最強ワイヤーカッターおすすめ13選!家庭用・業務用やニッパーとの違いも解説

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ワイヤーや電線を簡単に、綺麗に切断できるワイヤーカッター。工事で使う方はもちろん、家庭でもバイクや自転車を修理・カスタムする際にあると便利な工具です。

ただ、ワイヤーカッターは、選び方が難しい工具です。そもそもケーブルカッターやニッパーとの違いもよく分からないといった方も少なくないでしょう。

そこで今回は、Picky’s編集部でワイヤーカッターの特性や他のカッター類との違い、さらに今売れている人気ワイヤーカッターを解説します。ワイヤーカッターの購入を検討している方はぜひ読んでみてください。

この記事を監修した専門家

DIYアドバイザー
山田芳照
DIYアドバイザー/建築設備士
DIY情報サイトDIYCITY運営、DIY専門誌の制作、執筆、監修を行っています。DIY番組の講師及び監修と企画制作やDIYセミナー、DIY教室も開催しています。

    ワイヤーカッターとは、ワイヤーの切断を目的とした専用工具

    ワイヤーカッターとはその名の通り、金属ワイヤーを切断するための専用工具

    太くて硬いワイヤーを切る際、ハサミやカッター、ニッパーで切断するのは困難です。通常のワイヤーはもちろん、とくに複数のワイヤーを束ねた「撚り線(より線)」は通常のワイヤーよりも強度が高く、専用の工具が無いと切断は厳しいでしょう。

    そんなときワイヤーカッターがあれば、最小限の力で、しかも切断面を潰したりばらけさせることなく素早く簡単に切断できます。

    編集部

    ワイヤーカッターは、プロが使う現場工事用の大型製品から、家庭で簡単に使用できるニッパーサイズまで、用途に応じてさまざまなサイズや価格帯の製品が販売されています

    山田芳照

    ワイヤーカッターは自転車などを趣味としている方には必須の工具です。自転車のブレーキケーブルなどの切断はニッパーなどでも行えますが切断面が荒れてしまいますし、スポークなどの切断にニッパーを使うと刃が欠けてしまう可能性もあります。また、ワイヤークラフトやフラワーアレンジメントなど硬いワイヤーを使用するような趣味にも欠かせない工具です。

    ワイヤーカッターとニッパー・ケーブルカッター・ボルトクリッパーの違い

    ワイヤーカッターと似た工具に「ニッパー」「ケーブルカッター」「ボルトクリッパー」があります。それぞれ形状は似ていますが、用途や特性が違うため作業によって使い分けてください。

    名称 用途
    ワイヤーカッター ワイヤーや電線といった金属ワイヤーの切断専門工具
    ニッパー 細い配線やプラスチックの切り離しに使う細かい作業向きの工具
    ケーブルカッター 被覆された銅線(ケーブル・コード)切断や皮むきができる工具
    ボルトクリッパー 棒鋼・硬銅線・鉄筋コンクリートのボルトなどを切断する大型工具

    ただし、メーカーや製品によっては各工具が混同されていたり、同じ用途で使用できるといった表示になっていて明確に区別されていないケースも多々あります。そのため、詳しくは各メーカーや製品の商品ページをチェックして確認してください。

    ニッパーは細い線の切断やプラスチックの切り離しに使う工具

    ニッパーは、切れ味の良い上下2枚の刃を使って対象を切断するハサミ状の工具です。上記の画像のようにプラモデルのランナーからパーツを切り離すといった、比較的強度が弱いものや細いものの切断に適しています。また、小さいサイズが多いため、精密な作業にも向いています。

    一方で、太いものや硬いものは切りにくく、また無理をすると刃が欠ける可能性があります。ニッパーの場合、切断面が潰れてしまうのもデメリットです。

    編集部

    ワイヤーカッターでもニッパーに近い形状の製品がありますが、きちんとワイヤーのカットに適した形状になっていて、ニッパーよりも安全に、簡単に切断できます

    関連記事:【用途別】最強ニッパーおすすめ17選|DIY・爪切り・プラモデル・ネイル用も!

