【クリエイター向けに進化】GoPro HERO12 Blackをレビュー!HDR機能や撮影時間を徹底検証

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【クリエイター向けに進化】GoPro HERO12 Blackをレビュー!HDR機能や撮影時間を徹底検証

2023年9月13日に発売されたアクションカメラ「GoPro HERO12 Black」。HDR動画撮影や進化した手ぶれ補正機能HyperSmooth 6.0などの新機能が搭載され、大きな注目を集めています。

古いモデルのGoProから買い替えを考えている方や、GoProデビューしたい方の中には「11と12どちらを買うべき?」と悩んでいる方もいるはず。公式サイトに進化ポイントが載っていますが、実際の性能はどうなのか確認しておきたいですよね。

そこで今回は、「GoPro HERO12 Black」についてPicky’s編集部が徹底検証!スタッフが実際に製品を使用した上で、良かった点・残念だった点を本音でレビューしています。GoPro HERO12 Blackを買うべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

GoPro HERO12 Blackレビュー結果

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GoPro史上初となるHDR(ハイダイナミックレンジ)対応の動画撮影が可能で、手ぶれ補正も進化したと話題の「GoPro HERO12 Black」。前モデルも完成度が高かっただけに、どのくらい進化しているのか気になりますよね。

今回は、デザイン、手ぶれ補正、画質、使い勝手など独自の項目を実際に使って検証しました。

サイズ・重量
デザイン
手ぶれ補正
HDR画質:昼間(動画)
HDR画質:夜間(動画)
HDR画質:写真
バッテリーの持続時間
熱暴走
UI/UX
8:7アスペクト比
GO-Log対応
オーディオ機能
Bluetooth

高評価だったポイント:細かな改良を重ねたアップグレード!よりクリエイター向け仕様に

高評価だったポイント:細かな改良を重ねたアップグレード!よりプロ向け仕様に

  • HDR動画機能により逆光時や夜間での撮影クオリティがアップ◎
  • 三脚ネジ穴搭載で専用マウント以外の三脚も使えるのが便利
  • GP-Log対応・ワイヤレスマイク接続可能など動画クリエイターに嬉しい進化も

GoPro史上初のHDR動画に対応したGoPro HERO12 Blackは、前モデルより逆光での白飛びや暗い場所でのノイズが改善されている印象が強かったです。幅広いシーンで、よりクオリティの高い映像を撮影しやすくなりました。

デザイン面はHERO11とほとんど同じですが、三脚ネジ穴が搭載され専用マウントがなくても三脚を装着できるようになったのが嬉しいポイント!普通のカメラ用の自撮り棒が付けられるため、より手軽に使いやすくなっています。

新たにGP-Log撮影やワイヤレスマイクの接続にも対応するなど、動画クリエイターに嬉しい進化も遂げています。動画初心者から上級者まで、幅広い層に嬉しいアップデートがあったのは高評価です。

GP-Logとは?
新たに追加されたカラープロファイルの一つ。あえて彩度などが低く設定されており、色彩の編集を自分好みに行いやすいのがメリットです。

微妙だったポイント:驚くほどの進化はなし。熱暴走もあまり改善されず

微妙だったポイント:驚くほどの進化はなし。熱暴走もあまり改善されず

  • GoPro HERO11と比較すると強く実感できる進化が少ない
  • 熱暴走を検証したがあまり改善されていなかった

新たな機能が加わり使い勝手が上がったとはいえ、画質や手ブレ補正の面でGoPro HERO11と比較して劇的な進化は見られない印象でした。

手ぶれ補正機能のHyperSmoothが5.0から6.0に進化していますが、もともとのレベルが高かったため感動するほどの違いがあるかといわれると微妙なところ。毎年新製品を発売しているため、直近のモデルとは差が出づらいのは仕方ないのかもしれません。

また、GoProシリーズの弱点である熱暴走があまり改善されていなかったのも残念ポイント。数十分使用していると本体が熱くなってくるので、今後のGoProには熱暴走の改善を期待したいです。

HyperSmoothとは?
GoProの手ぶれ補正技術の名称。高度なシーン分析と補正アルゴリズムを組み合わせて、撮影時の手ぶれや振動をスムーズに補正しています。

