 |
連続運転時間 | バッテリー1個:30分 (無負荷) バッテリー2個:60分(無負荷) |
充電時間 | 135分(1個・2個ともに同時間) |
防水等級 | IPX4 |
なお、YS-GM921701は公式サイトのほかAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも取り扱っています。
特徴1:手軽に使えて安全な電動式!
YS-GM921701はガソリンを使用しない「電動式(充電式)」の除雪機です。
- 価格が大手の約1/2安い
- 軽量でコンパクト
- ガソリンを買いに行く必要がない
- ガソリン代が不要
- 燃料を使用しないため安全で保管しやすい
- エンジン式よりも静か
- メンテナンス間隔も長い
特に「本体が安価で、燃料代もかからないためコストが安い」「燃料を使用しないため安全」の2点は一般家庭向きの大きなメリットです。ガソリン式と違い、オイル交換などのメンテナンス・管理の手間もありません。
編集部
特徴2:軽量でコンパクト
YS-GM921701は1040×1410×660mmと、非常にコンパクトです。エンジン式のように保管場所に気を遣う必要もなく、ちょっとしたスペースがあればどこでも保管できます。ガレージや庭の隅、農具を置く小さな納屋でも収納可能です。
また、重量は66kgと他社の同性能の除雪機と比較して約半分。小さくて軽いため、どんな方でも使いやすい電動除雪機です。
編集部
特徴3:小型軽量なのに11馬力の超パワフル仕様!
YS-GM921701は、オーガ5.5馬力×排雪シュート5.5馬力の計11馬力と非常にパワフル。そのため、幅広い雪質に対応し、高い走行力でどんな状況でも除雪が可能です。
このクラスの電動式除雪機はパワー不足を感じる機種もありますが、YS-GM921701ならパワー不足を感じることなく力強く除雪してくれるでしょう。
特徴4:小回りが利き、キャタピラ並みの高い走破性も兼ね備えたノーパンクタイヤ
他社の除雪機ではキャタピラ型が多いですが、YS-GM921701はタイヤ式を採用しています。しかもパンクの心配がなく長寿命のノーパンクタイヤを採用。道に尖った石やガラス片が落ちていても、トラブルの心配なく除雪が可能です。
また、キャタピラ型と違い小回りが利くため、狭い場所の雪かきもスムーズ。庭や玄関先、駐車場といったスペースの雪かきに最適です。
特徴5:シンプルな機能と操作で誰でも簡単に扱える
YS-GM921701は、複雑な操作や機能がありません。説明書を読みながら15分ほど練習すれば、誰でもすぐに使えるようになるはずです。
多機能な除雪機は使い方が難しく、またたくさん機能があってもほとんど使わない場合も多いです。家庭で使うなら、シンプルに除雪できるYS-GM921701が使いやすいでしょう。
特徴7:LEDライトとヒートハンドル装備付き
YS-GM921701には、LEDライトとヒートハンドル機能が搭載されています。
LEDライトは夜間や薄暗いときも前方を明るく照らし、安全に除雪できる機能です。ヒートハンドルはハンドル部分が暖かくなる機能で、寒い日でも快適に除雪が可能です。
【実機で検証】電動除雪機YS-GM921701を徹底レビュー
YS-GM921701のサイズ・重さチェック
YS-GM921701は1040×1410×660mmで、かなりコンパクトです。どれぐらいコンパクトかと言うと、大きめの車であればそのまま積んで移動できます。
例えば実家や近所の除雪を手伝いに行く機会があれば、車で運べて便利だと思います。
重さに関しては、他社の同クラス除雪機は100kgオーバーが一般的ですが、YS-GM921701は約半分の66kgです。ほかの除雪機と違い、電源が入っていない状態でも動かせるのは楽でいいなと思いました。
編集部
キャンプギアのようなデザインとカラーリングでスタッフ一同高評価!
