車の塗装やDIYなどに使えるスプレーガン。霧状にした塗料を噴射して、スピーディーに着色します。刷毛で塗るよりも手早く均一に仕上がるので、使ってみたい方が多いのではないでしょうか。
しかし、初心者でも簡単に使えるものがあるのか、ノズル口径やカップ容量はどれくらいが適切なのかなど、初めて買うときはわからないことがたくさんありますよね。
この記事では、スプレーガンの用途や選び方、使い方、そして人気のおすすめモデルをご紹介します。評価の高い商品を徹底的に探したので、スプレーガンの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
スプレーガンの用途とは?初心者向けからプロ用とさまざま
スプレーガンは、圧縮した空気を利用して塗料を噴射する仕組みの塗装機器。主に、次のような着色塗装に使われます。
- DIY
- プラモデル
- 車・バイク
- 外壁
- フェンス
自作の家具の塗装やバイクの部分補修塗装、車のボディ全体を塗り替える全塗装など、スプレーガンの用途は多岐にわたります。また、初心者でも扱いやすいモデルからプロ仕様の本格的なモデルまで、その種類もさまざま。
スプレーガンを選ぶ際には、用途やレベルに合っているかをチェックする必要があります。
スプレーガンを使用するために最低限必要なものは、スプレーガンのほかに塗料、エアーコンプレッサー、エアホース、洗浄用のシンナーです。エアーコンプレッサーはスプレーガンの動力源となる圧縮空気を作り出し、エアホースを通ってスプレーガンに送ります。
編集部
スプレーガンの選び方
スプレーガンは、使用目的や作業者のレベルに合ったものを選びましょう。そのほか、押さえておきたいポイントは次の通りです。
- 種類
- 噴射方式
- パターン形状
- ノズル口径
- 分解できるかどうか
- グリップの握りやすさ
- カップ容量
- 電動タイプ
用途や使い方に合わせて、スプレーガンの種類を選ぼう
スプレーガンの種類は、吸い上げ式・重力式・圧送式の3つに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
塗料を入れたまま置けて作業しやすい「吸い上げ式」
吸い上げ式のスプレーガンは、底が平らなカップを下部に取り付けるので、塗料を入れた状態で置くことができます。カップ容量の大きなモデルが多く、広範囲を塗装したいときに便利。
塗料をたくさん入れると重たくなりますが、置いたまま作業できるので、長時間の塗装が必要な方にもおすすめ。
また、作業中にカップを取り外して色合わせできる点もメリットのひとつです。
カップの角度を調節できる「重力式」はDIYに最適
重力式のスプレーガンは、上部に取り付けたカップの角度を調節できるので、DIYの細かな作業に向いています。塗料は重力によって下に落ち、少量でも最後まで使い切りやすいです。
カップ容量は小さく、軽量のモデルが多い傾向にあります。バリエーションが豊富で安価な商品もあるので、初心者の方が試しに使ってみるのにぴったりです。
一度に広い面積を塗装できる「圧送式」
圧送式は、加圧タンクやペイントポンプにホースをつなぎ、塗料をスプレーガンに送って塗装する仕組みです。大容量の塗料を使って、一度に広い面積を塗装できます。
扱い方にはコツがいるので、ペイントに慣れた方向け。2~10Lの塗料が入るモデルもあるので、家の外壁を全部塗り替えるときにもおすすめです。
噴射方式によって仕上がりが異なる
「霧化方式」や「環状テーパー方式」は、一部のスプレーガンに採用されている優れた技術です。2つの噴射方式について、そのメリットをご紹介します。
霧状に吹き付けて、滑らかに塗装する「霧化方式」
霧化方式のスプレーガンは、吹き付けるときに塗料を細かい霧状にする仕組みです。塗料が微粒化することで、滑らかな美しい仕上がりになります。
また、塗装の際に塗料ミストが跳ね返りにくいので、作業者や周りへの汚れを最小限に抑えるメリットも。無駄なく使えて、コスト削減にもつながります。
飛び散りにくい「環状テーパー方式」は仕上がりがキレイ
環状テーパー方式は、低圧力で塗料を微粒化するため、霧化方式よりもさらに塗料の飛び散りや跳ね返りを抑えます。効率よく塗装できるので無駄が出ず、仕上がりもきれい。ただし、優れた技術を採用している分、価格は高めです。
