フロッピーディスクは2011年に生産終了し、多くは耐用年数を過ぎているためいつ壊れてもおかしくありません。
ある日突然フロッピーディスクからデータが読み取れなくなったときは、データ復旧業者に依頼しましょう。データ復旧業者に依頼すれば、高い確率で消去した・壊れたフロッピーディスクからデータ取り出しと復元ができます。
ただ、データ復旧サービスといってもどこで対応してくれるのか、また料金はいくらかかるのか不安ですよね。
そこで今回は、フロッピーディスクのデータ復旧業者について解説します。フロッピーディスクのデータが破損する理由や原因、業者の選び方、対応可能なおすすめのデータ復旧業者など、フロッピーディスクを扱っている方必見の内容です。
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目次
フロッピーディスクのデータが破損する理由・原因
フロッピーディスクのデータが、ある日突然読み込めなくなる原因は主に4つです。
- 間違えてデータ消去してしまった・フォーマットしてしまった
- フロッピーディスクの傷・汚れ
- アクセス過多や経年劣化による摩耗
- 内部のファイルシステム異常
各原因の内容と対処方法について解説します。
編集部
間違えてデータ消去してしまった・フォーマットしてしまった
よくあるトラブルが「操作を間違えてフロッピーディスクのデータを消してしまった」です。データを消去してしまうと、当然ファイルやデータが消えて読み込めなくなります。
ただ、一見消去によって消えてしまったデータも、フロッピーディスクの奥底に「データの残骸」が残っている可能性が高いです。この場合、データ復旧ソフトを利用したりデータ復旧業者に依頼すれば、大部分のデータが戻るかもしれません。
ただし、消去してしまったあとに余計な操作を行うと、データの残骸がどんどん上書きされてしまい復旧の確率が大幅に下がります。もし誤ってフロッピーディスクのデータを消去してしまったら、それ以上操作せずすぐにデータ復旧業者に依頼しましょう。
編集部
フロッピーディスクの傷・汚れ
フロッピーディスクの内部、磁気ディスク部分に物理的な傷や汚れがあると読み込めなくなります。傷や汚れのほか、近年では長期保存によるカビが発生するケースも多いそうです。
傷や異物があると、ドライブ(読み取り装置)の中で異音が鳴ったり、アクセスに時間がかかったうえでエラーが出るといった症状が現れます。ディスクに傷があっても、中のデータ自体は無事なケースが多いため、それ以上読み取りや操作をせずにデータ復旧業者へ依頼しましょう。
編集部
アクセス過多や経年劣化による摩耗
フロッピーディスクを何千回も使用したり、使っていなくても保存しているだけでも寿命を迎えてエラーが起こる可能性があります。
フロッピーディスクの寿命は2~10年ほどです。フロッピーディスクの生産終了が2011年ですので、現在世の中にあるフロッピーディスクは理論上すべて寿命を迎えている状態と言えます。もちろんあくまで10年は理論上の数値で、中には10年以上経過しても使用できているケースもありますが、いつエラーが起こってもおかしくありません。
寿命による主な症状としては、フロッピーディスクをドライブに入れてもデータが出ず「フォーマットしますか?」とメッセージが出ます。もし放置による劣化や、アクセス過多による摩耗エラーが起きた場合でも、データ復旧業者に依頼すればデータ復旧は可能です。
編集部
内部のファイルシステム異常
傷や汚れ、寿命や摩耗以外でもアクセスエラーが起こります。セクタ不良やファイルシステム異常といったいわゆる「論理障害」です。症状としては、画面上に「CRCエラー・巡回冗長エラー」のメッセージが表示されるケースが多いようです。
論理障害は、軽度であればデータ復旧ソフトやデータ復旧業者で大部分が復元可能です。他の症状同様、余計な操作をせず復旧ソフトを使用するか、復旧業者に依頼するといいでしょう。
編集部
フロッピーディスクのデータが読み込めないときの対処法
- 別のドライブやフロッピーディスクを使って試してみる
- エラーチェックを行う
フロッピーディスクが読み込めなくなった際は、上記の方法を試してみてもいいでしょう。原因が特定できる場合や、再度データが読み込める可能性があります。
ただし、基本的に記憶媒体は「余計なアクションを行えば行うほど、データ復旧の確率が低くなる」特徴があります。より確実にデータ復旧をしたい場合は、異常があった時点でそれ以上何もせずデータ復旧を行うのがおすすめです。
別のドライブやフロッピーディスクを使って試してみる
もしほかのフロッピーディスクがあれば、エラーが起きたフロッピーディスクドライブに入れて読み込めるかどうか試してみて下さい。もしほかのフロッピーディスクが正常に読めるようであれば、エラーが起きたフロッピーディスクに問題があります。
逆に、別のフロッピーディスクも読み込めないようであればフロッピーディスクではなく、ドライブ側に問題があるかもしれません。別のドライブに入れて正常に読めるようであれば間違いないでしょう。
編集部
エラーチェックを行う
パソコンには、各ドライブのエラーをチェックできる「エラーチェック機能」が搭載されています。エラーチェック機能を使用すれば、ドライブに異常がないか確認が可能です。
エラーチェックの方法はWindowsのバージョンにより異なりますが、各ドライブの「プロパティ」からチェックできます。簡易的な不良であれば、ファイルシステムのエラー修復で復元できるかもしれません。
編集部
フロッピーディスクデータ復旧業者の選び方
フロッピーディスク業者の選び方は、基本的にはほかのメディアでデータ復旧業者を選ぶときと同じです。
そのため、今回は主にフロッピーディスク特有の項目について解説します。より詳しいデータ復旧業者の選び方を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【悪質業者を排除】HDDデータ復旧業者おすすめ18選 ! 評判や価格を比較|復旧率は意味がない?
