おもちゃや家電製品の電子基板修理、ウッドバーニングといったクラフトやDIYで使える人気のハンダゴテ。実用にも趣味にも使えるため、家庭に一台あると便利です。
ですが、いざ買おうとすると製品によって温度やワット数が異なり、さらにニクロムやセラミックと、いろいろな専門用語が飛び交っていて迷ってしまいますよね。実際、適当に選んだハンダゴテが、温度が足りず使えなかったなんてことも珍しくありません。
本記事では、ハンダゴテの選び方や使い方について解説します。記事の後半では今売れている人気のハンダゴテをランキング形式で紹介。
ぜひこの記事を参考にして、自分に最適な使いやすいハンダゴテを見つけてくださいね。
目次
ハンダゴテではんだ付けできる金属・できない金属
ハンダゴテは電子基板部品の取り付けだけではなく、直接金属同士を接合できるのも特徴です。ただしはんだ付けできるもの、しにくいもの、できないものがあるため、事前にしっかりと用途を確認しておきましょう。
- 錫(スズ)
- 銀・金
- 銅
- 鉛
- 亜鉛
- 鋼
- ステンレス
下に行くほど、はんだ付けがしにくい金属になっていきます。そのため、不可能ではありませんが鋼やステンレスの接合にはあまり向いていません。
特にステンレスは、はんだ付けしにくい素材(難母材)で、専用に「難母材対応はんだ」が売られているほど。作業難度はかなり高めなため、初心者は鋼やステンレスのはんだ接合に挑戦するのは避けたほうが良いでしょう。
- アルミ
- チタン
アルミとチタンに関しては、はんだとハンダゴテでは接合できません。ニッケルメッキ処理を施すことで接合が可能になるようですが、一般的ではないでしょう。少なくとも家庭では不可能です。
上記の金属を補修したい場合は、金属用接着剤といったハンダゴテ以外の接着方法を検討しましょう。
ハンダゴテの選び方5つのポイント
ハンダゴテを購入する際は、以下の5つのポイントをチェックしながら選びましょう。
- ニクロムヒーターかセラミックヒーターか
- 用途に必要なワット数・温度をチェック
- 大物へのはんだ付けにはガンタイプが便利
- 台やクリーナー・コテ先が付属しているかどうか
- その他付帯機能
安価なニクロムヒーターか使いやすいセラミックヒーターか
ハンダゴテの先端には、昔ながらの「ニクロムヒーター」と近年の主流である「セラミックヒーター」の2種類があります。一般的にセラミックヒーターの方が使いやすいですが、ニクロムヒーターにもメリットはあるため自分に合ったほうを選びましょう。
安価で熱量が高く金属接合やウッドバーニング向けのニクロムヒーター
ニクロムヒーターはこて先にニクロム線を巻いて熱する昔ながらのタイプです。
- ニクロム線を直接熱するため、コテ先の最大温度が高くなりやすく、金属同士の接合向き
- 構造がシンプルな分価格が安く、使い方も簡単
- セラミックヒーターに比べて、持ち手からコテ先までが長いため安全に使用できる
- 単純な構造で、比較的衝撃にも強く頑丈
- 高熱でしっかりと焦げ目をつけられるため、ウッドバーニングにも最適
ニクロムヒーターは旧式のハンダゴテと思われがちですが、上記のように多くのメリットがあります。
一方、大きなデメリットも。温度が上がりきるまでに5分近くかかるためすぐに作業に取り掛かれない点と、セラミックヒーターのような温度調整ができない点です。そのため、作業に合わせた消費電力(熱量の高さ)のモデルを選ぶ必要があります。
編集部
温度調整可能で絶縁性の高い電子部品向けのセラミックヒーター
セラミックヒーターは、タングステンヒーターをセラミックで包んだ構造で、現在主流のハンダゴテです。
- 熱伝導率の高いセラミックを使用し、ニクロムの半分以下の時間で最大温度まで達する
- 温度調整も可能で、細かな温度管理を必要とする作業や、鉛フリーはんだに最適
- 絶縁性が高いことから、精密な電子部品のはんだ付けにも適している
- 持ち手からコテ先までがニクロムよりも短いため、繊細な作業にもおすすめ
製品にもよりますが、ニクロムがシンプルで一部の作業特化型だとすると、温度調整できるセラミックヒーターはある程度どんな作業もこなせる万能型です。
一方でセラミックヒーターにもデメリットはあります。
ニクロムヒーターに比べて製品価格が高い点と、構造上熱容量が低く高温を必要とする作業はニクロムよりも苦手な点です。また、セラミックは衝撃に弱く落とすと割れてしまう可能性がある点にも注意しましょう。