    ケーブルカッターは被覆された配線の切断に適した工具

    ケーブルカッターは、電気工事などで使用されている送電線や太い電線ケーブルの切断に使用する工具です。全体に均等な圧をかけて、中の銅線を押しつぶさないようにして切断できます。

    ケーブル工事に必須の被覆部分だけを剝く「ストリッパー機能(皮むき機能)」の付いたものも多いです。この機能の付いたものであれば、ケーブルカッターだと思ってください。

    ただ、「ワイヤーロープの切断+IV線(ケーブル)の切断」といったワイヤーもケーブルも切断できる表記の製品や、そもそも名前がワイヤーもケーブルにも対応した「ワイヤーストリップカッター」になっている製品もあります。

    このように、メーカーや製品によってはほぼ同じ用途の工具として扱われる場合も多いです。

    編集部

    そのため、ワイヤー対応になっていればケーブルカッターを購入しても大きな問題はありません

    ボルトクリッパーは太くて硬いものを切断できる強力な工具

    ボルトクリッパーは、大型の植木鋏のような形状のカッターで、別名ボルトカッターとも呼びます。テコの原理を利用し、わずかな力で先端に強い力を伝え、対象を強力な力と厚い刃先で切断します。

    その強力な切断能力から、ワイヤーはもちろん、番線やチェーンといった太く硬い鉄線も切断できるため、主に工事現場や物流会社で使われる工具です。

    用途がほぼ同じなため、「強力なワイヤーカッター=ボルトカッター」だったり、「ワイヤーカッターはボルトクリッパーの一種」といった認識で使われていることもあります。

    実際、ボルトクリッパーでワイヤーカッターの代用もできますが、ワイヤーカッターでないと切りにくい線もあるため、「同じように使える」と考えていると作業に支障が出るかもしれません。

    なお、小さいサイズもあるワイヤーカッターと違い、ボルトクリッパーは非常に大型です。そのため、狭い場所での作業や精密な作業には向いていません。

    編集部

    各工具の違いが分からなかったら、「何を切りたいか」を一度確認して適した工具を探すと良いでしょう

    山田芳照

    それぞれ切断のための工具という点では同じですが、用途が違います。ニッパーはワイヤーのカットも可能ですが、刃先が薄く繊細なためワイヤーのカットには使わないほうがいいでしょう。DIY用途ならニッパーとレバー方式のワイヤーカッターがあれば十分ですが、太いワイヤーのカットでなければ、ワイヤーカッターの代わりにペンチで代用してもいいでしょう。

    ワイヤーカッターの選び方3つのポイント

    ワイヤーカッターを購入する際は、以下の3つのポイントをチェックしながら選びましょう。

    1. タイプから適したものを選ぶ
    2. 切りたい物に応じて切断能力をチェック
    3. グリップに絶縁処理がしてあるかどうか

    タイプから適したものを選ぶ

    ワイヤーカッターと言っても、家庭で使えるニッパーやペンチのような小型サイズから、両手で使う大型の業務用までその種類はさまざまです。

    種類によって製品の大きさや切る方法、切れるワイヤーの太さや材質、もちろん値段も異なってきます。自分の用途に応じた種類のワイヤーカッターを選びましょう。ワイヤーカッターの種類を大きく分けると、以下の4種類に分けられます。

    1. レバー方式
    2. ラチェット式
    3. 油圧式
    4. 電動式

    安価で手軽に使える一般的なレバー方式

    ニッパーやペンチのような小さめの形状で、手軽に使えるのがレバー方式(通称ペンチ式)です。ホームセンターなどでもよく見かけ、価格も安く手軽に購入できるため家庭用としておすすめ。

    コンパクトで安価な分、切断能力は5mm以下の物がほとんどですが、5mmもあれば家庭用としては十分です。一般的な用途であればこのレバー方式を選ぶと良いでしょう。

    価格は製品によりますが、安いもので1,000円前後、一流メーカー品で数千円から1万円以上するものまでと比較的幅が広いです。

    編集部

    100均でも売っていますが、1mmや2mm程度のワイヤーしか切れない「ほぼニッパー」のような商品も多いため注意しましょう

    太めのワイヤーも楽々カットできるラチェット式

    ラチェット式は、切断方向のみ刃が動く仕組みになっている「ラチェット機構」を搭載したワイヤーカッターです。繰り返しレバーを握ることで刃に強い力を加えることができ、少ない力でも強力な切断能力を発揮することから、主に業務用で使用されています。

    レバー方式と比べて、太いワイヤーもらくらく切断できるため、頻繁に切断作業を行う方向けです。切断能力も12mmや20mm、製品によってはそれ以上のワイヤーやパイプも切断できます。