フロッピーディスクのデータ復旧に対応しているかどうかチェック
一番重要な点が、「フロッピーディスクのデータ復旧に対応しているデータ復旧業者かどうか」です。多くのデータ復旧業者では、現在主要のメディアであるHDDやSSDには対応していますが、フロッピーディスクに関しては対応が分かれます。
そのため、データ復旧業者のウェブサイトをチェックし、「対応メディア」の欄にフロッピーディスクと記載されている業者に依頼するとスムーズです。
編集部
フロッピーディスクのデータ復旧技術力・復旧実績で選ぶ
フロッピーディスクのデータ復旧を依頼する際は、「フロッピーディスクのデータ復旧技術力や復旧実績のある業者に依頼する」のがおすすめです。フロッピーディスクのデータ復旧そのもの難易度はSSDやNASほど高くありませんが、古いメディアのため復旧経験が少ない業者や、そもそもノウハウのない業者もいます。
できれば、フロッピーディスク全盛期よりデータ復旧を行っている老舗のデータ復旧業者で、さらに経験やノウハウが豊富な大手を選ぶと間違いありません。特に大手であれば、問い合わせの段階で「できる・できない」を含めてはっきりと答えてくれます。
編集部
料金のわかりやすさ・価格で選ぶ
データ復旧業者の費用は業者やメディア、またトラブルの症状によって大きく異なります。フロッピーディスクは容量が小さいため、データ復旧費用はほかのメディアよりも安いケースが多いようですが、それでも実際に初期診断しないと正確な料金は分からないケースが多いです。そのため、業者によっては作業後に想定外の費用がかかる場合があります。
多少の差異はどうしても起こってしまいますが、できる限りギャップが大きくならないよう、事前にきちんと料金について相談に乗ってくれる優良な業者を選びましょう。優良な業者を選ぶポイントは以下の通りです。
- サイトに料金が分かりやすく表示されている業者
- データが復旧した場合のみ支払いが発生する「完全成果報酬型」の業者
- 問い合わせた際にある程度概算や最大費用等の質問に答えてくれる業者
逆に料金についてはぐらかしたり、「早くしないとデータが消える」と言って作業依頼を急かすような業者は避けた方がいいでしょう。
編集部
フロッピーディスクおすすめデータ復旧業者 比較表
商品 | 公式サイト | 運営会社 | 運営年数 | 所在地 | 電話番号 | 営業時間 | 見積もり費用/診断料 | フロッピーディスク復旧費用 | セキュリティ | 店舗持ち込み | 完全成果報酬制 | |
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アドバンスデザイン | 公式サイト | アドバンスデザイン株式会社 | 1995年 | 東京都千代田区 | 0120ー290ー189 | 平日9:00~17:30 | 無料 | 要問合せ | ○ | ○ | ○ | |
WinDiskRescue | 公式サイト | 株式会社くまなんピーシーネット | 2002年 | 熊本県熊本市 | 0570-020-907 | AM 9:00~PM 7:00 | 無料 | 27,500円~ | 機密保持誓約書/プライバシーマーク | 〇 | 〇 | |
デジタルデータリカバリー | 公式サイト | デジタルデータソリューション株式会社 | 1999年 | 東京都港区 | 0120-706-332 | 24時間365日 | 無料 | 要問い合わせ | ISO27001 | 〇 | 〇 | |
データSOS | 公式サイト | オーインクメディアサービス株式会社 | 1997年 | 東京都千代田区 | 03-5833-0522 | 9:30~18:00 | 無料 | 41,800円(税込) | 秘密保持契約 | 〇 | 〇 |
フロッピーディスクおすすめデータ復旧業者4選
日本データ復旧協会常加入企業で安心して依頼できる復旧業者
アドバンスデザインは、日本データ復旧協会(DRAJ)の加入企業、常任理事企業で日本のデータ復旧業界をけん引しているデータ復旧業者です。
アドバンスデザインはデータ復旧業者の中で最も歴史が古く、法人や個人問わず幅広い復旧実績があります。データ復旧業者の中には悪質なデータ復旧業者もいるため、不当な請求を受けないようアドバンスデザインのようなDRAJに加入している業者に依頼しましょう。
もちろんアドバンスデザインは技術力も業界トップクラス。フロッピーディスクをはじめどんなデバイスも高い確率でデータを復元してくれます。オンサイト復旧需要も増えており、都内であれば出張初期診断は無料なので法人にもおすすめです。
重度の障害からも復旧可能なデータ復旧業者