パターン形状は塗装するものに合わせよう
塗料が対象物に付着したときの模様と、噴出する塗料の霧の形を「パターン」といいます。塗装するものに合わせて、丸型・水平型・垂直型を使い分けましょう。
細かい部分を塗りやすい「丸型」
塗料を円形に吹き付ける丸型のパターンは、細かい部分への塗装に向いています。プラモデルの塗装にもおすすめ。円の大きさは調節できるので、大きな丸型にすれば、広い範囲の塗装もできます。
用途に応じて使い分けが可能で、塗料の量を調節できる点もメリットです。
縦方向に塗装するなら「水平型」
水平型は、横長の楕円形に吹き付けるパターンです。スプレーガンを縦方向に動かすと、上下左右を一度に効率よく塗り進められます。庭の柵や倉庫のシャッターなどを、手早く塗装したい方におすすめ。
縦長で横幅が狭い対象物にも向いていますが、横にはみ出さないように気を付けて塗装するのがコツです。
「垂直型」は車の塗装に便利
横に長い水平型に対して、垂直型は縦長の楕円形に噴射します。上下に長く吹き付けるので、スプレーガンを横方向に動かすと作業がスピーディー。横長の対象物に塗装すると効率的です。
車を全体的に塗り替えたいときには、垂直型が便利ですよ。
小さい部品には1mm以下のノズル口径がおすすめ
小さい部品や細かい箇所には、口径1mm以下のノズルだときれいに塗装できます。
ノズル口径は、スプレーガン先端に付いている、塗料が噴出する開口部の直径です。口径が小さいほど細かい塗装に向いていて、大きくなるほど広い範囲を効率的に塗装できるようになります。
壁や車など広い範囲を塗装するときや、粘度が高い塗料を使用するときは大きめの口径が適しています。
また、「○○塗装用」と用途を限定するスプレーガンは、ノズル口径が決まっているので迷わずに済みます。しかし、複数の用途に使えるスプレーガンは、対象物に合った口径のノズルが使えるかチェックが必要です。
塗料の種類によって最適なノズル口径も変化
塗料の種類によってノズル口径を選ぶときは、以下の表も参考にしてみてください。例えば、粘度が高くて厚塗りが必要なサフェーサーは、大きめの口径が適しています。
塗料の種類 | 特徴 | ノズル口径 |
---|---|---|
メタリック塗料 | 金属のような光沢がある | 1.4mm前後 |
パール塗料 | パールのような光沢がある | 1.4mm前後 |
クリヤコート | 上に塗り重ねてツヤを出す | 1.4mm前後 |
ソリッド塗料 | メタリックやパールが含まれていない塗料 | 1.4mm前後 |
サフェーサー | 本格的な塗装前の下地塗料 | 1.8~2mm前後 |
分解できるモデルは手入れがしやすい
塗料が詰まりやすいスプレーガンは、こまめな手入れが欠かせません。本体の分解ができてカップやノズル先端を外せるモデルだと、簡単に洗浄できるのでおすすめです。
せっかく買ったのに、塗料を詰まらせて使えなくなったらもったいないですよね。ストレスにならないように、メンテナンスが楽なスプレーガンを選びましょう。
グリップの握りやすさも大切
スプレーガンは、ピストルの引き金を引くような動作で塗料を噴射させます。そのため、グリップの握りやすさは重要です。手の大きさに合わないグリップだと、作業がしにくくなって効率が下がります。また、長時間使用すると疲れてしまう可能性も。
実店舗で確認できるなら、実際に握ってみるのがおすすめ。通販の場合は、記載されている情報や口コミを参考にしましょう。
カップ容量は1,000cc以下だと扱いやすい
広い範囲を塗装するのでなければ、塗料を入れるカップの容量は1,000cc以下がおすすめ。容量の大きなカップだと重たくなり、作業がしにくくなるからです。
初心者の方は、カップ容量が小さめのスプレーガンで、DIYや小さな部品への使用から始めるといいですよ。
ただし、対象物によっては小さすぎるカップだと塗料が途中で足りなくなるので注意しましょう。
初心者にやさしい充電式の電動タイプも
初心者の方には、扱いやすい電動タイプも向いています。電動のスプレーガンは、エアーコンプレッサーがなくても均一に塗装できるのが魅力。