編集部
セラミックヒータータイプは温度調節機能をチェック
セラミックヒーターを選ぶときは温度調節ができるかどうか、またどのように調節できるかをチェックしておきましょう。
セラミックの温度調節は主に2種類あり、ダイヤルなどで細かく温度調節できるタイプと、スイッチで低出力と高出力を2段階で切り替えられるタイプです。
はんだ付けは作業によって必要な温度が細かく変わるため、できればダイヤルで細かく温度調節ができるモデルのほうがおすすめです。細かく調整できるタイプなら幅広い作業に対応できます。
なお、温度管理できるタイプには数値で温度を調節・表示管理できる「デジタル式」と、目盛りで調節する「アナログ式」がありますが、デジタル式の方が見やすく便利です。
編集部
用途によって適正なワット数・温度のハンダゴテを選ぶ
ハンダゴテを買う際は、用途に合ったワット数の製品を買うようにしましょう。
ニクロムヒーター式ハンダゴテにはコテ先の温度と熱回復量を左右する「ワット数(W)」があります。ワット数が高ければ高いほど最大温度が高く、またはんだ付けしてコテ先の温度が下がってもすぐに設定温度まで回復する仕組みです。
しかし、ワット数が高ければ高いほどいいわけではありません。例えば、普通のはんだ付け作業で高ワット数のハンダゴテを使用すると、温度が高すぎてはんだが一瞬で溶けて作業しにくくなったり、はんだの仕上がりが悪くなります。
なお、ワット数がハンダゴテ温度の目安になるのは、あくまでも「ワット数=発熱量」になる「温度調整できないニクロムヒーター式」の話です。
温度調整できるセラミックヒーター式の場合は、単純な「ワット数=発熱量」にはならないため、「最大温度」や「調節可能な温度範囲」が重要になります。
用途 | ニクロムヒーター | セラミックヒーター |
鉛入りはんだ付け | 20W~30W前後 | 300℃~350℃が調整可能なタイプ |
ウッドバーニング | 30W以上 | 400℃前後まで調整できるタイプ |
鉛フリーはんだ付け | 30W~40W前後 | 350℃~400℃が調整可能なタイプ |
金属配線のはんだ付け | 60W前後 | 400℃以上の温度調整が可能なタイプ |
金属のはんだ付け | 80W | 400℃以上の温度調整が可能なタイプ |
ステンレスのはんだ付け | 100W以上 | 400℃以上の温度調整が可能なタイプ |
セラミックヒーターに関しては、ある程度の幅で温度調整ができるタイプであれば多くの作業に対応できます。一方で温度調整できないニクロムヒーターの場合は、適切なワット数の製品を選ばないと作業ができない、あるいはやりづらいでしょう。
大物へのハンダ付けには疲れにくいガンタイプが便利
ハンダゴテには、一般的なペンタイプ(ストレートタイプ)のほか、握りやすい「ガンタイプ」もあります。ガンタイプはしっかり握って作業できるため、長時間使用していても疲れにくいです。
ただ、小さい基板のはんだ付けや入り組んだ配線などのはんだ付け、いわゆる「細かい作業」を行うには操作性が劣るため不向き。
「毎回決まった作業しかしない」「大物の接合しかしない」と、明らかにガンタイプの方が作業しやすい場合は検討してみてください。
その他付帯機能が付いているかどうかで選ぶ
製品によっては、 温度調節以外にも便利な機能を搭載したモデルがあります。
- オートスリープ…一定時間使用しないと温度が下がる機能
- オートシャットダウン…一定時間で自動的に電源が切れる機能
- 電池式…電池で動くコンセント電源のいらないタイプ
特にハンダゴテは数百度もの熱を持つ道具です。うっかり電源を切り忘れたり、放置すればヤケドやケガ、最悪のケースでは火災の原因になる可能性もあります。
安全な作業のために、スリープやシャットダウンなどの安全機能が付いたハンダゴテがおすすめです。
編集部
初めて買うなら台やコテ先(ビット)が付いたハンダゴテセットがおすすめ
ハンダゴテは単体でも売られていますが、初めて買う方はコテを置く台や交換用コテ先パーツの付いたセットの購入がおすすめです。セットによって内容が異なるため、台やコテ先を別途購入する際のポイントについて解説します。
コテ台(ハンダゴテスタンド)は差し込み型のしっかりとしたものがおすすめ!
