数ある有料VPNサービスの中でも、特に安いと評判なのがPrivate Internet Accessです。あまりの安さに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
ただ、安すぎると逆に心配になりますよね。「怪しい会社ではないのか?」「ちゃんと繋がるのか?」「安全面に問題はないのか?」とさまざまな疑問を持った方もいると思います。
そこで今回は、Picky’s編集部でPrivate Internet Accessについて詳しく解説。料金プランやセキュリティ、メリットやデメリットなど、これを読めばPrivate Internet Accessの特長が分かります。
「VPNが必要になった」「でもできる限り安く使いたい」、そんな方はぜひ読んでみてください。
目次
- 【総評】Private Internet Access(PIA VPN)は安価で安定した優秀なVPN
- Private Internet Access(PIA VPN)の運営会社・サーバー数・料金
- Private Internet Access(PIA VPN)の口コミ・評判
- Private Internet Access(PIA VPN)のメリット
- Private Internet Access(PIA VPN)のデメリット
- Private Internet Access(PIA VPN)がおすすめな人・おすすめではない人
- Private Internet Access(PIA VPN)の申込手順
- Private Internet Access(PIA VPN)の解約手順
- Private Internet Access(PIA VPN)のよくある質問
- Private Internet Access(PIA VPN)は安くて使いやすいおすすめのVPN
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【総評】Private Internet Access(PIA VPN)は安価で安定した優秀なVPN
Private Internet Accessは、大手のVPNの中でも特に利用料金が安く手軽に使えるVPNです。セキュリティや通信速度も申し分なく、サーバー設置国数や設置数、デバイス接続数も豊富と大きな欠点はありません。
しかもPrivate Internet Accessを運営している会社Kape Technologiesは、「ExpressVPN」や「CyberGhostVPN」といった大手のVPNを複数運営している大企業です。実績・知名度も問題ありません。
1点、ネット規制の厳しい国で接続が難しいというデメリットはありますが、それ以外に目立った欠点やデメリットはなく、「安価で安定したVPNサービス」と言えるでしょう。
関連記事:【高速で繋がる】ExpressVPNの評判・料金を調査!速度や使い方もレビュー
Private Internet Access(PIA VPN)の運営会社・サーバー数・料金
Private Internet Accessの会社やサーバー数、利用料金は以下の通りです。
企業 | Kape Technologies |
---|---|
拠点 | イギリス |
対応サーバー国数 | 84ヶ国以上 |
対応サーバー数 | 25,000台以上 |
対応デバイス | Windows/Mac/iOS/android/Linux/GoogleChrome/Firefox/Opera |
同時接続デバイス数 | 10台 |
ノーログポリシー | 〇 |
利用料金(1ヵ月あたり) | 約209円~ |
プロトコル | OpenVPN/wireGuard/IPSec |
Private Internet Accessは、イギリスの企業Kape Technologiesが運営するVPNで、世界84か国に計25,000台以上のサーバーを設置しています。サーバー設置国数は大手VPNの中でもかなり多く、また設置数の25,000台は圧倒的に多いです。
VPN最大手の一つ「Nord VPN」でもサーバー設置数は5,000台以上なので、Private Internet Accessの25,000台がいかに多いかわかってもらえると思います。
またPrivate Internet Accessは、対応デバイスとデバイス同時接続数も豊富です。WindowsやiPhoneはもちろん、LinuxやOperaにも対応。さらにノーログポリシーを掲げ、匿名性やセキュリティ面も完璧とあらゆる面でバランスが取れています。
編集部
Private Internet Access(PIA VPN)の料金
Private Internet Accessの利用料金は以下の通りです。
契約期間 | 利用料金(税込) | 1ヶ月あたりの利用料金換算(税込) |
---|---|---|
1ヶ月 | 1,304円 | 1,304円 |
1年間 | 4,359円 | 約363円 |
3年間(+3か月ボーナス) | 8,152円 | 約209円 |
