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資料や名刺といったちょっとした紙媒体をスキャンしたいときに便利な「ハンディスキャナー」。手持ちで使える小型サイズで、使う場所を選ばない&持ち運びしやすいのがメリットです。
しかし、いざハンディスキャナーを購入するとなると「デジタルデータ化できるOCR付きのおすすめは?」「スマホと連携できるハンディスキャナーが欲しい」など目的別に選び方の基準はさまざまなはず。
そこで今回は、おすすめのハンディスキャナーをPicky’s編集部が徹底解説。ハンディスキャナーの失敗しない選び方、人気商品ランキング9選をまとめました。ハンディスキャナーの使い方も解説しているので、ぜひ最後まで目を通してください。
目次
ハンディスキャナーとは?

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そもそもスキャナーとは本・名刺・写真などの紙媒体をデータ化するためのアイテム。据え置きで使うサイズの大きなスキャナーがある中で、ハンディスキャナーは手持ちで使えるほどの小型サイズなのが特徴です。モバイルスキャナー・ポータブルスキャナーと呼ばれることもあります。
コンパクトで持ち運びしやすく、デスクなどの省スペースで使えるのが最大のメリット。充電式やUSB給電式が豊富で、使用場所を選びません。また、1万5,000~2万円程度で販売されており、据え置きタイプより比較的リーズナブルに購入できます。
手ブレによるノイズが出やすい・スキャン範囲が狭いといった小型ゆえのデメリットはあるものの、「出先で資料をデータ化したい」「狙った部分だけをスキャンしたい」という場面にはハンディスキャナーがおすすめです。
関連記事:本の自炊にも!スキャナーおすすめ26選!1万円以下で安い・コンパクトタイプなど
ハンディスキャナーの選び方

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ここからは、ハンディスキャナーのおすすめの選び方を紹介します。解像度・読み取り速度・接続方法など、使いやすいハンディスキャナーを選ぶコツをまとめているので、参考にしてみてください。
イラスト?文字?読み取りたい原稿に合わせて「解像度」をチェック

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ハンディスキャナーの解像度は「○○dpi」で表記され、数値が大きいほど資料を高精細にスキャンできます。文字だけの原稿を読み取る場合、解像度は300dpi程度でOK。細かい文字・図表などのスキャンをしたいなら600dpiほどは欲しいところです。写真やイラストなどを高い再現度でデータ化したい人は1,200dpiあるとGOOD。
ハンディスキャナーの中には、複数の解像度を選択できる商品も登場しています。高解像度でスキャンすると電子化したデータも大きくなるので、読み取りたい原稿に応じて解像度を最適化したい人は要チェックです。
編集部
名刺などの文字情報を読み取るなら「OCR機能」がマスト

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OCRとは、紙媒体をスキャンする際、文字や数字を認識して編集可能なテキストデータにしてくれる機能のこと。
OCR機能のないハンディスキャナーの場合、資料をスキャンした際1つの画像としてデータが保存されます。一方、OCR機能が搭載されているとWord・Excelといった編集可能な形式に変換してくれるのが特徴です。テキストデータにすることで、キーワード検索ができたり・手作業入力の手間が削減できたりするのがメリット。書類をデジタル化して、後々編集や検索をしたい人・名刺やレシートをデータ管理したい人におすすめです。
ちなみに、OCR機能が搭載されていても、スキャンしたらすぐにテキストデータ化されるわけではありません。PCの場合はソフト・スマホならアプリを使い、自分でテキストデータ化する必要があります。
- PC:ハンディスキャナー付属のOCRソフトを使用(Adobe Acrobatなど)
- スマホ:OCR対応のスキャナーアプリをインストール(Google Drive、Adobe Scanなど)
スマホ対応も!各デバイスとの「連携・接続方法」を確認

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ハンディスキャナーは、スマホやパソコンと連携して、データを簡単に転送できるのが特徴。
ただし、WindowsやMacはほとんどのモデルが対応していますが、iPhoneやAndroidは一部のモデルしか対応していません。ハンディスキャナーとスマホを連携させたい場合は、対応OSも確認しましょう。
デバイスとの接続方法は、USBケーブルで接続する有線タイプと、Bluetooth・Wi-Fiを活用するワイヤレスタイプの2つ。 ワイヤレスタイプのハンディスキャナーは、無線でデバイスと接続できるため、スキャン時のケーブルの煩わしさが軽減されます。
編集部
作業効率を高めたい人は「読み取り速度」に優れたモデルを