GoPro HERO12 Blackを買うべき人

GoPro HERO12 Blackを買うべき人

  • 最新機種が好きな人
  • ハイクオリティな映像を撮りたい人
  • HDRで動画を撮りたい人
  • アウトドアやスポーツなど激しい動きの中で撮影したい人
  • 初めてGoProを購入する人
  • GoPro HERO7〜9を使っている人

GoPro HERO12 Blackは、ハイクオリティな映像を撮影・編集したいクリエイターの方におすすめ。新たにHDR動画に対応し、前モデルからアクションカメラとしての性能が全体的に上がったレベルの高い製品だといえます。

新しいインターフェースを取り入れ、直感的な操作もしやすくなっているため、初めてGoProを買う方も要チェックです。

また、前モデルHERO11とは大きく差を感じられないスペックでしたが、HERO7〜9の古いモデルと比べると画質・性能・機能性がかなり向上しています。手ぶれやノイズのない綺麗な映像を撮りたいなら、旧モデルからの買い替えも考えてみてくださいね。

GoPro HERO12 Blackをおすすめしない人

GoPro HERO12 Blackをおすすめしない人

  • GoPro HERO11を持っていて満足している人
  • 本格的な動画撮影に使用しない人

GoPro HERO12 Blackはハイクオリティなアクションカメラですが、すでにHERO11を持っていて性能に満足しているなら無理に買い替える必要はないかもしれません。しっかり比較すれば進化が分かりますが、日常で使っていてはっきりと差を体感できない可能性があります。

また、カメラ性能に力を入れているGoPro HERO12 Blackは、屋外でのアクティブなシーンや本格的な動画撮影に使わない場合オーバースペックになりがちです。簡単なVlogや旅行の思い出作りなら、スマホ撮影やもっと安いアクションカメラの購入を検討してみるのもアリですよ。

関連記事:【手ぶれ補正最強の1台】アクションカメラおすすめ21選|日本製・安いモデルも(2023比較)

【HERO11と比較】GoPro HERO12 Blackのスペック

【HERO11と比較】GoPro HERO12 Blackのスペック

今回発売されたGoPro HERO12 Blackのスペックを、HERO11と比較してみました。前モデルからの買い替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

GoPro HERO12とHERO11のスペック比較

GoPro HERO12とHERO11のスペック比較

GoPro HERO12 Black GoPro HERO11 Black
発売日 2023年9月13日 2022年9月17日
公式サイト価格(2023年11月現在) 62,800円 54,800円
サイズ 幅71.8×高さ50.8×奥行33.6mm 幅71.8×高さ50.8×奥行33.6mm
重量 カメラ本体+マウントフィンガー+バッテリー:152g カメラ本体+マウントフィンガー+バッテリー:152g
ビデオ解像度
  • 5.3K 60fps
  • 4K 120fps
  • 2.7K 240fps
  • 1080p 240fps
  • 5.3K 60fps
  • 4K 120fps
  • 2.7K 240fps
  • 1080p 240fps
HDRビデオ解像度
  • 5.3K 30fps
  • 4K 60fps
対応なし
写真解像度 27.13mp (5568×4872) 27.13MP(5568×4872)
センサーサイズ 1/1.9インチCMOS 1/1.9インチCMOS
手ぶれ補正 HyperSmooth 6.0 HyperSmooth 5.0
アスペクト比
  • 8:7
  • 9:16
  • 16:9
  • 4:3
  • 8:7
  • 16:9
  • 4:3
ビットカラー
  • 8bit
  • 10bit
  • 8bit
  • 10bit
ビットレート 120Mbps(5.3K/4K) 120Mbps(5.3K/4K)
水平ロック 単体で360度回転可能 単体で360度回転可能
画角
  • デジタルレンズ
  • FOVHyperView
  • SuperView
  • 広角
  • リニア
  • リニア+水平維持
  • HyperView
  • SuperView
  • 広角
  • リニヤ
  • 水平維持
バッテリー 1720MAH ENDUROバッテリー 1720MAH ENDUROバッテリー
防水性能
  • 保護ハウジングなし:水深10m
  • 保護ハウジングあり:水深60m
  • 保護ハウジングなし:水深10m
  • 保護ハウジングあり:水深60m
新機能
  • HDR対応
  • Bluetoothオーディオ接続
  • タイムコード機能
  • インターバル撮影
  • 1/4-20UNCマウント
  • LUT GP-Logオプション
  • Maxレンズモジュラー2.0対応
  • ハイライトビデオ
  • スタートレイル
  • ライトペインティング
  • ライトトレイル
付属品
  • Enduroバッテリー
  • 粘着性ベースマウント
  • マウント用バックル
  • USB-Cケーブル
  • サムスクリュー
  • Enduroバッテリー
  • 粘着性ベースマウント
  • マウント用バックル
  • USB-Cケーブル
  • サムスクリュー
  • カメラケース