充電式のコードレスタイプなら、電源のない場所でも作業できてさらに便利です。コードが絡まる煩わしさもないので、快適に作業を進められます。
安いVS 高い!スプレーガンの比較
スプレーガンには、1,000円台で買えるものから1万円以上の高価なものまであります。安いモデルと高いモデルはどこが違うのか、比べてみました。
安いスプレーガンの特徴(2,000円以下のモデル)
安いスプレーガンは、カップ容量が小さめでシンプルなつくりです。低価格ながらも、スプレー幅やパターン形状などの調整ができて、さまざまな対象物への塗装が可能。
口コミによると、仕上がりの美しさや耐久性は値段相応のようですが、使い道によっては安いもので十分だと言えます。スプレーガンを使うのが初めての方や、DIY塗装、車の部分補修などへの使用におすすめです。
- スプレーガンを使うのが初めての人
- DIY塗装や小さな箇所への塗装をしたい人
- 仕上がりの美しさにあまりこだわらない人
高いスプレーガンの特徴(1万円以上のモデル)
高いスプレーガンは、「塗着率が高い」「跳ね返りが少ない」など、プロも満足する性能の良さが目立ちます。
また、高粘度の塗料にも対応していたり、吐出量の微調整ができたりときめ細かなつくりです。無駄な飛散が抑えられると、塗料の節約にもなります。
広い範囲をムラなく塗装したい方や、とにかくきれいに仕上げたい方には高価なスプレーガンがぴったりです。
- きれいな仕上がりにこだわる人
- 広い範囲を手早く塗装したい人
- 長持ちするスプレーガンがほしい人
スプレーガンおすすめ人気ランキング比較一覧表
スプレーガンは、塗装したいものによって最適なモデルが異なります。売れ筋の商品の中から、目的に合ったものを選びましょう。
スプレーガンおすすめ人気ランキング20選
小回りが利いて細かい部分の塗装がしやすい
400mlのタンク付きスプレーガンで、本格的なプロ仕様です。重力によって落ちてくる塗料を吹き付ける重力式のスプレーガンで、小回りが利きます。
吹き付け距離は15~20cm。プラスチックや金属、木工の塗装に使えるほか、車やオートバイの塗装にも向いています。
噴霧幅と噴霧量は調節可能で、口径は3mmのほかに2mmと2.5mmもあります。エアーコンプレッサーは別途必要です。
コスパの良いスプレーガンを探している方におすすめですよ。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 3mm |
容量 | 400ml |
重量 | 本体440g+タンク90g |
塗料の飛散や跳ね返りが少なく汚れにくい低圧タイプ
低圧スプレーガンは、空気キャップの内圧力が極めて低く、噴出される空気流の速度が一般的なスプレーガンより遅くなります。
そのため、塗料ミストの飛散や跳ね返りが少なく、作業をする人や周辺環境への影響が少なくて済むのが良いところ。
また、塗装面に塗料が付着する割合が高いので、塗料の使用量を汎用スプレーガンより20~30%節約できます。
自動車や金属、木工、プラスチック、家具の塗装をしたい方におすすめ。カップは別途必要です。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1mm |
容量 | ー |
重量 | 222g |
極細ノズルで細かな塗装もきれいに仕上げる
持ちやすく、小型で軽いので作業が楽にできます。ノズル口径は0.5mmと極細。日曜大工やプラモデルなど、細かい部分の塗装が必要なときにぴったり。
カップの角度は調整可能なので、ガンの角度も変えて細かな動きができますよ。塗料が少量でも、傾けて無駄なく使い切れます。
パターンを調整すれば平吹きと丸吹きの切り替えもOK。塗装したいものの形に合わせて使い分けられます。
美しい仕上がりを求める方に試していただきたいモデルです。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 0.5mm |
容量 | 150ml |
重量 | 360g |
どんな場所でも使える、持ち運びに嬉しいコードレススプレーガン
RemeeHiのコードレススプレーガンはコードレス式なので持ち運びにも最適で、電源コードがない場所でも使えます。1時間の充電で90分連続して稼働できますよ。