Private Internet Accessの料金プランは、1ヶ月と1年と3年です。長期のプランになるほど割引率が大きくなり、1ヶ月あたりの料金が安くなります。
編集部
Private Internet Access(PIA VPN)の支払い方法
Private Internet Accessは以下の支払い方法に対応しています。
- クレジットカード
- PayPal
- BitPay(暗号通貨/仮想通貨)
利用できるクレジットカードブランドと、暗号通貨の種類は以下の通りです。
- VISA(ビザ)
- Mastercard(マスターカード)
- AMERICAN EXPRESS(アメリカンエキスプレス)
- Discover Card(ディスカバーカード)
- Bitcoin(ビットコイン)
- Ethereum(イーサリアム)
- Litecoin(ライトコイン)
クレジットカード支払いが便利ですが、個人情報を入力したくない方はBitPayによる暗号通貨払いがいいでしょう。
Private Internet Access(PIA VPN)の口コミ・評判
Private Internet Accessのいい口コミと悪い口コミをまとめました。利用者のレビューも重要な判断材料です。ぜひ検討時の参考にしてみてください。
Private Internet Access(PIA VPN)のいい口コミ・評判
- 安価でVPNが使える
- 同時接続数が多くて使いやすい
- 日本語対応していて助かる
Private Internet Accessの良い口コミですが、「利用料金が安い」と言う声が圧倒的でした。Private Internet Accessは、1か月プランも3年プランも大手VPNの中でも特に安価です。セキュリティも高く、使い勝手も良い上に料金が安いとあって、コスト重視でVPNを選んでいる方に好まれています。
また、デバイス接続数が10個と多く、1つのライセンスで複数のデバイスや家族全員のスマホのセキュリティを強化できる点も高評価でした。
他にも主に日本人からのレビューで、「大部分が日本語対応していて助かる」といった声も上がっていました。確かに大手のVPNは公式サイトが英語のみのサービスも多く、日本人にはやや使いにくいと感じることも多々ありますが、Private Internet Accessなら心配ありません。
編集部
Private Internet Access(PIA VPN)の悪い口コミ・評判
- アプリが若干ごちゃごちゃしてて使いにくい
- ノーログポリシーを完璧に信用できない
Private Internet Accessに関する、悪い口コミの多くはアプリの操作性によるものでした。Private Internet Accessのアプリは、ややごちゃごちゃしていて使いにくいと言う声がいくつかありました。とはいえ、そこまで声が多いわけではないため、過度に心配する必要はないでしょう。
他の悪い口コミでは、一部のユーザーから「ノーログポリシーや匿名性が完全に守られないのではないか」といった不安の声がありました。
不安の理由ですが、元々Private Internet Accessはアメリカの企業が運営していて、現在はイギリスの企業が運営しています。どちらも有事の際に機密情報を共有する枠組み「5アイズ」加盟国です。
そのため、有事の際に利用者の情報が共有されてしまうのではという懸念や、履歴を記録しないノーログポリシーに対して懐疑的なユーザーもいるようです。ただ、あくまでも可能性の話で、しかも一般のユーザーにはほとんど影響はありません。普通にVPNを使う分には気にしなくてもいいでしょう。
編集部
Private Internet Access(PIA VPN)のメリット
Private Internet Accessのメリットです。
3年プランなら1ヶ月あたり約209円で利用可能
Private Internet Accessは、1ヶ月プランが1,304円で利用できます。さらにVPNの中でも珍しい超長期の3年プランがあり、3年プランは大幅割引で8,152円になるうえ、3カ月のボーナスが付くため1ヶ月あたり約209円で利用可能です。
VPNサービス | 1か月プランの料金(税込) | 最長プラン時の1カ月あたりの料金(税込) |
---|---|---|
Private Internet Access | 1,304円 | 約209円(3年間) |
NordVPN | 1,936円 | 540円(2年間) |
ExpressVPN | 約1,748円(ドルレートで変動) | 約1,123円(1年間/ドルレートで変動) |
IPVanish | 約1,618円(ドルレートで変動) | 約449円(2年間/ドルレートで変動) |
MillenVPN | 1,496円 | 396円(2年間) |
AtlasVPN | 1,398円 | 233円(3年間) |
1カ月プランの料金も、3年プランの料金も大手VPNの中でも圧倒的に安く、現時点で最安値クラスです。短期海外旅行にも長期海外出張にも、Private Internet Accessはおすすめできます。