ハンダゴテを置くコテ台には、針金などで作られた簡易的に置けるタイプと、ハンダゴテを差し込んでしっかりと置ける差し込みタイプがあります。どちらでも問題ありませんが、おすすめはより安全性の高い差し込みタイプです。
簡易的なタイプの場合、足にコードを引っ掛けてハンダゴテをひっくり返してしまうと、コテ先に付いた高熱のはんだが飛散する可能性があります。
編集部
クリーナーは金属ワイヤークリーナーがおすすめ
コテ先に付いたはんだを除去するクリーナーは、水を含ませて使う「スポンジタイプ」と、金属ワイヤーではんだをこそぎ取る「金属ワイヤー」の2種類があります。
スポンジタイプは安価で交換もしやすく手軽です。しかし、水を含ませるため掃除した際にコテ先の温度が下がってしまいます。
金属クリーナーは差し込むだけでコテ先が綺麗になり、温度低下もないため使いやすいです。スポンジに比べて、廃棄や交換が面倒な点だけがデメリットとなっています。
編集部
コテ先によっても使い勝手や仕上がりが変わる
ハンダゴテのコテ先は一つではなく、さまざまなタイプに付け替えられます。用途や作業によってコテ先を変えることで、作業がしやすく仕上がりも綺麗に。
例えば、一般的な尖った鉛筆型のコテ先は、狭いランドにはんだ付けしやすく万能です。一方で幅が広いコテ先は熱を伝えやすく、ポイントに効率よくはんだ付けできます。
コテ先の種類や名称はメーカーや製品によって異なりますが、大手ハンダゴテメーカー白光(HAKKO)では以下のようなコテ先を扱っています。
画像の左から順に紹介していますので、チェックしてみてください。
HAKKO名称 | 形状 | 特徴・用途 |
B型 | よく見る一般的な鉛筆形状 | 当て方によって幅広い作業に対応可能 |
I型 | B型をより細く尖らせた形状 | 非常に小さい部品や狭いスペース向き |
J型 | I型の先端を曲げたような形状 | 引きはんだや狭いスペースのはんだ付け向き |
D型 | マイナスドライバー状 | 面積が広く、チップ部品のはんだ付けに適している |
BC/C型 | 円錐を斜めに切った形状 | 太く熱が伝わりやすい |
BCF/CF型 | BC/C型の先端にメッキ加工を施したもの | 部品が隣接していてはんだが流れては困る状況向き |
BCM/CM型 | BC/C型の先端にくぼみがある | ブリッジを抑えるため、引きはんだ向き |
K型 | カッターのような形状 | 寝かせたり立てたりしてさまざまな用途に使用可能 |
溝付き型 | 先端に溝があるタイプ | 熱供給が高い・挿入実装部品のフローアップ不足解消 |
家庭ではんだ付けを行う場合は、一般的な鉛筆型のコテ先だけでも十分でしょう。ですが、コテ先のバリエーションがあるとより多彩な作業が可能になります。慣れてきたら違うコテ先も試してみてください。
業務用であれば、作業によって最適なコテ先選びは欠かせません。品質の高い製品作りに繋がるでしょう。
編集部
温度調節不可:ニクロム式ハンダゴテおすすめ人気ランキング比較一覧表
温度調節ができない、シンプルなニクロムヒーター式です。価格が安いため、ちょっとした作業や試しに使ってみたいといったライトな目的であれば十分でしょう。
商品 | 最安価格 | ヒーター種類 | サイズ | 重量 | ワット数 | 温度調整機能 | 付属品 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
[SK11] KF-30S はんだこてセット 30W | 楽天市場¥829 AmazonYahoo! | ニクロムヒーター | 21cm×3.2cm×3.2cm | 110g | 30W | ー | はんだ/簡易コテ台 | |
[白光(HAKKO)] 503 RED 電気器具/電気修理用はんだこて 60W 簡易こて台付き | 楽天市場¥1,073 AmazonYahoo! | ニクロムヒーター | 27.1cm×7.11cmx3.5cm | 95g | 60W | ー | 簡易コテ台 | |
[goot(グット)] MSD40 コードレスはんだこて 電池4本式 | 楽天市場¥2,491 AmazonYahoo! | セラミックヒーター | 全長22.2cm | 68g | 9W | ー | ー | |
[白光(HAKKO)] JUNIOR 337 金属加工・板金加工用はんだこて 80W I型こて先付き | 楽天市場¥1,462 AmazonYahoo! | ニクロムヒーター | 全長27.1cm | 125g | 80W | ー | ー | |
[ホーザン(HOZAN)] H-840S ハンダゴテセット ハンダゴテ ハンダ吸取線 ヒートシンク | 楽天市場¥2,770 AmazonYahoo! | ニクロムヒーター | 24.7cmx3cmx9.8cm | 160g | 35W | ー | はんだ/ヒートシンク/吸い取り線 |
