Windowsやソフトウェアから定期的に配信される「セキュリティパッチ」。何となく更新はしているけど、「セキュリティパッチって本当に必要なの?」「更新しないとどうなるの?」と、疑問に感じている人は意外と多いのではないでしょうか。
実は、セキュリティパッチとは、OSやソフトウェアの問題点を解決するためのプログラムのこと。常に最新のパッチをインストールしておくことで、コンピューターウイルスによるリスクを回避できます。
今回は、WindowsのセキュリティパッチについてPicky’s編集部が徹底解説。セキュリティパッチの必要性や更新方法はもちろん、更新しなかった場合のリスクなどをまとめました。仕事や自宅でWindowsパソコンを使用している人は、ぜひ目を通しておいてください。
目次
セキュリティパッチとは?
セキュリティパッチとは、公開されているOS・ソフトウェアの脆弱性や不具合を解決するためのプログラムのこと。iPhoneなどのスマートフォンでも、定期的に新しいOSアップデートが配信されますよね。
Windowsでは、「セキュリティ更新プログラム」と呼ばれるセキュリティパッチが毎月配信されています。都度セキュリティパッチを適用することで、ソフトウェアを常に最新の状態に維持できますよ。
セキュリティパッチが必要な理由
セキュリティパッチが必要な最大の理由は、セキュリティリスクを防止するため。OS・ソフトウェアの問題点が発見された場合、脆弱性を利用して悪意のある第三者がコンピューターにウイルスを侵入させ、個人情報を盗み取ったり、アクセスを監視されたりする可能性があります。
セキュリティパッチは、ソフトウェアの設計ミスや脆弱性をカバーして、ウイルス感染などのリスクを回避するためのもの。安心してパソコンを使い続けるために、新しいセキュリティパッチが配信されたらすぐに適用(更新)しましょう。
Windowsのセキュリティパッチの適用状況を確認する方法
ここでは、Windowsのセキュリティパッチの状態を確認する方法を解説します。コマンドでの確認方法も紹介しているので、Windowsをお使いの方は目を通しておきましょう。
設定画面からセキュリティパッチの状況を確認する方法
まず、上記の「Windowsのセキュリティパッチの更新方法」の手順で、Windows Updateのページを開きます。画面に「最新です。」もしくは「お使いのデバイスは最新の状態です。」と表示されていれば、すでに最新のセキュリティパッチが適用されています。
また、Windows Updateの「更新プログラムのインストール履歴を表示」を選択すれば、過去のセキュリティパッチを更新した日時が分かるのはもちろん、インストールが正しくできているかを確認できます。
編集部
コマンドでセキュリティパッチの状況を確認する方法
Windowsのセキュリティパッチの適用状況は、コマンドでも確認可能です。設定メニューを開く手間がないので、方法さえ覚えればさらに簡単に適用状況をチェックできますよ。
- 「Windows」と「R」のキーを押す。
- 「ファイル名を指定して実行」の画面が表示される。
- 名前に「cmd」と入力して「OK」をクリックする。
- コマンドプロンプトの画面で「systeminfo」と入力する。
- システム情報とインストールしたセキュリティパッチが表示される。
コマンドプロンプトでは、インストールしたセキュリティパッチは上記の画像のように表示されます。
Windowsのセキュリティパッチの更新方法
Windowsのセキュリティパッチが最新の状態ではない場合、自分で更新しなければなりません。セキュリティパッチの更新には、「Windows Update」と呼ばれる機能を使います。Windows10・Windows11のそれぞれの更新方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
【Windows10】セキュリティパッチの更新方法
まず、スタートボタンから「設定」を開き、「更新とセキュリティ」を選択します。
画面左側の1番上にある「Windows Update」のページを開いて、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
「更新プログラムのチェック」をクリックするとインターネット経由で更新プログラムの確認が開始されるので、しばらく待ちましょう。
適用できていない更新プログラムがあれば、そのまま自動でインストールが始まります。
【Windows11】セキュリティパッチの更新方法
- スタートボタンから「設定」を開きます。
- 画面左側から「Windows Update」を選択します。
- 青色の「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 更新プログラムの状態が確認されます。
- 未適用のプログラムがあると自動でインストールが始まります。
- 「再起動が必要です」と表示されたら、「今すぐ再起動する」をクリックしてください。
セキュリティパッチの更新を怠るとどうなる?
セキュリティパッチを更新しないのは、ソフトウェアの問題点を放置することと同じ。日常生活に例えるなら、玄関の鍵が壊れているのに直さずに放っておくような状態です。ソフトウェアの問題点をそのままにしておくと、当然ながらウイルス感染などのセキュリティリスクが高まってしまいます。
特に、Windowsなどの大規模なソフトウェアは、多くのエンジニアが関わることでプログラムが複雑になっており、設計ミスや脆弱性が発生しやすいのです。パソコンを安心して使うためには、セキュリティパッチの更新は欠かせません。
新しいセキュリティパッチが配信されたら、すぐに更新するのはもちろん、正常にインストールできているかまでを確認しましょう。
まとめ:最新のセキュリティパッチでパソコンを保護しよう
- セキュリティパッチはソフトウェアの脆弱性を改善するためのプログラム
- 不正アクセスなどのリスクを防ぐためにセキュリティパッチの更新は必須
- Windowsのセキュリティパッチ更新には「Windows Update」を利用して
今回は、Windowsのセキュリティパッチについて解説しました。OS・ソフトウェアの脆弱性を解決するためのセキュリティパッチは、常に最新の状態にしておくことが重要。ぜひこの記事を参考にして、安全にパソコンを利用してくださいね。