データの入ったUSBメモリを、服のポケットに入れたままうっかり洗濯してしまった!洗濯が終わって気が付いたらUSBメモリが完全に水浸し…。ですが諦めないでください。専門のデータ復旧業者に依頼すれば中のデータを取り戻せるかもしれません。
ただし、基本的には「完全水没による故障」のため、対処は慎重に行ってください。そのまま差したり中途半端に乾かして使うと、USBメモリやUSBメモリ内のデータはもちろん、接続したパソコンが故障する可能性もあります。
そこで今回は、「洗濯してしまったUSBメモリの復活方法」について解説します。洗濯してしまったUSBメモリからデータを復元する方法や、万が一の可能性に賭けて乾燥させる方法まで。
洗濯だけではなく、水をこぼしたり水たまりに落としたりした「USBメモリを水没させた場合」にも参考になる内容です。「洗濯した、水没したUSBメモリを復活、もしくはデータを取り戻せないか?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
USBメモリを洗濯・水没してしまったら絶対に使用してはいけない
USBメモリを洗濯、もしくは水没させてしまった場合、絶対にそのまま機器に接続してはいけません。「ひょっとしたら使えるんじゃないか?」や「中のデータが無事かどうか確認したい」と思う気持ちはわかりますが、水分が残ったままのUSBメモリを機器に接続するのは絶対にNGです。
USBメモリ内に残った水分が接続した機器に伝わったり、中の水分を伝って電気が内部に流れ込み機器やUSBメモリがショートする可能性があります。また、洗濯したUSBメモリを接続して通電やアクセスを行うと、もし中のデータを復旧させたいと思った場合も成功率が大幅に下がります。USBメモリの中に大事なデータが入っている場合は、機器に接続せずにすぐにデータ復旧業者に相談しましょう。
編集部
USBメモリを洗濯・水没してしまったら、買い替えorデータ復旧業者へ
USBメモリを洗濯してしまった場合、基本的に選択肢は2つしかありません。
- USBメモリと中のデータを諦めて買い替える
- データ復旧業者に依頼して中のデータを復元してもらう
ただし、データ復旧業者に依頼しても確実にデータを復元できるとは限らず、またデータ復旧作業にはやや高額な費用がかかります。そのため、USBメモリ内によほど大事なデータが入っていない限り、多くのケースでは買い替え一択でしょう。
編集部
中に大事なデータがなければ諦めて買い替える
基本的に洗濯してしまったUSBメモリは諦めて、新しいUSBを買いましょう。面倒な上、元通り使えるかどうかもわからない乾燥や分解を行ったり、高い費用をかけて修理やデータ復旧を依頼するより、買い替えた方が早くて確実です。特にUSBメモリは安価な製品が多いため、買い替えにかかる金銭的な負担もさほど大きくないでしょう。
乾燥させれば使用できる可能性もありますが、万が一使えたとしてもそのまま使い続けられるとは限りません。いつ壊れるかわからないUSBメモリを使い続けるより、新しく買ったほうが安心して使えます。
いずれにしても大前提は「洗濯したり水没したUSBメモリは処分して買い替える」です。
中に大事なデータが入っていたらデータ復旧業者に依頼して復元してもらう
USBメモリの中に大事なデータが入っている場合は、壊れたパソコン・USBメモリ・スマホからデータを復元する専門業者、「データ復旧業者」に依頼すれば中のデータを復元してもらえるかもしれません。洗濯してしまったUSBメモリの中に、仕事の資料や思い出の写真といった大事なデータが入っている場合はデータ復旧業者に依頼しましょう。
ただし、データ復旧業者でも確実にデータを復元できるとは限りません。特に水没したメディアは「重度物理障害」に分類され、データ復旧作業の中でも最高難度です。
単なるデータエラーからのデータ復旧とは違い、データ復旧業者の中でも非常に高度な知識と専門設備、豊富なノウハウと経験を持った業者でないとデータ復旧作業に取り掛かることすらできません。作業できたとしてもデータ復旧の成功率は他の障害に比べて低いです。
そのため、水没したUSBメモリのデータ復旧は、多くの業者で断られるでしょう。データ復旧業者は全国に数百社以上ありますが、水没したメディアからデータ復旧作業を行える業者は国内に10社もありません。もし依頼する場合、国内最高の技術と設備を持った一流の業者を探してください。
また、業者や復元するUSBメモリの容量にもよりますが、水没した機器からのデータ復旧には時間も人手もかかるため、データ復旧作業の料金も高額になる傾向にあります。少なくとも、一般的なトラブルからのデータ復旧よりは間違いなく高額です。
上記の点から、データ復旧業者への依頼は「コストをかけてでも取り戻したい大事なデータ」が入っている場合のみに限定しましょう。
編集部
洗濯・水没したUSBメモリからデータを復元できるデータ復旧業者の選び方
