ドローンはいまやなくてはならない撮影機材の一つですが、電子機器である以上故障や破損のトラブルはつきものです。ですが、ドローン本体やドローンに使用しているSDカードでトラブルが起きると、中に保存していた撮影データは使用できなくなります。もし仕事用の映像データだった場合、何としても取り戻したいですよね。
そんなときは、「データ復旧サービス」を利用しましょう。データ復旧サービスは故障したパソコンのHDDやSSD、そのほかUSBメモリやSDカードからデータを救い出せる技術です。
ドローンやSDカードにエラーが起きた、もしくは壊れた場合でもデータ復旧サービスを提供している業者に相談すれば、中のデータを救い出せるかもしれません。ですが、データ復旧業者の中には技術力の低い業者や、不当な請求を行う悪質な業者も存在するため、データ復旧業者選びは慎重に行う必要があります。
そこで今回は、ドローンのデータを復元できるデータ復旧業者の選び方について解説します。記事の後半では、ドローンのデータ復旧実績のある大手データ復旧業者も紹介しています。トラブルの起きたドローンからデータを救い出したい方は、ぜひ記事をチェックしてください。
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目次
ドローンのデータ復旧で依頼の多い症状
データ復旧業者に依頼や相談が多いドローンのトラブルは主に以下の症状です。
- ドローンで撮影した録画データを誤って削除・初期化してしまった
- 録画データがなぜか突然消えた・見当たらない
- 録画データの入ったドローン内部ストレージやSDカードにアクセスできない
- ドローンが墜落して本体・もしくはSDが破損してデータが読み込めない
ドローンの撮影データが、上記のようにアクセスできない状態になってしまっても、データを復元できる可能性は残されています。諦めずにデータ復旧業者に相談してみましょう。
編集部
ドローン・ドローン用SDカードのデータ復旧を行う際の注意点
トラブルでデータが読み込めないドローンやSDカードから、データを復旧させる際の注意点をまとめました。トラブル後の対応を間違えると、データ復旧ができなくなる可能性もあるため、必ず注意点を守ってください。
- トラブルが起きたあと何度も通電・操作しない
- SDカードを折ったり曲げたりしない
- 静電気や水没に注意
- できるだけ早くデータ復旧業者へ相談する
データ復旧を希望する場合、「トラブルが起きた状態をそのまま維持して、すぐにデータ復旧業者に相談する」のが重要です。
ドローンやSDカードに限らず、トラブルが起きたあとに何度も通電したり操作するとデータ復旧の確率や可能性がどんどん下がります。本来復旧させたいデータを、余計な操作データやアクセス記録が上書きしてしまうからです。
また、当然ドローンやSDカードを落としたり曲げたり壊したりすれば、データ復旧がさらに難しくなります。そのため、トラブルが起きたら「触らない・操作しない・通電しない・すぐに業者に連絡する」を心がけましょう。
逆を言えば余計な操作をせず、早く相談すれば中のデータを復元できる可能性が高くなります。
編集部
ドローンデータ復旧業者の選び方
ドローンのデータを復元できるデータ復旧業者の選び方をまとめました。
ドローン内部ストレージとSDカード、どちらが破損したのか調べる
データ復旧業者を選ぶ前にチェックしてほしいのが、復元したい撮影データが「ドローン本体」「SDカード」どちらに保存されているかです。それによって、データ復旧の方法や復旧ができる業者の選び方が異なります。
編集部
SDカードに撮影データが保存されている場合
ドローンに差し込んだSDカードに撮影データが保存されている場合、「ドローンのデータ復旧」ではなく「SDカードのデータ復旧」になります。SDカードは記憶媒体の中では一般的で、多くのデータ復旧業者でデータ復旧が可能です。
SDカードのトラブルであれば、以下の記事も参考になるでしょう。いろいろな対処法を知っていればより確実にデータを復旧させたり、コストを抑えてデータ復旧できるかもしれません。ぜひ読んでみてください。
関連記事:パソコンがSDカードを認識しない!フォーマットすべき?自分でできる対処法と復元方法も
関連記事:【完全比較】SDカードのデータ復元 !! 無料ソフトと復旧業者どちらオススメ?