関連記事:【実写レビュー】GoPro HERO11 Blackを前モデルの10と比較!注目の進化や微妙な点を解説

GoPro HERO12の主な変更点

GoPro HERO12の主な変更点

  • HDR(ハイダイナミックレンジ)・Log撮影対応でプロフェッショナルな撮影を実現
  • 手ぶれ補正がHyperSmooth 5.0→6.0に進化
  • Quik(クイック)アプリのタイムコード同期で複数台をワイヤレス同期
  • InstagramやTikTokの投稿に便利な縦アスペクト比「9:16」が追加
  • インターバル撮影で固定間隔での自動撮影も可能
  • バッテリーの熱制御性能向上で撮影時間が増加
  • Bluetoothオーディオ接続対応でワイヤレスマイクが使用可能に
  • 三脚ネジ穴追加で専用アタッチメントなしで三脚が装着できる
  • UI/UXが初心者にも分かりやすくアップデート

GoPro HERO12 BlackをHERO11と比較してみると、HDR対応・手ぶれ補正強化の他にも、さまざまな機能が追加されたことが分かります。中でも、複数台の同期が可能なタイムコード同期やLog撮影対応など、プロクリエイター向けに追加された機能が多い印象。

動画クリエイターとして映像制作を行なっている方は、要チェックの新機種です。SNS投稿に使いやすい新アスペクト比やUI/UXの進化もあり、GoPro初心者の方が使いやすい要素も増えています。

また、公式サイトでは熱制御性能の向上によって、HERO11から撮影時間が2倍に伸びたと発表されました。熱暴走が起きやすかったGoProにおいて嬉しい進化ですが、実際の稼働時間はそこまで長くないという声も上がっています。次の項目で実機検証を行なっているので、そちらもチェックしてみてください。

UI/UXとは?
UIとはユーザーインターフェースの略で、本体や画面上のデザイン・フォントといったユーザーの視覚に触れる情報のことを指します。一方UXとはユーザーエクスペリエンスの略で、ユーザーが製品を通して得る体験・経験のこと。UIはUXを高めるために重要な要素で、UI/UXとセットで呼ばれるケースが多いです。

【実機で検証】GoPro HERO12 Blackを徹底レビュー

今回は話題の <GoPro HERO12 Black>を実際に使ってみました!「どのくらい画質が良くなったの?」「実際バッテリーはどれくらいもつ?」など購入前に気になる部分を徹底解説していきます。

GoPro HERO12 Blackのセット内容

GoPro HERO12 Blackのセット内容

高級感のあるパッケージを開けると、本体や付属品が入ったシンプルなケースが出てきます。

GoPro HERO12 Blackのセット内容

GoPro HERO12 Blackの付属品
  • GoPro HERO12 Black本体
  • Enduroリチャージャブルバッテリー
  • 粘着性ベースマウント
  • マウント用バックル
  • サムスクリュー
  • USB-Cケーブル
  • 取扱説明書

必要な付属品に加えて、GoProアプリ「Quik(クイック)」の接続方法や図を使った取扱説明書も同封されています。

GoPro HERO12のサイズ・重さはHERO11と全く同じ!デザインにはやや変更も

GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ

GoPro HERO12 Blackのサイズは、前モデルと変わらず幅71.8×高さ50.8×奥行33.6mmで手のひらに収まるコンパクトサイズ。HERO11では外観がブラックで統一されていましたが、新モデルではブルーのインクを飛び散らせたような斑点デザインに変更されています。

GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ
GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ

実際にGoPro HERO12 BlackとHERO11を比較してみても、遠くから見ると見分けがつかないくらい。アクセサリー類の互換性が高いので、HERO11で使っていたアクセサリーはそのまま使えます。