また、フリーWiFiを安全に使用したり、ネット回線のセキュリティを強化する目的でVPNを導入する場合にもPrivate Internet Accessがおすすめです。セキュリティ目的の場合、1年以上の長期契約をするケースがほとんどですが、3年プランで非常に安くなるPrivate Internet Accessなら負担もほとんどありません。
世界中に25,000台以上のサーバーがあり、安定した通信が可能
Private Internet Accessは、世界84ヶ国に合計25,000台以上のサーバーを設置しています。設置国数も多いですが、何よりも驚くのは設置数です。
VPNサービス | サーバー設置国数 | サーバー設置数 |
---|---|---|
Private Internet Access | 84ヶ国 | 25,000台以上 |
NordVPN | 60ヶ国 | 5,611台 |
ExpressVPN | 94ヶ国 | 3,000台以上 |
IPVanish | 75ヶ国 | 2,000台以上 |
MillenVPN | 72ヶ国 | 1,300台以上 |
AtlasVPN | 41ヶ国 | 750台以上 |
最大手のNordVPNでさえ約5,500台ですが、Private Internet AccessはNordVPNの5倍近い数のサーバーを設置しています。サーバーが多ければ多いほど利用者が分散されるため、各サーバー回線が快適に利用可能です。
Private Internet Accessのサーバー数なら、利用者の多い国や時間帯のサーバーでも、混雑して速度が低下するケースはほとんどないでしょう。
Private Internet Access(PIA VPN)のデメリット
Private Internet Accessにはデメリットもあります。
中国から海外へのサーバー接続が難しい
Private Internet Accessは中国での利用には不向きです。例えば、中国から日本のサーバーに接続して、日本のTwitterやYouTube・Netflixなどのコンテンツを利用する使い方はできません。
中国やロシア、ベトナムといった一部の国では、政府による厳しいネット規制が行われています。ネット規制の厳しい国のサーバーからは、日本含む海外のSNSやサイトへのアクセスには大きな制限があり、自由に閲覧ができません。
こうしたネット規制を回避するためにVPNを利用し、海外サーバーを経由して海外コンテンツにアクセスするのですが、Private Internet Accessは中国から完全にマークされていて海外サーバー経由が不可能になっています。少なくとも2022年~2023年の利用データでは「接続出来た」という声はありませんでした。
ネット規制の厳しい国の多くは情勢が不安定な国が多く、あまり旅行や出張で行く機会はないでしょう。ですが、中国は旅行や仕事の出張で行く方も多いはず。中国へ行って日本のSNSや動画サービスを利用したい場合は、Private Internet AccessではなくMillenVPNのような「中国のネット規制に強いVPN」がおすすめです。
編集部
関連記事:純国産VPNのMillenVPNは中国で使える? 他社との比較や評判についても解説!
日本語対応が中途半端
Private Internet Accessの公式ウェブサイトは日本語に対応していますが、サポートやヘルプは日本語未対応です。そのため、機能や使い方で分からない点があった場合、翻訳を利用しながら調べる必要があります。
Private Internet Accessは、VPNの使い方自体はシンプルですが、細かい機能を使いたい時や気になる点を調べる時に、ある程度英語力が無いとかなり面倒です。
Private Internet Access(PIA VPN)がおすすめな人・おすすめではない人
Private Internet Accessがおすすめな人と、おすすめではない人をまとめました。
Private Internet Access(PIA VPN)がおすすめなのはコスト重視でVPNを選びたい方
- 出来る限り安くVPNを利用したい方
- 混雑が少なく安定した通信環境を重視する方
Private Internet Accessは、VPNの中でも特に利用料金が安価です。1ヶ月の短期プランも年単位の長期プランも安いため、「安くVPNを利用したい方」には最適のVPNと言えるでしょう。もちろんPrivate Internet Accessは大手の有名VPNのため、セキュリティや通信速度も申し分ありません。
また、サーバー数もVPNの中で最多クラスです。どの国のサーバーを使っても、どんな時間帯に利用しても通信環境が安定しています。通信環境を重視する方、特に仕事で通信が不安定になると困る方はPrivate Internet Accessを利用しましょう。
編集部
Private Internet Access(PIA VPN)は中国に行く方にはおすすめしない
- 中国で海外のサーバーにアクセスしたい方