ドローン本体に撮影データが保存されている場合
モデルによってドローンには数GB程度の内部ストレージがあり、SDカードがなくても撮影データを保存できます。また、高級機になると数十GBもの容量を持っているため、場合によってはSDカードを使用していない場合もあるかもしれません。
もしSDカードを使用していない、もしくは保存先をドローン本体の内部ストレージにしていた場合、データ復旧業者選びが少し難しくなります。一般的な記憶媒体であるSDカードと違い、ドローン本体の内部ストレージからデータを復元できる業者を探す必要があるからです。
編集部
データ復旧技術力が高く、実績のある大手データ復旧業者を選ぶ
ドローン本体のデータ復旧はもちろん、SDカードのデータ復旧の場合もできる限りデータ復旧の技術力が高い業者を選びましょう。データ復旧は、業者によって技術力に差があります。データ復旧技術力の高い業者であればあるほど、中のデータをより確実に復旧してくれるでしょう。
逆に技術力や復旧実績のない業者に依頼すると、データ復旧できずに返却されてしまう場合があります。返却されるだけならまだしも、復旧できなかったのに作業料金を請求されたり、余計な作業を行ったせいでほかのデータ復旧業者でも手に負えない状態にされてしまうケースもあるそうです。
ただ、データ復旧に詳しくない方が「どこの業者が高い技術力を持っているのか」を判断するのは難しいと思います。そのため、Picky’sでは簡単な判別方法として「大手のデータ復旧業者」をおすすめしています。
長年データ復旧サービスを提供している大手のデータ復旧業者は、依頼件数・実績・ノウハウが豊富です。また、大手はメディア露出も多く、不当な請求や悪質な営業をしてくることは考えにくいでしょう。
編集部
【ドローン内のSDカード】データ復旧業者おすすめ比較一覧表
商品 | 公式サイト | 運営会社 | 設立年 | 所在地 | 電話番号 | 営業時間 | SDのデータ復旧料金 | セキュリティ体制 | 完全成功報酬制 | 緊急対応サービス | 店舗持ち込み | |
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アドバンスデザイン | 公式サイト | アドバンスデザイン株式会社 | 1995年 | 東京都千代田区 | 0120-290-189 | 平日9:00~17:30 | 33,000円~(軽度) | ISO9001/ISO27001 | 〇 | ー | 〇 | |
A1Data | 公式サイト | A1データ株式会社 | 1994年 | 埼玉県飯能市 | 0120-413-374 | 平日9:00~18:00 | 33,000円~ | ISO27001/ISMS認証取得 | 〇 | △(要相談) | ||
ライブデータ | 公式サイト | 株式会社LIVEDATA | 2006年 | 東京都千代田区 | 0120-895-960 | 平日9:00~22:00 | 33,000円~ | Pマーク/情報漏洩保険加入/NDA締結 | 〇 | ー | 〇 |
【ドローン内のSDカード】データ復旧業者おすすめ3選
信頼性の高い日本データ復旧協会(DRAJ)常任理事企業
アドバンスデザインは、1995年に設立されデータ復旧黎明期から今日まで、長期に渡ってデータ復旧サービスを提供しているデータ復旧業者です。
長年蓄積してきた技術と知識、ノウハウによる高い精度のデータ復旧が可能で、SDカードのデータ復旧も得意としています。
また、アドバンスデザインは日本データ復旧協会(DRAJ)常任理事企業で、さらに国際認証セキュリティも取得。
法人から個人まで、誰でも安心して依頼できるデータ復旧業者です。料金の安さではなく、安心感と実績で選ぶならアドバンスデザインがおすすめ。
30年以上の歴史を持つ老舗データ復旧業者
A1Data(エーワンデータ)は、1994年から30年以上データ復旧に携わってきた、日本のデータ復旧業者の中でも特に歴史の長い業者です。データ復旧に重要な知識・経験・ノウハウの蓄積に関して、A1Dataに勝る企業はそうありません。
また、経験豊富なスタッフや必要な設備・装置をすべて自社で完備。SDカードのデータ復旧も得意で、軽度であれば33,000円と比較的安価で復旧可能です。
価格だけであればもっと安い企業はあるかもしれませんが、欲しいデータを確実に復旧できる技術力で選ぶならA1Dataがおすすめです。
あらゆるタイプのSDカードに対応可能なデータ復旧業者
ライブデータは東京秋葉原に拠点を持ち、2006年から長年データ復旧に携わってきたデータ復旧業者です。SDカードのデータ復旧にも詳しく、復旧難易度が比較的低いTSOP/BGAタイプはもちろん、復旧難易度の高いeMMC/eMCPや、モノリスタイプのSDカードからもデータ復旧が可能。
Pマーク取得・情報漏洩保険加入済・NDA締結可能とセキュリティ面でも安心。技術力とセキュリティの高さだけではなく、非常に丁寧な対応と、透明性の高い費用提示をする企業としても有名です。
特に予算面で不安な方は、安心して依頼できるライブデータがおすすめ。
【ドローン本体】データ復旧業者おすすめ1選
エクスプレスサービスでスピード復旧が可能なデータ復旧業者
