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工業系機械の商品を幅広く取り扱う「ハイガー」。除雪機も大手メーカーよりも半額近い価格で販売されており、その安さとクオリティに注目が高まっているメーカーです。
しかしハイガーはまだ2009年創業の若手企業。ハイガーを最近初めて知った人も多いと思います。
「ハイガーって、ヤマハ・ホンダの除雪機よりも半額近く安いけど大丈夫?」「ハイガーを調べると使えないって口コミ・評判を見て不安」「ちゃんと除雪できるの?」と心配になる人も多いでしょう。
そこで、今回はPicky’s編集部がヤマハ・ホンダ・ハイガー3社の除雪機を実機レビュー!
やっぱり買うべきは大手メーカーのヤマハ・ホンダなのか?それとも今注目が上がっているハイガーなのか?
3機種の除雪機を比較して、良い部分も悪い部分も本音レビューします!
目次
【検証条件】使用したハイガー・ヤマハ・ホンダの機種・環境
今回、ヤマハ・ホンダ・ハイガー各社の同クラス除雪機をレンタルし、実際に使って除雪能力を比較検証しました。
検証条件①:使用した除雪機の機種
除雪機は以下の3つをレンタルしました。
- 「ハイガー:HG-K1101Q」
- 「ヤマハ:YT660」
- 「ホンダ:HSS970i(J)」
レンタルの都合上、ホンダの除雪機だけかなり古い機種しかレンタルできませんでした。なるべく公平な検証にするため、除雪機のサイズ感・エンジン式である事など、ある程度のスペックを揃えました。
検証条件②:検証した環境・雪のコンディション
検証した環境は以下の通りです。
- 日時:3月中旬
- 場所:長野県の飯綱山・高山村
- 気温:-1~-4℃
- 雪質:水分も多めで重く、凍った雪
- 雪の深さ:20~80cm
この日の雪のコンディションはかなり悪く、性能テストには最適の環境でした。この雪質と量で除雪ができれば、よほどの豪雪地帯や寒冷地帯でない限り除雪は可能だと思います。
検証条件③:検証ポイントは7つ
今回は除雪機と言う事で、除雪能力をメインに気になる操作性・雪詰まりのしやすさなど5項目で検証!
さらにメーカーのアフターサポートの充実度・評判を含めさらに2項目をリサーチしました。
- 除雪能力:積雪20cmからどこまで除雪ができるか
- 投雪力:どれくらい雪を飛ばせるか
- 操作性:除雪機の使いやすさや操作のしやすさ
- 静音性:稼働中の音の大きさ
- 雪づまりはするか
- アフターサポートの充実度
- メーカーの口コミ・評判の良さ
【検証開始】いざ、3メーカーの除雪機を実機で7項目別で徹底比較!
雪質や環境などは同じ条件でフェアに検証しています!それぞれの項目を一つずつ比較しました。
検証①:除雪能力をチェック。積雪20cm~60cmでそれぞれ除雪してみた
除雪機と言えば「除雪能力」こそが一番気になるポイントです。
一番重要なポイントだからこそ、積雪量が違う場所を選びながら、それぞれの積雪量でどのくらい通用するのかを検証しました。
以下は、検証結果を簡単にまとめた表です。
雪の量 | ハイガー HG-K1101Q | ヤマハ YT660 | ホンダ HSS970i(J) |
20~30cm | 問題なし | 問題なし | 問題なし |
40~50cm | 問題なし | 問題なし | 問題なし |
70cm | 何度か走行する必要はあるが きちんと除雪できる |
何度か走行する必要はあるが きちんと除雪できる |
何度か走行する必要はあるが きちんと除雪できる 除雪能力は一番安定していた |
トラブル | 雪が重いと本体が 乗り上げてしまう |
ベタ雪だとシューターが詰まる。 重い雪ではスタックしてしまう。 |
新雪だと時々スタックする |
結論としては、3台とも20~50cmの積雪量であれば、どんな雪質でもしっかりと除雪できました。
公式を見ると、ハイガー・ヤマハ・ホンダの3機種どの除雪機も最大除雪高50cmほどと記載されていたので、その説明通りの能力が確認できています。
それではそれぞれの状況での検証結果を細かく解説していきます。
除雪能力チェック①:20~30cmの雪を除雪してみた
積雪量20~30cm程度の雪だと、膝下くらいの高さになります。この雪の量だと、10馬力以上ある除雪機なら余裕で対応できる範囲です!