    ただし、レバー方式もよりやや大型で、価格も安い製品で数千円から、一流メーカー品になると数万円ほどします。

    編集部

    なお、ラチェット式はケーブルカッターの名称で販売されている製品も多く、ワイヤーカッターとケーブルカッター混同の原因の一つとも言えます

    強い力が不要な油圧式

    油圧式は「密閉容器の中で流体の一部に圧力を加えると、流体のすべての部分に圧力が等しく伝わる」という、「パスカルの原理」を利用したワイヤーカッターです。専門的な話になるため詳細は割愛しますが、要は「油圧の力で強い力を入れなくても簡単に切断作業が行えるワイヤ―カッター」と覚えてください。

    レバー方式やラチェット式よりも、さらに簡単にワイヤーを切断できます。ただその一方で、かなり大型で重量がある点と、安いものでも数万円という価格がネックです。また、後述の電動式を組み合わせた「油圧電動式」になると、性能も価格もさらに跳ね上がります。

    編集部

    家庭用としてはかなりオーバースペックです。そのため、業務用で使用されることがほとんどでしょう

    電気の力で簡単に切断作業ができる最強の電動式

    電動ワイヤーカッターはその名の通り、電気の力で自動的に切断作業を行う最強のワイヤーカッターです。切断能力は非常に高く、また連続でサクサク作業が進められます。

    一般的に市販されている商品数が少なく、また価格も安くて数万円、高いものでは数十万円と完全に業務用、プロ用です。もちろん大きさも重さも最強で、工具と言うよりは作業場に固定して使う「設備」に近い製品と言えます。

    編集部

    一般家庭で買うことはまずないため、自宅用なら選択肢から外して構いません

    切りたい物に応じて切断能力をチェック

    ワイヤーカッターの切断能力とは、「どの材質の、どのくらいの太さのワイヤーが切れるか」を表した数値です。ワイヤーカッターを選ぶときは、切りたいワイヤーの太さ以上の切断能力を持った製品を選びましょう。

    切断能力は、製品説明に「切断能力(mm)ワイヤー:φ5」といったように記載されています。例えば「φ5mm」と表記されていれば、「直径5mm以下」のワイヤーが切断可能です。

    一般家庭で使う場合、切断するワイヤーはせいぜい2mm~5mm程度。参考までに自転車のスポークがだいたい太さ1.8mm~2.6mmのため、切断能力が5mmあれば家庭ではほとんどの物が切断できるでしょう。そのため、価格の安いレバー方式のワイヤ―カッターで十分です。

    一方で、業務用であれば作業によって8mmや10mm以上の物を切断する機会もあるかもしれません。その場合は切断能力と作業形態に合わせてラチェット式・油圧式・電動式を選んでください。

    なお、ワイヤーにはメッキ(スチール)・ステンレスワイヤー・ピアノ線などがあります。ステンレス素材はメッキよりも強度に粘りがあり、若干切りにくくなります。ステンレスワイヤーを切る際は、やや切断能力の高めのカッターを選んでください。

    編集部

    ピアノ線を切るときは、きちんとピアノ線対応の表記があるワイヤ―カッターがおすすめです。ピアノ線は非常に硬いため、ワイヤーではなく別物として考えましょう

    グリップに絶縁処理がしてあるかどうか

    ワイヤーカッターによっては、グリップ(持ち手・ハンドル部分)にゴムなどで絶縁処理された製品があります。電器系統につながるワイヤーを切断する場合、必ず絶縁処理が施されたワイヤーカッターを選んでください。

    もちろん作業前に電気の電源を完全に切っておくのが基本ですが、万が一の感電も考えられるため、念には念を入れて絶縁処理のされた製品を選んでおくと安心です。

    山田芳照

    ワイヤーには軟鋼とより強度の高い硬鋼がありますが、小型のワイヤーカッターには軟鋼にしか対応していない場合があります。また、「切断能力(㎜)ワイヤー:φ4mm」となっていてもこれは軟鋼の場合で、硬鋼の切断では2㎜までしか対応していないということもあるので注意が必要です。

    高いVS安いワイヤーカッターの比較と違い

    「数千円のワイヤ―カッターと、数万円のワイヤ―カッターでは何が違うの?」と、価格で迷っている方に安い製品と高い製品の違いを簡単に解説します。

    安いワイヤーカッターの特徴(1,000円~3,000円前後のモデル)

    1,000円~数千円の安いワイヤ―カッターは、単純に手動で力を入れて切断するレバー方式の製品が多く、切断能力も1mm~5mm程度とそれほど高くない物がほとんどです。少ない力で太いワイヤーを簡単に切断できるラチェット式や油圧式は選べません。

