有名な観光地や撮影スポットに行くと必ず三脚を使って撮影してる人がいます。
きれいな写真を取るためには必ず必要なんですが「どうして必要なの?」と思う方も多いのでは。
「三脚がなぜ必要なのか」というところから、「三脚の使い方」と「おすすめの三脚」までまとめて紹介します。
関連記事:ビデオカメラの撮影で使える!おすすめのカメラ三脚を6つ紹介!
目次
そもそも三脚って必要? 三脚が必要な場面って?
編集部
三脚で集合写真をとる
一番わかりやすい例がこれですね。
スマホのインカメならともかく、自分も写真に映るなら必要不可欠ですね。
この前成人式に行ったとき、急遽自分込みの集合写真を撮影する必要がありました。旅行などでも三脚は活躍するので、グループで一人持っていく人がいると助かります。
三脚で手ブレを防ぐ
三脚を使うと多くの場所で手ブレせずに写真を撮ることが出来ます。
例えば夜景。短くても数秒、長いと数分間はシャッターをあけっぱなしにするので、三脚がないとブレブレになってしまいます。
マコちゃん
たかし先生
関連:初心者でもできる!ミラーレスで夜景を100倍キレイに撮る方法
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同じ位置から撮影するとき
たかし先生
マコちゃん
三脚が必要なのは「集合写真」「(夜景などの)手ブレを防ぎたいとき」「タイムラプス動画を作るとき」
ビデオカメラや一眼って長時間撮影だと疲れる
長時間撮影していると、カメラやビデオの重さが肩や腕にガッツリ残ります。結構疲れるし、手ブレもしちゃうし・・・。長時間撮影のときは三脚があったほうが役立ちます。
三脚の種類
一口に三脚といっても多種多様、目的によって向いてる・向いてないがありますし、値段もピンきりです。
一般的には、雲台(カメラを固定する部分)を「自由雲台」にするか「3way雲台」にするかで別れます。
自由雲台(じゆううんだい)
こんな感じに、「ボール」とそれを固定するためのネジがあります。ネジを緩めるとボール部分が自由に回転するのでカメラをちょうどいいポジションに動かして、その後ネジを締めて固定します。
ネジを緩めてカメラの向きを変え、ネジを締める。すばやく設定できるのが特徴です。反面、「あと1ミリ動かしたい」みたいな微妙な調整は苦手です.
また、後述する3way雲台に比べてコンパクトなものが多いです。
- すばやく構図を合わせることができる
- コンパクト
- 細かい操作が苦手
3way雲台
こんな感じに、長いハンドルがついているのが特徴です。あと、動きを固定するためのネジが3つあります。
上下方向、左右方向、カメラの縦横でそれぞれ別のネジになっているので、微妙な調整(あと1ミリ右に…とか)がしやすいというのが利点。風景写真で重要な、カメラを水平にするのも自由雲台よりやりやすいです。
自由雲台だとくるくる動いてしまうのでちょっと難しいのです.
逆に、自由雲台のようにすばやく構図を変えるというのは苦手です。
「あ、あんなところに鳥がいる、撮ってみよう!」
「…あれ、三脚が動かない! あっ、このネジ緩めてなかった!」
みたいなのがちょくちょくあってストレスといえばストレス。
- 微妙な構図の調整が得意
- かさばる
- すぐに構図を変えられない
雲台は交換することもできる
マコちゃん
たかし先生
あと、この雲台ですが、取り外して別の雲台に交換することも出来ます
ただし交換できるというのは1万円台後半の製品の話。数千円台の安価な三脚は交換できないのが普通です。
- 自由雲台: すばやく構図を変更できるが細かい調整は苦手
- 3way雲台: 細かい調整ができるがすばやく構図を変えるのが苦手
- 高級な三脚は雲台を交換できる
雲台のおすすめ商品は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
関連記事:安定した撮影に!雲台おすすめ20選|種類による違いも分かりやすく解説
つぎはいよいよ使い方の説明です。
三脚の使い方
明確な使い方があるわけではありませんが
足を伸ばす
足を伸ばすときは根本の方(太い方)から優先的に伸ばしていってください。全部伸ばし切るという場合は別ですが、そうでない場合は先端の方(細い方)を優先的に畳んでください。
たかし先生
できるだけ水平にする.