3機種で除雪してみた結果、全メーカーでスイスイと快適に除雪できました。新しくて軽い雪、凍った雪、水分を含む重い雪までラクラクと除雪ができました!
除雪能力チェック②:40~50cmの雪を除雪してみた
40~50cmという積雪量が、今回使用している除雪機の対応範囲とされています。
メーカー公式サイトでも最大積雪量40~50cmまで推奨という表記があるので、どの程度使えるのか気になるところです。
実際に検証してみたら、普通に積もっている場合にはスイスイと快適に除雪可能です。雪が凍っている場所、水分が多くて重い雪が多い場所でも、数回行き来しながら除雪する必要がありましたが、完璧に除雪できました。
また50cmを超えている場合には、除雪幅を減らして対応することで、しっかり除雪できるなど、このレベルでも十分余裕に感じました。
結論としては、40~50㎝の雪の場合、10馬力くらいあればどのメーカーを使用しても大丈夫です!どのメーカーが優れているか、という観点でみると、どのメーカーでも問題なく除雪ができたので、どれを選んでも安心して使えることが分かりました!
規格外の検証①:60㎝超の軽い雪も除雪ができるのか?
ここからは編集部が独自に試した検証です。公式サイトではどのメーカーも最大50cmと記載されてありましたが、かなり余裕を感じました。
そのため、どこまで行けるのか?ということが個人的に気になったので、あえて過酷な場所も検証することにしました。
まずは山の斜面に高く積もったサラサラで軽めの雪に挑戦しました。積雪量は70cm超えていたので、軽めの雪とはいえ、かなりパワーがいる状況です。
結果、3台とも数回往復すれば70cm高の新雪も除雪できました!
最大50cmとアナウンスされているものの、オーガがグイグイと雪の中に入り、大量の雪を掻き分けてくれます。エンジンが焦げる匂いなどもなかったので、エンジンの馬力も余裕です。実は、公式サイトでアナウンスされている以上のパワーが、どの機種にも備わっていることが分かりました。
規格外の検証②:さらに80cm超えの凍っている雪も除雪できるか?
さらに次は80cmほどになる凍っている雪にも挑戦してみました。約10馬力の除雪機がどこまでいけるのかを挑戦です。
今回の雪は、道路の路肩に積もっている残雪なので、雪もカチカチに凍っていてかなり固めです。正直、除雪機が壊れないか少し心配でもありましたし、流石にこれはキツイだろうなと・・思いながらのチャレンジです。
結果としては、驚くことに、80cmの氷雪の除雪もザクザクと除雪できました!
何度か氷山に突っ込みながら少しずつ削っていく感じにはありますが、カチカチの氷面をオーガ部分がグイグイ除雪していきます。
固い雪に対しても、これだけしっかりオーガが食い込み、雪を粉砕してくれるということで、10馬力の除雪機があれば、基本的な場面では全てに対応してくれると感じました。家庭用としてはこのクラスがあれば十分です!
しかもヤマハやホンダだけでなく、ハイガー社製でも全く遜色なく除雪が可能でした。検証前は、ハイガー製品は半額程度で購入できるので、強度や馬力という点では劣るのでは?と思っていました。
ところが40~50cmは楽々とクリアでき、80cmほどの過酷な環境でもヤマハ・ホンダに全く遜色ないパワーと強度で除雪ができました。これはかなり驚きの結果と言えます。
ヤマハ、ホンダ、ハイガーの3機種で同じように使いましたがメーカー差を感じることはなく、強度、パワー、除雪力はまったく互角だったという結論です!