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読み取り速度が速いハンディスキャナーは、複数の原稿をスピーディーにスキャン可能。書籍を丸ごとデータ化したり、大量の名刺をスキャンしたいときに便利です。カラー・モノクロによって読み取り速度は異なる場合があるため、購入時はよく確認しましょう。
ハンディスキャナーの場合、読み取り速度は5秒以下が理想。また、ADF(自動給紙方式)対応のハンディスキャナーなら、複数の原稿をまとめてセットできるため、作業効率をアップさせたい人におすすめです。
ハンディスキャナーの「電源方式」をチェックしよう

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ハンディスキャナーの電源方式は、主に「充電式」「USB給電式」「電池式」の3種類。主流は充電式で、事前に充電する手間はあるものの、ハンディスキャナーを出先に持ち運ぶ機会が多い人におすすめです。
USB給電式は、ノートパソコンなどから簡単に給電できます。電源供給と接続がケーブル1本で完結するため、スムーズにデータを転送したい人に適しています。
電池式のハンディスキャナーは、ケーブルレスで稼働する上、充電の手間がないのがメリット。充電式・USB給電式に比べるとラインナップは少なめですが、手軽さを重視する人はぜひ検討してみてください。
あると便利な「搭載機能」にも注目

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ハンディスキャナーには、その他にもさまざまな便利機能があります。特におすすめな機能を下記で紹介しているので、必要に応じてチェックしておきましょう。
- 翻訳機能:スキャンした文章を翻訳できる。
- 朗読機能:スキャンした文章を読み上げる。
- 両面読み取り:1回のスキャンで原稿の裏表両方を読み取れる。
翻訳機能・朗読機能は、海外の書籍や論文をスキャンしたいときに便利。朗読機能は、認識した文章を読み上げてくれるため、発音練習・語学練習に役立ちます。また、両面読み取り対応のハンディスキャナーは、原稿の裏表をスピーディーにスキャンできるのが魅力です。
ハンディスキャナーおすすめ人気ランキング比較一覧表
商品 | 最安価格 | サイズ | 重量 | 電源方式 | 読取方向 | カラー | 対応OS | 対応サイズ | 解像度 | 最高読取速度 | 保存形式 | OCR機能 | Bluetooth・Wi-Fi機能 | |
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![]() | リコー PFU ScanSnap iX100 | ¥22,255 Amazon楽天市場Yahoo! | 273×47.5×36mm | 400g | 充電式/USB給電式 | 片面 | カラー/モノクロ/グレー | Windows/macOS/iOS/Android | A4/A5/A6/B5/B6/はがき/名刺など | 最大600dpi | 5.2秒 | - | ○ | ○ |
![]() | エプソン スキャナー ES-60WB | ¥21,973 Amazon楽天市場Yahoo! | 272×47×33.8mm | 約300g | 充電式/USB給電式 | 片面 | - | Windows/macOS | A4/A5/A6/A7/A8/USレターサイズ/長尺紙など | 50~1,200dpi | Wi-Fi接続時:4秒/USB給電時:5.5秒 | JPEG/TIFF/Multi-TIFF/BMP/PDF/PNG | - | ○ |
![]() | サンワダイレクト WorlsPenScan X 400-SCN031 | ¥17,000 Amazon楽天市場Yahoo! | 114.7×22.45×33mm | 55g | 充電式 | - | - | Windows/macOS/iOS/Android | 6~22ptの文字 | - | - | - | ○ | ○ |
![]() | サンワサプライ ポータブルハンディスキャナ PSC-HS2BK | ¥13,224 Amazon楽天市場Yahoo! | 258×41×34mm | 約250g | 電池式 | 片面 | カラー/モノクロ | Windows/macOS | 最大216×356mm | 300dpi/600dpi/1200dpi | モノクロ:0.6秒/カラー:1.6秒 | JPEG/PDF | - | - |
![]() | Canon ドキュメントスキャナ imageFORMULA DR-P208II | ¥19,500 Amazon楽天市場Yahoo! | 312.5×40×89.5mm | 約600g | USB給電式 | 片面/両面 | カラー/モノクロ/グレー | Windows/macO | 最大216×356mm | 600dpi | - | - | - | - |
![]() | ブラザー ドキュメントスキャナー MDS-940DW | ¥16,518 Amazon楽天市場Yahoo! | 319×63.1×45.4mm | 約700g | USB給電式/充電式 | 片面/両面 | カラー/モノクロ/グレー | Windows/macOS | 幅:50.8~215.9mm/長さ:86.4~1828.8mm | 最大600dpi | 4秒 | - | - | ○ |
![]() | エプソン スキャナー ES-50 | ¥16,500 Amazon楽天市場Yahoo! | 272×47×33.8mm | 約270g | USB給電式 | 片面 | カラー/モノクロ | Windows/macOS | 最大216×1828.8mm | 50~1,200dpi | 5.5秒 | JPEG/TIFF/Multi-TIFF/BMP/PDF/PNG | - | - |