    ただし、一般家庭で4mm~5mm以上のワイヤーを切断する機会はあまりないため、家庭用であれば1,000円台の製品でも十分です。ちょっといいものが欲しい方は、3000円ほどの予算があればホーザンやフジ矢といった、切れ味や耐久性の高い一流工具メーカー品も選べます。

    安いワイヤーカッターはこんな方におすすめ
    • 家庭用として使う
    • そこまで太いワイヤーを切断しない
    • 頻繁に切断作業を行わない

    高いワイヤーカッターの特徴(数万円前後のモデル)

    数万円以上するワイヤーカッターは、ラチェット式や油圧式といった「少ない力で太いワイヤーも楽々切断できる」製品が揃っています。切断能力が高く、10mm以上ある太いワイヤーや、ワイヤーを数本束ねた「より線ワイヤー」も切断可能。しかも負担が少なく、短時間で何本も切断加工が可能です。そのため、主に業務で使用する方向けです。

    この価格帯の製品であれば、メーカーもクニペックスやフジ矢といった、品質の高い一流工具メーカー品が多くなります。

    高いワイヤーカッターはこんな方におすすめ
    • 太いワイヤーや硬いピアノ線を切断したい
    • 業務用として使用したい
    • 頻繁に切断作業をする

    山田芳照

    ワイヤーカッターは100円ショップなどでも購入できますが、安いものは切断能力も価格なりで、刃の耐久性もあまり高くありません。頻繁に切断作業を行うのなら多少予算を割いても信頼できるブランドのワイヤーカッターを選びましょう。はじめの一本はレバー方式の手ごろなものを選び、性能に不足を感じたらラチェット式など、より切断能力の高いものに手を伸ばしてみるといいでしょう。

    専門家おすすめのワイヤーカッター

    この記事を監修したDIYアドバイザーの山田芳照さんがおすすめするワイヤーカッターを1つご紹介します。

    ワイヤーカッターおすすめ人気ランキング比較一覧表

    Picky’s編集部が主要サイト(ネット通販サイトamazon・楽天・Yahoo!・ヤフオク・ビックカメラ・価格.com等比較サイト)の上位商品や、ネットの口コミ・レビューで評価の高かった製品をポイント制で集計。売れ筋上位のおすすめ商品を厳選しました。
    商品最安価格全長重量種類切断能力絶縁処理
    [フジ矢] HWC−5 ハンディワイヤーカッター¥3,666 楽天市場AmazonYahoo!18cm232gレバー方式5mm
    [KNIPEX(クニペックス)] 9561-190 ワイヤーロープカッター¥7,680 楽天市場AmazonYahoo!19cm314gレバー方式5mm
    [バクマ] ミニカッター 200mm¥1,790 楽天市場AmazonYahoo!20cm260gレバー方式4mm
    [iCrimp] CWR60 ワイヤーロープ ピアノ線 切断 自転車スポーク くくりわな かしめ¥2,480 楽天市場AmazonYahoo!23.2cm440gラチェット式6mm
    [ HOZAN(ホーザン)] N-16 ワイヤーカッター確認中 楽天市場AmazonYahoo!20cm335gレバー方式5mm
    [トネ TONE] WMC-150 ワイヤーミニカッター 167mm¥1,413 楽天市場AmazonYahoo!16.7cm210gレバー方式3mm
    [アーム] RC-450 ワイヤーロープカッター 450mm¥7,898 楽天市場AmazonYahoo!46cm1.69kgレバー方式12mm
    [TSUNODA ツノダ] WC-450 KingTTC 専用工具 大型ワイヤーロープカッター ロックバネ付¥7,571 楽天市場AmazonYahoo!43cm1.29kgレバー方式12mm
    [XINMEIWEN] 5ピース ワイヤーカッター 超微細切断ニーズ用 ミニカッティングプライヤー¥1,924 楽天市場AmazonYahoo!13cm50gレバー方式1mm
    [三共コーポレーション] TRD−WRC ワイヤーロープカッター確認中 楽天市場AmazonYahoo!19cm280gレバー方式4mm

    家庭向けワイヤーカッターおすすめ人気ランキング10選

    家庭でDIYやメンテナンス・手入れを行う際に最適な、1万円以下のワイヤーカッターのおすすめ10選です。あまりに太いワイヤーの切断には不向きのため、対象をよく確認しておきましょう。