電動なので高密度で均一にスプレーできるのが魅力。色ムラなく均一に塗りたい方におすすめです。
レバーを回すとスプレーの形状を調整できます。45°の円形・90°の水平・180°垂直の3種類あり、塗装したい箇所に合わせて変えられるのが嬉しいですよね。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 0.2〜0.5mm |
容量 | 1000ml |
重量 | 2.5kg |
効率よく広い面積を塗装できる圧送式のスプレーガン
自宅の外壁を塗装したい方におすすめなのがこちら。一度に広い面積を塗装できる圧送式のスプレーガンです。専用カップは3.5Lの大容量。耐食性のあるステンレス製で、長持ちします。
ノズルは口径が4、6、8mmの3種類で、水性のラテックス塗料から粘度の高いパテパウダーまで使い分けが可能。さまざまな材料のスプレーができます。
吐出量はツマミで調整可能なので、均一に噴霧してきれいに仕上がります。また、簡単に分解できて、お手入れも楽々。
種類 | 圧送式 |
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ノズル口径 | 4、6、8mm |
容量 | 3.5L |
重量 | 0.95kg |
軽くて手が疲れにくく、広い範囲に塗装できる
ノズル口径が2.5mmで、車全体や壁など、広範囲にムラなくスプレーしたい方におすすめです。カップ容量はたっぷり1,000mlで、広い範囲も一度に塗装できます。
噴射の拡散量と塗料の量は、ツマミで調節が可能。空気量も別のツマミで調整できます。
カップは軽い材料で作られていて、トリガーも軽いので、長時間使用しても手が疲れにくいのが嬉しいですね。
木工や金属、バイクなどにも、幅広い対象物に塗装できます。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 2.5mm |
容量 | 1000ml |
重量 | 631g |
超軽量小型で、長時間使用しても手が疲れない
ノズル口径1.2mmで、ピンポイント補修に最適です。自動車の補修塗装のほか、小物やプラモデルの塗装にも向いています。
重さ185gと軽量で小型のスプレーガンですが、パターン幅は最大で160mmまで調節可能。ピンポイント補修だけでなく、ボカシもできます。カップは別途用意する必要があります。
軽いので、長時間使用しても手が疲れにくいのが最大の魅力。Amazonや楽天市場での口コミでも好評です。
細かい作業をする方は、使ってみてはいかがでしょうか。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.2mm |
容量 | ー |
重量 | 185g |
カラークリヤーなどの高難度塗色も簡単キレイ
アネスト岩田専属のテクニカルペインターが監修したモデルで、従来モデルよりも操作性と霧化性能が向上しています。
グリップの形状を変更することでフィット感がアップ。また、一番の特徴は、トレンドのカラークリヤーやガンメタリックなどの高難度塗色に対応している点です。
パターン内の膜厚や粒子分布が均一になるように開発され、簡単にきれいに塗れるつくりになっています。
木工や家具、金属などの塗装に。塗料カップは別途必要です。高機能のスプレーガンを探している方に向いています。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.3mm |
容量 | ー |
重量 | 400g |
低粘度から高粘度までOKのハイパワーモデル
100Vの電源で塗装ができる低圧電動スプレーガン。コンプレッサーは不要です。
強力ながらも騒音を抑えたハイパワーのタービンで、しっかり吹き付けます。エアー量は2段階に調節が可能で、塗料飛散を最小に。
スプレーアタッチメントは2種類付いていて、粘度に応じて変えられます。吐出量のスムーズ調整のほか、スプレーのパターンや幅の調整も片手で楽々操作。
簡単操作で効率よく作業したい方にぴったりのモデルです。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 不明 |
容量 | 800ml |