![]() | エプソン スキャナー DS-40 | ¥12,980 Amazon楽天市場Yahoo! | 296×69×43mm | 約515g | 電池式/USB給電式/AC給電式 | 片面 | カラー/モノクロ | Windows/macOS | 最大216×356mm | 50~1,200dpi | 2.4秒 | JPEG/TIFF/Multi-TIFF/BMP/PICT/PDF | - | ○ |
![]() | 富士通 ScanSnap S1100 | ¥7,500 Amazon楽天市場Yahoo! | 273×47.5×34mm | 350g | USB給電式 | 片面 | カラー/モノクロ/グレー | Windows/macOS | A3/A4/A5/A6/B5/はがき/名刺など | 最大600dpi | 7.5秒 | - | - | - |
ハンディスキャナーおすすめ人気ランキング9選
スマホ対応!小さい原稿を2枚並べて同時にスキャンできる
プリンターや複写機を展開しているリコーのハンディスキャナー。高性能薄型バッテリーを搭載しており、充電式・USBバスパワー(給電)式の2WAYで使用できます。400gの軽さとコンパクトな設計で、持ち運びや収納に困りません。
A4やA6といった幅広いサイズに対応。原稿のサイズを自動認識するため、いちいち設定を変える必要がないのが特徴です。また、デュアルスキャン機能を備えており、名刺やレシートなどの小さい原稿を2枚並べて同時にスキャンできます。
A4ノートよりもコンパクトで持ち運びに◎
A4サイズノートよりもコンパクト、500mペットボトルより軽量なハンディスキャナー。バッグに入れて持ち運びでき、出先でスキャナーを使いたい人におすすめです。バッテリーを内蔵しており、充電して使えるのも嬉しいですね。
1回の充電で、A4サイズの原稿を約300枚スキャンできます。原稿の読み取り速度は、Wi-Fi接続時ならわずか4秒。また、Wi-Fiに繋いでいなくても、カラー・モノクロともに5.5秒でスキャンできるため、効率よく作業を進められます。
スマホ対応&OCR機能付き◎なぞってスキャンできるペン型
パソコン周辺機器メーカーであるサンワダイレクトのハンディスキャナー。ペン先でなぞった部分だけをピンポイントでスキャンできるペン型です。OCR機能を備えているので、なぞった文章をテキストデータに変換してくれますよ。
日本語だけでなく、英語や中国語にも対応しており、iOS・Android接続時は28ヵ国語、パソコン接続時は193ヵ国語を認識可能。スキャンした部分を読み上げる朗読機能も搭載しているため、発音の練習や語学学習にもおすすめです。
初心者におすすめ!手ぶれを抑えるダブルローラー式
乾電池で稼働するハンディスキャナー。バッテリーを内蔵していないため、本体が約250gと軽量です。また、ダブルローラーを採用しており、スキャン時の安定感に優れているのが特徴。スキャナー初心者でも、手ブレを気にせずに原稿を読み取れます。
解像度は、300・600・1200dpiの3段階で調整可能。さらに、microSDカードに対応しており、スキャンしたデータの保存が可能。パソコンやスマートフォンに接続する手間がなく、必要なときにサッと使えます。
両面読み取り&10枚同時セットで効率アップ
日本の精密機器メーカーであるCanon(キヤノン)のハンディスキャナー。原稿を差し込むタイプで、最大10枚の原稿を同時にセットできます。両面・片面の読み取りに対応しており、大量の資料を効率よくデータ化したい人におすすめです。
USB給電式で、ケーブル1本で電源供給と接続が完結。ノートパソコンさえあれば、いつでもどこでも原稿を読み取れますよ。専用ソフトウェアを使えば、モードの変更や細かい設定も可能。シンプルなレイアウトで、初心者でも操作に迷いません。
両面・カラーでも約4秒で素早く読み取れる!
愛知県に本社を置く大手電機メーカーbrther(ブラザー)のハンディスキャナー。片面・両面読み取りに対応しており、両面カラーでも約4秒の高速スキャンが可能です。サイズ自動検出機能付きで、初心者でもスムーズに使えます。
本体には、カラー表示のLEDディスプレイを搭載。暗い場所でもスキャンの設定やデータの保存先などを一目でチェックできます。さらに、Uターンガイドによってスキャン後の原稿が手前に排出されるため、背面のスペースが不要です。
操作簡単!ソフトウェアでデータの編集ができる
A4サイズまでの原稿に対応したハンディスキャナー。厚みのあるカードや名刺、長いレシートなども読み取り可能で、幅広いシチュエーションで役立ちます。5.5秒の高速スキャンに対応しており、スピーディーに原稿をデータ化できます。
操作が簡単で、本体のボタンを押すだけでスキャンが開始できるのが特徴。スキャン開始とともに専用ソフトウェア「Epson ScanSmart」が起動し、スキャン結果などを確認できますよ。データの編集・削除もソフトウェアでそのまま行えます。
iPhoneとも接続できるモバイル向けスキャナー
モバイル端末向けに展開されているEPSON(エプソン)のハンディスキャナー。Wi-Fi機能を搭載しており、ケーブルなしでスマートフォンなどと接続できます。Androidはもちろん、iOSにも対応しているため、iPhone・iPadユーザーにおすすめです。
専用スマートフォンアプリ「Epson DocumentScan」をダウンロードすれば、使用手順を確認できるのが特徴。スキャナー初心者や機械が苦手な人にも安心ですね。解像度は最大1,200dpiで、イラストなども高精細にスキャンできます。
専用ソフトウェアで読み取りデータを一括管理
USB給電式のハンディスキャナー。A4やA5といった定番のサイズはもちろん、会員カードなどのプラスチックカードやA3サイズの原稿の読み取りに対応しています。2万円以下で買えるハンディスキャナーを探している人は要チェックですよ。
専用ソフトウェア「ScanSnap Home」は、スキャナーの設定やデータの管理をサポートします。読み込んだデータの自動仕分け機能も備えており、家計簿や名刺管理に役立ちます。また、保管しているデータをキーワードで検索することも可能です。
ハンディスキャナーの使い方

