PENTAX K-70はリコーのペンタックスシリーズの中でとても安くコスパが良いモデルになっています。
安いモデルではありますがペンタックスシリーズの伝統ともいえる、小型化・防塵防滴性能に関しては妥協しておらず満足できるカメラです。さらには上位機種並みに機能を豊富に備えています。
できるだけ購入費用を抑えて新品を買いたい!だけど上位機種並みの性能が欲しい」と言う、欲張りな初心者の方にオススメの一台です。
- PENTAX K−70のよいところ
- PENTAX K−70の微妙なところ
- PENTAX K−70のスペック
- PENTAX K−70がオススメな人
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目次
PENTAX K-70のよいところは?
PENTAX K−70が他のカメラより優れているところはどこでしょうか。
ここでは簡単にPENTAX K−70の良いところを紹介します。
- ISO感度の上限がとても高い
- 防水防塵対応
- 小型
- 強力な手ブレ補正機能
- 暗いときでもオートフォーカスがしっかり
- 手袋をしていても操作しやすい
- アストロレーサーで星も撮れる
暗いときに有利!ISO感度の上限がとても高い
このカメラはISO感度が102400まで常用感度になっています。ペンタックスの上限感度は少しノイズが多めなので、このカメラでノイズの少ない美しい写真を撮るにはだいたいISO50000くらいまでの考えたほうが良いと感じます。
上限感度が高いという余裕があるため、感度を抑えた状態でも他メーカーの上限値とほぼ同じ性能を持っています。自分の今のメインカメラの使える感度がだいたい1600までなので、最新のカメラには驚かされます。
タフに使える、アウトドア対応
ペンタックスと言えばどんな環境でも使うことができるアウトドアに強いカメラです。そのためどんな天候での撮影にも対応するためにボディやレンズが防塵防滴構造になっています。
ボディのボタンやダイヤルの設置箇所にシーリングを施し水滴や砂埃の進入を防ぎます。
またAW / WRレンズの装着時にはレンズとボディが一体になって防塵防滴性能を発揮し、どんな環境にも耐えることができます。
さらに過酷な環境と言えば厳寒の環境が考えられます。そのため-10度以下の環境での試験を行い、機構、回路の動作精度と安定性、応答性などをチェックし安心の動作保証を実現しています。
伝統ある徹底した小型化された一眼レフ
ペンタックスは超小型のボディに様々な機能を詰め込んだカメラを販売しています。
K-70でも防塵防滴やバリアングル液晶をしていながらも小型化を徹底的に追求し、他メーカーにはない小ささを実現しています。
さらにはレンズも小型を追求していて、DAレンズシリーズと組み合わせて使うことで、軽快にこのカメラを使うことができます。
暗いときに強い!強力な手ブレ補正機能
多くのメーカーが手ブレ補正をレンズに頼る中、ペンタックスではボディでの手ブレ補正を追求してきました。
ボディでの手ブレ補正の良いところはレンズによって補正の性能が左右されないことです。
手ブレ補正は4.5段分の補正があり、超広角から超望遠まですべて範囲で補正が可能になっています。
手ブレ補正はブレが起きやすい暗いシーン・超望遠で特に有効です。さらにカメラの動きをジャイロセンサーで検知することで、流し撮りでの手ブレ補正も可能になっています。
暗いときでもしっかりとしたオートフォーカスを
一眼レフはどんなときにもピントを正確に合わせることができる訳ではありません。
特に暗い場所ではセンサーが被写体を見つけることができずにAFが使えません。少し前のカメラは-1EVくらいまでしかピントを自動で合わせることができませんでした。
明るさの単位のこと。”段”とも言います。
-1EV明るくするということは”取り込む光を1/2倍にする”ということです。
PENTAX K-70は-3EVの低輝度オートフォーカスに対応していています。これは現行の一眼レフの低輝度オートフォーカス性能の中でトップクラスです。
これによって肉眼でもはっきり被写体を見ることができない暗いシーンでもしっかりAFでピントを合わせることができます。
