中国でのインターネット利用において、厳しい検閲やアクセス制限を回避するためにVPNは不可欠なツールとなっています。しかし、多くのユーザーは
「ExpressVPNは中国で本当に繋がるのか?」
と疑問に感じていることでしょう。
そこでこの記事では、ExpressVPNの接続状況について、中国でどのように機能するのか、実際の利用者の口コミも交えた活きた情報をお届けします。
中国に滞在中の方や、これから旅行を計画している方に向けて、信頼できる情報を提供します。ぜひご覧ください。
目次
中国でのVPN規制の現状
中国におけるVPNの利用は、政府の厳しいインターネット規制を回避するために広く利用されていますが、その規制も年々強化されています。
中国政府はインターネット検閲を「グレートファイアウォール」や「ゴールデンシールドプロジェクト」と呼ばれる法的および技術的手段を用いて行っています。
これにより、政府は国内のインターネットサービスプロバイダー(ISP)を通じて、特定のウェブサイトやオンラインサービスへのアクセスを制限し、ユーザーのインターネット活動を監視しています。
またこれには、Google、Facebook、Twitterなどの主要な国際的なプラットフォームも含まれており、これらの制限を回避するために多くの人々がVPNを利用していますが、政府はVPNの利用自体も規制しています。
そのため、VPNサービスの中には中国国内での利用が困難なものも多く存在します。
ExpressVPNの中国対応状況は?
ExpressVPNは、中国の厳しいインターネット規制「グレートファイアウォール」を回避するために、引き続き効果的なツールとして知られています。
サーバーネットワークは105ヶ国に3,000台以上のサーバーがあるため、世界中のさまざまなコンテンツに安定して高速にアクセスできますし、Amazon Prime、VideoNetflix、Disney+、Huluなど、多くのストリーミングサービスにも地域制限を回避してコンテンツを楽しむことができます。
しかし一方で中国においては、接続が不安定だったり、中には使えないといった口コミを見ることもあります。
ExpressVPNのサポートに直接聞いてみた
そこで実際にサポートにExpressVPNは、
「中国でも使えるのか?」
問い合わせて確認してみたところ
以下のような回答を得られました。
残念ながら、ExpressVPN側でも中国においては接続は不安定だと捉えているようでして、そのため中国国内においては、
・接続が不安定な時もある
・地域またはアプリによっては、使えない場合がある
と念頭に置いておく方が無難かと思われます。
中国での対処方法について
ここではExpressVPNを中国で使った際に接続が不安定だったり、上手く接続されなかった際の対処方法を紹介したいと思います。
01.最新版ExpressVPNアプリを使用
まずは、お使いのデバイスに最新のExpressVPNアプリをダウンロードし、インストールしてください。最新バージョンは接続の安定性を保つために重要です。
02.プロトコルを「自動」に設定
ExpressVPNのアプリ内でVPNプロトコルを「自動」に設定することで、最適な接続方法が自動的に選択されます。
デバイスごとの設定方法は以下の通りです。
- Windows: オプション > プロトコル > 自動(推奨)
- Mac: 選択 > プロトコル > 自動(推奨)
- Android: 設定 > VPNプロトコル > 自動(推奨)
- iOS: オプション > 設定 > VPNプロトコル > 自動(推奨)
- Linux: ターミナルに expressvpn preferences set preferred_protocol auto と入力
- Router: ExpressVPNルーター管理画面 > VPN選択 > 自動(推奨)
03.接続完了を待つ
中国では接続に時間がかかることがあります。アプリの接続が完了するまで待ってください。
接続が失敗した場合は、アプリから通知が来た後に再度接続を試みてください。
04.推奨サーバーロケーションへの接続を試す
以下のサーバーロケーションは中国からの接続において特に推奨されています。
- 日本 – 横浜
- アメリカ – ロサンゼルス – 5
- イギリス – ウェンブリー
- アメリカ – サンタモニカ
- フランス – アルザス
- シンガポール – マリーナベイ
最初の接続時にこれらのサーバーに接続できない場合は、他のサーバーを試すのではなく、再度同じサーバーに接続を試みてください。
05.ページをブックマークに登録
最新の情報や新しい推奨サーバーロケーションの案内は、このページで随時更新されます。ページをブックマークして、必要に応じて確認してください。
参考: 中国でのExpressVPN接続
なおもしもこれらの手順を試しても問題が解決しない場合は、ExpressVPNのサポートセンターまでお問い合わせください。
Network Lock(キルスイッチ)は忘れずに
中国では、インターネットの検閲が非常に厳しく、多くのウェブサイトやオンラインサービスがブロックされています。
ExpressVPNを使用することでこれらの制限を回避できますが、VPN接続が突然切断された場合、ユーザーの本来のIPアドレスが露出してしまう可能性があります。
これにより、ユーザーのオンライン活動が追跡されたり、セキュリティが侵害されたりするリスクがあります。
そこで、こうした不足の事態に備えて必ずNetwork Lock(キルスイッチ)を有効にしておきましょう。
やり方は至って簡単でアプリの設定>オプション>一般の中にある
「Network Lock」にチェックを入れたらOKです。
以上の設定を行うことでVPN接続が切断された場合、VPNサーバーへの接続が回復するまで、Network Lock(キルスイッチ)はインターネットアクセスをブロックします。
ExpressVPNの口コミについて
最後に実際にExpressVPNを中国で使用された方々の声をまとめたいと思います。
2024年6月5−12日にかけて、20以上のVPNで、中国から「NETFLIX(日本版)」が観れるか試しました。
結果:
◯◯(超快適)ー UCSS・良之助VPN
◯(快適)ー セカイ・BlueSurface・かべネコ・スイカ・チョモランマ・Millen・ExpressVPN・12VPN
でした。詳細は↓https://t.co/3270WolCXR#VPN
— VPN LABO編集部 (@vpnlabo) June 24, 2024
中国旅行の後に解約したExpressVPNの料金が今頃返金されてた。全額返金期間内に解約したおかげでVPN代を0円にできたから嬉しい
— るみあ (@fefejen3) May 20, 2024
と返金に至ったケースもあったようでした。
しかし見方によっては、初めてExpressVPNを使う初心者の方などは、30日間の返金保証期間をうまく活用することでリスクなしでVPNを試せるとも言えるでしょう。
Picky’s編集部としては、中国でも使えるVPNを求めている場合は、直前にこうしたSNSやブログ等のコメントをチェックして、現状使用できそうなVPNを探すことをおすすめします。
まとめ
中国でのExpressVPNの利用には成功と失敗の両方の口コミがあります。
接続が不安定な場合やサーバーがブロックされることもありますが、いくつかの対策を講じることで、これらの問題を解決するケースもございます。
例えば
- プロトコルを「自動」に設定する
- 推奨サーバーに接続する
- 定期的にサーバーのIPアドレスを更新しているため、再接続を試みる
等が有効です。
初心者の方は、30日間の返金保証を利用してリスクなしで試すことができますし、もし問題が発生した場合は、カスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。
以上、ExpressVPNは中国でのインターネットアクセスを確保するための強力なツールですが、利用する際には充分な注意や対策が必要です。