以下の動画では、積雪20cm・30~40cm・40~50cm・60cm・80cmの高さと雪質別に除雪をしている様子を動画におさめました。
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除雪機の最重要ポイントなので、ここで価格差が出ると思っていましたが、ヤマハ・ホンダの半額近く安いハイガーもしっかりと除雪ができていました。
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挑戦ということで、どこまで除雪ができるか規格外の70~80㎝高の雪にチャレンジしたが、これもハイガー・ヤマハ・ホンダ全機種が何往復かでしっかりと除雪できました。
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過酷な氷雪でも大手メーカーのヤマハ・ホンダとの価格差を感じさせない、ハイガーの除雪能力に検証チームも驚きの結果でした。
検証ポイント②:雪を飛ばせる距離は?
ハイガー HG-K1101Q | ヤマハ YT660 | ホンダ HSS970i(J) | |
飛距離 | 〇:5m~7m | 〇:5m~7m | ◎:10m |
除雪した雪を飛ばす性能を検証しました!
ここでは、ホンダが圧倒的に遠く飛んだ結果になりました。
かなり古い機種にも関わらず、ガンガン雪を飛ばしていく様子は見ていて爽快でした。
ハイガーは雪を飛ばす向きや角度調整は手動でしたが、しっかり5~7m飛んでいきました。飛ばそうと思えば10m近く飛ばせそうなパワフルさがありました。
水分が多い重い雪でもガンガン削って吹き飛ばせるので良かったです。
ヤマハは、ハイガーと同じく5~7mほど雪をしっかり飛ばせる安定感が良かったです。しかし、べちゃっとした雪だと雪詰まって、うまく雪が飛びませんでした。
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「雪を飛ばす」ではホンダが圧倒的に遠く飛びました。
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ヤマハ・ハイガーは、5~7mほど雪も飛び安定感がGood!
- ヤマハはたまに雪詰まりが発生し、飛びにくいこともありました。
検証ポイント③:操作性は?使いやすい?
項目 | ハイガー HG-K1101Q | ヤマハ YT660 | ホンダ HSS970i(J) |
---|---|---|---|
スタート時の掛かりや使用中のエンスト | ○:安定 | △:ごくたまに不安定 | ◎:安定 |
運転や操作のしやすさ | ◎:簡単 | ◎:簡単 | △:やや煩雑 |
回転や方向転換のしやすさ | ◎:回転しやすい | △:回転しづらい | △:回転しづらい |
除雪機は重量100㎏オーバーとかなり重く、雪の日も使いやすいかも大切なポイントですよね。
シンプルで分かりやすい操作性か、移動しながらでも使いやすいか男女スタッフがチェックしました!
結論、ハイガーの操作性がもっとも使いやすかったです。
ハイガーは走行を始める前にチョークレバーを右にしたり、設定すべきことがありますが、慣れれば問題なさそうです。女性スタッフもUターンがしやすく、シンプルな操作性で使いやすいと好評でした。
ヤマハは直感的に操作がしやすく、スピードも丁度良かったのが◎。ごくたまにエンジンがかかりにくいことと、本体重量が重めなのでUターンがしにくい点が難点でした。
ホンダはかなり古い機種というのもあり、操作盤がごちゃついている印象で正直少し扱いづらかったです。スピード調節は簡単で、操作盤は慣れたら大丈夫かと思いました!
各3社の操作性・Uターンのしやすさ、使用してみた感想を動画におさめました。参考にしてください。
以下の動画は、エンジンの安定感を検証した動画です。参考にしてください。
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トータルの使いやすさで言うと、ハイガーに軍配が上がりました。
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ハイガーは男性・女性と性別問わず使いやすい取り回しの良さと、直感で使いやすい操作性がGoodでした。
- ヤマハとホンダは機能豊富な分、最初に戸惑う印象あり。慣れれば問題なしと思いました。
検証ポイント④:静音性は?