温度調節不可:ニクロム式ハンダゴテおすすめ人気ランキング5選
安価・シンプルで非常に使いやすく初めてのハンダゴテにおすすめ
SK11のKF-30Sは、鉛フリーはんだにも対応できる30Wの出力に、使い方がシンプルなニクロムヒーター式と比較的スタンダードな性能を持ったハンダゴテです。ホビーや電子工作、ちょっとした部品補修に最適。
はんだと簡易コテ台が付属しているため、購入後すぐに使用可能です。
特筆すべき性能や機能はありませんが、価格が非常に安いため一般的なはんだ付け作業を行うだけであればKF-30Sがおすすめ。軽量グリップでお子さんや女性でも簡単に扱えます。
30Wのほか、クラフトにも使える40Wモデルがあります。
ヒーター種類 | ニクロムヒーター |
---|---|
サイズ | 21cm×3.2cm×3.2cm |
重量 | 110g |
ワット数 | 30W |
温度調整機能 | ー |
付属品 | はんだ/簡易コテ台 |
シンプルでハイパワー!さらに安価で高耐久な高コスパハンダゴテ
白光(HAKKOの503 REDは、信頼性の高いHAKKO製で60Wのハイパワーを持ちながらも価格を抑えたコスパの良いハンダゴテです。
ヒーターには寿命を延ばすための特殊な二重構造を採用し、コテ先は耐蝕鉄めっきを採用。これにより、高い耐久性を実現しています。
使い方はシンプルで、パワーも高いため初心者から上級者までおすすめできるモデルです。ただし抵抗やスイッチへのはんだ付け作業にはややパワーが強すぎるため、トランス部品等の大型部品用としておすすめ。
ヒーター種類 | ニクロムヒーター |
---|---|
サイズ | 27.1cm×7.11cmx3.5cm |
重量 | 95g |
ワット数 | 60W |
温度調整機能 | ー |
付属品 | 簡易コテ台 |
電池式でいつでもどこでも使えるコードレスハンダゴテ
グットのMSD40は、単三乾電池4本で動作する電池式ハンダゴテです。セラミック式ですが温度調整ができないためこちらのランキングに含めています。
コードレスのため、作業場所を選ばずどこでも手軽に使えます。通常のハンダゴテよりも省スペースで作業が可能。
電池式と言うとパワーが弱く感じますが、最高温度450℃まで上がるため一般的なはんだ付け作業であれば問題なくこなせます。LEDライト付きで薄暗い場所の作業にも便利。
ただし連続使用時間が40分~60分とあまり長くないため、本当にたまにハンダゴテを使いたい方向けです。使用する機会がそれなりに多い方は普通の有線式を購入した方がコスパが良いでしょう。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | 全長22.2cm |
重量 | 68g |
ワット数 | 9W |
温度調整機能 | ー |
付属品 | ー |
金属加工・金属補修に特化したハイパワーハンダゴテ
白光(HAKKOのJUNIOR 337は、銅・真鍮・ブリキの金属加工や金属補修に適した80Wハイパワーのハンダゴテです。先端の尖ったI型コテ先標準装備。信頼性の高いHAKKO製ですが、ニクロム式で構造がシンプルなため価格も非常に安く、手軽に購入できます。
熱伝導率の高い銅コテ先を採用し、先端はメッキ加工されていないためやすり等で整えることが可能。
ただし、パワーが高すぎるため一般的な基盤のはんだ付け作業には適していません。あくまでも金属加工・金属補修用として利用しましょう。
ヒーター種類 | ニクロムヒーター |
---|---|
サイズ | 全長27.1cm |
重量 | 125g |
ワット数 | 80W |
温度調整機能 | ー |
付属品 | ー |
すぐに使える4点セット!信頼のメーカー製シンプルなハンダゴテ
ホーザンのH-840Sは、35Wのニクロムヒーター式ハンダゴテです。ホーザンはハンダゴテメーカーとしては実績のある非常に優れた一流メーカーですが、この製品は価格が非常に安く、初めてのハンダゴテにも最適。
35Wあれば、一般的なハンダゴテ作業からウッドバーニング等のクラフトまで幅広い作業がこなせるでしょう。
はんだ・吸い取り線・ヒートシンク・ケースが全てセットになっているため、購入後すぐに作業が可能です。
ただし、安全な作業に欠かせない台やクリーナーが付いていない点と、はんだも決して多くないため、必要に応じて買い足す必要があります。
ヒーター種類 | ニクロムヒーター |
---|---|
サイズ | 24.7cmx3cmx9.8cm |
重量 | 160g |
ワット数 | 35W |
温度調整機能 | ー |
付属品 | はんだ/ヒートシンク/吸い取り線 |
温度調節可能:セラミック式ハンダゴテおすすめ人気ランキング比較一覧表