重量 | 1.9kg |
耐久性に優れる高品質のアルミニウム合金製
重心が下で安定した作業ができる吸い上げ式。ノズル口径は1.5mmで、細かな作業に向いています。
スプレーガン本体はアルミニウム合金製で、表面に精密研磨処理を施しました。耐摩耗性、耐熱性、防錆性に優れたつくりになっています。
また、カップの角度やパターン形状、噴霧の太さの調整が可能。作業がしやすく、きめ細かで美しい塗装に仕上げます。
木工や金属などを対象とするDIY塗装のほか、自動車やオートバイの塗装にもおすすめです。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 1.5mm |
容量 | 600ml |
重量 | 450g |
ムラなく美しく仕上げる!プロ仕様の自補修専用
自動車補修専用のハンドスプレーガン「FINER COREシリーズ」より、メタリック・パール塗装に焦点を絞って開発されたモデルです。
微粒化性能が高く、チューリップパターンで薄く均一に吹き付け、ムラのない仕上がり。高分散タイプなので、吹き付け距離が近くてもきれいに塗装できます。
独自のガンスタンドを装備していて、単独で自立が可能。自動車補修が目的で、プロ仕様のスプレーガンを探している方におすすめです。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.4mm |
容量 | ー |
重量 | 325g |
6種類の銅製ノズルでさまざまなものを塗装できる
700Wの高出力で、家具や床、壁などさまざまなものに塗装できます。
エアキャップを回すと、スプレーパターンを丸、水平、垂直の3種類に調整可能。6種類のサイズのノズルは耐久性のある銅製で、長持ちします。
塗料は水性・油性問わずさまざまなものに対応。スプレーパターンやフロー制御ハブの調整により、均等にスプレーできるようになります。
付属品は簡単に取り外せて手入れが楽。スルーニードルとブラシで細かい部分まできれいにできます。汎用性が高いスプレーガンを使いたい方におすすめ。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 1.2、1.5、1.8、2.0、2.5、3.0mm |
容量 | 1000ml |
重量 | 不明 |
ムラ・シマの発生低減でメタリック・パールベースもきれい
基本性能を向上させつつ、トータルコストを抑えた環境対応型スプレーガンです。
FINER2 PLUSは、微粒化や塗着効率、操作性の性能を維持・向上させたFINER2をより進化させたモデル。
カップはパッキンレスで色残りしにくく、洗うときも楽です。また、蓋はワンタッチロック式で外れにくく、開けやすい構造。
ムラやシマの発生を抑えるので、メタリック・パールベースを使用したい方に向いています。ソリッドベースも問題なく使用できますよ。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.4mm |
容量 | 450ml |
重量 | 295g |
お手頃価格ながらも細かく調整できて高性能
SK11は、大工道具や電動工具などを扱う藤原産業のブランド。SPGK-13Gは400ccのカップで、小物塗装に最適です。色替えが多い作業にもぴったり。
丸・水平・垂直の噴出パターン形状は、調節ネジで変更できます。空気キャップの角度を変えれば、縦の楕円と横の楕円も調節可能。
手頃な価格でありながら、高価なモデルと変わりない性能の良さが好評です。木工や金属の塗装、自動車補修塗装が目的でスプレーガンを探している方におすすめ。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.3mm |
容量 | 400cc |
重量 | 550g |
厚膜・高塗着で自動車のクリア塗装・ソリッド塗装に最適
自動車補修専用ハンドスプレーガン「FINER-FORCEシリーズ」のTypeBは、酸性雨や紫外線から保護して光沢を出すクリア塗装向け。
1.6mmのノズルが、クリア塗装に必要な厚膜・高塗着を実現します。また、チューリップパターン形状により、塗料が均一に分散。厚塗りで光沢感が出るソリッド塗装にも向いています。