項目 | ハイガー HG-K1101Q | ヤマハ YT660 | ホンダ HSS970i(J) |
---|---|---|---|
騒音レベル |
91dB |
81dB | 82dB |
静音性について、3社の中でもっとも大きいのがハイガー約91dB。次いでホンダ82dB、ヤマハ81dBになりました。
ハイガーがやや音が大きい印象を受けるものの、実際に操作してみると3社ともに大きな違いをあまり感じませんでした。※80~90dB:ゲームセンター店内くらい
一般的なエンジン式の除雪機の騒音レベルなので、音に関しては大きな違いはありませんでした。家庭用として日中に自宅や周辺で使う分には問題なく使用できそうです。
以下は騒音レベルの検証動画です。
- 3機種ともに81~91dBの騒音レベルで、実際はあまり大きな違いは感じなかった。
- 除雪作業中でも、うるさくて会話ができないレベルではないので普通に使えた。
検証ポイント⑤:雪詰まりは?
項目 | ハイガー HG-K1101Q | ヤマハ YT660 | ホンダ HSS970i(J) |
---|---|---|---|
詰まりやすさ | ◎:雪詰まり・なし | ×:雪詰まり・あり |
◎:雪詰まり・なし |
除雪作業中に雪が詰まって動かなくなるか検証!
結論を言うと、ハイガー・ホンダはまったく雪詰まることもなく、サクサク除雪ができました。
水分が多い雪や、凍った硬い雪でもパワフルに除雪できたので、家庭用の除雪機として使う分に申し分ない性能だと感じました。
一方、意外とヤマハが何度か雪詰まりが発生して、除雪機が止まり中断することもありました。
水分を含んで重たい雪だったので、詰まりやすい雪質ではあったと思いますが、エンジンが強い大手メーカーでも雪詰まりが発生するのは意外でした。
雪詰まりした時と、詰まりを取っている様子の動画はこちら。
- ハイガー・ホンダは水分を含んだ重い雪質でも雪詰まりなくサクサク除雪できて◎
- ヤマハは雪詰まりが発生して大変。雪質による向き不向きはあると思いました。
検証ポイント⓺アフターサポート・修理サービス
ハイガー | ヤマハ | ホンダ | |
基本保証 | 〇:1年 | ◎:2年 | ◎:2年 |
修理協力店 | 〇:全国60以上 | ◎:全国150以上 | ◎:全国100以上 |
お問い合わせ | ◎:電話・メール | ◎:電話・チャット | ◎:販売店へ問い合わせ |
各メーカーのアフターサポート・修理サービスの充実度をリサーチしました!
結論、サービスの充実度は大手メーカーのヤマハ・ホンダが圧倒的でした。基本保証が2年で、修理協力店も数100店舗以上と多く、サポート体制が非常に充実していました。
ここはさすがの日本有数の大手メーカー。保証期間の長さ、修理協力店の幅広さが光りました。
一方ハイガーは費用が安いにも関わらず、基本保証1年、修理店も全国に60店舗以上あり家庭用として使用するのに必要十分だと感じました。オプションで保証をさらに手厚くできるので、気になる人向けのサービスも整っていました。
- アフターサポートの充実度はさすがの大手メーカーのヤマハ・ホンダが手厚かったです。
- ハイガーは安い価格以上の必要十分なサポートあり◎
検証⑦:口コミ・評判は?3メーカーの良い・悪い口コミ・評判を調査してみた
ハイガー | ヤマハ | ホンダ | |
良い口コミ |
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悪い口コミ |
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各メーカーの除雪機全体の口コミ・評判をリサーチしました!