ベースカラーの変更に加えて、レックボタンのカラーが赤から黒へ変更されています。

GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ

HERO7からHERO12までを比較してみると、HERO7が一番小型でHERO9からはサイズが大きく変化していないのが分かります。

GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ
GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ

HERO12とHERO11の重さも実際に測ってみましたが、バッテリー込みで約152gと同じ重さでした。さまざまな機能が追加されていて同じ重さなのは嬉しいポイント。前モデルを持っていた人にとっては、慣れた形状で扱いやすそうですね。

三脚ネジの追加は便利な進化!専用マウントなしで他社三脚も装着できる

三脚ネジの追加はとてもいい進化!専用マウントなしで他社三脚も装着できる

デザイン面の大きな変更として、三脚ネジ穴が搭載されました。GoPro底面に1/4-20UNCマウントが追加され、一眼レフカメラ用や他社製の自撮り棒なども直接取り付けられます。

三脚ネジの追加はとてもいい進化!専用マウントなしで他社三脚も装着できる

前モデルのHERO11には三脚ネジがなく、互換性のあるアクセサリーを購入する必要がありました。アクセサリーの幅が広がったのは嬉しい進化ですね!

三脚ネジの追加はとてもいい進化!専用マウントなしで他社三脚も装着できる

実際にGoProの専用マウントを使った三脚と、Manfrotto(マンフロット)のカメラ三脚を装着してみました。以前までの専用マウントとカメラ用三脚の2Wayで使えるので、より使いやすくなりましたよ。

やや進化?元々優秀な手ぶれ補正は11と大きな差はなし

やや進化?元々優秀な手ぶれ補正は11と大差なし

GoPro HERO12 Blackでは、元々優秀な手ぶれ補正がHyperSmooth5.0から6.0へと進化。分析データが前モデルの約4倍になり、シーンのスピードや動きに合わせてブレを補正してくれます。HERO12とHERO11で同時に撮影し、手ぶれ補正が実際どれくらい進化しているのかを検証した動画をご覧ください。

よく見比べればHERO12の方が若干ブレが少なく見えますが、ぱっと見ではそこまでの差は感じませんでした。もともと手ぶれ補正機能は優秀だったため、満足度は十分です。激しい動きのスポーツやアクティビティで使うなら、より効果を実感しやすいかもしれません。

【動画比較】HDRで白飛びや逆光が改善!夜間撮影もよりシャープに

【動画比較】HDRで白飛びや逆光が改善し色鮮やかに!夜間撮影も若干進化

気になるHDR動画について検証しました。前モデルのHERO11では写真でしか対応していなかった機能で、GoPro HERO12 Blackの注目ポイントともいえるでしょう。

HDRとは?
HDRとはハイダイナミックレンジの略で、ダイナミックレンジとは映し出せる光の最大値・最小値の比率を数値化した指標の一つ。HDRでは従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べて表現できる明暗の幅が広がっています。日陰から屋外を撮影した際の黒つぶれや、逆光による白飛びを軽減できるのが特徴です。

こちらは、HERO12:HDR4K60fps・HERO11:4K60fpsで日中に撮影した比較動画です。光量が多すぎるシーンはHDR撮影の得意な条件で、しっかり白飛びが抑えられ肌の色も綺麗に見えます。特に逆光での撮影ではGoPro HERO12 Blackの強みがしっかり活かせそうです。

薄暗いシーンではぱっと見の違いがわかりにくいですが、よく見るとノイズが軽減され、建物や人物がくっきりと見える印象でした。

夜間の映像を比較すると、HERO12の方が黒つぶれが軽減され画面全体がシャープに引き締まって見えます。特に高画質で見たときの変化がわかりやすいので、クオリティの高い映像を求める人に嬉しい進化ですね。

ただし、よほど映像にこだわる人でなければ、HERO11でも十分な夜間性能です。

編集部

今回はHERO12・HERO11ともに4K60fpsで検証しましたが、5.3K30fpsで撮影すると夜間の撮影がより綺麗になるとの口コミもありました。

【写真比較】HDR写真も進化している印象

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

GoPro HERO12 Blackは、写真における性能もアップしている印象でした。センサーサイズは変わっていませんが、HERO11と比較すると画面全体の色味が鮮やかに見えます。