YS-GM921701はデザインも今風でおしゃれです。機能美を体現したスタイリッシュなデザインに、本体のカーキ×オーガの赤の組み合わせ。
一見カーキというやや武骨なカラーですが、サイズが小さいこともあり野暮ったさはまったく感じません。
男性スタッフ、女性スタッフともに高評価でしたが、特にガジェット好きの男性スタッフのテンションが上がっていました。確かにキャンプギアやポータブル電源のようなガジェットでありそうなカラーですね。いずれにしても年齢や性別関係なく使えそうなデザインです。
なお、オーガが赤いのはおしゃれだけではなく「回転するオーガは危険だから目を引く赤にした」という実用的な意味もあるそうです。
YS-GM921701と、大手メーカーのヤマハ・ホンダの除雪機を並べてみました。もちろん他社の鮮やかな除雪機も素敵ですが、個人的にはYS-GM921701のデザインが素敵だなと思います。
検証チームのスタッフ一同「おしゃれ!」と高評価で、デザイン性は他社メーカーよりも圧倒的だと感じました。
関連記事:【3機種で実機レビュー】ハイガーは本当に使えないのか徹底検証!ヤマハ・ホンダで比較
検証時の雪質は水分多めで30cmほどの積雪
今回の検証は、以下の条件で行いました。
- 場所は長野県高山村
- 気温2度
- 水分多めで固まりやすい雪質
- 積雪は約30cm~40cm
夜のうちに降った雪を朝除雪するときのような、家庭で除雪する機会が多い雪質に近いです。除雪しやすいサラサラ雪では性能の検証としては弱いため、この日のやや重めの雪質は検証用としては良かったと思います。
いざ、除雪検証開始!
YS-GM921701は、ボタンが少なく操作はいたってシンプルです。詳しい操作方法は後述しますが、スタッフも15分ほど練習したら使えるようになりました。
クラッチ操作すればスイスイ進んでいくため、簡単に除雪ができます。女性スタッフが操作しても特に重いとか、振り回されて危ないといったことはありません。
オーガも力強く、多少重い雪でもザクザク掻いていきました。パワー不足は特に感じません。
また、軽量なうえに小回りの利くタイヤ型のため、方向転換も容易です。玄関先や駐車場といった狭い範囲を除雪する場合、小回りが利くと絶対楽ですし何より安全だと思います。
20~25cmくらいの雪の量であれば、上記のように1回で綺麗に除雪できます。30cm以上の場合は数回に分けて除雪した方がよさそうです。
土や砂利が多い場所では先端の高さを調整し、少し浮かせれば地面の砂利や石、ガラス片などを避けて除雪可能です。大きな石や破片をオーガが吸い込んでしまうと危険ですし、オーガやシューター故障の原因になります。
シューターの角度や方向も自由自在で後片付けらくらく
雪を飛ばすシューターの角度や方向はスイッチで簡単に調整可能です。上記のように3m以上飛ばすことも可能でした。広い場所を除雪する場合はできるだけ遠くへ飛ばすといいでしょう。
逆に飛距離を短くもできます。密集した住宅地で雪かきをする場合も、お隣さんの敷地や車に雪を飛ばしてしまう心配はありません。
実際に気温0度、10㎝の積雪を除雪するときの様子を動画に収めてみました。ぜひチェックしてみてください。
検証中、ときどき謎のエラーとタイヤが空転する現象が起きた
検証中、いくつか気になる現象が起きたので紹介します。主に気になったのが「謎のエラーで前進しなくなる現象」と、「タイヤが乗り上げたり空転する現象」の2つです。
謎のバッテリーエラーが発生して前に進まない
検証中に操作盤の赤いランプが点滅し、左手の除雪クラッチを握っても自走しなくなる現象が何度かありました。右ハンドルのシューターやオーガは通常通り反応しますが、前に進みません。作業を止めて15~30分ほど休ませて再度起動したら直りました。
原因は注意書きに「モーターに負荷がかかっている場合除雪ができなくなる」とあったので、おそらくバッテリーに負荷がかかっているのではないかと思います。
編集部
雪の上にタイヤが乗り上げる・空転する
除雪する場所によっては、タイヤが雪に乗り上げたり雪の上で空転することがありました。Picky’sでいろいろ検証した結果、30cmを超えた重い雪や凍った雪の上ではタイヤが空転しやすいようです。
実際にタイヤが空転している時の様子を動画に収めました。
10cm~20cmの積雪量ならどんな雪質でもほぼ問題なかったのですが、「30cm以上の積雪+重い雪」という条件が重なると空転する可能性が高くなります。オーガの雪かきには問題がないため、原因はおそらく「タイヤである点」と「本体重量が軽い点」にあるのではないかと思います。設地面積が小さく、軽いため雪で踏ん張りがきかずに空転してしまうようです。
他社メーカーのキャタピラ型で100kgオーバーの除雪機は、同じ条件でも雪をしっかりと捉えて進みました。
ただ、これに関しては他社の除雪機が優れているとかではなく「特性」の問題です。「タイヤ型で小回りが利き、軽くて扱いやすい」というYS-GM921701のメリットが、重い雪や凍った雪では裏目に出てしまった形です。
ちなみに公式スペックでは除雪高51cmまで対応とありましたが、検証では積雪量が40cmを超えてくるとかなり雪質に左右されて除雪が不安定になる印象です。YS-GM921701で除雪する場合、30~35cmくらいまでを目安にすると確実かもしれません。
編集部
騒音レベルは90dBで比較的抑えられている
作業中のYS-GM921701のそばで騒音レベルを測定したところ、公式値が78dBに対して実測値が約90dBでした。
これは凍っていて硬めの雪を除雪してたため多少音が大きかったのかもしれません。ただ他社のエンジン式除雪機に比べるとかなり小さいです。作業中も会話ができるレベルでした。除雪中の騒音を動画に収めました。
編集部
バッテリーは本体から抜き取って充電できる
YS-GM921701のバッテリーは、本体から抜いて充電できます。
わざわざ除雪機本体をコンセントの近くに持っていく必要はありません。この点も家庭用向きだなと感じました。
本体からバッテリーを抜き取る際にとても簡単でした!