結論、各メーカーも良い口コミ・評判が圧倒的に多く悪い口コミは少数で、大きな優劣はありませんでした。
大手メーカーのヤマハ・ホンダの口コミは「豪雪地域にも使える高性能な除雪機が揃っている」と評判も上々。大手メーカーの技術力が光る口コミが目立ちました。
悪い口コミでは「操作が大変で慣れが必要」「価格が高め」など、高性能だからこその大変さや価格帯に関する口コミが見られました。
一方ハイガーは「大手メーカーの半額近く安くてコスパ良い」「電動式の除雪機もあり使いやすい」のようにコスパの良さと使いやすさに関する口コミが多数ありました。悪い口コミは「組立が大変」とありましたが、公式YouTube動画の組立の解説を見たら解決できたという口コミもあったので、参考にすると良さそうです。
- 除雪機のモデルによって一長一短あるが、3メーカーともに良い口コミが多いです。
- メーカーとして優劣が出る口コミ・評判は見られませんでした。
【検証結果】Picky‘s編集部が出すベスト除雪機は‥‥?
前章の検証ポイント7つから、Picky‘s編集部がベスト除雪機メーカーを決定します!
性能面で大きな差がないことを考えると、圧倒的に安いハイガーHG-K1101Qがベスト除雪機でした。
今回の除雪機5つの検証ポイントをチャートにまとめました。
除雪能力は3メーカーともに満点。雪詰まりの有無・操作性で若干の差が出た結果になりました。
「ハイガーは、ヤマハ・ホンダの半額以下の価格だから、除雪性能は大丈夫?」「使いにくくて、すぐ不具合は起きるんじゃない?」と不安がありましたが、まったくそんなことはありませんでした!
正直言うと、ヤマハ・ホンダと遜色ない除雪性能には、検証チームも驚きを隠せませんでした。
雪に乗り上げたり、組立が大変等のBadポイントはもちろんありましたが、それを差し引いてもハイガーの除雪性能・操作性の良さ・雪詰まりが発生しないことから優秀な除雪機だと自信をもって証明ができたと言えます。
家庭用の除雪機として、安くてクオリティも安定しているハイガーはまさにベスト除雪機と言えるでしょう。
- 除雪性能の高さ◎:大手メーカーのヤマハ・ホンダと遜色ない除雪性能あり
- コスパ良し◎:ヤマハ・ホンダは約50万円に対し、ハイガーは約25万円で半額にも関わらず価格差を感じない性能あり
- 操作性◎:女性も使いやすいほど取り回しが良い。雪詰まりなくサクサク除雪ができた
編集部
Picky‘sでは、ハイガー製の除雪機をレビューした記事を公開しています。ぜひ参考にしてください。
関連記事:【実機レビュー】ハイガーの電動除雪機YS-GM921701は使えない?実際の口コミ・評判をまとめ
関連記事:【実機レビュー】電動の小型除雪機ハイガーSNE402を女性スタッフが検証!充電の持ちも紹介
関連記事:【実機レビュー】除雪機のハイガーHG-K1101Qは買い?最上位機種の感想
関連記事:【修理体験記】ハイガーの除雪機をサポートセンターに相談して実際にメンテナンスしてみた!
なぜハイガーには「使えない」の口コミがあるのか?調査してみた
ハイガーの除雪機はPicky‘s編集部が自信をもっておすすめできます。
しかし、ハイガー除雪機に関する口コミを調べてみると「使えない」といった声も散見されます。
Picky’sの検証では、使えないとまで感じるレベルで気になる部分はありませんでした。ここでは「使えない」と言われる要因と対策をご紹介します。
主な要因は3つ「除雪機選びが合っていない」「組立が大変」「雪に乗り上げる」
なぜネットでは「ハイガーの除雪機は使えない」といった声があるのでしょうか。Picky’s編集部で調べた結果では、主に以下が原因として考えられます。
- 地域や雪質・雪の量と商品のモデルが合っていない
- 組立が大変
- 本体が軽いので雪に乗り上げる事がある
要因①:商品選びが合っておらず、商品の良さを発揮できない
特に1の「商品選びが合っていない」が原因として多いようです。除雪は雪の質や量に対して、最適な除雪機の馬力や重さがあります。雪に適していない除雪機を使用すると、思ったように除雪できない場合は確かにあるかもしれません。