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ここでは、ハンディスキャナーの使い方を解説します。上記の手順はあくまで一例で、詳しい手順やスキャン方法は製品によって異なります。使用前に必ず商品の取扱説明書を確認しましょう。
- ハンディスキャナーの使用方法
- STEP.1原稿をセットするまず、データ化したい原稿を平らな場所に置き、その上にハンディスキャナーを乗せます。カーペットなどの静電気が起こりやすい場所は避け、テーブルやデスクといった安定した場所でスキャンを行ってください。
- STEP.2スキャナーを準備するハンディスキャナーの電源を入れ、原稿に合わせてサイズ・カラー・保存形式などを設定しましょう。商品によっては、解像度の設定も必要です。
- STEP.3原稿を読み取る設定が完了したら、ハンディスキャナーのボタンを操作して、読み取りを開始します。原稿を手で抑えながら、片方の手でスキャナーをスライドさせます。スキャナーを動かすスピードは、速すぎても遅すぎてもNG。きれいに原稿を読み取るには一定のスピードを維持するのがコツです。
- STEP.4読み取りをオフにする最後までスキャンできたら、ボタンを操作して読み取りを終了してください。誤作動を防ぐためにも、使い終わったあとはハンディスキャナーの電源を必ずオフにしましょう。
ハンディスキャナーの関連商品
ここでは、他タイプのスキャナーを紹介します。「小型なハンディスキャナーだと使いづらい」「他のスキャナーと比較したい」という人は、目を通しておいてくださいね。
本を破壊・裁断せずに読み取れる「ブックスキャナー」

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ブックスキャナーは書籍用のスキャナーで、裁断・破砕をせずに原稿を読み取れるのが特徴。厚みのある本や本綴じされている資料をデータ化したい人におすすめです。中には、ページめくり機能付きのモデルもあり、書籍を1冊丸ごと読み取りたいときに役立ちます。
きれいに原稿をスキャンしたいなら「フラットベッドスキャナー」
仕事・オフィス用なら、フラットベッドスキャナーがおすすめ。コピー機のような形状で、ガラス台に原稿を下向きに置いてスキャンします。
ハンディスキャナーと比べると原稿をよりきれいに読み取れる上、高解像度に対応したモデルが多いのが特徴。A3サイズといった大きな原稿に対応したモデルもあり、ビジネス用としてスキャナーを使いたい人に最適です。
ハンディスキャナーについてのよくある質問

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ハンディスキャナーはどこで購入できる?
ハンディスキャナーはレンタルできる?
ハンディスキャナーは中古で買ってもいい??
ハンディスキャナーが読み取れないときは?
ハンディスキャナーのおすすめまとめ

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- 資料をサッとデータ化したいならハンディスキャナーがおすすめ!
- OCR機能があれば、文字を自動認識してコード化してくれる
- 用途に合わせて解像度・対応サイズ・読み取り速度をチェック
今回は、おすすめのハンディスキャナーについて紹介しました。小型なハンディスキャナーがあれば、書籍や名刺などを手軽にデータ化できます。ぜひ自分に合ったハンディスキャナーを見つけて、ビジネスやプライベートの調べものなどに役立ててください。