WinDiskRescueは、クリーンルームをはじめとする最新設備を自社完備し、国内最高水準のデータ復旧技術を持った熊本県のデータ復旧業者です。2002年から20年以上に渡り、あらゆるメディアからデータの復旧を行ってきた実績があります。
フロッピーディスクのデータ復旧に関しては、論理障害・物理障害いずれの障害からもデータ復旧が可能です。対応フロッピーもWindows・MS-DOS・PC-PTOS・NC工作機・ワープロなどあらゆるフロッピーディスクに対応。WinDiskRescueのウェブサイトでは、データ復旧業者の中でも特に詳しくフロッピーディスクの復旧について解説しています。
フロッピーディスクのデータ復旧実績やノウハウが豊富で、さらに対応や価格すべてが高水準。フロッピーディスクのデータトラブルが起きた際、真っ先に相談をおすすめする業者です。
日本の大手データ復旧会社!あらゆるデバイスにも対応◎
東京港区にあるデジタルデータリカバリーは、25年以上に渡りデータ復旧を行ってきた日本でも屈指の大手データ復旧サービスです。国内最高水準の技術力を持ち、その高い技術力によるデータ復旧率は95.2%。個人・法人・官公庁問わず多くのお客様のデータ復旧を行っています。
デジタルデータリカバリーのウェブサイトにはフロッピーディスクの復旧に関する記載はありませんが、フロッピーディスクのデータ復旧にも対応しているそうです。以前Picky'sでデジタルデータリカバリーにインタビューを行った際に確認しました。
フロッピーディスクのデータ復旧技術も国内最高峰です。どうしても復元したい大事なデータが入ったディスクにトラブルが起きた際は、デジタルデータリカバリーに相談してみてはいかがでしょうか。
大手ならではの丁寧な電話対応で、料金やサービスについてもしっかりと答えてくれます。24時間365日対応で緊急時も安心です。
デジタルデータリカバリーのインタビューに興味のある方は、以下の記事もぜひチェックしてみて下さい。
関連記事:業界NO1のデジタルデータソリューションが目指す「できる限りオープンなデータ復旧サービス」とは?
完全定額制で安心◎高い技術力と堅実なデータ復旧業者
データSOSは、東京都千代田区秋葉原に店舗を構える1997年創業のデータ復旧業者です。今回紹介している業者の中では決して大手ではありませんが、自社設備と高い技術力を持ち、堅実なデータ復旧サービスを提供しています。
また、データSOSには国家資格の「情報処理安全確保支援士」を持つ女性スタッフが在籍しており、女性のプライバシーに配慮したデータ復旧が可能です。
データSOSはHDDやSSDはもちろん、フロッピーディスクのデータ復旧にも強く、3.5インチ・5インチ・MOとあらゆる媒体に対応。しかも料金はデータ復旧サービスでは珍しい完全定額制の税込41,800円。作業終了後に想定外の請求をされる心配はありません。
予算が限られている法人や企業、データ復旧費用の金額が不安な方は、完全定額制のデータSOSに依頼してみてはいかがでしょうか。
フロッピーディスクのデータ復旧に関するよくある質問
最後に、フロッピーディスクのデータ復旧に関するよくある質問をQ&A方式でまとめました。
フロッピーディスクはどこで買える?
そもそもフロッピーディスクとは何ですか?
容量は約1.2MBほどしかなく、2000年代以降はより大容量のCD・DVD・HDD・USBメモリーに変わっていきました。ただ、現在でも一部の企業や官公庁でフロッピーディスクを使用しています。
フロッピーディスクの捨て方は?
フロッピーはいつ壊れてもおかしくない!事前にデータ復旧業者をチェックしておこう!
現在市場にあるフロッピーディスクのほぼすべてが、理論上の耐用年数を大幅に超えています。一言で言えば「今日明日壊れてデータが読めなくなってもおかしくない」状態です。早めにデータや設備の移行を行うか、万が一に備えて信頼できるデータ復旧業者を調べておいてください。
- フロッピーディスクのデータ復旧に対応した業者を探す
- できる限り多くのデータを復元できる確かな技術力の業者を選ぶ
- 料金の説明や質問への対応がしっかりしている業者を選ぶ
万が一の際、大事なデータを1秒でも早く取り戻せるよう上記のポイントを参考に、あらかじめデータ復旧業者を探してリスク管理しておきましょう。
Picky’sでは、フロッピーディスクのデータ復旧以外にも、一般の方にはやや馴染みのないデータ復旧業界に関するさまざまな記事を書いています。現在、ほとんどの方がパソコンのHDDやスマホのSDカードといった「データ復旧が必要になる可能性のある機器」を使用しています。以下の記事を読んで、データトラブルに備えておいてください。
関連記事:【悪質業者を排除】HDDデータ復旧業者おすすめ18選 ! 評判や価格を比較|復旧率は意味がない?