温度調整可能なセラミックヒーター式ハンダゴテの人気ランキングです。温度調節機能はコストがかかる以外にデメリットはなく、あれば必ず役に立つ機能です。よほど作業が限定していない限り、基本的には温度調節可能なセラミックヒーター式がおすすめです。
温度調節可能:セラミック式ハンダゴテおすすめ人気ランキング10選
フルセットで格安!必要な物が完璧に揃ったハンダゴテ
Manelordのはんだごてセットは、ハンダゴテ以外にはんだ・コテ台・吸い取り器・スポンジ・ピンセット・コテ先5個にケースまでついた完全フルセットです。
ハンダゴテ自体は200℃~450℃まで温度調整可能なスタンダードモデルで、よほど特化した作業以外ほとんどの作業に対応します。
これ一つではんだ付け作業に必要な物が全て揃います。それでいて価格は他のメーカーのハンダゴテ単体よりも安く、コスパで言えば最強。
自宅でちょっとした基盤の修理や補修を行いたい、といった用途で手軽に購入できるおすすめハンダゴテです。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | ー |
重量 | ー |
ワット数 | 60W |
温度調整機能 | 〇(200℃~450℃) |
付属品 | はんだ/コテ台/吸い取り器/スポンジ/ピンセット/コテ先5個 |
スケルトン仕様でデザイン性の高いおしゃれなハンダゴテ
HAKKOのFX600Aは、ハンダゴテでは珍しいスケルトン仕様のハンダゴテ。いかにも工具、といったデザインが多いハンダゴテの中ではトップクラスにおしゃれなデザインです。
デザイン性の高さに目を奪われがちですが、そこはハンダゴテ最大手HAKKO製。見た目だけではなく、200℃~500度までの温度調整機能、熱伝導率の高い素材を使用し優れた急速過熱と熱復帰率を実現した高性能なハンダゴテです。
おしゃれなハンダゴテが欲しいけど性能や品質も重視したい、そんな方にはFX600Aがおすすめです。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | 全長23.3cm |
重量 | 61g |
ワット数 | 50W |
温度調整機能 | 〇(200℃~500℃) |
その他機能 | ー |
付属品 | ー |
非常に安価でフルセット!手軽に買える激安ハンダゴテ
SREMTCのはんだごてセットは、他の製品に比べて圧倒的に安い価格重視のハンダゴテです。ハンダゴテ単体と考えても激安ですが、さらにはんだ、簡易コテ台、クリーナースポンジ、コテ先5個まで付属したフルセットです。
はんだごては200℃~450℃まで調節できる使いやすいタイプで、多くの作業に適しています。
使用頻度がそう高くなく、とりあえず1~2回はんだ付け作業が必要になった、といった方であればこちらがおすすめです。数回以上使用するのであれば信頼性や耐久性を考えて他のモデルが良いでしょう。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | ー |
重量 | ー |
ワット数 | 60W |
温度調整機能 | 〇(200℃~450℃) |
付属品 | はんだ/コテ台/クリーナースポンジ/コテ先5個 |
鉛フリーはんだにも最適な温度調整可能シンプルモデル
グットのPX-201は、70Wで250℃~450℃まで温度調整可能なハンダゴテです。非常にシンプルですが、信頼のグット製、RoHS2適合品で安心して使用できます。
機能自体はシンプルなものの、意図しない温度調節を防ぐフラットダイヤル、握りやすいエルゴデザインにソフトグリップと、使用者の事を考えて丁寧に作られた製品です。初心者から上級者まで、誰でも使えるハンダゴテと言えるでしょう。
このほか、480℃まで上がるモデル、コテ台やはんだがセットになったモデルが選べます。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | 12.19cmx2.79cmx9.14cm |
重量 | 90g |
ワット数 | 70W |
温度調整機能 | 〇(250℃~450℃) |
付属品 | ー |
これ一つですぐに作業が始められるフルセットハンダゴテ
KLARYTYMAのはんだごてセットは、はんだ付け作業に必要な物が全て揃ったハンダゴテセットです。台やクリーナーはもちろん、はんだに作業によって付け替えられるコテ先も豊富に付属。吸い取り器やピンセットも入っています。
ハンダゴテは200℃~450℃の範囲、50度ごとの調節が可能で、ON/OFFスイッチ付きの使いやすいタイプです。絶縁加工や滑り止め加工がされており、電子部品のはんだ付けにも最適。
これだけ買えばとりあえずほとんどの作業には困らないでしょう。初心者やちょっとした作業に最適のハンダゴテです。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | ー |
