NAS用HDDおすすめランキング5選!コスパ良いモデルは?4TB・8TBなど容量別で紹介!

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NAS用HDDは、NAS環境向けに最適化されたHDDのことです。NAS環境は一般的なPC使用時とは異なりHDDに高い負荷がかかるため、NASには、NAS用HDDの使用をおすすめします。

ですが、詳しくない方は「どれがNAS用HDDなのか」「一般的なHDDとどう違うのか」で迷ってしまいますよね。

そこで当記事では、NASに最適なNAS用HDDについて解説します。NAS用HDDと一般的なHDDの違いや、実際に選ぶ際のポイント、おすすめメーカーと製品も紹介します。

NASやRAID環境を構築しようと思っている方はぜひ参考にしてください。

NAS用HDDとは?普通のHDDとの違い

NAS用HDDとは?普通のHDDとの違いは?

NAS用HDDは、NASで使用するために主に耐久性能を強化したHDD、要は「ハードな環境でも壊れにくい頑丈なHDD」です。

NASは複数のユーザーからの同時アクセスや24時間365日稼働するケースが多いため、HDDには強い負荷がかかります。また、NASは複数のHDDを近接稼働させるため、強い振動や放熱の影響を受けやすく、故障リスクも高まります。

そのため、一般的なHDDをNASで使用した場合、故障頻度が高くなったり寿命が短くなる可能性があります。

そんな過酷なNAS環境で使用するために、NAS用HDDは一般的なHDDよりも耐久性や稼働時間を高め、また振動・熱対策を施して安定性を高めています。

一般的なHDDとの違い
  • MTBF (故障するまでの平均的な期間)が長い
  • 年間稼働時間(1年にどれだけ通電できるか)が長い
  • 保証期間が長い(NAS用HDDは3年が基本)
  • 動作温度が広めに設定されている
  • 独自の振動対策が施されている製品が多い

耐久性能が高く、振動対策を施したNAS用HDDであれば、複数同時アクセスや常時通電による負荷にも耐えられます。

性能が高い分一般的なHDDより若干割高にはなりますが、NASを使用する環境、特に事業で使用する場合は大事なデータを守るためにもNAS用HDDがおすすめです。

NAS用HDDの選び方

NAS用HDDを選ぶ際のポイントを解説します。

用途に合わせて容量を選ぶ

用途に合わせて容量を選ぶ

一番最初に、データを保存できる容量を選びましょう。NAS用HDDの容量は主に1TB~24TBが販売されています。

個人で大量のデータを保管する目的であれば2TB~4TBがおすすめです。法人が使用する場合は4TB~12TB、規模や用途によってはそれ以上の容量のモデルを選びましょう。

編集部

現在の使用容量だけではなく、今後どのくらいデータを増やす予定があるかも考えて容量を選んでください。

速度重視か負荷低減重視かで回転数を選ぶ

速度重視か負荷低減性能重視かで回転数を選ぶ

NAS用HDDの回転数には7200rpmと5400rpmの2種類があり、それぞれ特性が異なります。

アクセス速度 消費電力 音の大きさ
7200rpm より速い 高い やや大きめ
5400rpm 速い 低い 静か

7200rpmは高速回転する分アクセス速度が向上しますが、一方で消費電力が高く音もやや大きいデメリットがあります。

5400rpmは7200rpmより回転数が遅いためアクセス速度は低くなりますが、負荷がかかりにくいため消費電力が低く、静音性が高いのがメリットです。

個人の場合は電力消費と音が小さい5400rpm、事業用であれば速度が速い7200rpmを選ぶのがいいと思います。メーカーによっては可変回転数の仕様もあるため確認してください。

MTBF (平均故障間隔)が100万時間以上あるものを選ぶ

MTBF (平均故障間隔)の長い製品がおすすめ

HDDにはMTBF (平均故障間隔)があり、この数値が大きいほど故障しにくく信頼性が高くなります。NAS用HDDを選ぶ際は、このMTBFが100万時間以上ある製品を選んでください。