例えば今回検証したHG-K1101Qは除雪高50cmまで対応する万能モデルですが、60cmや70cmの雪に対しては除雪能力が不足します。その場合、もう少しスペックの高い除雪機を選ばないと「ハイガーは使えない」と感じる口コミになると思いました。
要因②:組立が大変で、開封から完成まで3時間かかる機種もある
また、使えないという口コミの理由の中には、「ヤマハだったら組立なくすぐに使えたのに」も見られました。
ヤマハ・ホンダは購入したら組立なしですぐに使用ができるのに対し、ハイガーは機種によっては30分でできるものから、1時間~3時間かかる機種もありました。検証中もこの組立の大変さが大きくマイナスポイントになると感じました。
ただハイガーは組立を自分でする分、お買い求めやすい価格になっています。
ハイガーの公式YouTubeには、除雪機の組立の解説動画があるので参考にすると組立しやすいと思いました。
要因③:本体が軽いので雪に乗り上げるor空転することがある
今回の検証で気になった点は、「雪に乗り上げてしまう」「雪に刃が食い込まない」の2点です。特に重い雪に対して、本体が乗り上げてしまったり、雪の壁に刃が食い込まなかったりするケースがありました。
おそらく原因は、ハイガーHG-K1101Qの125kgという「本体の軽さ」です。軽いとどうしてもタイヤや刃が雪に食い込まず、乗り上げたり進まなかったりといった現象が起きやすくなります。ただ、本体が軽いと取り回ししやすかったり、運搬しやすいといったメリットもあるので一概にデメリットとは言えません。
本体が軽いのは欠点ではなく「特性・特徴」と考えたほうが良いでしょう。乗り上げたり、雪に食い込まない場合は一度戻して再度除雪を行ったり、何回かに分けて除雪すれば問題ありません。
以下は各3社がスタックした時の様子を動画におさめました。
編集部
「使えない」と後悔しない!除雪機の選び方はここを見よう!
ハイガーの除雪機は自分が除雪したい地域や雪質に合わせて選べば「使えない」となる事はありません。
ハイガーの除雪機は、雪の量や雪質に合わせて積雪量30cm未満から54cm高まで対応する除雪機を10機種以上を販売しています。そのため、必ずお住まいの地域や雪質に合った除雪機を選びましょう。
どのモデルを買えばいいのかわからないという方は、ハイガーに問い合わせるか、ハイガーのランディングページが分かりやすいので、ぜひご覧ください。
ハイガーの今後の取り組みについて、ハイガーの創業者に話を聞いてみました!ぜひご覧ください。
関連記事:品質と価格で高コスパを誇るハイガーとは?世界で売れる除雪機の理由を創業者に聞いてみた
結論:ハイガーはコスパ最高の除雪機だった
今回比較検証したのは、家庭向け除雪機の「ハイガー HG-K1101Q」「ヤマハ YT660」「ホンダ HSS970i(J)」3台です。
検証前は、価格差を考えて「HG-K1101Qは大手メーカーほどの除雪能力は無いんじゃないのか?」と考えていましたが、検証の結果は「ほぼ同性能」でした。
- ハイガーは大手メーカーの半額以下でほぼ同等の除雪性能を発揮した
- ヤマハとホンダは完璧な除雪性能を見せつけたが、家庭用としては非常に高額
簡潔にまとめると、「ハイガー除雪機は大手メーカー除雪機の半額以下で、ほぼ同等の除雪性能を発揮した」です。
もちろん純粋な除雪性能や機能面で考えると、ハイガーはサポートの弱さなどほんのわずかに見劣りする部分があったのは事実です。ですが、同じ価格ならともかくこれだけ大きな価格差がありながら、見劣りする部分がわずかしかない点は素晴らしいと思います。
「必要十分な性能を持った、お手頃価格の除雪機が欲しい!」と考えている方には絶対ハイガーの除雪機がおすすめです。
Picky’sでは、このほかにも除雪機や雪対策グッズに関する記事を執筆しています。毎年雪に悩んでいる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
関連記事:【家庭用に人気の小型も】除雪機おすすめランキング15選! ホンダ・ヤマハも紹介