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

特にHDR時の変化がわかりやすく、逆光で白飛びしている部分や暗くなりがちな影が見やすくなっています。日差しが強いシーンでも人物の表情がわかりやすくなったため、自撮りや友人との記念撮影で活躍しそうですね。

HDRの写真機能はHERO11にも搭載されていましたが、より高いクオリティに進化している印象です。

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

次に、薄暗いシーンでのHERO12とHERO11、HERO12のHDR有無を比較。夕暮れの屋外で検証していますが、HERO12の方がノイズが減ってコントラストがはっきりとしている印象です。ただし日中の撮影と比較するとあまり大きな差はないように感じました。

細かいディティールが見えやすくなっている印象はありますが、写真より動画のほうが違いがわかりやすそうです。

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

HDRで白飛びや逆光が改善!夜間の撮影もクリアに

夜の暗い場所でも撮影してみました。夜間のHDRあり・なしの画像では、HDRの方が車のライトの白飛びが抑えられ、若干色味が鮮やかに感じます。

全体的なノイズも軽減されており、動画と同じく絵が引き締まって見えるため、画質にこだわる人に嬉しい進化です。

GP-Log追加でシネマティックな映像制作が可能に

GoPro HERO12では、8-bit・10-bitの他にプロクリエイター向けの「GP-Log」というカラープロファイルが追加されました。GoProのカラープロファイルは彩度が高く設定されていましたが、Log撮影ではあえて彩度などを落としLUTでカラーグレーディングしやすい映像を撮れます。

自然な雰囲気のVlogを撮りたい方や、自分流に調整して映画のような映像を作りたい方に便利な機能です。今後GoPro独自のLUTが配布されるとの情報もあるので、クリエイターの方はチェックしてみてください。

LUT(ラット)とは?
LUTとは、ルックアップテーブルの略称で、画像の色や輝度を変換するためのツールのこと。複雑な計算処理を簡単かつ素早く行えるため、映像を細かく編集したいときに便利です。

GP-Log対応でシネマティックな映像制作が可能に

GP-Log撮影の設定は、メニューのユーザー設定から行えます。はじめにユーザー設定のビデオを選択し、ビット深度を10-bitに設定しましょう。デフォルトで8-bitになっていますが、初期設定では10-bitに設定しないとLogが選べないため注意してください。

より細かい撮影の設定は、スマホアプリの「Quik(クイック)」から行えますよ。

SNS投稿に便利な8:7アスペクト比がHDRに対応!新たに縦長の9:16も追加に

GoPro HERO12では、HERO11で登場したSNS投稿に便利な8:7のアスペクト比で、HDR撮影が対応になりました。16:9など横長の画角に比べて広角で撮影できるため、よりインパクトのある映像に。

HERO11でも使えた機能ですが、HDRに対応したことでよりダイナミックかつハイクオリティな映像撮影ができそうです。上の動画では、16:9と8:7のアスペクト比を比較しています。

また、GoPro HERO12では、縦長の9:16アスペクト比も追加されています。GoProの向きを変えなくてもSNSサイズの映像が撮れて、加工の手間を減らせる嬉しい機能です。

編集部

8:7であれば広角で撮影できるので、後から16:9や9:16に編集したい場合にも便利ですよ。

バッテリーの持続時間は残念ながらそこまで改善されず

バッテリーの持続時間は残念ながらそこまで改善されず

HERO12では、HERO11と同一バッテリーながら、5.3K60fpsでの連続撮影が70分・5.3K30fpsなら1.5時間以上とおよそ2倍に拡大したと発表されています。しかし、実際に12と11を比較検証してみた結果、バッテリーの減り具合にあまり違いはありませんでした。

GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ

検証では、HERO11と12をそれぞれ5.3K60fpsで20分間動画撮影。どちらも電池残量が約30%の減りで、撮影時間が2倍に増えているようには感じられませんでした。