NAS用HDDの多くはMTBFが100万時間以上に設定されているため、「NAS用HDD」として販売されている製品を選べば間違いありませんが、念のため確認しておきましょう。

高額なNAS用HDDでは、MTBFが120万時間や200万時間と非常に高い製品もあります。

もちろんMTBFが120万時間や200万時間あればより安心ですが、高額であったり、容量が非常に大きなHDDに限定されているケースが多いです。

なお、似た指標にMTTF(平均故障時間)があり、製品によってはMTTF表記のものがありますが、意味合いとしてはほぼ同じです。こちらも100万時間を基準に選んでください。

編集部

MTBFは「修理可能な製品」に対して、MTTFは修理不能な製品に使われるケースが多いそうです。ただ、メーカーごとに認識はバラバラですし、結局大きな違いはありません

保証期間の長さもチェックしよう

保証期間が長いものだとより安心

一般的なHDDに比べて強い負荷がかかるNAS用HDDは、保証期間の長さも重要です。保証期間が長ければ長いほど製品品質の一つの目安になります。

大手メーカーのNAS用HDDの多くは3年、もしくは5年保証です。従って、3年あれば間違いありません。

製品によっては、故障時に中のデータを復元するデータ復旧サービスを付帯している製品もあります。

安いVS 高い!NAS用HDDの価格の違いを比較

NAS用HDDは、1万円台で買える製品から10万円を超える製品まであり、価格帯もバラバラです。ここでは、安いNAS用HDDと高いNAS用HDDの違いについて解説します。

NAS用HDDの価格を決める最も大きな要因が「容量」です。基本的に容量が大きければ大きいほど高額になります。

また、高額なNAS用HDDはMTBFや保証期間がさらに長く、より振動に強い設計になっていて全体的に性能や耐久性が高い製品も多いです。

編集部

自分に合った容量を選ぶのが、コスパの良いNAS用HDDを選ぶコツになります

安いNAS用HDDの特徴(1万円~3万円前後のモデル)

安いNAS用HDDの特徴(1万円~3万円前後のモデル)

安いNAS用HDDはこんな人におすすめ
  • 容量は1TB~4TBあれば十分
  • 個人や小規模事業用
  • そこまでハードな使用環境ではない

1~3万円のNAS用HDDは、1TB~4TB前後の製品がほとんどです。そのため、個人で使用する場合や、法人でもさほど多くのデータ容量を必要としない場合に適しています。

メーカーによっては3万円台でも8TB前後の容量が選べたり、容量を下げればより耐久性能の高い製品も選べるため、予算と相談しながらいろいろ探してみてください。

1~3万円台の安価な製品でも一般的なHDDより耐久性に優れているため、ある程度ハードな使用環境にも対応できます。

24時間365日絶えず複数ユーザーからアクセスがある環境の場合は、価格にこだわらずより耐久性の高い製品を選んでください。

高いNAS用HDDの特徴(3万円以上のモデル)

高いNAS用HDDの特徴(3万円以上のモデル)

