夏の冷房や冬の暖房を部屋中にまんべんなく行き渡るように循環させたり、洗濯物に当てて早く乾かしたりと年中大活躍するサーキュレーター。
今や生活必需品となったサーキュレーターは様々なメーカーから発売されています。
その中でも音声操作ができるサーキュレーターとして注目の製品が、アイリスオーヤマのサーキュレーターアイシリーズ、「PCF-SCAI15T」です。
目次
アイリスオーヤマ PCF-SCAI15Tを実際に使って徹底検証!
小型でパワフル、それでいて多機能で使いやすいサーキュレーターを探している方は是非参考にしてください。
アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tとは?
冒頭でも書きましたが今やサーキュレーターは生活になくてはならない大人気製品で、様々なメーカーから発売されています。
あまり有名でない中華メーカー製などもありますが、やはり以下のような有名メーカーのサーキュレーターに人気が集まっているようです。
- 山善(YAMAZEN)
- ボルネード(VORNADO)
- バルミューダ(BALMUDA)
- 無印良品(MUJI)
これらの有名メーカーと並んで人気のブランドが、「アイリスオーヤマ サーキュレーターアイシリーズ」です。
メインの「声で操作する機能」に目が行きがちですが、それ以外にも様々な機能が搭載されていて非常に使いやすいサーキュレーターです。
以下でその特徴を詳しく解説します。
なお上記のメーカーの中で、無印良品のサーキュレーターについてはPicky’s編集部で解説していますので、興味のある方は以下の記事を読んでみてください。
関連記事:【無印良品 2021年注目アイテム】低騒音 サーキュレーター 2種類徹底レビュー!
アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tのスペック
メーカー | アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) |
型番 | PCF-SCAI15T |
サイズ | 29.4×21×21cm |
重量 | 2.1kg |
消費電力 | 39/38W |
仕様面積目安 | 約18畳 |
メーカー保証 | 1年 |
スマートスピーカーがあれば声で操作ができる
アイリスオーヤマのPCF-SCAI15T最大の特徴が、「スマートスピーカー(AIスピーカー)と連動させて声で操作できる」ことです。
出典:アイリスプラザ
対応スマートスピーカーはGoogle nestなどの「グーグルアシスタント搭載機種」か、Amazon echoなどの「アレクサ搭載機種」の2種類です。
- 電源のON/OFF
- 風量調節
- 首振り角度調整
対応スマートスピーカーがあればこのような操作が声で行えます。
音声操作の方法ですが、例えばGoogleアシスタント搭載機種と接続してPCF-SCAI15Tの電源を入れたい場合なら、以下のように話せばOKです。
編集部
これがアレクサ搭載機種なら「アレクサ、サーキュレーターを付けて」になります。
実際に呼んでみたシーンがこちらです。
家事や仕事で手がふさがっていたり、動くのが面倒な時でもその場で簡単にサーキュレーターを操作できます。
なお、重要な事なのでもう一度言いますが、PCF-SCAI15Tに対応しているスマートスピーカーは、グーグルアシスタントかアレクサ搭載の以下の3シリーズです。
- Google home
- Google nest
- Amazon echo(Alexa)
編集部
Picky’s編集部では、PCF-SCAI15Tが操作できるAIスピーカー、Google nestやAmazon echoについても解説していますので、以下の記事も是非読んでみてください。
関連記事:【2021年最新版】スマートスピーカー Google nest 全4機種を比較&人気おすすめランキング!
関連記事:【徹底比較】Amazon Echo全機種まとめ!おすすめ機種から特徴まで検証
関連記事:【Echo全種類購入】Amazon Echo(アマゾン エコー)第4世代を他機種と比較しながら開封レビュー
スマートスピーカーはこのほかにも音楽を聴いたり、天気予報を確認したり、他の家電を操作したりもできる生活を豊かにしてくれる楽しいアイテムです。
「そもそもスマートスピーカーってなんなの?何ができるの?」という方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
関連記事:【2021年】スマートスピーカーおすすめランキング17選!amazon・google・LINEなどを徹底比較
軽量コンパクトで家中どこにでも持っていける
PCF-SCAI15Tは大きさが29.4×21×21cm、重量が2.1kgと軽量コンパクトなので家中どこへでも持っていけます。
普段はリビングで空気の循環用、洗濯物を干したら洗濯場所、寝るときは寝室にと手軽に持ち運んで家中で使うことができます。
編集部
パワフルなのに比較的音が静か!