個体差がある可能性はありますが、期待していただけにちょっと残念な結果です。泊まりがけのアウトドアや長時間撮影なら予備のバッテリーを用意しておきましょう。

バッテリーはHERO11/10/9と互換性があるため、すでに過去のモデルを持っている方は交換しながら使うことも可能です。

GoPro HERO12 Blackのサイズや重さはHERO11と全く同じ

HERO12はHERO11と同じく低温環境対応のEnduroバッテリーを搭載しているので、ウィンタースポーツの撮影にも向いていますよ。

バッテリーの持続時間は残念ながらそこまで改善されず

バッテリーの交換方法は前モデルと同様に、サイドのカバーを開けて取り出します。通常の充電アダプターでは約2〜3時間で充電が完了しますが、専用の急速充電なら1〜1.5時間での充電が可能です。

GoPro最大の弱点「熱暴走」も改善の余地あり?

GoPro最大の弱点「熱暴走」はほとんど改善せず

GoPro最大の弱点ともいえる「熱暴走」についても検証しました。HERO12と11で、20分間の5.3K撮影を終えた後に、自動で止まるまでの時間を計測しました。

熱暴走とは?
熱暴走とは、連続で撮影を行った際に半導体チップなどの動作で内部温度が上昇し、稼働できる正常な温度を超えてしまうこと。GoProはバッテリーの損傷を防ぐため、高温になると「熱停止」する仕組みになっています。

GoPro最大の弱点「熱暴走」はほとんど改善せず

検証したところHERO11は15分後に停止し、HERO12は16分後に停止。事前に撮影で使用していたとはいえ、11とほとんど変わらないタイミングで止まってしまいました。

GoPro最大の弱点「熱暴走」はほとんど改善せず

熱停止してから温度が下がるまで時間がかかり、しばらく冷ました後に再度起動しても15分で停止。撮影せずに設定をしている間もだんだん熱くなってくるので、前モデルから大きく進化したとはいえなさそうです。バッテリーの持ちに関しては、次回以降のモデルで大きく改善されることを期待したいですね。

UI/UXは見やすさ・分かりやすさが向上しており初心者でも使いやすい!

UI/UXは見やすさ・分かりやすさが向上して初心者でも使いやすい!

GoPro HERO12 Blackでは、UI/UXが大きく変更されました。詳細設定画面では、アスペクト比や解像度を選択すると選べるフレームレートなどが絞られるよう変更され、初心者でも迷いづらくなっています。

前モデルを使い慣れていると最初は違和感があるかもしれませんが、ぱっと見で選択した設定が分かりやすくすぐに慣れることができましたよ。

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

GoPro HERO12 Blackでは、初めてBluetoothオーディオとの接続が可能になりました!ワイヤレスイヤホンやマイクと接続して音声を収録できるので、Vlogなどの撮影で音声クオリティを上げられます。

また、イヤホン装着状態では、「GoProビデオスタート」「GoProビデオストップ」といった音声コントロールも可能。アクティブな撮影で両手が塞がっているときに便利な機能です。

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

接続する際は、まずメニュー画面の「ペアリング」を選択し、ワイヤレスイヤホンケースなどについているペアリングボタンを長押しします。

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

GoPro側に「BTオーディオ」と表示されるので、タップして青色の表示に変わったら接続完了です。一度接続すれば、次回以降は電源を入れるだけでイヤホンと接続されます。

実際にAirPodsPro2との接続を試してみましたが、問題なくスムーズに接続できました。

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

接続されているオーディオは青色に表示されますが、イヤホンの名称が表示されないので複数の機器を接続したい場合はちょっと不便かもしれません。

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

ワイヤレスイヤホンが接続されている状態では、撮影画面にマイクアイコンが表示されます。接続状態を撮影時に確認しやすいのは嬉しいですね。

Bluetoothオーディオ接続可能で音声クオリティUP!