重量 | ー |
ワット数 | 60W |
温度調整機能 | 〇(200℃~450℃) |
付属品 | はんだ/コテ先5個/コテ台/クリーナー/吸い取り器/ピンセット |
まさにフルセット!あらゆる作業や工作におすすめのハンダゴテ
ETEPONのはんだごてセットは、ハンダゴテの他にドライバーやテスター、カッターやピンセットといった作業用工具一式が付属したフルセットです。
はんだごての性能は60Wのセラミックヒーター式で、200℃~450℃まで温度調節可能と普通に使える性能。コテ台やクリーナースポンジも付いているためすぐに作業が始められます。
はんだ付け以外にも様々な修理や補修、工事に使える工具が揃ったおすすめのセットですが、人によっては使わない部品や工具も多く、コスパが悪くなる可能性があるため注意しましょう。
テスターやそのほかの工具を使う予定のある方、また使い方を理解している方ならおすすめです。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | ー |
重量 | ー |
ワット数 | 60W |
温度調整機能 | 〇(200℃~450℃) |
付属品 | コテ先5個/吸い取り器/コテ台/クリーナースポンジ/その他 |
細かい温度調節が可能で安価な使いやすいハンダゴテ
KLARYTYMAのはんだごてセットは、80Wの出力で200℃~450℃の温度調節ができるハンダゴテです。
はんだ付け作業で一番重要なのが温度管理ですが、細かく調整でき、さらに温度をLED表示してくれるこのハンダゴテなら初心者でも失敗なく作業ができるでしょう。
さらにON/OFFスイッチ付き、急速過熱仕様。多機能で使いやすいハンダゴテですが価格は非常に抑えられていて、試しに買ってみたい方、また手軽なハンダゴテが欲しい方にピッタリです。
大きな問題ではありませんが、温度調節が50℃刻みで、1℃単位で細かく調節できるわけではないため注意してください。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | 27.8cm×10.6cmx4.4cm |
重量 | 220g |
ワット数 | 80W |
温度調整機能 | 〇(200℃~450℃) |
付属品 | コテ先5個 |
強弱2段案温度調節で幅広い作業に使えるハンダゴテ
グットのTQ-95は、トリガースイッチで15Wと90Wの出力を切り替えて作業ができるハンダゴテです。一般的なはんだ付け作業から金属加工・補修まで幅広い作業に対応します。軽量で負担が小さく、長時間作業でも疲れにくいのもポイント。
差し込み式のコテ台とスポンジクリーナー付きで、はんださえ購入すればすぐに作業が可能です。また、別売りのコテ先も豊富に揃っているため、コテ先を数種類買い足せばさらに作業の幅が広がります。
用途や必要な付属品に応じて、付属品足・ガンタイプ・コテ先付きも選べます。
ヒーター種類 | セラミック |
---|---|
サイズ | 全長21cm |
重量 | 65g |
ワット数 | 15W/90W |
温度調整機能 | 〇(2段階) |
付属品 | コテ台/クリーナースポンジ |
長時間作業でも手が疲れにくい軽量ガンタイプハンダゴテ
HAKKOの985-01 PRESTOは、長時間作業でも指に負担の小さい握って使うガンタイプのハンダゴテです。本体の重さも約100gと比較的軽量で、女性でもお子さんでも小さい負担ではんだ付け作業が可能。数十秒ですぐに使用できる急速過熱仕様です。
通常は20Wとはんだ付け作業に適した出力ですが、スイッチを押すと130Wの高出力モードになるため、あらゆる作業に使えます。
なお、ガンタイプは負担が軽減されるものの、作業の正確性が落ちるため細かい作業には不向きです。大型部品や金属加工といった精密さを求められない作業に適しています。
ヒーター種類 | セラミック |
---|---|
サイズ | 全長16cm |
重量 | 100g |
ワット数 | 20/130W |
温度調整機能 | 〇(2段階) |
付属品 | ー |
安定した性能と使いやすさで業務用にもおすすめのハンダゴテ
HANMATEKのSD1は、ステーション型(本体+ハンダゴテ)で温度調節可能なセラミックヒーター式ハンダゴテです。差し込み式のコテ台やスポンジ付きのため、はんだだけ購入すればすぐに作業を始められます。
温度調節は200℃~480度までで、よほど高温が必要な金属補修でない限りほぼすべての作業に対応可能。温度はLEDディスプレイに表示されるため初心者でも安定した温度管理ができます。急速過熱機能で、コテ先温度が300度まで上がるのに必要な時間はスイッチを入れてからわずか15秒。
唯一の難点はステーション型でコンパクトとは言えないため、広い机やある程度広い作業場所が必要な点です。