足元が平らな地面なら変な伸ばし方をしない限りだいたい水平になるはずですが、岩場など、足元が水平ではないときは三脚の足の長さを調整して雲台の部分が水平になるようにします。
(必要なら)こんな変な伸ばし方でもOKです。
このとき、雲台部分に水準器が内蔵されていると便利です。
エレベーター部分はできるだけ使わない
三脚の3本の足を伸ばしきっても、さらに中央の部分を伸ばすことができます。この部分をエレベーターといったりしますが、この部分は極力使わないようにしましょう。エレベーターを伸ばすと不安定になり、ブレや転倒の原因になります。
構図(高さ)の微妙な調整に便利なので使っちゃダメってことはないですが、基本的には脚の方である程度高さを決めて、エレベーターで微調整する、といった感じでしょうか。
三脚をカメラを装着
いよいよ(?) カメラを三脚に装着します。大判カメラや業務用VTRなどは別として、一眼レフやミラーレス、コンデジなどは1/4インチねじというネジで固定します。カメラの底面にねじ穴(雌ねじ)があり、三脚の方にねじ(雄ねじ)があるのでこれを利用します。
で、装着の方法なんですが、2種類あります。
雲台に直接取り付けるタイプ
三脚(雲台)に直接カメラを取り付けるタイプです。装着時に毎回ねじをキコキコしないといけないので不便です。
が、余計な部品がないため下のクイックシュータイプよりもしっかり固定できるような気がします(高価な三脚なら、の話ですが)。
クイックシューに取り付けるタイプ
三脚に直接カメラを取り付けるのではなく、カメラに「クイックシュー」という部品を取り付けて、このクイックシュー部分を三脚(雲台)にガチャっとくっつけるタイプです。
クイックシューと雲台はレバーのようなものでロックして固定するので、三脚のねじを毎回カチャカチャ回して取り付けるより簡単です。頻繁に取り外す必要があるときには便利ですね。
クイックシュー単体でも売られているので、手持ちのカメラすべてに装着しておけば別のカメラを三脚に取り付けるときも一発です。クイックシューはコンパクトなものもあるので、普段からつけっぱなしでもそんなに問題ありません。
ただし、クイックシューが一つしか無いと、カメラを交換するときに「雲台から外す→クイックシューを外す→別のカメラにクイックシューを装着→雲台に装着」と、かえって手間がかかります。特に友達の三脚を借りるときとかは不便ですね。
また、クイックシューがないと三脚に取り付けることが出来ないので、クイックシューを家に忘れてきたりすると三脚が全く使えないという悲劇が起こります。
言い忘れましたが三脚のねじは世界中、どのメーカーでも共通ですが、クイックシューはメーカーや雲台ごとにバラバラなので、メーカーAの三脚にメーカーBのクイックシューで装着する、とかは無理です。
構図の調整
構図(カメラの向き)を調整します。
ネジで向きを調整し固定する。
自由雲台の場合はねじをゆるめて好きな方向に向けて、再びねじをロックします。ねじをロックするとき微妙にカメラの向きが変わってしまうのでそこだけ注意が必要です。
3way雲台の場合は縦横でねじが別れているので、最初に横方向をあわせてから次に縦方向をあわせる、といった感じです。自由雲台よりも手数がかかりますが、より緻密に合わせることができます。
たかし先生
手ぶれ補正はオフにしておこう
たかし先生
マコちゃん
三脚に装着した状態で手ぶれ補正をオンにすると、誤作動(ちょっとした振動に過剰に反応して、かえってブレが増える)の原因になります。高級な望遠レンズでは「三脚用」の手ブレ補正機能が用意されているものもあります。
いざ撮影
たかし先生
マコちゃん
たかし先生
コレを使えばカメラのシャッターボタンを直接押さずに撮影できます。
特に夜景などの写真を撮影する場合はシャッターボタンをぽちっと押したときのちょっとした振動が手ブレの原因になったりします。リモートレリーズを使えば直接カメラに触れずに撮影できるので手ブレを軽減できます。
また、リモートレリーズを使えばシャッターを押しっぱなしの状態にすることができるので、バルブモードで長時間シャッターをあけっぱなしにすることが出来ます(星空の撮影には必須)。直接シャッターボタンを押してもできますが、手ブレの原因になります。
カメラコーナーが充実してる家電量販店やカメラのキタムラなどに行けば普通Nikon用とCanon用くらいは売ってます。メーカー純正品もいいですが、Amazonなどではサードパーティ製もたくさんあり、純正品より高性能なタイプもあります。
僕の周りではサードパーティ製の高性能なタイプを使ってる人がおおいですね。
- 脚は太い方から伸ばす
- エレベーター部分は極力使わない(伸ばしすぎない)
- 直接装着するタイプとクイックシューを使うタイプがある
- 手ぶれ補正はオフにする
- リモートレリーズがあると便利
三脚を上手に使うとこんな写真が撮れます
たかし先生
マコちゃん
たかし先生
マコちゃん
たかし先生
三脚の選び方&おすすめの三脚
マコちゃん
たかし先生
とりあえず三脚が欲しい!