- 匿名性を重視する方
Private Internet Accessは、旅行や出張で中国へ行ってVPNを使いたい方にはおすすめできません。Private Internet Accessは中国のネット規制に引っかかってしまい、ほとんどつながらないからです。中国で日本のコンテンツやサイトを利用したい場合は、中国のネット規制に強いVPNサービスを契約しましょう。
また、Private Internet Accessは5アイズ加盟国イギリス企業のため、有事の際に加盟国同士で利用者情報が共有される恐れがあります。
ただ、「日本で海外コンテンツを楽しみたい」「海外で日本のコンテンツを楽しみたい」「ネットセキュリティを高めたい」といった一般的な利用をする方にはあまり関係のない話です。情報共有されるケースもほとんどありませんし、多くの人は情報共有されて困るような使い方もしないでしょう。
編集部
関連記事:安全に接続できる!有料おすすめVPNサービスランキング10選!無料サービスとの違いも解説
関連記事:【実践検証】ProtonVPNの無料版はどこまで使える?使い方から有料プランの料金についても解説
Private Internet Access(PIA VPN)の申込手順
Private Internet Accessの申込手順を解説します。まず、公式ウェブサイトのトップページ右上にある「PIA VPNを入手」か、画面中央の「PIA VPNを取得する」をクリックしてください。
続いて、契約プラン選択画面になります。「1ヶ月」「1年」「3年」の中から希望のプランをクリックしてください。
次の画面でメールアドレス・支払い方法・オプション選択画面になります。
- クレジットカード
- PayPal
- BitPay
いずれかの支払い方法を選択して、支払い情報を入力してください。例えばクレジットカードならカード番号や期限、CVC「セキュリティコード」です。
オプションは以下の2つが選べます。
オプションサービス | 料金 | 内容 |
---|---|---|
PIAによるウイルス対策 | 150円~550円 | ウイルス対策ソフトウェアのフルサービスでセキュリティをより高める |
重複IP | 375円~750円 | クローズドネットワークの利用などに用いる専用固定IPアドレスが使える |
オプションの利用には、VPN利用料金に加えて別途料金が発生します。オプションの利用料金も契約プランによって変動し、長期のプランほど1ヶ月あたりの料金が安くなります。
支払い情報とオプションのチェックが終わったら、右上の料金を確認し、間違いがなければ「今すぐ支払う」をクリックしてください。これで登録は完了です。登録完了後、Private Internet Accessから登録時に入力したメールアドレス宛にメールが届きます。
受信したメールに記載されているユーザー名とパスワードを使い、Private Internet Accessにログインしましょう。ログイン後、自分が使っているデバイスのVPNアプリをダウンロードすればVPNが利用できるようになります。
Private Internet Access(PIA VPN)の解約手順
Private Internet Accessの解約方法は、マイページにログイン後、「サブスクリプション」の横にある「…」をクリックします。続いて「自動更新をオフにする」「Continue」をクリック。
最後に解約理由が表示されますので、主な解約理由を選び、最後に「自動更新をオフにする」をクリックすれば解約完了です。次回の更新日が来ても自動更新されません。
編集部
Private Internet Access(PIA VPN)のよくある質問
最後に、Private Internet Accessに関するよくある質問をQ&A方式でまとめました。
private internet accessはポート開放できますか?
プロトコルのおすすめは?
OpenVPNは多くのVPNで使用でき、高速で安全性も高い安定したプロトコルで、あらゆる状況下で快適に使えます。一方でwireGuardは新しくシンプルなプロトコルで、OpenVPNよりも高速です。
速度重視ならwireGuardがおすすめですが、一部OpenVPNの方がゲームに適していたり、規制を回避しやすいケースもあるため状況に応じて使い分けましょう。
Private Internet Access(PIA VPN)は安くて使いやすいおすすめのVPN
Private Internet Accessは、セキュリティが高く高速で安心して使える大手VPNの中でも、特に利用料金の安いVPNです。
- VPNの利用コストを抑えたい方
- 中国に行く予定がない方
- 安定した通信品質を求める方
Private Internet Accessはおすすめできない方がほとんどいない、非常にバランスの良い優れたVPNです。VPN選びで迷ったら、とりあえずPrivate Internet Accessを選んでもいいと思います。30日間返金保証もあるため、気になったら手軽に試せる点もポイントです。