データレスキューセンターは、技術力やセキュリティレベルの高さはもちろん、「エクスプレスサービス」によるスピード復旧が特長のデータ復旧業者です。
エクスプレスは別料金ですが、通常復旧よりもはるかに早いデータ復旧を行ってくれます。1秒でも早くデータ復旧させたいときはぜひ利用しましょう。
特急サービスが目につきますが、技術力に関してもSDカードはもちろん、ドローンやアクションカメラといった比較的新しい機器のデータ復旧事例も多数あります。
また、日本データ復旧協会加入企業で安心して依頼できる点も特長。安全な業者、スピード復旧可能な業者をお探しの方は、データレスキューセンターがおすすめです。
SDカードのトラブルであればデータ復旧ソフトで安価&即日復旧できる可能性も
「データ復旧業者に依頼するほど重要なデータでもない」「ドローン内部のSDカードのデータをうっかりミスで削除してしまったのを復旧したい」と考えている方には、「データ復旧ソフト」もおすすめです。
ドローンは法人企業が使用していて確実にデータ復旧したいと考えている方が多いため、今回はデータ復旧確率の高いデータ復旧業者をおすすめしました。ただ、データ復旧業者は数万円~数十万円のコストがかかり、さらに復旧までに時間もかかります。
一方でデータ復旧ソフトは、無料~1万円程度と低コストで、しかも自宅で即日データ復旧が可能です。
ドローン内部にあるSDカードのデータを、うっかりミスで削除してしまった(論理障害)のを復旧したい場合は復旧ソフトを、破損したドローン本体からデータ復旧したい場合はデータ復旧業者に依頼するのが吉です。
Picky’sでは、自宅で素早く安価にデータ復旧可能な、データ復旧ソフトに関する記事を多数執筆しています。個人のドローン用SDカードや、それほど重要でないデータの復旧を希望している方はぜひこちらもチェックしてください。
関連記事:壊れたUSBメモリからデータ復旧させる方法について解説!実際の復旧手順も
関連記事:大事なデータをすぐに取り戻せるデータ復旧ソフト4DDiGの使い方&レビュー・検証
ドローンのデータ復旧に関するよくある質問
ドローンのデータ復旧を急ぎで依頼することはできますか?
セキュリティ対策が万全な業者の特徴は?
データ復旧業者のセキュリティ体制をチェックする際は、以下を確認しましょう。
- ISO27001・ISMS・プライバシーマーク(Pマーク)があるか
- 日本データ復旧協会(DRAJ)へ加入しているかどうか
- 独自の社内セキュリティ体制があるかどうか
一番信頼できるポイントが、セキュリティ規格「ISO27001」「ISMS」「プライバシーマーク」を取得しているかどうかです。3つのいずれかがあれば、第三者から見ても一定水準の高いセキュリティ体制があると判断できます。
また、日本のデータ復旧業界の健全化を推進している「日本データ復旧協会(DRAJ)」加入企業であれば、正しい情報の取り扱いについても熟知しているでしょう。普段から徹底した情報管理を行っていると判断できます。
そのほか、各データ復旧業者では独自のセキュリティ体制を取っている業者もあるため、各業者の公式サイトをチェックしてください。ただし、社内独自の取り組みはISOのような国際規格ではなく、あくまでも「業者内で実践している取り組み」である点に注意が必要です。
データ復旧業者に依頼する時、料金の面ではどのような部分を見たら良いですか?
優良な業者に依頼すれば、見積もりと最終的な請求額に大きな誤差は出ません。また、業者によっては必要なデータが復旧したときのみ料金を支払う「完全成功報酬制」を採用しています。料金は一番トラブルが起こりやすいポイントです。そのため、契約前に不明な点があれば何度も質問や確認を行い、疑念の余地がない状態にしてから依頼するべきです。まともな業者であれば、料金について何度でもしっかり、細かく説明してくれるでしょう。逆に料金やデータ復旧の成功率について曖昧にしたり、はぐらかしたりする業者は選ばないほうがいいかもしれません
ドローン本体・SDカードのデータ復旧を行う場合はすぐに専門業者に相談しよう
ドローンが墜落したり、機械的なトラブルが起きて撮影データが消えてしまった場合はすぐにデータ復旧業者に相談しましょう。自分で何とかしようとしていろいろいじったり、アクセスするとどんどんデータ復旧の確率が下がっていきます。
- トラブルが起きたらできるだけ触らない・アクセスしない
- ドローンやSDカードのデータ復旧に強いデータ復旧業者にすぐに連絡する
- データ復旧業者を選ぶときはできるだけ大手に依頼する
ドローンの内部ストレージの場合、対応実績のあるデータ復旧業者が少ないため注意が必要です。一方で、SDカードのデータ復旧はほとんどの業者が対応しているため、大手で対応の良い業者を選べば間違いありません。
初期対応や業者選びを間違えると、大事な撮影データが戻らなかったりデータを取り戻すのに予想外のコストがかかる可能性があります。ドローンでトラブルが起きたら慎重に対応しましょう。
Picky’sでは個人が楽しむためのトイドローンや、仕事で使用する本格的なドローンまでさまざまなドローンを紹介しています。以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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