洗濯してしまった、水没してしまったUSBメモリからデータ復旧できるデータ復旧業者の選び方です。
- 水没した機器からのデータ復旧実績がある業者を選ぶ
- 成功報酬制の業者を選ぶ
何よりも重要な点が、「水没からのデータ復旧実績があるかどうか」です。
水没からデータを復元できるノウハウや設備を持っている業者は限られます。そのため、「水没からのデータ復旧実績がある業者」であれば、水没したUSBメモリのデータ復旧について相談に乗ってもらえる可能性は高いでしょう。USBメモリだけではなく、水没したHDDやSDカードからの復旧実績があれば大丈夫です。
ただし、必ず公式サイトに「どんな作業をしたのか詳しく書いてある」や「自社での作業風景写真があるかどうか」をチェックしてください。
また、できればデータが復元できた場合のみ料金を支払う「成功報酬制」の業者がおすすめです。水没した機器のデータ復旧は成功率がやや低いため、成功報酬制でない業者の場合「データを復元できなかったのに、作業料金を請求された」といったトラブルになる可能性があります。
「水没からのデータ復旧実績」「成功報酬制」、この2つの条件をクリアしているデータ復旧業者はほぼ大手データ復旧業者のみです。そのため、大手のデータ復旧業者を中心に探せば、水没したUSBメモリからデータ復旧できる業者を見つけやすいでしょう。
編集部
【比較一覧表】洗濯・水没したUSBメモリのデータが復元できるおすすめデータ復旧業者
商品 | 公式サイト | 運営会社 | 設立年 | 所在地 | 電話番号 | 営業時間 | 成功報酬制 | 水没からのデータ復旧実績 | |
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アドバンスデザイン | 公式サイト | アドバンスデザイン株式会社 | 1995年 | 東京都千代田区 | 0120-290-189 | 平日9:00~17:30 | 〇 | あり | |
A1Data | 公式サイト | A1データ株式会社 | 1994年 | 埼玉県飯能市 | 0120-413-374 | 平日9:00~18:00 | 〇 | あり | |
デジタルデータリカバリー | 公式サイト | デジタルデータソリューション株式会社 | 1999年 | 東京都港区 | 0800-000-1328 | 24時間365日 | ー | あり | |
データレスキューセンター | 公式サイト | 株式会社アラジン | 2002年 | 福岡県福岡市 | 0120-110-419 | 平日9:00~18:00 土日祝日9:00~13:00 | 〇 | あり |
【人気4選】洗濯・水没したUSBメモリのデータが復元できるおすすめデータ復旧業者
バッファロー製品のデータ復旧に強いデータ復旧業者
アドバンスデザインは、1995年創業でデータ復旧業界の中でも老舗の大手企業です。多数のデータ復旧実績を持ち、水没した機器からのデータ復旧も可能。
基本的にあらゆる症状やあらゆるメディアのデータ復旧に対応していますが、特にBUFFALO製のHDDやUSBメモリのデータ復旧が得意です。もちろんそのほかのメーカーやメディアのデータ復旧も問題ありません。
BUFFALO製のUSBメモリを水没させてしまった場合は、アドバンスデザインに相談するとより確実にデータを復元できるでしょう。
運営会社 | アドバンスデザイン株式会社 |
---|---|
設立年 | 1995年 |
所在地 | 東京都千代田区 |
電話番号 | 0120-290-189 |
営業時間 | 平日9:00~17:30 |
成功報酬制 | 〇 |
水没からのデータ復旧実績 | あり |
関連記事:[口コミで見る]アドバンスデザインを徹底検証!料金や対応まで徹底解説
30年以上の運営、8万件以上の実績を持つ国内最大手復旧業者
A1Dataは、1994年から30年以上もの間データ復旧を行ってきた、国内データ復旧業者の中でも最大手の企業です。大規模サーバーの復旧すら可能な高い技術力を持ち、復旧実績も8万件以上と圧倒的で大企業や官公庁からの依頼実績も豊富。
実績の中には、水没したHDDや洗濯してしまったUSBメモリからのデータ復旧も多数含まれています。
水没した機器からのデータ復旧は、データ復旧事例の中でも最高難度です。USBメモリ内にあるデータをより確実に復旧させたい場合は、A1Dataのような確かな知識と技術を持ったデータ復旧業者に依頼しましょう。
運営会社 | A1データ株式会社 |
---|---|
設立年 | 1994年 |
所在地 | 埼玉県飯能市 |
電話番号 | 0120-413-374 |
営業時間 | 平日9:00~18:00 |
成功報酬制 | 〇 |
水没からのデータ復旧実績 | あり |
関連記事:[評判/口コミ]A1Data(エーワンデータ)の料金や対応、口コミ、悪い評判まで徹底解説!この業者は信頼できる?