PCF-SCAI15Tは独自のスパイラルグリル構造でジェット気流を発生させ、25m先まで強力な風を送り込めるパワフルな風量性能を持っています。
サーキュレーターは空気を強力に押し出して部屋中の空気を循環させる役割が主ですが、これだけパワフルなら比較的広い部屋でもしっかりと空気を循環させることができます。
しかもこんなにパワフルなのに、風量2なら騒音レベル35dbとかなり静かです。(基本的に40db以下なら静音と言えます)
お子さんやペット、音に敏感な方がいる家庭でも使えます。
アイリスオーヤマ PCF-SCAI15Tはこんな方におすすめ!
PCF-SCAI15Tは多機能で価格も安く、はっきり言ってどんな方にもおすすめできるのですが、特に以下のような人におすすめです。
- ストレスなく使えるサーキュレーターが欲しい方
- あらゆる場所で使いたい方
- 比較的小さめの部屋、もしくはワンルームに住んでいる方
- 対応AIスマートスピーカーを持っている方(もしくは購入予定の方)
PCF-SCAI15Tは小型かつパワフルで首振りやリモコン、タイマー完備の多機能という特徴があります。
そのため、足りない機能があるとストレスを感じる人や、時間帯によってサーキュレーターを使う場所を頻繁に変えたい方にも向いています。
また、本体が小さいので小規模な部屋だけで使う方や、ワンルームにお住いの方にもおすすめ。
もちろんGoogleアシスタントやアレクサ搭載のAIスマートスピーカーをお持ちの方は、音声操作ができるというPCF-SCAI15Tの機能を最大に活かせるでしょう。
編集部
関連記事:サーキュレーター[2021年]無印良品(muji) サーキュレーター使いながら口コミ検証 &大小おすすめ2機種を比較
アイリスオーヤマ PCF-SCAI15Tを実際に使って徹底検証!
Picky’s編集部スタッフが、実際にアイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tを使用して、以下の点をチェックしてみました。
- 付属品
- 外観
- サイズ・重さ
- 風量
- 静音性
- 音声操作
付属品
- 本体
- 操作リモコン
- 取扱説明
外観
正面のデザイン
外観はツルっとした光沢のあるボディで、丸みがあってサイズが小さいのでなんだか小型ロボットみたいで可愛いと思いました。
とは言ってもシンプルなデザインなので、男性・女性問わず使えそうなデザインです。
操作ボタン
フロントには羽と操作ボタンがあります。
リモコン
また、リモコンも付いていてこちらでも操作ボタン同様の操作が行えるので、小さな部屋ならむしろ音声操作しなくてもよさそうです。
背面には電源コードと、フロントのガードを固定している4カ所の爪があり、この爪を外すとフロントのガードが外れて中の羽を掃除できるようになります。
横のデザイン
後ろのデザイン
コンパクトサイズで重さわずか2.1kg
サイズは29.4×21×21cm、サーキュレーターの中でも比較的小型で机の上とかでも置けそうです。(危ないのでおすすめしませんが)
使わないときはちょっとしたデッドスペースにしまうのも簡単なので、ワンルームとかにもピッタリですね。
重さは2.1kgで、見た目のコンパクトさの割にはちょっとズシっと感じますが、女性でも本体のくぼみに指2~3本引っ掛けて楽々持ち上げて運べます。
編集部
豊富な風力調節で空気循環の効率UP
風に強さに関しては1(弱)~5(ターボ)まで5段階で調整でき、このサイズ感を考えれば風量に全く不満はありません。