  • 8TB以上の大容量が必要な方
  • NASを24時間365日体制で使用している
  • 中規模~大規模な事業用・業務用として使用したい

3万円以上のNAS用HDDは、8TBや12TB以上の大容量モデルが選べます。そのため、大容量のHDDを必要とする法人におすすめです。

また、MTBF・年間稼働時間・保証期間が長くより高耐久なモデルも選べるため、複数のユーザーが24時間365日アクセスするような環境で使用する場合も安心です。

NAS用HDDのおすすめ人気メーカー

NAS用HDDのおすすめメーカーを紹介します。NAS用HDDを販売しているメーカーは多くないため、以下の大手3メーカーの製品を選べば間違いありません。

編集部

このほか、台湾のメーカーSynology(シノロジー)もありますが、SynologyのHDDは同社製のNASとの組み合わせを推奨しているため今回は割愛しました

HDDと言えば「Western Digital(ウエスタンデジタル/WD)」

ウエスタンデジタルはアメリカのストレージ企業で、HDDの市場ではシーゲートと並び世界シェアトップの企業です。

ウエスタンデジタルのNAS用HDDは、「WD Red」という製品名で販売しています。WD Redシリーズは、用途によって3種類から選べます。

  • 小規模や個人ユーザー向け「WD Red」
  • 高性能を求めるユーザーや中小規模事業向け「WD Red Plus」
  • 大規模ビジネス向けハイパフォーマンスの「WD Red Pro」

WDのNAS用HDDはラインナップの広さだけではなく、厳しい振動対策や耐久試験をクリアしており、耐久性・信頼性が高く長時間安定して動作します。

また、性能や耐久性に対するコスパも非常に高いため、幅広い製品の中から選びたい方、性能を重視する方などあらゆるユーザーにおすすめです。

注意
WD Redシリーズには、「WD Red(無印)」「WD Red Plus」「WD Red Pro」の3種類があります。特に注意したいのは、WD Red(無印)の一部モデル(2〜6TB)ではSMR(瓦記録方式)が採用されており、RAID環境ではパフォーマンスが低下する恐れがある点です。一方、WD Red PlusとWD Red ProはCMR方式で、NASやRAIDシステムに最適です。用途に応じて選び分けましょう。

データ復旧サービス付きで安心して使える「Seagate(シーゲート)」

シーゲートは、ウエスタンデジタルと並びHDD市場では世界シェアトップのストレージ企業で、NAS用HDD「IronWolf」シリーズを展開しています。

HDD最大メーカーだけあり、IronWolfもラインナップが豊富で耐久性も抜群です。HDDメーカー選びで迷ったら、シーゲートか先ほど紹介したウエスタンデジタルを選んでおけば間違いありません。

なお、IronWolfには3年間のRescueデータ復旧サービスが付帯しているため、大事なデータも安心して保存できます。

国内メーカー派におすすめの「東芝(TOSHIBA)」

東芝は、「N300」「N300 Pro」「MN」3つのNAS用HDDを販売しています。「N300」は「MN」の実質的な後継モデルで、より高い耐久性・安定性を備えているため、基本的には「N300」の中から希望する容量を選べば問題ありません。

「N300」は記録方式CMR、回転数7200rpm、MTTF・MTBFは100万時間~120万時間と非常に高性能なHDDで、どんなユーザーや法人にもおすすめです。

「N300 Pro」は非常にハイスペックなモデルで、必要なユーザーは大規模なNASシステムを構築している法人などに限定されます。

NAS用HDDおすすめ人気ランキング比較一覧表

Picky’s編集部が主要サイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、価格比較サイト)の上位商品をポイント制で集計。本当に売れている上位のおすすめ商品を厳選しました。
商品最安価格サイズ重量インターフェース容量回転数MTBF (平均故障間隔)保証期間その他
[Western Digital] WD Red Plus 内蔵HDD 6TB CMR 3.5インチ SATA NAS メーカー保証3年¥22,580 Amazon楽天市場Yahoo!146.99x101.6x26.11mm750gSATA6TBほか5400rpm100万時間3年RVセンサー搭載
[Seagate] IronWolf 3.5インチ データ復旧 3年付 8TB 内蔵HDD CMR 3年保証¥30,400 Amazon楽天市場Yahoo!101.85×146.99×26.11mm690gSerial ATA8TBほか5400rpm100万時間3年RVセンサー搭載/データ復旧3年付き
[東芝] N300シリーズ NAS HDD 6TB(CMR) 3年保証 N300A06 RVセンサー搭載¥25,939 Amazon楽天市場Yahoo!147×101.85×26.1mm710gSerial ATA6006TBほか7200rpm100万時間3年RVセンサー搭載
[Western Digital] WD Red NAS HDD 1TB RAID 3.5インチ 内蔵HDD WD10EFRX¥11,158 Amazon楽天市場Yahoo!147x101.6×26.1mm490gSATA 6 Gb/s1TBほか5400rpm100万時間3年RVセンサー搭載
[Western Digital] WD Red Pro 4TB WD4003FFBX SATA3.0 7200rpm 256MB 5年保証¥26,566 Amazon楽天市場Yahoo!147x101.6×26.1mm720gSATA4TBほか7200rpm200万時間5年保証RVセンサー搭載