≫もうピンボケとはサヨナラ!! 一眼レフ・ミラーレスのAF機能と設定まとめました
手袋をしていても得られる、しっかりとした操作感
K-70は手袋をつけた状態でのカメラの使用が想定されています。
手袋をつけた状態でもカメラをしっかり持つことができるようにグリップが少し深めに作られています。
ボタンの形状も考えて作られています。k-70では十字キーのボタンに稜線を作ることで、ボタンの境目しっかりわかるように設計されています。このため手袋をつけた状態でも確かな操作感を得ることができます。
さらには少し大きめに作られたダイヤルはとても回しやすく、ストレスの無い撮影ができます。
星好きは使いたい、アストロレーサー
ペンタックスお得意の天体撮影のための機能、それがアストロレーサーです。
一言で言うと、この簡単には写せない星の光を撮ることができる機能です。
このPentax k-70では別売りのGPSユニット「O-GPS1」を買うことで使うことができます。GPSユニットからの位置情報と、カメラ内蔵の電子コンパス、手ブレ補正機能を併用することでカメラ天体で赤道儀を用いたような写真を撮ることができます。GPS情報とカメラから得られた情報を元に天体の動きを算出し、この動きに合わせてセンサーをずらすことで、星をくっきりと写す事ができます。
≫一眼レフ・ミラーレスで夏の夜空を撮ろう!星・天の川撮影入門
画素数の上を行く、レゾリューションシステム
一般的なベイヤー方式以上の限界を超えた解像力と精緻な色再現を可能にする超精細画像の生成技術です。
これは手ブレ補正機構を利用してイメージセンサーを微少駆動させ4枚連続撮影する事で、1画素ごとにRGB全ての色情報と輝度情報を得て超精細画像を生成することができます。
文章で説明されてもわかりずらいと思うので動画でどうぞ!
PENTAX-70の微妙なところ
K-70はバッテリーの持ちが悪い?
ペンタックスK-70では長期間充電できる環境がないかもしれないときは予備バッテリーを持っていくと良いでしょう。
K-70の電池の持ちが悪いのではなく最近のカメラはモニターやWi-Fi、GPSなど電池を使う部分が増えています。
そのためバッテリーの持ちが少し悪くなっています。
PENTAX K-70の基本スペック性能表
PENTAX K-70 | |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2424万画素 |
ISO感度 | 100 ~ 102400 |
シャッター速度 | 1/6000 ~ 30秒 |
連写 | 約6.0コマ/秒 |
大きさ(幅×高さ×奥行) | 126mm×93mm×74mm |
重さ | 688g |
発売日 | 2016年7月 |
価格(公式HP) | 7万7千円 |
PENTAX K-70は本格的なカメラでありながら、デザインにもこだわりが
多くの一眼レフが無骨な黒いボディなのに対して、PENTAX K-70はデザインにもこだわって作られています。
まず電源ボタン。ペンタックスの電源ボタンはスイッチをつけると緑色に光ります。さらに動画を撮影中には緑色に光っていたものが、赤色に光るようになります。こうすることで、カメラの状態を素早く確認することができます。
さらにレンズの縁が緑色に縁取られ、すこし見た目もオシャレになっています。
気になるペンタックスK-70の販売価格は?
ボディのみでの価格
公式ホームページの販売価格は7万7千円での販売です。実際に家電量販店などのでの価格はどれぐらいでしょうか。価格比較サイトで調べてみました。最安値が、6万1千円、家電量販店では6万5千円での販売でした。
レンズキットの価格
多くの人がカメラを選ぶときはレンズキットで購入すると思います。ということでレンズキットでの販売価格の紹介です。最安値は7万9千円でした。つぎに家電量販店では8万5千円で販売されています。
(価格は2018年5月に調べたものです。)
中古での販売価格は?
まだK-70の後継モデルは発売されていませんが、発売からもうすぐ2年がたちます。中古も多く出回っています。中古でもいいのではないか?というあなたへ。現在のペンタックスk-70の価格は状態の良いもので5万円です。
最新の中古価格は以下を参考にしてみましょう。
現在の販売価格はいくらでしょうか?