予算はあんまりないけど、「星や夜景を撮ってみたい」とか「イベントの記念写真を頼まれちゃった」なんて人におすすめなのは3000円~8000円程度で購入できる、いわゆる「ファミリー三脚」というもの。
おすすめはSLIKのGX6400。Amazonだと3000円台から売られています。
マコちゃん
たかし先生
3000円ですが(三脚界(?)では有名な)SLIKというメーカーが作っており、ある程度の品質はあります。EOS Kissなどの入門一眼レフやミラーレスカメラなどで使うならひとまずOK。星や夜景も撮れます。
ですが、1万円以上の三脚に比べるとどうしても粗が目立ちます。グラついたり雲台を交換できなかったり… でも最初の三脚としては全然問題ないと思います。
旅行に持っていけるコンパクトな三脚が欲しい
上に上げたファミリー三脚は安いんですが、そこそこ大きくて重たいため、車移動ならともかく徒歩で移動するにはジャマですし、旅行に持っていくのは面倒。
そんな人におすすめなのがトラベル三脚で、素材にカーボンを利用して軽量化したり、複雑な機構でよりコンパクトに収納できるようになっています。
おすすめはManfrottoのBeFree Carbon(MKBFRC4-BH)。Amazonだと3万円弱で売られています。
マコちゃん
たかし先生
脚部分にカーボンを使用して軽量化を図っており、GX6400より400g程軽い1.1kg。また、脚部分が180°折り曲げられる様になっていて、収納時はとてもコンパクトになります。僕が普段使っているリュックの中にギリギリ入ります。
軽量コンパクトってことはグラグラしそう…と思いきや、耐荷重は4kgなので、フルサイズ+大三元程度なら耐えられるはず.
あ、GX6400の方は耐荷重1.5kgです。
風景写真ようにしっかりした三脚が欲しい
ある程度写真にハマりだすと風景写真や(簡単な)スタジオで撮影する用のちゃんとした三脚が欲しくなります。
このジャンルは各メーカーが力を入れてるだけあっていろんなのがありますが、VelbonのSherpa 645 IIIはAmazonで★5評価が75%と高評価、お値段は約2万円。
マコちゃん
たかし先生
重さが約2.4kgと重めですが、フルサイズ一眼レフに望遠レンズの組み合わせでも安定しているとの評価。Velbonは日本メーカーで品質に一定の評価があります(SLIKも日本、Manfrottoはイタリア)。
雲台は3way雲台ですが、交換可能なので自由雲台にしたり、もっと高性能なものに交換することもできます。また、ネジなどのパーツはあとから取り寄せることもでき、自分でメンテナンスできるのは安心ですね。
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一眼レフで使う三脚についてのまとめ
風景写真や夜景、星空を撮影しようとすると三脚はほぼ必須になります。高級・高性能なものでなくても、1台持っていると役立ちます。
- 集合写真、手ブレを防ぐ、同じ位置から撮影するために三脚が必要
- 三脚には「自由雲台」と「3way雲台」がある。また、クイックシューを使うタイプと使わないタイプがある
- 脚は太い方から伸ばす。エレベーターは高くしすぎない
- 三脚使用時は手ぶれ補正を「オフ」にする
- 三脚は3000円から十数万円まで、多種多様
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