こちらが同梱されていたバッテリーパック。
こちらが充電スタンドです。
バッテリーの充電は2個まで同時に行えて、しかも充電時間は1個でも2個でも変わりません。充電にかかる時間は約2時間と結構長いので、雪が降りそうなときはあらかじめ充電しておくとよさそうです。バッテリーの充電している時の様子を動画に収めました。
編集部
電動除雪機YS-GM921701を実際に自分で組立してみた
YS-GM921701は組み立て不要とありますが、実際はちょっとした組み立てが必要です。説明書を読めば簡単に組み立てられますが、念のため組み立て時の様子もレビューしていきます。
到着~開封まで
YS-GM921701は箱に入った状態で届きます。完成品も車に積める大きさですが、箱の状態だとさらに小さいです。開けると、半完成品の状態でYS-GM921701が入っています。
同梱品をチェック
- YS-GM921701本体
- 上ハンドル
- シューター
- バッテリー
- バッテリー充電器
- 工具
- 予備シャーピン
- 取扱説明書
開封時に上記のパーツが揃っているか確認してください。
組み立て後にすぐに使いたい場合は先に充電しておく
YS-GM921701を組み立てた後にすぐ使いたい場合は、本体を組み立てる前にバッテリーを充電しておきましょう。
上記のように充電器をコンセントに繋ぎ、バッテリーを充電器にセットすれば充電が開始されます。充電器側にもバッテリー側にも、充電の進捗を示すLEDがあるのでわかりやすいです。
組み立て~完成まで
YS-GM921701の組み立て部分は、「作業時に握るハンドル」と「かいた雪を放出するシューター」の2カ所です。
取扱説明書も付いていますが、わかりにくい場合はYouTubeにあるハイガー公式の動画も参考にしてください。
※参考:YouTube動画|ハイガー公式「YS GM921701 組み立て方法」
ハンドルの組み立ては本体側とハンドル側の穴を合わせ、付属のノブとボルトで固定するだけです。作業中外れないようにしっかりと固定しましょう。
穴の位置を調整すれば高さも変えられます。身長や使いやすさに合わせて調整してください。
シューターは、本体側のボルトをいったん外し、シューターを取り付けて再度ボルトを締めれば取付完了です。ボルトは3か所ありますが、締める際は偏らないよう均等に締めてください。
ハンドルとシューターの取り付けにかかる時間は10~15分程度です。
最後に、充電したバッテリーをセットすれば完成です。
電動除雪機YS-GM921701の口コミ・評判
YS-GM921701を購入したユーザーの良い口コミと悪い口コミをまとめました。先輩ユーザーの率直な意見ですので、ぜひ参考にしてください。
YS-GM921701のいい口コミ
- 電動式だがパワーは十分!