実際にワイヤレスイヤホンを接続してGoPro HERO12 Blackを使用してみたところ、電源をつけた際の音や操作音がしっかりイヤホンで聞き取れました。

撮影中のカメラを置いたまま別部屋に移動して喋る実験も行いましたが、音声収録はバッチリ。音声も聞き取りやすく、VlogやYouTube撮影などに便利そうです。

内臓マイクは声がややこもっている印象も

GoPro HERO12 Blackでは内臓マイクも進化したとのことで、HERO11との音声比較を行いました。あまり大きな違いはわかりませんでしたが、人によっては若干こもった声に聞こえるかもしれません。

好みが分かれそうなポイントですが、GoProはもともとのマイク性能が高くしっかり音声を拾ってくれるため不満は感じませんでした。

防水性能は申し分なし!水深10mでの撮影も可能

防水性能は申し分なし!水深10mでの撮影も可能

GoPro HERO12 Blackの防水性能についてもチェックしてみましたが、もちろん水に濡れても壊れることはありませんでした。水深10mまでの防水性と耐久性を兼ね備えており、アウトドアシーンやスキューバダイビングなどのマリンスポーツでも活躍しますよ。専用ハウジングを使用すれば、水深60mでの撮影も可能です。

防水性能は申し分なし!水深10mでの撮影も可能

レンズカバーが撥水仕様になっているため、水中でも鮮明な映像を撮れます。HERO11からの進化点ではありませんが、過酷な環境下での撮影も綺麗に撮れるのは嬉しいポイントです。

GoPro HERO12 Blackの口コミ・評判

GoPro HERO12 Blackの口コミ・評判

ここまでPicky’s編集部によるレビューをまとめてきましたが、GoPro HERO12 Blacを実際に購入した方の口コミもご紹介していきます。いい口コミだけでなく残念な口コミもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

GoPro HERO12 Blackのいい口コミ:期待通りHDR撮影が綺麗

GoPro HERO12 Blackのいい口コミ

  • 期待通りHDR撮影やLogの映像が綺麗だった
  • 歩行中・運転中に撮影することが多く、ワイヤレスマイクを繋げるのが便利
  • 前のモデルより扱いやすくなった

GoPro HERO12 Blackのいい口コミでは、「HDR撮影が綺麗」「色合いのバランスが良くなった」といった声が多かったです。HERO12にして初めてHDR動画に対応し、小型ながらどんなシーンでも美しい映像を撮りやすくなったのは高評価。GP-Logも含め、色合いのバランスが良くなったとの声もありました。

他には、Bluetoothマイクが接続可能になった点に関する評価が多かったです。ワイヤレスマイクを接続すれば、撮影中の音声を綺麗に録れるだけでなくGoPro本体の音声操作も可能。操作音も聞き取りやすいので、作業中や屋外での撮影がしやすいですよ。

また、「前のモデルに比べて扱いやすい」との声もありました。三脚ネジの搭載やUI/UXの変更があり、使いやすさも向上しています。

GoPro HERO12 Blackの悪い口コミ:HERO11の性能で十分

GoPro HERO12 Blackの悪い口コミ

  • GoPro HERO11 Blackで十分
  • GPS機能が無くなったのが不便
  • HDR動画撮影が5.3K・4Kに限られているのが残念

実際にGoPro HERO12を利用した人の悪い口コミでは、「HERO10や11で十分」という声が複数見受けられました。HDRやGP-Log対応・手ぶれ補正の強化といったメリットはありますが、プロフェッショナル向けの進化が多く、そこまで求めていない方は過去のモデルで満足しているようです。

他には、HERO12でGPS機能が無くなったことをマイナス点にあげているユーザーも。HERO11ではGPS機能が搭載されていたため、GPSを活用したリアルタイムデータを動画に追加できました。GPS機能はバッテリー消費が激しかったため、撮影時間の強化のために削除されたのかもしれません。

また、HDR動画撮影が5.3K・4Kのみの対応になっているのが残念との声もありました。4K以上になるとデータ容量が膨大になるため、たくさん撮影をするならあまり気軽に使えないのが難点。容量に心配のある方は、大容量のマイクロSDカードを一緒に用意しておきましょう。

関連記事:[決定版]プロが教えるGoPro(ゴープロ)の選び方&最新おすすめ機種を徹底比較 (2023年)

GoPro HERO12 Blackを安く購入する方法

GoPro HERO12 Blackを安く購入する方法

GoPro HERO12 Blackを安く購入したい方は、GoProのサブスクに入るのもおすすめ。初年度3,000円、2年目以降6,000円の年会費を支払うことで、製品を割引価格で買えたり、容量無制限のクラウドを利用できるサービスです。

残念ながら入会時のGoProカメラ割引は無くなってしまいましたが、1年後の更新以降、カメラ購入で$100 USDの割引を受けられます。その他のアクセサリーやマウント類も、年間10アイテムまで30〜50%OFFでお得に購入できるので、GoProを長く使っていくなら入っておいて損はありません。