ヒーター種類 | セラミックヒーター |
---|---|
サイズ | 24.1x20.8x18.5cm |
重量 | 1.08kg |
ワット数 | 60W |
温度調整機能 | 〇(200°C~480°C) |
付属品 | コテ台/スポンジ/はんだ巻き取りリール |
初心者向け!ハンダゴテの持ち方や使い方
ここでは初心者向けにハンダゴテの使い方について解説します。
今回紹介する使い方は一般的な基板修理のケースです。接合やウッドバーニングについて知りたい方は各メーカーサイトや、専門家が紹介している動画やブログを参考にしてください。
- ハンダゴテの使い方
- STEP.1準備を行うまずは、ハンダゴテを使用する前に、ハンダゴテを温めたり、必要なものを準備しておきます。
はんだごては電源を入れてもすぐには使えません。コテ先の温度が使用に適した温度になるまでにニクロムヒーターで5分ほど、急速過熱機能付きのセラミックヒーターで数十秒~1分ほどかかります。そのため、最初にハンダゴテの電源を入れ、コテ台などの安全な場所に置いておきましょう。
その際ハンダゴテの先端が黒く酸化していたり、前回のはんだが残っているとはんだ付けがうまくいきません。その場合は綺麗にクリーニングしておきましょう。
ハンダゴテを用意したら窓を開けたり、はんだや保護メガネ、手袋といった必要な物を準備します。はんだ作業は高温のコテ先や飛散しやすいはんだを扱います。そのため保護メガネや手袋は必須です。
また、フラックスが必要な場合ははんだ付け作業の直前にはんだ付けしたい箇所周辺に塗布しておきましょう。
- STEP.2ランドを温めてはんだを流し込む
準備ができたら、まず基板のランド(銀色の部分)をコテ先で数秒間温めます。はんだを流し込む場所が十分に温まっていないとうまくはんだが流れないからです。
ランドを温めたらコテ先を少しだけ離し、はんだを近づけます。するとはんだがコテ先の熱で溶けてランドに落ちます。はんだが落ちはじめたら少しコテ先を動かしてランド全体にはんだがいきわたるように調整してください。
はんだがうまくランドに流れたら素早くコテ先を離します。この動作を素早くやらないとはんだ不良の原因になります。
- STEP.3でき栄えを確認する
無事はんだ付けが終わったら仕上がりをチェックしましょう。特にランドからはんだがはみ出ていたり、逆にランドを覆いきれていない箇所が無いかどうかは重点的にチェックしましょう。
はんだ付けが綺麗にできるとはんだは光沢のあるつるんとした状態で固まります。コテ先の温度が高すぎたり、低すぎたりするとはんだがザラザラと光沢のない状態になったり、ヒビやツノができてしまいます。はんだの状態が悪い場合は不良の原因になるためやり直しましょう。
ハンダゴテ有名メーカー&ブランド
ハンダゴテは品質重視の国内メーカー製から、100均や雑貨屋などで売っている格安の海外メーカー製までさまざまなメーカーが扱っています。ただ、ハンダゴテは電気や熱を帯びる製品のため、できれば下記の信頼と実績のあるメーカー製がおすすめです。
- HAKKO(白光/ハッコー)
- HOZAN(ホーザン)
- 太洋電機産業(goot/グット)
Picky’sおすすめの上記3メーカーを簡単に紹介します。
家庭用から業務用までなんでも揃うHAKKO(白光/ハッコー)
HAKKOは、1954年に設立された大阪に本社を置き、設立以来一貫してハンダゴテの開発や製造に取り組んできた老舗メーカーです。
HAKKOのハンダゴテは、ペンタイプのニクロム式やセラミック式はもちろん、電池式やガンタイプ、業務用の高出力製品までありとあらゆるハンダゴテを扱っています。HAKKOをチェックすれば必ず自分の希望のハンダゴテが見つかるでしょう。
もちろん付属品も豊富で、本体から付属品まで全て揃います。初心者にも上級者にも必ず合った製品が見つかるおすすめのメーカーです。
プロも認める高品質なハンダゴテならHOZAN(ホーザン)
ホーザンは、大阪府大阪市に本社を置く工具全般を扱う大手メーカーです。工具を使用する職種、いわゆるプロ向けの安定した製品を多数販売しています。
そんなホーザンのハンダゴテは、ホーザンらしいプロ向けの高品質な製品が揃っています。価格だけを見れば決して格安とは言えませんが、性能を考えればコスパは優秀です。
信頼できる、しっかりとしたハンダゴテがほしい方はホーザン製がおすすめ。
ペンタイプが豊富に揃う太洋電機産業(goot/グット)
gootは1965年設立のハンダゴテのトップメーカー太洋電機産業の自社ブランドです。gootの高い性能と品質を持ったハンダゴテは国内のシェアはもちろん、世界中で愛用されています。
gootのハンダゴテはステーション型やガンタイプも扱っていますが、特にペンタイプの品ぞろえが豊富です。それぞれ出力や性能、機能、価格帯が異なるさまざまなペンタイプのハンダゴテが揃っています。