また、蓋が開けやすくワンタッチでロックできるカップを採用。パッキンレスなのでお手入れも楽にできます。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.6mm |
容量 | 450ml |
重量 | 325g(本体) |
高出力モーター搭載でスピーディーに塗装する
マキタ製の18Vバッテリーに対応した、充電式のスプレーガンです。耐久性に優れた高出力のモーターを搭載。コンプレッサーや電源が不要で、屋内外で使えます。
カップは800mlと容量が大きく、頻繁な塗料の交換が必要ありません。左右のツマミを回転させれば、吹き付け流量の調整も可能です。パターン形状は丸・水平・垂直の3種類から選べます。
塗料は水性も油性もOKで、木工や金属、壁、車など幅広い塗装に対応。楽に素早く塗装したい方におすすめです。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 不明 |
容量 | 800ml |
重量 | 1.13kg |
広い面積も高い場所も楽に素早く塗装できる
細かい調整ができる電動スプレーガンを探している方には、こちらがおすすめ。凹凸面も手早くきれいに塗装。ノズルは角度を調節すれば、パターン形状を3通りに切り替えられます。
口径の異なるノズルが4つ付いていて、塗料の種類や表現に合わせて変更可能。また、調整レバーを動かして噴射範囲を広げたり狭めたりできます。
スプレーガンの角度も、吸い込みチューブの調節により45°以内で調整可能。上側や下側に向かってスプレーしたいときに便利です。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 1.5、1.8、2.2、2.6mm |
容量 | 1000ml |
重量 | 1.6kg |
ビギナーのために作られた使いやすい入門機
スプレーガンの入門機には、こちらがおすすめ。アネスト岩田の重力式スプレーガンです。
刷毛やローラーを使って手で塗るよりもスピーディーで美しく仕上がるので、塗装作業が楽しくなりますよ。
カップ容量は400mlと大きすぎず、スプレーガンの重さも640gの軽さで、長時間使っても手が疲れにくいのが良いところです。
用途は、木工や金属、屋根の塗装など。コンプレッサーは別途必要で、1馬力以上のモデルが推奨されています。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.3mm |
容量 | 400ml |
重量 | 640g |
初めてのスプレーガンにちょうどいいお手頃価格
吐出量が多く、強く噴射できる重力式。カップが小さめで軽いので、色替えが多い場合や細かい部分を塗装したいときに向いています。
リーズナブルな価格ながら、パターンや空気量、噴射量の調整が可能。カップの角度も調整できます。
素材は高品質のステンレス鋼。防錆性、耐食性、耐圧性に優れていて、長持ちします。
家具や壁、車の塗装など、幅広いシーンで利用が可能。スプレーガン初心者さんが試しに使ってみるのにちょうどいいモデルです。
種類 | 重力式 |
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ノズル口径 | 1.5mm |
容量 | 400ml |
重量 | 650g |
広い面積も塗りにくい柵もおまかせの電動塗装機
コンプレッサーのいらない電動スプレーガンです。AC100Vで駆動し、水性・油性どちらの塗料も使えます。
パターン形状は丸・水平・垂直の3種類。吹き出し量の調節も可能です。
超微粒子の塗料が、木材やプラスチック、金属にしっかり塗着。広い面積もスピーディーに塗装し、凹凸のある場所や、塗りにくい柵の塗装も楽にできます。
持ち運びに便利な取っ手付き。また、簡易粘度計も付属しています。初めてでもきれいに仕上がるので、楽しくペンキ塗りをしたい方におすすめです。
種類 | 吸い上げ式 |
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ノズル口径 | 2.0、3.5mm |
容量 | 800ml |
重量 | 1.25kg |
スプレーガンのおすすめ人気メーカー