GoProサブスクでは他にも、交換補償・アプリ編集無制限などさまざまなメリットがありますよ。

GoProサブスクリプションの特典
  • 1年につきカメラ1台を$100 USD割引
  • GoPro.comのアクセサリーなどが最大50%OFF
  • 容量無制限のクラウドストレージ利用
  • 年2台まで交換手数料のみでカメラの交換補償を受けられる
  • ハイライトビデオをスマホへ自動送信
  • Quikアプリプレミアム編集ツールの無制限利用

関連記事:[解説]GoPro公式のサブスクリプション購入とは?その仕組みやお得な使い方を徹底解説

GoPro HERO12 Blackと一緒に買うと便利なもの

GoPro HERO12 Blackの他にも、あわせて購入すると便利なアイテムをご紹介します。GoProでの撮影の幅が広がるアイテムが登場するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

177度の超広角映像が撮れる「Maxレンズモジュラー2.0」

Maxレンズモジュラー2.0は、HERO12向けに登場した新しいクリエイションツールです。GoPro史上最大の177度の広角撮影が可能で、4K60fpsに対応しており映像も綺麗。より臨場感のある大迫力な映像を撮影できますよ。

多彩な使い方ができる「三脚」

GoProをさまざまなシチュエーションで撮影できる三脚もおすすめ。平面に設置できるのはもちろん、ポールを延長できるタイプなら自撮りやグループショットもラクラク撮れます。

GoPro HERO12 Blackでは、一眼レフカメラに使う三脚も取り付けられるようになったので、公式以外の三脚もチェックしてみてください。

関連記事:自撮りや高さ調整もバッチリ!ミニ三脚おすすめ15選|スマホ対応のコスパ最強モデルも紹介

関連記事:【初心者向け解説あり】三脚おすすめ20選 | スマホ取り付け&自撮り棒にも変身

アクティビティやバイク運転中におすすめ「ネックレス式マウント」

アクティビティやバイクに乗っての撮影には、ネックレス式マウントを使うのがおすすめ。ネックレスのように首からぶら下げて装着するマウントのことで、両手が塞がっているときでも撮影が可能です。

固定用のチェストハーネスがついたものなら、激しい運動でもカメラの揺れを抑えられますよ。

関連記事:ライダー必見!最高にかっこいいGoPro(ゴープロ )顎マウント

関連記事:Gopro (ゴープロ )人気のチェストマウント装着方法やおすすめの使い方をレビュー

GoPro HERO12 Blackのよくある質問

GoPro HERO12はどこで購入できますか?

GoPro公式サイトの他に、Amazonや楽天市場といったネット通販サイト、家電量販店などで購入できます。

GoPro HERO12はどこで修理できますか?

購入後1年以内であれば初期不良として無償でGoProの交換を受けられます。購入元を証明するものがない・誤使用による故障などは補償の対象外になるケースもあるので注意が必要です。詳しくは公式サイトを確認してください。GoProのサブスクに入っていれば故障理由を問わず修理補償を受けられますよ。

GoPro HERO12 Black機能の紹介を動画でチェック!

GoPro HERO12 Blackレビューまとめ

  • GoPro HERO12 Blackはクリエイター向けに進化した多彩な2023年モデル
  • HDR・GP-Log対応でよりハイレベルな映像を撮れる
  • 手ぶれ補正やバッテリー性能も大きくではないが進化している
  • 三脚ネジ搭載・BTイヤホン接続可能など使い勝手も向上
  • HERO10より前のモデルを使っているなら買い替えもおすすめ

今回は、アクションカムの定番GoProの新作「GoPro HERO12 Black」をご紹介しました。事前リーク情報や公式発表にもあったように、新たな機能が多数盛り込まれクリエイター向けのハイレベルなモデルとなっていました。

映画のような雰囲気のある映像を作りたい方や、高い手ぶれ補正性能や撮影環境を求めている方におすすめ。HERO10より古いモデルを使っている方なら、よりGoProの進化を実感しやすいです。ぜひGoPro HERO12 Blackを購入して、最新鋭の技術を体感してみてください。

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