GoPro HERO8には、強力な手振れ補正機能「ハイパースムーズ2.0」が搭載されています。
このハイパースムーズ2.0は4段階で手振れ補正レベルが設定でき、撮影シーンに合わせて調節できる点がポイントです。
特に、4段階のうち「高」「ブースト」の2モードでは、HERO7のハイパースムーズを超える非常に強力な補正がかかります。
この機能の進化によって、激しいアクションの撮影でも見やすい動画を撮影することが可能になりました。
HERO7の手振れ補正機能「ハイパースムーズ」もかなり強力だったんですけどね…それをさらに進化させたHERO8のハイパースムーズ2.0。
どのくらいすごいのか、興味ありませんか?
今回、編集部でHERO8の手振れ補正機能、「ハイパースムーズ2.0」について徹底的に調べました。
目次
ハイパースムーズ2.0とは?
HERO8に搭載されているハイパースムーズ2.0とは、GoProシリーズの中でも過去最高の手振れ補正がかけられる機能です。
HERO6までの手振れ補正機能では、ガタガタ揺れるアクションの動画撮影はやや厳しかったです。
普通に歩く動画くらいであれば十分ですが、少し早めのランニングや自転車、バイクといった揺れる撮影ではどうしても撮影画面が細かく振動してしまっていました。
小さい揺れでも見ている側にはストレスになりますし、大きくガタガタしている動画を見たら酔ってしまう可能性もあります。
そんな厄介な揺れを軽減するために、HERO7にはさらに強力な手振れ補正機能「ハイパースムーズ」が搭載されました。
このHERO7に搭載された手振れ補正機能は、「ジンバル不要」とまで言われた強力な手振れ補正。
このおかげで、HERO7からはスノーボードやバイクといった揺れる動画の撮影も非常に滑らかになりました。
スノボではなく、マウンテンバイクで崖を駆け降りるといった、もっと小さくガタガタ揺れるといったアクションの撮影もほとんど揺れることはありませんでした。
そんな強力なHERO7の手振れ補正をさらに強力に進化させたのがHERO8のハイパースムーズ2.0です。
どのくらい強力になったのかわかる動画を撮ってきたのでこちらをご覧ください。
手ぶれ補正がさらに強力に
ハイパースムーズ2.0は補正レベルを以下の4段階で設定できます。
モード名 | 効果 |
---|---|
オフ | 手振れ補正機能なし |
オン | HERO7のハイパースムーズと同機能 |
高 | ハイパースムーズより高い補正でクロップ率変わらず |
ブースト | 過去最高の強力補正 ただしクロップ率が上がる |
中でも「高」と「ブースト」はHERO7以上の補正がかかり、どんなに激しいアクションでも動画の揺れを最小限に抑えてくれます。
各手振れ補正のレベルを詳しく見ていきましょう。
ハイパースムーズ2.0をオフ
オフはその名の通り、手振れ補正をいっさいかけない状態です。
この状態だと、撮影者の動きがリアルに伝わります。
わざとブレが欲しい時など、よほどの特別な状況下でない限り、あまり使う機会はないと思います。
ハイパースムーズ2.0をオン
オンにするとHERO7のハイパースムーズと同じレベルの補正がかかります。
しかも、HERO7ではこのハイパースムーズが使用できるフレームレートには制限がありましたが、HERO8ではすべてに対応しています。
どんな状況下でも安定した効果を発揮してくれます。
ただ、次に説明する「高」が非常に優秀な機能なので、個人的にはこの機能の出番も少ないかな、と思います。
ハイパースムーズ2.0「高」
おそらくHERO8で一番使用頻度の高い機能がこの「高」です。
というのも、この「高」はHERO7のハイパースムーズよりも強力な補正がかかるうえ、クロップ率は同程度。
通常、補正をかければかけるほどクロップ率が上がってしまうのですが、HERO8ではクロップ率を維持したまま強力な補正がかかるようになっています。
それがこの「高」モードです。
ちょっと難しい説明になってしまいましたが、簡単に言うと「HERO7と同じ性能でより強い手振れ補正がかかりますよ」と覚えておけばOKです。
特にこだわりがなければ、常にこの「高」にしておくといいでしょう。
ハイパースムーズ2.0「ブースト」
HERO8のハイパースムーズの目玉機能がこのブーストモードです。
HERO7より強力な手振れ補正がかかる「高」モードを、さらに上回るこの「ブースト」モード。
非常に激しいスポーツやアクションを行っても画面の揺れは非常に小さく、安定した動画撮影が可能になります。
その補正のかかり具合は違和感を覚えるほど。
ただし、このブーストモードのデメリットとしてややクロップ率が高くなってしまいます。
よほど激しいアクションを撮影しない限りは「高」で十分だと思います。
ハイパースムーズ機能はこれだけ進化した!