技術力に優れたプロ用モデルを販売する「明治機械製作所」
明治機械製作所は、圧縮機器や塗装機器関連の総合メーカー。スプレーガンの品ぞろえが豊富で、汎用タイプのほか、低圧霧化タイプや高粘度タイプなどの製品があります。
塗着率の向上、飛散の低減など、高い技術力を生かしたプロ仕様のモデルが多く、長く使用できるのがメリットです。その一方で、初心者でも使いやすいモデルもそろっています。
ラインナップ豊富!世界的に有名な「アネスト岩田」
圧縮機や真空機器、塗装機器を扱うアネスト岩田は、世界各国で高いシェア率を誇るメーカーです。特にハンドスプレーガンは国内市場の70%以上。塗装技術には定評があります。
製造・販売しているスプレーガンの種類は、吸い上げ式、重力式、圧送式とさまざま。たくさんのモデルの中から自分に合ったものが見つけられます。
環境に優しい製品を開発している「DEVILBISS(デビルビス)」
地球環境に優しい製品を開発し、機能と品質の向上に努めているデビルビス。
スプレーガンは、塗料ミストの微粒化が最大の特徴です。塗着率が高く、VOC(揮発性有機化合物)削減に寄与。また、ガンボディにはリサイクル性に優れたマグネシウムを採用しています。
スプレーガンの使い方
スプレーガンを使うときは、汚れても良い服装で防毒・防塵マスクをしましょう。また、十分に換気ができる場所で行うことも重要です。
- スプレーガンの使い方
- STEP.1カップを洗う使う前に、洗浄液でカップを洗浄。
- STEP.2エアーをつなぐコンプレッサーやエアホースを接続する。
- STEP.3塗料を入れるカップに塗料を入れる。
- STEP.4調整するパターン形状や吐出量、エアー量を調整。
- STEP.5吹き付けるグリップを握って塗料を吹き付ける。
スプレーガンは、対象物より15~25cm離れたところから吹き付けましょう。塗装面に対して水平または垂直に、速度は一定を保ちます。
スプレーガンの関連商品
動力源になる圧縮空気を作り出す「エアーコンプレッサー」
エアーコンプレッサーは、空気を圧縮して高い圧力で吐出する機械です。圧縮された空気は、スプレーガンを始め、さまざまな機械の動力源となります。
潤滑剤としてオイルを使用するタイプもありますが、軽作業には潤滑油を使わないオイルレスコンプレッサーがおすすめ。メンテナンスが楽というメリットがあります。
明るく照らして塗装面を見やすくする「スプレーガン用ライト」
夜間や暗い場所での塗装作業に便利なのがスプレーガン用ライト。塗装面を明るく照らして作業がしやすくなります。
使い方は、スプレーガンの先端やカップに取り付けるだけ。塗装しながら色の染まり具合を確認するのに最適です。軽量のものを選ぶと作業の妨げにならず、使いやすいですよ。
内部も外部も一気に洗う「スプレーガン洗浄機」
スプレーガンの使用後は、毎回きれいに洗浄する必要があります。その手間を軽減するのが、スプレーガン洗浄機です。汚れたスプレーガンを洗浄機の中にセットすると、洗浄液が噴射して素早く一気に洗います。
5万円程度のモデルもあるので、頻繁にスプレーガンを使う方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
スプレーガンのよくある質問
スプレーガンのホルダーやスタンドは自作できますか?
スプレーガンを使うとき、塗料の粘度はどれくらいが適切ですか?
スプレーガンで塗装する際に必要なものは何ですか?
おすすめスプレーガンまとめ
- 初心者には重力式が使いやすい
- 美しく仕上げる噴射方式をチェック
- パターン形状は塗装するものに合わせる
- ノズル口径は塗装する範囲に合ったものを選ぶ
- 分解できるタイプはメンテナンスが楽
- グリップの握りやすさも確認しよう
- カップは1,000cc以下でOK
- 電動タイプは初心者向け
数多くの種類があるスプレーガン。どのモデルが自分に合っているかわからなかった方も、この記事を読んでご理解いただけたのではないでしょうか。仕上がりが美しいと、塗装作業が楽しくなります。ぜひ、満足のいくスプレーガンを見つけてくださいね!
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