    業務用ワイヤーカッターおすすめ人気ランキング比較一覧表

    業務でワイヤーカッターを使用する方向けの、切断能力の高いワイヤーカッターおすすめ3選です。大型のものが多く、価格も数万円程度のものが多いため、買う際はしっかりと性能と能力をチェックして購入しましょう。

    商品最安価格全長重量種類切断能力絶縁処理
    [ARM/アーム産業] WR-20 ワイヤーロープカッター確認中 楽天市場AmazonYahoo!105cm8.2kgレバー方式20mm
    [マーベル MARVEL] MXW-012 ワイヤーロープカッター確認中 楽天市場AmazonYahoo!61.4cm2.46kgレバー方式12mm
    [HIT ヒット] HWC9 ワイヤーロープカッター アルミ合金鍛造ハンドル¥10,700 楽天市場AmazonYahoo!33.5cm710gレバー方式9mm

    業務用ワイヤーカッターおすすめ3選

    おすすめワイヤーカッター有名メーカー&ブランド

    ワイヤーカッターは工具専門メーカーはもちろん、海外の安価なメーカー製品も多数販売されています。ただ、工具は精度や能力で仕上がりが極端に変わるため、できれば以下のような信頼のできる一流メーカー製を選ぶのがおすすめです。

    • フジ矢
    • KNIPEX(クニペックス)
    • ARM(アーム産業)
    • MARVEL(マーベル)
    • HOZAN(ホーザン)
    • TSUNODA(ツノダ)
    • マクセルイズミ
    • マキタ
    • DENSAN(デンサン)
    • Panasonic(パナソニック)
    • MCC(株式会社松阪鉄工所)

    今回はこの中から特に人気のメーカーを3社紹介します。

    安価で高品質な製品が揃う「フジ矢」

    フジ矢は大阪府にある会社で、2023年で創業100周年を迎える老舗工具メーカーです。工具に詳しい方は、工具と聞いて真っ先に名前が思い浮かぶメーカーではないでしょうか。

    現在でも仕上げ工程は職人が一つ一つ丁寧に行うことで知られ、その品質はまさにメイドインジャパンです。さまざまな工具を販売していますが、そのすべてが高品質なため、このフジ矢製品を買えば長く安心して使用できます。

    ワイヤーカッターも例に漏れず、扱いやすさ、切れ味抜群。しかも、価格はほかの一流メーカーと比較するとお手頃で、コスパも非常に高いです。

    編集部

    ワイヤーカッターのメーカーで迷ったら、フジ矢製品を購入しておけば間違いありません

    ドイツ製らしい高品質でおしゃれな製品の多い「クニペックス」

    クニペックスはドイツの工具メーカーで、1882年創業の歴史ある会社です。ドイツらしい高品質で高精度な製品が多く、多くのプロが愛用しています。

    クニペックスと言えばプライヤーですが、ワイヤーカッターも非常に高品質で、どんなワイヤーもスイスイ切断できるでしょう。また、赤を基調としたおしゃれな製品が多くデザイン性を重視する方にもおすすめ。

    唯一の難点は、やはり海外メーカー製のため若干ですがお値段が高めです。日本の工具メーカーに比べて、1.5倍~2倍ほど高い印象です。ただし、耐久性や品質を考えて長い目で見れば、価格分の価値は確実にあります。

    編集部

    品質・性能・デザインすべてを重視する方におすすめ

    切断能力の高い大型ワイヤーカッター専門のARM(アーム産業)

    アーム産業は新潟県三条市の会社で、大型工具ボルトクリッパーを主力とする工具メーカーです。一貫して自社生産にこだわり、日本製らしい高品質の工具を販売しています。

    ボルトクリッパーメーカーらしく、ワイヤーカッターも両手で扱う大型製品が多く、モデルによっては20㎜ワイヤーも切断できます。ただし、大型の分価格は安くても5,000円以上、高いものでは数万円ほどします。価格的にも能力的にも家庭用としては完全にオーバースペックで、主に業務用です。

    編集部

    太いワイヤーを切るならアーム産業製がおすすめ

    山田芳照

    大型のワイヤーカッターは作業効率も高いですが、DIYなどの用途ではオーバースペックです。価格も高いですしワイヤーカッター自体も大型で収納や持ち運びにも工夫が必要になります。仕事ではなく趣味で使用するなら、上記に挙げたような信頼できるブランドのものから、サイズや切断能力、価格などをチェックして、使用目的にあったものを選ぶようにしてください。