今までもHERO7からHERO8へのハイパースムーズ機能の進化について書いてきましたが、文字よりも動画の方がその違いをはっきりと感じていただけると思います。
分かりやすく比較した以下の動画をご覧ください。
なお、「オン」がHERO7のハイパースムーズ機能に相当します。
「オン」(HERO7相当)と、「高」「ブースト」(HERO8)の2つを比較してみるとHERO7からの手振れ補正の進化がより分かると思います。
HERO7のハイパースムーズと同程度の「オン」でも安定した動画撮影ができていますが…「高」や「ブースト」に至ってはレベルが違いますね。
どんな激しく揺れるアクションでも画面が安定しています。
スマホとGoPro HERO8 Blackで手振れ補正を比較
iPhoneなどのスマホと比較してもGoProの手振れ補正の強力さは一目瞭然です。
実際に私が持っているiPhone8とGoPro HERO8 Blackを同時に録画開始し撮影してきました。
画角の違いや手ブレの違いを見てみください。
スマホは写真を撮るだけなら非常に手軽ですが、やはり動画を撮るなら映像の綺麗さからしても見やすさからしてもGoProの方が断然いいですね。
過去最強のスタビライザー機能
HERO8の手振れ補正は過去最強レベル。
特にブースト機能は、ややオーバースペックとも言えるほどの効果です。
そのため、旧HEROモデルのように手振れ機能を補うためのKarma Grip(GoProの純正ジンバル)などのアクセサリーを購入する必要がありません。
確かに先ほどの動画のようにあれだけ激しいアクションをしてもブレないなら、わざわざ高価なジンバルを買う必要はないですね。
そういう意味でHERO8はコスパもいい機種と言えるでしょう。
HERO6、HERO7、HERO8の手振れ機能を徹底比較
最後に、今回のHERO8のハイパースムーズ2.0を、過去のHEROシリーズと比較してみましょう。
HERO6の手振れ補正機能 |
HERO7のハイパースムーズ |
HERO8のハイパースムーズ2.0 |
この3つの比較です。
まずはPicky’s編集部で撮影したHERO6の手振れ補正から。
動きに対して揺れが少ないので強力な補正がかかっているのは間違いありませんが、やはり画面が振動でガタガタしています。
リアルな迫力は伝わるのですが、これを長時間見ると疲れそうですね。
次にこちらも編集部で撮影した、HERO7のハイパースムーズとHERO8のハイパースムーズ2.0ブーストの比較です。
HERO7も相当滑らかですが、HERO8は車の揺れに対しても上下のブレがほとんどありません。
この動画では車を使って試しましたが、ハイパースムーズ2.0はもっと激しい動きのあるシーンでも威力を発揮します。
未舗装路をバイクで走るとか、スノボのトリックを決める時など、より大きなアクションがあるシーンでこのブースト機能の効果をよりはっきり感じられるはずです。
ハイパースムーズは画角が狭くなる
実は世代にかかわらず、ハイパースムーズを使用すると画角が切り取られて撮影範囲が少し狭くなります。
画角を切り取ることを「クロップする」といいますが、この場合「オン」と「高」の設定で約10パーセント、「ブースト」の設定だと20パーセント画角がクロップされます。
上の画像では、解像度を1080pや4Kに設定したときの画角を示しています。
灰色の部分を「オフ」の時の画角だとすると、黄色い領域が「オン」または「高」に設定したときの画角、水色の領域が「ブースト」に設定したときの画角になります。
画面に映る範囲を狭めることで画像をずらす余裕が確保でき、カメラ内で動画の揺れを修正しているとのこと。
映る範囲が狭くなることを考えても「高」のモードが一番バランスよく使えます。
おすすめはハイパースムーズ「高」
GoPro HERO8 Blackに搭載されたハイパースムーズ2.0ですが、使うなら「高」のモードがおすすめです。
安定した手振れ補正機能を実現してくれますし、画面に映る範囲がブーストよりも狭くならないので、一番使い勝手がいいです。
それに日常使いにしてもちょっとしたアクティビティにしてもブーストを使うまでのシーンってなかなかないです。
映像は少し揺れてても臨場感が伝わっていいものですが、やはりなめらかな映像は見やすいです。
まるで映画のようなワンシーンも手振れを抑えるだけで表現できますので、ぜひ試してみてください!
HERO8のハイパースムーズ2.0はどんなに激しいアクションでも安定する最強の手振れ補正!
過去最強の手振れ補正機能ハイパースムーズ2.0を搭載したGoPro HERO8 Black。
ハイパースムーズ2.0は4段階で補正レベルが調節できるので、日常撮影から激しいアクションを伴うスポーツまでどんな撮影にも対応できます。
ただ、HERO7のハイパースムーズも非常に高性能です。
日常のアクションくらいであればHERO7でも十分な気もしますね。
HERO7とHERO8、今現在どっちを買おうか悩んでいる方は、まずはレンタルでどちらか、もしくは両方借りてみるという手もあります。
GoProは決して安い買い物ではありません。
まずはレンタルで数日使ってみて、自分の撮影したい動画や予算に合った機種を買ってみてはいかがでしょうか。
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