水没機器からのデータ復旧事例も豊富な国内トップクラス復旧業者
デジタルデータリカバリーは、国内でもトップクラスの技術力を持つ大手のデータ復旧業者です。水没した機器からのデータ復旧経験やノウハウも豊富で、過去には災害で3日以上水没したパソコンからのデータ復旧にも成功したそうです。
そのため、水没したUSBメモリのデータ復旧相談にも応じてもらえる可能性は高いでしょう。
もちろん破損やファイルエラーなど、水没以外でデータにアクセスできなくなった機器のデータ復旧も可能です。その復旧率は驚異の95.2%!
あらゆる障害、あらゆるメディアに対応しているデータ復旧業者のため、困ったことがあれば相談してみてはいかがでしょうか。
運営会社 | デジタルデータソリューション株式会社 |
---|---|
設立年 | 1999年 |
所在地 | 東京都港区 |
電話番号 | 0800-000-1328 |
営業時間 | 24時間365日 |
成功報酬制 | ー |
水没からのデータ復旧実績 | あり |
関連記事:【覆面調査】デジタルデータリカバリーの悪評はどうなの?口コミ/料金/営業マンなど徹底検証!
関連記事:「できる限りお客様に情報を公開する」データ復旧率95.2%を実現するデジタルデータリカバリーの挑戦とは?
データリスト&初期調査無料で安心して依頼できるデータ復旧業者
データレスキューセンターは、初期調査費が無料で、さらにデータ復旧作業前に復旧できるデータリストを提示してくれるデータ復旧業者です。また、成功報酬制でデータが無事復旧した場合のみ料金を支払うシステムになっています。
そのため、「費用を払ったのにデータが戻らなかった」というトラブルが起こる心配はありません。
もちろんデータ復旧の技術力も高く、水没した機器からのデータ復旧実績も多数あります。
水没からのデータ復旧は通常のデータ復旧に比べて成功率が低く、また費用も高額傾向です。そのため、できればデータレスキューセンターのような安心して依頼できる業者へ相談するといいでしょう。
運営会社 | 株式会社アラジン |
---|---|
設立年 | 2002年 |
所在地 | 福岡県福岡市 |
電話番号 | 0120-110-419 |
営業時間 | 平日9:00~18:00 土日祝日9:00~13:00 |
成功報酬制 | 〇 |
水没からのデータ復旧実績 | あり |
よくある質問:水に濡れたUSBメモリの水を抜く・乾燥させる方法
洗濯してしまったUSBメモリは使用せず、諦めて買い替えるかデータ復旧業者への依頼がおすすめです。ただ、よく乾かして水分を飛ばせば再び使用できる場合もあります。ここでは、水没したUSBメモリの水分をしっかり抜き、乾燥させる方法について解説します。
ただしあくまでも「使用できる可能性がある」であって、乾かしても結局使用できない場合や、機器やUSBメモリが完全に故障する可能性も0ではありません。
水浸しになったUSBメモリを乾かして使用するのは、非常にリスクの高い行為です。それでも試す場合、以下の注意点をチェックしてから試しましょう。
- 基本的には乾燥させても使用はしないほうが良い
- 「必要ではあるもののそこまで重要なデータじゃない場合」に試すこと
- リスク回避に直接機器に接続せずUSBハブを経由するのがおすすめ
- 乾燥後にデータへのアクセスに成功しても使い続けるのはNG
- データのバックアップを取ったら必ず処分する
なお今回紹介する方法は、USBメモリだけではなく水没したSDカードやスマホにも応用できます。ただし、いずれにしても非推奨です。
風通しの良い場所で数日間~1週間程度自然乾燥させる
季節や場所にもよりますが、直接日光が当たらない風通しの良い場所で数日~1週間ほど自然乾燥させると水分が抜けます。
日光が当たる場所だと太陽の熱でUSBメモリが壊れる可能性があるので注意してください。念のため、完全に乾いたと思ってからさらに数日乾燥させましょう。