HAKKO同様、ハンダゴテも付属品もほとんどがgootで揃うため、いろいろ比較しながら見てみるのがおすすめです。
ハンダゴテの関連商品
ハンダゴテの関連商品を紹介します。
煙やはんだの飛散から眼を守る防護メガネ
はんだ付け作業では、出た煙が目に入ったりコテ先に付いたはんだが飛散する可能性があるため、作業中は必ず保護メガネを着用してください。さらに吸い込み対策のマスク、やけど対策の手袋もあれば完璧です。
もちろん保護具だけではなく、窓を開ける、換気扇を回すといった対策も同時に行うようにしてください。
Picky’sでは、以下の記事で保護メガネについて解説しています。購入時の選び方や価格帯別の違い、今売れている製品などを紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
関連記事:保護メガネおすすめ15選!選び方や形状のちがいを解説
どこでも作業ができるポータブル電源
コンセントの無い場所でも家電が使用できるポータブル電源があれば、どんな場所でもはんだ付け作業が可能です。
はんだ付け作業は鉛の入ったはんだを使ったり、高熱になるコテ先を扱ったりするため、自宅の室内で作業するのに不安を感じる方も多いようです。ポータブル電源を使えば庭やベランダでもハンダゴテ作業が行えます。
普通のハンダゴテであれば消費電力はせいぜい100W。出力と容量が小さめなお手頃なポータブル電源でも十分です。もちろん災害時や停電時の備えとしても使えるため、一台検討してみてはいかがでしょうか。
Picky’sでは、キャンプなどのレジャーや災害時の生活用電源として大活躍するポータブル電源を多数紹介しています。どこでもさまざまな家電が使える、今人気のポータブル電源について詳しく知りたい方は以下の記事もぜひ参考にしてください。
関連記事:【評判はどう?】Anker(アンカー)のポータブル電源おすすめ全6機種【実機レビュー】
関連記事:【2021年最新情報】コンパクト ポータブル電源 Smart Tap PowerArQ miniレビュー!
ハンダゴテよくある質問
フラックスって何ですか?はんだ付けには必ず必要ですか?
使い方は、はんだ付けをする前にその場所にフラックスを塗布するだけです。これだけではんだ付けしやすくなります。
電子部品のはんだ付けであれば、元からフラックスの入った「ヤニ入りはんだ」を使用すれば十分なケースも多いです。ですが、ヤニなしはんだや鉛フリーはんだを使用するケースや、ヤニ入りを使用してもはんだの広がりが悪い場合はフラックスを使用しましょう。
はんだ付けに失敗してしまいました。どうしたらいいですか?
例えばはんだが少なかった場合は、単純にはんだを足せばOKです。
はんだが多すぎた場合や仕上がりが悪かった場合は、「吸い取り器」や「吸い取り線」を使って古いはんだを除去してやり直しましょう。吸い取り器はその名の通り、古いはんだを融かしてポンプのように吸い込む製品です。
吸い取り線は編み込んだワイヤのような形状で、はんだ付けした場所に熱したハンダコテと一緒に押し当てることで古いはんだを吸い取って除去してくれます。
はんだ付けに失敗したら、吸い取り器か吸い取り線を使用して古いはんだを取り除き、再度はんだ付けをやり直しましょう。
鉛フリーはんだってなんですか?
ですが、鉛が環境に悪影響を与えてしまうため、現在企業中心に鉛フリーはんだ(無鉛はんだ)が使用されています。
鉛フリーはんだは流動性を良くする鉛がほとんど入っていないため、はんだ付けしにくい特性があります。また融点(融ける温度)が通常のはんだよりも20℃~50℃高いため、使用するハンダゴテもやや高い温度が必要です。
総じて扱いや使い方が難しいため、一般家庭で鉛フリーはんだを使用する機会はそう多くないと思いますが、使用する場合は上記の点に留意して使用しましょう。
基板の修理や金属の補修にはハンダゴテがおすすめ!
ハンダゴテは、はんだを溶かして基板配線の修理をしたり、金属を接合して補修できる便利なグッズです。
- おもちゃや家電製品の基板修理をしたい
- 金属を接合させたい
- DIYや電子工作に興味がある
- 会社で行うはんだ付け作業の練習がしたい
- ウッドバーニングをやってみたい
ハンダゴテは上記の方におすすめです。会社だけではなく、自宅にもハンダゴテがあれば修理やDIYにきっと役立つでしょう。安いものは1,000円~2,000円台から購入できるため、とりあえず試してみるのにも最適です。
Picky’sでは、このほかにもDIYや補修で役立つグッズを多数紹介しています。以下の記事もぜひ参考に、さまざまなDIYにチャレンジしてみてください。
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