- 駐車場15台分も難なく除雪できた
- 運転音も思ったより静か
- ヒートハンドルで手元があったかくて作業しやすい
YS-GM921701に関する良い口コミは、「大雪だったが問題なく除雪できた」「電動式でパワーが不安だったが問題なかった」と性能に満足した意見が多く寄せられていました。
中には北海道札幌市に住む豪雪地域のユーザーもいましたが、大雪でも自宅の玄関先や駐車場程度であれば問題なく除雪できたそうです。一般的にエンジン式に比べてパワー不足と言われる電動式ですが、YS-GM921701に関しては「パワーが物足りない」といった意見はありませんでした。
YS-GM921701は発売から日が経っていないため口コミ自体はそう多くありませんが、購入したユーザーからの評判は上々のようです。
編集部
YS-GM921701の悪い口コミ
- うまく除雪ができず思ったほど使えない
- 水分の多い雪はシューターで詰まる
気になる口コミで一番多かったのが、「うまく除雪ができない」「雪が飛ばない」といった意見でした。Picky’sの検証時もそうでしたが、雪質や雪の量とYS-GM921701の得意な環境が合致しないとスムーズに除雪ができません。
そのため、「除雪できない」という口コミに関してはおそらく「雪質・雪の量に遭った性能の除雪機を選んでいない」のが原因だと思われます。これはYS-GM921701に限らず、すべての除雪機に言えます。
YS-GM921701が得意とするのは「サラサラの雪や多少水分を含んだ雪」「30cm前後までの積雪量」です。おそらく除雪できなかったユーザーは、YS-GM921701の能力以上の作業を行おうとしていたのかもしれません。
「シューターに雪が詰まる」という口コミに関しては、水分の多い雪質で起こりやすいようです。詰まったら雪かき棒で取り除けます。ただ、付属の雪かき棒では奥まで届かないこともあるようで、人によっては市販の鉄の棒やチェーンを改造して雪詰まり解消グッズを自作している方もいました。
編集部
電動除雪機YS-GM921701の操作方法
最後にYS-GM921701の操作方法について簡単に解説します。YS-GM921701はハンドルにすべてのボタンと機能が集約されています。
ハンドル中央にある電源ボタンを押せば電源が入り、操作できるようになります。ただし、電源ボタンを押してから5秒間操作をしないと電源が切れるため、電源を入れたら素早く作業に移ってください。
最初は毎回電源が落ちて面倒だと思いましたが、「操作する直前に電源ボタンを押す」を意識すればスムーズに作業できます。
作業時は上記のように、左側の走行レバーで前進・後退しながら右側の除雪クラッチレバーを操作して除雪を行います。
左の走行レバーを握るとYS-GM921701が前進、レバーを離せば停止します。前進後退の切り替え、速度調整は走行レバーの横にある速度調整レバーで切り替え可能です。
右側の除雪クラッチレバーを握るとオーガが回転し、除雪が始まります。右側の除雪クラッチレバーの横にはオーガ回転速度調整レバーがあり、オーガの回転数を調整できます。
シューターの角度や方向を変えたい場合は、「シューターデフレクタ角度調整レバー」と。
「シューター回転ボタン」で調整します。
【↑検証動画↑】シューターの角度を動かしている様子を動画に収めました。
電源ボタンの左右には、LEDライトを点灯させる「LEDボタン」と、
ハンドルを暖める「ヒートハンドルボタン」があります。夜間の除雪や、寒さが厳しいときの除雪で活用してください。
実際に除雪機の操作手順を動画で撮影しました。シンプルな操作性で使いやすかったです。
その他:除雪に役立つおすすめ記事
ハイガー製レビュー記事
除雪機の人気メーカー、ハイガー製を除雪機をレビューした記事やハイガーの会社を詳しく紹介している記事もあります。
関連記事:【実機レビュー】電動の小型除雪機ハイガーSNE402を女性スタッフが検証!充電の持ちも紹介
関連記事:【3機種で実機レビュー】ハイガーは本当に使えないのか徹底検証!ヤマハ・ホンダで比較
ハイガーインタビュー記事
関連記事:【修理体験記】ハイガーの除雪機をサポートセンターに相談して実際にメンテナンスしてみた!
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おすすめ除雪機紹介記事
関連記事:【小型コードレスも】家庭用の電動除雪機おすすめ5選 !自走タイプ・充電の仕方も紹介
関連記事:【家庭用に人気の小型も】除雪機おすすめランキング15選! ホンダ・ヤマハも紹介
YS-GM921701はほとんどの地域や家庭におすすめできる高コスパな電動除雪機!
YS-GM921701は年齢性別問わず扱いやすく、幅広い雪質や積雪量に対応可能なバランスの取れた電動除雪機です。今回の検証で、一般家庭用除雪機として非常に優れていると確信しました。
- 30cm前後の積雪量がある
- ガソリンエンジン式の除雪機は怖い・不安
- 安くて高性能な高コスパな除雪機が欲しい
特に上記の方には、YS-GM921701がおすすめです。条件や環境に合う方は、ぜひYS-GM921701をチェックしてみてください。
またハイガーには、YS-GM921701のほかにも超高性能除雪機「HG-ST1332」や、安価でコンパクトなエンジン式除雪機「HG-K25」など、いろいろなタイプの除雪機があります。
繰り返しますが、除雪機選びは「地域や環境に合ったマシン選び」が重要です。除雪機を検討している方はYS-GM921701だけではなく、ハイガー公式でいろいろなタイプの除雪機をチェックしてみてください。