NAS用HDDおすすめ人気ランキング5選

NAS用HDDに関するよくある質問

最後にNAS用HDDに関するよくある質問をQ&A方式でまとめました。

NASに一般的なPC用HDDを使っても問題ない?

NAS用HDDと一般的なHDDは構造的には同じで、NASに一般的なHDDでも使用自体は可能です。

 

例えば、NASであっても一般的なパソコンと同じアクセス頻度や稼働時間で使用するのであれば、一般的なHDDを使用してもすぐに重大なトラブルにつながることは無いでしょう。

 

ただ、一般的なHDDを使用して複数の同時アクセスや連続稼働で高い負荷をかけ続けた場合、故障リスクが高くなったり寿命が短くなる可能性があります。

 

また、振動対策や熱対策もされていないため、HDD同士の振動や放熱の影響も強く受けてしまいます。その結果、寿命だけではなく性能にも影響してくるかもしれません。

 

これからNASを構築しようとしている方、構築している方はおそらく大事なデータの保存を目的にしている方が多いと思います。

 

NAS用HDDと一般的なHDDで何倍も価格が変わるわけではないため、大事なNASのデータを守るためにもNASには専用のHDDを使用しましょう。

逆に、一般的なデスクトップPCにNAS用HDDを使用するのは問題ない?

こちらは特に問題ありません。NAS用HDDは言ってみれば「耐久性の高いHDD」です。そのため、大事なデータを守るため普通のPCに耐久性の高いNAS用HDDを使用する選択肢はありだと思います。

 

ただ、NAS用HDDは一般的なHDDよりも割高です。また、NAS用HDDは性能よりも耐久性を重視しているため、一般的なHDDに比べて読み書き速度が遅くなる場合もあります。

さらに製品によっては音が大きくなったり、消費電力や発熱量も高くなるため、耐久性と引き換えに価格の高さや電力消費の高さと言ったデメリットを許容できるかどうかを考えて選んでください。

CMRとSMRってなんですか?

CMRとSMRはHDDの記録方式のことで、HDDはいずれかの方式を採用しています。

 

CMRは一般的な記録方式で、安定した読み書きが可能で信頼性が高い記録方式です。

 

一方SMRは新しい書き込み方式で、従来のCMRよりコストが安く、さらに記録密度の高い記録ができますが、CMRに比べてパフォーマンスが低下します。

 

書き込み頻度が少ないアーカイブの記録であれば、安価で買えて記録密度の高いSMRでもいいでしょう。ただ、一般的な用途であれば安定したCMR方式がおすすめです。

NASをフル活用するならNAS用HDDがおすすめ!

NAS用HDDは、過酷な使用環境に耐えられるよう耐久性を重視した設計のHDDです。

  • NAS用HDDは複数アクセスや24時間365日使用に強い
  • NASやRAID環境にはNAS用HDDがおすすめ
  • ウエスタンデジタル・シーゲート・東芝製を選べば間違いない

特に事業でNASを使用する場合は、大事なデータを故障リスクから守るためにも安全性の高いNAS用HDDを使用しましょう。

製品数は決して多くないため、ポイントを押さえておけばNAS用HDDの選び方は決して難しくありません。これからNASを構築しようと思っている方はぜひ検討してみてください。

Picky’sでは、ほかにもHDDやSSDに関する記事を多数執筆しています。大事なデータを保存するなら、以下の記事もぜひ読んでみてください。

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