乾燥後に接続する場合は、直接パソコンに接続せずUSBハブを使用して接続するのがおすすめです。万が一水分が残っていても、高価なパソコンにダメージを与えずに済みます。
編集部
乾燥剤と一緒に数日間密閉しておく
天気が悪いときや自然乾燥させる場所がない場合は、密閉容器の中に乾燥剤と水没したUSBメモリを入れて数日間放置しても水分を除去できます。
密閉容器や乾燥剤は自宅にあるものでも構いませんし、無ければ100均で手軽に入手可能です。
編集部
冷蔵庫に入れて水分を取り除く
意外な方法としては、冷蔵庫に入れて水分を飛ばす方法もあります。冷蔵庫は庫内の水分を逃がす構造になっているため、数日間USBメモリを入れておけば水分が飛ぶでしょう。
ただし、湿度を保つ構造になっている野菜室や、USBメモリ内の水分が凍る冷凍庫、凍る可能性がある冷風が直接当たる場所は厳禁です。
無水アルコールに浸して水分を分離させる
やや高度な方法ですが、無水アルコール(エタノール)の中にUSBをつけて水分を取り除く方法もあります。無水アルコールは水分を含んでいないため、水分を含んだUSBメモリを入れるとUSBメモリに付着していた水分が分離します。
無水アルコールの中に水没したUSBメモリを入れて十分に浸したら、取り出して日の当たらない場所で数時間乾燥させましょう。
無水アルコールはドラッグストアやホームセンター、楽天市場やAmazonで購入できます。「特定アルコール」と記載されていれば、購入の際に資格や許可は不要です。
編集部
USBメモリを水没から守るアイテム
最後に、USBメモリを水没から守るためのアイテムを紹介します。落としたり、水に濡らしたりしやすい方はあらかじめ防水アイテムで対策しておきましょう。
防水・防塵・耐衝撃とトラブルに強い防水USBメモリ
USBメモリの中には、水やほこり、落下の衝撃に強いタイプも販売されています。うっかりしやすい方は、防水・防塵・耐衝撃USBメモリを買うといいでしょう。価格も決して高額ではありません。
洗濯にまで耐えられるかどうかは検証できませんが、それでも通常のUSBメモリよりは故障の可能性は低くなるはずです。
USBメモリやスマホを水から守る防水ポーチ
普段USBメモリを持ち歩く方や、突然の雨からガジェット類を守りたい方は防水ポーチがおすすめです。日常だけではなく、レジャーで水遊びの際スマホを守る用途にも使えます。
USBメモリを洗濯・水没してしまったら処分するかデータ復旧専門業者へ!
USBメモリを洗濯してしまった場合、水没扱いで使用不可となるため基本的には処分した方がいいでしょう。ただし、中に大事なデータが入っている場合はデータ復旧業者に相談してみてください。
- 基本的にはそのまま処分・廃棄がおすすめ
- データ復旧業者へ相談すればデータを復元できる可能性がある
- USBメモリを乾燥させて使う方法もあるがおすすめはしない
通常、洗濯した時点で使用できなくなる可能性も高いです。そのため、できれば普段からUSBを水に濡らしたり、洗濯しないよう気を付けましょう。
Picky’sでは、ほかにもUSBメモリや、USBメモリのトラブル対処に関する記事を多数執筆しています。以下の記事もぜひ読んでみてください。
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関連記事:壊れたUSBメモリからデータ復旧させる方法について解説!実際の復旧手順も
関連記事:【完全無料のソフトも】USBメモリのデータ復旧おすすめ業者!自分でできる?料金も解説
また「データ復旧業者ってなに?」や「データ復旧業者ってどうやって選べばいいの?」といったデータ復旧業者に関する記事も執筆しています。データ復旧業者を検討している方は以下の記事もぜひチェックしてください。
【プロが選ぶ】信頼できるデータ復旧業者おすすめ7社を徹底比較!