PENTAX K-70価格(ボディのみ) | 現在の価格はこちら |
公式ホームページ(2018年6月) 7万7千円 |
PENTAX K-70を他のモデルと比較してみる。
カメラを購入するとき欲しいモデルの性能を調べるのも重要ですが、他の機種と比べてみてみるのも大事です。と、いうことで上位機種であるPENTAX KP と前のモデルであるPENTAX K-S2と比較してみましょう。
k-70 | KP | K-S2 | |
センサー | APS-C | APS-C | APS-C |
画素数 | 2424万画素 | 2432万画素 | 2012万画素 |
感度 | 100 ~ 102400 | 100 ~ 819200 | 100 ~ 51200 |
シャッター | 1/6000 ~ 30秒 | 1/6000 ~ 30秒 | 1/6000 ~ 30秒 |
連写 | 6.0コマ/秒 | 7.0コマ/秒 | 5.5コマ/秒 |
大きさ | 126×93×74 | 132×101×76 | 123×91×73 |
発売日 | 2016年7月 | 2017年2月 | 2015年3月 |
価格 |
7万7千円 |
13万7千円 | 7万2千円 |
これからさらに、詳しく紹介していきます。
K-70とKPの比較
この2機種の大きな違いはISO感度にあると思います。K-70が102400に対してKPでは819200もあります。
これだけで見るとK-70のISO感度がとても低いように感じますが、KPのISO感度が高すぎるだけです。感度上限が高いと室内での撮影の時に特に便利になります。
感度が高いとシャッター速度が速くできるのでブレが起こる確率を低く抑えることができます。
K-70とK-S2の違いは?
K-70はK-S2の後継機という位置づけで販売が開始されました。最近のカメラの性能は1年で格段に向上します。
この2機種は値段の差がほとんどないことを考えると性能の違いは1年で性能が上がった違いと考えるのが良いと思います。この2機種のどちらかを選ぶ場合はK-70をお勧めします。
初めての一眼レフを買おうという方も、今持っているカメラのステップアップしようと考えている方にとっても、K-70はとてもよい選択肢となるでしょう。
PENTAX K−70のレビュー・口コミ
ヨドバシカメラ PHOTO YODOBASHI
光の少ない場面でもブレずに撮れる手振れ補正、高感度撮影のノイズ軽減、高精度の追尾AF、視野率100%の光学ファインダー、Wi-Fi転送、丸洗いできそうなほど信頼のおける防塵防滴などですが、これら全てついてます。つまりK-70は家族で海や山に出かけてガンガン撮りまくれますし、じっくり三脚に据えて本格的なネイチャーフォトまえ幅広くカバーしているのです。
いくらペンタックスの防塵防滴性能が信頼できるからと言ってさすがに丸洗いしてはいけません。やるときは自己責任で(笑)しかし、それができそうなくらいしっかり作られています。
日経トレンディ
タフなのに小型で持ち歩きしやすいとなれば旅人や行楽に持ち出すファミリー層だけでなく、アウトドアスポーツが趣味の人にも最適のカメラではないだろうか。
PENTAX K−70の作例
さらに
上の2枚の写真はおそらくNDフィルターを使って撮影されたものだと思います。NDフィルターとはレンズの前につけるスモークガラスのようなものです。
これを付けるとシャッター速度を意図的に遅くすることができます。どのようなときに使うと有効か?一つ目は川の流れを表したいとき、2つ目は海や池の水面を穏やかにしたいときです。上の2つの写真は良い例です。
NDフィルターについてはこちらの記事をどうぞ!
⇒滝や花火の撮影からポートレートまで!表現を広げるNDフィルターの選び方と使い方
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この写真は夕焼けをきれいに撮った写真です。おそらくこの写真はRAWでの撮影のあと、自分で色味などを調整している写真だと思います。この方法はパソコンに一度写真を取り入れなければならず、また時間がかかるため面倒です。
そこでペンタックスの「CTE」という機能を使うと便利です。CTE機能とはホワイトバランスを色味を強調するように調節し、朝焼けや夕焼け、新緑などを人の記憶に近い色で表現することができる機能です。
PENTAX K-70のおすすめアクセサリー
カメラケース
専用のケースがあれば、もち運びにも便利ですし保管するのにも役立ちます。
ロングレンズも入るものなら、旅行先などにカメラを持っていくときも便利なのでおすすめ!
SDカード
カメラを購入するならSDカードは必須。
手持ちのものでもいいですが、SDカードを新調しておくことをおすすめします!
⇒大事なポイントは3つある 一眼レフ / ミラーレスカメラ用のSDカードの選び方
PENTAX K−70はこんな人にお勧めできる
K-70は入門機としてかなりオススメです。入門機ではありながら、本格的な写真撮影にも対応することができる性能を持っていて、かなりコスパの良いカメラです。
このモデルは多くの人が欲しいと考える一眼レフに必要なものをほとんど備えています。それでいながら価格が7万7千円で販売されているので、初めてカメラ買う方にも躊躇なく買うことができるカメラです。
- K-70はコスパが良い
- 暗くてもAFがしっかりしていて綺麗に撮れる。
- 手袋をしていてもしっかり操作ができる
- デザインもおしゃれで本格的にカメラを始めたい方におすすめ!
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