確かにスペック通り直進的で強い風が出ますし、5(ターボ)にすれば洗濯物がはためくほどの風量を発揮してくれます。
首振りはかなり可動域が広く、空気の循環用としては良いと思います。
特に「上下」と「左右」の首振りを同時設定することでランダムに首を振る「3Dランダム送風」は、冷暖房を部屋中にまんべんなく送り込めます。
お手入れ方法が楽ちん
サーキュレータについている4箇所の『ツメ』を押すとカバーを外すことができます。押しにくい方はドライバーを使って押すと簡単に外れます。
プロペラは外すことができないのでこのまま乾いた雑巾や掃除機で埃をとります。
静音性が高く作動音がほとんど気にならない
音に関しては1~3までであればほとんど気にならないレベルです。
4や5にすると結構音がしますが、そもそも4や5の強風ならどんな静音設計のサーキュレーターでもそれなりに音はしますし、深夜などに4や5を使用することはまずないので問題ないでしょう。
専用アプリ設定がちょっと面倒
音声操作をしようと、専用アプリ「smartST」をダウンロードしてAIスピーカーと接続してみましたが、これがちょっと厄介でした。
アイリスオーヤマ「smartST」をダウンロードしたらGoogleまたはApple IDでログインします。
サーキュレーターの電源プラグをコンセントに差し込み、電源を切ったまま15秒以内に風量ボタンを><><><の順番に押します。(この時リモコンでの操作は不可となりまます。)まるで昔のファミコンの隠し技をやっているようでした。
サーキュレーターの風力ランプが点滅したら『次へ』をタップし位置情報をオンにします。(この時オフにしてしまうと接続することができません)
一度ホーム画面へ戻り『IRIS』から始まるWi-Fiで接続します。パスワードは『12345678』となります。
ここまでできたらあとは簡単。このまま『smart ST』のアプリから操作することが可能です。
スマートスピーカーと接続したい場合はスマートスピーカー(Alexa)のアプリから「すべてのデバイス」を開くと『サーキュレーター』と新しいデバイスとして認識されているのでタップすれば音声操作が可能です。
音声操作についてはどんな音声でも反応するわけではなく、以下のようにテンプレートが決まっています。
「□□□□」の部分は最初「サーキュレーター」に設定されていますが、smartSTで好きな名称に変更できます。
すべての音声については公式HPにGoogleアシスタントとアレクサ、両方記載されているのでチェックしてみてください。
ただ、実際スタッフが使ったときは音声操作の認識精度がいまいちに感じました。
編集部
アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tの検証結果
Picky’s編集部の検証結果は、以下のようになりました。
アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15T総評
項目 | 評価 | 一言コメント |
使い勝手 | ◎ | 必要な機能が全部揃ってます |
風量 | 〇 | このサイズの中では強力! |
操作性 | 〇 | アプリのセットアップや音声操作に慣れるまで少し面倒かも… |
静音性 | ◎ | 間違いなく静かです |
価格(コスパ) | ◎ | 音声操作機能が活用できるなら安い |
メリット:機能豊富で非常に使いやすい!