    ワイヤーカッターの使い方・使い道

    ワイヤーカッターの具体的な使い方をまとめてみました。

    • 自転車のスポーク・ブレーキワイヤー・アウターケーブルの切断作業
    • プラモデルやハンドメイド製品の針金を綺麗に安全にカットする
    • 土木や漁業、林業で使用するワイヤーのカット
    • 自転車の鍵紛失時にチェーンを切断する
    • 猟師のくくり罠の加工・切断用
    • ほつれたり絡まった釣り糸の切断

    例えば家庭では、モーターサイクルやロードバイク・クロスバイクのメンテナンスに使う方が多いようです。そのほか、プラモデルやハンドメイドアクセサリーで、針金をカットしたいときも小さめのワイヤーカッターが大活躍します。

    仕事で使う方はもちろん、本格的な日曜大工やDIYでワイヤーを扱う機会があれば、大型のワイヤーカッターを用意しておくと作業がスムーズに進むでしょう。

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    編集部

    専門工具のため使い道の幅は狭いですが、その分「ワイヤーを切る」作業に関しては最適です

    ワイヤーカッター使用時の注意

    ワイヤーカッターを使用する際は以下の点に注意が必要です。

    • 切断能力を超えた作業をしない
    • 作業時は必ず保護メガネ・保護手袋を着用する

    ワイヤーカッターには、ほぼすべての製品に「どの程度の太さのワイヤーが切れるか」を表した「切断能力」が表示されています。この能力を超えた太さのワイヤーの切断は絶対行ってはいけません。

    例えば切断能力3mmまでのワイヤーカッターで5mmのワイヤーを切ろうとすると、切断しにくいばかりか、刃が欠けたりワイヤーやカッターが思わぬ方向に跳ねてけがをするかもしれません。

    また、切断能力内の作業であっても欠けた刃が飛んだり、切ったワイヤーが跳ねる可能性があるため、必ず保護メガネや保護手袋を着用しましょう。

    編集部

    家庭で手軽に使用できるものもありますが、あくまでも「専門工具」なのを忘れてはいけません

    山田芳照

    ワイヤーカッターは電気関係の作業にも使われますが、グリップ部分がゴムやプラスチックで覆われていても、必ずしも電気的な絶縁がされているというわけではありません。電気に関わる電線ケーブルなどの切断には感電などのリスクがあるので、必ず絶縁処理が施されたワイヤーカッターやケーブルカッターを使うようにしてください。

    ワイヤーカッターの関連商品

    ワイヤーカッターの関連商品を紹介します。

    アクシデントから大事な顔や目を守る保護メガネ

    ワイヤ―カッターでの切断作業時には、必ず顔や目を守る保護メガネ(ゴーグル)を着用してください。ワイヤー切断時に、切れたワイヤーが思わぬ方向に跳ねて顔に当たる可能性があります。

    そこまで危険性が高いわけではありませんが、念のため必ず何かで保護するようにしましょう。

    切断作業に必須!手をしっかり守る作業用保護手袋

    ワイヤーカッターに限らず、工具を使用する際は保護メガネとセットで保護手袋も着用してください。どんなに注意していても、切断したワイヤーが跳ねて手を切ったり、うっかり落としたワイヤーカッターが手に当たってけがをする可能性があります。

    保護手袋は厚みがあり、手をしっかり保護してくれるのはもちろん、滑り止めがついているタイプはカッターをしっかりと握れるため力も入れやすくより楽に、安全に作業できるでしょう。

    また耐熱性のあるものを選べば、ほかの作業やキャンプでも使用でき、あらゆる手袋やグローブの代わりとしても使えます。

    ワイヤーを切断する際は専用工具のワイヤーカッターがおすすめ!

    ワイヤーカッターはその名の通り、「ワイヤーをカットするための専用工具」です。単純に「切る」だけの作業特性上、他の工具で代用・調整されてしまう場合もありますが、ワイヤーの太さや用途に合わせて綺麗に素早く切断するなら、やはり専用工具のワイヤ―カッターがおすすめ。

    • 家でバイクや自転車のメンテやカスタムをする
    • 仕事で頻繁に太いワイヤーを切る作業がある
    • 猟師・漁師でワイヤーを使った道具の作製や修理をする

    ワイヤーカッターは上記の方におすすめの工具です。コツを掴めば少ない力でどんどんワイヤーを切っていけるため、作業効率が段違いに上がります。

    Picky’s編集部では、このほかにもDIYや業務に使える工具をたくさん紹介しています。工具やギアが好き、仕事でつかえる工具が欲しい方は以下の記事もぜひ読んでみてください。

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