PCF-SCAI15Tは、はっきり言って欠点らしい欠点はありません。
- 音声操作ができる
- 5段階調整可能でパワフルな風量
- タイマーやリモコン、首振り機能完備
- コンパクトかつ軽量
- お手頃な価格
サーキュレーターに必要な機能をこれでもか、と詰め込んでいます。
編集部
デメリット:性能を最大限発揮するのにスマートスピーカーが必要
ほとんどデメリットらしいデメリットがないPCF-SCAI15Tですが、唯一スマートスピーカーがないとその機能を最大限発揮できないというデメリットがあります。
スマートスピーカーも持っている方は増えてきましたが、それでも全世帯に普及しているとは言えませんよね。
音声操作のためだけにわざわざスマートスピーカーを買う必要はありませんし、なくても普通のサーキュレーターとして使用できますが、使えない機能があるとなんか損した気分になりますね。
「すでに対応スマートスピーカーを持っている」もしくは「対応スマートスピーカーを買う予定がある」、という方向けの製品になってしまっている点がデメリットです。
AIスピーカーやネット回線がない方は音声操作機能がないスタンダードモデルか、単独で音声操作ができる音声操作モデルを買うと良いでしょう。
こちらはシンプルにリモコンで操作するスタンダードモデルで、音声操作タイプに比べてかなり価格が安いです。
こちらは単独で音声操作ができるタイプで、AIスピーカーもネット回線も必要ありませんが、高性能なぶん定価はやや高めです。
アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tの口コミ・レビュー
PCF-SCAI15Tの口コミ・レビューをご紹介します。
アイリスオーヤマ PCF-SCAI15Tの良い口コミ・レビュー
- なんだかんだで年中使ってる
- 5段階風量でなんにでも使える
- 機能に対してコスパが非常に良い
- 強以外では音がかなり静か
良い口コミに関してはかなり良い評価が並んでいました。
風量、サイズ、静音性、機能の豊富さなどなど、あらゆる点で欠点のないオールマイティなサーキュレーターという印象のようです。
音声機能を使っている人は少なめで良いレビューはあまり見られませんでしたが、それを抜きにしてもサーキュレーターとして非常に優秀であることが分かります。
アイリスオーヤマ PCF-SCAI15Tの悪い口コミ・レビュー
- 首振り部分の耐久性に不安がある
- セットアップがやや面倒
- 音声反応がやや悪い
一番多かった悪い口コミでは、「首振り部分に難がある」とのことで、最初からガクガク言っていたり、使っているうちにギシギシ鳴ったりすることはあるそうです。
あまりに調子が悪ければメーカーに相談してみましょう。
他にもAIスピーカーの接続が面倒、音声反応が良くないなどの口コミが一部見られました。
アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tでよくある質問
最後にアイリスオーヤマ サーキュレーターアイ PCF-SCAI15Tで、よくある質問をQ&A方式でまとめてみました。
「PCF-SCAI15T」と「PCF-SCV15T」の違いはスマートスピーカーが必要かどうか
アイリスのサーキュレーターアイには様々なシリーズがありますが、中でも今回紹介している「PCF-SCAI15T」と「PCF-SCV15T」の違いがわからないという方も多いようです。
どちらも音声操作ができるという点が売りですが、実はこの2つは違う製品です。
- PCF-SCAI15Tはスマートスピーカー経由で音声操作ができる
- PCF-SCV15Tは単独で音声操作ができる
つまりPCF-SCV15Tの方はスマートスピーカーもネット回線も不要なため、PCF-SCAI15Tの上位機種と考えていいでしょう。
当然ながら公式価格はPCF-SCV15Tの方が高いのですが、購入する場所によってはPCF-SCAI15Tと同じ価格、もしくは安く買うこともできるようです。
編集部
Picky’sでは現在発売されているAmazon Echo全シリーズを実際に使用して検証しました。こちらの記事をぜひ参考にしてください。
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声の呼びかけに対して反応が悪かったです…
この製品を声で操作する場合、スマートスピーカーに「サーキュレーターをつけて」と呼びかけますが、口コミでも「反応精度が良くない」という声が多かったです。
個人差や設置場所などでも変わりますが、実は「サーキュレーター」という長い名称が原因で、反応が悪いことがあります。
これを「ファン」とか「扇風機」みたいな、短く単純な名称に変えてあげるだけでも精度はかなり改善されるそうです。
名称・呼び方は専用アプリ「IRIS smartST」でいつでも変更可能ですので、声の反応精度が悪い、という方は試してみてください。
PCF-SCAI15Tは豊富な機能で欠点の無い万能サーキュレーター!
PCF-SCAI15TはAIスピーカーと連動させて声で操作ができるサーキュレーターです。
ただ、音声操作を抜きにしても風量、サイズ感、豊富な各種機能付きで価格もお手頃と、サーキュレーターとして欠点らしい欠点がありません。
音声操作機能につい目が行きがちですが、むしろそれ以外の機能のバランスの良さを感じました。
大型のサーキュレーターが必要ない、という方はこの機種を検討してみてはいかがでしょうか。
Picky’sでは、今回紹介した製品以外にも様々なサーキュレーターを紹介しています。
以下の記事も参考にして色々比較し、ぜひ自分に合った1台を探してみてください。